説明

金属帯の蛇行防止方法ならびに金属帯連続処理設備

【課題】金属帯を複数の搬送ロールにより搬送しながら連続的に熱処理する連続熱処理炉の内部で金属帯が搬送ロールの軸方向に大きく蛇行して搬送ロールからロールアウトすることを防止する。
【解決手段】焼鈍炉14の上流側に蛇行発生要因付与装置19を設けて金属帯Sへ蛇行発生要因を付与し、蛇行発生要因付与装置19によって発生した金属帯Sの蛇行量を蛇行検出器17により検出し、検出された金属帯Sの蛇行量に基づいて焼鈍炉14内での金属帯Sの搬送条件を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば連続溶融亜鉛めっきラインの焼鈍炉のように鋼帯等の金属帯を複数の搬送ロールにより搬送しながら連続的に熱処理するときに用いられる金属帯の蛇行防止方法と金属帯連続処理設備に関する。
【背景技術】
【0002】
連続溶融亜鉛めっきライン等の焼鈍炉は複数の搬送ロールを有し、これらの搬送ロールにより金属帯を搬送しながら連続的な焼鈍処理を金属帯に施すように構成されている。このため、金属帯の形状が不良であったり、先行材と後行材が曲がった状態で溶接される所謂「くの字溶接」になっている場合、あるいは搬送ロールの水平度が許容範囲を超えていたりすると、金属帯が搬送ロールの軸方向に蛇行する蛇行現象が発生する。このような蛇行は、金属帯の正常な搬送を阻害し、その蛇行量が一定量を超えて金属帯が搬送ロールからロールアウトすると金属帯の破断などにつながるという問題がある。
【0003】
そこで、金属帯の蛇行に起因する操業トラブルを防止する方法として、金属帯の形状指標に基づいて金属帯の蛇行量と生産障害につながる危険率を推定し、その推定結果を操業オペレータに提示して操業トラブルを防止する方法が特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−184644号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された方法は、焼鈍炉等の連続熱処理炉にて金属帯を熱処理する以前の時点で金属帯の形状指標を測定し、規定の金属帯の板幅やクラウンロールのプロフィールに基づいて蛇行量を推定しているため、連続熱処理炉の内部で発生する金属帯の蛇行に影響を与える要因を十分に反映しているとは言い難い。すなわち、連続熱処理炉の内部で発生する蛇行要因としては、金属帯側の問題として、不均一な伸びによる形状不良だけでなく、所謂「くの字溶接」などがある。また、連続熱処理炉側の問題として、搬送ロールの不良(例えば搬送ロールのロール水平度、クラウン摩耗量、表面粗度など)などがある。このため、特許文献1に開示された方法では、これら多くの蛇行発生要因を加味した蛇行予測を行っていないという問題点があり、事前予測で問題ないと判断した場合でも実際には連続熱処理炉の内部で金属帯が予想以上に大きく蛇行し、搬送ロールからロールアウトして金属帯が炉内で破断し、ライン停止に至るおそれがある。
【0006】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、金属帯を複数の搬送ロールにより搬送しながら連続的に熱処理する連続熱処理炉の内部で金属帯が搬送ロールの軸方向に大きく蛇行して搬送ロールからロールアウトすることを防止することのできる金属帯の蛇行防止方法ならびに金属帯連続処理設備を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、金属帯を複数の搬送ロールにより搬送しながら連続的に熱処理する連続熱処理炉の上流側に蛇行発生要因付与手段を設け、該蛇行発生要因付与手段により前記金属帯へ蛇行発生要因を付与し、前記蛇行発生要因付与手段によって発生した前記金属帯の蛇行量を蛇行検出手段により検出し、検出された前記金属帯の蛇行量に基づいて前記連続熱処理炉内での前記金属帯の搬送条件を制御することを特徴とする金属帯の蛇行防止方法である。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1記載の金属帯の蛇行防止方法において、前記蛇行発生要因付与手段により前記金属帯へ付与する蛇行発生要因が、搬送ロールの水平度不良であることを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項1または2記載の金属帯の蛇行防止方法において、前記蛇行発生要因付与手段により前記金属帯へ付与する蛇行発生要因が、搬送ロールのクラウン量不良であることを特徴とするものである。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項記載の金属帯の蛇行防止方法において、前記蛇行発生要因付与手段により前記金属帯へ付与する蛇行発生要因が、搬送ロールの表面粗度不良であることを特徴とするものである。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項記載の金属帯の蛇行防止方法において、前記蛇行検出手段により検出された前記金属帯の蛇行量に基づいて、前記連続熱処理炉内での前記金属帯の搬送速度及び/又は張力を制御することを特徴とするものである。
