雑音発生コンポーネントを制御する方法および装置
本発明は、雑音発生コンポーネントを制御して、ユーザーに対してオーディオ信号を表現する際には雑音妨害が低められるようにすることに関する。より特定的には、本発明は、オーディオ信号出力レベルを読み、出力レベル変動を判別する方法および装置であって、その出力レベル変動を使って雑音発生コンポーネントを制御するものに関する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雑音発生コンポーネントを制御して、ユーザーに対してオーディオ信号を表現する(rendering)際には雑音妨害(noise disturbance)が低められるようにすることに関する。より特定的には、本発明は、オーディオ信号出力レベルを読み、出力レベル変動を判別する方法および装置であって、その出力レベル変動を使って雑音発生コンポーネントを制御するものに関する。
【背景技術】
【0002】
ハードディスクおよび/または光学式ドライブならびに冷却ファンといったコンポーネントは、コンピュータのような装置において使われている雑音発生コンポーネントの例である。冷却ファン特有の問題は、冷却ファンがしばしばオンにされ、動作中オンのままにされることである。これはたとえば音楽または映画の再生に干渉するファン雑音を引き起こしうる。このファン雑音は、特に音楽や映画の静かな部分においては非常にわずらわしいことがある。しかし、より音が大きい部分ではわずらわしさは低下する。同じ問題は、ハードディスクおよび/または光学式ドライブへの入出力アクセスを考えるときにも起こる。これらも、音楽や映画の静かな部分において非常に目立ち、わずらわしいことがありうる妨害雑音を発生する。
【0003】
US6,591,198は、環境雑音レベルに応じて装置中の雑音出力を制御するためのプロセッサおよびマイクロホンを含むシステムを開示している。これは、マイクロホンの使用によって環境雑音レベルを測定することによって行われる。それに基づき、プロセッサは、環境雑音レベルに応じて当該装置の雑音出力を変更させるのである。この発明の問題は、検出されるのが現在の環境雑音レベルであり、それに基づいて当該装置の出力が変更されるということである。これは、特に雑音出力がある時間期間の間は下げたり止めたりすることが許容され得ない場合に問題を引き起こしうる。これは、雑音出力が冷却ファンによって引き起こされる場合にあてはまる。その場合、冷却ファンを止めることは装置の過熱を引き起こしうる。
【0004】
US6,494,381は、電子装置のオーディオ出力のほか、電子装置および/または半導体基板内で生成される熱に応じた冷却ファン制御機構を開示する。この発明によれば、冷却ファン制御機構は、冷却ファンのスピードを決定するために現在のオーディオ出力レベルおよび現在の装置温度を考慮することに基づいている。したがって、現在のオーディオ出力レベルが高いときは冷却ファンのスピードも高く、逆も成り立つ。現在のオーディオ出力レベルが低いときは、冷却ファンのスピードは低い。この発明の問題は、現在のオーディオ出力レベルおよび現在の装置温度が考慮されるため、冷却ファンによって引き起こされる雑音に起因する妨害が下がるかどうかは保証できないということである。これは、当該装置における雑音出力が長い時間期間にわたって低い場合に顕著となりうる。当該装置内の過熱を防ぐには、当該機構は冷却ファンのスピードを上げざるを得ず、対応する妨害を引き起こすことになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の問題を解決することが本発明の一つの目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある側面は、雑音発生コンポーネントを制御して、オーディオ信号を表現しているときはユーザーによって知覚される雑音妨害が低められるようにする方法であって:
・前記オーディオ信号を読み、それに基づいて前記オーディオ信号の出力レベル変動を判別するステップと;
・前記出力レベル変動を使って前記雑音発生コンポーネントを制御するステップであって、前記オーディオ信号の出力レベルが低いことが前記雑音発生コンポーネントからの雑音が低められるように前記雑音発生コンポーネントを制御することにつながるようなステップ、
とを有する方法に関する。
【0007】
よって、雑音発生コンポーネントからの雑音は、表現されるオーディオ信号の出力レベル変動に従って制御される。それにより、出力レベルが下がると雑音もより低くなり、逆も成り立つ。出力レベルが上がれば雑音もより高くなる。結果は、発生される雑音はユーザーには聞こえないということである。
【0008】
雑音発生コンポーネントのある実施形態は冷却ファンであり、前記制御は冷却ファンのスピードの制御を含む。
【0009】
それにより、ファン雑音に起因する妨害が再生の間、低められることができる。個別的な例としては、冷却ファンは、オーディオ信号を再生するためのオーディオアダプターをもつコンピュータの雑音コンポーネントである。オーディオアダプターによって表現されるオーディオ信号の解析を該オーディオ信号を再生する前に行うことによって、冷却ファンはしかるべく制御できる。これは、冷却ファンのスピード、したがって冷却パフォーマンスが出力レベルが低い場合は低くなり、出力レベルが高い場合は高くなるように実行される。その結果、ファンの冷却パフォーマンスが維持されるが、その動作は表現されるオーディオ信号の出力レベルに従ってスケジューリングされる。雑音発生コンポーネントは、冷却ファンに加えて一つまたは複数の雑音発生コンポーネントを含みうる。該コンポーネントの雑音発生は、表現されるオーディオ信号の出力レベルに従ってスケジューリングされるということになる。
【0010】
ある実施形態では、本方法はさらに、前記冷却ファンの周囲の温度を予測し、また該予測された温度を冷却ファンのスピードの制御における制御パラメータとして使用することを含む。
【0011】
冷却ファンを際御する際に出力レベル変動と並んで予測された温度を使うことにより、より精密な制御が得られる。一例として、予測された温度は、高い出力レベルでも、冷却ファンの周囲の予測された温度が最大温度限界より十分低いため冷却ファンの最大スピードは必要ないということを示すことがありうる。
【0012】
本発明のある実施形態は、オーディオ信号の周波数特性を決定し、さらに該周波数特性を雑音発生コンポーネントを制御するために利用するステップを含む。
【0013】
一例として、二つのオーディオ信号が同じ強度だが異なる周波数である場合、雑音妨害は周波数の違いのため異なってくることがある。そのため周波数が高い場合には周波数が低い場合より雑音がより大きいことがありうる。したがって、より精密な制御が得られる。
【0014】
ある実施形態では、雑音発生コンポーネントはディスクドライブであり、雑音発生コンポーネントの制御は該ディスクドライブへの入出力(I/O)アクセスを制御することを含む。
【0015】
したがって、ディスクドライブにアクセスする際に引き起こされる雑音は、再生の間は低められることができる。これは、出力レベル変動に従ってI/Oアクセスを制御することによってなされる。すなわち、出力レベルが高い場合にはI/Oアクセスが許容され、逆も成り立つ。出力レベルが低い場合にはI/Oレベルは禁止される。
【0016】
ある実施形態では、雑音発生コンポーネントは二つ以上の雑音発生コンポーネントを含む。
【0017】
よって、該二つ以上のコンポーネントによって生成される雑音は再生の間低められることができる。一例として、制御は、出力レベル変動に従って冷却パフォーマンスとともに前記ディスクドライブへの前記I/Oアクセスを制御することを含みうる。この例では、冷却パラメータはファン・スピードおよびI/Oアクセスである。ここで、制御の効果は温度をある上限温度未満に維持し、かつ記憶手段におけるデータのアンダーフローを回避することである。
