電子カセッテ
【課題】電子カセッテの取り扱いを容易にする。
【解決手段】電子カセッテ12では、取っ手13及び取っ手18が設けられており、取っ手13及び取っ手18を把持して電子カセッテ12を持ち運ぶことができる。これにより、電子カセッテ12の重量を分散させて把持し、電子カセッテ12を持ち運ぶことができるので、電子カセッテの持ち運びが楽になる。また、電子カセッテ12を撮影台等に装着する際には、複数の取っ手13及び取っ手18のいずれかを把持して電子カセッテ12を装着できる。このため、電子カセッテ12の取り扱いが容易となる。
【解決手段】電子カセッテ12では、取っ手13及び取っ手18が設けられており、取っ手13及び取っ手18を把持して電子カセッテ12を持ち運ぶことができる。これにより、電子カセッテ12の重量を分散させて把持し、電子カセッテ12を持ち運ぶことができるので、電子カセッテの持ち運びが楽になる。また、電子カセッテ12を撮影台等に装着する際には、複数の取っ手13及び取っ手18のいずれかを把持して電子カセッテ12を装着できる。このため、電子カセッテ12の取り扱いが容易となる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可搬性を有する電子カセッテに関する。
【背景技術】
【0002】
電子カセッテとしては、特許文献1に開示される電子カセッテが公知である。特許文献1の電子カセッテは、電子カセッテを立位架台に装着する際に取っ手が邪魔にならないように、取っ手が電子カセッテを移動できたり、取っ手が電子カセッテから取り外せたりする構成とされている。さらに、特許文献1の電子カセッテでは、取っ手が、立位状態の被験者の顎を受ける顎受けとして用いられるように構成されている。
【特許文献1】特開2004−77641号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、放射線を検出する検出領域が長方形である場合は、立位状態の被験者を撮像する場合、電子カセッテを縦置きにするか横置きにするか、撮影の目的により使い分ける必要があるが、特許文献1のように、取っ手が電子カセッテの1方向に設けられる構成では、電子カセッテの装着される向きによっては立位架台への装着がやりづらくなる。
【0004】
また、横たわる状態の被験者を撮像する場合には、被験者が横たわるベッドの長手方向に電子カセッテの長辺側を合わせて電子カセッテを装着する場合と、電子カセッテの短辺側を合わせて電子カセッテを装着する場合がありうるが、電子カセッテの装着される向きによってはベッドへの装着がやりづらくなる。
【0005】
一方、別の観点として、特許文献1では、重いカセッテを安全に持ち運ぶ事については考慮されていない。
【0006】
本発明は、上記事実を考慮し、取り扱いが容易となる電子カセッテを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1に係る電子カセッテは、筐体と、前記筐体内に収容され、被写体を透過した放射線源からの放射線を検出し、放射線画像情報に変換する放射線変換器と、前記放射線変換器を制御する制御部と、前記放射線変換器及び前記制御部の少なくとも一方に電力を供給する電源部と、前記筐体に設けられた複数の把持部と、を有する。
【0008】
この構成によれば、筐体内に収容された放射線変換器、制御部及び電源部を有し、重量のある電子カセッテを持ち運ぶ際に、複数の把持部を把持して電子カセッテを持ち運ぶことができる。このため、電子カセッテの重量を分散させて電子カセッテを持ち運ぶことができるので、電子カセッテの持ち運びが楽になる。
【0009】
また、電子カセッテを撮影台等に装着する際には、複数の把持部のいずれかを把持して電子カセッテを装着できる。
【0010】
このように請求項1の構成によれば、電子カセッテの取り扱いが容易となる。
【0011】
本発明の請求項2に係る電子カセッテは、請求項1の構成において、前記複数の把持部のうち少なくとも一方が着脱可能である。
【0012】
この構成によれば、電子カセッテを取り扱う際に、着脱可能とされた把持部が不要な場合には取り外すことができ、その把持部が邪魔とならず電子カセッテの取り扱いが容易となる。
【0013】
本発明の請求項3に係る電子カセッテは、請求項2の構成において、着脱可能な前記把持部が装着されているか否かを検出する装着検出部を備え、前記制御部は、前記装着検出部が検出した検出結果に基づき、前記放射線変換器が変換した放射線画像情報の画像処理内容を変える。
【0014】
この構成によれば、把持部の装着状況に応じて、前記放射線変換器が変換した放射線画像情報の画像処理内容が変わるので、別途、画像情報の画像処理内容を変える操作を行う必要がなくなる。
【0015】
本発明の請求項4に係る電子カセッテは、請求項2の構成において、着脱可能な前記把持部には、前記制御部及び前記電源部の少なくとも一方が一体化されている。
【0016】
この構成によれば、制御部及び電源部の少なくとも一方が、着脱可能な把持部に一体化されているので、制御部及び電源部の少なくとも一方を取り外すことができ、メンテナンス等の取り扱いが容易となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、上記構成としたので、電子カセッテの取り扱いが容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
(本実施形態に係る電子カセッテの構成)
まず、本実施形態に係る電子カセッテの構成を説明する。図1は、放射線画像撮影時における電子カセッテの配置を示す概略図である。図2は、電子カセッテの内部構造を示す概略斜視図である。図3は、電子カセッテ12の概略構成を示すブロック図である。
【0019】
本実施形態に係る電子カセッテ12は、可搬性を有し、被写体を透過した放射線源からの放射線を検出し、その検出した放射線により表わされる放射線画像の画像情報を生成し、その生成した画像情報を記憶可能なものであり、具体的には以下に示すように構成されている。
【0020】
図1に示すように、電子カセッテ12は、放射線画像の撮影時において、放射線を発生させる放射線源としての放射線発生部14と間隔を空けて配置される。このときの放射線発生部14と電子カセッテ12との間は、被写体16が位置するための撮影位置とされており、放射線画像の撮影が指示されると、放射線発生部14は予め与えられた撮影条件等に応じた放射線量の放射線を射出する。放射線発生部14から射出された放射線は、撮影位置に位置している被写体16を透過することで画像情報を担持した後に電子カセッテ12に照射される。
【0021】
