説明

配線ダクト

【課題】室内のレイアウト変更に応じて天井のレイアウトが変更される場合であっても、天井裏に配線を容易に敷設することができる配線ダクトを提供する。
【解決手段】配線ダクト3は、ダクト本体30と、ダクト本体30に収納される複数の配線7とを備え、室内の上方に設けられて天井5に敷設される。ダクト本体30は、ダクト本体30を吊り下げるための吊具に取り付けられることによって天井5の上方に設けられる吊具取付部30aと、吊具取付部30aに接続されて天井5の下方に設けられるとともに、天井5の下方の空間に向けて開口するダクト部30cとを備え、ダクト部30cの内部及び吊具取付部30aの内部に配線7が収納されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダクト本体と、ダクト本体に収納される複数の配線とを備え、室内の上方に設けられて天井に敷設される配線ダクトに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、オフィス等の室内において、配線ダクトを室内の上方に設けて天井に敷設することが知られている(例えば、特許文献1参照)。配線ダクトは、天井の下方に設けられるとともにダクト部を有するダクト本体と、ダクト本体に収納される配線とを備えており、ダクト部は天井の下方の空間に向けて開口し、ダクト部の内部には配線が収納されている。このような配線ダクトを用いることにより、照明器具等の機器を、ダクト部の開口における所望の位置で配線と接続することができる。
【0003】
また、室内のレイアウト変更に応じてレイアウトを変更することができる構成の天井として、システム天井が知られている(例えば、特許文献2参照)。一般に、システム天井は、吊具により吊り下げられたメインバー、メインバーに接続されるクロスバー、メインバー及びクロスバーにより支持される天井部材により構成されている。システム天井の室内において配線ダクトを敷設する方法としては、例えば、配線ダクトを天井にねじ止めすることにより配線ダクトを天井に敷設する方法が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−333727号公報
【特許文献2】特開2008−163635号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、室内に設けられた機器と接続される配線は、ダクト本体のダクト部に設けられるが、室内に設けられた機器と接続されない配線については、ダクト部に収納する必要はない。従って、室内に設けられた機器と接続されない配線は、天井の上方の空間である天井裏に敷設することが好ましい。
【0006】
しかしながら、システム天井の天井裏において、ダクト部に収納せずに配線を敷設したときに、室内のレイアウト変更に応じて天井のレイアウトが変更される場合には、天井のレイアウト変更作業とは別に、天井裏に敷設した配線のレイアウト変更作業を要していた。即ち、室内のレイアウト変更に応じて天井のレイアウトが変更される場合に、天井裏に配線を敷設することが煩雑であるという問題があった。
【0007】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、室内のレイアウト変更に応じて天井のレイアウトが変更される場合であっても、天井裏に配線を容易に敷設することができる配線ダクトを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、ダクト本体と、ダクト本体に収納される複数の配線とを備え、室内の上方に設けられて天井に敷設される配線ダクトであって、ダクト本体は、ダクト本体を吊り下げるための吊具に取り付けられることによって天井の上方に設けられる吊具取付部と、吊具取付部に接続されて天井の下方に設けられるとともに、天井の下方の空間に向けて開口するダクト部とを備え、ダクト部の内部及び吊具取付部の内部に配線が収納されていることを特徴とする。
【0009】
同構成によれば、天井の下方に設けられるとともに、天井の下方の空間に向けて開口するダクト部の内部に、配線が収納されている。このため、例えば、ダクト部の内部に収納される配線が電力線である場合は、天井の下方の空間である室内に設けられた電気器具を、ダクト部の開口における所望の位置で電力線と接続することが可能となる。また、ダクト本体を吊り下げるための吊具に取り付けられることによって天井の上方に設けられる吊具取付部の内部にも、配線が収納されている。このため、例えば、吊具取付部の内部に収納される配線が信号線である場合は、ダクト本体を吊り下げるための吊具に吊具取付部が取り付けられることにより、天井の上方の空間である天井裏において信号線を敷設することが可能となる。従って、ダクト本体を吊り下げて配線ダクトを室内の上方に敷設することによって、天井の下方だけでなく天井裏においても配線を敷設することができる。その結果、室内のレイアウト変更に応じて天井のレイアウトが変更される場合であっても、天井裏に配線を容易に敷設することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の配線ダクトにおいて、配線として、電力を伝送する電力線と信号を伝送する信号線とを備え、ダクト部の内部には、電力線が収納されていることを特徴とする。
【0011】
