説明

酵素含有の健康食品の製造方法及び健康食品

【課題】食することで、野草、野菜、果物、コンブ及び発酵カルシウムに含有される酵素,補酵素,ミネラル類,ビタミン類及びアミノ酸等の有機酸などの有効成分による種々の秀れた効能が得られる酵素含有の健康食品の製造方法を提供するものである。
【解決手段】酵素含有の健康食品の製造方法であって、野草抽出液に糖,野草,野菜発酵液,果物発酵液,コンブ発酵液,発酵カルシウム及び黒糖菌を加え発酵させて第1仕込液を得、続いて、この第1仕込液にパパイヤ発酵液を加え発酵・熟成させて第2仕込液を得、その後、ろ過することを特徴とする方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、酵素含有の健康食品の製造方法及び健康食品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
酵素には、体内で作られる潜在酵素と新鮮な食物に含まれる食物酵素の2種類ある。この潜在酵素には、消化・吸収を助け食物を消化する働きをする消化酵素と細胞の新陳代謝等病気を治し身体を作る働きをする代謝酵素の2種類ある。
【0003】
近年、高脂肪の食事,塩分の取り過ぎ,加工食品の摂取,野菜不足,多飲酒・多喫煙,過労・不眠等の不規則な生活,ストレス,病気,外傷等様々な要因により現代人の潜在酵素の消費は増加している。
【0004】
ところで潜在酵素は、食物を摂取することで体内で合成されるが、若い人は酵素合成能力が高く、高齢になるほど酵素合成能力は低下していき、代謝酵素が減少すると代謝活動が低下し病気を引き起こし易くなる。また、体内の潜在酵素が減少すると摂取した食物は体内で消化・吸収されずにそのまま排泄されてしまうことになり、食物に含まれる栄養成分が効果を発揮しないことになる。従って、酵素は積極的に摂取する必要がある。
【0005】
一方、食物酵素は、新鮮な野菜や果物には、ミネラルやビタミン等と共に含まれているが、近年は食品添加物,大気汚染,ハウス栽培,インスタント食品等食物を取り巻く環境の変化から食物に含まれる酵素が減少する傾向がみられる。また、食物に含まれる食物酵素は加熱により破壊される性質が有る為、生の状態で摂取しなければならず、毎日の食事で食物から多くの酵素を摂取するには限界がある。
【0006】
そこで、本出願人は、酵素を含む健康食品として、例えば特許第3370302号に開示されるパパイヤを用いた健康食品の製造方法(以下従来例)を提案している。
【0007】
この従来例は、パパイヤに含まれる健康に良いエキスを抽出し、酵母菌,パパイヤに付着している野性の酵母菌及び乳酸菌により発酵熟成して得た健康に良い微生物や酵素などを含む健康食品であり、手軽に酵素を摂取できるものである。
【0008】
【特許文献1】特許第3370302号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明者は、従来例について更なる研究開発を進め、様々な野草や野菜及び果物を発酵させることで、野草や野菜及び果物に含まれる多種類の酵素及び様々な有効成分を体内に吸収し易い状態にすると共に更に摂取し易い液状とし、これを服用することで、例えば単に生の野草や野菜及び果物を多量に食するのでは得ることのできない、酵素の効果を極めて良好に得ることができる酵素含有の健康食品の製造方法及び健康食品を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0011】
酵素含有の健康食品の製造方法であって、野草抽出液に糖,野草,野菜発酵液,果物発酵液,コンブ発酵液,発酵カルシウム及び黒糖菌を加え発酵させて第1仕込液を得、続いて、この第1仕込液にパパイヤ発酵液を加え発酵・熟成させて第2仕込液を得、その後、ろ過することを特徴とする酵素含有の健康食品の製造方法に係るものである。
【0012】
また、請求項1記載の酵素含有の健康食品の製造方法において、前記野草抽出液は、野草を熱湯抽出した抽出液であることを特徴とする酵素含有の健康食品の製造方法に係るものである。
【0013】
また、請求項1,2いずれか1項に記載の酵素含有の健康食品の製造方法において、前記野菜発酵液は、野菜に糖を加えて抽出したエキスに酵母菌を加えて発酵させたものであり、前記果物発酵液は、果物に糖を加えて抽出したエキスに酵母菌を加えて発酵させたものであることを特徴とする酵素含有の健康食品の製造方法に係るものである。
【0014】
また、請求項1〜3いずれか1項に記載の酵素含有の健康食品の製造方法において、前記コンブ発酵液は、コンブに糖を加えて抽出したエキスに酵母菌を加えて発酵させたものであることを特徴とする酵素含有の健康食品の製造方法に係るものである。
【0015】
