説明

遠隔操作式入力装置

【課題】ボタン選択決定操作の短時間化を図ることができる遠隔操作式入力装置を提供する。
【解決手段】車両に、ディスプレイ3に表示された項目ボタン5を遠隔入力デバイス6で選択決定操作可能なディスプレイ表示式入力装置2を設ける。遠隔入力デバイス6に複数のピン10群を設け、これらピン10をピエゾ素子11,11…で突出可能とする。複数のピン10により構成されている。コントローラ13は、操作者がパッド操作面8に触れる接触操作を感圧センサ12で検出すると、その接触範囲のピン10を突出状態にすることでパッド操作面8に操作ボタン9を生成し、この操作ボタン9が押下操作されたことを感圧センサ12で検出すると、その操作ボタン9に対応する画面上の項目ボタン5が決定操作されたと認識し、その項目ボタン5に応じた機能を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置とは離れた位置にある入力デバイスで表示装置の画面の選択座標位置を移動させることにより、表示装置の画面に表示された各種ボタンの選択決定を行う遠隔操作式入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両には、機械的な操作ボタンを車内に設けるのではなく、ディスプレイにこの種の項目ボタンを表示し、画面上でのボタン選択操作を検出してボタン操作有無の判定を行うディスプレイ表示式入力装置が広く普及している。この種のディスプレイ表示式入力装置としては、例えばディスプレイ画面のタッチ操作を検出してボタン操作有無を検出するタッチパネル式入力装置がある。タッチパネル式入力装置の一例は、例えば特許文献1等に開示されている。タッチパネル式入力装置は、操作者による画面タッチ操作の有無をディスプレイ内部に組み込んだ静電容量センサ等で検出し、画面上のタッチ操作位置と項目ボタンとの画面表示位置とを見比べることにより、画面上のどの項目ボタンが選択決定されたのかを検出する。
【特許文献1】特開2006−268068号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、この種のタッチパネル式入力装置では、操作者が項目ボタンの選択決定を行う際は、操作者が指で画面に触れ、その状態から目的の項目ボタンまで指をスライド移動する操作を行うことが一般的である。このように、タッチパネル式入力装置においては、操作者が指で画面に触れてから指をスライド操作する動作を伴う場合があり、ボタン選択決定に際して直ぐに操作決定できない問題があった。特に、車両においては停車中等の限られた時間の中でボタン選択決定操作を行う必要があるので、短時間でボタン選択決定操作を完了できることが切に望まれている。
【0004】
本発明の目的は、ボタン選択決定操作の短時間化を図ることができる遠隔操作式入力装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記問題点を解決するために、本発明では、各種機器を作動させる際の入力系機器として使用される遠隔操作式入力装置において、各種機能の中から実行すべき機能を選択決定する際に操作者が触れる操作部と、前記操作部の操作面から外部に突出する突出状態と当該操作面に埋没する収納状態との2状態の間を移動可能な複数の突出部材と、前記突出部材の駆動源として設けられた複数の駆動手段と、前記操作者が前記操作面に触れる操作をその時の接触面積で検出可能な検出手段と、前記検出手段が接触操作を検出すると、当該接触操作があった接触範囲の前記突出部材を前記突出状態とし、前記操作面上に操作ボタンを生成する駆動制御手段と、前記検出手段が前記操作ボタンの押下操作を検出すると、前記操作ボタンに対応する機能を実行させる機能実行手段とを備えたことを要旨とする。
【0006】
この構成によれば、各種機器を作動させる際、操作者は遠隔操作式入力装置の操作部に触れる接触操作をとり、この時の接触箇所を検出手段が検出する。このとき、駆動制御手段は、検出手段の検出値を用いてその時の接触操作を接触範囲で認識し、その接触範囲に対応する駆動手段を駆動することにより、収納状態にある突出部材を突出状態にして操作面に操作ボタンを生成する。操作者は操作ボタンを決定操作すべく操作ボタンを押下操作した際、機能実行手段は検出手段の検出値からこの押下操作を検出すると、その時に押下操作された操作ボタンが持つ各種機能を実行させる。このため、本構成においては操作面に指等を置くとその指接触箇所に操作ボタンが生成されることから、操作面上に指を置いたその位置が操作ボタンとなる。よって、画面上の項目ボタンを選択決定するに際しては、指を操作面上に置いてその接触位置に生成される操作ボタンを押下操作するという操作で済むことになり、例えばタッチパネル式で懸念されていた画面を指で触れてそれを目的ボタンまでスライド移動させるなどの動作が不要となるので、その分だけボタン選択決定を短時間で行うことが可能となる。
