説明

防水アダプタ及び光モジュール取り付け方法

【課題】 防水コネクタが容易に取り外せる情報処理装置を実現できる防水アダプタを提供する。
【解決手段】防水アダプタ10は、情報処理装置内のケージ86の可動片86bの姿勢を、当該可動片86bに設けられている係合孔86aが汎用光モジュール70の突出部71と係合しない姿勢に制御するケージ底面押し下げ板15を、備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防水アダプタと光モジュール取り付け方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
屋外に設置される、光通信を行う情報処理装置の中には、汎用のSFP(Small Form-Factor Pluggable)光モジュール(以下、汎用光モジュールと表記する)を取り付けて使用
するもの(中継装置等)が存在している。
【0003】
以下、図1〜図5を用いて、そのような情報処理装置(以下、屋外用光通信装置と表記する)の汎用光モジュール70関連の構成を説明する。なお、以下の説明において、上、下とは、各図における上、下のことである。
【0004】
図1に示してあるように、屋外用光通信装置の筐体80の、汎用光モジュール70の挿入箇所には、開口部が設けられている。そして、当該開口部には、防水アダプタ50が接着剤/ボルト・ナット等により固定されている。
【0005】
また、屋外用光通信装置内には、CPU等(図示略)をプリント配線板上に実装したプリント基板82が設けられている。このプリント基板82上の、防水アダプタ50の取り付け位置等から定められた位置には、汎用光モジュール70の電極端子73とプリント基板82上の回路(CPU等)とを電気的に接続するためのコネクタ84が取り付けられている。
【0006】
また、プリント基板82上には、屋外用光通信装置への汎用光モジュール70のセット時に、汎用光モジュール70のガイドレールとして機能するケージ86も取り付けられている。
【0007】
図2(及び図1)に示してあるように、このケージ86の、汎用光モジュール70の挿入口側の下面には、汎用光モジュール70の突出部71と係合する形状の係合孔86aを有する可動片86bが設けられている。ここで、汎用光モジュール70の突出部71とは、汎用光モジュール70の下面70aの所定位置に設けられている部材のことである。この突出部71は、図3に示してあるように、通常は汎用光モジュール70の下面70aから突出しており(図3A)、レバー72の操作(図3B)により汎用光モジュール70内から抜き取りできる(図3C)ものとなっている。
【0008】
一方、屋外用光通信装置用の光ファイバケーブル(つまり、防水仕様の光ファイバケーブル)の端部には、図4及び図5にその構成を示した防水コネクタ60が取り付けられている。
【0009】
この防水コネクタ60が備える光コネクタ61は、汎用光モジュール70用のLC(Lucent Connectors)コネクタである。光コネクタ61は、自身と接続する汎用光モジュール
70に係止されるためのラッチ部61aを有している。
【0010】
制御機構62は、防水コネクタ60の防水アダプタ50からの取り外し時にラッチ部71aによる係止を解除できるようにするために、防水コネクタ60に組み込まれている機構である。より具体的には、この制御機構62は、以下の理由により防水コネクタ60に組み込まれている機構となっている。
【0011】
上記した構成から明らかなように、汎用光モジュール70を屋外用光通信装置のケージ86内に収容すると、汎用光モジュール70の突出部71と、ケージ86の可動片86bの係止孔86aが係合する(図3A参照)。汎用光モジュール70は、レバー72を操作しないと屋外用光通信装置(ケージ86)から取り出せない状態となる。
【0012】
一方、防水コネクタ60内の光コネクタ61は、汎用光モジュール70に係止されるためのラッチ部61aを備えている。汎用光モジュール70をセット済みの屋外用光通信装置の防水アダプタ50に防水コネクタ60を取り付けると、光コネクタ61のラッチ部61aによって汎用光モジュール70に光コネクタ61が固定されることになる。そして、汎用光モジュール70がケージ86に対して固定されているので、防水アダプタ50に防水コネクタ60を取り付けると、結局、光コネクタ61が、汎用光モジュール70を介してケージ86に固定されている状態が形成されることになる。
【0013】
そのような状態では、防水コネクタ60の結合部材65(内側にねじが切ってある部材)を回転させることにより結合部材65・防水アダプタ50間の嵌合を解いても、防水コネクタ60を屋外用光通信装置から取り外すことができない。
【0014】