図2に示すように、電子カセッテ12は、放射線Xを透過させる材料から成り、所定の厚みを有する四角平板状の筐体20によって覆われている。筐体20内には、筐体20のうち放射線Xが照射される照射面22側から順に、被写体16を透過することに伴って生ずる放射線Xの散乱線を除去するグリッド24、被写体を透過した放射線源からの放射線を検出し、放射線画像情報に変換する放射線変換器の一例としての放射線検出器(放射線検出パネル)26、及び放射線Xのバック散乱線を吸収する鉛板28が収容されている。また、筐体20の内部の一端側には、信号処理部48、電源部80、制御部70、画像メモリ50、通信部52等の構成部分(図3参照)を収容する筐体30が配置されている。
【0022】
電子カセッテ12の放射線検出器26は、図3に示すTFTアクティブマトリクス基板32上に、放射線を吸収して電荷に変換する光電変換層が積層されて構成されている。光電変換層は例えばセレンを主成分(例えば含有率50%以上)とする非晶質のa−Se(アモルファスセレン)から成り、放射線が照射されると、照射された放射線量に応じた電荷量の電荷(電子−正孔の対)を内部で発生することで、照射された放射線を電荷へ変換する。
【0023】
また、TFTアクティブマトリクス基板32上には、光電変換層で発生された電荷を蓄積する蓄積容量34と、蓄積容量34に蓄積された電荷を読み出すためのTFT36とを備えた画素部40(図3では個々の画素部40に対応する光電変換層を光電変換部38として模式的に示している)がマトリクス状に多数個配置されており、電子カセッテ12への放射線の照射に伴って光電変換層で発生された電荷は、個々の画素部40の蓄積容量34に蓄積される。これにより、被写体を透過して電子カセッテ12に照射された放射線により表される放射線画像は、電荷による画像情報へ変換されて放射線検出器26に保持される。
【0024】
また、TFTアクティブマトリクス基板32には、一定方向(行方向)に延設され個々の画素部40のTFT36をオンオフさせるための複数本のゲート配線42と、ゲート配線42と直交する方向(列方向)に延設されオンされたTFT36を介して蓄積容量34から蓄積電荷を読み出すための複数本のデータ配線44とが設けられている。個々のゲート配線42はゲート線ドライバ46に接続されており、個々のデータ配線44は信号処理部48に接続されている。個々の画素部40の蓄積容量34に電荷が蓄積されると、個々の画素部40のTFT36は、ゲート線ドライバ46からゲート配線42を介して供給される信号により行単位で順にオンされ、TFT36がオンされた画素部40の蓄積容量34に蓄積されている電荷は、電荷信号としてデータ配線44を伝送されて信号処理部48に入力される。従って、個々の画素部40の蓄積容量34に蓄積されている電荷は行単位で順に読み出される。
【0025】
信号処理部48は、個々のデータ配線44毎に設けられた増幅器及びサンプルホールド回路を備えており、個々のデータ配線44を伝送された電荷信号は増幅器で増幅された後にサンプルホールド回路に保持される。また、サンプルホールド回路の出力側には、マルチプレクサと、画像情報を有する電気信号を変換する電気信号変換部の一例としてのA/D変換器とが、順に接続されている。個々のサンプルホールド回路に保持された電荷信号は、マルチプレクサに順に(シリアルに)入力され、A/D変換器によって、アナログ電気信号がデジタル電気信号に変換される。信号処理部48には画像メモリ50が接続されており、信号処理部48のA/D変換器から出力された画像情報は画像メモリ50に順に記憶される。画像メモリ50は複数フレーム分の画像情報を記憶可能な記憶容量を有しており、放射線画像の撮影が行われる毎に、撮影によって得られた画像情報が画像メモリ50に順次記憶される。
【0026】
また、電子カセッテ12は、表示装置15との間で無線通信によりデータの送受信を行うための通信部52と、放射線検出器26を制御する制御部の一例としての制御部70と、を備えている。
【0027】
制御部70は、電子カセッテ12全体の制御を司るCPU、データ送受信処理のプログラムを記憶した記憶媒体としてのROM、ワークエリアとしてデータを一時格納するRAM、各種情報が記憶された記憶手段としてのメモリを含んだマイクロコンピュータで構成されている。
【0028】
なお、制御部としては、本実施形態のように、装置全体の動作を制御するものに限られず、装置の一部の動作を制御するものであっても良い。
【0029】
また、電子カセッテ12には、放射線検出器26及び制御部70の少なくとも一方に電力を供給する電源部の一例としての電源部80が設けられている。
【0030】
電源部80は、電子カセッテ12を動作させるために各種回路・素子へ電力を供給する構成とされている。電源部80としては、電子カセッテ12の可搬性を損なわないように、バッテリ(充電可能な二次電池)を内蔵し、充電されたバッテリから各種回路・素子へ電力を供給する構成が好適であるが、バッテリとして一次電池を用いてもよいし、商用電源に常時装着され商用電源から供給された電力を整流、変圧して各種回路・素子へ電力を供給する構成であってもよい。
【0031】
なお、電源部としては、本実施形態のように、装置全体の構成部に電力を供給するものに限られず、装置の一部の構成部に電力を供給するものであっても良い。また、複数の電源部を有する構成であってもよい。
【0032】
次に、表示装置15について説明する。表示装置15は、入力手段としてのキーボードやマウス、表示手段としてのディスプレイ、CPU、ROM、RAM等を含むPC(パーソナルコンピュータ)で構成されている。また、電子カセッテ12との間で無線通信によりデータの送受信を行うための通信部を備えている。
【0033】
(電子カセッテ12の形状及び電子カセッテ12に装着される把持部)
次に、電子カセッテ12の形状と電子カセッテ12に装着される把持部について説明する。
【0034】
電子カセッテ12は、平面視にて周囲に4辺を有する形状、具体的には、四角形状をしている(図3及び図4参照)。より具体的には、電子カセッテ12は、長方形状をしている。なお、電子カセッテ12は、角が丸くなった形状をしていても良い。
【0035】
なお、放射線を検出する放射線検出器26の検出領域も、電子カセッテ12の形状と同様とされており、検出領域は、長方形状をなす電子カセッテ12の長辺に沿って長辺が配置される長方形状とされている。なお、検出領域は、長方形状をなす電子カセッテ12の長辺に沿って短辺が配置される長方形状とされていても良い。
【0036】
また、電子カセッテ12の筐体20には、図4に示すように、電子カセッテ12を取り扱う者が把持可能な把持部の一例として、電子カセッテ12を持ち運ぶための取っ手13及び取っ手18が設けられている。
【0037】
取っ手13及び取っ手18は、平面視にて長方形状をした電子カセッテ12の隣接する辺を構成する側面のそれぞれに配置されている。取っ手18は、電子カセッテ12の短辺に装着され、取っ手13は、電子カセッテ12の短辺に装着される。これにより、取っ手13は、取っ手18に対して向きが90度異なる位置に配置される。
【0038】