同構成によれば、天井の下方に設けられるとともに、天井の下方の空間に向けて開口するダクト部の内部に、電力線が収納されている。このため、例えば、天井の下方の空間である室内に設けられた電気器具を、ダクト部の開口における所望の位置で電力線と接続することができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の配線ダクトにおいて、吊具取付部の内部には、信号線が収納されていることを特徴とする。
同構成によれば、天井の上方に設けられる吊具取付部の内部に、信号線が収納されている。このため、ダクト本体を吊り下げるための吊具に吊具取付部が取り付けられることにより、天井の上方の空間である天井裏において信号線を敷設することができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の配線ダクトにおいて、配線として、電力を伝送する電力線と信号を伝送する信号線とを備え、ダクト部の内部には、信号線が収納されていることを特徴とする。
【0014】
同構成によれば、天井の下方に設けられるとともに、天井の下方の空間に向けて開口するダクト部の内部に、信号線が収納されている。このため、例えば、天井の下方の空間である室内に設けられた通信機器を、ダクト部の開口における所望の位置で信号線と接続することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の配線ダクトにおいて、吊具取付部の内部には、電力線が収納されていることを特徴とする。
同構成によれば、天井の上方に設けられる吊具取付部の内部に、電力線が収納されている。このため、ダクト本体を吊り下げるための吊具に吊具取付部が取り付けられることにより、天井の上方の空間である天井裏において電力線を敷設することができる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の配線ダクトにおいて、配線として、電力を伝送する電力線と信号を伝送する信号線とを備え、ダクト本体は、ダクト部として、ダクト部を形成するコア材により区切られた第1及び第2の配線収納部を備え、第1の配線収納部の内部に電力線が収納され、第2の配線収納部の内部に信号線が収納されていることを特徴とする。
【0017】
同構成によれば、ダクト本体は、天井の下方に設けられるとともに、天井の下方の空間に向けて開口するダクト部として、第1及び第2の配線収納部を備えている。そして、天井の下方に設けられ、天井の下方の空間に向けて開口する第1の配線収納部の内部には、電力線が収納されている。このため、例えば、天井の下方の空間である室内に設けられた電気器具を、第1の配線収納部の開口における所望の位置で電力線と接続することができる。また、天井の下方に設けられ、天井の下方の空間に向けて開口する第2の配線収納部の内部には、信号線が収納されている。このため、例えば、天井の下方の空間である室内に設けられた通信機器を、第2の配線収納部の開口における所望の位置で信号線と接続することができる。さらに、電力線が収納される第1の配線収納部と、信号線が収納される第2の配線収納部は、ダクト部を形成するコア材により区切られているため、電力線及び信号線が互いに電磁的に影響することを抑制することができる。
【0018】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の配線ダクトにおいて、配線として、電力を伝送する他の電力線と、信号を伝送する他の信号線とをさらに備え、ダクト本体は、吊具取付部として、吊具取付部を形成するコア材により区切られた第3及び第4の配線収納部を備え、第3の配線収納部の内部に他の電力線が収納され、第4の配線収納部の内部に他の信号線が収納されていることを特徴とする。
【0019】
同構成によれば、ダクト本体は、天井の上方に設けられる吊具取付部として、第3及び第4の配線収納部を備えている。そして、天井の上方に設けられる第3の配線収納部の内部には、他の電力線が収納されている。このため、ダクト本体を吊り下げるための吊具に吊具取付部が取り付けられることにより、天井の上方の空間である天井裏において他の電力線を敷設することができる。また、天井の上方に設けられる第4の配線収納部の内部には、他の信号線が収納されている。このため、ダクト本体を吊り下げるための吊具に吊具取付部が取り付けられることにより、天井の上方の空間である天井裏において他の信号線を敷設することができる。さらに、他の電力線が収納される第3の配線収納部と、他の信号線が収納される第4の配線収納部は、吊具取付部を形成するコア材により区切られているため、他の電力線及び他の信号線が互いに電磁的に影響することを抑制することができる。
【0020】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の配線ダクトにおいて、吊具取付部には、ダクト本体の長手方向に沿って開口が形成されていることを特徴とする。
【0021】
同構成によれば、吊具取付部には、ダクト本体の長手方向に沿った開口が形成されている。このため、例えば、吊具取付部に配線として電力線が収納されている場合には、天井の近傍に設けられる空気調和機等の機器を、天井の上方の空間である天井裏で、吊具取付部の開口において電力線と接続することが可能となる。また、例えば、吊具取付部に配線として信号線が収納されている場合には、天井の近傍に設けられる火災報知器等の通信機器を、天井の上方の空間である天井裏で、吊具取付部の開口において信号線と接続することが可能となる。