また、請求項1〜4いずれか1項に記載の酵素含有の健康食品の製造方法において、前記発酵カルシウムは、野菜,果物,海草,穀物若しくは植物の葉などに糖を加えて発酵させたエキスと、貝化石,牡蠣殻,魚の骨若しくは豚骨などとを混合し発酵乾燥させた後、粉砕化したものであることを特徴とする酵素含有の健康食品の製造方法に係るものである。
【0016】
また、請求項1〜5いずれか1項に記載の酵素含有の健康食品の製造方法において、前記パパイヤ発酵液は、パパイヤに糖を加えて抽出したエキスに酵母菌及び乳酸菌を加えて発酵させたものであることを特徴とする酵素含有の健康食品の製造方法に係るものである。
【0017】
また、請求項6記載の酵素含有の健康食品の製造方法において、前記パパイヤ発酵液は、パパイヤ発酵液に炭を加えたものであることを特徴とする酵素含有の健康食品の製造方法に係るものである。
【0018】
また、請求項7記載の酵素含有の健康食品の製造方法において、前記炭は、野草炭であることを特徴とする酵素含有の健康食品の製造方法に係るものである。
【0019】
また、請求項1〜8いずれか1項に記載の酵素含有の健康食品の製造方法において、前記野草抽出液には、ヨモギ抽出液が混合せしめられていることを特徴とする酵素含有の健康食品の製造方法に係るものである。
【0020】
また、請求項1〜9いずれか1項に記載の酵素含有の健康食品の製造方法において、前記野草抽出液の液温は、酵素が破壊されない温度であることを特徴とする酵素含有の健康食品の製造方法に係るものである。
【0021】
また、請求項1〜10いずれか1項に記載の酵素含有の健康食品の製造方法において、前記第1仕込液は、アロエ発酵液を含むものであることを特徴とする酵素含有の健康食品の製造方法に係るものである。
【0022】
また、請求項1〜11いずれか1項に記載の酵素含有の健康食品の製造方法において、前記第1仕込液を得る発酵は、室温20〜27℃程度,湿度40〜60%程度で10〜14日間行われることを特徴とする酵素含有の健康食品の製造方法に係るものである。
【0023】
また、請求項1〜12いずれか1項に記載の酵素含有の健康食品の製造方法において製造された健康食品であって、前記健康食品の糖度は45度以上であることを特徴とする健康食品に係るものである。
【発明の効果】
【0024】
本発明は上述のようにしたから、野草,野菜,果物,コンブ及び発酵カルシウムに含有される酵素,補酵素,ミネラル類,ビタミン類及びアミノ酸等の有機酸などの有効成分が体内に非常に吸収され易い状態の液状となる為、前記有効成分による種々の秀れた効能、即ち、例えば免疫力を高め体質を改善し病気を未然に防ぐ秀れた効果が発揮されることになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
先ず、野草抽出液に糖,野草,野菜発酵液,果物発酵液,コンブ発酵液,発酵カルシウム及び黒糖菌を加え発酵させ第1仕込液を得る。
【0026】
前記野草抽出液は、ナルコユリ,アマチャヅル等の野草から抽出された抽出液であって、ミネラル分が多く含まれている。
【0027】
また、前記糖は、上白糖,黒糖,オリゴ糖等であり、第1仕込液中の糖度を高め、雑菌の繁殖を抑える作用を発揮すると共に、黒糖菌等の発酵菌の栄養源となる。
【0028】
また、前記野草は、アマチャヅル,オトギリソウ等の野草であり、元々付着している自然酵母菌を取り込む為に加えられ、発酵が進むと野草はミネラル分に分解される。
【0029】
また、前記野菜発酵液は、もやし,キュウリ等の生の野菜に糖を加えて混合し、浸透圧を変化させ野菜の細胞中のエキスを野菜の細胞外に抽出させたものに酵母菌や黒糖菌を加えて発酵させて、プレスにより液分を区別して得ている。つまり生の野菜を発酵させて液状にし、残渣を取り除いて有効成分のみが高含有した野菜の発酵液である。
【0030】
また、前記果物発酵液は、パイナップル,リンゴ等の生の果物に糖を加えて混合し、浸透圧を変化させ果物の細胞中のエキスを果物の細胞外に抽出させたものに酵母菌や黒糖菌を加えて発酵させて、プレスにより液分を区別して得ている。つまり生の果物を発酵させて液状にし、残渣を取り除いて有効成分のみが高含有した果物の発酵液である。
【0031】
このようにして得られた野菜発酵液及び果物発酵液は、少量でも酵素を特に多く含んだ状態である。即ち、前述したように生の野菜や果物に含有される酵素は加熱により破壊されてしまうが、この加熱処理を行わず、酵素を破壊せずに液として抽出する方法を採用することで、少量の液中に多くの酵素を含有したものが得られることになる。
【0032】
また、前記コンブ発酵液は、コンブに糖を加えて混合し、浸透圧を変化させコンブの細胞中のエキスをコンブの細胞外に抽出させたものに酵母菌を加えて発酵させて、プレスにより液分を区別して得ている。このコンブ発酵液には、コンブに元来含まれるミネラル,ビタミン,ヨード等の有効成分が多く含まれる。
【0033】
また、前記発酵カルシウムは、野菜,果物,海草,穀物若しくは植物の葉などに糖を加えて発酵させたエキスと、貝化石,牡蠣殻,魚の骨若しくは豚骨などとを混合し発酵乾燥させた後、粉砕化したもので、味が良く体内での吸収性が非常に良好な水溶性有機カルシウム剤である。
