説明

錠装置および遊技媒体貸機

【課題】不正操作等により解錠がなされないようにする。
【解決手段】遊技媒体貸機1における錠装置11を、扉の開閉動作に伴って動くロックレバー12と、このロックレバー12に係合し、扉が施錠された状態を維持する保持レバー13と、本体部14aと可動部14bとからなり、解錠信号に基づいて可動部14bが運動するソレノイド14と、このソレノイド14の可動部14bに設けられるとともに、保持レバー13にも連結され、可動部14bの動きを保持レバー13に影響させる接続部材15とから構成し、この接続部材15の保持レバー13側に突起15aを設けるとともに、角部15bを形成し、外部からの応力を受けて動く保持レバー13の支軸16を支点にした時計回りの動き及び左右方向への揺動を規制する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不正操作等により解錠がなされないようにした錠装置と、これを搭載した遊技媒体貸機に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ店などの遊技店では、パチンコ機やパチスロ機などの遊技機に対し、それぞれに応じた遊技媒体を貸し出すことで、遊技客は遊技を行なうことができる。ここで使用される遊技媒体は、遊技客の便宜をはかるために、遊技機に隣接された遊技媒体貸機で受け取ることができる。遊技客は、この遊技媒体貸機に遊技したい分だけの有価媒体(紙幣等)を投じ、それに見合った遊技媒体を受け取ることで、遊技を行なうことができる。ここで、パチスロ機向けの遊技媒体としては、通常、メダルが貸し出されているが、この従来の遊技媒体貸機については、図4、図5に例を挙げている。
【0003】
図4(イ),(ロ)に示すように、従来の遊技媒体貸機100は、ハウジングAの内部中程に貨幣識別装置Bやメダルを貯溜するメダルタンクDを備え、メダルタンクDの下方には、メダル払出手段Eが設けられている。また、ハウジングAの前面中程には、操作部Fが形成され、この操作部Fの上方に投入部Gが形成されるとともに、前面下部には、メダル払出手段Eが払い出したメダルを受皿(図示せず)へ誘導する払出ノズルHが設けられている。さらに、ハウジングAの前面側には、操作部Fおよび投入部Gを含んで構成された扉Iが開閉可能に設けられている。なお、扉Iには、貨幣識別装置B等をハウジングA内部に収納するほか、投入部Gから投入された紙幣を収納する紙幣収納庫を隠蔽する役割がある。
【0004】
次に、メダルの払出動作について説明する。遊技媒体貸機100は、遊技者によりハウジングAの投入部Gから貨幣が投入されると、貨幣識別装置Bで真偽を識別し、真貨であればメダル払出手段Eが作動して所定枚数のメダルをハウジングAの払出ノズルHに払い出すという一連の動作を行う。なお、図示した遊技媒体貸機100では、投入された紙幣を、遊技媒体貸機100内の紙幣収納庫に一時的に収納し、この紙幣収納庫から、遊技店の店員が扉Iを解錠することで回収している。また、投入された紙幣を、貨幣識別装置で真偽識別した後、遊技機とともに設置されている遊技機島の端部に設けられた金庫へ遊技媒体貸機から搬送して保管し、この金庫を遊技店の店員が解錠して回収する紙幣搬送タイプの遊技媒体貸機も知られている。
【0005】
ところで、この種の遊技媒体貸機100では一般的に、ハウジングAに設けられた扉Iを解錠して行う紙幣の回収やメンテナンス作業を容易にするために、様々な工夫が施されている。その一つとして挙げられるのが、リモートコントロールによる施錠/解錠の仕組みであり、例えば、遊技店の閉店後に、遊技機島に設置されている相当数の遊技媒体貸機100の扉Iをリモートコントロールによって一斉に解錠し、紙幣収納庫に一時的に収納された紙幣の回収を行う。そして、施錠の際も、リモートコントロールによって一斉に行う。これにより、遊技店の店員が遊技媒体貸機100の扉Iを手作業で1つ1つ解錠するよりも効率的に紙幣を回収することができる。
【0006】
このような仕組みを採用した遊技媒体貸機が、下記特許文献1で提案されている。すなわち、下記特許文献1では、遊技店の開店時間等でも、メンテナンス作業や交換作業を容易に行うために、施錠/解錠の仕組みを、遠隔操作装置からの解錠指示を受け付ける解錠指示受付手段と、解錠指示受付手段が解錠指示を受け付けたならば、遊技媒体貸機に設けられた錠を解錠する解錠手段とを備えて構成している。また、下記特許文献2では、リモートコントロールによる施錠/解錠の仕組みに、バイパス経路やIDを付与し、セキュリティを高めた遊技媒体貸機が提案されている。