【0010】
請求項6の発明は、金属帯を複数の搬送ロールにより搬送しながら連続的に熱処理する連続熱処理炉の上流側に、前記金属帯へ蛇行発生要因を付与する蛇行発生要因付与装置と、該蛇行発生要因付与装置で発生した前記金属帯の蛇行量を検出する蛇行検出器とを備えるとともに、前記蛇行検出器で検出した前記金属帯の蛇行量に基づいて前記連続熱処理炉内での前記金属帯の搬送条件を制御する搬送制御装置を備えてなることを特徴とする金属帯連続処理設備である。
【0011】
請求項7の発明は、請求項6記載の金属帯連続処理設備において、前記蛇行発生要因付与装置に、水平度不良である搬送ロールを備えることを特徴とするものである。
請求項8の発明は、請求項6または7記載の金属帯連続処理設備において、前記蛇行発生要因付与装置に、クラウン量不良である搬送ロールを備えることを特徴とするものである。
【0012】
請求項9の発明は、請求項6〜8のいずれか一項記載の金属帯連続処理設備において、前記蛇行発生要因付与装置に、表面粗度不良である搬送ロールを備えることを特徴とするものである。
請求項10の発明は、請求項6〜9のいずれか一項記載の金属帯連続処理設備において、前記搬送制御装置は、前記蛇行検出器により検出された前記金属帯の蛇行量に基づいて、前記連続熱処理炉内での前記金属帯の搬送速度及び/又は張力を制御するものであることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、連続熱処理炉の上流側で連続熱処理炉内での蛇行の発生要因を金属帯に付与することで、連続熱処理炉の内部で発生する危険性のある金属帯の蛇行が連続熱処理炉の入側で再現されることになる。したがって、連続熱処理炉の内部で金属帯が搬送ロールの軸方向に大きく蛇行して搬送ロールからロールアウトする危険を事前に察知することができ、蛇行検出器の検出結果に基づいて金属帯の搬送速度や金属帯の張力などの金属帯の搬送条件を制御することで、連続熱処理炉の内部で金属帯が搬送ロールの軸方向に大きく蛇行して搬送ロールからロールアウトすることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係る金属帯連続処理設備の概略構成を示す図である。
【図2】蛇行発生要因を金属帯に付与する蛇行発生要因付与装置の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1及び図2は本発明の一実施形態を説明するための図であり、図1に示すように、ペイオフリール11a,11bから払い出された金属帯Sはウェルダ12及び入側ルーパ13を経て連続熱処理炉としての焼鈍炉14に供給されるようになっている。この焼鈍炉14は金属帯Sを搬送する多数の搬送ロール15を有し、これらの搬送ロール15により搬送されながら焼鈍処理された金属帯Sは焼鈍炉14の出側に配置された溶融亜鉛ポット16で溶融亜鉛めっき処理が施された後、スキンパスミル(図示せず)等を経て図示しないテンションリールに巻き取られるようになっている。
【0016】
焼鈍炉14の入側には、蛇行発生要因付与装置19および蛇行検出器17が配置されている。この蛇行発生要因付与装置19は、焼鈍炉14にて焼鈍処理される金属帯Sに対し、焼鈍炉14内で付与され得る蛇行発生要因を付与するものであり、また、蛇行検出器17は、蛇行発生要因付与装置19にて発生した金属帯Sの蛇行量を検出するものであって、検出された金属帯Sの蛇行量は搬送制御装置18に供給されるようになっている。
【0017】
ここで、一般に、焼鈍炉14内の搬送ロール15には、搬送される金属帯Sが蛇行しないように、ロール水平度、ロールクラウン量(またはロール摩耗量)、表面粗度などの管理値が定められている。すなわち、ロールが傾斜していると蛇行が発生しやすいため、ロール水平度は例えば0.05mm/m以下に管理される。また、フラットなロールは蛇行が発生しやすいため、ロール幅方向中央部が幅方向端部よりも直径で例えば3mm以上大きなクラウンロールが使用される。さらに、ロールの表面粗度が小さいと蛇行が発生しやすいため、例えば表面粗度は12〜18μmRzに管理される。
【0018】
