説明

防着液が塗布されたゴムシート部材の汚れ防止システム

【課題】防着液の乾燥装置の床面に散在する防着液の固化物等が付着して汚れた部分を、労力をかけずにより確実に検知して除去できるようにした防着液が塗布されたゴムシート部材の汚れ防止システムを提供する。
【解決手段】防着液Lが塗布されたゴムシート部材Rが、複数のラックバー2に蛇行した状態で保持されて乾燥装置1を通過する際に、床面1aを引きずって防着液の固化物LSが付着した部分には、床面1a近傍に設定されたマーキング手段4の塗布ローラ5bによりゴムシート部材Rとは異なる色の着色剤が塗布され、着色剤が塗布された部分を検知したカラーセンサ7の検知信号が制御装置8に入力されて、検知信号に基づいて切断装置10が作動して着色剤が塗布された部分が乾燥装置1を通過した後に切断され、この切断された部分が除去装置11により所定の場所に除去される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防着液が塗布されたゴムシート部材の汚れ防止システムに関し、さらに詳しくは、防着液の乾燥装置の床面に散在する防着液の固化物等が付着して汚れた部分を、労力をかけずにより確実に検知して除去できるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
混合機等により混練された後、シーティングされたゴムシート部材は未加硫ゴムなので、折り重ねて一時保管等する際に、接触した部分どうしが強固に付着してしまうため防着液が塗布されている。塗布した防着液を乾燥させる乾燥工程では、必要スペースを抑制するために、ゴムシート部材を複数のラックバーに掛け渡し蛇行させた状態で保持して乾燥装置を通過させるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
防着液が塗布されたゴムシート部材は滑り易いので、ラックバーに掛け渡される際に滑って下方にずれることがある。下方にずれて床面に接した状態でラックバーに保持されたゴムシート部材は、床面を引きずって乾燥装置を通過することになる。ところが、乾燥装置の床面には、滴下した防着液が固まって形成された固化物等が存在しているため、床面を引きずったゴムシート部材の部分には、固化物等が付着して汚れることになる。このような固化物は、後工程の押出工程でも潰すことができない場合があり、その場合にはゴムシート部材がスクラップになってしまう。
【0004】
そのため、従来、乾燥工程を通過した後のゴムシート部材の汚れを目視によりチェックし、汚れを見つけた場合にはその部分を切除するようにしていた。しかしながら、汚れのチェック作業には多大な労力が必要であり、汚れを見過ごす危険性もある。そこで、労力をかけることなく、より確実に、防着液が塗布されたゴムシート部材の汚れを検知して除去できる方法が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平6−55536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、防着液の乾燥装置の床面に散在する防着液の固化物等が付着して汚れた部分を、労力をかけずにより確実に検知して除去できるようにした防着液が塗布されたゴムシート部材の汚れ防止システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため本発明のゴムシート部材の汚れ防止システムは、防着液が塗布されたゴムシート部材を、複数のラックバーに掛け渡し蛇行させた状態で保持して乾燥装置を通過させる際に付着する汚れを防止する防着液が塗布されたゴムシート部材の汚れ防止システムであって、ゴムシート部材とは異なる色の着色剤を塗布するマーキング手段を備え、このマーキング手段の塗布部が、乾燥装置の床面近傍に設定されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ゴムシート部材とは異なる色の着色剤を塗布するマーキング手段の塗布部を、乾燥装置の床面近傍に設定したので、防着液が塗布されたゴムシート部材が、複数のラックバーに保持されて乾燥装置を通過する際に、床面を引きずって防着液の固化物等が付着して汚れた部分には、マーキング手段の塗布部によって、ゴムシート部材とは異なる色の着色剤が塗布される。そのため、汚れた部分が際立つようになるので、労力をかけず、より確実に汚れた部分を検知して除去することが可能になる。これにより、汚れた部分を混在させずに正常なゴムシート部材を得ることができる。
