説明

電動自転車の駆動ユニット

【課題】ロータや減速機構がロックした場合に車輪のロックを防止する。
【解決手段】回転自在に支持されたロータと、前記ロータの径方向外側に設けられ、前記ロータを回転させるためのステータと、前記ロータからの回転を減速する減速機構と、前記減速機構の最終段と車輪のハブとを連結し、前記減速機構によって減速された回転を前記車輪のハブへ伝達する連結部29と、前記連結部に形成され、破断により前記減速機構の最終段と車輪のハブとの前記連結部による連結を解除可能な連結解除部35と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動自転車の駆動ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の構成では、遊星減速された動力が内歯歯車に伝達され、さらに、当該動力が、内歯歯車がネジで固定されたハブ本体の側壁部に伝達されて前車輪を駆動している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−12542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の構成では、モールドモータのステータはハブ軸に固定されており、ロータが何らかのトラブルによるロック(回転不能)状態となった場合、減速機構、側壁部、ハブ体もロックして、前車輪がロックしてしまう。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、ロータや減速機構がロックした場合に車輪のロックを防止できる電動自転車の駆動ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の電動自転車の駆動ユニットは、回転自在に支持されたロータと、前記ロータの径方向外側に設けられ、前記ロータを回転させるためのステータと、前記ロータからの回転を減速する減速機構と、前記減速機構の最終段と車輪のハブとを連結し、前記減速機構によって減速された回転を前記車輪のハブへ伝達する連結部と、前記連結部に形成され、破断により前記減速機構の最終段と車輪のハブとの前記連結部による連結を解除可能な連結解除部と、を備えている。
【0007】
この駆動ユニットによれば、連結部に形成された連結解除部が、破断により減速機構の最終段と車輪のハブとの連結部による連結を解除可能となっている。従って、ロータや減速機構がロックした場合に、減速機構の最終段と車輪のハブとの連結が連結解除部によって解除されることで、車輪のロックを防止できる。
【0008】
請求項2に記載の電動自転車の駆動ユニットでは、前記連結部は、前記減速機構の最終段と別素材で構成されている。
【0009】
この駆動ユニットによれば、連結部と減速機構の最終段との間でひずみが発生しやすく、連結部が減速機構の最終段と同一素材で構成されている場合に比べ、連結解除部の破断をさせやすくなるため、減速機構の最終段と車輪のハブとの連結解除を容易に行える。
【0010】
請求項3に記載の電動自転車の駆動ユニットでは、前記連結部は、前記減速機構の最終段よりも、強度が低い材料で構成されている。
【0011】
この駆動ユニットによれば、減速機構の最終段の強度を保ちつつ、連結解除部の破断をさせやすくなる。
【0012】
請求項4に記載の電動自転車の駆動ユニットでは、前記減速機構の最終段は、金属材料で構成され、前記連結部は、樹脂材料で構成されている。
【0013】
この駆動ユニットによれば、連結部と減速機構の最終段との強度差を出しやすいため、より効果的に、減速機構の最終段の強度を保ちつつ、連結解除部の破断をさせやすくなる。
【0014】
請求項5に記載の電動自転車の駆動ユニットでは、前記連結部は、インサート成型により前記減速機構の最終段と一体的に形成されている。
【0015】
この駆動ユニットによれば、連結部と減速機構の最終段と一体に形成されているので、連結部と減速機構の最終段とが別体で構成される場合に比べ、連結部の取り扱いが簡便である。
【0016】
請求項6に記載の電動自転車の駆動ユニットでは、前記連結解除部は、前記連結部に形成された切り欠けによって脆弱にされた脆弱部で構成されている。
【0017】
この駆動ユニットによれば、部品を追加することなく、連結解除部を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態に係る駆動ユニットの側面断面図である。