【0007】
本発明では、表示装置の画面上に、前記各種機能に応じた項目ボタンを表示可能な表示制御手段を備え、前記駆動制御手段は、前記操作面上に前記操作ボタンを生成する際、前記画面上の前記項目ボタンに対応するボタンとして当該操作ボタンを生成し、前記機能実行手段は、前記検出手段が前記操作ボタンの押下操作を検出すると、前記操作ボタンに対応する前記項目ボタンの機能を実行させ、前記表示制御手段は、前記操作面における前記操作ボタンの生成位置を絶対位置検出で検出し、前記表示装置の画面に表示する前記項目ボタンを、前記操作ボタンに対応する位置に割り付けて表示することを要旨とする。
【0008】
この構成によれば、表示装置の画面上に表示される項目ボタンが、操作面上に生成される操作ボタンの生成位置に対して絶対位置対応で表示装置の画面に割り付け表示される。このため、操作面に生成される操作ボタンの生成位置と、表示装置に表示される項目ボタンの表示位置とが各々対応した状態となるので、操作者は操作しようとしている操作ボタンが画面上のどの項目ボタンに対応するのかを理解し易くなり、ボタン選択決定操作時の誤操作発生頻度を低く抑えることが可能となる。
【0009】
本発明では、前記検出手段は、前記操作者が前記操作面を触れる操作を前記操作面上で直に検出する接触操作検出手段であり、前記突出部材の周囲に当該接触操作検出手段が配置されていることを要旨とする。
【0010】
この構成によれば、操作者が操作面に触れる接触操作をその接触面で直に検出することから、操作者が操作面を接触操作したか否かの操作有無判定を行うに際して誤検出が生じ難くなる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ボタン選択決定操作の短時間化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を具体化した遠隔操作式入力装置の一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、車両各種動作を実行させる際の操作系機器としてディスプレイ表示式入力装置2が搭載されている。本例のディスプレイ表示式入力装置2は、ディスプレイ3にボタン選択決定画面4を表示し、そのボタン選択決定画面4の中の所望の項目ボタン5を画面上でタッチ操作してボタン選択決定することにより、その項目ボタン5に応じた各種車両搭載機器を車両1に実行させることが可能で、しかもディスプレイ3から離れた位置にある遠隔入力デバイス6によってもボタン選択決定操作が可能なシステムである。
【0013】
ディスプレイ3は、例えばカラー液晶画面等から成り、車内のセンタークラスター位置に配置されている。ディスプレイ3は、各種車両搭載機器を操作する際の選択指定ボタンとして複数の各種項目ボタン5を表示するが、この種の項目ボタン5としては、例えばカーナビゲーション装置で現在位置表示や目的地設定等を行う際に操作するカーナビゲーション系ボタン、オーディオ装置で曲目選択や音量設定等を行う際に操作するオーディオ系ボタン、車両空調設備で温度設定や風向き設定等を行う際に操作するエアコンディショナー系ボタン等がある。
【0014】
遠隔入力デバイス6は、車内センターコンソール位置に配置され、ディスプレイ3と電気配線(図示略)を通じて接続されている。遠隔入力デバイス6は、ディスプレイ3上の選択座標位置を選択指定する際に用いられる入力系機器であって、本例においては遠隔入力デバイス6のパッド7を操作者が指等で触れると、パッド7の表面であるパッド操作面8に操作ボタン9を生成し、その操作ボタン9を押下操作することでディスプレイ3上の項目ボタン5を選択決定する機械式入力デバイスである。
【0015】
図2及び図3に示すように、遠隔入力デバイス6のパッド7には、例えば四角柱状を成すピン10が、パッド7の内部に埋め込まれた状態で複数設けられている。これらピン10,10…は、例えば直径が約1mm程度の大きさを成す微細なピン部材であって、パッド操作面8の垂直方向にスライド移動可能な状態で取り付けられている。ピン10,10は、パッド7のパッド操作面8の全域に亘って設けられ、パッド操作面8の縦方向及び横方向のどちらから見ても各々列を成すように等間隔に整列する状態で配置されている。これらピン10,10…は、パッド7の内面に埋没する収納状態(図3(a)の状態)と、パッド7のパッド操作面8から所定量突出した突出状態(図3(b)の状態)との2状態の間でスライド移動が可能である。
【0016】
これらピン10,10…の底部には、ピン10がスライド移動する際の駆動源となるピエゾ素子11が各々のピン10,10…ごとに複数設けられている。ピエゾ素子11,11…は、自身に電圧が印加されると伸張した状態となる特性を有していることから、この伸張特性を利用してピン10をスライド移動させる。即ち、ピエゾ素子11は、自身に電圧が印加されて伸張した状態となると、ピン10を突出状態にしてこれを触知ピンとして機能させ、自身に電圧が印加されない状態になると元の長さに戻り、ピン10を収納状態に戻す。