【0022】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の配線ダクトにおいて、吊具取付部に形成された開口は、上方以外の方向へ向けて開口していることを特徴とする。
同構成によれば、吊具取付部に形成された前記開口は、上方以外の方向へ向けて開口しているため、天井の上方に設けられる吊具取付部の内部に、埃が入りにくいようにすることができる。従って、吊具取付部の内部に埃が溜まりにくいようにすることができる。
【0023】
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の配線ダクトにおいて、天井の下方の空間に向けて開口する前記ダクト部は、側方に向けて開口していることを特徴とする。
【0024】
同構成によれば、天井の下方の空間に向けて開口するダクト部は、側方に向けて開口している。このため、例えば、配線ダクトが壁際に設けられる場合であっても、照明器具等の電気器具を、ダクト部に直接取り付けることができる。即ち、ダクト部が下方に向けて開口している場合において壁と接触することによりダクト部に直接取り付けることができない機器を、ダクト部に直接取り付けることができる。
【0025】
請求項11に記載の発明は、請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の配線ダクトにおいて、天井の下方の空間に向けて開口するダクト部の上部には、ダクト本体の長手方向に沿って開口が形成されていることを特徴とする。
【0026】
同構成によれば、ダクト部の上部には、ダクト本体の長手方向に沿って開口が形成されている。このため、天井の上方の空間である天井裏から電気器具や通信機器等の機器を、ダクト部の内部に収納された配線に容易に接続することが可能となる。
【0027】
請求項12に記載の発明は、請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の配線ダクトにおいて、ダクト本体を形成するコア材が接地されていることを特徴とする。
同構成によれば、ダクト本体を形成するコア材が接地されているため、コア材が接地されていない場合に比べて、ダクト本体に収納される複数の配線が互いに電磁的に影響することを抑制することができる。
【0028】
請求項13に記載の発明は、請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の配線ダクトにおいて、ダクト部によりシステム天井を構成する前記天井が支持されていることを特徴とする。
【0029】
同構成によれば、ダクト部によりシステム天井を構成する天井が支持されているため、本発明の配線ダクトを、天井を支持する天井支持部材として用いることができる。その結果、システム天井に調和した配線ダクトを構成することが可能となる。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、室内のレイアウト変更に応じて天井のレイアウトが変更される場合であっても、天井裏に配線を容易に敷設することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】(a)(b)本発明の実施形態に係る天井システムの概略構成を示す図。
【図2】第1の実施形態に係る配線ダクトの断面を示す断面図。
【図3】同実施形態に係る配線ダクトを示す斜視図。
【図4】同実施形態における配線システムの概略構成を示す図。
【図5】配線ダクト内の電力線に電気器具が接続された状態を示す図。
【図6】第2の実施形態における配線システムの概略構成を示す図。
【図7】配線ダクト内の信号線に通信機器が接続された状態を示す図。
【図8】第3の実施形態に係る配線ダクトの断面を示す断面図。
【図9】第4の実施形態に係る配線ダクトの断面を示す断面図。
【図10】第5の実施形態に係る配線ダクトの断面を示す断面図。
【図11】同実施形態に係る配線ダクトを示す斜視図。
【図12】第6の実施形態に係る配線ダクトの断面を示す断面図。
【図13】同実施形態に係る配線ダクトを示す斜視図。
【図14】第7の実施形態に係る配線ダクトの断面を示す断面図。
【図15】同実施形態に係る配線ダクトを示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0032】
(第1の実施形態)
本実施形態に係る配線ダクトは、室内のレイアウト変更に応じて天井のレイアウト変更が可能なシステム天井において用いられる。以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0033】
図1に示すように、システム天井1は、吊具2により吊り下げられるメインバーである配線ダクト3、配線ダクト3に接続されるクロスバー4、配線ダクト3及びクロスバー4により支持される天井5、及び照明装置6等により構成されており、室内の上方に設けられる天井5及び照明装置6の配置を変更することができる。
【0034】
吊具2は、建造物に固定されて下方に向けて設けられた吊りボルト、吊りボルトにナットを用いて取り付けられたハンガーにより構成される。吊具2のハンガーにメインバーとしての配線ダクト3が取り付けられることにより、吊具2に配線ダクト3が取り付けられる。
