説明

金属管の結晶粒微細化装置及び金属管の結晶粒微細化方法

【課題】金属管に大きな寸法変化を残すことなく、高速かつ連続的に結晶粒を微細化することができる金属管の結晶粒微細化装置及び金属管の結晶粒微細化方法を提供すること。
【解決手段】金属管Pの結晶粒微細化装置1は、金属管Pの一部を加熱する高周波加熱コイル(加熱部)2と、金属管Pを中心軸線CL回りに回転させる回転部3と、金属管Pの加熱された部位ARを曲げる第一軸受部5(曲げ部)及び第二軸受部6(曲げ部)と、高周波加熱コイル2の近傍に配されて金属管Pを冷却する冷却コイル(冷却部)7と、高周波加熱コイル2、第一軸受部5、第二軸受部6、及び冷却コイル7に対して金属管Pを中心軸線CL方向に移動させる押し出し部8と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属管の結晶粒微細化装置及び金属管の結晶粒微細化方法に関する。
【背景技術】
【0002】
金属材料の結晶粒を微細化する方法として代表的なものの一つに、屈曲した通路に金属材料を押し込みながら通過させて強せん断変形を繰り返し付与するECAE(Equal−Channel Angular Extrusion)法が知られている。この方法によれば、金属材料にバルク状態のままで大きな加工ひずみを繰り返し与えることによって、微細化を図ることができる。また、せん断変形のみならず、ねじりを加えた方法も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2007−125587号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来の方法は棒材を対象としたものであり、金属管のような中空部材に適用するための方法が明示されていない。また、金属管の場合には、管の形状を大きく変形させないように加工しなければならず、工程が複雑になってしまう。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、金属管に大きな寸法変化を残すことなく、高速かつ連続的に結晶粒を微細化することができる金属管の結晶粒微細化装置及び金属管の結晶粒微細化方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明に係る金属管の結晶粒微細化装置は、金属管の一部を加熱する加熱部と、前記金属管を中心軸線回りに回転させる回転部と、前記金属管の加熱された部位を曲げる曲げ部と、を備えていることを特徴とする。
【0006】
この発明は、金属管を回転曲げさせることができ、金属管の曲げられた部位に伸縮を繰り返し付与して、強ひずみを好適に蓄積させることができる。
【0007】
また、本発明に係る金属管の結晶粒微細化装置は、前記金属管の結晶粒微細化装置であって、前記加熱部及び前記曲げ部が、前記金属管に対して移動可能に配され、前記加熱部及び前記曲げ部に対して前記金属管を前記中心軸線方向に移動させる押し出し部を備えていることを特徴とする。
【0008】
この発明は、金属管の回転曲げされる部位を中心軸線に沿って漸次切り替えることができ、所定長さの金属管全体にわたって強ひずみを好適に蓄積させることができる。
【0009】
また、本発明に係る金属管の結晶粒微細化装置は、前記金属管の結晶粒微細化装置であって、前記加熱部の近傍に配されて前記金属管を冷却する冷却部を備えていることを特徴とする。
【0010】
この発明は、加熱部により金属管に加えられた熱が熱伝導によって周囲に拡散してしまうのを抑えることができ、変形部位を特定することができる。
【0011】
また、本発明に係る金属管の結晶粒微細化装置は、前記金属管の結晶粒微細化装置であって、前記加熱部及び前記曲げ部が、複数配されていることを特徴とする。
【0012】
この発明は、金属管の複数箇所に同時に回転曲げを加えることができる。したがって、金属管が長尺であっても、全体を短時間で連続的に微細化することができる。
【0013】
また、本発明に係る金属管の結晶粒微細化装置は、前記金属管の結晶粒微細化装置であって、前記回転部とは別の回転速度で前記中心軸線回りに前記金属管を回転させる補助回転部を備えていることを特徴とする。
【0014】
この発明は、金属管の同一箇所に回転曲げとともにねじりを加えることができ、金属管をより好適に強せん断変形させることができる。