【0007】
特に、遊技媒体貸機の施錠/解錠を遠隔から操作し、紙幣の回収をはじめとするメンテナンス作業を容易にする仕組みを実現する部材として、ソレノイドを挙げることができる。すなわち、下記特許文献1で説明があるように、解錠信号を受けて、実際に錠を解錠するための動作に変換する部品としてソレノイドを活用している。下記特許文献1では、このソレノイドを含めた錠装置により解錠が行われている。
【0008】
ここで、従来の遊技媒体貸機100における錠装置10の構成を、図5(イ),(ロ)に基づいて説明する。この錠装置10は、扉IのハウジングA(図5において図示省略)内部に設けられ、扉Iの開閉動作に伴って動くロックレバー12と、このロックレバー12を施錠された状態において保持する保持レバー13と、本体部14aと棒状の可動部14bとからなり、解錠信号に基づいて可動部14bが直線運動するソレノイド14と、このソレノイド14の可動部14bに設けられ、可動部14bの動きに連動して動作することで、この動きを保持レバー13に影響させられるように、保持レバー13にも連結される接続部材15と、保持レバー13が動いたときに、その動きの支点となる支軸16とから構成されている。
【0009】
特に、ロックレバー12にはフック12aが設けられ、このフック12aが保持レバー13に形成された孔13aに係合することにより、扉Iの施錠された状態が維持されている。また、保持レバー13には、ソレノイド14側の支軸16よりも上方に連結軸13bが設けられ、この連結軸13bにて接続部材15と連結されている。なお、図5(イ),(ロ)では、ソレノイド14が動作していない状態における各部品の位置状態を示している。
【0010】
次に、図5(イ),(ロ)に基づいて、従来の遊技媒体貸機100の錠装置10による解錠の仕組みを簡単に説明する。まず、遠隔操作等により錠装置10に解錠信号が送られ、この解錠信号に基づいてソレノイド14の可動部14bが、本体部14a側に引き込まれる。接続部材15は、この可動部14bの動きに連動してソレノイド14側に動き、その影響が連結軸13bに及ぶ。つまり、連結軸13bがソレノイド14側に動くようになる。そして、このような連結軸13bのソレノイド14側への移動に伴い、保持レバー13が支軸16を支点にして、図5(イ)において時計回りに回転する。そうすると、保持レバー13の孔13aとロックレバー12のフック12aの係合状態が解かれるので、扉IがハウジングAの外側へ開かれるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2007−29533号公報
【特許文献2】特開2006−200139号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ところが、図5(イ),(ロ)に示したような錠装置10による施錠/解錠の仕組みでは、施錠状態にもかかわらず、遊技媒体貸機100自体に強力な衝撃(応力)が加わった場合に、保持レバー13にその応力が作用し、保持レバー13が支軸16を支点にして回転してしまうという誤作動が発生し、その結果、保持レバー13の孔13aとロックレバー12のフック12aの係合状態が解かれてしまい、最終的に解錠状態に陥ってしまうという問題があることが分かった。また、扉IとハウジングAとの間の小さな隙間から針金等を挿入し、その先端で保持レバー13を時計回りに回転させるといった操作により、やはり保持レバー13の孔13aとロックレバー12のフック12aとの係合状態が解かれてしまう。つまり、不正操作によって解錠が行われてしまう虞があるという問題があることも分かった。
【0013】
本発明は上記実情に鑑みて提案され、強力な衝撃(応力)が加わった場合や、針金等による不正操作が行われたとしても、保持レバーが誤作動しない構成、構造を創作し、不正操作等による解錠がなされないようにした錠装置と、これを搭載した遊技媒体貸機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために、本発明は、扉に設けられ、扉の開閉動作に伴って動く第1ロック部材と、この第1ロック部材に係合する第2ロック部材と、解錠信号に基づいて動く可動部材を備えた信号動作変換部と、この信号動作変換部の前記可動部材に設けられ、前記信号動作変換部と前記第2ロック部材とを接続する接続部材とからなり、前記解錠信号に基づいて前記可動部材が動き、この動きに前記接続部材および前記第2ロック部材が連動することにより、前記第1ロック部材が前記扉を開状態に解錠する錠装置であって、外部からの応力に基づく前記第2ロック部材の動きを規制する規制手段が設けられてなる、ことを特徴とする。