【0035】
図2に示すように、配線ダクト3は、コア材により形成されたダクト本体30と、ダクト本体30に収納される配線支持部材31,32及び複数の配線7とを備えたダクトであって、いわゆるTバーとしての機能を有するダクトである。配線ダクト3のダクト本体30を吊具2のハンガーに取り付けることにより、吊具2に配線ダクト3が取り付けられる。このようにして、配線ダクト3は室内の上方に設けられて天井5に敷設される。
【0036】
図3に示すように、ダクト本体30は、折り曲げられた金属板により形成された長尺中空形状のバーであって、ダクト本体30の長手方向における端部は開口している。ダクト本体30は、ダクト本体30を吊り下げるための吊具2に取り付けられる吊具取付部30aと、システム天井1を構成する2つの天井5の間に通して設けられる連結部30bと、連結部30bを介して吊具取付部30aに接続されたダクト部30cとを備えている。吊具取付部30a、連結部30b、及びダクト部30cは、ダクト本体30を形成するコア材により形成されている。ダクト本体30を形成するコア材は、鉄やアルミニウム等の金属からなる芯材である。
【0037】
吊具取付部30aは、ダクト本体30の上部であって、内部に配線7を収納する空間が形成されるようにコア材が折り曲げられて形成されたダクト本体30の一部である。吊具取付部30aは、吊具2に取り付けられることによって天井5の上方に設けられる。吊具取付部30aの内部には、配線支持部材31及び配線7が設けられている。
【0038】
また、連結部30bは、ダクト本体30の中間部であって、吊具取付部30aとダクト部30cとを連結して接続するダクト本体30の一部である。本実施形態においては、連結部30bは、吊具取付部30aとダクト部30cとを連結して接続するとともに、ダクト本体30を形成するコア材が平板状となった平板部である。
【0039】
また、ダクト部30cは、ダクト本体30の下部であって、内部に配線7を収納する空間と、天井の下方の空間に向けた開口とが形成されるようにコア材が折り曲げられて形成されたダクト本体30の一部である。従って、ダクト部30cは、天井5の下方の空間に向けて開口しており、ダクト本体30の長手方向に沿って下方に向けて連続的に開口した開口部30dを有している。連結部30bを介して吊具取付部30aに接続されたダクト部30cは、吊具取付部30aが吊具2に取り付けられることによって、天井5の下方に埋め込まれるように設けられる。ダクト部30cの内部には、配線支持部材32及び配線7が設けられている。
【0040】
また、ダクト部30cの上部には天井5が載置される構成となっている。即ち、ダクト部30cは、天井5を支持する天井支持面30eを有しており、ダクト部30cによりシステム天井1を構成する天井5が支持される。
【0041】
吊具取付部30aに収納された配線支持部材31は、絶縁性樹脂により形成されており、吊具取付部30aの内部において配線7を支持している。また、同様に、ダクト部30cに収納された配線支持部材32は、絶縁性樹脂により形成されており、ダクト部30cの内部において配線7を支持している。配線支持部材31,32は、例えばねじ止めによりダクト本体30に固定されている。
【0042】
本実施形態においては、配線7として、電力を伝送するための電力線71と、信号を伝送するための信号線72と、接地された接地線73とがダクト本体30に収納されている。具体的には、ダクト部30cに、電力線71及び接地線73が収納され、吊具取付部30aに、信号線72及び接地線73が収納されている。
【0043】
図4に示すように、吊具取付部30aの内部に収納された信号線72は、ケーブル74を介して通信機器81に接続され、吊具取付部30aの内部に収納された接地線73と、ダクト部30cの内部に収納された電力線71及び接地線73は、ケーブル74を介して分電盤82に接続されている。
【0044】
電力線71は、ダクト本体30の長手方向に沿って延設された一対の導体である。本実施形態においては、電力線71は、配線支持部材32により支持されてダクト部30cの内部に設けられており、ダクト部30cの内部においてダクト本体30の長手方向に沿って電力線71が露出している。電力線71は分電盤82内の配線に接続されるため、交流電圧がかかる電極となっている。
【0045】
また、信号線72は、ダクト本体30の長手方向に沿って延設された一対の導体である。本実施形態においては、信号線72は、配線支持部材31により支持されて吊具取付部30aの内部に設けられており、吊具取付部30aの内部においてダクト本体30の長手方向に沿って信号線72が露出している。
【0046】
また、接地線73は、ダクト本体30の長手方向に沿って延設された導体である。ケーブル74を介して分電盤82に接続された接地線73は、信号線72を用いた通信の信号帯域においてダクト本体30と大地間のインピーダンスが低くなるように、分電盤82内において接地処理が施されている。本実施形態においては、接地線73は、吊具取付部30aの内部とダクト部30cの内部に設けられており、ダクト本体30と接地線73とが接続されてダクト本体30を形成するコア材が接地されている。従って、接地線73は、ダクト本体30を電磁シールドとして機能させるための接地極であり、ダクト本体30を形成するコア材により、吊具取付部30aの内部に収納された配線7と、ダクト部30cの内部に収納された配線7とが互いに電磁的に影響することが抑制される構成となっている。
