説明

部品供給装置

【課題】 プラスチック等の材料からできた成型品等の部品の供給において、部品を傷付けることなく、作業者の負荷が小さく、設備コストを安価に済ますことができる部品供給装置を提供する。
【解決手段】 列方向の移動を制限するための行方向に延長する仕切板を備え行方向には移動可能に部品を行列配置するトレーと、水平となる角度のゼロ傾斜角度と、行方向へ部品が滑り落ちる滑落傾斜角度との間でトレーを傾斜させる傾斜角付与手段と、トレーから滑り落ちた部品を載置して列方向に搬送するコンベヤとを具備する部品供給装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は部品を供給する技術分野に属する。特に、プラスチック等の材料からできた成型品を傷付けることなくトレイからコンベヤに供給するための部品供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
射出成型機と組立ラインがインライン化されていないときには、射出成型機において成型したプラスチック等の材料からできた成型品は、コンテナ(オリコン等)に詰められて組立ラインに運搬される。コンテナに詰めるときには、運搬中の振動等で、成型品が互いに直接的に接触して傷付くことがないように、合紙(あいし)、仕切板、トレイ、等が使用される。
このような梱包形態においては、コンテナから成型品を自動機械によって取出し組立ラインに供給すことは困難である。そこで、人手によって取出し並べ直すことが行なわれている。また 、人手によって取出しパーツフィーダーに入れ直すことが行なわれている。
【0003】
人手で行なうときには、そのために選任の作業者が一人は従事することになる。その人件費が製造コストを上昇させるという問題がある。パーツフィーダーを使用するときには、比較的安価な設備コストで部品供給を自動化できる。しかし、パーツフィーダーは、たとえば、振動を与えてボウルに収められた部品を移動させる構造を有する(特許文献1)。そのため部品に傷ができるという問題がある。また、部品の寸法が小さくないときにはパーツフィーダーがそれ相応の非常に大きなものとなるという問題がある。さらに、樹脂の成型品は形状的に複雑な形状のものが多いため、パーツフィーダーに適さないものも多い。
全自動でコンテナから部品をピックアップする場合には、(1)カメラの撮像画像から部品を識別しロボットハンドを制御して取出す(特許文献2)、(2)仕切板、トレイのエッジに沿ってロボットハンドを移動させ、部品をピックアップする、等の方法があるが、これらの方法は設備的に高価になることが多い。
【特許文献1】特開2001−114413
【特許文献2】特開平7−108482
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記の問題を解決するために成されたものである。その目的は、プラスチック等の材料からできた成型品等の部品の供給において、部品を傷付けることなく、作業者の負荷が小さく、設備コストを安価に済ますことができる部品供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に係る部品供給装置は、列方向の移動を制限するための行方向に延長する仕切板を備え行方向には移動可能に部品を行列配置するトレーと、水平となる角度のゼロ傾斜角度と、行方向へ部品が滑り落ちる滑落傾斜角度との間で前記トレーを傾斜させる傾斜角付与手段と、前記トレーから滑り落ちた部品を載置して列方向に搬送するコンベヤと、を具備するようにしたものである。
また、本発明の請求項2に係る部品供給装置は、請求項1に係る部品供給装置において、ゼロ傾斜角度から滑落傾斜角度としたときに前記トレーの各行からは所定数の部品だけを滑落させる滑落制限手段を具備するようにしたものである。
また、本発明の請求項3に係る部品供給装置は、請求項1または2に係る部品供給装置において、前記トレーを行方向に移動する行方向移動手段を具備するようにしたものである。
また、本発明の請求項4に係る部品供給装置は、請求項1〜3のいずれかに係る部品供給装置において、前記コンベヤによって搬送される部品を保持して所定の部位に移動し開放するロボットハンドを具備するようにしたものである。