この取っ手13及び取っ手18は、それぞれ、電子カセッテ12と装着するための接続端子60a、60bを有している。一方、電子カセッテ12は、取っ手13及び取っ手18の接続端子60a、60bが着脱可能に接続される接続端子54a、54bを有している。これにより、取っ手13及び取っ手18は、電子カセッテ12に対して着脱可能とされ、電子カセッテ12に装着された状態において取っ手として機能する。
【0039】
なお、取っ手13及び取っ手18の一方のみが着脱可能とされる構成であってもよく、また、取っ手13及び取っ手18は電子カセッテ12から取り外すことができない構成であっても良い。
【0040】
また、取っ手13及び取っ手18は、U字型形状とされている。なお、把持部としては、T字型の形状、コの字の型形状、丸型等の穴開き形状等であってもよく、把持部として機能する形状であればよい。また、複数の把持部としては、3つ以上設けられている構成であってもよい。また、取っ手13及び取っ手18は、4辺のうち対向する辺に配置される構成であってもよく、電子カセッテ12の異なる向きに配置する構成とすることができる。また、取っ手13及び取っ手18は、4辺のうち同一辺上に配置されていても良い(図13参照)。
【0041】
さらに、把持部としては、非貫通とされた構成、すなわち、手(指等の手の一部)を差し込む空間を有さない構成であってもよく、例えば、手(指等の手の一部)を引っ掛けるための凹部が形成された把持部や把持可能な凸部が形成された把持部などであっても良い。
【0042】
また、電源部80及び制御部70は、図5に示すように、電子カセッテ12の本体側ではなく、取っ手13及び取っ手18に設けられる構成であってもよい。図5に示す構成では、電源部80及び制御部70の両方が、取っ手18に一体化されている構成を示している。電源部80を取っ手18に設けることにより、図6に示すように、取っ手18を電子カセッテ12から取り外して充電器82に装着して充電することが可能となる。
【0043】
なお、電源部80及び制御部70の両方は、取っ手13側に設けられていてもよい。また、電源部80及び制御部70の一方を取っ手13に設け、電源部80及び制御部70の他方を取っ手18に設ける構成であってもよい。また、電源部80及び制御部70のいずれか一方のみを、取っ手13及び取っ手18のいずれか一方に設けても良い。
【0044】
さらに、放射線を検出する放射線検出領域を構成する構成部分(具体的には、放射線検出器26)以外であれば、取っ手13及び取っ手18の少なくとも一方に配置することが可能である。
【0045】
従って、図7に示すように、画像メモリ50を取っ手13に設ける構成としても良く、また図8に示すように、通信部52を取っ手13に設ける構成とすることが出来る。
【0046】
さらに取っ手13及び取っ手18が直交する位置関係に配置されていると、上述した放射線を検出する放射線検出領域を構成する構成部分(具体的には、放射線検出器26)以外が搭載されている取っ手13または取っ手18が、信号処理部48に対して近接して配置することができ、配線をどちらの位置からも短くすることができ、電磁波対策の観点から望ましい構成となる。
【0047】
また、どの電子カセッテ12とどの表示装置15との間で通信を行うかを特定するために用いられる表示装置IDであって、表示装置15を識別する表示装置IDを記憶したID格納用ROMが、取っ手13及び取っ手18の少なくとも一方に設けられる構成であってもよい。この構成により、表示装置IDの情報を記憶した取っ手が電子カセッテ12に装着され、取っ手から表示装置IDを取得することによりデータの送受信先の表示装置15を特定することができる。表示装置15側からみると、自己の表示装置IDの情報を記憶した取っ手が装着された電子カセッテ12を通信先の電子カセッテ12として特定することができる。
【0048】
さらに、放射線画像を撮影する際の撮影条件、被写体16となる患者情報及び電子カセッテIDなどの各種情報を記憶するメモリが取っ手13及び取っ手18の少なくとも一方に設けられる構成であってもよい。
【0049】
(取っ手13及び取っ手18の装着状況と画像処理との関係)
次に、取っ手13及び取っ手18の装着状況と画像処理との関係について説明する。
【0050】
電子カセッテ12は、電子カセッテ12に取っ手13及び取っ手18が装着されたか否かを検出する装着検出部56を有している。
【0051】
装着検出部56は、例えば、接続端子60a、60bが接続端子54a、54bに接続された際に電気的に接続される構成とし、接続端子60a、60bと接続端子54a、54bとの間で導通するか否かによって、電子カセッテ12に取っ手13及び取っ手18が装着されたか否かを検出する。
【0052】
なお、赤外線等の光や静電効果(例えば、誘電体が近接しているかどうかを静電容量で検出する方法)などを利用して、電子カセッテ12に取っ手13及び取っ手18が装着されたか否かを検出する構成としても良い。
【0053】
本実施形態に係る電子カセッテ12は、装着検出部56が検出した検出結果に基づき、制御部70が、放射線検出器26により変換された画像情報の画像処理内容を変えるように構成されている。
【0054】
例えば、電子カセッテ12が撮影台に装着される向きに応じて、取っ手の装着位置が変化する構成においては、装着検出部56が検出した検出結果に基づき、画像情報の向きを変更する構成とすることが出来る。
【0055】
この構成の具体的構成を以下に述べる。撮影台100は、図9及び図10に示すように、例えば、被写体16となる被験者が横たわることができるベッドとされており、横たわった状態の被験者を撮影するためのものである。なお、撮影台100は、立位状態の被験者を撮影するものであってもよい。
【0056】
この撮影台100へは、電子カセッテ12が装着可能とされている。電子カセッテ12は、撮影台100に横たわる被験者の頭足方向(頭から足へ向かう方向、図9及び図10のA方向)と直交する直交方向(図9及び図10のB方向)に沿って撮影台100へ挿入されて電子カセッテ12に装着されると共に、その挿入方向と反対方向へ撮影台100から抜き出されて撮影台100から取り外される。
【0057】
また、電子カセッテ12は、撮影台100に横たわる被験者の頭足方向に電子カセッテ12の長手方向が沿うように、電子カセッテ12を撮影台100に装着できる構成とされている(図9参照)。この装着の仕方を以下、縦向き装着と称する。
【0058】
また、撮影台100に横たわる被験者の頭足方向に、電子カセッテ12の短手方向が沿うように、電子カセッテ12を撮影台100に装着できる構成とされている(図10参照)。この装着の仕方を以下、横向き装着と称する。
【0059】
この構成においては、撮影台100の上方に放射線発生部14が配置されており、放射線発生部14と電子カセッテ12(撮影台100)との間に被験者が配置される。
【0060】
放射線発生部14からの放射線は、撮影台100上に横たわった被験者を透過して、撮影台100に装着された電子カセッテ12に照射される。これにより、被験者が撮像される。
【0061】