【0018】
あるさらなる側面では、本発明は処理ユニットをして前記方法を実行せしめる命令が記憶されたコンピュータ可読媒体に関する。
【0019】
ある側面では、本発明は、雑音発生コンポーネントを制御して、オーディオ信号を表現しているときはユーザーによって知覚される雑音妨害が低められるようにするためのオーディオ装置であって:
・前記オーディオ信号を読み、それに基づいて前記オーディオ信号の出力レベル変動を判別する手段と;
・前記出力レベル変動を使って前記雑音発生コンポーネントを制御する処理手段であって、前記オーディオ信号の出力レベルが低いことが前記雑音発生コンポーネントからの雑音妨害が低められるよう前記雑音発生コンポーネントを制御することにつながるような手段、
とを有する装置に関する。
【0020】
それにより、前記装置は、表現されるオーディオ信号の出力レベル変動に従って雑音発生コンポーネントからの雑音を制御する。結果として、発生される雑音はユーザーには聞こえない。
【0021】
以下では、本発明、特にその好ましい実施形態について、付属の図面との関係でより詳細に述べる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1は、マイクロプロセッサ107および記憶手段111を有する本発明に基づくオーディオ装置101のある実施形態の概略的な概観図である。雑音発生コンポーネントも示されているが、これは内部コンポーネント113もしくは外部コンポーネント117または両者の組み合わせのいずれとも考えることができる。オーディオ信号109をユーザー103に対して表現するのに先立って、オーディオ信号109が読まれ、復号され、記憶手段111に記憶される。ここで、記憶手段はFIFOバッファなどでありうる。その後、オーディオ信号109の出力レベル変動が判別される。プロセッサ107を使って、その出力レベル変動から許容可能な雑音レベルが計算され、雑音発生コンポーネント113、117を制御するために使用されることができる。ここで、雑音発生コンポーネントによって生成される雑音を知ることがもちろん重要である。これは、測定を通じて判別してもよいし、あるいは雑音発生コンポーネントを購入するときに得てもよい。制御は、低出力レベルに応じて発生する雑音が低められ、オーディオ信号の出力レベルが高い場合には発生する雑音が増大されるようになされうる。このようにして、雑音発生コンポーネント113、117によって引き起こされる雑音のための最適スケジュールが決定され、オーディオ信号105はユーザーに対し、最小限の妨害とともに表現されることができる。読み込まれるオーディオ信号は所定の時間区間を含みうる。たとえばそれは5分で、それにより「スケジュール」は5分前になされる。次いでスケジュールは5分後または5分前に更新される。時間区間が可変で、記憶手段111の現在の状態に基づくのでもよい。
【0023】
図1に示された実施形態では、オーディオ装置101はコンピュータ115に統合され、ユーザー103によって使用される。ここで、雑音発生コンポーネントはコンピュータ115の内部コンポーネント113である。これはディスクドライブであることができ、発生される雑音は該ドライブへの入出力(I/O)アクセスに起因する。よって、該ドライブへのI/Oアクセスが前記出力レベル変動に基づいて制御される。すなわち、出力レベルが高いかある出力レベルもしくはある雑音レベルを超えるかするときは、ディスクドライブへのアクセスが許可される。したがって、制御パラメータはI/Oアクセスであり、制御の効果は、記憶手段111におけるアンダーフローを回避しつつ、同時に該I/Oアクセスに起因して生成される雑音を低めることであると言うことができる。
【0024】
もう一つの実施形態では、雑音発生コンポーネントは、装置101に接続された外部コンポーネント117である。この外部雑音発生コンポーネント117は、一例としては、エア・コンディション・システム、フリーザー、外部ディスクドライブなどでありうる。発生される雑音はそれらの装置を作動させることに起因する。
【0025】
もう一つの実施形態では、雑音発生コンポーネントは二つ以上のコンポーネントを含む。それは内部コンポーネントと外部コンポーネントの組み合わせでもよい。
【0026】
図2は、雑音発生コンポーネントを制御するための方法のある実施形態のフローチャートを示している。雑音発生コンポーネントはディスクドライブであると想定する。したがって、制御パラメータはI/Oアクセスであり、制御の効果は、ユーザーにオーディオ信号を表現するときに入出力アクセスに起因する雑音妨害が低められるように、記憶手段におけるアンダーフローを回避する(すなわち、記憶手段に十分なデータがあることを保証する)ことである。オーディオ信号は映画または楽曲でありうる。最初、ユーザーに対して表現するのに先立って、ステップ201(A_S)でオーディオ信号の所定の時間区間が読まれ、ステップ203(D_A_S)で復号され、ステップ205(St)で記憶される。それにより、復号されたデータ203は、表現に先立ってステップ207(Anal. D_A_S)で解析されることができる。解析は、ステップ207(An. D_A_S)においてある時間期間にわたるオーディオ信号の出力レベル変動を判別することを含む。先述したように、出力レベル変動はステップ209(Comp. N_L)において許容可能な雑音レベルを計算するために使用されてもよく、それに基づいて雑音発生コンポーネントが制御211(C)される。雑音発生コンポーネントがディスクドライブの場合は、制御は該ドライブへの入出力(I/O)アクセスを制御して、ユーザーに対してステップ213(Ren. A_S)でオーディオ信号を表現しているときは、該I/Oアクセスに起因する妨害が低められるようにすることである。明らかに、これは、ユーザーが聴いている映画または音楽における音がより大きいまたは大きい部分で、雑音レベルが高いところでは、ドライブへのアクセスを許可し、音がより小さいまたは小さい部分で、雑音レベルが低いところでは、アクセスを禁止するか最小限にすることを含む。
【0027】
音が大きいもしくはより大きいおよび音がより小さいまたはより小さいという用語は、ユーザーに固有であってもよく、たとえばユーザーの聴覚が良好か否かに固有であってもよい。
【0028】
制御基準が満たされることができない状況が起こる場合、雑音が目立つことにはなるが、オーディオ信号213(Ren. A_S)はユーザーに対して表現される215。これはたとえば、メモリ111におけるアンダーフローを回避するためでありうる。先述したステップは今度は次の時間区間について繰り返される217。
【0029】
図3は、マイクロプロセッサ307を使って雑音発生コンポーネントを制御して、オーディオ信号305をユーザー303に対して表現しているときに雑音妨害が低められるようにするためのオーディオ装置301のある実施形態の概略的な概観図を示している。この例では、オーディオ装置はコンピュータ315の一部であり、雑音発生コンポーネント313はコンピュータ中の冷却ファンであると想定する。したがって、制御パラメータは冷却ファンのファン・スピードであり、制御の効果はコンピュータ315内の温度が所与の最大温度レベル未満であることを保証し、同時に雑音妨害を低下させることである。図1および図2に示された前記内部113および/または外部雑音発生コンポーネントのような他の雑音発生コンポーネントも可能であることは明らかである。同時に、コンピュータ315内の温度が常に所与の最大値未満に留まることが保証される。ここで、冷却ファン313によって生成される雑音をファン・スピードの関数として知ることが重要であるのはもちろんである。この情報は、測定されることもできるし、あるいは冷却ファン313を購入するときに得てもよいものである。