また、本発明の請求項5に係る部品供給装置は、請求項1〜4のいずれかに係る部品供給装置において、前記傾斜角付与手段、前記コンベヤ、前記滑落制限手段、前記行方向移動手段、前記ロボットハンドにおける動作を制御する制御手段を具備するようにしたものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明の請求項1に係る部品供給装置によれば、列方向の移動を制限するための行方向に延長する仕切板を備えるトレーにより行方向には移動可能に部品が行列配置され、傾斜角付与手段により水平となる角度のゼロ傾斜角度と、行方向へ部品が滑り落ちる滑落傾斜角度との間でトレーが傾斜させられ、コンベヤによりトレーから滑り落ちた部品が載置され列方向に搬送される。すなわち、射出成型機、等において製造された部品をその場でトレーに整列収納し、そのトレーをコンテナに詰めて組立ラインに運搬することができる。そして、そのトレーを傾斜させる簡単な工程によりコンベヤに部品を整列供給することができる。したがって、プラスチック等の材料からできた成型品等の部品の供給において、部品を傷付けることなく、作業者の負荷が小さく、設備コストを安価に済ますことができる部品供給装置が提供される。
また、本発明の請求項2に係る部品供給装置によれば、請求項1に係る部品供給装置において滑落制限手段を具備し、滑落制限手段によりゼロ傾斜角度から滑落傾斜角度としたときにトレーの各行からは所定数の部品だけが滑落する。したがって、所定数の部品だけを滑落させる動作について高い信頼性を得ることができる。
また、本発明の請求項3に係る部品供給装置によれば、請求項1または2に係る部品供給装置において行方向移動手段を具備し、行方向移動手段によってトレーが行方向に移動する。したがって、トレイからコンベアへの部品の移載を円滑に行なうことができ、コンベヤにおける部品を高い精度で整列させることができる。
また、本発明の請求項4に係る部品供給装置によれば、請求項1〜3のいずれかに係る部品供給装置においてロボットハンドを具備し、ロボットハンドによりコンベヤによって搬送される部品が保持されて所定の部位に移動し開放される。すなわち、コンベヤに載置する部品を組立ラインの所定の箇所、たとえばその部品を組付ける製品本体に移動することができる。
また、本発明の請求項5に係る部品供給装置によれば、請求項1〜4のいずれかに係る部品供給装置において制御手段を具備し、制御手段により傾斜角付与手段、コンベヤ、滑落制限手段、行方向移動手段、ロボットハンドにおける動作が制御される。すなわち、制御手段において各々の制御が統合され、連携し干渉しない適正な動作を各々が行なうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
次に、本発明の実施の形態について図を参照しながら説明する。本発明の部品供給装置における構成の一例をブロック図として図1に示す。また、本発明の部品供給装置の全体を絵図として図2に示す。図1、図2において、10はトレー操作部、11は傾斜角付与部、12は行方向移動部、13は滑落制限部、14はトレー支持体、20はコンベヤ、30は制御部、40はロボットハンド、50は組立ライン、100はトレーである。
トレー100は部品が整列して載置するように、また特定方向にトレー100を傾斜させたときには、トレー100に載置した部品が整列した状態のまま滑り落ちるように構成したトレーである。そのために、トレー100は、列方向の移動を制限するための行方向に延長する仕切板(または溝、等)を備え、部品を行列配置する。行方向の移動を制限する列方向に延長する仕切板は備えないため、トレー100に載置した部品は行方向には移動可能となっている。この構成により、トレー100を傾斜したときには、その傾斜角が滑落傾斜角度を越えると重力作用により整列した状態のまま滑り落ちる。
【0008】
トレー操作部10は傾斜角付与部11、行方向移動部12、滑落制限部13、トレー支持体14を有する。
トレー支持体14は、トレー操作部10において、トレー100をトレー支持体14における所定の位置に規制して支持する部分であり、その支持するトレー100に対して傾斜と移動を伝達する部分である。また、トレー支持体14にはトレー100から滑落する部品数を制限する滑落制限部13が設けられている(図3、図4参照)。
【0009】
傾斜角付与部11は、トレー操作部10において、トレー支持体14を傾斜させる部分である。トレー支持体14が傾斜することによりトレー100が傾斜する。傾斜角付与部11は、トレー100を水平であるゼロ傾斜角度と、行方向へ部品が滑り落ちる滑落傾斜角度との間でトレー100を傾斜させる。傾斜角付与部11は、トレー支持体14をサブフレームに対して傾斜可能(回転可能)に支持する支持体と、その支持体を備えるサブフレームと、トレー支持体14とサブフレームの両者に対して、両端の各々を自在結合する伸縮体とによって構成することができる。伸縮体としてはエアーシリンダー等のリニアアクチュエータを使用することができる。