そのため、防水コネクタ60に制御機構62を組み込むことによって、防水コネクタ60の防水アダプタ50からの取り外し時に、ラッチ部61aによる係止を解除できる(光コネクタ61を汎用光モジュール70から抜き出せる)ようにしているのである。
【0015】
なお、光モジュールとしては、上記したSFP光モジュールとは異なる構成を有するもの(例えば、特許文献1参照)も存在している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】特開2005−43757号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
上記したように、屋外用光通信装置用の既存の防水装置(防水アダプタ50、防水コネクタ60を含む装置)は、防水コネクタ60の取り外しのために制御機構62を備えていなければならないものとなっている。そのため、防水コネクタ60のサイズが大きくなると共に製造にコストがかかるものとなっている。
【0018】
そこで、開示の技術の課題は、防水コネクタが容易に取り外せる小型で安価な防水装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記した第1の課題を解決するために、開示の技術の一態様の、情報処理装置の筐体の開口部に取り付けられる防水アダプタは、
筺体に備えられたケージに対して装着状態にある光モジュールが、当該ケージと係合することを抑止する規制部材を、備える。
【発明の効果】
【0020】
上記構成を有する防水アダプタ、上記内容(手順)の光モジュール取り付け方法を用いておけば、防水アダプタからの防水コネクタの取り外しが容易な情報処理装置を実現できる。
【0021】
また、上記構成を有する防水装置を用いておけば、防水アダプタからの防水コネクタの
取り外しが容易な情報処理装置を実現できると共に、防水コネクタ自体や防水コネクタ付き光ファイバケーブルをより低コストで製造できることになる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は、既存の屋外用光通信装置の、汎用光モジュール関連の部分の構成の説明図である。
【図2】図2は、既存の屋外用光通信装置に用いられているケージの説明図である。
【図3A】図3Aは、汎用光モジュールの突出部とケージの係合孔との間の関係の説明図である。
【図3B】図3Bは、突出部を汎用光モジュール内に収容するためのレバーの操作方法の説明図である。
【図3C】図3Cは、突出部を内部に収容した汎用光モジュールとケージの係合孔との間の関係の説明図である。
【図4】図4は、既存の光ファイバケーブルの端部に設けられている防水コネクタの構成を説明するための平面図である。
【図5】図5は、既存の光ファイバケーブルの端部に設けられている防水コネクタの構成の説明図である。
【図6】図6は、第1実施形態に係る防水アダプタの側面図である。
【図7】図7は、第1実施形態に係る防水アダプタの正面図である。
【図8】図8は、第1実施形態に係る防水アダプタの取り付け孔のサイズ、及び、第1実施形態に係る防水アダプタの情報処理装置への取り付け法の説明図である。
【図9】図9は、第1実施形態に係る防水アダプタの情報処理装置への取り付け法の説明図である。
【図10】図10は、第1実施形態に係る防水アダプタの、位置調整後のケージとの位置関係の説明図である。
【図11】図11は、第1実施形態に係る防水コネクタの構成の説明図である。
【図12】図12は、第1実施形態に係る防水コネクタの構成を説明するための平面図である。
【図13】図13は、第1実施形態に係る情報処理装置の、第1実施形態に係る防水アダプタ関連の部分の構成の説明図である。
【図14】図14は、第1実施形態に係る情報処理装置の防水アダプタに第1実施形態に係る防水コネクタを接続した場合における各部の状況の説明図である。
【図15】図15は、第1実施形態に係る情報処理装置の防水アダプタから第1実施形態に係る防水コネクタを外した場合における各部の状況の説明図である。
【図16】図16は、第2実施形態に係る防水アダプタの構成の説明図である。
【図17】図17は、第2実施形態に係る防水アダプタが備える係合孔封止部材17の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照して、本発明の幾つかの実施形態を説明する。なお、以下で説明する各実施形態は本発明の一例に過ぎず、本発明は、各実施形態の構成に限定されないものである。
【0024】
《第1実施形態》
まず、図6〜図10を用いて、本発明の第1実施形態に係る防水アダプタ10の構成を説明する。なお、本実施形態に係る防水アダプタ10が取り付けられる情報処理装置(以下、第1実施形態に係る情報処理装置と表記する)は、上記した屋外用光通信装置と本質的には同じものである。そのため、以下では、第1実施形態に係る情報処理装置の各構成要素については、屋外用光通信装置の対応する構成要素と同じ符号を付することによって、その詳細説明を省略する。