【0030】
先述したように、ユーザー303に対して表現するのに先立ち、オーディオ信号309が読まれ、復号され、記憶手段311に記憶される。記憶手段はFIFOバッファなどでありうる。その後、オーディオ信号309の出力レベル変動が判別され、好ましくは許容可能な雑音レベルを計算するために使われる。それに基づいて、雑音発生コンポーネント313が制御される。
【0031】
さらに、温度計315からの温度出力が読まれ、コンピュータ315内の温度発展を予測するのに使うことができる。出力レベル変動と並んで予測された温度に基づいて、冷却ファン313の通風機スピードが制御される。温度計315を予測された温度が正しいかどうかを検査するのにも使ってもよい。それにより、コンピュータ315内の起こり得る過熱を防止するために使うのである。温度を予測する際、コンピュータ315内の主要な熱源および好ましくは環境温度をも考慮に入れて熱力学的モデルを適用してもよい。予測される温度は、コンピュータ315の特定の型についての経験的モデルに基づいているのでもよい。このようにして、冷却のための最適スケジュールが決定される。一例として、ユーザー303は楽曲を聴いている。その楽曲は最初は低い出力レベルだが、その後比較的高い出力レベルになる。その際、スケジュールまたは制御は好ましくは、出力レベルが低い間はファン・スピードを低め、該低い出力レベルの間に生じうる起こり得る過熱が生じる直前に冷却パフォーマンスを最大化することを含むであろう。出力レベルが高い間は、ファン・スピードに起因して生成される雑音はユーザー303には認識されないので、スケジュールは今度は可能性としてはシステムのさらなる冷却を含む。
【0032】
冷却ファン313に加えて制御されるべき一つまたは複数の雑音発生コンポーネント、たとえば図1および図2に示した前記内部113および/または外部117雑音発生コンポーネントがある場合は、制御はさらに前記追加的な雑音発生コンポーネントに基づく。一例として、雑音発生コンポーネントが冷却ファン313およびディスクドライブを含む場合、制御は冷却ファン313のスピード(すなわち冷却)およびディスクドライブへのI/Oアクセスに基づく。この制御の好ましい効果は、コンピュータの温度が所定の上限温度未満であり、同時にディスクドライブへのI/Oアクセスが、たとえば記憶手段111におけるアンダーフローが回避されるようなものである、というものである。先述したように、スケジュールまたは制御によって雑音が許容可能な雑音レベル未満であるという基準を満たすことができない状況が起こり得る。そのような場合、スケジュールは破る必要があるであろう。さもなければ、たとえばコンピュータ内の過熱または記憶手段111におけるアンダーフローが生じることがある。
【0033】
図4は、雑音発生コンポーネントを制御する方法の実施形態のフローチャートを示している。雑音発生コンポーネントは冷却ファンであることができ、したがって、ユーザーに対してオーディオ信号を表現しているときは冷却ファンからの雑音妨害が低められる。上記のように、雑音発生コンポーネントが二つ以上の雑音発生コンポーネントを含んでいて、制御が複合最適化問題であってもよい。しかし、簡単のため、冷却ファンが唯一の雑音発生コンポーネントであると想定する。その場合、制御パラメータはファン・スピードだけであり、制御の効果は冷却ファンの周囲で最適温度を維持することである。冷却ファンはオーディオ装置を有するコンピュータ内に位置されていると想定する。最初、ステップ401(A_S)でオーディオアダプターによってオーディオ信号が表現され、ステップ403(D_A_S)で復号され、ステップ405(St)で記憶される。記憶された復号データ403(D_A_S)はある時間にわたってステップ407(Anal. D_A_S)で解析される。それにより、ステップ407で、ある時間にわたるオーディオ信号の出力レベル変動が判別され、好ましくはステップ417(Comp. N_L)において許容可能な雑音レベルを計算するために使用される。さらに、コンピュータ内の温度が測定されてもよく、コンピュータ内の温度発展が好ましくはステップ409(Temp.)で予測される。ステップ407におけるある時間にわたるオーディオ信号の出力レベル変動に関係する情報に基づき、ステップ411(Esti. Cool. Perf.)において許容可能な雑音レベルおよび冷却パフォーマンスが推定される。測定される温度は、コンピュータ内の初期温度を測定するよう、そしてまた予測された温度が正しいか否かを後刻検査し、それによりコンピュータ内での起こり得る過熱を防止するよう適応されうる。前記情報に基づき、ステップ413(C)で冷却ファンが制御され、オーディオ信号はステップ415(Ren. A_S)でユーザーに対して表現される。その後、ステップ401〜419が反復421される。
【0034】
上述したように、ある時間期間にわたるスケジュールまたは制御によって雑音が許容可能な雑音レベル未満であるという基準を満たすことができない状況が起こり得る。そのような場合、ファン・スピード(または他の雑音発生コンポーネント)のスケジュールは破るか破棄する419必要がある。この例の場合、その結果は、ファン・スピードが雑音レベル限界を超えるというものになる。さもなければ、雑音発生コンポーネントが冷却ファンであるとすると、コンピュータ内の過熱が生じることがある。
【0035】
図5は、ユーザーに対してオーディオ信号を表現しているときに雑音発生コンポーネントをどのように制御するかの例を示している。この例は、図6の例と同様、実際のデータに基づいたものではなく、単に解説のためである。図5aに示される図は、オーディオ信号の出力レベルを時間の関数としてデシベル(dB)で示している。好ましくは、出力レベルは許容可能な雑音レベルを計算するために使用される。横軸に示された時間期間は、ユーザーが聴こうとしている楽曲の全継続時間またはその楽曲の時間区間でありうる。この例では、雑音発生コンポーネントは冷却ファンおよびディスクドライブへのI/Oアクセスである。該雑音発生コンポーネントの制御を可能にするために、冷却ファンのスピードおよびディスクドライブへのI/Oアクセスを生成される雑音に関係づける情報を得ることが重要である。その一つの方法は、単にファンからの雑音をスピードの関数として測定し、前記ディスクドライブへのI/Oアクセスの間に生成される雑音を測定することである。また、そのような情報をファンおよびディスクドライブを購入する際に入手することも可能であろう。この情報があれば、雑音妨害を低めるよう冷却ファンおよびディスクドライブへのI/Oアクセスを制御しうる。図1〜図4のもとで記載した実施形態では、冷却ファンの周囲での予測される温度も追加的な制御パラメータとして使用されうる。
【0036】
図5bは、図5aに示される出力レベルに従って冷却ファンをどのように制御するかの例を示している。横軸は図5aに示されたのと同じ時間軸を表し、縦軸は冷却ファンの回転スピードおよびI/Oアクセスに起因する雑音を示す。最初、冷却ファンは動いていない。曲線503および階段関数501は、雑音を低めるようにする、前記ディスクドライブへのI/Oアクセスおよび冷却ファンの通風スピードについてのスケジュールを表している。この例では、通風機スピードは、出力レベルがある雑音レベルに達する時刻t1に実質的に階段状に上昇させられる。このスピードは、時刻t2まで、すなわち時間区間dt′=t2−t1にわたって一定に維持される。図5aに示される雑音発展は、出力レベルが、最初の雑音ピークに達してある時間後には低く留まるというものなので、時間区間dt′の間にできるだけ多くの冷却パフォーマンスを得ておくことが重要である。さもなければ、後刻過熱が生じうる。ここに示されるように、回転スピードが時刻t3で二度目に活性化されるが出力レベル上昇は比較的小さいとき、短い時間期間すなわちdt″にわたって小さなファン・スピードが許容される。しかしながら、最初の冷却パフォーマンスが非常に高かったので、装置内の温度は所与の最大値よりかなり低いこともありうる。出力レベルが再び増加する時刻t5では、通風機スピードは上げられるが最初ほどではない。温度が最大値より十分低いから、あるいはまだ十分低いかもしれないからである。この回転スピードは時間期間dt′′′にわたって一定に維持される。ここで、全時間期間にわたって、冷却ファンおよび通風機によって生成される雑音の和がある上限雑音レベルより低く、それによりユーザーに対してオーディオ信号を表現しているときは妨害が低められることが保証される。
