説明

重量選別装置

【目的】重量選別装置にとって最も効率の良い間隔で作業者が搬送コンベアに被計量物を投入できる重量選別装置を提供する。
【構成】重量選別装置1は、作業者が投入した被計量物2を助走コンベア4aと秤量コンベア4bで搬送しながら、秤量コンベアに設けた秤量手段4cで計量する。処理部6は、秤量コンベア4bの搬送速度と搬送方向長さにより、秤量手段による被計量物2の計量動作の最適時間間隔を算出し、これに合わせてブザー11から音響信号を出力する。作業者Wは、これに合わせて被計量物をラインに投入する。作業者の能力に合わせてブザーからの信号の間隔を長くすることもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業者がラインに投入する被計量物を搬送手段で搬送しながら秤量手段で次々に計量する重量選別装置に係り、特に作業者が被計量物をラインに投入する際のタイミングの目標又は目安になる投入通知信号を発することができる重量選別装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に開示された重量選別装置においては、作業者が複数の被計量物を搬送コンベアに1個ずつ投入し、投入された被計量物は搬送コンベアに搬送されながら搬送途中に設けられた秤量手段で次々に重量を測定される。そして、被計量物は計量値に応じて複数の重量ランクに類別され、後段にある選別装置で複数の重量ランクに選別される。なお、この重量選別装置では、各ランク毎に排出された被計量物の各ランク毎の総重量又は総個数が一定の値になるように制御することができ、また選別装置の後段では、一般に、各ランク毎に排出された被計量物の箱詰め等の処理を作業者が手作業によって行なっている。
【0003】
【特許文献1】特開平10−296192号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記重量選別装置では、被計量物としての野菜や魚を搬送コンベアに投入する場合には、上述したように作業者が1つずつ手作業で投入する場合が多い。ここで、重量選別作業としては、作業者が被計量物を搬送コンベアに投入する時間間隔(又は搬送コンベア上の長さ間隔)をなるべく短くして重量選別装置の秤量能力の最高値になるべく近づけた方が生産の効率は良くなる。しかし、そのタイミングは作業者に依存するため、ばらつきが大きく、目標となるタイミングが定まらない。
【0005】
このような不都合を回避するために、被計量物を搬送する搬送コンベアのベルトに最適な間隔でしるしを付しておき、作業者がその印に合わせて被計量物をベルト上に置くという方法が考えられるが、この方法では搬送速度が速いときには印を目で追うことが困難となり、また長時間の作業には苦痛が伴うという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、重量選別装置にとって最も効率の良い間隔で作業者が搬送コンベアに被計量物を投入できる重量選別装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載された重量選別装置1は、作業者Mが投入した被計量物2を搬送する搬送手段4bと、前記搬送手段4bで搬送されている被計量物2を計量する秤量手段4cとを備えた重量選別装置において、
前記搬送手段4bの搬送速度と前記搬送手段4bの搬送方向の長さとにより、前記秤量手段4cによる被計量物2の計量動作の最適時間間隔を算出するとともに、作業者の能力に合わせて前記最適時間間隔よりも長い設定時間間隔が設定可能であり、前記最適時間間隔又は前記設定時間間隔に対応したタイミング信号を出力するタイミング算出手段10と、
前記タイミング算出手段10からのタイミング信号によって前記最適時間間隔又は前記設定時間間隔に対応した投入通知信号である音響信号を発する音響信号出力手段11と、
前記作業者Mが投入した被計量物2の時間間隔を検知するセンサ13と、
を有し、
前記センサ13が検知した前記時間間隔と前記タイミング信号の時間間隔を比較して差異があった場合には、前記最適時間間隔又は前記設定時間間隔に対応した音響信号の時間間隔を変えることなく、前記音響信号出力手段11が前記差異に応じて前記音響信号の音色を変更して出力することを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載された重量選別装置1は、作業者Mが投入した被計量物2を搬送する搬送手段4bと、前記搬送手段4bで搬送されている被計量物2を計量する秤量手段4cとを備えた重量選別装置1において、