【0010】
行方向移動部12は、トレー操作部10において、トレー支持体14を行方向に移動する部分である。トレー支持体14が移動することによりトレー100が移動する。トレー100からコンベヤ20に部品を移載するときに、コンベヤ20の所定の位置に整列して部品が移載されるように、行方向移動部12はその移動を行なう(後述する)。行方向移動部12は、前述したサブフレームをメインフレームに対して行方向に移動する案内機構と、サブフレームとメインフレームの両者に対して、両端の各々を自在結合する伸縮体とによってにより構成することができる。
【0011】
滑落制限部13は、トレー操作部10において、トレー支持体14をゼロ傾斜角度から滑落傾斜角度としたときにトレー100の各行からコンベヤ20に滑落する部品に対して、滑落する数量が所定数となるように制限する部分である(後述する)。通常は、トレー100からはトレーの端から一列目の部品だけがコンベヤ20に滑落する必要性がある。トレーの端から2列目以上の部品が滑落すると供給過剰となるだけでなく部品は整列しなくなる。
【0012】
コンベヤ20は、トレー100から移載された部品を整列した状態で搬送するためのコンベヤである。コンベヤ20とトレー100とは、トレー100から滑落する部品をコンベヤ20が受け止めることができるように、隣接して配置されている。コンベヤ20のベルトは、図2に示すように、トレー100における仕切板の方向(行方向)に対して直角方向(列方向)に走行し部品を搬送する。コンベヤ20におけるコンベヤベルトの走行は連続走行とすることも可能ではあるが、トレー100から部品の供給を受けるとき、ロボットハンド40に対して部品を受け渡すとき、等において停止する間欠走行とすることが好ましい。間欠走行により動作の信頼性を高めることができる。
コンベヤ20において、図2に示すように、搬送する部品をより高い精度で整列させるために、姿勢矯正部材を搬送経路上に設けると好適である。姿勢矯正部材は、たとえば、搬送される部品の縁に当接して部品の姿勢を矯正する。必要ならば、矯正を行なった後には姿勢矯正部材を逃がして部品を通過させ再び搬送されるようにする。そのためには、部品の搬送に同期して、矯正位置と通過位置との間で姿勢矯正部材を変位させる。
【0013】
制御部30は、本発明の部品供給装置の各部の動作を統合し、干渉しない適正な連携動作を行なうようにするための制御手段である。制御部30は、前述したトレー操作部10すなわち傾斜角付与部11と行方向移動部12と滑落制限部13、および前述したコンベヤ20、後述するロボットハンドと組立ライン、等における動作を制御する。制御部30はPLC(programable logic controller)等のデータ処理装置によって実現することができる。
【0014】
ロボットハンド40は、コンベヤ20から組立ライン50に部品を移載するロボットハンドである。ロボットハンド40はコンベヤ20の姿勢矯正部材に当接して姿勢を矯正され停止している部品を把持して移載を行なうように構成することができる。また、ロボットハンド40はコンベヤ20の姿勢矯正部材によって矯正され、その位置を通過した後の部品を把持して移載を行なうように構成することができる。いずれにせよ、ロボットハンド40が部品を把持するときには部品は停止させることが動作の信頼性を得る上で好ましい。
組立ライン50は、製品を組立てるためのライン状に配列した設備である。組立ライン50には組付けられる製品本体、その製品本体に組付ける部品、等が供給される。組立ライン50は、図2に示すように、ロボットハンド40によってコンベヤ20から部品が移載される。
【0015】
以上、構成について説明した。次に、本発明の部品供給装置における動作について図を参照して説明する。本発明の部品供給装置におけるトレー操作部10の動作を説明図として図3と図4に示す。
まず、図3(1)に図示するステップS1において、トレイ100には部品1a,1b,1c,1dが載置している。そのトレイ100はトレイ支持体14によって支持されている。また滑落制限部13はトレイ支持体14に設けられた2つの滑落制限部13a,13bによって構成されている。滑落制限部13a,13bは突出位置と引込位置に変位する軸を有する。その軸が突出位置のときには当接させて部品1a,1b,1c,1dを停止させることができ、その軸が引込位置のときには部品を通過させ滑落させることができる。ステップS1においては、図3(1)に図示するように、滑落制限部13aは突出位置、滑落制限部13bは引込位置となっている。また、行方向移動部12によって、トレー100はコンベヤ20の上方から離れた位置においてコンベヤ20に隣接する位置とされている。また、傾斜角付与部11によって、トレー100は水平であるゼロ傾斜角度とされている。