【0034】
また、黒糖菌は、黒糖を好む発酵菌であり、他の発酵菌に先駆けて発酵する性質を有している。
【0035】
以上、第1仕込液中には多量の酵素が含有され、また、有効成分が含まれていることになる。
【0036】
第1仕込液中では、溶解した前記糖が第1仕込液中の糖度を高め、雑菌の繁殖を抑える作用を発揮すると共に、前記黒糖菌の栄養源となり、黒糖菌が最初に発酵を始める。この黒糖菌の発酵を契機に、野草,野菜及び果物に元々付着していた自然の酵母菌,乳酸菌,糸状菌,放線菌,土壌菌等の有用菌が発酵・繁殖し、これらの繁殖した黒糖菌,酵母菌,乳酸菌等は、野草抽出液,野草,野菜発酵液,果物発酵液,コンブ発酵液,発酵カルシウム等を発酵させ、含まれる有効成分が分解される。
【0037】
続いて、この第1仕込液にパパイヤ発酵液を加え発酵・熟成させることで第2仕込液を得る。
【0038】
前記パパイヤ発酵液は、パパイヤに糖を加えて抽出して得たエキスを酵母菌,乳酸菌,パパイヤに付いている野性酵母菌で発酵させて液分を区別し、この液分を更に発酵させて得たものである。
【0039】
このパパイヤには、パパイン酵素及び多種多様の酵素(カタラーゼ,アミラーゼ,リパーゼ,プロテアーゼ,トレハラーゼ等),アミノ酸(必須アミノ酸各種),ビタミン(ビタミンC,ビタミンE,ベータカロチン等),ミネラル(必須ミネラル各種)その他栄養素(カテキン,フラボノイド,尿酸,金属結合タンパク質)が含まれている。
【0040】
また、このパパイヤ発酵液は体内摂取すると、腸内細菌のバランス、即ち、善玉細菌(代表的のものは乳酸菌)と悪玉細菌(代表的なものはウエルシュ菌)とのバランスを整える作用を発揮し、腸のぜん動運動が活発となり、有効成分が一層良好に消化吸収される状態が作出される。
【0041】
第2仕込液中では、前記第1仕込液とパパイヤ発酵液とが混合されてよくなじみ、パパイヤ発酵液に含まれるパパイヤに付着した野生酵母菌等の有用菌が発酵し、これらの繁殖した野生酵母菌等の有用菌は、野草抽出液,野草,野菜発酵液,果物発酵液,コンブ発酵液,発酵カルシウム等を更に発酵させ、含まれる有効成分が体内に吸収され易い状態にまで分解される。
【0042】
続いて、この第2仕込液から野草を取り除き、ろ過することで酵素含有の健康食品が得られる。
【0043】
以上のようにして製造された健康食品は、飲料であるため飲むだけで簡単に体内に補給され、これにより潜在酵素の働きを補い、体内の消化酵素の働きを助けて食物の消化・吸収を行うと共に、代謝酵素の働きを助けて細胞の新陳代謝の活性化,内蔵機能の強化,血液の浄化,DNAの修復等様々な作用を行い病気を治し身体を作る作用を行う。
【0044】
また、補酵素はビタミン類と接合し様々な酵素を生成し、酵素の働きを補い細胞の免疫力を高める作用を行う。
【0045】
また、得られた酵素含有の健康食品に含まれるパパイヤ発酵液は体内摂取されて、腸のぜん動運動が活発となり、有効成分が一層良好に消化吸収される状態が作出され、これにより、体内に吸収され易い低分子(非クラスタ化)状態の上記有効成分が、消化吸収の働きが非常に活発となった腸から極めて効率よく体内へ吸収され、上述の効果が一層良好に発揮される。
【0046】
本発明は上述のようにしたから、身体に必要な成分である酵素はじめ、補酵素,ミネラル類,ビタミン類,アミノ酸,有機酸等の栄養を効率よく簡単に摂取することができる酵素高含有にして高栄養価の健康食品の製造方法となる。
【実施例】
【0047】
本発明の実施例を図1に基づいて説明する。
【0048】
本実施例は、第1仕込液の製造工程、第2仕込液の製造工程、ろ過工程の3工程からなる酵素含有の健康食品の製造方法である。以下、各工程について詳しく説明する。
【0049】
1 第1仕込液の製造工程
(1) 野草抽出液に糖,野草,野菜発酵液,果物発酵液,コンブ発酵液,発酵カルシ
ウム及び黒糖菌を加えて発酵させ第1仕込液を得る。
具体的には、予め別工程で製造したヨモギ抽出液を加えた野草抽出液に糖を加
えて混合したものに、野草,予め別工程で製造した野菜発酵液及び果物発酵液,
予め別工程で製造したアロエ発酵液,予め別工程で製造したコンブ発酵液,予め
別工程で製造した発酵カルシウムをタンクに投入して混合し、黒糖菌を加えて発
酵させ第1仕込液を得る。
【0050】
ア ヨモギ抽出液を加えた野草抽出液
まず、野草抽出液の作り方を説明する。
野草を熱湯抽出し、抽出液を得る。
具体的には、薬効成分を有する野草を釜に投入する。野草としては、乾
燥したナルコユリ,アマチャヅル等の野草を採用し(例えば適宜を混ぜて
合計54.105kg)、2台の釜に均等に投入する。前記野草にはミネ
ラル分が多く含まれている。
尚、野草は、ナルコユリ,アマチャヅルの他、アカメカシワ,アカザ,