ここで、電子カセッテ12を縦向き装着する場合には、電子カセッテ12の短辺に装着される取っ手18が電子カセッテ12に装着された状態では、電子カセッテ12が撮影台100に装着できない構成とされている。この構成は、例えば、電子カセッテ12が撮影台100に挿入される挿入口の縁に、電子カセッテ12に装着された取っ手18が当接することによりなされる。
【0062】
また、電子カセッテ12を横向き装着をする場合には、電子カセッテ12の長辺に装着される取っ手13が電子カセッテ12に装着された状態では、電子カセッテ12が撮影台100に装着できない構成とされている。この構成は、例えば、電子カセッテ12が撮影台100に挿入される挿入口の縁に、電子カセッテ12に装着された取っ手13が当接することによりなされる。
【0063】
また、取っ手13及び取っ手18の少なくとも一方が電子カセッテ12に装着されていなければ、電子カセッテ12が作動しない構成とされている。例えば、電源部80からの電力の供給を停止する等により電子カセッテ12の撮像動作が停止する構成となっている。なお、放射線発生部14の放射線照射を停止する構成としても良い。また、取っ手13及び取っ手18のいずれかを電子カセッテ12に装着するように操作者に報知して、取っ手の装着を促す構成としても良い。
【0064】
これにより、電子カセッテ12が撮影台100に装着されて撮影が行われる場合において、取っ手13が電子カセッテ12に装着されているときには、電子カセッテ12が縦向き装着されていることになる。
【0065】
また、電子カセッテ12が撮影台100に装着されて撮影が行われる場合において、取っ手18が電子カセッテ12に装着されているときには、電子カセッテ12が横向き装着されていることになる。
【0066】
制御部70は、取っ手13が装着された状態で撮影された画像については、被験者の頭側に位置する電子カセッテ12の長辺12Aを上方とした画像を画像メモリに記憶する構成とする。
【0067】
これにより、電子カセッテ12により撮像した画像を表示装置に表示する場合には、長辺12Aを上方とした画像が表示され、電子カセッテ12により撮像した画像を記録媒体に記録する場合には、長辺12Aを上方とした画像が記録される。
【0068】
また、制御部70は、取っ手18が装着された状態で撮影された画像については、被験者の頭側に位置する電子カセッテ12の短辺12Bを上方とした画像を画像メモリに記憶する構成とする。すなわち、長辺12Aを上方とした画像を90度回転させた画像が記憶される。
【0069】
これにより、電子カセッテ12により撮像した画像を表示装置に表示する場合には、短辺12Bを上方とした画像が表示され、電子カセッテ12により撮像した画像を記録媒体に記録する場合には、短辺12Bを上方とした画像が記録される。
【0070】
なお、取っ手13及び取っ手18のうち、例えば、取っ手18のみが着脱可能とされた構成においては、電子カセッテ12を縦向き装着をする場合には、取っ手13のみが電子カセッテ12に装着された状態で電子カセッテ12が撮影台100に装着される構成とし、電子カセッテ12を横向き装着をする場合には、取っ手13及び取っ手18の両方が電子カセッテ12に装着された状態で電子カセッテ12が撮影台100に装着される構成とすることにより、取っ手の装着状況に応じた画像の処理が可能となる。
【0071】
また、画像メモリに画像を記憶する際に画像処理をするのではなく、画像を表示する際及び画像を記録する際等に、画像を処理する構成であってもよい。
【0072】
従って、例えば、電子カセッテ12が、表示装置等の外部装置に取っ手13及び取っ手18の装着情報と画像情報を表示装置に送り、表示装置が画像処理を行うようにしても良い。
【0073】
(本実施形態に係る電子カセッテ12の作用)
次に、本実施形態に係る電子カセッテ12の作用を説明する。
【0074】
本実施形態に係る電子カセッテ12では、取っ手13及び取っ手18が設けられており、図11に示すように、取っ手13及び取っ手18を把持して電子カセッテ12を持ち運ぶことができる。これにより、電子カセッテ12の重量を分散させて把持し、電子カセッテ12を持ち運ぶことができるので、電子カセッテの持ち運びが楽になる。
【0075】
このとき、取っ手13及び取っ手18は、図13に示すように、同一辺上に配置されてもよい。このように配置することで、二人で運ぶ際に持ちやすくなる。
【0076】
また、電子カセッテ12を撮影台100等に装着する際には、複数の取っ手13及び取っ手18のいずれかを把持して電子カセッテ12を装着できる。
【0077】
また、取っ手13及び取っ手18は取り外すことができるので、電子カセッテ12を持ち運ぶ際に、不要な取っ手13及び取っ手18を取り外すことができ、その取っ手13及び取っ手18が邪魔とならず電子カセッテ12を持ち運びやすくなる。
【0078】
また、電子カセッテ12を持ち運ぶ者が、電子カセッテ12の取り扱いがしやすくなる取っ手を、取っ手13及び取っ手18から選択し、その選択した取っ手を電子カセッテ12に装着して電子カセッテ12を持ち運ぶことができる。
【0079】
例えば、背の高い者にとっては、図12(A)に示すように、電子カセッテ12の長辺が縦になるように、取っ手18を装着して電子カセッテ12を持ち運ぶことが電子カセッテ12を取り扱いやすく、背の低い者にとっては、図12(B)に示すように、電子カセッテ12の短辺が縦になるように、取っ手13を装着して電子カセッテ12を持ち運ぶことが電子カセッテ12を取り扱いやすいと考えられる。また、幅の狭い通路や人が多い通路を持ち運ぶ場合には、電子カセッテ12の長辺が縦になるように、取っ手18を装着して電子カセッテ12を持ち運ぶことが電子カセッテ12を取り扱いやすいと考えられる。
【0080】
また、取っ手13及び取っ手18に電源部80及び制御部70等を設けることにより、メンテナンスやバージョンアップや充電などをする際における電子カセッテ12の取り扱いが容易となる。また、電源部80を取っ手18に設けることにより、図6に示すように、取っ手18を電子カセッテ12から取り外して充電器82に装着して充電することが可能となる。これにより、充電時における電子カセッテ12の取り扱いが容易となり、充電器82自体もコンパクト化することができる。
【0081】
さらに、本実施形態に係る電子カセッテ12を撮影台100に縦向き装着をする場合には、電子カセッテ12の長辺に取っ手13が装着された状態で、操作者が取っ手13を把持して電子カセッテ12を撮影台100に装着する。制御部70は、取っ手13が装着された状態で撮影された画像については、被験者の頭側に位置する電子カセッテ12の長辺12Aを上方とした画像を画像メモリに記憶する。
【0082】
また、本実施形態に係る電子カセッテ12を撮影台100に横向き装着をする場合には、電子カセッテ12の長辺に取っ手18が装着された状態で、操作者が取っ手18を把持して電子カセッテ12を撮影台100に装着する。制御部70は、取っ手18が装着された状態で撮影された画像については、被験者の頭側に位置する電子カセッテ12の短辺12Bを上方とした画像を画像メモリに記憶する。