【0016】
次に、図3(2)に図示するステップS2において、制御部30はトレー操作部10の行方向移動部12に対してコンベヤ20の上方にトレイ支持体14が進入するように操作指令を出力する。行方向移動部12はその指令を入力し、トレイ支持体14をコンベヤ20の上方に進入させる。
次に、図3(3)に図示するステップS3において、制御部30はトレー操作部10の傾斜角付与部11に対してトレイ支持体14が滑落傾斜角度となるように操作指令を出力する。傾斜角付与部11はその指令を入力し、トレイ支持体14を滑落傾斜角度にさせる。トレイ100において部品1aが滑落する辺は、コンベヤ20の表面に近接する。
【0017】
次に、図3(3)に図示するステップS4において、制御部30はトレー操作部10の滑落制限部13bに対してその軸が引込位置から突出位置に変位するように操作指令を出力する。滑落制限部13bはその指令を入力し、その軸を引込位置から突出位置に変位させる。部品1aは滑落制限部13bの位置において持ち上がり傾斜具合を大きくする。また部品1aの支えを失った部品1b,1c,1dはトレー100の上において滑り、部品1bが滑落制限部13bの軸に当接したところで停止する。
【0018】
次に、図4(5)に図示するステップS5において、制御部30はトレー操作部10の滑落制限部13aに対してその軸が突出位置から引込位置に変位するように操作指令を出力する。滑落制限部13aはその指令を入力し、その軸を突出位置から引込位置に変位させる。部品1aは滑落制限部13bの軸による支えを失ってコンベヤ20の表面に滑落し、部品1aの一端がその表面と接触する。なお、制御部30はコンベヤ20に対してこの部品1aの滑落の直前までに走行を停止する操作指令を出力する。コンベヤ20はその指令を入力し、その走行を停止させる。
【0019】
次に、図4(6)に図示するステップS6において、制御部30はトレー操作部10の行方向移動部12に対してコンベヤ20の上方からトレイ支持体14が後退するように操作指令を出力する。行方向移動部12はその指令を入力し、トレイ支持体14をコンベヤ20の上方から後退させる。一端がコンベヤ20の表面と接触している部品1aは、その接触の摩擦力がトレー100との摩擦力より大きいため、コンベヤ20に止まり、コンベヤ20に移載される。なお、制御部30はトレイ支持体14をコンベヤ20の上方から後退させた後において走行を開始する操作指令を出力する。コンベヤ20はその指令を入力し、その走行を開始させる。
【0020】
次に、図4(7)に図示するステップS7において、制御部30はトレー操作部10の滑落制限部13aに対してその軸が引込位置から突出位置に変位するように操作指令を出力する。滑落制限部13aはその指令を入力し、その軸を引込位置から突出位置に変位させる。さらに、制御部30はトレー操作部10の滑落制限部13bに対してその軸が突出位置から引込位置に変位するように操作指令を出力する。滑落制限部13bはその指令を入力し、その軸を突出位置から引込位置に変位させる。滑落制限部13bの支えを失った部品1b,1c,1dはトレー100の上において滑り、部品1bが滑落制限部13aの軸に当接したところで停止する。
次に、図4(8)に図示するステップS8において、制御部30はトレー操作部10の傾斜角付与部11に対してトレイ支持体14がゼロ傾斜角度となるように操作指令を出力する。傾斜角付与部11はその指令を入力し、トレイ支持体14をゼロ傾斜角度にさせる。このステップS8の状態はステップS1の状態に相当する。
【0021】
以上、トレー操作部10の動作について説明した。次に、ロボットハンド40を含む全体の動作について図2を参照して説明する。
トレー100からコンベヤ20に供給された部品は、コンベヤ20によって搬送され姿勢矯正部材の位置に到達する。部品が姿勢矯正部材の位置に到達したことはセンサーによって検出され、そのセンサーは到達信号を出力する。制御部30はその到達信号を入力すると設定されている距離だけコンベヤ20のコンベヤベルトを走行させた後に、走行を停止する操作指令を出力する。コンベヤ20はその指令を入力し、その走行を停止させる。その設定されている距離だけ部品が搬送されている間に、部品は姿勢矯正部材に当接することによってその姿勢を矯正する。