【0015】
特に、上記錠装置における規制手段を、接続部材に備えさせることが好ましく、この接続部材に、第2ロック部材が動くと衝合する突起を設け、この突起により、外部からの応力に基づく第2ロック部材の動きを規制することがさらに好ましい。
【0016】
また、本発明に係る遊技媒体貸機は、上記いずれか1つの錠装置が搭載されてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る錠装置では、外部からの応力に基づく第2ロック部材の動きを規制する規制手段を設けて構成したので、強力な衝撃(応力)が加わった場合や、針金等による不正操作が行われたとしても、誤作動が起きないような仕組みになる。したがって、解錠したいときのみ解錠することができる錠装置として提供することができる。
【0018】
さらに、本発明に係る錠装置における規制手段を接続部材に備えさせたので、第2ロック部材と接続している接続部材によって、第2ロック部材の動きを直接規制することができる。これにより、解錠したいときのみ確実に解錠することができ、それ以外の場合は確実に施錠状態を維持することができる。
【0019】
また、本発明に係る錠装置における規制手段を備えさせた接続部材として、第2ロック部材が動くと衝合する突起を設けた接続部材を構成した。この突起により、外部からの応力に基づく第2ロック部材の動きを規制したので、第2ロック部材が動いた場合に、この突起が衝合し、第2ロック部材を規制するといった、第2ロック部材が動くことで初めて作用する仕組みを構築した。したがって、ソレノイドの動作に何ら影響のないように、規制手段により誤作動防止の機能を構成することができる。また、突起を設けるといった簡便な手法により、本発明の課題を解決することができる。ゆえに、従来の遊技媒体貸機の改良や遊技店内での既存の遊技媒体貸機の接続部材の交換等で済ませることが可能となり、非常に有用な規制手段となる。
【0020】
このほか、本発明に係る遊技媒体貸機は、上述した錠装置を搭載して構成される。したがって、解錠したいときのみ確実に解錠することができ、それ以外の場合は確実に施錠状態を維持することができる遊技媒体貸機として提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係る遊技媒体貸機の要部を示す図であって、(イ)はその概略正面図、(ロ)はその側面を上下方向に断面にした概略縦断面図である。
【図2】図1(ロ)における錠装置を示す図であって、(イ)はその正面図、(ロ)はその平面図である。
【図3】図2(イ)における錠装置の動作を説明する図であって、(イ)は静止状態、(ロ)は誤作動を抑止している状態、(ハ)は正常作動状態をそれぞれ説明するものである。
【図4】従来の遊技媒体貸機を示す図であって、(イ)はその正面図、(ロ)はその側面図である。
【図5】従来の遊技媒体貸機における錠装置を示す図であって、(イ)はその正面図、(ロ)はその平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明に係る遊技媒体貸機に関して、一実施形態を図面とともに説明する。なお、以下説明する実施形態は、本発明の構成を具現化した一例に過ぎず、特許請求の範囲に記載した事項を逸脱することがなければ種々の設計変更を行うことが可能なため、本発明は多数の実施形態を含むものである。また、図4,5に従来例として示した遊技媒体貸機および錠装置と同一又は相当部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0023】
本発明に係る遊技媒体貸機1は、図1(イ),(ロ)に示すように、その構成物品において従来の遊技媒体貸機100と同様にして構成することができる。ただし、図1(ロ)に示すように、本発明に係る錠装置11は、ハウジングAの前面側に上下方向に設けられている扉Iに対して直交、すなわち、水平方向(横向き)に配置されることを想定して構成されている。また、本発明に係る遊技媒体貸機1では、紙幣を投入する投入部Gが水平方向に形成されている。
【0024】