【0015】
本発明に係る金属管の結晶粒微細化方法は、金属管の一部を加熱する加熱ステップと、前記金属管を中心軸線回りに回転させながら、前記加熱された部位を曲げる回転曲げステップと、を備えていることを特徴とする。
【0016】
この発明は、金属管の加熱した部位を回転曲げするので、当該部位を繰り返し伸縮させることができ、強ひずみを好適に蓄積させることができる。
【0017】
また、本発明に係る金属管の結晶粒微細化方法は、前記金属管の結晶粒微細化方法であって、前記金属管を前記中心軸線方向に移動する押し出しステップを備えていることを特徴とする。
【0018】
この発明は、金属管の回転曲げされる部位を中心軸線に沿って漸次替えることができ、所定長さの金属管全体を短時間に連続的に微細化することができる。
【0019】
また、本発明に係る金属管の結晶粒微細化方法は、前記金属管の結晶粒微細化方法であって、前記金属管を加熱した部位の近傍を冷却する冷却ステップを備えていることを特徴とする。
【0020】
この発明は、加熱ステップにて金属管に加えられた熱を熱伝導によって周囲に拡散させてしまうのを抑えることができ、金属管の変形部位を特定することができる。
【0021】
また、本発明に係る金属管の結晶粒微細化方法は、前記金属管の結晶粒微細化方法であって、前記金属管の回転曲げされた部位にねじりを加えるねじりステップを備えていることを特徴とする。
【0022】
この発明は、金属管の同一箇所に回転曲げとねじりとを加えることができ、金属管をより好適に強せん断変形させることができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、金属管に大きな寸法変化を残すことなく、高速かつ連続的に結晶粒を微細化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明に係る第1の実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。
本実施形態に係る金属管Pの結晶粒微細化装置1は、金属管Pの一部を加熱する高周波加熱コイル(加熱部)2と、金属管Pを中心軸線CL回りに回転させる回転部3と、金属管Pの加熱された部位ARを曲げる第一軸受部5(曲げ部)及び第二軸受部6(曲げ部)と、高周波加熱コイル2の近傍に配されて金属管Pを冷却する冷却コイル(冷却部)7と、高周波加熱コイル2、第一軸受部5、第二軸受部6、及び冷却コイル7に対して金属管Pを中心軸線CL方向に移動させる押し出し部8と、を備えている。
【0025】
高周波加熱コイル2は、金属管Pの中心軸線CLに沿って所定長さで金属管Pに巻回され、該コイルに電力を供給する電力供給部10と接続されている。そして、電力供給部10から電力を供給されて、金属管Pを覆う部位AR内を局部的に加熱する。
【0026】
回転部3は、金属管Pを中心軸線CL回りに回転させる駆動力を供給する回転駆動力供給源11と、金属管Pの一部を回転自在に覆って配され、回転駆動力供給源11と接続されて回転駆動力供給源11からの回転力を金属管Pに伝達するチャック12と、を備えている。
【0027】
第一軸受部5及び第二軸受部6は、互いに離間して高周波加熱コイル2を間に挟み、かつ、中心軸線CL方向に摺動可能に配されている。第一軸受部5及び第二軸受部6は、金属管Pを曲げるために、中心軸線CLと交差する方向に作用する力やモーメント等を供給する曲げ力供給源13に接続されて、曲げ力供給源13から曲げ力を金属管Pに伝達する。
【0028】
冷却コイル7は、高周波加熱コイル2を間に挟んで金属管Pに巻回され、冷媒を供給する冷媒供給部15と接続されている。そして、冷媒供給部15から冷媒が供給されて、高周波加熱コイル2によって加熱した部位ARの周囲を局所的に冷却する。なお、押し出し部8による押し出しを行う際には、金属管Pの押し出し方向上流側は加熱前の状態となっている。そのため、金属管Pの熱特性や押し出し部8の押し出し速度によっては、押し出し方向上流側の冷却コイル7は不要としてもよい。
【0029】
押し出し部8は、金属管Pの端部に配され、金属管Pを中心軸線CLに沿って押圧する押し出し力源16からの押し出し力を金属管Pに伝達する。
【0030】
次に、本実施形態に係る金属管Pの結晶粒微細化方法について、結晶粒微細化装置1の作用を含めて説明する。
