説明

遮光装置

【課題】LNG用コンテナにおけるBOGの発生量を低減する。
【解決手段】液化天然ガスが収容されるタンクと、前記タンクを保護するべく前記タンクを取り囲む枠体と、を有する液化天然ガス用コンテナを遮光するべく、前記枠体の外側に設けられる遮光装置であって、前記液化天然ガス用コンテナを覆う一方の状態と、前記液化天然ガス用コンテナを覆わない他方の状態と、の双方の状態を取り得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遮光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液化天然ガス(Liquefied Natural Gas:以下LNGと略称する)は、地中より発生するメタンガスを主成分とする可燃性の天然ガスを、水分、硫黄化合物、二酸化炭素などの不純物を除去した後、−162℃に冷却して液化したものである。天然ガスは、液化すると気体の場合の約600分の1の体積になるので、搬送や貯蔵を行う際には一般にLNGとして用いられる。
【0003】
LNGは積出基地からタンカー等を介して、例えば、港における出荷基地まで搬送される。出荷基地まで搬送されたLNGは、当該出荷基地の製造所で精製され、需要家や生産設備等へガスを供給するサテライト基地に、タンクローリー車で搬送される。尚、LNGは、−162℃の超低温であるので、前記タンクローリー車にはタンク部分が断熱構造を有する車両が用いられる。
【0004】
サテライト基地において、LNGはタンクローリー車から貯蔵用タンクに移し替えられる。そして、貯蔵用タンクに貯蔵されたLNGは、気化器によってガス化されて各需要家、生産設備等に供給される。
【0005】
しかし、LNGをタンクローリー車から貯蔵用タンクに移し替える作業を行うには、時間と手間がかかるという問題があった。
【0006】
そこで、特許文献1では、LNGを出荷基地からサテライト基地に搬送する際、タンクローリー車の代わりに、牽引車と当該牽引車に牽引される貨物車両とが連結して走行するトレーラータイプの車両を用いる技術が提案されている。尚、貨物車両(以下、トレーラーとする)は、タンクローリー車と同様の断熱構造で構成されるタンクが設けられている。さらに、特許文献1ではトレーラーのタンク部分を取り囲む枠体を設けることによって、当該枠体とタンクとをLNG用コンテナとして取り扱う技術も提案されている。
【0007】
このように、LNGを搬送する車両をトレーラータイプとすることによって、出荷基地からLNGを搬送する際には、トレーラーを牽引車に連結して走行させ、サテライト基地に到着すると、前記トレーラーを牽引車から分離してLNGの貯蔵用タンクとして用いることができる。
【特許文献1】特開2005−133735号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
サテライト基地においてLNGの貯蔵用タンクとして一時設置されたトレーラーのLNG用コンテナは、たとえタンク部分が断熱構造で構成されていても、例えば、直射日光や、外気からの入熱によって常にBOG(Boil Off Gass)が発生することになる。
【0009】
特に、例えばサテライト基地におけるLNGの供給設備が停止し、LNGを需要家や生産設備等に供給していない場合には、BOGの発生量が増加する。前述したように、LNGは気化すると液体の600倍の体積となるため、BOGの発生量が増加するのに伴ってタンク内の圧力が上昇する。このため、発生したBOGをタンクから放出しなくてはならず、経済的損失となった。
【0010】
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、LNG用コンテナにおけるBOGの発生量を従来よりも低減することができる遮光装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決するための発明は、液化天然ガスが収容されるタンクと、前記タンクを保護するべく前記タンクを取り囲む枠体と、を有する液化天然ガス用コンテナを遮光するべく、前記枠体の外側に設けられる遮光装置であって、前記液化天然ガス用コンテナを覆う一方の状態と、前記液化天然ガス用コンテナを覆わない他方の状態と、の双方の状態を取り得ることを特徴とする。
【0012】
また、かかる遮光装置において、布又はビニル樹脂からなる一対の遮光カバーと、前記一対の遮光カバーの引き出し及び巻き取りを可能とするべく、前記一対の遮光カバーの一辺と各々結合される一対の棒部材と、前記枠体の上部における前記液化天然ガス用コンテナの長手方向に設けられ、前記一対の棒部材を回転自在に軸支する基台と、を備え、前記一対の遮光カバーは、前記一対の棒部材に巻き取られた状態から引き出されることにより、前記基台を境とする前記液化天然ガス用コンテナの双方の周囲を覆うようにしてもよい。
【0013】
また、かかる遮光装置において、前記一対の遮光カバーは、選択的に引き出されることが好ましい。
【0014】
また、かかる遮光装置において、前記基台は、前記液化天然ガス用コンテナの長手方向を移動可能であることが好ましい。
【0015】