そして、本発明に係る錠装置11は、図2(イ),(ロ)に示すように、扉IのハウジングA(図2において図示省略)内部に、水平方向(横向き)に配置されていて、扉Iの開閉動作に伴って動く第1ロック部材としてのロックレバー12、このロックレバー12を保持する第2ロック部材としての保持レバー13、信号動作変換部としてのソレノイド14、このソレノイド14の可動部14bに設けられる接続部材15、支軸16から構成されることは、上述した従来例と同様である。また、ロックレバー12のフック12aと保持レバー13の孔13aとの間の係合により扉Iの施錠された状態が維持されること、保持レバー13が支軸16を支点にして図2において時計回りに回転すること、および、この支軸16よりも上部の連結軸13bを通じて保持レバー13と接続部材15とが連結されることも同様である。なお、図2(イ),(ロ)においてもソレノイド14が動作していない状態における各部品の位置状態を示している。
【0025】
しかし、本発明における錠装置11では、接続部材15に、保持レバー13が支軸16を支点にして時計回りに回転しようとすると、上方から保持レバー13の上部へ衝合する突起15aが規制手段を担うものとして設けられている。特に、この突起15aは、接続部材15において保持レバー13側に突出して設けられている。このため、突起15aは、保持レバー13の支軸16を支点にした時計回りの動きを規制するほか、突起15aが設けられることによって接続部材15に角部15bが形成されることとなるので、この角部15bによって保持レバー13の左右方向への揺動も規制するように作用するものとなる。
【0026】
具体的には、図3(イ),(ロ)に示すように、例えば、強い力で扉を閉じたとき等、遊技媒体貸機1の扉I(図3において図示省略)に強力な衝撃(応力)が加わった場合、保持レバー13にその応力が作用し、保持レバー13が支軸16を支点にして時計回りに回転しようとする[図3(ロ)参照]。しかしながら、保持レバー13が支軸16を支点にして回転しようとすると、接続部材15の突起15aが、保持レバー13の上部に対して上方から衝合するようになり、保持レバー13の支軸16を支点にした時計回りの動きが規制される。そうすると、保持レバー13が支軸16を支点にして回転することができなくなるので、保持レバー13の孔13aとロックレバー12のフック12aの係合状態が解かれず、施錠状態にもかかわらず、解錠されてしまうという誤作動が抑止されることとなる。
【0027】
また、扉IとハウジングAとの間の小さな隙間から針金等が挿入され、その先端で保持レバー13が不正に操作され、保持レバー13が支軸16を支点にして回転又は左右に揺動しようとしても[図3(ロ)参照]、接続部材15の突起15aが、保持レバー13の上部に対して上方から衝合するようになり、保持レバー13が支軸16を支点に回転することが規制されるとともに、角部15bによって左右方向への動きも規制される。そうすると、やはり保持レバー13の孔13aとロックレバー12のフック12aの係合状態が解かれず、不正操作に基づく解錠が抑止されることとなる。
【0028】
一方、図3(ハ)に示すように、通常の動作、すなわち、遠隔操作等により錠装置11に解錠信号が送られた場合、解錠信号に基づいてソレノイド14の可動部14bが本体部14a側に引き込まれ、この可動部14bの動きに連動して接続部材15が突起15aを含めてソレノイド14側に動き、続いて、連結軸13bがソレノイド14側に動くようになる。このとき、保持レバー13は、接続部材15の突起15aがソレノイド14側に動いているため、その回転が規制されない。すなわち、突起15aが保持レバー13に対して上方から衝合しないので、連結軸13bのソレノイド14側への移動に伴って支軸16を支点に時計回りに回転する。そうすると、保持レバー13の孔13aとロックレバー12のフック12aの係合状態が解かれるので、扉Iがその自重によってハウジングAの外側へ開かれるようになる。
【0029】
このように、本発明に係る遊技媒体貸機1では、搭載された錠装置11に、外部からの応力に対する保持レバー13の回転および左右の動きを規制する規制手段としての突起15aを接続部材15に設けて構成した。この構成により、強力な衝撃(応力)が加わった場合や、針金等による不正操作が行われたとしても、保持レバー13の回転および左右の動きが規制され、保持レバー13の孔13aとロックレバー12のフック12aの係合状態が解かれるという誤作動の発生を抑止することができる。したがって、解錠したいときのみ解錠することができ、それ以外の場合は施錠状態を維持することができる錠装置11を搭載した遊技媒体貸機1として提供することができる。