【0025】
図6に、第1実施形態に係る防水アダプタ10の側面図を示し、図7に、第1実施形態に係る防水アダプタ10の正面図(防水コネクタ20(詳細は後述)が取り付けられる側から見た図)を示す。
【0026】
本実施形態に係る防水アダプタ10は、ボルト・ナットで情報処理装置の筐体80(図8参照)に取り付けられるタイプの防水アダプタである。図7に示してあるように、防水アダプタ10は、4つの取り付け孔11aが設けられているフランジ部11を備えている。
【0027】
このフランジ部11に設けられている各取り付け孔11aは、図8に示してあるように、その直径が、防水アダプタ10の固定用ボルト(及び情報処理装置の筐体80に設けられている貫通孔)の直径よりも大きな貫通孔(詳細は後述)である。
【0028】
また、防水アダプタ10(図8)は、シール用部材32を介して防水コネクタ20と対向する部分である対向部12の厚みが、防水アダプタ50のそれよりも厚い形状(詳細は後述)を有している。
【0029】
さらに、防水アダプタ10(図6、図7)は、情報処理装置側(図6における左側)に突出したケージ底面押し下げ板15を備えている。
【0030】
このケージ底面押し下げ板15は、その幅(図7における左右方向の長さ)が、ケージ86の可動片86b(図2参照)の幅よりも狭い部材である。また、ケージ底面押し下げ板15は、防水アダプタ10と情報処理装置の筐体80とを図9に示したようにシール用部材31をそれらの間に挟む形でボルト等で固定した場合に、ケージ底面押し下げ板15の先端がケージ86内に入る形状を有している。
【0031】
そして、本実施形態に係る防水アダプタ10は、筐体80にボルト等で仮止めした状態でその位置を調整することにより、図10に示した状態を形成できるように各取り付け孔11aの直径及び位置を定めたものとなっている。
【0032】
より具体的には、各取り付け孔11aの直径及び位置は、筐体80の内面側から外面側へ突出させた複数のボルトを各取り付け孔11aに通した状態で、ケージ底面押し下げ板15の先端をケージ86内に入れることが出来るように定められている。また、各取り付け孔11aの直径及び位置は、ケージ底面押し下げ板15の先端をケージ86内に入れた防水アダプタ10の位置調整により、ケージ底面押し下げ板15が可動片86bを押し下げている状態(図10)を形成できるようにも定められている。
【0033】
次に、図11及び図12を用いて、本発明の第1実施形態に係る防水コネクタ20(防水アダプタ10用のものとして開発した防水コネクタ20)の構成を説明する。
【0034】
図11及び図12に示してあるように、本実施形態に係る防水コネクタ20は、いわば、防水コネクタ60(図4及び図5参照)から制御機構62を取り除いたコネクタである。
【0035】
防水コネクタ20においては、光コネクタ21のラッチ部21aを指で操作可能となるように、本体部20aの先端面(図11における左側の面)からの光コネクタ21の突出長さが防水コネクタ60のそれよりも長くなっている。そのため、防水アダプタ10(図8)では、前述のように、対向部12の厚みが防止アダプタ50のそれよりも厚い。
【0036】
以上、説明したように、本実施形態に係る防水アダプタ10は、情報処理装置内のケージ86の可動片86bの姿勢を、係合孔86aが汎用光モジュール70の突出部71と係合しない姿勢に規制(制御)するケージ底面押し下げ板15を備えている。
【0037】
従って、防水アダプタ10が用いられている第1実施形態に係る情報処理装置では、汎用光モジュール70の交換を容易に行えることになる。
【0038】
具体的には、第1実施形態に係る情報処理装置に汎用光モジュール70が収容された状態において、図13に示したように、突出部71とケージ86の係合孔86aとが係合していない。また、その後、防水アダプタ10に防水コネクタ20を取り付けた場合には、図14に示したように、光コネクタ21が汎用光モジュール70に挿入され、光コネクタ21のラッチ部21aにより汎用光モジュール70に光コネクタ21が固定されることになる。
【0039】
ただし、汎用光モジュール70はケージ86に対して固定されていない。そのため、結合部材25・防水アダプタ10間の嵌合を解いた上で、防水コネクタ20を防水アダプタ10から引き抜けば、図15に示したように、汎用光モジュール70が防水コネクタ20と共に情報処理装置から外れることになる。
【0040】
また、防水コネクタ20は、光コネクタ21のラッチ部21aを指で操作可能な構成/形状を有している。従って、ラッチ部21aを指で操作すれば、防水コネクタ20の光コネクタ21から汎用光モジュール70を取り外すことができることになる。