【0017】
パッド7のパッド操作面8には、操作者がパッド操作面8を触れていることを検出可能な感圧センサ(感圧素子)12が、ピン10,10…の周囲を取り囲むように複数設けられている。これら感圧センサ12,12…は、各々1つひとつが検出単位として機能し、各々個別に検出値を出力する。本例の感圧センサ12,12…は、素子サイズ(検知面面積)がピン10の断面積と同様の大きさを成す素子であって、1つのピン10を縦方向及び横方向の四方から取り囲むように配置されている。感圧センサ12,12…は、その時々に自身に付加される圧力の大きさに応じた検出値を出力し、操作者がパッド操作面8のどの位置を接触操作して更に強く押下操作したのかを検出する。
【0018】
図5に示すように、ディスプレイ表示式入力装置2を統括制御するコントローラ13が設けられている。コントローラ13は、CPU14やメモリ15等の各種デバイスから成り、メモリ15に格納された制御プログラムに従って作動することにより、遠隔入力デバイス6に操作ボタン9を生成するボタン生成処理や、どの操作ボタン9が押下操作されたかを判定するボタン選択決定検出や、ディスプレイ3に各種画面を表示する画面表示制御等を行う。コントローラ13は、遠隔入力デバイス6側にあるドライバ回路16を介して各ピエゾ素子11,11…に接続されるとともに、同じく遠隔入力デバイス6側にあるA/D変換回路17を介して各感圧センサ12,12…に接続されている。
【0019】
コントローラ13は、感圧センサ12,12…が出力する検出値を用い、操作者がパッド7のパッド操作面8のどの位置を接触操作したのかを検出する。コントローラ13は、この時の接触操作検出結果を基に、接触操作があった範囲のピエゾ素子11,11…に駆動指令を出力してこの範囲のピエゾ素子11,11…を突出状態とすることにより、ディスプレイ3上に表示された項目ボタン5に対応する触知ボタンとしてパッド操作面8上に操作ボタン9を生成する。このとき、コントローラ13は、パッド操作面8上に生成した操作ボタン9がディスプレイ3上のどの項目ボタン5に相当するのかを認識した上でボタン生成する。
【0020】
また、コントローラ13のメモリ15には、ディスプレイ3に表示する各種画面の表示データDpcが格納されている。コントローラ13は、ディスプレイ表示式入力装置2を起動した際、メモリ15内の表示データDpcを用いてディスプレイ3にボタン選択決定画面4を表示して項目ボタン5をグラフィック表示するが、パッド操作面8上に操作ボタン9を生成する際、操作ボタン9の生成位置に対応する画面座標位置に項目ボタン5を割り付け表示する。即ち、コントローラ13は、操作者がパッド7のパッド操作面8を接触操作した際、パッド7上の接触操作位置に操作ボタン9を生成するとともに、その時のパッド操作面8上の操作座標位置を絶対位置検出で割り出し、その接触操作位置に応じたディスプレイ3の画面位置に項目ボタン5を割り付け表示する。
【0021】
コントローラ13は、パッド操作面8に操作ボタン9を生成した後、操作ボタン9が強く押し込まれる操作状態がとられて感圧センサ12から得る検出値の電圧出力Vxが閾値Va以上となると、操作ボタン9が押下操作されたと認識する。そして、コントローラ13は、操作ボタン9が押下操作された事を検出すると、ディスプレイ3の画面を操作ボタン9に応じた次画面に切り換えたり、或いはその操作ボタン9に応じた機能を車両1に実行させたりするなどの操作ボタン9が持つ機能に応じた動作を車両1に実行させる。
【0022】
次に、本例のディスプレイ表示式入力装置2の動作を説明する。
例えば、運転席のキーシリンダに挿し込まれた車両キーが回し操作されてイグニッションスイッチ(図示略)がACC位置やオン位置に操作されると、ディスプレイ表示式入力装置2が起動状態となる。このとき、コントローラ13は、ディスプレイ3にボタン選択決定画面4として図4に示すようなメニュー画面18を表示する。このメニュー画面18には、例えば画面下部位置に、カーナビゲーション装置系の各種項目ボタン5として、例えば自宅項目ボタン5a、地点登録項目ボタン5b、周辺検索項目ボタン5c、カスタム項目ボタン5d等が割り付けられている。
【0023】
ここで、メニュー画面18の中の項目ボタン5をディスプレイ3へのタッチ操作で選択決定する場合、操作者は実行したい項目ボタン5が表示された画面座標位置を例えば指等でタッチ操作する。コントローラ13は、ディスプレイ3に組み込まれた例えば感圧センサや荷重センサ等(図示略)で画面座標位置を検出し、画面上のタッチ操作位置と項目ボタン5の画面表示位置とを照らし合わせることにより、タッチ操作時に選択決定された項目ボタン5を認識し、その時のタッチ操作で選択決定された項目ボタン5に応じた処理を車両1に実行させる動作をとる。
【0024】