【0083】
このように取っ手13及び取っ手18の装着状況に応じて、画像情報の画像の向きが変わるので、別途、画像情報の画像の向きを変える操作を行う必要がなくなる。
【0084】
以上のように、本実施形態に構成によれば、電子カセッテ12の取り扱いが容易となる。本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、種々の変形、変更、改良が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】図1は、放射線画像撮影時における電子カセッテの配置を示す概略図である。
【図2】図2は、電子カセッテの内部構造を示す概略斜視図である。
【図3】図3は、電子カセッテの概略構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、電子カセッテ及び取っ手の外観を示す斜視図である。
【図5】図5は、電子カセッテの取っ手に制御部及び電源部を設けた構成を示す図である。
【図6】図6は、電子カセッテの取っ手を充電器に装着した状態を示す図である。
【図7】図7は、電子カセッテの取っ手に画像メモリを設けた構成を示す図である。
【図8】図8は、電子カセッテの取っ手に通信部を設けた構成を示す図である。
【図9】図9は、電子カセッテを撮影台に縦向き装着した状態を示す図である。
【図10】図10は、電子カセッテを撮影台に横向き装着した状態を示す図である。
【図11】図11は、電子カセッテの2つの取っ手のそれぞれを把持して電子カセッテを持ち運ぶ様子を示す図である。
【図12】図12は、電子カセッテの2つの取っ手のいずれかを装着してその取っ手を把持して電子カセッテを持ち運ぶ様子を示す図であり、(A)は電子カセッテの短辺にある取っ手を装着した場合を示し、(B)は電子カセッテの長辺にある取っ手を装着した場合を示す。
【図13】図13は、電子カセッテの同一辺上に2つの取っ手を設けた構成を示す図である。
【符号の説明】
【0086】
12 電子カセッテ
13 取っ手(把持部)
18 取っ手(把持部)
20 筐体
26 放射線検出器(放射線変換器)
56 装着検出部
70 制御部
80 電源部
【技術分野】
【0001】
本発明は、可搬性を有する電子カセッテに関する。
【背景技術】
【0002】
電子カセッテとしては、特許文献1に開示される電子カセッテが公知である。特許文献1の電子カセッテは、電子カセッテを立位架台に装着する際に取っ手が邪魔にならないように、取っ手が電子カセッテを移動できたり、取っ手が電子カセッテから取り外せたりする構成とされている。さらに、特許文献1の電子カセッテでは、取っ手が、立位状態の被験者の顎を受ける顎受けとして用いられるように構成されている。
【特許文献1】特開2004−77641号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、放射線を検出する検出領域が長方形である場合は、立位状態の被験者を撮像する場合、電子カセッテを縦置きにするか横置きにするか、撮影の目的により使い分ける必要があるが、特許文献1のように、取っ手が電子カセッテの1方向に設けられる構成では、電子カセッテの装着される向きによっては立位架台への装着がやりづらくなる。
【0004】
また、横たわる状態の被験者を撮像する場合には、被験者が横たわるベッドの長手方向に電子カセッテの長辺側を合わせて電子カセッテを装着する場合と、電子カセッテの短辺側を合わせて電子カセッテを装着する場合がありうるが、電子カセッテの装着される向きによってはベッドへの装着がやりづらくなる。
【0005】
一方、別の観点として、特許文献1では、重いカセッテを安全に持ち運ぶ事については考慮されていない。
【0006】
本発明は、上記事実を考慮し、取り扱いが容易となる電子カセッテを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1に係る電子カセッテは、筐体と、前記筐体内に収容され、被写体を透過した放射線源からの放射線を検出し、放射線画像情報に変換する放射線変換器と、前記放射線変換器を制御する制御部と、前記放射線変換器及び前記制御部の少なくとも一方に電力を供給する電源部と、前記筐体に設けられた複数の把持部と、を有する。
【0008】
この構成によれば、筐体内に収容された放射線変換器、制御部及び電源部を有し、重量のある電子カセッテを持ち運ぶ際に、複数の把持部を把持して電子カセッテを持ち運ぶことができる。このため、電子カセッテの重量を分散させて電子カセッテを持ち運ぶことができるので、電子カセッテの持ち運びが楽になる。
【0009】
また、電子カセッテを撮影台等に装着する際には、複数の把持部のいずれかを把持して電子カセッテを装着できる。
【0010】
このように請求項1の構成によれば、電子カセッテの取り扱いが容易となる。
【0011】
本発明の請求項2に係る電子カセッテは、請求項1の構成において、前記複数の把持部のうち少なくとも一方が着脱可能である。
【0012】
この構成によれば、電子カセッテを取り扱う際に、着脱可能とされた把持部が不要な場合には取り外すことができ、その把持部が邪魔とならず電子カセッテの取り扱いが容易となる。
【0013】
本発明の請求項3に係る電子カセッテは、請求項2の構成において、着脱可能な前記把持部が装着されているか否かを検出する装着検出部を備え、前記制御部は、前記装着検出部が検出した検出結果に基づき、前記放射線変換器が変換した放射線画像情報の画像処理内容を変える。
【0014】
この構成によれば、把持部の装着状況に応じて、前記放射線変換器が変換した放射線画像情報の画像処理内容が変わるので、別途、画像情報の画像処理内容を変える操作を行う必要がなくなる。
【0015】
本発明の請求項4に係る電子カセッテは、請求項2の構成において、着脱可能な前記把持部には、前記制御部及び前記電源部の少なくとも一方が一体化されている。
【0016】
この構成によれば、制御部及び電源部の少なくとも一方が、着脱可能な把持部に一体化されているので、制御部及び電源部の少なくとも一方を取り外すことができ、メンテナンス等の取り扱いが容易となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、上記構成としたので、電子カセッテの取り扱いが容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
(本実施形態に係る電子カセッテの構成)
まず、本実施形態に係る電子カセッテの構成を説明する。図1は、放射線画像撮影時における電子カセッテの配置を示す概略図である。図2は、電子カセッテの内部構造を示す概略斜視図である。図3は、電子カセッテ12の概略構成を示すブロック図である。
【0019】