イチョウハ,ウコン,ウコギ,オオバコ,オトギリソウ,カワラケツメイ
,カキドオシ,アマクサ,クコハ,クコ子,クマザサ,ケイヒ,エゾウコ
ギ,スギナ,タンポポ,ツユクサ,ツルナ,ドクダミ,ナンテンハ,ニン
トウ,ハブソウ,ハトムギ,ハブチャ,ツチアケビ,マイタケ,マタタビ
,ヤマイモ,シイタケ,ナタマメ,ナタマメ(茎・葉),ニラ(茎),ニ
ラ(種),コナラ及びヨモギ等を採用するが、薬効を有する植物であれば
野草に限らずキノコ,野菜,穀類等を採用しても良い。
また、野草として乾燥した野草を採用すると、生の場合と比較して嵩が
約10分の1になるから扱い易く、また、多種類の各野草を季節を問わず
に使用することができる。
続いて、2台の釜に水(例えば各300リットルずつ)を投入し加熱す
る。
続いて、沸騰後(100℃)1時間加熱し、煮出し抽出を行う。
続いて、得られた煮出し抽出液を網で液切りを行い、固形分(例えば2
00kg)と抽出液(例えば合計300〜320リットル)とに分離する

続いて、得られた抽出液を釜に投入し、扇風機で液面送風を行いながら
、100℃,1.5時間程度加熱し(例えば液量が215リットル程度に
なるまで)、濃縮した物を採用する。
前記煮出し抽出することで、野草に含まれるミネラル分が抽出され(野
草濃縮液)、更に、後記の別工程で製造されるヨモギ抽出液を混合せしめ
て野草抽出液を得る。
次に、ヨモギ抽出液の作り方を説明する。
粉末ヨモギ(例えば4kg)を、別の釜に投入し、この釜に水(例えば
50リットル)を投入し、10分間加熱したものを採用する。
このヨモギ抽出液を別工程で製造するのは、乾燥ヨモギを用いず、粉末
ヨモギを用いている為である。粉末ヨモギは、煮出し抽出の際、有効成分
が短時間で抽出されるが、他の野草と粉末状のヨモギを一緒に煮出し抽出
しようとすると、該粉末ヨモギが混合された液は粘度が増している為、他
の野草からの成分が熱湯中に抽出され難くなるからである。従って、乾燥
ヨモギを用いれば他の野草と一緒の前記処理が当然可能となる。
【0051】
イ 糖
糖として、上白糖,黒糖,オリゴ糖等を採用する。
具体的には、上白糖(例えば270kg)は、雑菌の繁殖を抑える作用
を発揮すると共に、発酵菌の栄養源となる。また、黒糖(例えば5kg)
は、黒糖菌が好む栄養源となり、オリゴ糖(例えば5kg)は、乳酸菌が
好む栄養源となる。
【0052】
ウ 野草
薬効成分を有する乾燥野草を適宜採用する。
具体的には、薬効成分を有する野草として、アマチャヅル,オトギリソ
ウ,カワラケツメイ,クコハ,クマザサ,ツルナ,マツバ,ニンニク等を
採用するが(例えば適宜を混ぜて合計2.3kg)、自然の酵母菌等の有
用菌を含む野草であればこれ等に限られるものではない。
アマチャヅルには、新陳代謝機能の増進や内分泌の促進,精神安定作用
があり、中でも副腎皮質ホルモンの分泌を促進する作用がある。
また、オトギリソウには、脳内化学物質であるドーパミン,セロトニン
,ノルエピエフリンを増やす作用があり、鬱症状や不眠症に効果がある。
また、カワラケツメイには、強壮,利尿,鎮咳,脚気,腎炎,黄疸,偏
頭痛,慢性便秘,夜盲症に効果がある。
また、クコバには、肝機能を正常にし、血圧を調整する作用があり、心
臓病,腎臓病,動脈硬化の予防効果や冷え性,便秘,発熱に効果がある。
また、クマザサには、抗酸化作用が有り、免疫力を高める葉緑素やパン
フォリンが多く含まれ癌や生活習慣病になり難い体質になる効果がある。
また、ツルナには、ビタミン,ミネラル,葉緑素が含まれ、葉に含まれ
る粘液質には粘膜を保護する効果がある。
また、マツバには、ビタミン,テンペル類,多糖複合体,ミネラル,カ
テキン,葉緑素が含まれ、血管を柔軟にし脳の神経伝達物質を増強する効
果がある。
また、ニンニクには、スコルジニンやアリシンが含まれ体内の栄養素を
燃焼させてエネルギーに変える働きや疲労回復に役立つビタミンB1の働
きを高める効果や胃腸の働きを良くする効果がある。
尚、前記野草には、野草に元々付着している自然の酵母菌等の有用菌が
多く含まれている。
【0053】
エ 野菜発酵液及び果物発酵液
本実施例では野菜発酵液と果物発酵液の製造を別々に行わずに、野菜と
果物を一緒に混合して野菜発酵液及び果物発酵液を同時に製造する。尚、
本実施例では、後記アロエ発酵液を、野菜発酵液及び果物発酵液と別工程
で製造したが、野菜発酵液及び果物発酵液と同時に製造しても良い。
野菜発酵液及び果物発酵液について説明すると、生の野菜及び生の果物
を洗浄し、続いて、細分化し、続いて、糖を加えて混合し、続いて、酵母
菌や黒糖菌を加え一日一回攪拌して、この酵母菌,黒糖菌や野菜及び果物
に元々付着している自然酵母菌等の有用菌を10〜14日間程度発酵・繁
殖させ、続いて、プレスにより液分を区分することで得る。
具体的に説明すると、もやし,キュウリ,ホウレン草等の生の野菜及び
パイナップル,リンゴ,レモン等の生の果物を採用するが(例えば適宜を