前記搬送手段4bの搬送速度と前記搬送手段4bの搬送方向の長さとにより、前記秤量手段4cによる被計量物2の計量動作の最適時間間隔を算出するとともに、作業者の能力に合わせて前記最適時間間隔よりも長い設定時間間隔が設定可能であり、前記最適時間間隔又は前記設定時間間隔に対応したタイミング信号を出力するタイミング算出手段10と、
前記タイミング算出手段10からのタイミング信号によって前記最適時間間隔又は前記設定時間間隔に対応した投入通知信号である光信号を発する光信号出力手段11と、
前記作業者Mが投入した被計量物2の時間間隔を検知するセンサ13と、
を有し、
前記センサ13が検知した前記時間間隔と前記タイミング信号の時間間隔を比較して差異があった場合には、前記最適時間間隔又は前記設定時間間隔に対応した光信号の時間間隔を変えることなく、前記光信号出力手段11が前記差異に応じて前記光信号の色彩を変更して出力することを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に記載された重量選別装置によれば、重量測定にあたって最も効率の良い間隔で信号を発生し、作業者はその信号に合わせて搬送手段の一定位置に被計量物2を投入すれば、被計量物2の測定を最も効率良く行なうことができ、また作業者が被計量物2の投入タイミングを図る信号のスピードについていけない場合には、その信号の間隔を長くして作業者の能力に合わせることができる。
【0010】
さらに、作業者が被計量物2の投入タイミングを図るための投入通知信号を音として聞くことができるので、作業者は手元の作業から目を離すことなく十分な注意を払いながら聴覚で信号を判断して被計量物2を投入できる。その結果作業が正確になり、また長時間継続しても疲労が少ない。
【0011】
さらに、音響信号による被計量物2の投入タイミングに比べて作業者による被計量物2の投入間隔が短すぎる又は長すぎる場合には、音響信号の時間間隔を変えずに音響信号の音色を変えて作業者に当該事実を知らせることができ、作業者の投入作業と音響信号のタイミングの差異を可及的に解消して作業を予定のペースに合わせることができる。
【0012】
請求項2に記載された重量選別装置によれば、重量測定にあたって最も効率の良い間隔で信号を発生し、作業者はその信号に合わせて搬送手段の一定位置に被計量物2を投入すれば、被計量物2の測定を最も効率良く行なうことができ、また作業者が被計量物2の投入タイミングを図る信号のスピードについていけない場合には、その信号の間隔を長くして作業者の能力に合わせることができる。
【0013】
さらに、作業者が被計量物2の投入タイミングを図るための投入通知信号を光信号として認知することができるので、作業者は手元の作業から目を離すことなく十分な注意を払いながら視野の端で光信号の明滅等を認知してタイミングを判断し、被計量物2を投入できる。その結果作業が正確になり、また長時間継続しても疲労が少ない。
【0014】
さらに、光信号による被計量物2の投入タイミングに比べて作業者による被計量物2の投入間隔が短すぎる又は長すぎる場合には、光信号の時間間隔を変えずに光信号の色彩を変えて作業者に当該事実を知らせることができ、作業者の投入作業と光信号のタイミングの差異を可及的に解消して作業を予定のペースに合わせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明を実施するために特許出願人が出願時点で最良と思う本発明の実施の形態を図1及び図2を参照して説明する。
図1は本実施の形態の重量選別装置1と、これによる選別作業を示す模式的な正面図であり、図2は該重量選別装置1の処理部6の機能ブロック図である。
【0016】
図1に示すように、本発明の実施の形態の重量選別装置1は、被計量物2を搬送して計量に供する導入部3と、前記導入部3から搬送された被計量物2を搬送しながら計量する測定部4と、前記測定部4で測定された被計量物2を計量結果に応じて選別する選別部5と、重量選別装置1の各部を統括的に制御するために各種信号・データ等を処理して制御信号等を発生する処理手段としての処理部6とを有している。導入部3と測定部4と選別部5には、被計量物2を搬送するための搬送手段として、それぞれ後述するようなコンベアが設けられている。