【0022】
制御部30は姿勢矯正部材に当接している部品を掴んで組立ライン50に移載するように操作指令を出力する。ロボットハンド40はその指令を入力し、組立ライン50の所定の位置(たとえば組立トレーにおける特定の位置)に移載する。ロボットハンド40は移載を完了すると、そのことを示す完了信号を出力する。制御部30はその完了信号を入力するとコンベヤ20と組立ライン50に対して走行を開始する操作指令を出力する。コンベヤ20はその指令を入力し、その走行を開始させる。また、組立ライン50はその指令を入力して走行を開始し、所定の距離(たとえば組立トレーの配置間隔)だけ走行させたところで停止する。
再び、センサーによって部品が姿勢矯正部材の位置に到達したことが検出されると、上述のステップが繰返される。
【0023】
制御部30はその繰返しにおいて、トレー100から一列分の部品の供給を受けることができる領域がコンベヤ20において発生しているか否かを判定する。たとえば、コンベヤ20のその領域における部品の有無をセンサーによって検出し、センサーが出力するその有無信号を制御部30が入力し、その有無信号に基づいて制御部30はその判定を行なう。または、コンベヤ20が出力する搬送信号を制御部30が入力し、その搬送信号から演算した搬送距離に基づいて制御部30はその判定を行なう。または、ロボットハンド40が移載した部品の個数に基づいて制御部30はその判定を行なう。
トレー100から一列分の部品の供給を受けることができる領域がコンベヤ20において発生していると制御部30が判定すると、制御部30は前述したトレー操作部10の動作を開始させる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の部品供給装置における構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の部品供給装置の全体を示す説明図である。
【図3】本発明の部品供給装置におけるトレー操作部の動作の説明図(その1)である。
【図4】本発明の部品供給装置におけるトレー操作部の動作の説明図(その2)である。
【符号の説明】
【0025】
10 トレー操作部
11 傾斜角付与部
12 行方向移動部
13 滑落制限部
14 トレー支持体
20 コンベヤ
30 制御部
40 ロボットハンド
50 組立ライン
100 トレー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
列方向の移動を制限するための行方向に延長する仕切板を備え行方向には移動可能に部品を行列配置するトレーと、
水平となる角度のゼロ傾斜角度と、行方向へ部品が滑り落ちる滑落傾斜角度との間で前記トレーを傾斜させる傾斜角付与手段と、
前記トレーから滑り落ちた部品を載置して列方向に搬送するコンベヤと、
を具備することを特徴とする部品供給装置。
【請求項2】
請求項1記載の部品供給装置において、ゼロ傾斜角度から滑落傾斜角度としたときに前記トレーの各行からは所定数の部品だけを滑落させる滑落制限手段を具備することを特徴とする部品供給装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の部品供給装置において、前記トレーを行方向に移動する行方向移動手段を具備することを特徴とする部品供給装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載の部品供給装置において、前記コンベヤによって搬送される部品を保持して所定の部位に移動し開放するロボットハンドを具備することを特徴とする部品供給装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の部品供給装置において、前記傾斜角付与手段、前記コンベヤ、前記滑落制限手段、前記行方向移動手段、前記ロボットハンドにおける動作を制御する制御手段を具備することを特徴とする部品供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−174327(P2008−174327A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−7478(P2007−7478)
【出願日】平成19年1月16日(2007.1.16)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】