【0009】
ここで、前記マーキング手段により着色剤が塗布されたゴムシート部材の部分を検知するセンサと、このセンサの検知信号が入力される制御装置と、この制御装置により制御される切断装置と除去装置とを備え、前記センサの検知信号に基づいて切断装置が作動して、着色剤が塗布されたゴムシート部材の部分が乾燥装置を通過した後に切断され、この切断されたゴムシート部材の部分が除去装置により所定の場所に除去される構成にすることもできる。この構成にすると、実質的に人手が不要になって自動的に、一段と確実にゴムシート部材の汚れた部分を検知して除去することができる。
【0010】
或いは、前記マーキング手段により着色剤が塗布されたゴムシート部材の部分を検知するセンサと、このセンサの検知信号が入力される制御装置と、この制御装置により制御される連絡装置とを備え、前記センサの検知信号に基づいて連絡装置が作動する構成にすることもできる。この構成にすると、ゴムシート部材に汚れた部分があることを、連絡装置によって知らされるので、多大な労力が必要な目視による汚れのチェックは不要になる。
【0011】
前記マーキング手段が、着色剤タンクと、この着色剤タンクに軸支された塗布ローラとで構成され、前記塗布部となる塗布ローラの最上面位置が前記床面のレベルに設定された構成にすることもできる。このように簡素な構成で、床面を引きずったゴムシート部材の部分に着色剤を塗布することができる。
【0012】
前記塗布部が、ゴムシート部材の進行方向側となる乾燥装置の下流側の位置でゴムシート部材の幅方向中央部に配置された構成にすることもできる。この構成にすることにより、床面を引きずったゴムシート部材の部分に、より確実に着色剤を塗布することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明のシステムの全体概要を例示する説明図である。
【図2】塗布ローラの配置を例示する平面図である。
【図3】ゴムシート部材が床面を引きずって移動している状態を例示する説明図である。
【図4】ゴムシート部材に着色剤が塗布される工程を例示する説明図である。
【図5】着色剤が塗布された部分がカラーセンサにより検知される工程を例示する説明図である。
【図6】着色剤が塗布された部分が切断される工程を例示する説明図である。
【図7】切断された部分が除去される工程を例示する説明図である。
【図8】本発明のシステムの別の実施形態の全体概要を例示する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の防着液が塗布されたゴムシート部材の汚れ防止システム(以下、汚れ防止システムという)を図に示した実施形態に基づいて説明する。
【0015】
図1、図2に例示するように、ディップ槽13の下流側には、順に、乾燥装置1、搬送コンベヤ9、振り分け装置12が配置されている。混合機等により混練された後、シーティングされた未加硫の帯状のゴムシート部材Rは、ディップ槽13に貯留された防着液Lに浸漬される。防着液Lは、未加硫ゴムどうしの付着を防止する液体であり、公知のものである。ディップ槽13を通過して防着液Lが塗布されたゴムシート部材Rは、乾燥装置1に搬送され、乾燥装置1を通過する過程で防着液Lが乾燥される。
【0016】
乾燥装置1は、ガイドレール3に沿って移動する複数のラックバー2と、ゴムシート部材Rに塗布された防着液Lを強制的に乾燥させるファンとを備えている。これらラックバー2は、エンドレスにつながっていて、繰り返し循環してディップ槽13側から搬送コンベヤ9側に移動するように構成されている。防着液Lが塗布されたゴムシート部材Rは、これらラックバー2に掛け渡されて蛇行した状態で保持される。この状態で保持されたゴムシート部材Rは、乾燥装置1を通過した後、搬送コンベヤ9に載置されて振り分け装置12に送られる。振り分け装置12を通じて、ゴムシート部材Rは下方移動しつつ前後に揺動されることにより、パレット等の上に折り重ねて一時保管される。