【0031】
この結晶粒微細化方法は、第一軸受部5と第二軸受部6との間の金属管Pの部位ARを加熱する加熱ステップ(S01)と、金属管Pを加熱した部位の近傍を冷却する冷却ステップ(S02)と、金属管Pを中心軸線CL回りに回転させながら、加熱された部位ARを曲げる回転曲げステップ(S03)と、金属管Pを中心軸線CL方向に移動する押し出しステップ(S04)と、を備えている。
【0032】
加熱ステップ(S01)では、電力供給部10から高周波加熱コイル2に給電し、一定温度にて金属管Pの部位ARを局所加熱する。
【0033】
冷却ステップ(S02)では、局所加熱をした状態で冷媒供給部15から冷媒を供給して、部位ARの周辺を所定温度以下に冷却する。これによって、熱を部位AR内に閉じ込める。
【0034】
回転曲げステップ(S03)では、局所加熱及びその周囲の冷却をした状態で、回転駆動力供給源11を駆動して、チャック12を介して金属管Pに回転力を伝達して、所定の回転速度で金属管Pを中心軸線CL回りに回転させる。また、曲げ力供給源13を駆動して、部位ARが所定の曲げ角度となるように第一軸受部5及び第二軸受部6を図1において上方に相対移動する。このとき、金属管Pの部位ARは、所定の角度で曲げられた状態で回転する。こうして、部位ARの管壁では伸びと圧縮とが繰り返されて強ひずみが蓄積され、金属管Pの部位ARの結晶粒が微細化される。
【0035】
金属管Pの部位ARのみならず、金属管Pの所定の範囲を微細化する場合には、さらに押し出しステップ(S04)に移行する。
【0036】
押し出しステップ(S04)では、上述した加熱ステップ(S01)、冷却ステップ(S02)、及び回転曲げステップ(S03)を実施した状態で、押し出し部8を駆動して、中心軸線CLに沿って金属管Pを第一軸受部5及び第二軸受部6に対して所定の押し出し速度で移動する。そして、微細化された部位ARに隣接する新たな部位を第一軸受部5及び第二軸受部6間に配置する。こうして、金属管Pの所定の長さにわたって結晶粒の微細化が行われる。最後に直管の状態に戻す場合には、曲げ力供給源13を駆動して、部位ARが再び直管状態となるように第一軸受部5及び第二軸受部6を移動し、金属管Pの回転を停止する。
【0037】
この結晶粒微細化装置1及び結晶粒微細化方法によれば、高周波加熱コイル2による加熱ステップ(S01)と、回転部3、第一軸受部5及び第二軸受部6による回転曲げステップ(S02)と、において、金属管Pを回転曲げさせることができ、金属管Pの曲げられた部位ARに伸縮を繰り返し付与して、強ひずみを好適に蓄積させることができる。したがって、金属管Pに大きな寸法変化を与えることなく、高速かつ連続的に結晶粒を微細化することができる。
【0038】
特に、高周波加熱コイル2の近傍に配された冷却コイル7による冷却ステップ(S03)により、高周波加熱コイル2から金属管Pに加えられた熱が熱伝導によって周囲に拡散してしまうのを抑えることができ、変形部位ARを特定することができる。
【0039】
また、押し出し部8による押し出しステップ(S04)により、回転曲げされる部位ARを別の部位に漸次切り替えることができ、金属管Pの所定長さ全体にわたって強ひずみを好適に蓄積させることができる。
【0040】
次に、第2の実施形態について図3及び図4を参照しながら説明する。
なお、上述した第1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
【0041】
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る結晶粒微細化装置20の高周波加熱コイル2、第一軸受部5、第二軸受部6、及び冷却コイル7が、金属管Pの中心軸線CL方向に所定間隔で離間して複数配されているとした点である。
【0042】
結晶粒微細化装置20は、第一軸受部5及び第二軸受部6に対して中心軸線CL方向に押し出すだけでなく、回転部3の代わりに、金属管Pを中心軸線CL回りに回転させる押し出し回転部21を備えている。押し出し回転部21は、中心軸線CL上に投影した際に交差する方向に延びる複数のローラー22と、これらのローラー22と接続されて駆動する不図示の駆動系と、を備えている。
【0043】