一方、メニュー画面18の中の項目ボタン5を遠隔入力デバイス6を用いて選択決定する場合、操作者は遠隔入力デバイス6のパッド7のパッド操作面8を指等で触れる操作を行う。このとき、コントローラ13は、操作者によるパッド操作面8の接触操作を感圧センサ12で検出し、感圧センサ12の検出値から求まる演算圧力(電圧出力Vx)が0レベルからプラス値に転じると、この検出値入力をもって接触操作有りと判断し、その時のパッド操作面8上における接触位置を認識する。コントローラ13は、この時のパッド操作面8の接触操作を、パッド操作面8のどのエリア範囲が指で触れられたかというように接触面積で認識する。
【0025】
コントローラ13は、パッド操作面8の接触操作を認識した際、その時の接触面積の範囲に位置するピエゾ素子11に電圧を供給し、これらピエゾ素子11に各々繋がれたピン10を突出状態とすることにより、これら突出ピンを触知ピンとして用いることでパッド操作面8上に操作ボタン9を生成する。コントローラ13は、パッド操作面8上にピン10,10…で操作ボタン9を生成する際、接触操作を検出した感圧センサ12においてその四方に位置するピエゾ素子11,11…に電圧を供給することによりピン突出動作を行う。
【0026】
また、図6に示すように、操作者が例えば複数(図6では人差し指から小指までの計4本)の指でパッド7のパッド操作面8を接触操作した際、コントローラ13はパッド操作面8に指ごとに各々機能の異なる操作ボタン9,9…を生成する。ここで、本例のコントローラ13は、ディスプレイ3に表示される各種項目ボタン5,5…について選択決定回数、即ちボタン使用回数を逐次計測していることから、パッド操作面8に操作ボタン9を生成する際には、複数ある項目ボタン5,5…の中から使用頻度の高い項目ボタン5,5…をパッド操作面8上に操作ボタン9として生成する。このとき、コントローラ13は、選択決定操作し易い人差し指側から順に使用頻度の高い項目ボタン5を操作ボタン9として順に生成する。
【0027】
ところで、コントローラ13は、パッド7のパッド操作面8の座標位置をX−Y座標系で認識可能であることから、パッド操作面8に使用頻度の高い操作ボタン9を人差し指側から順に割り付ける際、X座標の値が大きいものから順に選択決定操作し易い指として認識してボタン割り付けを行う。なお、どの接触座標位置が選択決定し易いものかの判定は、必ずしもX座標が大きいものから順に設定することに限らず、例えばY座標が大きいものから順に設定してもよいし、X座標及びY座標を複合的に見ることにより位置指定してもよい。
【0028】
本例の場合、パッド7のパッド操作面8には、例えばパッド操作面8の人差し指位置に自宅設定操作ボタン9aが生成され、パッド操作面8の中指位置に地点登録操作ボタン9bが生成され、薬指位置に周辺検索操作ボタン9cが生成され、小指位置にカスタム操作ボタン9dが生成される。コントローラ13は、パッド操作面8上に各種操作ボタン9,9…を生成する際、これら操作ボタン9,9…が各々何の機能に対応する操作ボタンであるのかを認識するのはもちろんの事である。
【0029】
コントローラ13は、パッド操作面8に操作ボタン9,9…を生成する際、メニュー画面18に表示された項目ボタン群の中で、パッド操作面8に生成した操作ボタン9に対応する項目ボタン5,5…を、パッド操作面8上における操作ボタン9のボタン配置位置に対応した画面座標位置に表示させるべく、ボタン表示位置を移動させて割り付け表示する。即ち、コントローラ13は、操作者がパッド操作面8を接触した際の接触操作位置を絶対位置で検出し、その時にパッド操作面8に生成する操作ボタン9の配置位置に応じた画面座標位置に項目ボタン5,5…を割り付け表示する。
【0030】
本例の場合、ディスプレイ3のメニュー画面18には、パッド操作面8上に置かれた人差し指と対応する位置に自宅項目ボタン5aが割り付け表示され、パッド操作面8上に置かれた中指と対応する位置に地点登録項目ボタン5bが割り付け表示され、パッド操作面8上に置かれた薬指と対応する位置に周辺検索項目ボタン5cが割り付け表示され、パッド操作面8上に置かれた小指と対応する位置にカスタム項目ボタン5dが割り付け表示される。なお、メニュー画面18の中で操作ボタン9として選択されなかった項目ボタン5,5…は、表示位置が移動せずに画面下部位置に表示されたままの状態を維持する。
【0031】
ここで、操作者がパッド操作面8に触れている時に指が動く場合があるが、本例のコントローラ13は、図7に示すように、移動する指を操作ボタン9が追いかけるように指の接触位置に合わせて操作ボタン9の生成位置を逐次変える処理を行う。即ち、コントローラ13は、感圧センサ12が出力する検出値を逐次監視していることから、パッド操作面8上の接触操作位置が変化した際には、移動後の接触操作位置に操作ボタン9を生じさせるべく、電圧供給するピエゾ素子11,11…を逐次変化させる。
【0032】