本実施形態に係る電子カセッテ12は、可搬性を有し、被写体を透過した放射線源からの放射線を検出し、その検出した放射線により表わされる放射線画像の画像情報を生成し、その生成した画像情報を記憶可能なものであり、具体的には以下に示すように構成されている。
【0020】
図1に示すように、電子カセッテ12は、放射線画像の撮影時において、放射線を発生させる放射線源としての放射線発生部14と間隔を空けて配置される。このときの放射線発生部14と電子カセッテ12との間は、被写体16が位置するための撮影位置とされており、放射線画像の撮影が指示されると、放射線発生部14は予め与えられた撮影条件等に応じた放射線量の放射線を射出する。放射線発生部14から射出された放射線は、撮影位置に位置している被写体16を透過することで画像情報を担持した後に電子カセッテ12に照射される。
【0021】
図2に示すように、電子カセッテ12は、放射線Xを透過させる材料から成り、所定の厚みを有する四角平板状の筐体20によって覆われている。筐体20内には、筐体20のうち放射線Xが照射される照射面22側から順に、被写体16を透過することに伴って生ずる放射線Xの散乱線を除去するグリッド24、被写体を透過した放射線源からの放射線を検出し、放射線画像情報に変換する放射線変換器の一例としての放射線検出器(放射線検出パネル)26、及び放射線Xのバック散乱線を吸収する鉛板28が収容されている。また、筐体20の内部の一端側には、信号処理部48、電源部80、制御部70、画像メモリ50、通信部52等の構成部分(図3参照)を収容する筐体30が配置されている。
【0022】
電子カセッテ12の放射線検出器26は、図3に示すTFTアクティブマトリクス基板32上に、放射線を吸収して電荷に変換する光電変換層が積層されて構成されている。光電変換層は例えばセレンを主成分(例えば含有率50%以上)とする非晶質のa−Se(アモルファスセレン)から成り、放射線が照射されると、照射された放射線量に応じた電荷量の電荷(電子−正孔の対)を内部で発生することで、照射された放射線を電荷へ変換する。
【0023】
また、TFTアクティブマトリクス基板32上には、光電変換層で発生された電荷を蓄積する蓄積容量34と、蓄積容量34に蓄積された電荷を読み出すためのTFT36とを備えた画素部40(図3では個々の画素部40に対応する光電変換層を光電変換部38として模式的に示している)がマトリクス状に多数個配置されており、電子カセッテ12への放射線の照射に伴って光電変換層で発生された電荷は、個々の画素部40の蓄積容量34に蓄積される。これにより、被写体を透過して電子カセッテ12に照射された放射線により表される放射線画像は、電荷による画像情報へ変換されて放射線検出器26に保持される。
【0024】
また、TFTアクティブマトリクス基板32には、一定方向(行方向)に延設され個々の画素部40のTFT36をオンオフさせるための複数本のゲート配線42と、ゲート配線42と直交する方向(列方向)に延設されオンされたTFT36を介して蓄積容量34から蓄積電荷を読み出すための複数本のデータ配線44とが設けられている。個々のゲート配線42はゲート線ドライバ46に接続されており、個々のデータ配線44は信号処理部48に接続されている。個々の画素部40の蓄積容量34に電荷が蓄積されると、個々の画素部40のTFT36は、ゲート線ドライバ46からゲート配線42を介して供給される信号により行単位で順にオンされ、TFT36がオンされた画素部40の蓄積容量34に蓄積されている電荷は、電荷信号としてデータ配線44を伝送されて信号処理部48に入力される。従って、個々の画素部40の蓄積容量34に蓄積されている電荷は行単位で順に読み出される。
【0025】
信号処理部48は、個々のデータ配線44毎に設けられた増幅器及びサンプルホールド回路を備えており、個々のデータ配線44を伝送された電荷信号は増幅器で増幅された後にサンプルホールド回路に保持される。また、サンプルホールド回路の出力側には、マルチプレクサと、画像情報を有する電気信号を変換する電気信号変換部の一例としてのA/D変換器とが、順に接続されている。個々のサンプルホールド回路に保持された電荷信号は、マルチプレクサに順に(シリアルに)入力され、A/D変換器によって、アナログ電気信号がデジタル電気信号に変換される。信号処理部48には画像メモリ50が接続されており、信号処理部48のA/D変換器から出力された画像情報は画像メモリ50に順に記憶される。画像メモリ50は複数フレーム分の画像情報を記憶可能な記憶容量を有しており、放射線画像の撮影が行われる毎に、撮影によって得られた画像情報が画像メモリ50に順次記憶される。
【0026】
また、電子カセッテ12は、表示装置15との間で無線通信によりデータの送受信を行うための通信部52と、放射線検出器26を制御する制御部の一例としての制御部70と、を備えている。
【0027】
制御部70は、電子カセッテ12全体の制御を司るCPU、データ送受信処理のプログラムを記憶した記憶媒体としてのROM、ワークエリアとしてデータを一時格納するRAM、各種情報が記憶された記憶手段としてのメモリを含んだマイクロコンピュータで構成されている。
【0028】
なお、制御部としては、本実施形態のように、装置全体の動作を制御するものに限られず、装置の一部の動作を制御するものであっても良い。
【0029】
また、電子カセッテ12には、放射線検出器26及び制御部70の少なくとも一方に電力を供給する電源部の一例としての電源部80が設けられている。
【0030】
電源部80は、電子カセッテ12を動作させるために各種回路・素子へ電力を供給する構成とされている。電源部80としては、電子カセッテ12の可搬性を損なわないように、バッテリ(充電可能な二次電池)を内蔵し、充電されたバッテリから各種回路・素子へ電力を供給する構成が好適であるが、バッテリとして一次電池を用いてもよいし、商用電源に常時装着され商用電源から供給された電力を整流、変圧して各種回路・素子へ電力を供給する構成であってもよい。
【0031】
なお、電源部としては、本実施形態のように、装置全体の構成部に電力を供給するものに限られず、装置の一部の構成部に電力を供給するものであっても良い。また、複数の電源部を有する構成であってもよい。
【0032】
次に、表示装置15について説明する。表示装置15は、入力手段としてのキーボードやマウス、表示手段としてのディスプレイ、CPU、ROM、RAM等を含むPC(パーソナルコンピュータ)で構成されている。また、電子カセッテ12との間で無線通信によりデータの送受信を行うための通信部を備えている。
【0033】
(電子カセッテ12の形状及び電子カセッテ12に装着される把持部)
次に、電子カセッテ12の形状と電子カセッテ12に装着される把持部について説明する。
【0034】
電子カセッテ12は、平面視にて周囲に4辺を有する形状、具体的には、四角形状をしている(図3及び図4参照)。より具体的には、電子カセッテ12は、長方形状をしている。なお、電子カセッテ12は、角が丸くなった形状をしていても良い。
【0035】