また、かかる遮光装置において、前記枠体の上部に配置される第1遮光面と、前記液化天然ガス用コンテナの長手方向に沿う前記枠体の一方の側部に配置される第2遮光面と、前記液化天然ガス用コンテナの長手方向に沿う前記枠体の他方の側部に配置される第3遮光面と、を一体化してなる遮光カバーを有し、前記第2及び第3遮光面は、前記第1遮光面の上部に折り畳み可能であることとしてもよい。
【0016】
また、かかる遮光装置において、前記遮光カバーは、更に、前記液化天然ガス用コンテナの長手方向と交差する前記枠体の一方の側部に配置される第4遮光面、を一体化したものであり、前記第4遮光面は、前記第1遮光面の上部に折り畳み可能であることが好ましい。
【0017】
また、かかる遮光装置において、前記第1遮光面と前記枠体の上部との間に間隙を付与するスペーサ、を有することが好ましい。
【0018】
また、かかる遮光装置において、前記第1遮光面は、前記第2遮光面および前記第3遮光面が各々相対する前記枠体の外側面との間に間隙を有する木板又は金属板である、ことが好ましい。
【0019】
また、かかる遮光装置において、前記第2遮光面および前記第3遮光面は、木板、金属板、布、ビニル樹脂の何れかであることが好ましい。
【0020】
また、かかる遮光装置において、前記第4遮光面は、木板、金属板、布、ビニル樹脂の何れかであることが好ましい。
【0021】
また、かかる遮光装置において、前記枠体の上部に配置される第1遮光面と、前記液化天然ガス用コンテナの長手方向に沿う前記枠体の一方の側部に配置される第2遮光面と、前記液化天然ガス用コンテナの長手方向に沿う前記枠体の他方の側部に配置される第3遮光面と、からなる遮光カバーを有し、前記第2及び前記第3遮光面は、開閉可能なカーテン、ブラインド、シャッターの何れかであることとしてもよい。
【0022】
また、かかる遮光装置において、前記遮光カバーは、前記液化天然ガス用コンテナの長手方向と交差する前記枠体の一方の側部に配置される第4遮光面、を更に有し、前記第4遮光面は、開閉可能なカーテン、ブラインド、シャッターの何れかであることが好ましい。
【0023】
また、かかる遮光装置において、前記第1遮光面と前記枠体の上部との間に間隙を付与するスペーサ、を有することが好ましい。
【0024】
また、かかる遮光装置において、前記第1遮光面、前記第2遮光面、前記第3遮光面は、一体化したものであり、前記第1遮光面は、前記第2及び第3遮光面が各々相対する前記枠体の外側面との間に間隙を有する大きさの木板又は金属板である、ことが好ましい。
【0025】
また、かかる遮光装置において、前記第1遮光面、前記第2遮光面、前記第3遮光面は、一体化したものであり、前記第1遮光面は、前記第2、第3、第4遮光面が各々相対する前記枠体の外側面との間に間隙を有する大きさの木板又は金属板である、ことが好ましい。
【0026】
また、かかる遮光装置において、前記液化天然ガス用コンテナの長手方向に沿う前記枠体の双方の側部に設けられる水平レールと、前記水平レールを摺動するべく、前記枠体を跨ぐとともに双方の前記水平レールに掛かる複数の棒部材と、前記水平レールの両端の間に所定間隔で配列された前記複数の棒部材を覆うべく、前記複数の棒部材に固着される布又はビニル樹脂からなる遮光カバーと、を備え、前記遮光カバーは、前記複数の棒部材が前記水平レールの両端まで広がることにより、前記液化天然ガス用コンテナを覆うこととしてもよい。
【0027】
また、かかる遮光装置において、前記液化天然ガス用コンテナと一体であることとしてもよい。
【0028】
また、かかる遮光装置において、前記液化天然ガス用コンテナに対して着脱可能であることとしてもよい。
【0029】
また、かかる遮光装置において、前記液化天然ガス用コンテナは、トレーラーと一体であるか、前記トレーラーに対して着脱可能であるか、の何れかであることとしてもよい。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、液化天然ガスが気化する量を従来よりも低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0032】
===トレーラーの構成===
図1(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は、本発明の実施形態に係る遮光装置を適用したトレーラーの構成の一例を説明するための図である。図1(a)はトレーラー10が牽引車20から分離した場合を示す側面図であり、図1(b)、(c)は、トレーラー10の斜視図であり、図1(d)、(e)はトレーラー10の後部側面図である。
【0033】
トレーラー10は、主としてタンク102、フレーム104(枠体)、連結部106、支持脚108、車輪対110、車輪対112を有している。またトレーラー10には、基台120、遮光カバー130、132、棒部材130a、132aを有する遮光装置が設けられている。また、以下の説明において、紙面の牽引車20側を前方とし、牽引車20と反対側を後方とする。また前進方向に対して右側を右方向とし、前進方向に対して左側を左方向とする。
【0034】
タンク102は、LNGを収容する筒状の容器であり、LNGを貯蔵できるように断熱構造で構成されている。また、タンク102の後部の開閉扉103の内部にはサテライト基地にガスを供給するための配管接続部(不図示)が設けられている。
【0035】