【0030】
なお、接続部材15に設けられている規制手段として機能する突起15aは、保持レバー13が動き出してから作用するので、通常の動作、例えば、遠隔操作により解錠信号が送られて作動するソレノイド14の動作に何ら影響のないようにすることができる。さらに、接続部材15に規制手段としての突起15aを新たに設けるという簡便な手法により、解錠したいときのみ確実に解錠することができる仕組みを提供することができる。また、本発明は、例えば、接続部材15や錠装置11等の部品のみを交換するといった部品単位での交換が可能である。したがって、遊技機島に既設されたメダル貸機にも本発明を適用することで、より安全性を高めたメダル貸機として即時に対応することができるという点においても有益である。ゆえに、非常に有用な規制手段を備えさせた錠装置11や遊技媒体貸機1として提供することができる。
【0031】
以上、本発明の実施形態を例示して詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。そして本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
【0032】
例えば、本発明に係る遊技媒体貸機又は錠装置を構成する部品の材質については、所望の強度を有するものであれば、各種のものを採用することができるし、適宜改良することも可能である。また、接続部材の突起については、保持レバーを繰り返し押さえ付ける作用を及ぼすことが想定されるので、ある程度の強度や耐摩耗性を備えた材質とすることなどが見込まれる。さらに、第1ロック部材と第2ロック部材との施錠状態を維持するための関係等についても、フックと孔との係合のほか、適宜の係合手段が想定される。加えて、上記実施形態では、接続部材に突起を設けることで課題を解決したが、このほかにも接続部材に何らかの規制手段を設けることで課題を解決すればよく、さらには、外部からの応力に対する第2ロック部材の動きを規制する適宜の規制手段を錠装置内に設けることでも、本発明によって得られる効果が期待されるものである。
【符号の説明】
【0033】
1・・・遊技媒体貸機(本発明)
100・遊技媒体貸機(従来)
10・・錠装置(従来)
11・・錠装置(本発明)
12・・ロックレバー(第1ロック部材)
12a・フック
13・・保持レバー(第2ロック部材)
13a・孔
13b・連結軸
14・・ソレノイド(信号動作変換部)
14a・本体部
14b・可動部
15・・接続部材
15a・突起(規制手段)
15b・角部
16・・支軸
A・・・ハウジング
B・・・貨幣識別装置
D・・・メダルタンク
E・・・メダル払出手段
F・・・操作部
G・・・投入部
H・・・払出ノズル
I・・・扉

【特許請求の範囲】
【請求項1】
扉に設けられ、扉の開閉動作に伴って動く第1ロック部材と、この第1ロック部材に係合する第2ロック部材と、解錠信号に基づいて動く可動部材を備えた信号動作変換部と、この信号動作変換部の前記可動部材に設けられ、前記信号動作変換部と前記第2ロック部材とを接続する接続部材とからなり、前記解錠信号に基づいて前記可動部材が動き、この動きに前記接続部材および前記第2ロック部材が連動することにより、前記第1ロック部材が前記扉を開状態に解錠する錠装置であって、
外部からの応力に基づく前記第2ロック部材の動きを規制する規制手段が設けられてなる、
ことを特徴とする錠装置。
【請求項2】
前記規制手段を前記接続部材に備えさせてなる、
ことを特徴とする請求項1に記載の錠装置。
【請求項3】
前記規制手段は、前記接続部材に前記第2ロック部材が動くと衝合する突起を設け、この突起により、外部からの応力に基づく前記第2ロック部材の動きを規制してなる、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の錠装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の錠装置が搭載されてなる、
ことを特徴とする遊技媒体貸機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−225106(P2012−225106A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−95662(P2011−95662)
【出願日】平成23年4月22日(2011.4.22)
【出願人】(501005966)大都販売株式会社 (110)
【Fターム(参考)】