なお、放射線を検出する放射線検出器26の検出領域も、電子カセッテ12の形状と同様とされており、検出領域は、長方形状をなす電子カセッテ12の長辺に沿って長辺が配置される長方形状とされている。なお、検出領域は、長方形状をなす電子カセッテ12の長辺に沿って短辺が配置される長方形状とされていても良い。
【0036】
また、電子カセッテ12の筐体20には、図4に示すように、電子カセッテ12を取り扱う者が把持可能な把持部の一例として、電子カセッテ12を持ち運ぶための取っ手13及び取っ手18が設けられている。
【0037】
取っ手13及び取っ手18は、平面視にて長方形状をした電子カセッテ12の隣接する辺を構成する側面のそれぞれに配置されている。取っ手18は、電子カセッテ12の短辺に装着され、取っ手13は、電子カセッテ12の短辺に装着される。これにより、取っ手13は、取っ手18に対して向きが90度異なる位置に配置される。
【0038】
この取っ手13及び取っ手18は、それぞれ、電子カセッテ12と装着するための接続端子60a、60bを有している。一方、電子カセッテ12は、取っ手13及び取っ手18の接続端子60a、60bが着脱可能に接続される接続端子54a、54bを有している。これにより、取っ手13及び取っ手18は、電子カセッテ12に対して着脱可能とされ、電子カセッテ12に装着された状態において取っ手として機能する。
【0039】
なお、取っ手13及び取っ手18の一方のみが着脱可能とされる構成であってもよく、また、取っ手13及び取っ手18は電子カセッテ12から取り外すことができない構成であっても良い。
【0040】
また、取っ手13及び取っ手18は、U字型形状とされている。なお、把持部としては、T字型の形状、コの字の型形状、丸型等の穴開き形状等であってもよく、把持部として機能する形状であればよい。また、複数の把持部としては、3つ以上設けられている構成であってもよい。また、取っ手13及び取っ手18は、4辺のうち対向する辺に配置される構成であってもよく、電子カセッテ12の異なる向きに配置する構成とすることができる。また、取っ手13及び取っ手18は、4辺のうち同一辺上に配置されていても良い(図13参照)。
【0041】
さらに、把持部としては、非貫通とされた構成、すなわち、手(指等の手の一部)を差し込む空間を有さない構成であってもよく、例えば、手(指等の手の一部)を引っ掛けるための凹部が形成された把持部や把持可能な凸部が形成された把持部などであっても良い。
【0042】
また、電源部80及び制御部70は、図5に示すように、電子カセッテ12の本体側ではなく、取っ手13及び取っ手18に設けられる構成であってもよい。図5に示す構成では、電源部80及び制御部70の両方が、取っ手18に一体化されている構成を示している。電源部80を取っ手18に設けることにより、図6に示すように、取っ手18を電子カセッテ12から取り外して充電器82に装着して充電することが可能となる。
【0043】
なお、電源部80及び制御部70の両方は、取っ手13側に設けられていてもよい。また、電源部80及び制御部70の一方を取っ手13に設け、電源部80及び制御部70の他方を取っ手18に設ける構成であってもよい。また、電源部80及び制御部70のいずれか一方のみを、取っ手13及び取っ手18のいずれか一方に設けても良い。
【0044】
さらに、放射線を検出する放射線検出領域を構成する構成部分(具体的には、放射線検出器26)以外であれば、取っ手13及び取っ手18の少なくとも一方に配置することが可能である。
【0045】
従って、図7に示すように、画像メモリ50を取っ手13に設ける構成としても良く、また図8に示すように、通信部52を取っ手13に設ける構成とすることが出来る。
【0046】
さらに取っ手13及び取っ手18が直交する位置関係に配置されていると、上述した放射線を検出する放射線検出領域を構成する構成部分(具体的には、放射線検出器26)以外が搭載されている取っ手13または取っ手18が、信号処理部48に対して近接して配置することができ、配線をどちらの位置からも短くすることができ、電磁波対策の観点から望ましい構成となる。
【0047】
また、どの電子カセッテ12とどの表示装置15との間で通信を行うかを特定するために用いられる表示装置IDであって、表示装置15を識別する表示装置IDを記憶したID格納用ROMが、取っ手13及び取っ手18の少なくとも一方に設けられる構成であってもよい。この構成により、表示装置IDの情報を記憶した取っ手が電子カセッテ12に装着され、取っ手から表示装置IDを取得することによりデータの送受信先の表示装置15を特定することができる。表示装置15側からみると、自己の表示装置IDの情報を記憶した取っ手が装着された電子カセッテ12を通信先の電子カセッテ12として特定することができる。
【0048】
さらに、放射線画像を撮影する際の撮影条件、被写体16となる患者情報及び電子カセッテIDなどの各種情報を記憶するメモリが取っ手13及び取っ手18の少なくとも一方に設けられる構成であってもよい。
【0049】
(取っ手13及び取っ手18の装着状況と画像処理との関係)
次に、取っ手13及び取っ手18の装着状況と画像処理との関係について説明する。
【0050】
電子カセッテ12は、電子カセッテ12に取っ手13及び取っ手18が装着されたか否かを検出する装着検出部56を有している。
【0051】
装着検出部56は、例えば、接続端子60a、60bが接続端子54a、54bに接続された際に電気的に接続される構成とし、接続端子60a、60bと接続端子54a、54bとの間で導通するか否かによって、電子カセッテ12に取っ手13及び取っ手18が装着されたか否かを検出する。
【0052】
なお、赤外線等の光や静電効果(例えば、誘電体が近接しているかどうかを静電容量で検出する方法)などを利用して、電子カセッテ12に取っ手13及び取っ手18が装着されたか否かを検出する構成としても良い。
【0053】
本実施形態に係る電子カセッテ12は、装着検出部56が検出した検出結果に基づき、制御部70が、放射線検出器26により変換された画像情報の画像処理内容を変えるように構成されている。
【0054】
例えば、電子カセッテ12が撮影台に装着される向きに応じて、取っ手の装着位置が変化する構成においては、装着検出部56が検出した検出結果に基づき、画像情報の向きを変更する構成とすることが出来る。
【0055】
この構成の具体的構成を以下に述べる。撮影台100は、図9及び図10に示すように、例えば、被写体16となる被験者が横たわることができるベッドとされており、横たわった状態の被験者を撮影するためのものである。なお、撮影台100は、立位状態の被験者を撮影するものであってもよい。
【0056】
この撮影台100へは、電子カセッテ12が装着可能とされている。電子カセッテ12は、撮影台100に横たわる被験者の頭足方向(頭から足へ向かう方向、図9及び図10のA方向)と直交する直交方向(図9及び図10のB方向)に沿って撮影台100へ挿入されて電子カセッテ12に装着されると共に、その挿入方向と反対方向へ撮影台100から抜き出されて撮影台100から取り外される。