【0037】
図5cおよび図5dは、前記ディスクドライブへのI/Oアクセスおよび冷却ファンの通風スピードのためのスケジュールの結果を示す。図5cは、冷却ファンの周囲における、たとえばコンピュータ内の実際の温度曲線507を示しており、曲線505は記憶手段におけるデータの充填度を表す。図5dは、I/Oアクセスおよびファン・スピードに起因して生成される雑音の和である。図5dの曲線を図5aの曲線と比較することにより、この曲線が実質的に図5aの曲線の形に従っており、許容可能な雑音レベルより低いことが好まれる。
【0038】
図6aおよび図6bは、ユーザーに対してオーディオ信号を表現しているときに雑音発生コンポーネントをどのように制御するかのもう一つの例を示している。ここでもまた、この例は実際のデータに基づいたものではなく、単に解説のためである。図5bに示した通風スピードの階段状の増加に対して、この冷却ファンの制御は冷却ファンの回転スピード制御に基づいているので、実質的に出力レベル曲線の形に従う601。また、ここにはディスクドライブまたはデータ処理へのI/Oアクセスのための対応する曲線603も示されている。図6cおよび図6dは、図5cおよび図5dに示したものと同様の曲線605、607を示している。
【0039】
上記の諸実施形態は本発明を限定するのではなく解説するものであり、当業者は付属の請求項の範囲から外れることなく数多くの代替的な実施形態を設計できるであろうことは注意しておくべきである。請求項において、括弧内に参照符号があったとしてもその請求項を限定するものと解釈してはならない。動詞「有する」は請求項において挙げられているもの以外の要素またはステップの存在を排除しない。本発明は、いくつかの相異なる要素を有するハードウェアによって、および好適にプログラミングされたコンピュータによって実装されてもよい。いくつかの手段を列挙している装置請求項においては、それらの手段のいくつかが同一のハードウェア項目によって具現されてもよい。ある種の施策が互いに異なる従属請求項において言及されているというだけの事実がそれらの施策の組み合わせが有利に使用できないことを示すものではない。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明に基づくオーディオ装置のある実施形態の概略的な概観図である。
【図2】雑音発生コンポーネントを制御するための方法のある実施形態のフローチャートである。
【図3】本発明に基づくオーディオ装置のある実施形態の概略的な概観図である。
【図4】雑音発生コンポーネントを制御するための方法のある実施形態のフローチャートである。
【図5a】ユーザーに対してオーディオ信号を表現しているときに雑音発生コンポーネントをどのように制御するかの例を示す図の一部である。
【図5b】ユーザーに対してオーディオ信号を表現しているときに雑音発生コンポーネントをどのように制御するかの例を示す図の一部である。
【図5c】ユーザーに対してオーディオ信号を表現しているときに雑音発生コンポーネントをどのように制御するかの例を示す図の一部である。
【図5d】ユーザーに対してオーディオ信号を表現しているときに雑音発生コンポーネントをどのように制御するかの例を示す図の一部である。
【図6a】ユーザーに対してオーディオ信号を表現しているときに雑音発生コンポーネントをどのように制御するかのもう一つの例を示す図の一部である。
【図6b】ユーザーに対してオーディオ信号を表現しているときに雑音発生コンポーネントをどのように制御するかのもう一つの例を示す図の一部である。
【図6c】ユーザーに対してオーディオ信号を表現しているときに雑音発生コンポーネントをどのように制御するかのもう一つの例を示す図の一部である。
【図6d】ユーザーに対してオーディオ信号を表現しているときに雑音発生コンポーネントをどのように制御するかのもう一つの例を示す図の一部である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、雑音発生コンポーネントを制御して、ユーザーに対してオーディオ信号を表現する(rendering)際には雑音妨害(noise disturbance)が低められるようにすることに関する。より特定的には、本発明は、オーディオ信号出力レベルを読み、出力レベル変動を判別する方法および装置であって、その出力レベル変動を使って雑音発生コンポーネントを制御するものに関する。
【背景技術】
【0002】
ハードディスクおよび/または光学式ドライブならびに冷却ファンといったコンポーネントは、コンピュータのような装置において使われている雑音発生コンポーネントの例である。冷却ファン特有の問題は、冷却ファンがしばしばオンにされ、動作中オンのままにされることである。これはたとえば音楽または映画の再生に干渉するファン雑音を引き起こしうる。このファン雑音は、特に音楽や映画の静かな部分においては非常にわずらわしいことがある。しかし、より音が大きい部分ではわずらわしさは低下する。同じ問題は、ハードディスクおよび/または光学式ドライブへの入出力アクセスを考えるときにも起こる。これらも、音楽や映画の静かな部分において非常に目立ち、わずらわしいことがありうる妨害雑音を発生する。
【0003】
US6,591,198は、環境雑音レベルに応じて装置中の雑音出力を制御するためのプロセッサおよびマイクロホンを含むシステムを開示している。これは、マイクロホンの使用によって環境雑音レベルを測定することによって行われる。それに基づき、プロセッサは、環境雑音レベルに応じて当該装置の雑音出力を変更させるのである。この発明の問題は、検出されるのが現在の環境雑音レベルであり、それに基づいて当該装置の出力が変更されるということである。これは、特に雑音出力がある時間期間の間は下げたり止めたりすることが許容され得ない場合に問題を引き起こしうる。これは、雑音出力が冷却ファンによって引き起こされる場合にあてはまる。その場合、冷却ファンを止めることは装置の過熱を引き起こしうる。
【0004】
US6,494,381は、電子装置のオーディオ出力のほか、電子装置および/または半導体基板内で生成される熱に応じた冷却ファン制御機構を開示する。この発明によれば、冷却ファン制御機構は、冷却ファンのスピードを決定するために現在のオーディオ出力レベルおよび現在の装置温度を考慮することに基づいている。したがって、現在のオーディオ出力レベルが高いときは冷却ファンのスピードも高く、逆も成り立つ。現在のオーディオ出力レベルが低いときは、冷却ファンのスピードは低い。この発明の問題は、現在のオーディオ出力レベルおよび現在の装置温度が考慮されるため、冷却ファンによって引き起こされる雑音に起因する妨害が下がるかどうかは保証できないということである。これは、当該装置における雑音出力が長い時間期間にわたって低い場合に顕著となりうる。当該装置内の過熱を防ぐには、当該機構は冷却ファンのスピードを上げざるを得ず、対応する妨害を引き起こすことになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の問題を解決することが本発明の一つの目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある側面は、雑音発生コンポーネントを制御して、オーディオ信号を表現しているときはユーザーによって知覚される雑音妨害が低められるようにする方法であって:
・前記オーディオ信号を読み、それに基づいて前記オーディオ信号の出力レベル変動を判別するステップと;
・前記出力レベル変動を使って前記雑音発生コンポーネントを制御するステップであって、前記オーディオ信号の出力レベルが低いことが前記雑音発生コンポーネントからの雑音が低められるように前記雑音発生コンポーネントを制御することにつながるようなステップ、
とを有する方法に関する。
【0007】
よって、雑音発生コンポーネントからの雑音は、表現されるオーディオ信号の出力レベル変動に従って制御される。それにより、出力レベルが下がると雑音もより低くなり、逆も成り立つ。出力レベルが上がれば雑音もより高くなる。結果は、発生される雑音はユーザーには聞こえないということである。
【0008】
雑音発生コンポーネントのある実施形態は冷却ファンであり、前記制御は冷却ファンのスピードの制御を含む。
【0009】
それにより、ファン雑音に起因する妨害が再生の間、低められることができる。個別的な例としては、冷却ファンは、オーディオ信号を再生するためのオーディオアダプターをもつコンピュータの雑音コンポーネントである。オーディオアダプターによって表現されるオーディオ信号の解析を該オーディオ信号を再生する前に行うことによって、冷却ファンはしかるべく制御できる。これは、冷却ファンのスピード、したがって冷却パフォーマンスが出力レベルが低い場合は低くなり、出力レベルが高い場合は高くなるように実行される。その結果、ファンの冷却パフォーマンスが維持されるが、その動作は表現されるオーディオ信号の出力レベルに従ってスケジューリングされる。雑音発生コンポーネントは、冷却ファンに加えて一つまたは複数の雑音発生コンポーネントを含みうる。該コンポーネントの雑音発生は、表現されるオーディオ信号の出力レベルに従ってスケジューリングされるということになる。
【0010】
ある実施形態では、本方法はさらに、前記冷却ファンの周囲の温度を予測し、また該予測された温度を冷却ファンのスピードの制御における制御パラメータとして使用することを含む。
【0011】
冷却ファンを際御する際に出力レベル変動と並んで予測された温度を使うことにより、より精密な制御が得られる。一例として、予測された温度は、高い出力レベルでも、冷却ファンの周囲の予測された温度が最大温度限界より十分低いため冷却ファンの最大スピードは必要ないということを示すことがありうる。
【0012】
本発明のある実施形態は、オーディオ信号の周波数特性を決定し、さらに該周波数特性を雑音発生コンポーネントを制御するために利用するステップを含む。
【0013】
一例として、二つのオーディオ信号が同じ強度だが異なる周波数である場合、雑音妨害は周波数の違いのため異なってくることがある。そのため周波数が高い場合には周波数が低い場合より雑音がより大きいことがありうる。したがって、より精密な制御が得られる。
【0014】
ある実施形態では、雑音発生コンポーネントはディスクドライブであり、雑音発生コンポーネントの制御は該ディスクドライブへの入出力(I/O)アクセスを制御することを含む。
【0015】
したがって、ディスクドライブにアクセスする際に引き起こされる雑音は、再生の間は低められることができる。これは、出力レベル変動に従ってI/Oアクセスを制御することによってなされる。すなわち、出力レベルが高い場合にはI/Oアクセスが許容され、逆も成り立つ。出力レベルが低い場合にはI/Oレベルは禁止される。
【0016】
ある実施形態では、雑音発生コンポーネントは二つ以上の雑音発生コンポーネントを含む。
【0017】
よって、該二つ以上のコンポーネントによって生成される雑音は再生の間低められることができる。一例として、制御は、出力レベル変動に従って冷却パフォーマンスとともに前記ディスクドライブへの前記I/Oアクセスを制御することを含みうる。この例では、冷却パラメータはファン・スピードおよびI/Oアクセスである。ここで、制御の効果は温度をある上限温度未満に維持し、かつ記憶手段におけるデータのアンダーフローを回避することである。
【0018】
あるさらなる側面では、本発明は処理ユニットをして前記方法を実行せしめる命令が記憶されたコンピュータ可読媒体に関する。
【0019】
ある側面では、本発明は、雑音発生コンポーネントを制御して、オーディオ信号を表現しているときはユーザーによって知覚される雑音妨害が低められるようにするためのオーディオ装置であって:
・前記オーディオ信号を読み、それに基づいて前記オーディオ信号の出力レベル変動を判別する手段と;
・前記出力レベル変動を使って前記雑音発生コンポーネントを制御する処理手段であって、前記オーディオ信号の出力レベルが低いことが前記雑音発生コンポーネントからの雑音妨害が低められるよう前記雑音発生コンポーネントを制御することにつながるような手段、
とを有する装置に関する。
【0020】
それにより、前記装置は、表現されるオーディオ信号の出力レベル変動に従って雑音発生コンポーネントからの雑音を制御する。結果として、発生される雑音はユーザーには聞こえない。
【0021】
以下では、本発明、特にその好ましい実施形態について、付属の図面との関係でより詳細に述べる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1は、マイクロプロセッサ107および記憶手段111を有する本発明に基づくオーディオ装置101のある実施形態の概略的な概観図である。雑音発生コンポーネントも示されているが、これは内部コンポーネント113もしくは外部コンポーネント117または両者の組み合わせのいずれとも考えることができる。オーディオ信号109をユーザー103に対して表現するのに先立って、オーディオ信号109が読まれ、復号され、記憶手段111に記憶される。ここで、記憶手段はFIFOバッファなどでありうる。その後、オーディオ信号109の出力レベル変動が判別される。プロセッサ107を使って、その出力レベル変動から許容可能な雑音レベルが計算され、雑音発生コンポーネント113、117を制御するために使用されることができる。ここで、雑音発生コンポーネントによって生成される雑音を知ることがもちろん重要である。これは、測定を通じて判別してもよいし、あるいは雑音発生コンポーネントを購入するときに得てもよい。制御は、低出力レベルに応じて発生する雑音が低められ、オーディオ信号の出力レベルが高い場合には発生する雑音が増大されるようになされうる。このようにして、雑音発生コンポーネント113、117によって引き起こされる雑音のための最適スケジュールが決定され、オーディオ信号105はユーザーに対し、最小限の妨害とともに表現されることができる。読み込まれるオーディオ信号は所定の時間区間を含みうる。たとえばそれは5分で、それにより「スケジュール」は5分前になされる。次いでスケジュールは5分後または5分前に更新される。時間区間が可変で、記憶手段111の現在の状態に基づくのでもよい。
【0023】
図1に示された実施形態では、オーディオ装置101はコンピュータ115に統合され、ユーザー103によって使用される。ここで、雑音発生コンポーネントはコンピュータ115の内部コンポーネント113である。これはディスクドライブであることができ、発生される雑音は該ドライブへの入出力(I/O)アクセスに起因する。よって、該ドライブへのI/Oアクセスが前記出力レベル変動に基づいて制御される。すなわち、出力レベルが高いかある出力レベルもしくはある雑音レベルを超えるかするときは、ディスクドライブへのアクセスが許可される。したがって、制御パラメータはI/Oアクセスであり、制御の効果は、記憶手段111におけるアンダーフローを回避しつつ、同時に該I/Oアクセスに起因して生成される雑音を低めることであると言うことができる。