【0017】
本発明の汚れ防止システムは、ゴムシート部材Rとは異なる色の着色剤を塗布するマーキング手段4を備えている。この実施形態では、マーキング手段4は、着色剤タンク5aと、着色剤タンク5aに軸支された塗布ローラ5bとで構成されていて、乾燥装置1の床面1aに埋設されている。塗布ローラ5bの表面はスポンジ等になっていて着色剤を吸収できる仕様になっている。着色剤としては、例えば水性塗料、油性塗料、天然樹脂塗料等を用いることができる。
【0018】
塗布部となる塗布ローラ5bの最上面位置は、床面1a近傍になるように設定されている。床面1a近傍とは、床面1aのレベルに対して±3cm程度である。より好ましくは、この実施形態のように塗布ローラ5bの最上面位置を、床面1aのレベルに設定する。
【0019】
マーキング手段4の構造は特に限定されず、また、マーキング手段4の塗布部は、床面1aの近傍に設定されていればよく、配置や配置数は適宜決定できるが、後述するように、ゴムシート部材Rの進行方向側となる乾燥装置1の下流側の位置でゴムシート部材Rの幅方向中央部に配置されると特に好ましく、コストの観点から配置数は1つがよい。
【0020】
この実施形態では、さらに、マーキング手段4により着色剤が塗布されたゴムシート部材Rの部分を検知するカラーセンサ7と、カラーセンサ7の検知信号が入力される制御装置8と、制御装置8により制御される切断装置10および除去装置11とが備わっている。カラーセンサ7は、乾燥装置1と搬送コンベヤ9の間に配置されている。切断装置10および除去装置11は搬送コンベヤ9の上に配置され、切断装置10の下流側に除去装置11が配置されている。
【0021】
切断装置10は、ゴムシート部材Rを切断できるものであればよく、例えば、スライドカッター、回転丸歯、ヒーターカッター、せん断カッター等を用いることができる。除去装置11は、切断されたゴムシート部材Rを搬送コンベヤ9から除去できるものであればよく、特に構造は限定されてない。
【0022】
次いで、この汚れ防止システムにより汚れを検知し除去する工程を説明する。
【0023】
ディップ槽13を通過して防着液Lが塗布されたゴムシート部材Rは、順次、乾燥装置1の複数のラックバー2に掛け渡されて蛇行した状態で保持される。防着液Lが塗布されたゴムシート部材Rは滑り易いので、図3に例示するように、ラックバー2に掛け渡される際に滑って下方にずれて床面1aに接することがある。特に、ゴムシート部材Rの最終端末部分はラックバー2から垂れ下がって床面1aに接し易い。
【0024】
下方にずれて床面1aに接した状態でラックバー2に保持されたゴムシート部材Rは、床面1aを引きずって乾燥装置1を通過することになる。乾燥装置1の中では、乾燥していない防着液Lがゴムシート部材Rから滴下する。そのため、床面1aには、滴下した防着液Lが固まって形成された固化物LSなどのゴミが散在している。
【0025】
したがって、図4に例示するように、床面1aを引きずったゴムシート部材Rの部分には、固化物LSなどのゴミが付着して汚れることになる。特に、固化物LSは、後工程の押出工程でも潰すことができない場合があり、製造されるゴムの品質に悪影響を与えるので除去する必要がある。ここで、本発明の汚れ防止システムでは、床面1aに接して固化物LSなどが付着した部分には、マーキング手段4が配置された位置を通過すると、塗布ローラ5bに接触して、自動的に塗布ローラ5bによって着色剤が塗布される。塗布ローラ5bはゴムシート部材Rが接触して通過することにより回転するので、塗布ローラ5bの表面には着色剤タンク5aから新たな着色剤が供給される。
【0026】
その後、着色剤が塗布されたゴムシート部材Rの部分は、乾燥装置1を通過し、図5に例示するようにカラーセンサ7の位置を通過した際に、カラーセンサ7によって検知され、その検知信号が制御装置8に入力される。この検知信号によって、着色剤が塗布された部分の位置と範囲(長さ)が特定される。
【0027】