しかしながら、実際には、経時劣化などにより、これらの管理値を外れる場合が生じる可能性があり、そのような状況において形状不良等の蛇行しやすい金属帯Sが焼鈍炉14内に搬送されると、金属帯Sが大きく蛇行してロールアウトする危険がある。あるいは、これらの管理値内であったとしても、金属帯Sの形状が極端に悪い場合や、くの字溶接が極端な場合には、金属帯Sが焼鈍炉14内で大きく蛇行してロールアウトする場合がある。
【0019】
そこで、本実施形態では、蛇行発生要因付与装置19の搬送ロールとして、上記焼鈍炉14における搬送ロール15の管理値を外れるような蛇行が発生しやすい条件のロールを使用することにより、金属帯Sに対して蛇行発生要因を付与し、故意に蛇行を発生させることにより当該金属帯Sの蛇行の危険性を顕在化させ、焼鈍炉14内で大きく蛇行してロールアウトするような金属帯Sの形状不良部等を事前に検知する。
【0020】
図2は、蛇行発生要因付与装置19の一例を示すものであり、蛇行発生要因付与装置19は、搬送ロール191,192,193,194,195,196,197を有し、これらの搬送ロール191〜197は、金属帯Sに対して蛇行発生要因を付与するものとなっている。つまり、搬送ロール191,192は水平度が例えば0.1mm/mと通常(通常は0.05mm/m以下)より悪い搬送ロール15を模した水平度を有している。また、搬送ロール194,195はクラウンの高さが例えば0mmと通常(通常は3mm)より低いクラウンが摩耗した搬送ロール15を模したクラウン量を有し、搬送ロール196,197は表面粗度が例えば5〜8μmRzと通常(通常は12〜18μmRz程度)より小さい搬送ロール15を模した表面粗度を有している。なお、金属帯Sが大きく蛇行してもロールアウトしないように、搬送ロール191〜197は焼鈍炉14の搬送ロール15より軸長が長くなっている。
【0021】
次に、蛇行検出器17では、蛇行検出器17の上流側に配置された蛇行発生要因付与装置19により焼鈍炉14内で発生し得る蛇行発生要因(例えば、ロール水平度不良、ロールクラウン摩耗量、ロール表面粗度摩耗等)が付与された後の金属帯Sの蛇行量が検出されるようになっている。
搬送制御装置18は焼鈍炉14内を搬送される金属帯Sの搬送条件、例えば金属帯Sの炉内での搬送速度や、金属帯Sの炉内での張力を制御するものである。蛇行検出器17で測定された金属帯Sの蛇行量の検出結果は搬送制御装置18に送られ、その蛇行量の大きさに基づき搬送ロール15の回転を制御して金属帯Sの搬送速度や張力を調整し、金属帯Sの蛇行を防止する。
【0022】
表1は、蛇行検出器17で検出された金属帯Sの蛇行量に応じた焼鈍炉14内の金属帯Sの搬送条件の一例(金属帯Sの幅が1880mm、搬送ロール15の胴長が2100mmの場合)を示すものである。表1に示すように、例えば蛇行検出器17で検出された金属帯Sの蛇行量が20mm以下であれば通常通りの搬送条件とするが、蛇行量が20mmを超えた場合には金属帯Sのロール間張力が10%アップするように搬送ロール15の回転を制御する。さらに、蛇行量が50mmを超え80mm以下の場合には前述の張力10%アップに加えて金属帯Sの搬送速度を50%減速するように搬送ロール15の回転速度を制御する。蛇行量が80mmを超え110mm以下の場合には前述の張力10%アップに加えて金属帯Sの搬送速度を80%減速するように搬送ロール15の回転速度を制御するとともに、オペレータが焼鈍炉14内での蛇行状況を目視確認しながら金属帯Sを搬送する。そして、蛇行量が110mmを超える場合には焼鈍炉14を通すのは不可能と判断し、搬送ロール15の回転を停止するように構成されている。
【0023】
【表1】

【0024】
上述のように、本発明の一実施形態では、焼鈍炉14の搬送ロール15によって付与され得る蛇行発生要因を焼鈍炉14の上流側で金属帯Sに付与した後、金属帯Sの蛇行量を蛇行検出器17で検出することで、焼鈍炉14の内部で発生し得る金属帯Sの蛇行が焼鈍炉14の入側で再現されることになる。これにより、焼鈍炉14の内部で金属帯Sが搬送ロール15の軸方向に大きく蛇行して搬送ロール15からロールアウトする危険性を事前に察知することができる。また、そのような大きく蛇行する危険性のある金属帯Sを焼鈍炉14内に搬送する際に、蛇行検出器17による金属帯Sの蛇行量の検出結果に基づいて搬送ロール15の回転を制御して金属帯Sの搬送条件を制御することで、焼鈍炉14の内部で金属帯Sが搬送ロール15の軸方向に大きく蛇行して搬送ロール15からロールアウトすることを防止することができる。
【0025】