【0047】
クロスバー4は、ダクト本体30と同様に形成された長尺中空形状のバーであって、メインバーとしての配線ダクト3にクロスバー4が接続される。配線ダクト3とクロスバー4とにより、天井5が設けられる四角形の空間が形成される。なお、本実施形態においてはクロスバー4には配線7が収納されていないが、クロスバー4に上記配線ダクト3に準じた構成を適用することにより、クロスバー4を配線ダクトのダクト本体として用いることができる。
【0048】
天井5は、二重天井を構成する天井部材であって、四角形状の天井板である天井パネルである。ダクト本体30が吊り下げられてクロスバー4が配線ダクト3に接続された後、配線ダクト3のダクト部30c及びクロスバー4に天井5を載置することにより、室内の上方に天井5が設けられる。
【0049】
本実施形態の配線ダクト3によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ダクト本体30は、天井5の上方に設けられる吊具取付部30aと、吊具取付部30aに接続されて天井5の下方に設けられるとともに、天井5の下方の空間に向けて開口するダクト部30cとを備えている。そして、ダクト部30cの内部に、配線7が収納されている。このため、図5に示すように、ダクト部30cの内部に収納される配線7が電力線71である場合に、天井5の下方の空間である室内に設けられた電気器具91を、ダクト部30cの開口における所望の位置で電力線71と接続することが可能となる。また、ダクト本体30を吊り下げるための吊具2に取り付けられることによって天井5の上方に設けられる吊具取付部30aの内部にも、配線7が収納されている。このため、吊具取付部30aの内部に収納される配線7が信号線72である場合は、ダクト本体30を吊り下げるための吊具2に吊具取付部30aが取り付けられることにより、天井5の上方の空間である天井裏において信号線72を配線ダクト3に沿って敷設することが可能となる。従って、ダクト本体30を吊り下げて配線ダクト3を室内の上方に敷設することによって、天井5の下方だけでなく天井裏においても配線7を敷設することができる。その結果、室内のレイアウト変更に応じて天井5のレイアウトが変更される場合であっても、天井裏に配線7を容易に敷設することができる。
【0050】
(2)配線7として、電力を伝送する電力線71と信号を伝送する信号線72とを備え、ダクト部30cの内部には、電力線71が収納されている。このため、天井5の下方の空間である室内に設けられた電気器具91を、ダクト部30cの開口における所望の位置で電力線71と接続することができる。
【0051】
(3)吊具取付部30aの内部には、信号線72が収納されている。このため、ダクト本体30を吊り下げるための吊具2に吊具取付部30aが取り付けられることにより、天井5の上方の空間である天井裏において信号線72を敷設することができる。
【0052】
(4)ダクト本体30を形成するコア材が接地されている。このため、コア材が接地されていない場合に比べて、ダクト本体30に収納される複数の配線7が互いに電磁的に影響することを抑制することができる。
【0053】
(5)ダクト部30cによりシステム天井1を構成する天井5が支持されている。このため、本発明の配線ダクト3を、天井5を支持する天井支持部材として用いることができる。その結果、システム天井1に調和した配線ダクト3を構成することが可能となる。
【0054】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図6及び図7を参照しながら説明する。本実施形態に係るシステム天井の構成、ダクト本体の構成等については、上述の第1の実施形態と同様であるため、ここでは詳しい説明を省略する。
【0055】
本実施形態においては、ダクト部30cに、信号線72及び接地線73が収納され、吊具取付部30aに、電力線71及び接地線73が収納されている。即ち、図6に示すように、ダクト部30cの内部に収納された配線7である信号線72は、ケーブル74を介して通信機器81に接続され、ダクト部30cの内部に収納された接地線73と、吊具取付部30aの内部に収納された配線7である電力線71及び接地線73は、ケーブル74を介して分電盤82に接続されている。
【0056】
従って、本実施形態においては、電力線71は吊具取付部30aの内部に設けられ、吊具取付部30aの内部においてダクト本体30の長手方向に沿って電力線71が露出している構成となっている。また、信号線72はダクト部30cの内部に設けられ、ダクト部30cの内部においてダクト本体30の長手方向に沿って信号線72が露出している構成となっている。
【0057】
本実施形態の配線ダクト3によれば、上記(1)と同様の効果を得ることができ、また、上記(4)、(5)の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(6)ダクト部30cの内部には、信号線72が収納されている。このため、図7に示すように、天井5の下方の空間である室内に設けられた火災報知器等の通信機器92を、ダクト部30cの開口における所望の位置で信号線72と接続することができる。
【0058】