【0024】
もう一つの実施形態では、雑音発生コンポーネントは、装置101に接続された外部コンポーネント117である。この外部雑音発生コンポーネント117は、一例としては、エア・コンディション・システム、フリーザー、外部ディスクドライブなどでありうる。発生される雑音はそれらの装置を作動させることに起因する。
【0025】
もう一つの実施形態では、雑音発生コンポーネントは二つ以上のコンポーネントを含む。それは内部コンポーネントと外部コンポーネントの組み合わせでもよい。
【0026】
図2は、雑音発生コンポーネントを制御するための方法のある実施形態のフローチャートを示している。雑音発生コンポーネントはディスクドライブであると想定する。したがって、制御パラメータはI/Oアクセスであり、制御の効果は、ユーザーにオーディオ信号を表現するときに入出力アクセスに起因する雑音妨害が低められるように、記憶手段におけるアンダーフローを回避する(すなわち、記憶手段に十分なデータがあることを保証する)ことである。オーディオ信号は映画または楽曲でありうる。最初、ユーザーに対して表現するのに先立って、ステップ201(A_S)でオーディオ信号の所定の時間区間が読まれ、ステップ203(D_A_S)で復号され、ステップ205(St)で記憶される。それにより、復号されたデータ203は、表現に先立ってステップ207(Anal. D_A_S)で解析されることができる。解析は、ステップ207(An. D_A_S)においてある時間期間にわたるオーディオ信号の出力レベル変動を判別することを含む。先述したように、出力レベル変動はステップ209(Comp. N_L)において許容可能な雑音レベルを計算するために使用されてもよく、それに基づいて雑音発生コンポーネントが制御211(C)される。雑音発生コンポーネントがディスクドライブの場合は、制御は該ドライブへの入出力(I/O)アクセスを制御して、ユーザーに対してステップ213(Ren. A_S)でオーディオ信号を表現しているときは、該I/Oアクセスに起因する妨害が低められるようにすることである。明らかに、これは、ユーザーが聴いている映画または音楽における音がより大きいまたは大きい部分で、雑音レベルが高いところでは、ドライブへのアクセスを許可し、音がより小さいまたは小さい部分で、雑音レベルが低いところでは、アクセスを禁止するか最小限にすることを含む。
【0027】
音が大きいもしくはより大きいおよび音がより小さいまたはより小さいという用語は、ユーザーに固有であってもよく、たとえばユーザーの聴覚が良好か否かに固有であってもよい。
【0028】
制御基準が満たされることができない状況が起こる場合、雑音が目立つことにはなるが、オーディオ信号213(Ren. A_S)はユーザーに対して表現される215。これはたとえば、メモリ111におけるアンダーフローを回避するためでありうる。先述したステップは今度は次の時間区間について繰り返される217。
【0029】
図3は、マイクロプロセッサ307を使って雑音発生コンポーネントを制御して、オーディオ信号305をユーザー303に対して表現しているときに雑音妨害が低められるようにするためのオーディオ装置301のある実施形態の概略的な概観図を示している。この例では、オーディオ装置はコンピュータ315の一部であり、雑音発生コンポーネント313はコンピュータ中の冷却ファンであると想定する。したがって、制御パラメータは冷却ファンのファン・スピードであり、制御の効果はコンピュータ315内の温度が所与の最大温度レベル未満であることを保証し、同時に雑音妨害を低下させることである。図1および図2に示された前記内部113および/または外部雑音発生コンポーネントのような他の雑音発生コンポーネントも可能であることは明らかである。同時に、コンピュータ315内の温度が常に所与の最大値未満に留まることが保証される。ここで、冷却ファン313によって生成される雑音をファン・スピードの関数として知ることが重要であるのはもちろんである。この情報は、測定されることもできるし、あるいは冷却ファン313を購入するときに得てもよいものである。
【0030】
先述したように、ユーザー303に対して表現するのに先立ち、オーディオ信号309が読まれ、復号され、記憶手段311に記憶される。記憶手段はFIFOバッファなどでありうる。その後、オーディオ信号309の出力レベル変動が判別され、好ましくは許容可能な雑音レベルを計算するために使われる。それに基づいて、雑音発生コンポーネント313が制御される。
【0031】
さらに、温度計315からの温度出力が読まれ、コンピュータ315内の温度発展を予測するのに使うことができる。出力レベル変動と並んで予測された温度に基づいて、冷却ファン313の通風機スピードが制御される。温度計315を予測された温度が正しいかどうかを検査するのにも使ってもよい。それにより、コンピュータ315内の起こり得る過熱を防止するために使うのである。温度を予測する際、コンピュータ315内の主要な熱源および好ましくは環境温度をも考慮に入れて熱力学的モデルを適用してもよい。予測される温度は、コンピュータ315の特定の型についての経験的モデルに基づいているのでもよい。このようにして、冷却のための最適スケジュールが決定される。一例として、ユーザー303は楽曲を聴いている。その楽曲は最初は低い出力レベルだが、その後比較的高い出力レベルになる。その際、スケジュールまたは制御は好ましくは、出力レベルが低い間はファン・スピードを低め、該低い出力レベルの間に生じうる起こり得る過熱が生じる直前に冷却パフォーマンスを最大化することを含むであろう。出力レベルが高い間は、ファン・スピードに起因して生成される雑音はユーザー303には認識されないので、スケジュールは今度は可能性としてはシステムのさらなる冷却を含む。
【0032】
冷却ファン313に加えて制御されるべき一つまたは複数の雑音発生コンポーネント、たとえば図1および図2に示した前記内部113および/または外部117雑音発生コンポーネントがある場合は、制御はさらに前記追加的な雑音発生コンポーネントに基づく。一例として、雑音発生コンポーネントが冷却ファン313およびディスクドライブを含む場合、制御は冷却ファン313のスピード(すなわち冷却)およびディスクドライブへのI/Oアクセスに基づく。この制御の好ましい効果は、コンピュータの温度が所定の上限温度未満であり、同時にディスクドライブへのI/Oアクセスが、たとえば記憶手段111におけるアンダーフローが回避されるようなものである、というものである。先述したように、スケジュールまたは制御によって雑音が許容可能な雑音レベル未満であるという基準を満たすことができない状況が起こり得る。そのような場合、スケジュールは破る必要があるであろう。さもなければ、たとえばコンピュータ内の過熱または記憶手段111におけるアンダーフローが生じることがある。
【0033】