フレーム104は、タンク102を保護するべくタンク102の周囲を取り囲む、例えば直方体の骨格部分である。以下、タンク102とフレーム104とにより構成される部分をLNG用コンテナ(液化天然ガス用コンテナ)と称する。尚、LNG用コンテナは、トレーラー10と一体としてもよいし、トレーラー10に対して着脱可能にしてもよい。本実施の形態では、LNG用コンテナはトレーラー10に対して着脱可能であることとする。トレーラー10と着脱可能にすることによって、LNG用コンテナを、例えば列車又は船に積載して輸送することも可能となる。フレーム104は、牽引車20と連結するための連結部106を当該フレーム104の前方の鉛直方向下部に有している。そして連結部106と牽引車20の連結部202とが連結することによりトレーラー10は牽引車20と連結される。
【0036】
車輪対110は、フレーム104の後方の下部において紙面に対して垂直方向に設けられた支軸に、当該支軸の中点に対して均等の距離をもって設けられたものである。また、車輪対110は、前記支軸に回転自在に軸支されるホイールと、当該ホイール外周に設けられるタイヤを有している。
【0037】
車輪対112は、フレーム104の後方の端部と車輪対110との間の下部において紙面に対して垂直方向に設けられた支軸に、当該支軸の中点に対して均等の距離をもって設けられたものである。また、車輪対112は、前記支軸に回転自在に軸支されるホイールと、当該ホイール外周に設けられるタイヤを有している。
【0038】
支持脚108はフレーム104の前方において車輪対110、112の支軸の中点を結ぶ中心線が当たる鉛直方向に1つ、又は、前記中心線に対して均等の距離をもって対に設けられている。また、支持脚108は、鉛直方向に伸縮可能に構成されている。そして、支持脚108は、トレーラー10が牽引車20に牽引されて走行する場合には路面から離間し、トレーラー10が牽引車20から分離した場合には路面と接するように長さが調整される。このことにより、トレーラー10が牽引車20から分離した場合に、コンテナを車輪対110、112とともに支持する。
【0039】
基台120は、例えばフレーム104の上部の外側面における前記中心線を中心としてLNG用コンテナの長手方向に沿って設けられ、基台120の長手方向右側と左側には、それぞれ遮光カバー130、132を収納するための領域が設けられている。また、基台120は、図1(a)に示すようにLNG用コンテナの長手方向の長さより長く、当該基台120前方および後方には、コの字部材122接続用の孔(不図示)が鉛直方向に設けられている。
【0040】
コの字部材122は、フレーム104の前方側面および後方側面の上部に開口された孔105を介してフレーム104の内部に挿入されている。コの字部材122は、例えば、フレーム104の前方側面の孔105からフレーム104の内部に挿入されたL字部材と、フレーム104の後方側面の孔105からフレーム104の内部に挿入されたL字部材とがフレーム104の内部で結合されたものである。また、コの字部材122の両端は雄螺子となっている。そして、コの字部材の一端の雄螺子を基台120前方のコの字部材122接続用の孔に対して基台120の下側から挿入し、基台120の上側においてナットで螺合する。同様に、コの字部材の他端の雄螺子を基台120後方のコの字部材122接続用の孔に対して基台120の下側から挿入し、基台120の上側においてナットで螺合する。
【0041】
そして、コの字部材122をフレーム104の長手方向に移動させることによって、基台120はLNGコンテナの長手方向を移動可能となる。尚、前述のようにコの字部材122を基台120に対して着脱可能に構成すると、基台120を、フレーム104と一体とするのみならず、例えば冬季において曇り空などの天気状況に応じて遮光の必要性が低い場合には、フレーム104に取り付けなくてもよい。
【0042】
遮光カバー130は、直射日光を遮光する布又はビニル樹脂で構成され、一辺が棒部材130aに結合されている。
遮光カバー132は、直射日光を遮光する布又はビニル樹脂で構成され、一辺が棒部材132aに結合されている。
棒部材130aは、基台120の長手方向右側に、遮光カバー130を引き出す方向又は巻き取る方向に、回転可能に軸支されている。
棒部材132aは、基台120の長手方向左側に、遮光カバー132を引き出す方向又は巻き取る方向に、回転可能に軸支されている。尚、棒部材130a、132aは、例えば手動操作又は電動によって任意の方向に回転するものとする。
【0043】
図1(b)は、LNG用コンテナを覆わない状態の斜視図である。この場合、遮光カバー130および132は、棒部材130a、132aにそれぞれ巻き取られている。
【0044】
図1(c)は、LNG用コンテナを覆う状態の斜視図である。図1(b)に示す状態から遮光カバー130および132を引き出す方向に、棒部材130a、132aをそれぞれ手動または電動で回転させことにより、遮光カバー130は基台120を境としたLNG用コンテナの右半分を覆い、遮光カバー132は基台120を境としたLNG用コンテナの左半分を覆う。尚、遮光カバー130、132を、別々に巻き取りおよび引き出しが可能な構成として、LNG用コンテナの右側、又は左側の一方側しか直射日光が当たらない場合には、遮光カバー130、132のうち、直射日光の当たる側を選択的に引き出すようにしてもよい。このように、遮光カバー130、132を選択的に引き出すことによって、直射日光を効果的に遮光することができる。