【図2】図1に示される駆動ユニットの分解斜視図である。
【図3】図2に示されるカバーアッセンブリの斜視図である。
【図4】本実施形態に係る内歯歯車及び連結部を示す斜視図である。
【図5】本実施形態に係る内歯歯車及び連結部を示す側面断面図である。
【図6】本実施形態に係る連結解除部を拡大して示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面に基づき、本発明の一実施形態について説明する。
【0020】
図1に示されるように、本発明の一実施形態に係る電動自転車の駆動ユニット10は、一対の固定軸12,14と、ロータ16と、ステータ18と、モータハウジング20と、外歯歯車22と、キャリア24と、回転部材の一例である車輪のハブ26と、内歯歯車28とを主要な構成として備えている。なお、図中において、矢印A方向は、駆動ユニット10の軸方向を示し、矢印A1方向は、駆動ユニット10の軸方向外側を示し、矢印A2方向は、駆動ユニット10の軸方向内側を示す。駆動ユニット10(ロータ16、ステータ18)の軸方向中央S(図1参照)を境界として、軸方向中央Sから離れる軸方向が軸方向外側であり、軸方向中央Sに近づく軸方向が軸方向内側である。また、図中において、矢印B方向は、駆動ユニット10の径方向を示し、矢印B1方向は、駆動ユニット10の径方向外側を示し、矢印B2方向は、駆動ユニット10の径方向内側を示す。
【0021】
一対の固定軸12,14は、互いに同軸上に配置されている。この一対の固定軸12,14には、ネジ部12A,14Aがそれぞれ形成されており、このネジ部12A,14Aには、ナット30,32がそれぞれ螺合されている。一方の固定軸12は、ナット30を用いて外部に固定され、他方の固定軸14は、ナット32を用いて外部に固定される。この場合の外部とは、例えば、自転車の車体である。
【0022】
ロータ16は、後述するステータ18と共にブラシレスモータを構成している。このロータ16は、一対の固定軸12,14の間に、この一対の固定軸12,14と同軸上に配置された出力軸34を有している。この出力軸34における他方の固定軸14側には、偏芯軸36が偏芯状態で設けられている。この偏芯軸36は、セレーション結合部38により出力軸34と結合されており、出力軸34と軸方向の反対側に突出する軸部36Aを有している。この軸部36Aは、出力軸34と同軸上に形成されている。
【0023】
ステータ18は、環状に形成されており、ロータ16の径方向外側に設けられている。このロータ16及びステータ18を有して構成されたブラシレスモータでは、ステータ18に回転磁界が生じると、ロータ16及びステータ18間に吸引・反発力が作用し、ロータ16と共に出力軸34が回転される。
【0024】
モータハウジング20は、一方の固定軸12側からステータ18に取り付けられた第一ハウジング40と、他方の固定軸14側からステータ18に取り付けられた第二ハウジング42とを有している。この第一ハウジング40、ステータ18、及び、第二ハウジング42は、ボルト44により固定されている。さらに、第一ハウジング40及びステータ18は、ボルト45により固定されている。
【0025】
また、第一ハウジング40は、一方の固定軸12側に底部を有する扁平容器状に形成されている。この第一ハウジング40の底部には、円盤状のスペーサ46がボルト48により固定されている。このスペーサ46の中央部には、筒状部50が形成されており、この筒状部50には、一方の固定軸12が圧入されて固定されている。
【0026】
一方、第二ハウジング42は、円盤状に形成されている。この第二ハウジング42は、対向壁部の一例であり、後述するキャリア24に形成されたキャリア本体68と出力軸34の軸方向に対向している。この第二ハウジング42には、収容凹部52が形成されている。この収容凹部52は、キャリア本体68側に開口する凹形状とされており、ステータ18の内側に挿入されている。
【0027】
また、この収容凹部52の底部の中央部には、円環状の軸受収容部54が形成されており、この軸受収容部54には、第一軸受の一例である軸受56が収容されている。同様に、上述の第一ハウジング40の底部の中央部には、軸受収容部58が形成されており、この軸受収容部58には、第一軸受の一例である軸受60が収容されている。この一対の軸受56,60は、出力軸34の軸方向両端部を回転可能に支持している。
【0028】