搬送コンベヤ9の搬送速度に基づいて、着色剤が塗布されたゴムシート部材Rの部分が切断装置10の位置まで移動したと制御装置8によって判断されると、図6に例示するように、搬送コンベヤ9を停止させ、或いは、搬送コンベヤ9を稼働させたまま、切断装置10が作動して着色剤が塗布された部分(所定長さの範囲)が切断される。または、予め把握しているカラーセンサ7と切断装置10との間隔と、搬送コンベヤ9の搬送速度とに基づいて、カラーセンサ7を通過してから切断装置10を作動させてゴムシート部材Rを切断するタイミングと、所定の切断長さを制御装置8に入力しておき、カラーセンサ7に検知信号に基づいて着色剤が塗布されたゴムシート部材Rの部分を切断するように構成することもできる。
【0028】
次いで、搬送コンベヤ9の回転速度に基づいて、切断されたゴムシート部材Rの部分が、除去装置11の位置まで移動したと制御装置8によって判断されると、図7に例示するように、搬送コンベヤ9を停止させ、或いは、搬送コンベヤ9を稼働させたまま、除去装置11が作動して、切断されたゴムシート部材Rの部分が、除去装置11により搬送コンベヤ9の上から所定の場所に除去される。除去されたゴムシート部材Rの部分の後に続く、正常なゴムシート部材Rの部分は、搬送コンベヤ9によって振り分け装置12に送られて、振り分け装置12を通じてパレット等の上に折り重ねられる。
【0029】
このように、床面1aを引きずってゴミが付着したゴムシート部材Rの部分には、マーキング手段4の塗布ローラ5bによって、ゴムシート部材Rとは異なる色の着色剤が塗布され、カラーセンサ7によって確実に検知されて、切断装置10および除去装置11によって、除去することが可能になる。そのため、汚れた部分を混在させることなく正常なゴムシート部材Rの部分のみを得ることができるので、乾燥装置1で付着したゴミに起因してゴムシート部材Rが後工程でスクラップになる不具合を回避できる。この実施形態では、人手を要することなく自動的に、一段と確実にゴムシート部材Rの汚れた部分を検知して除去することができる。
【0030】
塗布ローラ5bは、ゴムシート部材Rの進行方向側となる乾燥装置1の下流側に配置することが、汚れた部分に着色剤をもれなく塗布するのには有利になる。また、ラックバー2に掛けられたゴムシート部材Rは、幅方向中央部が最も下方に垂れ下がり易いので、塗布ローラ5bをゴムシート部材Rの幅方向中央部に配置するとよい。したがって、図2に例示したように塗布ローラ5bを配置すると、床面1aを引きずったゴムシート部材Rの部分に、より確実に着色剤を塗布することが可能になる。
【0031】
図8に、汚れ防止システムの別の実施形態を例示する。この実施形態は、上述した実施形態と異なり、切断装置10および除去装置11を備えていないが、連絡装置6を備えている。連絡装置6とは異常を第三者に伝える装置であり、例えば、点灯或いは点滅する警告灯や警報機等である。この連絡装置6は、カラーセンサ7の検知信号に基づいて、制御装置8によって制御される。
【0032】
また、この実施形態では、マーキング手段4が着色剤タンク5aと、着色剤タンク5aに固定されたスポンジ状体からなる塗布部材5cとで構成されている。塗布部材5cの下側は、着色剤タンク5aに貯留された着色剤に浸かっていて、塗布部材5cの最上面は、床面1aと同じレベルに設定されている。
【0033】
この実施形態では、床面1aに接して固化物LSなどが付着した部分には、マーキング手段4が配置された位置を通過すると、塗布部材5cに接触して、自動的に塗布部材5cによって着色剤が塗布される。その後、着色剤が塗布されたゴムシート部材Rの部分は、乾燥装置1を通過した後に、カラーセンサ7によって検知され、その検知信号が制御装置8に入力される。この検知信号に基づいて連絡装置6が作動して、着色剤が塗布されたゴムシート部材Rの部分、即ち、ゴミが付着したゴムシート部材Rの部分がカラーセンサ7の位置を通過したことを知らせる。
【0034】
作業者は、連絡装置6の知らせを検知した際に搬送コンベヤ9を停止させて、ゴミが付着したゴムシート部材Rの部分を切断、除去すればよい。それ故、乾燥装置1を通過したゴムシート部材Rを常時目視する必要がなく、多大な労力が費やすことなく確実に汚れた部分を検知して除去することが可能になる。