【0045】
また、サテライト基地においてガスの配管作業を行う時には、開閉扉103の内部の配管接続部(不図示)とパイプ140とを接続することによって、パイプ140を介してサテライト基地にLNGが供給される。この配管作業時に降雨があると作業員が雨水でずぶ濡れになることがある。また、配管作業時において作業員が長時間直射日光を浴びることもある。さらに、開閉扉103内部の配管接続部(不図示)が雨水によって腐食する虞がある。そこで、本発明のトレーラーでは、基台120をLNG用コンテナの長手方向に沿って前後に移動可能な構成としている。
【0046】
図1(d)は、基台120をLNG用コンテナの前方に移動した場合を示す側面図であり、図1(e)は、基台120をLNG用コンテナの後方に移動した場合を示す側面図である。
【0047】
トレーラー10が走行中の場合には、図1(d)に示すように、基台120をLNG用コンテナの前方に移動しておく。尚、このとき、コの字部材122がフレーム104に対して前後に移動しないように、コの字部材122を固定部材134によって固定する。このように基台120を前方に移動しておくことにより、基台120が、LNG用コンテナの後部に突出し、走行の邪魔になることを防止できる。尚、図1(a)に示すように、牽引車20側の上方にはスペースがあるので、基台120をLNG用コンテナの前方に移動することができる。
【0048】
トレーラー10が、例えば、サテライト基地に一時設置され、サテライト基地にLNGを供給する場合には、固定部材134を取り外し図1(e)に示すように、基台120をLNG用コンテナの後方に移動する。このように、基台120をLNG用コンテナの後方に移動し、この状態で遮光カバー130、132を引き出すと、LNG用コンテナの後部側面より後方を覆うことになる。よって、例えば配管作業時に作業員が雨水にさらされることを防止できる。さらに、開閉扉103の内部の配管接続部(不図示)が雨水によって腐食することを防止することができる。このように、基台120をLNG用コンテナの長手方向に沿って移動させることで、遮光カバー130、132を、ひさしとして使用することもできる。尚、図1(c)に示すように棒部材130a、132aと、フレーム104の上面との間には間隙が生じるため、LNG用コンテナを遮光カバー130、132で覆った場合でも、通気性を良好とする空間を確保でき、BOGの発生を低減することができる。
【0049】
≪第2の実施形態≫
図2(a)、(b)、(c)、(d)は、本発明の第2の実施形態にかかる遮光装置を適用したトレーラーを示す図である。図2(a)、(b)、(c)は、LNG用コンテナを覆わない状態からLNG用コンテナを覆う状態とするまでの変化を順に示す斜視図であり、図2(d)は、図2(c)の一部を拡大して示す斜視図である。尚、図1と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。
【0050】
図2(a)、(b)、(c)、(d)に示すトレーラー12には、遮光面200(請求項5の第1遮光面)と、遮光面200a(請求項5の第2遮光面)と、遮光面200b(請求項5の第3遮光面)と、遮光面200c(請求項6の第4遮光面)と、固定部材202と、スペーサ204とが備えられている。尚、遮光面200、200a、200b、200cは一体であるとともに、LNG用コンテナの遮光装置を構成している。
【0051】
遮光面200は、フレーム104の上部に配置される。
遮光面200aは、LNG用コンテナの長手方向に沿うフレーム104の左側面に配置され、遮光面200の左端部を軸として回動可能に設けられている。
遮光面200bは、LNG用コンテナの長手方向に沿うフレーム104の右側面に配置され、遮光面200の右端部を軸として回動可能に設けられている。
遮光面200cは、LNG用コンテナの長手方向と交差するフレーム104の後方側面に配置され、遮光面200の後端部を軸として回動可能に設けられている。
尚、本実施の形態では遮光面200、200a、200b、200cは木板又は金属板であることとする。
【0052】
固定部材202は、遮光面200上に折り畳んだ遮光面200a、200b、200cを、折り畳んだ状態に固定するものである。例えば、図2(a)に示すように、折り畳んだ状態における遮光面200aの上面の右端の所定位置に留め金を設け、折り畳んだ状態における遮光面200bの上面の右端の前記留め金に対応する位置に前記留め金を嵌め込むための受け部を設けてもよい。この場合、遮光面200aの留め金を、遮光面200bの受け部に嵌め込むことにより遮光面200aと遮光面200bとが折り畳んだ状態に固定される。また、遮光面200bの受け部を布などの柔軟性もつ素材で構成すると、遮光面200aと遮光面200bとが折り畳んだ状態に固定された状態から遮光面200bの受け部を少しずらすだけで当該受け部を遮光面200aの留め金から外すことができる。
【0053】
また、例えば、折り畳んだ状態における遮光面200aの上面の右端の所定位置と、折り畳んだ状態における遮光面200bの上面の右端の所定位置にそれぞれ着脱自在布テープを設け、遮光面200aの着脱自在布テープと、遮光面200aの着脱自在布テープとを重ね合わすことによって、遮光面200aと遮光面200bとを折り畳んだ状態に固定してもよい。