(7)吊具取付部30aの内部には、電力線71が収納されている。このため、ダクト本体30を吊り下げるための吊具2に吊具取付部30aが取り付けられることにより、天井5の上方の空間である天井裏において電力線71を敷設することができる。
【0059】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について、図8を参照しながら説明する。本実施形態に係るシステム天井の構成等については、上述の第1の実施形態と同様であるため、ここでは詳しい説明を省略する。
【0060】
図8に示すように、本実施形態においては、ダクト本体30は、ダクト部30cとして、第1の配線収納部33aと第2の配線収納部33bとを備えている。第1の配線収納部33a及び第2の配線収納部33bには、それぞれ配線支持部材32及び配線7が収納されている。
【0061】
具体的には、本実施形態に係るダクト本体30のダクト部30cは、内部に配線7を収納する2つの空間が形成されるようにコア材が折り曲げられて形成されている。従って、ダクト本体30は、ダクト部30cとして、ダクト部30cを形成するコア材により区切られた第1の配線収納部33a及び第2の配線収納部33bを備えている。そして、第1の配線収納部33aの内部に電力線71が収納され、第2の配線収納部33bの内部に信号線72が収納されている。
【0062】
また、本実施形態においては、ダクト部30cの内部に収納される電力線71及び信号線72とは別の配線である他の電力線71及び他の信号線72が、吊具取付部30aの内部に配線7として収納されている。即ち、本実施形態においては、ダクト本体30は、吊具取付部30aとして、第3の配線収納部34aと第4の配線収納部34bとを備えている。第3の配線収納部34a及び第4の配線収納部34bには、それぞれ配線支持部材31及び配線7が収納されている。
【0063】
具体的には、本実施形態に係るダクト本体30の吊具取付部30aは、内部に配線7を収納する2つの空間が形成されるようにコア材が折り曲げられて形成されている。従って、ダクト本体30は、吊具取付部30aとして、吊具取付部30aを形成するコア材により区切られた第3の配線収納部34a及び第4の配線収納部34bを備えている。そして、第3の配線収納部34aの内部に他の電力線71が収納され、第4の配線収納部34bの内部に他の信号線72が収納されている。
【0064】
本実施形態の配線ダクト3によれば、上記(1)と同様の効果を得ることができ、また、上記(4)、(5)の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(8)上記(2)、(6)と同様の効果を得ることができる。即ち、天井5の下方に設けられ、天井5の下方の空間に向けて開口するダクト部30cである第1の配線収納部33aの内部には、電力線71が収納されている。このため、天井5の下方の空間である室内に設けられた電気器具を、第1の配線収納部33aの開口における所望の位置で電力線71と接続することができる。また、天井5の下方に設けられ、天井5の下方の空間に向けて開口する第2の配線収納部33bの内部には、信号線72が収納されている。このため、天井5の下方の空間である室内に設けられた通信機器を、第2の配線収納部33bの開口における所望の位置で信号線72と接続することができる。さらに、電力線71が収納される第1の配線収納部33aと、信号線72が収納される第2の配線収納部33bは、ダクト部30cを形成するコア材により区切られているため、電力線71及び信号線72が互いに電磁的に影響することを抑制することができる。
【0065】
(9)上記(3)、(7)と同様の効果を得ることができる。即ち、天井5の上方に設けられる第3の配線収納部34aの内部には、電力線71が収納されている。このため、ダクト本体30を吊り下げるための吊具2に吊具取付部30aが取り付けられることにより、天井5の上方の空間である天井裏において電力線71を敷設することができる。また、天井5の上方に設けられる第4の配線収納部34bの内部には、信号線72が収納されている。このため、ダクト本体30を吊り下げるための吊具2に吊具取付部30aが取り付けられることにより、天井5の上方の空間である天井裏において信号線72を敷設することができる。さらに、電力線71が収納される第3の配線収納部34aと、信号線72が収納される第4の配線収納部34bは、吊具取付部30aを形成するコア材により区切られているため、電力線71及び信号線72が互いに電磁的に影響することを抑制することができる。
【0066】
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について、図9を参照しながら説明する。本実施形態に係るシステム天井の構成等については、上述の第1の実施形態と同様であるため、ここでは詳しい説明を省略する。
【0067】
図9に示すように、本実施形態においては、天井5の下方の空間に向けて開口するダクト部30cは、側方に向けて開口している。即ち、本実施形態は、第1の実施形態に係るダクト部30cの開口の位置、及びダクト部30cの内部における配線7の位置を変更した形態である。従って、ダクト部30cが有する開口部30dは、側方に向けて開口しており、ダクト部30cに収納された配線7である電力線71は、上下方向において対向するように配線支持部材32により支持されている。以上のように構成された配線ダクト3は、壁10の近傍に設けられる場合に好適に用いることができる。