混ぜて合計90kg)、酵素を含む野菜や果物であればこれ等に限られる
ものではない。
この野菜及び果物を洗浄し、続いて、さいの目状に刻んだりスライスし
たりした野菜及び果物を容器に投入し、続いて、糖として上白糖(例えば
90kg)を投入し、浸透圧を変化させ、野菜及び果物の細胞中のエキス
を野菜及び果物細胞外に抽出する。
上記エキス中には、多種多様の酵素,アミノ酸(必須アミノ酸各種),
ビタミン,ミネラル(必須ミネラル)その他栄養素(カロチン,カルシウ
ム等)が含まれる。具体的に各エキスに含まれるものは次の通りである。
もやし:アミラーゼ,アミノ酸,ビタミンC,アスパラギン酸
キュウリ:アスコルビナーゼ,ビタミン,ミネラル,イソクエルシト
リン
ホウレン草:硝酸還元酵素,カロチン,ビタミン,ミネラル
キャベツ:ベルオキシターゼ,キャベツキチナーゼ,ジアスターゼ,
ビタミン,ビタミンU
タマネギ:マルドース還元酵素,コレステロール合成阻害酵素,グル
コキニン,硫化アリル,ケルセチン
パセリ:アスコルビン酸ベルオキシターゼ,ミネラル,ビタミン
バレイショ:ミネラル,ビタミンC,ポリフェノール・クロロゲン酸
人参:アスコルビナーゼ,カロチン,カルシウム,食物繊維
ブロッコリー:ミロシナーゼ,スルフォラファン,ビタミンC,カロ
チン,ビタミンB2,カリウム,カルシウム
ゴボウ:ベルオキシダーゼ,イヌリン
レンコン:カタラーゼ,ベルオキシダーゼ,ビタミン,食物繊維,ム
チン
小松菜:ジアスターゼ,カルシウム,ビタミン
カブ:フロログルシノール酸化酵素,アミラーゼ,ビタミンC,ジア
スターゼ
トマト:エンドポリガラクツシロナーゼ,アスコルビナーゼ,ビタミ
ン,カリウム,リコピン
大根:ジアスターゼ,アミラーゼ,ビタミン,カロチン,カルシウム
パイナップル:プロメタリン,糖質,ビタミン
リンゴ:リンゴ酸脱水素酵素,リンゴ酸,クエン酸,ペクチン
レモン:ビタミンC,クエン酸
また、糖として上白糖(例えば90kg)を採用したことで雑菌の繁殖
を抑える作用と共に、発酵菌が発酵する際の栄養源となる。
続いて、イースト菌やブドウ酒酵母菌等の酵母菌(例えば200ミリリ
ットル)及び黒糖菌(例えば2リットル)を投入し、野菜及び果物に元々
付着している自然酵母菌等の有用菌を10〜14日間程度発酵・繁殖させ
る。
この際、毎日一回30分程度手で攪拌する。この攪拌を手で行うことで
酵母菌,黒糖菌を傷つけることがないから発酵が良好に行われる。また、
この発酵により、イースト菌やブドウ酒酵母菌等の酵母菌,黒糖菌と共に
自然酵母菌等の有用菌が増殖する。
続いて、プレスを行い残渣分と野菜発酵液及び果物発酵液とに分離する
(例えば合計約125リットル)。
このようにして得られた野菜発酵液及び果物発酵液は、少量でも酵素を
特に多く含んだ状態である。即ち、前述したように生の野菜や果物に含有
される酵素は加熱により破壊されてしまうが、この加熱処理を行わず、酵
素を破壊せずに液として抽出する方法を採用することで、少量の液中に多
くの酵素を含有したものが得られることになる。
【0054】
オ アロエ発酵液
アロエを洗浄し、続いて、細分化し、続いて、糖を加えて混合し、続い
て、酵母菌を加え毎日一回攪拌して、この酵母菌やアロエに元々付着して
いる自然酵母菌等の有用菌を10〜14日間程度発酵・繁殖させ、続いて
、プレスにより液分を区分することで得る。
具体的には、生のアロエ(例えば合計90kg)を洗浄し、続いて、さ
いの目状に刻んだりスライスしたりして容器に投入する。
続いて、糖類として上白糖(例えば90kg)を投入し、浸透圧を変化
させ、アロエの細胞中のエキスをアロエ細胞外に抽出する。糖として上白
糖(例えば90kg)を採用することで菌が発酵する際の栄養分になると
共に雑菌の繁殖を抑える効果がある。
続いて、イースト菌やブドウ酒酵母菌等の酵母菌(例えば100ミリリ
ットル)を投入し、この酵母菌と共にアロエに元々付着している自然酵母
菌等の有用菌を10〜14日間程度発酵・繁殖する。この際、毎日一回3
0分程度手で攪拌する。この攪拌を手で行うことで酵母菌を傷つけること
がないから発酵が良好に行われる。この発酵により、イースト菌等の酵母
菌と自然酵母菌等の有用菌が繁殖する。
続いて、プレスを行い残渣分とアロエ発酵液(例えば合計約130リッ
トル)を得る。
このアロエ発酵液には、オキシターゼ(酸化酵素),カタラーゼ(過酸
化水素分解酵素),アミラーゼ(デンプン分解酵素),リパーゼ(油分分
解酵素)等消化酵素,必須アミノ酸,アロイン,アロエエモジン,アロエ
ウルシン等が含まれるこのようにして得られたアロエ発酵液は、少量でも
酵素を特に多く含んだ状態である。即ち、前述したように生の野菜や果物
に含有される酵素は加熱により破壊されてしまうが、この加熱処理を行わ
ず、酵素を破壊せずに液として抽出する方法を採用することで、少量の液
中に多くの酵素を含有したものが得られることになる。
【0055】