図4は、雑音発生コンポーネントを制御する方法の実施形態のフローチャートを示している。雑音発生コンポーネントは冷却ファンであることができ、したがって、ユーザーに対してオーディオ信号を表現しているときは冷却ファンからの雑音妨害が低められる。上記のように、雑音発生コンポーネントが二つ以上の雑音発生コンポーネントを含んでいて、制御が複合最適化問題であってもよい。しかし、簡単のため、冷却ファンが唯一の雑音発生コンポーネントであると想定する。その場合、制御パラメータはファン・スピードだけであり、制御の効果は冷却ファンの周囲で最適温度を維持することである。冷却ファンはオーディオ装置を有するコンピュータ内に位置されていると想定する。最初、ステップ401(A_S)でオーディオアダプターによってオーディオ信号が表現され、ステップ403(D_A_S)で復号され、ステップ405(St)で記憶される。記憶された復号データ403(D_A_S)はある時間にわたってステップ407(Anal. D_A_S)で解析される。それにより、ステップ407で、ある時間にわたるオーディオ信号の出力レベル変動が判別され、好ましくはステップ417(Comp. N_L)において許容可能な雑音レベルを計算するために使用される。さらに、コンピュータ内の温度が測定されてもよく、コンピュータ内の温度発展が好ましくはステップ409(Temp.)で予測される。ステップ407におけるある時間にわたるオーディオ信号の出力レベル変動に関係する情報に基づき、ステップ411(Esti. Cool. Perf.)において許容可能な雑音レベルおよび冷却パフォーマンスが推定される。測定される温度は、コンピュータ内の初期温度を測定するよう、そしてまた予測された温度が正しいか否かを後刻検査し、それによりコンピュータ内での起こり得る過熱を防止するよう適応されうる。前記情報に基づき、ステップ413(C)で冷却ファンが制御され、オーディオ信号はステップ415(Ren. A_S)でユーザーに対して表現される。その後、ステップ401〜419が反復421される。
【0034】
上述したように、ある時間期間にわたるスケジュールまたは制御によって雑音が許容可能な雑音レベル未満であるという基準を満たすことができない状況が起こり得る。そのような場合、ファン・スピード(または他の雑音発生コンポーネント)のスケジュールは破るか破棄する419必要がある。この例の場合、その結果は、ファン・スピードが雑音レベル限界を超えるというものになる。さもなければ、雑音発生コンポーネントが冷却ファンであるとすると、コンピュータ内の過熱が生じることがある。
【0035】
図5は、ユーザーに対してオーディオ信号を表現しているときに雑音発生コンポーネントをどのように制御するかの例を示している。この例は、図6の例と同様、実際のデータに基づいたものではなく、単に解説のためである。図5aに示される図は、オーディオ信号の出力レベルを時間の関数としてデシベル(dB)で示している。好ましくは、出力レベルは許容可能な雑音レベルを計算するために使用される。横軸に示された時間期間は、ユーザーが聴こうとしている楽曲の全継続時間またはその楽曲の時間区間でありうる。この例では、雑音発生コンポーネントは冷却ファンおよびディスクドライブへのI/Oアクセスである。該雑音発生コンポーネントの制御を可能にするために、冷却ファンのスピードおよびディスクドライブへのI/Oアクセスを生成される雑音に関係づける情報を得ることが重要である。その一つの方法は、単にファンからの雑音をスピードの関数として測定し、前記ディスクドライブへのI/Oアクセスの間に生成される雑音を測定することである。また、そのような情報をファンおよびディスクドライブを購入する際に入手することも可能であろう。この情報があれば、雑音妨害を低めるよう冷却ファンおよびディスクドライブへのI/Oアクセスを制御しうる。図1〜図4のもとで記載した実施形態では、冷却ファンの周囲での予測される温度も追加的な制御パラメータとして使用されうる。
【0036】
図5bは、図5aに示される出力レベルに従って冷却ファンをどのように制御するかの例を示している。横軸は図5aに示されたのと同じ時間軸を表し、縦軸は冷却ファンの回転スピードおよびI/Oアクセスに起因する雑音を示す。最初、冷却ファンは動いていない。曲線503および階段関数501は、雑音を低めるようにする、前記ディスクドライブへのI/Oアクセスおよび冷却ファンの通風スピードについてのスケジュールを表している。この例では、通風機スピードは、出力レベルがある雑音レベルに達する時刻t1に実質的に階段状に上昇させられる。このスピードは、時刻t2まで、すなわち時間区間dt′=t2−t1にわたって一定に維持される。図5aに示される雑音発展は、出力レベルが、最初の雑音ピークに達してある時間後には低く留まるというものなので、時間区間dt′の間にできるだけ多くの冷却パフォーマンスを得ておくことが重要である。さもなければ、後刻過熱が生じうる。ここに示されるように、回転スピードが時刻t3で二度目に活性化されるが出力レベル上昇は比較的小さいとき、短い時間期間すなわちdt″にわたって小さなファン・スピードが許容される。しかしながら、最初の冷却パフォーマンスが非常に高かったので、装置内の温度は所与の最大値よりかなり低いこともありうる。出力レベルが再び増加する時刻t5では、通風機スピードは上げられるが最初ほどではない。温度が最大値より十分低いから、あるいはまだ十分低いかもしれないからである。この回転スピードは時間期間dt′′′にわたって一定に維持される。ここで、全時間期間にわたって、冷却ファンおよび通風機によって生成される雑音の和がある上限雑音レベルより低く、それによりユーザーに対してオーディオ信号を表現しているときは妨害が低められることが保証される。
【0037】
図5cおよび図5dは、前記ディスクドライブへのI/Oアクセスおよび冷却ファンの通風スピードのためのスケジュールの結果を示す。図5cは、冷却ファンの周囲における、たとえばコンピュータ内の実際の温度曲線507を示しており、曲線505は記憶手段におけるデータの充填度を表す。図5dは、I/Oアクセスおよびファン・スピードに起因して生成される雑音の和である。図5dの曲線を図5aの曲線と比較することにより、この曲線が実質的に図5aの曲線の形に従っており、許容可能な雑音レベルより低いことが好まれる。
【0038】
図6aおよび図6bは、ユーザーに対してオーディオ信号を表現しているときに雑音発生コンポーネントをどのように制御するかのもう一つの例を示している。ここでもまた、この例は実際のデータに基づいたものではなく、単に解説のためである。図5bに示した通風スピードの階段状の増加に対して、この冷却ファンの制御は冷却ファンの回転スピード制御に基づいているので、実質的に出力レベル曲線の形に従う601。また、ここにはディスクドライブまたはデータ処理へのI/Oアクセスのための対応する曲線603も示されている。図6cおよび図6dは、図5cおよび図5dに示したものと同様の曲線605、607を示している。
【0039】
上記の諸実施形態は本発明を限定するのではなく解説するものであり、当業者は付属の請求項の範囲から外れることなく数多くの代替的な実施形態を設計できるであろうことは注意しておくべきである。請求項において、括弧内に参照符号があったとしてもその請求項を限定するものと解釈してはならない。動詞「有する」は請求項において挙げられているもの以外の要素またはステップの存在を排除しない。本発明は、いくつかの相異なる要素を有するハードウェアによって、および好適にプログラミングされたコンピュータによって実装されてもよい。いくつかの手段を列挙している装置請求項においては、それらの手段のいくつかが同一のハードウェア項目によって具現されてもよい。ある種の施策が互いに異なる従属請求項において言及されているというだけの事実がそれらの施策の組み合わせが有利に使用できないことを示すものではない。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明に基づくオーディオ装置のある実施形態の概略的な概観図である。
【図2】雑音発生コンポーネントを制御するための方法のある実施形態のフローチャートである。
【図3】本発明に基づくオーディオ装置のある実施形態の概略的な概観図である。
【図4】雑音発生コンポーネントを制御するための方法のある実施形態のフローチャートである。