【0017】
導入部3は被計量物2を搬送するための搬送手段である導入コンベア3aを有しており、被計量物2は作業者Mの手作業によって導入コンベア3aに適当な間隔で投入され、次段の測定部4に搬送される。
【0018】
測定部4は、前記導入部3の導入コンベア3aによって搬送されてきた被計量物2を受け取り、該被計量物2の状態の安定(例えば被計量物2の振動の収束)を待ちながらさらに先へと搬送する助走コンベア4aと、この助走コンベア4aに隣接して設けられるとともに秤量手段4cを備え、助走コンベア4aから被計量物2を受け取って搬送中に被計量物2の重量を計量する秤量コンベア4bとを有している。助走コンベア4aは、該被計量物2の状態を安定させて計量の制度をより向上させるためには設けることが好ましいが、本例の測定部4において必須の構成ではない。
【0019】
助走コンベア4aと秤量コンベア4bの搬送速度は同一であり、その速度は多段階で任意に設定することができる。ただし、秤量コンベア4bは、その上に載置された被計量物2の重量を搬送中に測定するための装置であるから、一度に1個の被計量物2しか載せることができず、2個載りは計量に不都合である。
【0020】
コンベアで被計量物2を搬送しながら計量を行なう手法において効率的に測定を行なうには、秤量コンベア4bに被計量物2が載っていない時間をなるべく短くすることが好ましい。そこで、秤量コンベア4bにおいて被計量物2が2個載りにはならないが被計量物2が載っていない時間が最も短くて済むように、秤量コンベア4bの搬送速度と秤量コンベア4bの搬送方向の長さから、秤量コンベア4bへ被計量物2が導入される際の時間間隔を定めることができる。この時間間隔は、秤量手段4cによる被計量物2の計量動作が可能な最も短い時間間隔であり、本重量選別装置における被計量物2の投入の最適時間間隔である。
【0021】
選別部5は、測定部4で計量された被計量物2を受け取ってさらに先に搬送する選別コンベア5aと、この選別コンベア5aの一方の側縁の近傍に選別コンベア5aの搬送方向に沿って所定間隔で複数台が設けられた振り分け手段としての振り分けアーム (図示せず)とを有している。本例の振り分けアームは被計量物2の振り分け手段としての例示に過ぎず、その他、エアー噴射による振り分けや搬送経路中に開閉する開口部からの落下による振り分け等でもよい。
【0022】
振り分けアームは、選別コンベア5aにおける被計量物2の搬送範囲の内外で揺動可能であり、所定のタイミングで揺動することにより、選別コンベア5aの搬送範囲の外に設定された特定の重量ランクに相当する選別位置に被計量物2を振り分ける動作を行なうことができる。振り分けられた被計量物2は当該選別位置に配置された作業者によって箱詰め等の処理がなされる。
【0023】
本例の重量選別装置1の制御手段である処理部6は、上述した被計量物2の計量と、その結果計量を用いた重量ランク分けの制御を行なう機能を備えている。具体的には、処理部6には複数ランクの重量範囲を規定するリミット値が設定され、前記秤量手段4cから出力された被計量物2の計量値に応じて該被計量物2のランクを判別して対応するランク指定信号を前記選別部5に出力し、前記振り分けアーム (振り分け手段)を上述したように振り分け動作させる。
【0024】
また、本例の処理部6は、被計量物2の測定を最も効率良く行なうため、作業者Mが導入コンベア3aの一定位置に被計量物2を投入する際の投入時間間隔の目安となるように、重量測定にあたって適当な時間間隔で信号(音響信号)を発生するための仕組みを有している。この信号の時間間隔は、重量測定にあたって最も効率の良い最適な時間間隔を上限とし、作業者の能力に合わせてこれよりも長い間隔の信号も適宜出力することができる。
【0025】