【0054】
スペーサ204は、フレーム104と遮光面200の上部との間に間隙を付与するためのものである。例えば、スペーサ204は両端に中央部の径より小さい雄螺子(不図示)を有するとともに、フレーム104の上部と、遮光面200にはスペーサ204の雄螺子を通す孔(不図示)が所定の位置に設けられている。そして、スペーサ204の一方の雄螺子をフレーム104の孔に対して上側から通し、下側においてナットで螺合する。また、スペーサ204の他方の雄螺子を遮光面200の孔に対して下側から通し、上側においてナットで螺合する。尚、スペーサ204は、フレーム104の上部と、当該フレーム104の上部に相対する遮光面200との間に複数設けられている。尚、前述のようにスペーサ204をフレーム104に対して着脱可能に構成すると、遮光面200、200a、200b、200cを、フレーム104と一体とするのみならず、例えば冬季において曇り空などの天気状況に応じて遮光の必要性が低い場合には、フレーム104に取り付けなくてもよい。
【0055】
遮光面200a、200b、200cは、LNG用コンテナを覆わない状態の場合には、例えば図2(a)に示すように、遮光面200c、遮光面200b、遮光面200aの順で遮光面200の上部に折り畳まれている。尚、遮光面200aと遮光面200bは、固定部材202によって折り畳まれた状態に固定されている。
【0056】
図2(a)の状態からLNG用コンテナを覆う状態とする場合には、先ず、遮光面200aと遮光面200bを固定している固定部材202を取り外し、遮光面200aを、図2(b)で示すようにフレーム104の左側面に向けて回動する。次に、遮光面200bをフレーム104の右側面に向けて回動する。そして、図2(c)で示すように遮光面200cをフレーム104の後部側面に向けて回動する。
【0057】
このとき、図2(d)に示すようにスペーサ204を設けると、遮光面200とフレーム104の上部との間に間隙が生じるので、LNG用コンテナの周囲を遮光カバーで覆う状態としても、通気性を良好とする空間を確保でき、BOGの発生を低減することができる。
【0058】
また、遮光面200の大きさを、LNG用コンテナを覆う状態において、遮光面200aとフレーム104の左側面、遮光面200bとフレーム104の右側面、遮光面200cとフレーム104の後部側面とにそれぞれ間隙が生じる大きさにすると、LNG用コンテナを覆った場合に、通気性がさらに良くなる。
【0059】
遮光面200aと遮光面200bによって、LNG用コンテナの右側部と、左側部のみを覆うようにしてもよいが、遮光面200cを設けることによって、さらにLNG用コンテナ後部への直射日光を遮光することができるとともに、LNG用コンテナ後部への雨水の浸入を防止することができる。また、直射日光の向きに応じて、遮光面200a、200b、200cを選択的に回動し、LNG用コンテナの側面を選択的に覆うようにしてもよい。LNG用コンテナの側面を選択的に覆う場合でも、遮光しない場合に比べてBOGの発生量を低減することができる。
【0060】
また、遮光面200a、200b、200cの代わりに、布又はビニル樹脂等のカバーを用いてもよい。この場合、LNG用コンテナを覆わない状態とするには、遮光面200の上部に折り畳むようにしてもよいし、遮光面200の上部に丸め込んで、例えば着脱自在布テープなどで固定しておくようにしてもよい。さらに、この場合、遮光面200として木板又は金属板を用いてもよいし、例えばフレーム104の上面を細分化するフレームを設けた場合には、遮光面200を布又はビニル樹脂としても自重による垂れを防止できるので、遮光面200に布又はビニル樹脂等を用いることもできる。
【0061】
≪第3の実施形態≫
図3(a)、(b)は、本発明の第3の実施形態にかかる遮光装置を適用したトレーラーを示す図である。図3(a)は、LNG用コンテナを覆わない状態を示す斜視図であり、図3(b)は、LNG用コンテナを覆う状態を示す斜視図である。尚、図1と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。
【0062】
図3(a)、(b)に示すトレーラー14には、遮光面300(請求項11の第1遮光面)と、ブラインド302(請求項11の第2遮光面)と、ブラインド304(請求項11の第3遮光面)と、ブラインド306(請求項12の第4遮光面)が設けられている。尚、遮光面300、ブラインド302、304、306は遮光装置を構成している。
【0063】
遮光面300は、フレーム104の上部に配置される。また、遮光面300は、フレーム104の左側面と遮光面300の左端部との間、フレーム104の右側面と遮光面300の右端部との間、フレーム104の後部側面と遮光面300の後端部との間に、それぞれ間隙を生じる大きさに設けられている。尚、本実施の形態では遮光面300は、木板又は金属板であることとする。
【0064】
ブラインド302は、フレーム104の左側面と遮光面300の左端部との間の遮光面300の下部に配設され、鉛直方向に開閉可能となっている。
ブラインド304は、フレーム104の右側面と遮光面300の右端部との間の遮光面300の下部に配設され、鉛直方向に開閉可能となっている。