また、操作者が遠隔入力デバイス6で決定操作を行う場合、操作者はパッド操作面8上に生成された操作ボタン9を強く押し込む動作をとる。コントローラ13は、感圧センサ12の検出値から求まる演算圧力(電圧出力Vx)が閾値Va以上となると、操作ボタン9が押下操作されたと認識し、押下操作された操作ボタン9に応じた機能を車両に実行させる動作をとる。なお、この時にコントローラ13が行う実行機能としては、例えばディスプレイ3の画面を次画面に表示切り換えしたり、或いはカーナビゲーション装置を操作ボタンに応じた機能で作動させたりする動作機能がある。
【0033】
コントローラ13は、操作ボタン9が決定操作された際、決定操作が行われた操作ボタン9を生成するピン10を数回にわたり上下動させて振動を付与することにより、決定操作が行われた旨を操作者に通知する。また、コントローラ13は、操作ボタン9が決定操作された際の動作としてディスプレイ3を次画面に切り換える場合、操作者が仮に指をパッド操作面8上に同じ位置で載置したままの状態を保っているのであれば、その時に生成していた操作ボタン9に、次画面に表示される項目ボタン5の機能を割り与える。
【0034】
従って、本例においては、操作者が遠隔入力デバイス6のパッド操作面8に触れて接触操作を行うと、その接触操作部位のピン10が突出状態となることにより、パッド操作面8に項目ボタン選択決定用の操作ボタン9が生成され、この操作ボタン9を押下操作することでボタン決定操作が行われる。このため、操作者がディスプレイ3の項目ボタン5を選択決定操作するに際しては、操作者がパッド操作面8に指を置き、その位置に生成される操作ボタン9を押下操作することによって選択決定操作が行われるので、例えばタッチパネル式の時に必要であった操作者が画面に指を触れてからその指をボタン位置まで動かすような動作が不要となり、ボタン選択決定操作を短時間で行うことが可能となる。
【0035】
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)遠隔入力デバイス6のパッド操作面8を指等で触れると、その接触操作位置に操作ボタン9が生成されるので、その接触位置に生じた操作ボタン9を押下操作すれば、画面上に表示された項目ボタンが選択決定状態に操作される。従って、例えばタッチパネル式の際に必要であった指のスライド移動操作不要となり、ボタン選択決定操作を短時間で行うことができる。
【0036】
(2)例えば、ディスプレイ表示式入力装置としてタッチパネル式を用いた場合、ディスプレイ3の画面表面は平面状であることから、操作者がボタン選択時にタッチ操作を行ったとしても、自身が選択を望む項目ボタンに指が触れているか否かは確認し難い問題がある。しかし、本例においてはパッド操作面8のピン10により触知感覚を持つ操作ボタン9が生成されるので、操作ボタンが選択状態にあるか否かは操作ボタンに指が触れているか否かで確認可能であることから、ボタン選択決定操作時の操作性を高いものとすることができる。
【0037】
(3)ディスプレイ3の画面に表示される各種項目ボタン5は、パッド操作面8に操作ボタン9が生成された際、その時の操作ボタン9の生成位置に応じた画面座標位置に移動して割り付け表示される。従って、操作者は自身が選択決定操作しようとしている操作ボタン9が画面上のどの項目ボタン5に対応するのかをディスプレイ3を見ることで簡単に理解することができ、ボタン選択決定操作の際に誤操作を生じ難くすることができる。
【0038】
(4)操作者がパッド操作面8に指等で触れているか否かを検出する感圧センサ12は、遠隔入力デバイス6のパッド操作面8上にピン10,10…を取り囲むように配置される。このため、操作者がパッド操作面8に触れたか否かの接触操作検出はパッド操作面8で直に検出することになるので、この操作有無判定を行うに際して誤検出を生じ難くすることができる。
【0039】
(5)パッド操作面8の感圧センサ12は、操作者によるパッド操作面8の接触操作有無検出と、操作者による操作ボタン9の押下操作有無検出との2検出の間で共用される。このため、操作検出系部品を接触操作有無検出と押下操作有無検出との2検出で各々個別に用意する必要がなくなり、装置小型化や部品コスト低減等の効果を奏することができる。
【0040】
(6)パッド操作面8の操作ボタン9は、操作者の指接触位置が動くと、指を追いかけるようにして移動する。このため、操作者がパッド操作面8に触れて操作ボタン9が生成された後に接触操作位置がずれたとしても、何ら問題なく以降の押下操作に移行することができる。
【0041】
(7)パッド操作面8に複数の操作ボタン9,9…が生成される場合、これら操作ボタン9は使用頻度の高い操作ボタン群が生成されるので、パッド操作面8に操作ボタン9,9…を生成してもそれが使われなかったりするような状況が生じ難くなり、使い勝手がよく利便性が高いものとなる。
【0042】