なお、上述した本発明の一実施形態では、蛇行発生要因付与装置19として、水平度が不良であるロール191,192、クラウン高さが不良であるロール194,195、および表面粗度が不良であるロール196,197の3種類を備えたものを例示したが、本発明はこれに限られるものではなく、少なくともこれらのうちの1種類のロールを備えればよい。また、これらのロールに与える不良の程度も適宜定めればよいが、各焼鈍炉毎に決めている搬送ロールの管理基準を指標とすることが好ましい。なお、金属帯に蛇行発生要因を付与することができるロールであれば、上記以外の種類のロールを用いてもよい。
【0026】
また、上述した本発明の一実施形態では、蛇行検出器17で検出された金属帯Sの蛇行量に応じて、焼鈍炉14内を搬送する金属帯Sの搬送速度および張力を制御するものを例示したが、本発明はこれに限られるものではなく、蛇行の発生を抑制可能ないかなる搬送条件の制御を採用してもよい。
さらに、上述した本発明の一実施形態では、本発明を連続溶融亜鉛めっきラインに適用した一実施形態を例示したが、これに限られるものではなく、金属帯を搬送しながら熱処理する熱処理炉を有する設備全般に本発明を適用できることは勿論である。
【符号の説明】
【0027】
S…金属帯、11a,11b…ペイオフリール、12…ウェルダ、13…入側ルーパ、14…焼鈍炉、15…搬送ロール、16…溶融亜鉛ポット、17……蛇行検出器、18…搬送制御装置、19…蛇行発生要因付与装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属帯を複数の搬送ロールにより搬送しながら連続的に熱処理する連続熱処理炉の上流側に蛇行発生要因付与手段を設け、該蛇行発生要因付与手段により前記金属帯へ蛇行発生要因を付与し、前記蛇行発生要因付与手段によって発生した前記金属帯の蛇行量を蛇行検出手段により検出し、検出された前記金属帯の蛇行量に基づいて前記連続熱処理炉内での前記金属帯の搬送条件を制御することを特徴とする金属帯の蛇行防止方法。
【請求項2】
前記蛇行発生要因付与手段により前記金属帯へ付与する蛇行発生要因が、搬送ロールの水平度不良であることを特徴とする請求項1記載の金属帯の蛇行防止方法。
【請求項3】
前記蛇行発生要因付与手段により前記金属帯へ付与する蛇行発生要因が、搬送ロールのクラウン量不良であることを特徴とする請求項1または2記載の金属帯の蛇行防止方法。
【請求項4】
前記蛇行発生要因付与手段により前記金属帯へ付与する蛇行発生要因が、搬送ロールの表面粗度不良であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の金属帯の蛇行防止方法。
【請求項5】
前記蛇行検出手段により検出された前記金属帯の蛇行量に基づいて、前記連続熱処理炉内での前記金属帯の搬送速度及び/又は張力を制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の金属帯の蛇行防止方法。
【請求項6】
金属帯を複数の搬送ロールにより搬送しながら連続的に熱処理する連続熱処理炉の上流側に、前記金属帯へ蛇行発生要因を付与する蛇行発生要因付与装置と、該蛇行発生要因付与装置で発生した前記金属帯の蛇行量を検出する蛇行検出器とを備えるとともに、前記蛇行検出器で検出した前記金属帯の蛇行量に基づいて前記連続熱処理炉内での前記金属帯の搬送条件を制御する搬送制御装置を備えてなることを特徴とする金属帯連続処理設備。
【請求項7】
前記蛇行発生要因付与装置に、水平度不良である搬送ロールを備えることを特徴とする請求項6記載の金属帯連続処理設備。
【請求項8】
前記蛇行発生要因付与装置に、クラウン量不良である搬送ロールを備えることを特徴とする請求項6または7記載の金属帯連続処理設備。
【請求項9】
前記蛇行発生要因付与装置に、表面粗度不良である搬送ロールを備えることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項記載の金属帯連続処理設備。
【請求項10】
前記搬送制御装置は、前記蛇行検出器により検出された前記金属帯の蛇行量に基づいて、前記連続熱処理炉内での前記金属帯の搬送速度及び/又は張力を制御するものであることを特徴とする請求項6〜9のいずれか一項記載の金属帯の蛇行防止方法。


【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−42838(P2011−42838A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−192350(P2009−192350)
【出願日】平成21年8月21日(2009.8.21)
【出願人】(000001258)JFEスチール株式会社 (8,589)
【Fターム(参考)】