すなわち、コンベアで被計量物2を搬送しながら計量を行なう作業で効率を向上させるには、秤量コンベア4bに被計量物2が載っていない時間をなるべく短くすることが好ましい。そこで、図2に示す本例の処理部6のタイミング算出手段10は、可変値である秤量コンベア4bの搬送速度と固定値である秤量コンベア4bの搬送方向の長さから、秤量コンベア4bへ被計量物2が導入される際の最適時間間隔(最も短い時間間隔)を算出するとともに、作業者の能力に合わせて前記最適時間間隔よりも長い設定時間間隔を任意(連続的又は段階的)に設定できるように構成されている。そして、このタイミング算出手段10は、前記最適時間間隔又は前記設定時間間隔に対応したタイミング信号を出力することができる。
【0026】
また、処理部6には、前記タイミング算出手段10からのタイミング信号によって前記最適時間間隔又は前記設定時間間隔に対応した音響信号(投入通知信号)を発するブザー(信号出力手段である音響信号出力手段)11が設けられている。
【0027】
従って、タイミング算出手段10に最適時間間隔を設定した場合には、作業者はブザー11が発する音響信号を聞く都度、被計量物2を導入コンベア3aの所定位置(例えば導入コンベア3aのフレーム部分等の固定部分に設けたライン等)においてベルト上に被計量物2を投入するようにすれば、被計量物2のラインへの投入が音響信号の間隔である最適時間間隔で行なわれ、測定部4の秤量コンベア4bにおける被計量物2の秤量が装置として最も短い時間間隔で行なわれる。
【0028】
作業員はタイミングを計るために音響信号に聴覚を集中し、被計量物2と導入コンベア3aの投入位置に視線を集中することができるので、音響信号にタイミングを合わせた投入作業は精度が高く、所定の投入時間間隔は守り易い。
【0029】
作業者がこの音響信号のタイミングについていけない場合、即ち音響信号の間隔が短すぎて被計量物2の投入が追いつかない場合には、この作業者の能力に合わせてタイミング算出手段10に設定手段12により一層長い任意の設定時間間隔を設定し、音響信号の間隔をより長くして作業者に作業上の余裕を与えても良い。
【0030】
又、本例では、処理部6には、搬送される被計量物2の存在を検知して検知信号を出力するセンサ13が設けられている。そして、処理部6は、作業者が投入した被計量物2の時間間隔をセンサ13で検知し、該時間間隔と前記音響信号の時間間隔を比較し、予め定めた有意の差異があった場合には、前記最適時間間隔又は前記設定時間間隔に対応した音響信号の時間間隔を変えることなく、前記ブザー11の音色を前記差異に応じて予め定められた態様に変更して出力する。
【0031】
従って、作業者による被計量物2の投入ペースが、ブザー11の音響信号によるタイミングとずれており、ある限度を越えて速すぎるか又は遅すぎる場合には、遵守すべきブザー11の音響信号のタイミングは変化させず、ペースが守られていないことを作業者に気づかせるために音響信号の音色のみを変化させて警告する。
【0032】
例えば、音が高くなったときは投入ペースが速すぎ(例えば2個載りが発生し得る状態)、音が低くなったときは投入ペースが遅すぎること(被計量物2の間隔が空き過ぎて秤量手段4cの性能が十分生かされていない状態)を示すもの等と定めておく。なお、ここで音色とは、音の高低、長短の一方ないし双方の変化による他の音と識別可能な特性をいう。
【0033】
このような構成であれば、音響信号の時間間隔を変えずに音響信号の音色を変えて作業者に被計量物2の投入ペースの遅速を知らせることができ、作業者の投入作業と音響信号のタイミングの差異を可及的に解消して作業を予定のペースに合わせることができる。
【0034】
また、処理部6は、作業者が投入した被計量物2の時間間隔をセンサ13によって検知し、該時間間隔と前記タイミング信号の時間間隔を比較し、前記タイミング信号の時間間隔の方が長い場合に、前記タイミング信号の時間間隔を広げることができる。すなわち、作業者に作業上の余裕があり、相対的に装置の搬送速度が遅く、投入が早めになって実際にラインに投入された被計量物2の間隔が狭くなりすぎた場合には、秤量コンベア4bに2個載りが発生する可能性があるため、音響信号(タイミング信号)の間隔をより長くして作業者の投入ペースが遅くなるように導き、ライン上の被計量物2の間隔が広がるようにしてもよい。そして、作業者が投入した被計量物2の時間間隔と音響信号の時間間隔が同じになれば、音響信号の時間間隔を元の時間間隔に戻す。
【0035】
以上説明した例では、作業者が被計量物2を投入するタイミングを取るための信号を音響信号としたが、信号出力手段を光信号出力手段、例えばランプとしてもよい。その場合、ランプは投入通知信号としての光信号を発することとなる。