(8)パッド操作面8に使用頻度の高い複数の操作ボタン9,9…を生成する場合、これら操作ボタン9,9…は指で操作し易い側から順に使用頻度の高いものが並ぶ順序をとる。このため、操作者がパッド操作面8で操作ボタン9を押下操作するに際しては、最も使い易い指で最も使用頻度の高い操作ボタン9を操作する回数が増えることになり、使い勝手や利便性の更なる向上に効果が高い。
【0043】
(9)パッド操作面8の操作ボタン9が押下操作されてディスプレイ3が次画面に切り換わる際、仮に操作者が指をパッド操作面8の同じ位置に置いたままの状態を保っているのであれば、パッド操作面8上の操作ボタン9は生成したままとしておくが、その操作ボタン9が持つ機能だけ入れ替える処理が行われる。このため、画面切り換わり後に例えば操作者がパッド操作面8から指を一度離してパッド操作面8を再度接触操作するような動作等が不要になるので、更なる利便性向上に効果がある。
【0044】
(10)操作者がパッド操作面8で操作ボタン9を押下操作した際には、押下操作された操作ボタン9を生成しているピン10,10…群がスライド移動を数回繰り返すことで振動を付与することにより、操作ボタン9が押下操作されたことを操作者に通知する。このため、操作者は操作ボタン9を押下操作した際に、この操作が意志通りに実施できたか否かを認識することができる。
【0045】
(11)遠隔入力デバイス6は、車内コンソール位置等の操作者が着座姿勢を変えずにボタン操作することが可能な位置に配置される。このため、操作者が遠隔入力デバイス6でボタン操作を行うに際し、無理な姿勢でボタン操作を行う状況が生じ難くなり、このこともボタン操作の誤操作抑制に効果が高い。
【0046】
なお、実施形態はこれまでの構成に限定されず、以下の態様に変更してもよい。
・ 操作者が遠隔入力デバイス6のパッド7で行う接触操作及び押下操作は、1つの感圧センサ12を共用して行うことに限定されない。例えば、図8に示すように、ピン10,10…ごとにピエゾ素子11,11…の底部に感圧センサ(荷重センサ)41,41…を各々設け、パッド7のパッド操作面8の接触操作有無を感圧センサ12で検出し、パッド操作面8に生成された操作ボタン9の押下操作有無を感圧センサ41で検出してもよい。
【0047】
・ 操作者がパッド操作面8を接触操作した際のその接触位置検出は、パッド操作面8の表面に設けた感圧センサ12で行う構造に限定されない。例えば、指一本でパッド7のパッド操作面8を操作する使用条件を持たせるのであれば、図9に示すように、上下動可能な四角平板状のパッド7の四隅に感圧センサ42a,42b,42c,42dを各々配置し、これら感圧センサ42a,42b,42c,42dから得られる検出値を用いて接触操作の操作有無を検出してもよい。この場合、各感圧センサ42a,42b,42c,42dの各々の座標位置をPa(Xa,Ya)、Pb(Xb,Yb)、Pc(Xc,Yc)、Pd(Xd,Yd)とし、これら各感圧センサ42a,42b,42c,42dに加わる荷重をそれぞれfa,fb,fc,fdとすると、操作者がパッド操作面8に荷重Fをかけた際のその荷重点の座標位置P(X,Y)は次式により求まる。
X=(Xafa+Xbfb+Xcfc+Xdfd)/(fa+fb+fc+fd)
Y=(Yafa+Ybfb+Ycfc+Ydfd)/(fa+fb+fc+fd)
・ 操作者がパッド操作面8を押下操作した際の操作有無検出は、パッド操作面8の表面に設けた感圧センサ12や、各ピエゾ素子11,11に設けた感圧センサ41を用いて行う構造に限定されない。例えば、図9に示す構造を用いた場合、感圧センサ42a,42b,42c,42dの検出値から求まる演算荷重が閾値以上となるか否かを見ることにより、パッド操作面8における押下操作の有無判定を行ってもよい。
【0048】
・ 感圧センサ12は、1つのピン10を四方から取り囲むように配置されることに限らず、例えば8方向から囲む配置位置をとっていてもよい。
・ パッド操作面8にピン10で生成される操作ボタン9は、必ずしもパッド操作面8に接触操作した接触部位のみに生成されること限定されず、例えば使用頻度が低くディスプレイ3の画面下部位置に表示されたままの状態をとる項目ボタン5群も、パッド操作面8にピン10で操作ボタン9として生成してもよい。
【0049】
・ 操作ボタン9が押下操作された際の旨の通知は、操作ボタン9を生成するピン10群を数回スライド移動させることで振動を与える形式に限らず、例えばLED等の表示部材を設けて、これを光らせることにより操作者に押下操作有りの旨を通知してもよい。
【0050】
・ 感圧センサ12,41,42a〜42dは、必ずしも圧力センサに限らず、荷重センサ等の各種圧力センサを広義に含むものとする。
・ ピエゾ素子11は、必ずしもピン10ごとに設ける必要はなく、複数のピン10で1つのピエゾ素子11を共用してもよい。
【0051】
・ 遠隔入力デバイス6の配置位置は、車内コンソール位置に限定されず、例えばステアリングホイールのスポーク部分や、車両ドアの内壁位置を採用してもよい。