外歯歯車22は、第二軸受の一例である軸受62を介して偏芯軸36に回転可能に支持されている。図2に示されるように、この外歯歯車22の外周面には、複数の外歯22Aが形成されている。また、この外歯歯車22には、回転方向に並んで複数の伝導孔64が形成されている。この外歯歯車22は、図1に示されるように、後述する内歯歯車28と共に、収容凹部52に収容されている。
【0029】
キャリア24は、図2に示されるように、複数の伝導孔64に偏芯状態で挿入される複数の内ピン66と、この複数の内ピン66を支持する円盤状のキャリア本体68とを一体に有している。キャリア本体68は、他方の固定軸14と一体に形成されている。このキャリア本体68と軸部36Aとの間には、図1に示されるように、軸受70が設けられている。また、このキャリア24には、図2に示されるように、複数の内ピン66のうちの幾つかの内ピン66と同軸上に、この内ピン66の軸方向に貫通する貫通孔72が形成されている。
【0030】
一方、このキャリア本体68と対向する上述の第二ハウジング42には、複数の内ピン66の夫々の先端部が圧入(軽圧入)される複数の圧入孔74が形成されている。この複数の圧入孔74のうち貫通孔72と同軸上に位置する圧入孔74には、ネジ孔部74A(図1参照)が形成されている。そして、このキャリア本体68及び第二ハウジング42は、貫通孔72にボルト76が挿通されると共に、このボルト76の先端部がネジ孔部74Aに螺入されることにより互いに固定されている。なお、貫通孔72は、複数の内ピン66のうち少なくともいずれかに形成されていれば良い。また、複数の圧入孔74の全てにネジ孔部74Aが形成されていても良い。
【0031】
また、このようにしてボルト76の先端部がネジ孔部74Aに螺入されることに伴って、複数の内ピン66の夫々の先端部が複数の圧入孔74に圧入され、これにより、複数の内ピン66の夫々の先端部が第二ハウジング42に固定されている。
【0032】
ハブ26は、概略筒状のケース78と、このケース78に形成された開口部のうち他方の固定軸14側に位置する開口部を塞ぐカバー80とを有している。ケース78には、ロータ16、ステータ18、モータハウジング20、キャリア24、外歯歯車22、及び、内歯歯車28等が収容されている。また、このケース78に形成された開口部のうち一方の固定軸12側に位置する開口部には、軸受収容部82が形成されており、この軸受収容部82には、第三軸受の一例である軸受84が収容されている。この軸受84は、一方の固定軸12に一体回転可能に固定された上述のスペーサ46に対してケース78を回転可能に支持している。
【0033】
一方、カバー80の中央部には、軸受収容部86が形成されており、この軸受収容部86には、第三軸受の一例である軸受88が収容されている。この軸受88は、他方の固定軸14に一体に形成されたキャリア24に対してカバー80を回転可能に支持している。また、このカバー80には、図3に示されるように、カバー80と内歯歯車28とを結合するための結合部90が内歯歯車28よりも径方向外側の位置に設けられている。結合部90は、環状に形成された環状部90Aと、環状部90Aから径方向外側に突出する複数の突出部90Bと、を有して構成されている。
【0034】
内歯歯車28は、上述の外歯歯車22及びキャリア24と共に減速機構を構成しており、減速機構の最終段として機能している。内歯歯車28は、軸方向内側部分の内周面に複数の内歯28Aを有しており(図5参照)、この内歯歯車28に対して外歯歯車22が内接噛合されている。
【0035】
内歯歯車28には、図4及び図5に示されるように、内歯歯車28とカバー80(ハブ26)とを連結する連結部29が設けられている。連結部29は、具体的には、内歯歯車28における歯車部をなす内歯28Aよりも軸方向外側、すなわち、ロータ16の軸方向に沿ってハブ26の側面側(カバ−80の外側面)にずれて配置されている。
【0036】
連結部29は、内歯歯車28と別素材で構成されており、内歯歯車28の強度と異なる強度を有している。具体的には、連結部29は、内歯歯車28よりも強度が低い材料で構成されている。詳細には、例えば、内歯歯車28が金属材料で構成されるのに対して、連結部29が樹脂材料で構成されている。また、連結部29は、インサート成型により内歯歯車28と一体的に形成されている。
【0037】