カ コンブ発酵液
コンブを洗浄して細分化し、続いて、糖を加えて混合し、続いて、酵母
菌を加え毎日一回攪拌して、この酵母菌と共にコンブに元々付着している
自然酵母菌等の有用菌を10〜14日間程度発酵・繁殖させ、続いて、プ
レスにより液分を区分して得る。
具体的には、コンブ(例えば1kg)を洗浄し、続いて、スライスして
容器に投入する。
続いて、糖として上白糖(例えば1kg)を投入し、精水(3リットル
)を投入し、浸透圧を変化させ、コンブの細胞中のエキスをコンブ細胞外
に抽出する。
続いて、酵母菌を投入し、この酵母菌と共にコンブに元々付着している
自然酵母菌等の有用菌を10〜14日間程度発酵・繁殖する。この際、毎
日一回30分程度手で攪拌する。この攪拌を手で行うことで酵母菌を傷つ
けることがないから発酵が良好に行われる。
続いて、プレスを行い残渣分とコンブエキス(例えば4リットル)とに
分離する。
続いて、得られたコンブエキスを糖度47〜48度程度,pH2.5〜
3.5程度で2〜3週間程度発酵させる。この発酵により、酵母菌と自然
酵母菌等の有用菌が繁殖する。
このコンブ発酵液には、コンブに元来含まれているミネラル,ビタミン
,ヨード及び食物繊維が豊富にバランス良く含まれている。
【0056】
キ 発酵カルシウム
野菜,果物,海草,穀物若しくは植物の葉等に糖類を加え糖度50〜5
5度として発酵させ、この発酵物をろ過してもろみエキスを作る第一工程
と、貝化石,牡蠣殻,魚の骨,豚骨と前記第一工程で製造したもろみエキ
スとを混合して前記貝化石,前記牡蠣殻,前記魚の骨,前記豚骨等に含ま
れる無機カルシウムと前記もろみエキスとを反応させ発酵させて前記無機
カルシウムを有機カルシウムにする第二工程と、この反応発酵物を乾燥さ
せ、続いて粉砕して粉末にする第三工程とにより製造された水溶性有機カ
ルシウム剤である(特許第3308475号の技術である。)。
具体的には、この水溶性有機カルシウム100gを採用する。
この水溶性有機カルシウムは、味が良く体内での吸収性が非常に良好な発
酵カルシウムとなる。
【0057】
ク 黒糖菌
黒糖菌は、黒糖を好む発酵菌であり、他の発酵菌に先駆けて発酵する性
質を有している。
【0058】
(2) 上記ア乃至クの混合工程
先ず、アの「ヨモギ抽出液」にイの「黒糖(例えば5kg)及びオリゴ糖(例
えば5kg)」を加え混合する。また、アの「野草濃縮液」にイの「上白糖(例
えば270kg)」を加え混合する。
上記ヨモギ抽出液と野草濃縮液をタンクに投入する。この際、ヨモギ抽出液と
野草濃縮液との液温は48℃以下にする。これは、後記で各液により加えられる
酵素を破壊させない為である。
尚、ヨモギ抽出液と野草濃縮液とは予め混合してから、タンクに投入しても良
い。
続いて、タンクにウの「乾燥野草」,エの「野菜抽出液及び果物発酵液」,オ
の「アロエ発酵液」,カの「コンブ発酵液」,キの「発酵カルシウム」を投入し
て混合し、更にクの「黒糖菌」を加えて手で攪拌し、室温20〜27℃,湿度4
0〜60%で10〜14日間放置し、続いて、1.5カ月間程度放置する。この
際、毎日一回5分程度攪拌し、発酵を促進し、第1仕込液を得る。
この第1仕込液中では、前記イの糖が、加熱されたヨモギ抽出液,加熱された
野草濃縮液に夫々投入されているから良好に溶解する。
【0059】
2 第2仕込液の製造工程
(1) 前記第1仕込液にパパイヤ発酵液を加えて発酵・熟成させて第2仕込液を得る

具体的には、予め別工程で製造したパパイヤ発酵液に、予め別工程で製造した
野草炭を混合して30日間発酵させた野草炭入りのパパイヤ発酵液を第1仕込み
液に投入し、5〜6カ月間発酵・熟成させて第2仕込液を得る。
【0060】
ア 野草炭入りのパパイヤ発酵液
パパイヤ発酵液に粉砕した野草炭を加えて混合し30日間発酵・熟成さ
せたものを採用する。
【0061】
(ア) パパイヤ発酵液
このパパイヤ発酵液は、パパイヤを細分化し、続いて、糖類を加
えて浸透圧によりパパイヤ細胞中のエキスをパパイヤ細胞外に抽出
し、続いて、イースト菌やブドウ酒酵母菌等の酵母菌や乳酸菌を加
え毎日一回以上攪拌操作して該酵母菌や乳酸菌及びパパイヤに元々
付着している野生酵母菌を10〜14日間発酵・繁殖させ、続いて
、プレスにより果肉残渣と液分を区別し、この液分を30日間発酵
・熟成したことで得られたものである。
具体的には次の工程で製造する。
原料となるパパイヤとして国産品のパパイヤを採用する。輸入品
の場合、パパイヤに多量の防腐剤や殺虫剤が使用されており、これ
ら防腐剤や殺虫剤は健康食品を製造する上で好ましくない。
また、無農薬であることが望ましい。
このパパイヤ(80kg)を洗浄し、続いて、さいの目状に刻ん
だりスライスしたりしてタンクに投入し、続いて、上白糖(80k
g)を投入し浸透圧を変化せしめ、パパイヤ細胞中のエキスをパパ
イヤ細胞外に抽出する。
尚、上記エキス中には、パパイン酵素及び多種多様の酵素(カタ