【0036】
作業者は手元の作業から目を離すことなく十分な注意を払いながら視野の端で光信号の明滅等を認知してタイミングを判断し、被計量物2を投入できる。その結果作業が正確になり、また長時間継続しても疲労が少ない。
【0037】
また、信号出力手段を光信号出力手段とした場合において、光信号による被計量物2の投入タイミングに比べて作業者による被計量物2の投入間隔が短すぎる又は長すぎる場合には、光信号の時間間隔を変えずに光信号の色彩を変えて作業者に当該事実を知らせるようにすることができる。このようにすれば、投入作業と光信号のタイミングの差異を可及的に解消して作業を予定のペースに合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】図1は本実施の形態の重量選別装置と、これによる選別作業を示す模式的な正面図である。
【図2】図2は本実施の形態の重量選別装置の機能ブロック図である。
【符号の説明】
【0039】
1…重量選別装置、2…被計量物、4a…搬送手段としての助走コンベア、4b…搬送手段としての秤量コンベア、4c…秤量手段、6…処理部、10…タイミング算出手段、11…信号出力手段、13…センサ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業者(M)が投入した被計量物(2)を搬送する搬送手段(4b)と、前記搬送手段で搬送されている被計量物を計量する秤量手段(4c)とを備えた重量選別装置(1)において、
前記搬送手段の搬送速度と前記搬送手段の搬送方向の長さとにより、前記秤量手段による被計量物の計量動作の最適時間間隔を算出するとともに、作業者の能力に合わせて前記最適時間間隔よりも長い設定時間間隔が設定可能であり、前記最適時間間隔又は前記設定時間間隔に対応したタイミング信号を出力するタイミング算出手段(10)と、
前記タイミング算出手段からのタイミング信号によって前記最適時間間隔又は前記設定時間間隔に対応した投入通知信号である音響信号を発する音響信号出力手段(11)と、
前記作業者(M)が投入した被計量物(2)の時間間隔を検知するセンサ(13)と、
を有し、
前記センサが検知した前記時間間隔と前記タイミング信号の時間間隔を比較して差異があった場合には、前記最適時間間隔又は前記設定時間間隔に対応した音響信号の時間間隔を変えることなく、前記音響信号出力手段が前記差異に応じて前記音響信号の音色を変更して出力することを特徴とする重量選別装置。
【請求項2】
作業者(M)が投入した被計量物(2)を搬送する搬送手段(4b)と、前記搬送手段で搬送されている被計量物を計量する秤量手段(4c)とを備えた重量選別装置(1)において、
前記搬送手段の搬送速度と前記搬送手段の搬送方向の長さとにより、前記秤量手段による被計量物の計量動作の最適時間間隔を算出するとともに、作業者の能力に合わせて前記最適時間間隔よりも長い設定時間間隔が設定可能であり、前記最適時間間隔又は前記設定時間間隔に対応したタイミング信号を出力するタイミング算出手段(10)と、
前記タイミング算出手段からのタイミング信号によって前記最適時間間隔又は前記設定時間間隔に対応した投入通知信号である光信号を発する光信号出力手段(11)と、
作業者(M)が投入した被計量物(2)の時間間隔を検知するセンサ(13)と、
を有し、
前記センサが検知した前記時間間隔と前記タイミング信号の時間間隔を比較して差異があった場合には、前記最適時間間隔又は前記設定時間間隔に対応した光信号の時間間隔を変えることなく、前記光信号出力手段が前記差異に応じて前記光信号の色彩を変更して出力することを特徴とする重量選別装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−237181(P2007−237181A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−111201(P2007−111201)
【出願日】平成19年4月20日(2007.4.20)
【分割の表示】特願2003−340636(P2003−340636)の分割
【原出願日】平成15年9月30日(2003.9.30)
【出願人】(302046001)アンリツ産機システム株式会社 (238)
【Fターム(参考)】