連結部29は、環状に形成された環状部29Aと、環状部29Aから径方向外側に突出する複数の突出部29Bと、を有して構成されている。各突出部29Bは、結合部90の突出部90Bに重なるように配置されており、ボルト92により、連結部29と結合部90とが連結されることにより、内歯歯車28とカバー80(ハブ26)が連結されている。さらに、このカバー80は、ボルト94によりケース78に固定されている。
【0038】
そして、この駆動ユニット10では、ロータ16と共に出力軸34が回転されると、偏芯軸36が回転され、これにより、内歯歯車28と外歯歯車22との噛み合い位置が変化することにより、内歯歯車28と、共にハブ26が回転される。すなわち、ロータ16からの回転は、減速機構(内歯歯車28、外歯歯車22及びキャリア24)によって減速され、この減速された回転は、連結部29及び結合部90を介して、カバー80(ハブ26)へ伝達される。
【0039】
ここで、本実施形態では、破断により内歯歯車28とカバー80(ハブ26)との連結部29による連結を解除可能な連結解除部35が、連結部29に形成されている。具体的には、連結解除部35は、連結部29の環状部29Aと突出部29Bとの間に形成された切り欠け27によって、幅(周方向長さ)が細くされることで脆弱にされた脆弱部とされている。これにより、連結部29の環状部29Aと突出部29Bとの間に所定のトルクが作用すると、この間で破断するようになっている。当該所定のトルクは、切り欠け27の大きさ、連結部29の材料強度、連結部29と内歯歯車28との強度差等により、設定される。
【0040】
また、図1,図2に示されるように、この駆動ユニット10において、一方の固定軸12、第一軸受56,60(図1参照)、ロータ16、ステータ18、モータハウジング20、及び、スペーサ46(図1参照)は、互いに組み立てられてモータアッセンブリ96を構成している。また、偏芯軸36、軸受62、軸受70、及び、外歯歯車22は、互いに組み立てられてギアアッセンブリ98を構成している。さらに、図1,図3に示されるように、カバー80、軸受88、及び、内歯歯車28は、互いに組み立てられてカバーアッセンブリ100を構成している。
【0041】
そして、この駆動ユニット10は、例えば、次の要領で組み立てられている。すなわち、先ず、モータアッセンブリ96、ギアアッセンブリ98、及び、カバーアッセンブリ100がそれぞれ組み立てられる。
【0042】
続いて、貫通孔72にボルト76が挿通されると共に、ボルト76の先端部がネジ孔部74Aに螺入されることにより、キャリア本体68及び第二ハウジング42が互いに固定される。このとき、ボルト76の先端部がネジ孔部74Aに螺入されることに伴って、複数の内ピン66の夫々の先端部が複数の圧入孔74に圧入される。
【0043】
また、このキャリア本体68の第二ハウジング42への組み付けと前後して、軸受84が軸受収容部82に組み付けられると共に、ケース78にモータアッセンブリ96が組み付けられる。そして、この状態で、カバー80がボルト94によりケース78に固定される。以上の要領で、駆動ユニット10は、組み立てられる。
【0044】
次に、本発明の一実施形態の作用及び効果について説明する。
【0045】
本実施形態に係る駆動ユニット10によれば、ロータ16や減速機構(内歯歯車28、外歯歯車22及びキャリア24)が何らかの原因によりロックした場合に、連結部29に形成された連結解除部35が破断することにより、内歯歯車28とカバー80(ハブ26)との連結部29による連結が解除される。これにより、内歯歯車28が、結合部90の環状部90Aの内周側で、ハブ26(カバー80、結合部90)に対して空回りするので、車輪のロックを防止できる。
【0046】
また、駆動ユニット10によれば、連結部29と内歯歯車28とが、別素材で構成されているため、連結部29と内歯歯車28との間でひずみが発生しやすく、連結部29と内歯歯車28とが同一素材で構成されている場合に比べ、連結解除部35の破断をさせやすくなるため、内歯歯車28とハブ26との連結解除を容易に行える。
【0047】
また、駆動ユニット10によれば、連結部29は、内歯歯車28が金属材料で構成されるのに対して、連結部29が内歯歯車28よりも強度が低い樹脂材料で構成されている。このため、内歯歯車28の強度を保ちつつ、連結解除部35の破断をさせやすくなる。
【0048】
また、駆動ユニットによれば、連結部29と内歯歯車28とがインサート成形により一体に形成されているので、連結部29と内歯歯車28とが別体で構成される場合に比べ、連結部29の取り扱いが簡便である。
