説明

避妊ターゲット

本発明は概して卵巣特異的遺伝子(O1-180、O1-184およびO1-236)およびそれらがコードするタンパク質に関する。また、生殖組織における細胞増殖性障害または細胞変性障害を検出する方法も提供する。さらにまた本発明は、卵巣特異的遺伝子と相互作用する化合物および/または卵巣特異的遺伝子の発現または活性を調整する化合物のスクリーニング方法も提供する。これらの化合物は避妊薬および/または妊娠薬である可能性がある。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号11、配列番号13、配列番号12、配列番号28、配列番号30、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号38、配列番号40、配列番号41、および配列番号43からなる群より選択される核酸配列を含む単離されたポリヌクレオチド配列。
【請求項2】
タンパク質をコードする単離されたポリヌクレオチド配列であって、前記タンパク質が、
(a)配列番号16、配列番号29、配列番号32、配列番号34、配列番号36、配列番号39、または配列番号42をコードするポリヌクレオチド配列、
(b)配列番号16、配列番号29、配列番号32、配列番号34、配列番号36、配列番号39、または配列番号42と少なくとも40%の一致度を有するアミノ酸配列をコードするポリヌクレオチド配列、
(c)0.02M〜約0.15MのNaClで約50℃〜約70℃の温度のハイブリダイゼーション条件下、(a)のポリヌクレオチド配列とハイブリダイズする単離された核酸分子、および
(d)(a)、(b)または(c)に相補的である単離されたポリヌクレオチド配列
からなる群より選択される、単離されたポリヌクレオチド配列。
【請求項3】
プロモーター配列に作動的に連結した請求項1または2のポリヌクレオチド配列を含む発現カセット。
【請求項4】
請求項3の発現カセットを含むベクター。
【請求項5】
配列番号16、配列番号29、配列番号32、配列番号34、配列番号36、配列番号39、または配列番号42のアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチド配列。
【請求項6】
請求項1または2のポリヌクレオチド配列によってコードされる単離されたポリペプチド。
【請求項7】
請求項5のポリペプチドに免疫学的に特異的に結合するモノクローナル抗体。
【請求項8】
請求項6のポリペプチドに免疫学的に特異的に結合するモノクローナル抗体。
【請求項9】
請求項5のポリペプチドに免疫学的に結合するポリクローナル抗血清抗体。
【請求項10】
請求項6のポリペプチドに免疫学的に結合するポリクローナル抗血清抗体。
【請求項11】
請求項5のポリペプチドに免疫学的に結合するモノクローナル抗体を生産するハイブリドーマ細胞。
【請求項12】
請求項6のポリペプチドに免疫学的に結合するモノクローナル抗体を生産するハイブリドーマ細胞。
【請求項13】
請求項7、9、9または10の抗体を含む組成物。
【請求項14】
請求項3の発現カセットを含む宿主細胞。
【請求項15】
細胞が真核細胞または原核細胞である、請求項14の宿主細胞。
【請求項16】
請求項1または2のポリヌクレオチド配列を含むトランスジェニック動物。
【請求項17】
動物がげっ歯類、マウスまたはラットである、請求項16のトランスジェニック動物。
【請求項18】
配列番号11、配列番号13、配列番号12、配列番号28、配列番号30、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号37、配列番号38、配列番号40、配列番号41、および配列番号43からなる群より選択されるポリヌクレオチド配列を含むトランスジェニック動物。
【請求項19】
薬学的に許容できる担体中に分散したO1-180発現のモジュレーターを含む医薬組成物。
【請求項20】
モジュレーターがO1-180遺伝子の転写を抑制する請求項19の組成物。
【請求項21】
モジュレーターがO1-180遺伝子の転写を増進する請求項19の組成物。
【請求項22】
モジュレーターがポリペプチドである請求項19の組成物。
【請求項23】
モジュレーターが小分子である請求項19の組成物。
【請求項24】
モジュレーターがポリヌクレオチド配列である請求項19の組成物。
【請求項25】
ポリヌクレオチド配列がDNAまたはRNAである請求項24の組成物。
【請求項26】
作動的に連結したプロモーターとポリヌクレオチド配列とを含む発現ベクターをさらに含む請求項24の組成物。
【請求項27】
薬学的に許容できる担体中に分散したO1-180活性のモジュレーターを含む医薬組成物。
【請求項28】
組成物がO1-180活性を阻害する請求項27の組成物。
【請求項29】
組成物がO1-180活性を刺激する請求項27の組成物。
【請求項30】
薬理学的に許容できる担体中に分散したO1-180活性またはO1-180発現のモジュレーターの有効量を動物に投与することを含み、前記の量が受胎を減少させることのできる、避妊を調節する方法。
【請求項31】
薬理学的に許容できる担体中に分散したO1-180活性またはO1-180発現のモジュレーターの有効量を動物に投与することを含み、前記の量が受胎を増加させることのできる、妊性を強化する方法。
【請求項32】
動物が雌である請求項30または31の方法。
【請求項33】
動物が雄である請求項30または31の方法。
【請求項34】
O1-180発現のモジュレーターのスクリーニング方法であって、
O1-180ポリペプチドを発現させる細胞を用意するステップ、
前記細胞を候補モジュレーターと接触させるステップ、