【0068】
本実施形態の配線ダクト3によれば、上記(1)、(4)、(5)の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(10)天井5の下方の空間に向けて開口するダクト部30cは、側方に向けて開口している。このため、配線ダクト3が壁10の近傍に設けられる場合であっても、照明器具等の電気器具を、ダクト部30cに直接取り付けることができる。即ち、ダクト部30cが下方に向けて開口している場合において壁と接触することによりダクト部30cに直接取り付けることができない機器を、ダクト部30cに直接取り付けることができる。
【0069】
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について、図10及び図11を参照しながら説明する。本実施形態に係るシステム天井の構成等については、上述の第1の実施形態と同様であるため、ここでは詳しい説明を省略する。
【0070】
本実施形態においては、吊具取付部30aには、ダクト本体30の長手方向に沿って開口が形成されている。即ち、図10及び図11に示すように、本実施形態に係る吊具取付部30aは、天井5の上方の空間に向けて開口しており、ダクト本体30の長手方向に沿って上方に向けて連続的に開口した開口部30fを有している。
【0071】
本実施形態の配線ダクト3によれば、上記(1)、(4)、(5)の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(11)吊具取付部30aには、ダクト本体30の長手方向に沿った開口が形成されている。このため、吊具取付部30aに配線7として信号線72が収納されている場合には、天井5の近傍に設けられる火災報知器等の通信機器を、天井5の上方の空間である天井裏で、吊具取付部30aの開口において信号線72と接続することが可能となる。また、上記第2の実施形態に記載したように吊具取付部30aに配線7として電力線71が収納されている場合には、天井5の近傍に設けられる空気調和機等の機器を、天井5の上方の空間である天井裏で、吊具取付部30aの開口において電力線71と接続することが可能となる。
【0072】
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態について、図12及び図13を参照しながら説明する。本実施形態に係るシステム天井の構成等については、上述の第5の実施形態と同様であるため、ここでは詳しい説明を省略する。
【0073】
図12及び図13に示すように、本実施形態においては、吊具取付部30aに形成された開口は、上方以外の方向へ向けて開口している。具体的には、吊具取付部30aが有する開口部30fが、側方に向けて開口している。
【0074】
本実施形態の配線ダクト3によれば、上記(1)、(4)、(5)、(11)の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(12)吊具取付部30aに形成された開口は、上方以外の方向へ向けて開口しているため、天井5の上方に設けられる吊具取付部30aの内部に、埃が入りにくいようにすることができる。従って、吊具取付部30aの内部に埃が溜まりにくいようにすることができる。
【0075】
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態について、図14及び図15を参照しながら説明する。本実施形態に係るシステム天井の構成等については、上述の第1の実施形態と同様であるため、ここでは詳しい説明を省略する。
【0076】
本実施形態においては、天井5の下方の空間に向けて開口するダクト部30cの上部には、ダクト本体30の長手方向に沿って開口が形成されている。即ち、図14及び図15に示すように、本実施形態に係るダクト部30cは、天井5の上方の空間に向けて開口しており、ダクト本体30の長手方向に沿って上方に向けて断続的に開口した開口部30gを有している。
【0077】
本実施形態の配線ダクト3によれば、上記(1)、(4)、(5)の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(12)ダクト部30cの上部には、ダクト本体30の長手方向に沿って開口が形成されている。このため、天井5の上方の空間である天井裏から電気器具や通信機器等の機器を、ダクト部30cの内部に収納された配線7に容易に接続することが可能となる。
【0078】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の設計変更をすることが可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。例えば、上記実施形態を以下のように変更してもよい。
【0079】
(その他の実施形態)
・上記各実施形態においては、分電盤82において接地処理が施された接地線73により、ダクト本体30を形成するコア材が接地されていたが、ダクト本体30に対してその他の接地線(不図示)をねじ止めすることにより、ダクト本体30を形成するコア材を接地させてもよい。
【0080】