ブラインド306は、LNG用コンテナの長手方向と交差するフレーム104の後方側面と遮光面300の後端部との間の遮光面300の下部に配設され、鉛直方向に開閉可能となっている。
【0065】
ブラインド302、304、306をそれぞれ開状態とすると、ブラインド302、304、306が上昇し、図3(a)に示すようにLNG用コンテナを覆わない状態となる。この状態から、ブラインド302、304、306をそれぞれ閉状態とすることによって、ブラインド302、304、306がそれぞれ下降し、図3(b)に示すようにLNG用コンテナを覆う状態となる。
【0066】
尚、第2の実施形態におけるスペーサ204と同様のスペーサを遮光面300とフレーム104の上部との間に設けてもよい。スペーサを設けることによって、遮光面300とフレーム104の上部との間に間隙が生じるので、LNGコンテナを覆う状態において通気性を良好とする空間を確保でき、BOGの発生を低減することができる。
【0067】
本実施の形態では、遮光面300とブラインド302、304、306とを一体に設けることとしたが、遮光面300とブラインド302、304、306とを別体に設けてもよい。つまり、ブラインド302、304、306の上部側の端部を、フレーム104の左側面、右側面、後部側面におけるそれぞれの上部端に固着し、開閉するようにしてもよい。この場合、遮光面300の大きさをフレーム104の上部より大きくする必要は無い。さらに、フレーム104の上面において、例えばフレーム104の上面を細分化するフレームを設けた場合には、遮光面300を布又はビニル樹脂としても自重による垂れを防止できるので、遮光面300に布又はビニル樹脂等を用いることもできる。
【0068】
また、遮光面300とブラインド302、304、306とを一体に設ける場合、遮光面300をフレーム104に対して着脱するようにしてもよい。さらに遮光面300とブラインド302、304、306とを別体に設ける場合においても、遮光面300とブラインド302、304、306がそれぞれフレーム104に対して着脱するようにしてもよい。
【0069】
本実施の形態では遮光カバーとしてブラインド302、304、306を用いたが、例えば、フレーム104の右側面の前方と後方、左側面の前方と後方、後部側面の右側と左側に、それぞれ上端から下端に沿ってシャッターレールを設けるとともに、当該シャッターレールに沿って鉛直方向に開閉する、例えば金属製のシャッターを設けてもよい。
【0070】
また、フレーム104の左側面と遮光面300の左端部との間の遮光面300の下部、フレーム104の右側面と遮光面300の右端部との間の遮光面300の下部、フレーム104の後部側面と遮光面300の後端部との間の遮光面300の下部にカーテンレールを設けるとともに、当該カーテンレールに沿って前後又は左右に開閉する、例えば布のカーテンを設けてもよい。尚、シャッター又はカーテンを設ける場合においても、ブラインド302、304、306の場合と同様に、遮光面300と別体として設けることも可能である。
【0071】
≪第4の実施形態≫
図4(a)、(b)、(c)は本発明の第4の実施形態にかかるトレーラーを示す図である。図4(a)は、LNG用コンテナを覆わない状態を示す斜視図であり、図4(b)は、LNG用コンテナを覆う状態を示す斜視図であり、図4(c)は図4(a)の一部を拡大して示す斜視図である。尚、図1と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。
【0072】
図4(a)、(b)、(c)に示すトレーラー16には、遮光カバー400と、水平レール402と、棒部材406とが設けられている。尚、遮光カバー400、水平レール402、棒部材406は遮光装置を構成している。
【0073】
水平レール402は、フレーム104の左側面と右側面の上部および下部において長手方向に沿って設けられている。
棒部材406は、フレーム104を跨いでフレーム104の上面、左側面、右側面を囲むべく構成され、その形状としては、例えば、コの字型、半円、半楕円などの形状でもよい。また、棒部材406は、水平レール402の前方端部と後方端部との間に所定間隔で複数設けられている。尚、複数の棒部材406において、最前方の棒部材406はフレーム104の前方端部に固定されている。
また、複数の棒部材406は、フレーム104の右側面および左側面の水平レール402に対してそれぞれ摺動可能に設けられた摺動部408を有している。そして、摺動部408が水平レール402上を摺動することによって、棒部材406も水平レール402に沿って摺動することになる。
遮光カバー400は、直射日光を遮光する、例えば布又はビニル樹脂であり、複数の棒部材406を覆うべく、当該棒部材406に接着されている。
【0074】
以上の構成において、LNG用コンテナを覆わない状態とする場合は、図4(a)に示すように、棒部材406を水平レール402の前方に摺動させる。尚、この状態では、不図示のロック機構により、摺動部408が水平レール402上を摺動しないようにロックされる。
【0075】