【0049】
また、駆動ユニット10によれば、連結解除部35が、連結部29の環状部29Aと突出部29Bとの間に形成された切り欠け27によって脆弱にされた脆弱部で構成されているので、部品を追加することなく、連結解除部35を構成することができる。
【0050】
また、カバー80と内歯歯車28とを結合する結合部90が、内歯歯車28よりも径方向外側に設けられており、これにより、内歯歯車28からカバー80(ハブ26)に伝わる力のモーメント長が長く確保されている。これにより、例えば、結合部90の構成を簡素化することができる。
【0051】
次に、本発明の一実施形態の変形例について説明する。
【0052】
本実施形態では、連結部29と内歯歯車28とは別素材で構成されていたが、同一素材で構成されていてもよい。
【0053】
また、本実施形態では、連結部29は、内歯歯車28よりも強度が低い材料で構成されていたが、内歯歯車28よりも強度が高い材料で構成されていてもよい。
【0054】
また、本実施形態では、連結部29は、インサート成型により内歯歯車28と一体的に形成されていたが、別体で形成されていてもよい。
【0055】
また、本実施形態では、連結部29は、内歯歯車28における歯車部をなす内歯28Aよりも軸方向外側にずれて配置されていたが、内歯28Aに対して、軸方向において重なるように配置されていてもよい。
【0056】
また、本実施形態では、連結解除部35は、連結部29に形成された切り欠け27によって脆弱にされた脆弱部とされていたが、例えば、切り欠け27に加えて又は替えて、連結部29を薄肉とすることで形成されていてもよい。
【0057】
また、ケース78は、スペーサ46に軸受84を介して回転可能に支持されていたが、一方の固定軸12に軸受84を介して回転可能に支持されていても良い。
【0058】
同様に、カバー80は、キャリア24に軸受88を介して回転可能に支持されていたが、他方の固定軸14に軸受88を介して回転可能に支持されていても良い。
【0059】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0060】
10・・・駆動ユニット、16・・・ロータ、18・・・ステータ、22・・・外歯歯車(減速機構)、24・・・キャリア(減速機構)、26・・・ハブ、27・・・切り欠け、28・・・内歯歯車(減速機構の最終段)、28A・・・内歯(歯車部)、29・・・連結部、35・・・連結解除部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転自在に支持されたロータと、
前記ロータの径方向外側に設けられ、前記ロータを回転させるためのステータと、
前記ロータからの回転を減速する減速機構と、
前記減速機構の最終段と車輪のハブとを連結し、前記減速機構によって減速された回転を前記車輪のハブへ伝達する連結部と、
前記連結部に形成され、破断により前記減速機構の最終段と車輪のハブとの前記連結部による連結を解除可能な連結解除部と、
を備えた電動自転車の駆動ユニット。
【請求項2】
前記連結部は、前記減速機構の最終段と別素材で構成されている請求項1に記載の電動自転車の駆動ユニット。
【請求項3】
前記連結部は、前記減速機構の最終段よりも、強度が低い材料で構成されている請求項2に記載の電動自転車の駆動ユニット。
【請求項4】
前記減速機構の最終段は、金属材料で構成され、
前記連結部は、樹脂材料で構成されている請求項3に記載の電動自転車の駆動ユニット。
【請求項5】
前記連結部は、インサート成型により前記減速機構の最終段と一体的に形成されている請求項4に記載の電動自転車の駆動ユニット。
【請求項6】
前記連結解除部は、前記連結部に形成された切り欠けによって脆弱にされた脆弱部で構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の電動自転車の駆動ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−86687(P2013−86687A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−230072(P2011−230072)
【出願日】平成23年10月19日(2011.10.19)
【出願人】(000101352)アスモ株式会社 (1,622)
【Fターム(参考)】