【0041】
このように、本実施形態に係る防水アダプタ10は、汎用光モジュール70の交換を容易に行える情報処理装置を実現できるものとなっている。しかも、防水アダプタ10は、情報処理装置側の構成変更を必要としないものである。従って、この防水アダプタ10を用いておけば、屋内用の装置を屋外用のものに変更することが容易に行えることにもなる。
【0042】
また、防水アダプタ10用の防水コネクタ20(図11参照)は、制御機構62が不必要な分、防水コネクタ60(図5参照)よりも小型で且つ安価に製造できるものとなっている。
【0043】
《第2実施形態》
以下、図16及び図17を用いて、本発明の第2実施形態に係る防水アダプタ10bの構成を説明する。なお、以下では、防水アダプタ10bの、防水アダプタ10と本質的には同じ構成要素については、同じ符号を付することによって、その詳細説明を省略することにする。
【0044】
本実施形態に係る防水アダプタ10bは、上記した防水コネクタ20と組み合わせて使用されるものである。
【0045】
図16に示してあるように、防水アダプタ10bは、防水アダプタ10(図13参照)のケージ底面押し下げ板15を係合孔封止部材17に代えたものとなっている。また、防水アダプタ10bは、取り付け孔11aを有するフランジ部11ではなく、取り付け孔11aを有さないフランジ部11b(接着剤35にて筐体80に対して固定されるフランジ部11b)を備えたものともなっている。
【0046】
係合孔封止部材17は、図17に示してあるように、ケージ86の係合孔86aを覆える形状(長さ)を有するフィルム状部材である。係合孔封止部材17の一端は、防水アダ
プタ10bの対向部12の最内周部分(より正確には、防水コネクタ20の接続により変形したシール用部材32と接しない部分)に固定されている。
【0047】
要するに、この防水アダプタ10bは、係合孔封止部材17の先端をケージ86内に差し込んでおけば、汎用光モジュール70の突出部71とケージ86の係合孔86aとが係合しない形で汎用光モジュール70をケージ86内に収容できるものとなっている。
【0048】
従って、この防水アダプタ10bを用いておいても、防水アダプタ10を用いた場合と同様に、汎用光モジュール70の交換を容易に行える情報処理装置を実現できることになる。
【0049】
また、防水アダプタ10bは、防水アダプタ10の筐体80への取り付け時に必要とされる位置調整(図10参照)が不要なものとなっている。従って、防水アダプタ10bは、防水アダプタ10よりも情報処理装置への取り付けが容易なものとなっていることにもなる。
【0050】
《変形形態》
上記した各実施形態に係る技術は、各種の変形を行うことが出来る。例えば、防水コネクタ20内の光コネクタ21のラッチ部21aを指で操作可能なようにするために、対向部12の厚みを調整するのではなく、情報処理装置内(プリント基板82上)におけるケージ86の位置を調整することもできる。また、防水コネクタ20を、光コネクタ21のラッチ部21aを指では操作できないもの(ラッチ部21aの操作にピンセット等の道具が必要とされるもの)に変形することもできる。
【0051】
フランジ部11の取り付け孔11aを大きくする代わりに、情報処理装置の筐体80側の取り付け孔を大きくすることにより、防水アダプタ10・情報処理装置間の相対位置調整が可能なようにすることも出来る。防水アダプタ10、10bを、上記したものとは異なる形状の可動片(例えば、ケージの底面とほぼ平行な可動片)を備えたケージ用のものに変形することも出来る。
【0052】
また、防水アダプタ10、10b、防水コネクタ20を、バヨネットロック機構を採用したものや、単芯用のものに変形しても良いことなどは、当然のことである。
【0053】
以上、開示した技術に関し、更に以下の付記を開示する。
【0054】
(付記1) 係合部を有するケージを設けた筺体の、前記ケージに装着される光モジュールが挿入される開口に取り付けられ、前記光モジュールが接続される光コネクタを収容するケースと係合して前記開口部を密閉する防水アダプタであって、
前記ケージへの装着位置にある前記光モジュールが前記ケージと係合することを抑止する規制部材を有することを特徴とする防水アダプタ。
【0055】
(付記2) 前記規制部材は、前記係合部の姿勢を、前記ケージ内に装着された光モジュールに設けられた突出部と前記係号部に設けられた係合孔とが係合しない姿勢に規制することにより、前記前記光モジュールが前記ケージと係合することを抑止することを特徴とする付記1に記載の防水アダプタ。
【0056】
(付記3) 複数の取り付け孔を有するフランジ部であって、前記筐体の内面側から外面側へ突出させた複数のボルトをそれぞれ前記複数の取り付け孔を通した状態で、防水アダプタの前記規制部材の端部を前記ケージの開口部から前記ケージ内に入れることができるように、且つ、前記ケージ内に前記規制部材の前記端部を入れた防水アダプタの前記筐