一方、LNG用コンテナを覆う状態とする場合は、前記ロック機構のロックを解除し、棒部材406を水平レール402の後方に摺動させることによって、遮光カバー400を水平レール402の前方端部から後方端部まで広げる。この状態にすることによって、LNG用コンテナを直射日光から遮光することができる。尚、最後部の棒部材406と、当該最後部の棒部材406に隣接する棒部材406との間の下部に、最後部の棒部材406の摺動部408が水平レール402から外れても棒部材406が垂れ下がらないような補強部材を設けてもよい。こうすることにより、最後部の棒部材406が水平レール402の後端に達しても、棒部材406の隣接する間隔分後方に伸長できるようなる。よって、LNG用コンテナを覆う状態において、LNG用コンテナの後部側面を直斜日光や雨水から保護することができる。また、最後部の棒部材406を、左右の下側の摺動部408を軸として蛇腹式に伸縮可能な複数の棒部材で構成し、最後部の棒部材406が水平レール402の後端に達した場合に、フレーム104の上方から蛇腹式にLNG用コンテナの後部側面を覆うようにしてもよい。
【0076】
LNG用コンテナを遮光カバー400で覆う場合においても、遮光カバー400とフレーム104との間には間隙があるので、通気性を良好とする空間を確保でき、BOGの発生を低減することができる。
【0077】
尚、摺動部408をレール402に対して着脱可能とすることで、遮光カバー400がフレーム104に対して着脱可能になるようにしてもよい。
【0078】
以上説明したように、本発明の遮光装置は、LNGコンテナを覆う状態と、覆わない状態との双方の状態を取り得る遮光カバーを設けているので、LNGコンテナを覆う状態とすることでBOGの発生量を従来よりも低減することができる。
【0079】
また、遮光装置をLNG用コンテナと一体に構成した場合、例えばLNGの搬送を行う場合とLNGを貯蔵する場合に応じて、LNG用コンテナを覆う状態と、LNG用コンテナを覆わない状態との何れかとすることができる。さらに、遮光装置をLNG用コンテナに対して着脱する場合には、例えば、サテライト基地に遮光装置を保管しておき、LNG用コンテナがサテライト基地に設置されてから遮光装置を取り付けることができる。また、トレーラーでLNG用コンテナを搬送する際に遮光装置を取り外しておくことによって、遮光装置がトレーラーの走行の邪魔になることを防止できる。
【0080】
以上の本実施の形態では、LNG用コンテナがトレーラーに対して着脱可能である場合について説明したが、LNG用コンテナをトレーラーと一体としてもよい。LNG用コンテナをトレーラーと一体とする場合、出荷基地から牽引車に牽引されて走行することによりLNGを搬送し、サテライト基地に到着すると、牽引車から分離してLNG用コンテナを貯蔵用タンクとして一時設置することができる。また、LNG用コンテナをトレーラーと一体とする場合にも、遮光装置は、LNG用コンテナと一体であってもよいし、LNG用コンテナに対して着脱可能としてもよい。
【0081】
前述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更、改良されるとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明にかかる第1実施形態の遮光装置を適用したトレーラーを示す図である。図1(a)はトレーラーが牽引車から分離した場合を示す側面図であり、図1(b)、(c)は、トレーラーの斜視図であり、図1(d)、(e)はトレーラーの後部側面図である。
【図2】本発明にかかる第2実施形態の遮光装置を適用したトトレーラーを示す図である。図2(a)、(b)、(c)は、LNG用コンテナを覆わない状態からLNG用コンテナを覆う状態とするまでの変化を順に示す斜視図であり、図2(d)は、図2(c)の一部を拡大して示す斜視図である。
【図3】本発明にかかる第3実施形態の遮光装置を適用したトトレーラーを示す図である。図3(a)は、LNG用コンテナを覆わない状態を示す斜視図であり、図3(b)は、LNG用コンテナを覆う状態を示す斜視図である。
【図4】本発明にかかる第4実施形態の遮光装置を適用したトトレーラーを示す図である。図4(a)は、LNG用コンテナを覆わない状態を示す斜視図であり、図4(b)は、LNG用コンテナを覆う状態を示す斜視図であり、図4(c)は図4(a)の一部を拡大して示す斜視図である。
【符号の説明】
【0083】
10、12、14、16 トレーラー
20 牽引車
102 タンク
103 開閉扉
104 フレーム
105 孔
106 連結部
108 支持脚
110、112 車輪対
120 基台
122 コの字部材
130、132、400 遮光カバー
130a、132a、406 棒部材
140 パイプ
200、200a、200b、200c、300 遮光面
202 固定部材
204 スペーサ
302、304、306 ブラインド
402 水平レール
408 摺動部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液化天然ガスが収容されるタンクと、前記タンクを保護するべく前記タンクを取り囲む枠体と、を有する液化天然ガス用コンテナを遮光するべく、前記枠体の外側に設けられる遮光装置であって、
前記液化天然ガス用コンテナを覆う一方の状態と、前記液化天然ガス用コンテナを覆わない他方の状態と、の双方の状態を取り得ることを特徴とする遮光装置。
【請求項2】
布又はビニル樹脂からなる一対の遮光カバーと、