・ ピン10の駆動源は、必ずしもピエゾ素子11に限定されず、これは例えばソレノイド等を用いてもよい。
【0052】
・ ディスプレイ表示式入力装置2は、必ずしもタッチパネル機能を有している必要はなく、この機能は省略してもよい。また、ディスプレイ表示式入力装置2は、必ずしもディスプレイ3を備えた装置であることに限定されず、ディスプレイ系を省略してパッド7に操作ボタン9が生成されるのみの機能を有した装置としてもよい。
【0053】
・ ディスプレイ表示式入力装置2は、必ずしも車両1に採用されることに限定されず、例えば住宅等の他の機器や装置に搭載してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
【0054】
(1)請求項1〜3のいずれか一項において、表示装置の画面上に、前記各種機能に応じた項目ボタンを表示可能な表示制御手段を備え、前記駆動制御手段は、前記操作面上に前記操作ボタンを生成する際、前記画面上の前記項目ボタンに対応するボタンとして当該操作ボタンを生成し、前記機能実行手段は、前記検出手段が前記操作ボタンの押下操作を検出すると、前記操作ボタンに対応する前記項目ボタンの機能を実行させる。この構成によれば、表示装置には各種機能に応じた項目ボタンが表示され、この項目ボタンに対応する操作ボタンが操作部に生成される。従って、操作者は操作部に生成された操作ボタンが何のボタンであるかを、表示装置を見ることで認識可能であるので、操作部に生じた操作ボタンの持つ機能を把握し易くなる。
【0055】
(2)請求項1〜3及び前記技術的思想(1)のいずれか一項において、前記検出手段は、前記操作面の前記接触操作検出と、前記操作ボタンの前記押下操作検出との間で共用され、検出値を出力する状態になると、前記駆動制御手段により前記接触操作有りと判断され、押下操作有りと判断し得る閾値を前記検出値が超える状態になると、前記機能実行手段により前記押下操作有りと判断されることを特徴とする請求項1又は2に記載の遠隔操作式入力装置。この構成によれば、接触操作検出と押下操作検出との2検出の間で1つの検出手段が共用されるの、操作検出系部品を各々個別に用意する必要がなくなり、装置小型化や部品コスト低減等の効果を奏することが可能となる。
【0056】
(3)請求項1〜3及び前記技術的思想(1)のいずれか一項において、前記検出手段は、前記操作面の前記接触操作を検出する第1検出手段と、前記操作ボタンの前記押下操作を検出する第2検出手段とから成る。この構成によれば、例えば1つの検出手段を用いて接触操作や押下操作の操作有無判定を行う場合は、検出手段の検出値がどのレベル位置にあるのかを見る等の複雑な検出形式が必要となるが、接触操作と押下操作とで各々個別の検出手段を用意すれば、検出値のレベル位置を見て操作有無を判断する処理を行わずとも操作有無判定を行うことが可能となるので、簡素な判定処理で検出操作有無の判定を行うことが可能となる。
【0057】
(4)請求項1〜3及び前記技術的思想(1)のいずれか一項において、前記検出手段は、前記操作部を少なくとも3点以上で支持して当該操作部に付与される荷重を検出する荷重検出手段であり、複数の前記荷重検出手段が各々出力する複数の検出値を用いて前記接触操作又は前記押下操作の有無が判断される。この構成によれば、接触操作や押下操作の操作有無判定を行うに際して、例えば接触面の全域に検出手段を設けたり、或いは突出部材ごとに検出手段を設けたりする必要がないので、少ない個数の検出手段で接触操作や押下操作の操作有無判定を行うことが可能となる。
【0058】
(5)請求項1〜3及び前記技術的思想(1)〜(4)のいずれか一項において、前記駆動制御手段は、複数存在する前記項目ボタンの中でその使用回数を計測し、前記操作面に前記操作ボタンを生成する際には、複数の前記項目ボタンの中から使用頻度の高い項目ボタンを前記操作ボタンとして前記操作面上に生成する。この構成によれば、操作面には使用頻度の高い操作ボタン群が生成されることになるので、使い勝手がよく利便性が高いものとなる。
【0059】
(6)請求項1〜3及び前記技術的思想(1)〜(5)のいずれか一項において、前記駆動制御手段は、前記操作面に使用頻度の高い前記操作ボタンを生成する際、使い易い指の位置から順に使用頻度の高い前記ボタンを割り付けることを特徴とする請求項4に記載の遠隔操作式入力装置。この構成によれば、操作者が操作面上で操作ボタンを押下操作するに際しては、使い易い指で操作ボタンを操作する回数が増えることになり、使い勝手や利便性の更なる向上に寄与する。
【0060】
(7)請求項1〜3及び前記技術的思想(1)〜(6)のいずれか一項において、前記操作面上の前記操作ボタンが押下操作されて前記画面に次画面が表示されると、それまで当該操作面上に生成していたボタンを次画面に対応する操作ボタンとして認識し、前記画面が切り換わる度にこの動作を繰り返し行う。この場合、操作ボタンが押下操作された際の一機能として例えば画面が切り換わる動作が行われたとしても、画面切り換わり後に例えば操作者が操作面から手を一度離して操作面を再度接触操作するような動作等が不要になり、利便性向上に効果がある。