体に対する位置を調整することにより、前記可動片の姿勢が前記規制部材によって前記ケージ内に収容された光モジュールの突出部と前記係合孔とが係合しない姿勢に規制できるように、各複数の取り付け孔の形状が定められているフランジ部
を、さらに備える
ことを特徴とする付記2に記載の防水アダプタ。
【0057】
(付記4) 前記規制部材はフィルム状であり、前記可動片の前記係合部に設けられた係合孔の、光モジュールと対向する側の面を覆うことにより、前記光モジュールが前記ケージと係合することを抑止することを特徴とする付記1に記載の防水アダプタ。
【0058】
(付記5) 筺体に設けられた、係合孔を備える係合部を有するケージに、光コネクタに接続された光モジュールを取り付ける方法であって、
前記ケージの収容空間に対向する側から前記係合孔を塞ぎ、 前記係合孔が塞がれた状態で、前記光モジュールを前記ケージに収容する
ことを特徴とする光モジュール取り付け方法。
【0059】
(付記6) 筐体、
前記筐体の開口部に取り付けられているアダプタ、
光モジュールが接続された光コネクタを収容し、前記アダプタと係合して前記開口を密閉するケース、
係合部を有し、前記筐体の開口部から挿入された光モジュールを収容して保持するするケージ、及び、
前記ケージへの装着位置にある前記光モジュールが前記ケージと係合することを抑止する規制部材
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【符号の説明】
【0060】
10、10b、50 防水アダプタ
11、11b フランジ部
11a 取り付け孔
12 対向部
15 ケージ底面押し下げ板
17 係合孔封止部材
20、60 防水コネクタ
20a 本体部
21 光コネクタ
21a ラッチ部
25 結合部材
31、32 シール用部材
62 制御機構
70 汎用光モジュール
71 突出部
80 筐体
82 プリント基板
84 コネクタ
86 ケージ
86a 係合孔
86b 可動片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
係合部を有するケージを設けた筺体の、前記ケージに装着される光モジュールが挿入される開口に取り付けられ、前記光モジュールが接続される光コネクタを収容するケースと係合して前記開口部を密閉する防水アダプタであって、
前記ケージへの装着位置にある前記光モジュールが前記ケージと係合することを抑止する規制部材を有することを特徴とする防水アダプタ。
【請求項2】
前記規制部材は、前記係合部の姿勢を、前記ケージ内に装着された光モジュールに設けられた突出部と前記係号部に設けられた係合孔とが係合しない姿勢に規制することにより、前記前記光モジュールが前記ケージと係合することを抑止することを特徴とする請求項1に記載の防水アダプタ。
【請求項3】
複数の取り付け孔を有するフランジ部であって、前記筐体の内面側から外面側へ突出させた複数のボルトをそれぞれ前記複数の取り付け孔を通した状態で、防水アダプタの前記規制部材の端部を前記ケージの開口部から前記ケージ内に入れることができるように、且つ、前記ケージ内に前記規制部材の前記端部を入れた防水アダプタの前記筐体に対する位置を調整することにより、前記可動片の姿勢が前記規制部材によって前記ケージ内に収容された光モジュールの突出部と前記係合孔とが係合しない姿勢に規制できるように、各複数の取り付け孔の形状が定められているフランジ部
を、さらに備える
ことを特徴とする請求項2に記載の防水アダプタ。
【請求項4】
前記規制部材はフィルム状であり、前記可動片の前記係合部に設けられた係合孔の、光モジュールと対向する側の面を覆うことにより、前記光モジュールが前記ケージと係合することを抑止することを特徴とする請求項1に記載の防水アダプタ。
【請求項5】
筺体に設けられた、係合孔を備える係合部を有するケージに、光コネクタに接続された光モジュールを取り付ける方法であって、
前記ケージの収容空間に対向する側から前記係合孔を塞ぎ、 前記係合孔が塞がれた状態で、前記光モジュールを前記ケージに収容する
ことを特徴とする光モジュール取り付け方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2013−44952(P2013−44952A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−182836(P2011−182836)
【出願日】平成23年8月24日(2011.8.24)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】