前記一対の遮光カバーの引き出し及び巻き取りを可能とするべく、前記一対の遮光カバーの一辺と各々結合される一対の棒部材と、
前記枠体の上部における前記液化天然ガス用コンテナの長手方向に設けられ、前記一対の棒部材を回転自在に軸支する基台と、を備え、
前記一対の遮光カバーは、前記一対の棒部材に巻き取られた状態から引き出されることにより、前記基台を境とする前記液化天然ガス用コンテナの双方の周囲を覆う、
ことを特徴とする請求項1に記載の遮光装置。
【請求項3】
前記一対の遮光カバーは、選択的に引き出されることを特徴とする請求項2に記載の遮光装置。
【請求項4】
前記基台は、前記液化天然ガス用コンテナの長手方向を移動可能であることを特徴とする請求項2又は3に記載の遮光装置。
【請求項5】
前記枠体の上部に配置される第1遮光面と、前記液化天然ガス用コンテナの長手方向に沿う前記枠体の一方の側部に配置される第2遮光面と、前記液化天然ガス用コンテナの長手方向に沿う前記枠体の他方の側部に配置される第3遮光面と、を一体化してなる遮光カバーを有し、
前記第2及び第3遮光面は、前記第1遮光面の上部に折り畳み可能であることを特徴とする請求項1に記載の遮光装置。
【請求項6】
前記遮光カバーは、更に、
前記液化天然ガス用コンテナの長手方向と交差する前記枠体の一方の側部に配置される第4遮光面、を一体化したものであり、
前記第4遮光面は、前記第1遮光面の上部に折り畳み可能であることを特徴とする請求項5に記載の遮光装置。
【請求項7】
前記第1遮光面と前記枠体の上部との間に間隙を付与するスペーサ、を有することを特徴とする請求項5又は6に記載の遮光装置。
【請求項8】
前記第1遮光面は、前記第2遮光面および前記第3遮光面が各々相対する前記枠体の外側面との間に間隙を有する木板又は金属板である、ことを特徴とする請求項5乃至7の何れかに記載の遮光装置。
【請求項9】
前記第2遮光面および前記第3遮光面は、木板、金属板、布、ビニル樹脂の何れかであることを特徴とする請求項8の何れかに記載の遮光装置。
【請求項10】
前記第4遮光面は、木板、金属板、布、ビニル樹脂の何れかであることを特徴とする請求項9の何れかに記載の遮光装置。
【請求項11】
前記枠体の上部に配置される第1遮光面と、前記液化天然ガス用コンテナの長手方向に沿う前記枠体の一方の側部に配置される第2遮光面と、前記液化天然ガス用コンテナの長手方向に沿う前記枠体の他方の側部に配置される第3遮光面と、からなる遮光カバーを有し、
前記第2及び前記第3遮光面は、開閉可能なカーテン、ブラインド、シャッターの何れかであることを特徴とする請求項1に記載の遮光装置。
【請求項12】
前記遮光カバーは、
前記液化天然ガス用コンテナの長手方向と交差する前記枠体の一方の側部に配置される第4遮光面、を更に有し、
前記第4遮光面は、開閉可能なカーテン、ブラインド、シャッターの何れかであることを特徴とする請求項11に記載の遮光装置。
【請求項13】
前記第1遮光面と前記枠体の上部との間に間隙を付与するスペーサ、を有することを特徴とする請求項11又は12に記載の遮光装置。
【請求項14】
前記第1遮光面、前記第2遮光面、前記第3遮光面は、一体化したものであり、
前記第1遮光面は、前記第2及び第3遮光面が各々相対する前記枠体の外側面との間に間隙を有する大きさの木板又は金属板である、ことを特徴とする請求項11乃至13の何れかに記載の遮光装置。
【請求項15】
前記第1遮光面、前記第2遮光面、前記第3遮光面は、一体化したものであり、
前記第1遮光面は、前記第2、第3、第4遮光面が各々相対する前記枠体の外側面との間に間隙を有する大きさの木板又は金属板である、ことを特徴とする請求項12又は13に記載の遮光装置。
【請求項16】
前記液化天然ガス用コンテナの長手方向に沿う前記枠体の双方の側部に設けられる水平レールと、
前記水平レールを摺動するべく、前記枠体を跨ぐとともに双方の前記水平レールに掛かる複数の棒部材と、
前記水平レールの両端の間に所定間隔で配列された前記複数の棒部材を覆うべく、前記複数の棒部材に固着される布又はビニル樹脂からなる遮光カバーと、を備え、
前記遮光カバーは、前記複数の棒部材が前記水平レールの両端まで広がることにより、前記液化天然ガス用コンテナを覆うことを特徴とする請求項1に記載の遮光装置。
【請求項17】
前記液化天然ガス用コンテナと一体であることを特徴とする請求項1乃至16の何れかに記載の遮光装置。
【請求項18】
前記液化天然ガス用コンテナに対して着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至16の何れかに記載の遮光装置。
【請求項19】
前記液化天然ガス用コンテナは、トレーラーと一体であるか、前記トレーラーに対して着脱可能であるか、の何れかであることを特徴とする請求項1乃至18の何れかに記載の遮光装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−46714(P2007−46714A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−232164(P2005−232164)
【出願日】平成17年8月10日(2005.8.10)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】