・ダクト部30cの内部に収納される配線7の個数や、吊具取付部30aの内部に収納される配線7の個数を適宜変更してもよい。また、配線ダクト3を構成するダクト本体30や配線7の形状を変更してもよい。
【0081】
・上記第5及び第6の実施形態においては、開口部30fは、ダクト本体30の長手方向に沿って連続的に開口していたが、第7の実施形態に係る開口部30gと同様に、開口部30fが、ダクト本体30の長手方向に沿って断続的に開口する構成であってもよい。断続的に開口している場合は、連続的に開口している場合に比べて、機械的強度が低下することを抑制することができる。
【0082】
・上記各実施形態の配線ダクト3の構成を適宜組み合わせてもよい。例えば、第5の実施形態に係る吊具取付部30aの構成を第4の実施形態に適用してもよく、第7の実施形態に係るダクト部30cの構成を第3の実施形態に適用してもよい。
【符号の説明】
【0083】
1…システム天井、2…吊具、3…配線ダクト、4…クロスバー、5…天井、6…照明装置、7…配線、10…壁、30…ダクト本体、30a…吊具取付部、30b…連結部、30c…ダクト部、30d…開口部、30e…天井支持面、30f,g…開口部、31,32…配線支持部材、33a…第1の配線収納部、33b…第2の配線収納部、34a…第3の配線収納部、34b…第4の配線収納部、71…電力線、72…信号線、73…接地線、74…ケーブル、81…通信機器、82…分電盤、91…電気器具、92…通信機器。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダクト本体と、前記ダクト本体に収納される複数の配線とを備え、室内の上方に設けられて天井に敷設される配線ダクトであって、
前記ダクト本体は、
前記ダクト本体を吊り下げるための吊具に取り付けられることによって前記天井の上方に設けられる吊具取付部と、
前記吊具取付部に接続されて前記天井の下方に設けられるとともに、前記天井の下方の空間に向けて開口するダクト部とを備え、
前記ダクト部の内部及び前記吊具取付部の内部に前記配線が収納されている
ことを特徴とする配線ダクト。
【請求項2】
前記配線として、電力を伝送する電力線と信号を伝送する信号線とを備え、
前記ダクト部の内部には、前記電力線が収納されていることを特徴とする請求項1に記載の配線ダクト。
【請求項3】
前記吊具取付部の内部には、前記信号線が収納されていることを特徴とする請求項2に記載の配線ダクト。
【請求項4】
前記配線として、電力を伝送する電力線と信号を伝送する信号線とを備え、
前記ダクト部の内部には、前記信号線が収納されていることを特徴とする請求項1に記載の配線ダクト。
【請求項5】
前記吊具取付部の内部には、前記電力線が収納されていることを特徴とする請求項4に記載の配線ダクト。
【請求項6】
前記配線として、電力を伝送する電力線と信号を伝送する信号線とを備え、
前記ダクト本体は、前記ダクト部として、前記ダクト部を形成するコア材により区切られた第1及び第2の配線収納部を備え、前記第1の配線収納部の内部に前記電力線が収納され、前記第2の配線収納部の内部に前記信号線が収納されていることを特徴とする請求項1に記載の配線ダクト。
【請求項7】
前記配線として、電力を伝送する他の電力線と、信号を伝送する他の信号線とをさらに備え、前記ダクト本体は、前記吊具取付部として、前記吊具取付部を形成するコア材により区切られた第3及び第4の配線収納部を備え、前記第3の配線収納部の内部に前記他の電力線が収納され、前記第4の配線収納部の内部に前記他の信号線が収納されていることを特徴とする請求項6に記載の配線ダクト。
【請求項8】
前記吊具取付部には、前記ダクト本体の長手方向に沿って開口が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の配線ダクト。
【請求項9】
前記吊具取付部に形成された前記開口は、上方以外の方向へ向けて開口していることを特徴とする請求項8に記載の配線ダクト。
【請求項10】
前記天井の下方の空間に向けて開口する前記ダクト部は、側方に向けて開口していることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の配線ダクト。
【請求項11】
前記天井の下方の空間に向けて開口する前記ダクト部の上部には、前記ダクト本体の長手方向に沿って開口が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の配線ダクト。
【請求項12】
前記ダクト本体を形成するコア材が接地されていることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の配線ダクト。
【請求項13】
前記ダクト部によりシステム天井を構成する前記天井が支持されていることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の配線ダクト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−206879(P2010−206879A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−47198(P2009−47198)
【出願日】平成21年2月27日(2009.2.27)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】