ラーゼ,アミラーゼ,リパーゼ,プロテアーゼ,トレハラーゼ等)
,アミノ酸(必須アミノ酸各種),ビタミン(ビタミンC,ビタミ
ンE,ベータカロチン等),ミネラル(必須ミネラル各種)その他
栄養素(カテキン,フラボノイド,尿酸,金属結合タンパク質)が
含まれる。
また、パパイヤの細分化物と糖類とを少しずつ交互に加え、パパ
イヤ細胞に可及的に均一に浸透圧を加えるようにすると良い。
また、糖類としては、上白糖を採用すると、発酵菌が発酵する際
の栄養分になると共に雑菌の繁殖を抑える効果がある。
続いて、酵母菌(200ミリリットル)及び乳酸菌を投入し、毎
日一回以上手で攪拌して酵母菌,乳酸菌及びパパイヤに元々付着し
ている野性酵母菌を10〜14日間発酵・繁殖する。この発酵・繁
殖により、酵母菌及び乳酸菌とパパイヤに元々付着している野性酵
母菌とがなじむ。
共生培養を行う期間は、パパイヤ細胞中のエキスがパパイヤ細胞
外に70%程度抽出される時期とする(設備等のより異なる為、予
備実験しておくと良い。)。
また、ここでいう酵母菌とは、イースト菌,ブドウ酒酵母菌,ア
ルコール酵母菌,ビール酵母菌等、一般的な酵母菌である。
続いて、プレスにより残渣とパパイヤ液とを区分する。
続いて、パパイヤ液を発酵タンクに移し、適時においてイースト
菌やブドウ酒酵母菌等の酵母菌を加えて混合し、30日間発酵させ
る。この際、あく取りと共に棒を用いて一日一回15分間攪拌する

このパパイヤ発酵液には、SOD(スーパーオキシドデイスムタ
ーゼ)作用の強い液分が含まれる。また、このパパイヤ発酵液は、
腸内細菌のバランスを整える作用を有し、前記体内に吸収され易い
状態の活性化した有効成分を腸内細菌のバランスを整えつつ体内に
吸収させることができる作用を有するため、有効成分はより一層効
率良く吸収されることになる。
また、パパイヤ発酵液の具体的な効果としては、血液の浄化、細
胞の活性化、血液循環の改善、動脈硬化の予防、消化吸収代謝の向
上(即ち、栄養循環の向上)、病原菌,有害菌の増殖抑制及び感染
抑制、免疫系の賦活、ホルモン及びビタミンの生産増大、有害物質
,発ガン物質の分解及び排泄促進、腸内pHの安定、腸活動の活発
化、脂質代謝、糖代謝の改善、肝腎機能の活性化及び保全等がある

【0062】
(イ) 野草炭
野草炭は野草を炭化する際、遠赤外線を照射することで得られる
ものである。(特願2005−84105号の技術である。)。
尚、野草を炭にしたものであれば、上記方法により製造したもの
に限られるものではない。
具体的には、乾燥した野草を加熱窯内で加熱する際、遠赤外線を
照射して野草炭を得、これを粉砕して微細状としたものである。
この野草は、アガサ,アカカメガシワ,アマチャズル,イチョウ
,ウコギ,ウコン,エゾウコギ,オオバコ,オトギリソウ,カキド
オシ,カワラケツメイ,カンゾウ,キダチアロエ,クコの葉,クコ
の実,クマザサ,ケイヒ,ケツメイシ,スギナ,タンポポ,ツチア
ケビ,ツユクサ,ツルナ,ドクダミ,ナルコユリ,ナンテン,ニン
ドウ,ハトムギ,ハブソウ,マタタビ,ヤマノイモ,ヨモギ,ナタ
マメ,マイタケ,シイタケ,アガリクス,マシマコブ等から選択し
たものを適宜採用すると良いが、薬効を有する植物であれば野草に
限らずキノコ,野菜,穀類等を採用しても良い。
また、例えば第1仕込で野草を煮出し抽出した後の残渣(この残
渣の中には抽出しきれなかった有効成分が含まれている)を採用し
ても良い。この場合には、これまで廃棄処分していた野草の残渣を
有効利用することができることになる。
【0063】
(ウ) 上記(ア),(イ)の発酵・熟成工程
前記(ア)の「パパイヤ発酵液(例えば20リットル)」に前記
(イ)の「野草炭(例えば0.16kg)」を加えて混合し、30
日程度放置する。この30日程度の放置で発酵・熟成させ、野草炭
入りのパパイヤ発酵液を得る。
前記30日程度の発酵・熟成でパパイヤ発酵液と野草炭は良くな
じむ。
また混入された野草炭は発酵して細かく分解され、野草の種々の
効能と野草炭特有の細かい吸着孔による吸着性による効能と共に便
秘になり難くしかも食感に秀れたものになる。
【0064】
イ 発酵・熟成工程
前記第1仕込液に前記アの「野草炭入りパパイヤ発酵液」を加えて混合
し、5〜6カ月間発酵・熟成させ、第2仕込液を得る。
この第2仕込液中では、5〜6カ月間の発酵・熟成により、有用菌の繁
殖は緩やかになり、有用菌が代謝する代謝物からは複合アミノ酸や活性酸
素を除去する働きを行うSOD作用酵素が多く生成され、発酵物は腐敗し
難い安定したものとなる。
【0065】
3 ろ過工程
前記第2仕込液をろ過し、酵素含有の健康食品を得る。
具体的には、第2仕込液から野草を取り除き、ろ過することで酵素含有の健康食品
を得る。
得られた健康食品は、pH3.7〜3.9程度,アルコール2.5〜4.0%程度
,最終糖度45〜53度程度であり、望ましくは52〜53度の糖度の酵素を含有す