O1-180発現を測定するステップ、および
前記候補モジュレーター存在下での前記O1-180発現を、前記候補モジュレーター不在下でのO1-180発現の発現と比較するステップ
を含み、前記候補モジュレーター不在下でのO1-180の発現と比較した、前記候補モジュレーター存在下でのO1-180の発現の相違により、前記候補モジュレーターが、O1-180発現のモジュレーターであると同定される方法。
【請求項35】
単離されたO1-180ポリペプチドまたはその機能等価物を取得するステップ、O1-180ポリペプチドまたはその機能的等価物を候補化合物と混合するステップ、およびO1-180の活性に対する前記候補化合物の効果を測定するステップを含む、O1-180の活性を調節する化合物を同定する方法。
【請求項36】
O1-180タンパク質またはその断片を候補化合物に暴露すること、および前記化合物がO1-180タンパク質またはその断片に結合したかどうかを決定することを含む、O1-180と結合する化合物をスクリーニングする方法。
【請求項37】
(a)(1)調節可能な1つまたは複数のO1-180遺伝子、(2)1つまたは複数のO1-180遺伝子のノックアウト、または(3)1つまたは複数のO1-180遺伝子のノックイン、を持つトランスジェニック動物を用意すること、
(b)ステップ(a)のトランスジェニック動物に対してそれぞれ対照動物を用意すること、
(c)トランスジェニック動物および対照動物を候補O1-180調節化合物に暴露すること、および
(d)トランスジェニック動物と対照動物群とを比較し、トラスジェニック動物における不妊または妊性に対する前記O1-180調節化合物の効果を対照動物と比較して決定すること
を含む、O1-180活性を調節する化合物を同定する方法。
【請求項38】
ペプチド結合対の第1ペプチドと第2ペプチドの結合相互作用を検出する方法であって、
(i)選択した表現型を検出する、またはそのような表現型の不在を検出する条件下で少なくとも1つの真核細胞を培養すること(ここに、前記細胞は、
a)転写活性化タンパク質のDNA結合ドメインに接合された第1ペプチドまたはそのセグメントを含む第1異種融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列、
b)転写活性化タンパク質転写活性化ドメインに接合された第2ペプチドまたはそのセグメントを含む第2異種融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列
(ここでは、第1ペプチドまたはそのセグメントと第2ペプチドまたはそのセグメントとの結合によって、転写活性化タンパク質が復元される)、および
c)復元された転写活性化タンパク質の正の転写制御を受けて活性化されるレポーター要素(ここでは、前記レポーター要素の発現が、選択した表現型をもたらす)
を含む)、
(ii)選択した表現型の発揮を妨げるレポーター要素の発現に試験ペプチドが影響を及ぼすかどうかを決定することによって、O1-180と相互作用する試験ペプチドの能力を検出すること、
を含み、前記第1または第2ペプチドがO1-180ペプチドであり、他方が試験ペプチドである方法。
【請求項39】
O1-180の結合パートナーを同定する方法であって、当該タンパク質を候補結合パートナーに暴露するステップ、および前記候補結合パートナーがO1-180に結合するかどうかを決定するステップ、を含む方法。
【請求項40】
薬学的に許容できる担体中に分散したO1-236発現のモジュレーターを含む医薬組成物。
【請求項41】
モジュレーターがO1-236遺伝子の転写を抑制する請求項40の組成物。
【請求項42】
モジュレーターがO1-236遺伝子の転写を増進する請求項40の組成物。
【請求項43】
モジュレーターがポリペプチドである請求項40の組成物。
【請求項44】
モジュレーターが小分子である請求項40の組成物。
【請求項45】
モジュレーターがポリヌクレオチド配列である請求項40の組成物。
【請求項46】
ポリヌクレオチド配列がDNAまたはRNAである請求項45の組成物。
【請求項47】
作動的に連結したプロモーターとポリヌクレオチド配列とを含む発現ベクターをさらに含む請求項45の組成物。
【請求項48】
薬学的に許容できる担体中に分散したO1-236活性のモジュレーターを含む医薬組成物。
【請求項49】
組成物がO1-236活性を阻害する請求項48の組成物。
【請求項50】
組成物がO1-236活性を刺激する請求項48の組成物。
【請求項51】
薬理学的に許容できる担体中に分散したO1-236活性のモジュレーターの有効量を動物に投与することを含み、前記の量が受胎を減少させることのできる、避妊を調節する方法。
【請求項52】
薬理学的に許容できる担体中に分散したO1-236活性のモジュレーターの有効量を動物に投与することを含み、前記の量が受胎を増加させることのできる、妊性を強化する方法。
【請求項53】
動物が雌である請求項51または52の方法。
【請求項54】
動物が雄である請求項51または52の方法。
【請求項55】
O1-236発現のモジュレーターのスクリーニング方法であって、O1-236ポリペプチドを発現させる細胞を用意するステップ、前記細胞を候補モジュレーターと接触させるステップ、O1-236発現を測定するステップ、および前記候補モジュレーター存在下での前記O1-236発現を、前記候補モジュレーター不在下でのO1-236の発現と比較するステップを含み、前記候補モジュレーター不在下でのO1-236の発現と比較した、前記候補モジュレーター存在下でのO1-236の発現の相違により、前記候補モジュレーターがO1-236発現のモジュレーターであると同定される方法。