【0035】
本発明の汚れ防止システムは、上記した実施形態だけでなく、ゴムシート部材Rとは異なる色の着色剤を塗布するマーキング手段4を備え、マーキング手段4の塗布部を、乾燥装置1の床面1a近傍に設定されただけの構成にすることもできる。この構成によれば、床面1aを引きずってゴミが付着したゴムシート部材Rの部分には、マーキング手段4の塗布部(塗布ローラ5bや塗布部材5c)によって、ゴムシート部材Rとは異なる色の着色剤が塗布されるので、汚れた部分が際立つようになる。この構成の場合は、着色剤をできるだけ目立つ色にする。
【0036】
それ故、作業者は乾燥装置1を通過したゴムシート部材Rを一目するだけで、着色剤が塗布されたゴムシート部材Rの部分、即ち、ゴミが付着したゴムシート部材Rの部分を検知することができる。作業者は、着色剤が塗布されたゴムシート部材Rの部分を検知した際に搬送コンベヤ9を停止させて、ゴミが付着したゴムシート部材Rの部分を切断、除去すればよい。それ故、従来に比して多大な労力をかけず、より確実に汚れた部分を検知して除去することが可能になる。
【符号の説明】
【0037】
1 乾燥装置
1a 床面
2 ラックバー
3 ガイドレール
4 マーキング手段
5a 着色剤タンク
5b 塗布ローラ
5c 塗布部材
6 連絡装置
7 カラーセンサ
8 制御装置
9 搬送コンベヤ
10 切断装置
11 除去装置
12 振り分け装置
13 ディップ槽
L 防着液
LS 固化物
R ゴムシート部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
防着液が塗布されたゴムシート部材を、複数のラックバーに掛け渡し蛇行させた状態で保持して乾燥装置を通過させる際に付着する汚れを防止する防着液が塗布されたゴムシート部材の汚れ防止システムであって、ゴムシート部材とは異なる色の着色剤を塗布するマーキング手段を備え、このマーキング手段の塗布部が、乾燥装置の床面近傍に設定されたことを特徴とする防着液が塗布されたゴムシート部材の汚れ防止システム。
【請求項2】
前記マーキング手段により着色剤が塗布されたゴムシート部材の部分を検知するセンサと、このセンサの検知信号が入力される制御装置と、この制御装置により制御される切断装置と除去装置とを備え、前記センサの検知信号に基づいて切断装置が作動して、着色剤が塗布されたゴムシート部材の部分が乾燥装置を通過した後に切断され、この切断されたゴムシート部材の部分が除去装置により所定の場所に除去される構成にしたことを特徴とする請求項1に記載の防着液が塗布されたゴムシート部材の汚れ防止システム。
【請求項3】
前記マーキング手段により着色剤が塗布されたゴムシート部材の部分を検知するセンサと、このセンサの検知信号が入力される制御装置と、この制御装置により制御される連絡装置とを備え、前記センサの検知信号に基づいて連絡装置が作動する構成にしたことを特徴とする請求項1に記載の防着液が塗布されたゴムシート部材の汚れ防止システム。
【請求項4】
前記マーキング手段が、着色剤タンクと、この着色剤タンクに軸支された塗布ローラとで構成され、前記塗布部となる塗布ローラの最上面位置が前記床面のレベルに設定されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防着液が塗布されたゴムシート部材の汚れ防止システム。
【請求項5】
前記塗布部が、ゴムシート部材の進行方向側となる乾燥装置の下流側の位置でゴムシート部材の幅方向中央部に配置された構成にしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の防着液が塗布されたゴムシート部材の汚れ防止システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−235511(P2011−235511A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−108015(P2010−108015)
【出願日】平成22年5月10日(2010.5.10)
【出願人】(000006714)横浜ゴム株式会社 (4,905)
【Fターム(参考)】