【図5a】ユーザーに対してオーディオ信号を表現しているときに雑音発生コンポーネントをどのように制御するかの例を示す図の一部である。
【図5b】ユーザーに対してオーディオ信号を表現しているときに雑音発生コンポーネントをどのように制御するかの例を示す図の一部である。
【図5c】ユーザーに対してオーディオ信号を表現しているときに雑音発生コンポーネントをどのように制御するかの例を示す図の一部である。
【図5d】ユーザーに対してオーディオ信号を表現しているときに雑音発生コンポーネントをどのように制御するかの例を示す図の一部である。
【図6a】ユーザーに対してオーディオ信号を表現しているときに雑音発生コンポーネントをどのように制御するかのもう一つの例を示す図の一部である。
【図6b】ユーザーに対してオーディオ信号を表現しているときに雑音発生コンポーネントをどのように制御するかのもう一つの例を示す図の一部である。
【図6c】ユーザーに対してオーディオ信号を表現しているときに雑音発生コンポーネントをどのように制御するかのもう一つの例を示す図の一部である。
【図6d】ユーザーに対してオーディオ信号を表現しているときに雑音発生コンポーネントをどのように制御するかのもう一つの例を示す図の一部である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
雑音発生コンポーネントを制御して、オーディオ信号を表現しているときはユーザーによって知覚される雑音妨害が低められるようにする方法であって:
・前記オーディオ信号を読み、それに基づいて前記オーディオ信号の出力レベル変動を判別するステップと;
・前記出力レベル変動を使って前記雑音発生コンポーネントを制御するステップであって、前記オーディオ信号の出力レベルが低いことが前記雑音発生コンポーネントからの雑音が低められるように前記雑音発生コンポーネントを制御することにつながるようなステップ、
とを有する方法。
【請求項2】
前記雑音発生コンポーネントが冷却ファンであり、前記制御は前記冷却ファンのスピードの制御を含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記冷却ファンの周囲の温度を予測し、また該予測された温度を冷却ファンのスピードの制御における制御パラメータとして使用することを含む、請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記オーディオ信号の周波数特性を判別し、さらに該周波数特性を前記雑音発生コンポーネントを制御するために利用するステップを含む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記雑音発生コンポーネントがディスクドライブであり、前記雑音発生コンポーネントの制御は該ディスクドライブへの入出力アクセスを制御することを含む、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記雑音発生コンポーネントが二つ以上の雑音発生コンポーネントである、請求項1ないし5のうちいずれか一項記載の方法。
【請求項7】
処理ユニットをして請求項1ないし6のうちいずれか一項記載の方法を実行せしめる命令が記憶されたコンピュータ可読媒体。
【請求項8】
雑音発生コンポーネントを制御して、オーディオ信号を表現しているときはユーザーによって知覚される雑音妨害が低められるようにするためのオーディオ装置であって:
・前記オーディオ信号を読み、それに基づいて前記オーディオ信号の出力レベル変動を判別する手段と;
・前記出力レベル変動を使って前記雑音発生コンポーネントを制御する処理手段であって、前記オーディオ信号の出力レベルが低いことが前記雑音発生コンポーネントからの雑音妨害が低められるよう前記雑音発生コンポーネントを制御することにつながるような手段、
とを有する装置。
【請求項1】
雑音発生コンポーネントを制御して、オーディオ信号を表現しているときはユーザーによって知覚される雑音妨害が低められるようにする方法であって:
・前記オーディオ信号を読み、それに基づいて前記オーディオ信号の出力レベル変動を判別するステップと;
・前記出力レベル変動を使って前記雑音発生コンポーネントを制御するステップであって、前記オーディオ信号の出力レベルが低いことが前記雑音発生コンポーネントからの雑音が低められるように前記雑音発生コンポーネントを制御することにつながるようなステップ、
とを有する方法。
【請求項2】
前記雑音発生コンポーネントが冷却ファンであり、前記制御は前記冷却ファンのスピードの制御を含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記冷却ファンの周囲の温度を予測し、また該予測された温度を冷却ファンのスピードの制御における制御パラメータとして使用することを含む、請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記オーディオ信号の周波数特性を判別し、さらに該周波数特性を前記雑音発生コンポーネントを制御するために利用するステップを含む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記雑音発生コンポーネントがディスクドライブであり、前記雑音発生コンポーネントの制御は該ディスクドライブへの入出力アクセスを制御することを含む、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記雑音発生コンポーネントが二つ以上の雑音発生コンポーネントである、請求項1ないし5のうちいずれか一項記載の方法。
【請求項7】
処理ユニットをして請求項1ないし6のうちいずれか一項記載の方法を実行せしめる命令が記憶されたコンピュータ可読媒体。
【請求項8】
雑音発生コンポーネントを制御して、オーディオ信号を表現しているときはユーザーによって知覚される雑音妨害が低められるようにするためのオーディオ装置であって:
・前記オーディオ信号を読み、それに基づいて前記オーディオ信号の出力レベル変動を判別する手段と;
・前記出力レベル変動を使って前記雑音発生コンポーネントを制御する処理手段であって、前記オーディオ信号の出力レベルが低いことが前記雑音発生コンポーネントからの雑音妨害が低められるよう前記雑音発生コンポーネントを制御することにつながるような手段、
とを有する装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5a】
【図5b】
【図5c】
【図5d】
【図6a】
【図6b】
【図6c】
【図6d】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5a】
【図5b】
【図5c】
【図5d】
【図6a】
【図6b】
【図6c】
【図6d】
【公表番号】特表2008−525925(P2008−525925A)
【公表日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−538560(P2007−538560)
【出願日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【国際出願番号】PCT/IB2005/053446
【国際公開番号】WO2006/046179
【国際公開日】平成18年5月4日(2006.5.4)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【国際出願番号】PCT/IB2005/053446
【国際公開番号】WO2006/046179
【国際公開日】平成18年5月4日(2006.5.4)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]