本実施形態に係る金属管Pの結晶粒微細化装置20及び結晶粒微細化方法は、加熱ステップ(S21)、冷却ステップ(S22)、回転曲げステップ(S23)、及び押し出しステップ(S24)、を備えている。
【0044】
加熱ステップ(S21)では、第1の実施形態と同様に金属管Pの部位ARを局所加熱する。冷却ステップ(S22)では、第1の実施形態と同様に部位ARの周辺を所定温度以下に冷却する。
【0045】
次に、回転曲げステップ(S23)及び押し出しステップ(S24)を同時に行う。すなわち、不図示の駆動系を作動してローラー22を回転させ、金属管Pを中心軸線CL回りに回転させながら、中心軸線CL方向に押し出す。そして、第1の実施形態と同様に、部位ARが所定の曲げ角度となるように第一軸受部5及び第二軸受部6を移動する。なお、第一軸受部5及び第二軸受部6間であっても高周波加熱コイル2が配されていないところでは直管状態が維持される。
【0046】
回転曲げステップ(S23)及び押し出しステップ(S24)を実施する間、上述した加熱ステップ(S21)及び冷却ステップ(S22)を実施した状態で行う。こうして、金属管Pの全長にわたって結晶粒の微細化が行われる。最後に直管の状態に戻す場合には、部位ARが再び直管状態となるように第一軸受部5及び第二軸受部6を移動し、金属管Pの回転を停止する。
【0047】
この結晶粒微細化装置20及び結晶粒微細化方法によれば、第1の実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。特に、高周波加熱コイル2、冷却コイル7、第一軸受部5、及び第二軸受部6が、それぞれ複数配されているので、金属管Pの複数箇所に同時に回転曲げを加えることができる。したがって、金属管Pが長尺であっても全体を短時間で連続的に微細化することができる。
【0048】
次に、第3の実施形態について図5及び図6を参照しながら説明する。
なお、上述した他の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
【0049】
第3の実施形態と第2の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る結晶粒微細化装置30が、押し出し回転部21とは別の回転速度で中心軸線CL回りに金属管Pを回転させる補助回転部31を備えているとした点である。
【0050】
金属管Pの直管部位を挟んで隣接する第一軸受部5及び第二軸受部6は、第一軸受部5及び第二軸受部6とともに中心軸線CLに沿って移動可能、かつ第一軸受部5及び第二軸受部6の中央にて金属管Pに直交する回転軸線を回転中心として、第一軸受部5及び第二軸受部6とともに回動可能とされた箱体33に覆われている。
【0051】
補助回転部31は、金属管Pの周囲に配された複数のローラー部35を備えて、箱体33間の所定の位置に1つ又は複数配されている。なお、補助回転部31は、押し出し回転部21と同一の回転速度で、押し出し回転部21とともに金属管Pへ回転力を付加してもよい。
【0052】
次に、本実施形態に係る金属管Pの結晶粒微細化方法について、結晶粒微細化装置30の作用を含めて説明する。
【0053】
この結晶粒微細化方法は、第2の実施形態と同様の加熱ステップ(S31)と、冷却ステップ(S32)と、回転曲げステップ(S33)と、押し出しステップ(S34)と、金属管Pの回転曲げされた部位ARにねじりを加えるねじりステップ(S35)と、を備えている。
【0054】
第2の実施形態と同様に、本実施形態に係る加熱ステップ(S31)と、冷却ステップ(S32)と、回転曲げステップ(S33)と、押し出しステップ(S34)と、を実施する。そして、各ステップを繰り返すことによって、長尺の金属管の結晶粒を微細化する。
【0055】
さらに強ひずみを付与する場合には、押し出しステップ(S34)までを継続しながらねじりステップ(S35)に移行する。ねじりステップ(S35)では、回転曲げステップ(S33)にて金属管Pを回転させている押し出し回転部21と異なる回転速度(停止状態も含む)で補助回転部31のローラー部35を回転駆動する。これによって、回転曲げされた部位ARに曲げとともにねじりを加える。
【0056】
この結晶粒微細化装置30及び結晶粒微細化方法によれば、第1の実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。