る健康食品であった。
続いて、得られた酵素含有の健康食品をビン等に詰めて製品とする。
本実施例で得られた酵素含有の健康食品を飲用してもらったところ、次のような結果が得られた。
【0066】
(1) 夜中に指先がビリビリして固まったようになって目が覚めていたが、この健康
食品を飲むようになってから良くなり、グッスリ眠れるようになった(女性)。
(2) 爪が硬くなり赤みが出て、丈夫な爪になり、段々身体の調子も上がってきた(
男性)。
(3) 血圧が安定してきて、便の通りも良くなって来た(男性)。
(4) 1年近く愛飲したところ、「胆嚢」のポリープが無くなった(女性)。
(5) コレステロール値が下がった(男性)。
(6) 飲み始めてから、疲れが取れてだるさが無くなった(男性)。
(7) 夏バテも無く、元気で乗り切ることが出来た(女性)。
(8) とても飲み易い(女性)。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本実施例の製造工程を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
酵素含有の健康食品の製造方法であって、野草抽出液に糖,野草,野菜発酵液,果物発酵液,コンブ発酵液,発酵カルシウム及び黒糖菌を加え発酵させて第1仕込液を得、続いて、この第1仕込液にパパイヤ発酵液を加え発酵・熟成させて第2仕込液を得、その後、ろ過することを特徴とする酵素含有の健康食品の製造方法。
【請求項2】
請求項1記載の酵素含有の健康食品の製造方法において、前記野草抽出液は、野草を熱湯抽出した抽出液であることを特徴とする酵素含有の健康食品の製造方法。
【請求項3】
請求項1,2いずれか1項に記載の酵素含有の健康食品の製造方法において、前記野菜発酵液は、野菜に糖を加えて抽出したエキスに酵母菌を加えて発酵させたものであり、前記果物発酵液は、果物に糖を加えて抽出したエキスに酵母菌を加えて発酵させたものであることを特徴とする酵素含有の健康食品の製造方法。
【請求項4】
請求項1〜3いずれか1項に記載の酵素含有の健康食品の製造方法において、前記コンブ発酵液は、コンブに糖を加えて抽出したエキスに酵母菌を加えて発酵させたものであることを特徴とする酵素含有の健康食品の製造方法。
【請求項5】
請求項1〜4いずれか1項に記載の酵素含有の健康食品の製造方法において、前記発酵カルシウムは、野菜,果物,海草,穀物若しくは植物の葉などに糖を加えて発酵させたエキスと、貝化石,牡蠣殻,魚の骨若しくは豚骨などとを混合し発酵乾燥させた後、粉砕化したものであることを特徴とする酵素含有の健康食品の製造方法。
【請求項6】
請求項1〜5いずれか1項に記載の酵素含有の健康食品の製造方法において、前記パパイヤ発酵液は、パパイヤに糖を加えて抽出したエキスに酵母菌及び乳酸菌を加えて発酵させたものであることを特徴とする酵素含有の健康食品の製造方法。
【請求項7】
請求項6記載の酵素含有の健康食品の製造方法において、前記パパイヤ発酵液は、パパイヤ発酵液に炭を加えたものであることを特徴とする酵素含有の健康食品の製造方法。
【請求項8】
請求項7記載の酵素含有の健康食品の製造方法において、前記炭は、野草炭であることを特徴とする酵素含有の健康食品の製造方法。
【請求項9】
請求項1〜8いずれか1項に記載の酵素含有の健康食品の製造方法において、前記野草抽出液には、ヨモギ抽出液が混合せしめられていることを特徴とする酵素含有の健康食品の製造方法。
【請求項10】
請求項1〜9いずれか1項に記載の酵素含有の健康食品の製造方法において、前記野草抽出液の液温は、酵素が破壊されない温度であることを特徴とする酵素含有の健康食品の製造方法。
【請求項11】
請求項1〜10いずれか1項に記載の酵素含有の健康食品の製造方法において、前記第1仕込液は、アロエ発酵液を含むものであることを特徴とする酵素含有の健康食品の製造方法。
【請求項12】
請求項1〜11いずれか1項に記載の酵素含有の健康食品の製造方法において、前記第1仕込液を得る発酵は、室温20〜27℃程度,湿度40〜60%程度で10〜14日間行われることを特徴とする酵素含有の健康食品の製造方法。
【請求項13】
請求項1〜12いずれか1項に記載の酵素含有の健康食品の製造方法において製造された健康食品であって、前記健康食品の糖度は45度以上であることを特徴とする健康食品。

【図1】
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【公開番号】特開2009−178084(P2009−178084A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−19477(P2008−19477)
【出願日】平成20年1月30日(2008.1.30)
【出願人】(500228034)株式会社 ミヤトウ野草研究所 (2)
【Fターム(参考)】