【請求項56】
O1-236の活性を調節する化合物を同定する方法であって、単離されたO1-236ポリペプチドまたはその機能等価物を取得するステップ、O1-236ポリペプチドまたはその機能的等価物を候補化合物と混合するステップ、およびO1-236の活性に対する前記候補化合物の効果を測定するステップを含む方法。
【請求項57】
O1-180の結合パートナーを同定する方法であって、該タンパク質を候補結合パートナーに暴露するステップ、および該候補結合パートナーがO1-180に結合したかどうかを決定するステップを含む方法。
【請求項58】
O1-236の活性を調節する化合物を同定する方法であって、
(a)(1)1つまたは複数の調節可能なO1-236遺伝子、(2)1つまたは複数のO1-236遺伝子のノックアウト、または(3)1つまたは複数のO1-236遺伝子のノックイン、を持つトランスジェニック動物を用意すること、
(b)ステップ(a)のトランスジェニック動物に対して対照動物をそれぞれ用意すること、
(c)該トランスジェニック動物の群および該対照動物の群を可能性のあるO1-236-調節化合物に暴露すること、および
(d)該トランスジェニック動物と該対照動物とを比較し、該トランスジェニック動物における不妊または妊性への該化合物の効果を該対照動物と比較して決定すること
を含む方法。
【請求項59】
ペプチド結合対の第1ペプチドと第2ペプチドの結合相互作用を検出する方法であって、
(i)選択した表現型を検出するのに適した条件下で少なくとも1つの真核細胞を培養すること(ここに、前記細胞は、
a)転写活性化タンパク質の転写活性化ドメインに接合された第1ペプチドまたはそのセグメントを含む第1異種融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列、
b)転写活性化タンパク質転写活性化ドメインに接合された第2ペプチドまたはそのセグメントを含む第2異種融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列
(ここでは、第1ペプチドまたはそのセグメントと第2ペプチドまたはそのセグメントとの結合によって、転写活性化タンパク質が復元される)、および
c)復元された転写活性化タンパク質の正の転写制御を受けて活性化されるレポーター要素(ここでは、前記レポーター要素の発現が、選択した表現型をもたらす)
を含む)、
(ii)選択した表現型をもたらすレポーター要素の発現レベルを決定することによって前記ペプチド結合対の結合相互作用を検出すること、
を含み、
前記第1または第2ペプチドがO1-236ペプチドであり、他方が試験ペプチドである方法。
【請求項60】
ペプチド結合対の第1ペプチドと第2ペプチドの結合相互作用を検出すること、
(i)選択した表現型を検出するためまたはそのような表現型の不在を検出するための条件下で少なくとも1つの酵母細胞を培養すること(ここに、前記酵母細胞は、
a)転写活性化タンパク質のDNA結合ドメインに接合された第1ペプチドまたはそのセグメントを含む第1異種融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列、
b)転写活性化タンパク質の転写活性化ドメインに接合された第2ペプチドまたはそのセグメントを含む第2異種融合タンパク質をコードするヌクレオチド配列
(ここでは、第1ペプチドまたはそのセグメントと第2ペプチドまたはそのセグメントとの結合によって、転写活性化タンパク質が復元される)、および
c)復元された転写活性化タンパク質の正の転写制御を受けて活性化されるレポーター要素(ここでは、前記レポーター要素の発現が、選択した表現型の発揮を妨げる)、
(ii)選択した表現型の発揮を妨げるレポーター要素の発現に試験ペプチドが影響を及ぼすかどうかを決定することによって、O1-236と相互作用する試験ペプチドの能力を検出すること
を含み、
前記第1または第2ペプチドがO1-236ペプチドであり、他方が試験ペプチドである方法。
【請求項61】
O1-236の結合パートナーを同定する方法であって、当該タンパク質を候補結合パートナーに暴露するステップ、および前記候補結合パートナーがO1-236に結合するかどうかを決定するステップを含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B−7C】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19A】
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【図19B】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23A】
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【図23B−D】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公表番号】特表2006−506952(P2006−506952A)
【公表日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−587936(P2003−587936)
【出願日】平成15年4月23日(2003.4.23)
【国際出願番号】PCT/US2003/012720
【国際公開番号】WO2003/091400
【国際公開日】平成15年11月6日(2003.11.6)
【出願人】(503392884)ベイラー カレッジ オブ メディスン (3)
【出願人】(397012945)
【Fターム(参考)】