【0061】
(8)請求項1〜3及び前記技術的思想(1)〜(7)のいずれか一項において、前記操作ボタンが前記押下操作された際に、当該操作ボタンが押下操作されたことを前記操作者に通知する操作完了通知生成手段を備えた。この構成によれば、操作者が操作面上の操作ボタンを押下操作した際には、操作完了通知生成手段がその旨を操作者に通知するので、操作者は押下操作が行われたか否かを認識することが可能となる。
【0062】
(9)請求項1〜3及び前記技術的思想(1)〜(8)のいずれか一項において、前記操作部の配置位置が、前記操作者が着座姿勢を変えずに操作することが可能な位置に配置されている。この構成によれば、操作者が操作面上の操作ボタンをボタン操作するに際しては、着座姿勢を変えずにボタン操作することが可能であるので、無理な姿勢でボタン操作を行う状況が生じ難く、このことはボタン操作の誤操作抑制に効果が高い。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】一実施形態において車内を示す斜視図。
【図2】遠隔入力デバイスのパッドの外観を示す平面図。
【図3】遠隔入力デバイスのパッドの断面図であって、(a)はピエゾ素子が収縮した操作ボタン非生成状態の際の断面図で、(b)はピエゾ素子が伸張した操作ボタン生成状態の際の断面図。
【図4】ディスプレイにボタン選択決定画面として表示されるメニュー画面の画面図。
【図5】ディスプレイ表示式入力装置の構成を示す概略構成図。
【図6】パッドに手を触れた際のパッド状態及び画面状態を示す平面図。
【図7】パッドに触れた手を動かした際のパッド状態及び画面状態を示す平面図。
【図8】別例における遠隔入力デバイスのパッドの断面図。
【図9】他の別例におけるディスプレイ表示式入力装置の構成を示す概略構成図。
【符号の説明】
【0064】
3…表示装置としてのディスプレイ、5(5a〜5d)…項目ボタン、7…操作部としてのパッド、8…操作面としてのパッド操作面、9(9a〜9d)…操作ボタン、10…突出部材としてのピン、11…駆動手段としてのピエゾ素子、12…検出手段(接触操作検出手段)を構成する感圧センサ、41,42a〜42d…検出手段を構成する感圧センサ、13…駆動制御手段、機能実行手段を及び表示制御手段を構成するコントローラ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各種機器を作動させる際の入力系機器として使用される遠隔操作式入力装置において、
各種機能の中から実行すべき機能を選択決定する際に操作者が触れる操作部と、
前記操作部の操作面から外部に突出する突出状態と当該操作面に埋没する収納状態との2状態の間を移動可能な複数の突出部材と、
前記突出部材の駆動源として設けられた複数の駆動手段と、
前記操作者が前記操作面に触れる操作をその時の接触面積で検出可能な検出手段と、
前記検出手段が接触操作を検出すると、当該接触操作があった接触範囲の前記突出部材を前記突出状態とし、前記操作面上に操作ボタンを生成する駆動制御手段と、
前記検出手段が前記操作ボタンの押下操作を検出すると、前記操作ボタンに対応する機能を実行させる機能実行手段と
を備えたことを特徴とする遠隔操作式入力装置。
【請求項2】
表示装置の画面上に、前記各種機能に応じた項目ボタンを表示可能な表示制御手段を備え、
前記駆動制御手段は、前記操作面上に前記操作ボタンを生成する際、前記画面上の前記項目ボタンに対応するボタンとして当該操作ボタンを生成し、
前記機能実行手段は、前記検出手段が前記操作ボタンの押下操作を検出すると、前記操作ボタンに対応する前記項目ボタンの機能を実行させ、
前記表示制御手段は、前記操作面における前記操作ボタンの生成位置を絶対位置検出で検出し、前記表示装置の画面に表示する前記項目ボタンを、前記操作ボタンに対応する位置に割り付けて表示することを特徴とする請求項1に記載の遠隔操作式入力装置。
【請求項3】
前記検出手段は、前記操作者が前記操作面を触れる操作を前記操作面上で直に検出する接触操作検出手段であり、前記突出部材の周囲に当該接触操作検出手段が配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遠隔操作式入力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−186279(P2008−186279A)
【公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−19856(P2007−19856)
【出願日】平成19年1月30日(2007.1.30)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】