特に、補助回転部31によるねじりステップ(S35)により、金属管の同一箇所に回転曲げとともにねじりを加えることができ、金属管をより好適に強せん断変形させることができる。
【0057】
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、高周波加熱コイルにより加熱しているが、レーザを照射して加熱しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る結晶粒微細化装置を示す概要図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る結晶粒微細化方法を示すフロー図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る結晶粒微細化装置を示す概要図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る結晶粒微細化方法を示すフロー図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る結晶粒微細化装置を示す概要図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る結晶粒微細化方法を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0059】
1,20,30 結晶粒微細化装置
2 高周波加熱コイル(加熱部)
3 回転部
5 第一軸受部(曲げ部)
6 第二軸受部(曲げ部)
7 冷却コイル(冷却部)
8 押し出し部
21 押し出し回転部(回転部、押し出し部)
31 補助回転部
CL 中心軸線


【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属管の一部を加熱する加熱部と、
前記金属管を中心軸線回りに回転させる回転部と、
前記金属管の加熱された部位を曲げる曲げ部と、
を備えていることを特徴とする金属管の結晶粒微細化装置。
【請求項2】
前記加熱部及び前記曲げ部が、前記金属管に対して移動可能に配され、
前記加熱部及び前記曲げ部に対して前記金属管を前記中心軸線方向に移動させる押し出し部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の金属管の結晶粒微細化装置。
【請求項3】
前記加熱部の近傍に配されて前記金属管を冷却する冷却部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の金属管の結晶粒微細化装置。
【請求項4】
前記加熱部及び前記曲げ部が、複数配されていることを特徴とする請求項1から3の何れか一つに記載の金属管の結晶粒微細化装置。
【請求項5】
前記回転部とは別の回転速度で前記中心軸線回りに前記金属管を回転させる補助回転部を備えていることを特徴とする請求項1から4の何れか一つに記載の金属管の結晶粒微細化装置。
【請求項6】
金属管の一部を加熱する加熱ステップと、
前記金属管を中心軸線回りに回転させながら、前記加熱された部位を曲げる回転曲げステップと、
を備えていることを特徴とする金属管の結晶粒微細化方法。
【請求項7】
前記金属管を前記中心軸線方向に移動する押し出しステップを備えていることを特徴とする請求項6に記載の金属管の結晶粒微細化方法。
【請求項8】
前記金属管を加熱した部位の近傍を冷却する冷却ステップを備えていることを特徴とする請求項6又は7に記載の金属管の結晶粒微細化方法。
【請求項9】
前記金属管の回転曲げされた部位にねじりを加えるねじりステップを備えていることを特徴とする請求項6から8の何れか一つに記載の金属管の結晶粒微細化方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−233731(P2009−233731A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−86144(P2008−86144)
【出願日】平成20年3月28日(2008.3.28)
【出願人】(305027401)公立大学法人首都大学東京 (385)
【出願人】(800000080)タマティーエルオー株式会社 (255)
【Fターム(参考)】