【0057】
また、電子カセッテ12は、撮影台100に横たわる被験者の頭足方向に電子カセッテ12の長手方向が沿うように、電子カセッテ12を撮影台100に装着できる構成とされている(図9参照)。この装着の仕方を以下、縦向き装着と称する。
【0058】
また、撮影台100に横たわる被験者の頭足方向に、電子カセッテ12の短手方向が沿うように、電子カセッテ12を撮影台100に装着できる構成とされている(図10参照)。この装着の仕方を以下、横向き装着と称する。
【0059】
この構成においては、撮影台100の上方に放射線発生部14が配置されており、放射線発生部14と電子カセッテ12(撮影台100)との間に被験者が配置される。
【0060】
放射線発生部14からの放射線は、撮影台100上に横たわった被験者を透過して、撮影台100に装着された電子カセッテ12に照射される。これにより、被験者が撮像される。
【0061】
ここで、電子カセッテ12を縦向き装着する場合には、電子カセッテ12の短辺に装着される取っ手18が電子カセッテ12に装着された状態では、電子カセッテ12が撮影台100に装着できない構成とされている。この構成は、例えば、電子カセッテ12が撮影台100に挿入される挿入口の縁に、電子カセッテ12に装着された取っ手18が当接することによりなされる。
【0062】
また、電子カセッテ12を横向き装着をする場合には、電子カセッテ12の長辺に装着される取っ手13が電子カセッテ12に装着された状態では、電子カセッテ12が撮影台100に装着できない構成とされている。この構成は、例えば、電子カセッテ12が撮影台100に挿入される挿入口の縁に、電子カセッテ12に装着された取っ手13が当接することによりなされる。
【0063】
また、取っ手13及び取っ手18の少なくとも一方が電子カセッテ12に装着されていなければ、電子カセッテ12が作動しない構成とされている。例えば、電源部80からの電力の供給を停止する等により電子カセッテ12の撮像動作が停止する構成となっている。なお、放射線発生部14の放射線照射を停止する構成としても良い。また、取っ手13及び取っ手18のいずれかを電子カセッテ12に装着するように操作者に報知して、取っ手の装着を促す構成としても良い。
【0064】
これにより、電子カセッテ12が撮影台100に装着されて撮影が行われる場合において、取っ手13が電子カセッテ12に装着されているときには、電子カセッテ12が縦向き装着されていることになる。
【0065】
また、電子カセッテ12が撮影台100に装着されて撮影が行われる場合において、取っ手18が電子カセッテ12に装着されているときには、電子カセッテ12が横向き装着されていることになる。
【0066】
制御部70は、取っ手13が装着された状態で撮影された画像については、被験者の頭側に位置する電子カセッテ12の長辺12Aを上方とした画像を画像メモリに記憶する構成とする。
【0067】
これにより、電子カセッテ12により撮像した画像を表示装置に表示する場合には、長辺12Aを上方とした画像が表示され、電子カセッテ12により撮像した画像を記録媒体に記録する場合には、長辺12Aを上方とした画像が記録される。
【0068】
また、制御部70は、取っ手18が装着された状態で撮影された画像については、被験者の頭側に位置する電子カセッテ12の短辺12Bを上方とした画像を画像メモリに記憶する構成とする。すなわち、長辺12Aを上方とした画像を90度回転させた画像が記憶される。
【0069】
これにより、電子カセッテ12により撮像した画像を表示装置に表示する場合には、短辺12Bを上方とした画像が表示され、電子カセッテ12により撮像した画像を記録媒体に記録する場合には、短辺12Bを上方とした画像が記録される。
【0070】
なお、取っ手13及び取っ手18のうち、例えば、取っ手18のみが着脱可能とされた構成においては、電子カセッテ12を縦向き装着をする場合には、取っ手13のみが電子カセッテ12に装着された状態で電子カセッテ12が撮影台100に装着される構成とし、電子カセッテ12を横向き装着をする場合には、取っ手13及び取っ手18の両方が電子カセッテ12に装着された状態で電子カセッテ12が撮影台100に装着される構成とすることにより、取っ手の装着状況に応じた画像の処理が可能となる。
【0071】
また、画像メモリに画像を記憶する際に画像処理をするのではなく、画像を表示する際及び画像を記録する際等に、画像を処理する構成であってもよい。
【0072】
従って、例えば、電子カセッテ12が、表示装置等の外部装置に取っ手13及び取っ手18の装着情報と画像情報を表示装置に送り、表示装置が画像処理を行うようにしても良い。
【0073】
(本実施形態に係る電子カセッテ12の作用)
次に、本実施形態に係る電子カセッテ12の作用を説明する。
【0074】
本実施形態に係る電子カセッテ12では、取っ手13及び取っ手18が設けられており、図11に示すように、取っ手13及び取っ手18を把持して電子カセッテ12を持ち運ぶことができる。これにより、電子カセッテ12の重量を分散させて把持し、電子カセッテ12を持ち運ぶことができるので、電子カセッテの持ち運びが楽になる。
【0075】
このとき、取っ手13及び取っ手18は、図13に示すように、同一辺上に配置されてもよい。このように配置することで、二人で運ぶ際に持ちやすくなる。
【0076】
また、電子カセッテ12を撮影台100等に装着する際には、複数の取っ手13及び取っ手18のいずれかを把持して電子カセッテ12を装着できる。
【0077】
また、取っ手13及び取っ手18は取り外すことができるので、電子カセッテ12を持ち運ぶ際に、不要な取っ手13及び取っ手18を取り外すことができ、その取っ手13及び取っ手18が邪魔とならず電子カセッテ12を持ち運びやすくなる。
【0078】
また、電子カセッテ12を持ち運ぶ者が、電子カセッテ12の取り扱いがしやすくなる取っ手を、取っ手13及び取っ手18から選択し、その選択した取っ手を電子カセッテ12に装着して電子カセッテ12を持ち運ぶことができる。
【0079】
例えば、背の高い者にとっては、図12(A)に示すように、電子カセッテ12の長辺が縦になるように、取っ手18を装着して電子カセッテ12を持ち運ぶことが電子カセッテ12を取り扱いやすく、背の低い者にとっては、図12(B)に示すように、電子カセッテ12の短辺が縦になるように、取っ手13を装着して電子カセッテ12を持ち運ぶことが電子カセッテ12を取り扱いやすいと考えられる。また、幅の狭い通路や人が多い通路を持ち運ぶ場合には、電子カセッテ12の長辺が縦になるように、取っ手18を装着して電子カセッテ12を持ち運ぶことが電子カセッテ12を取り扱いやすいと考えられる。
【0080】
また、取っ手13及び取っ手18に電源部80及び制御部70等を設けることにより、メンテナンスやバージョンアップや充電などをする際における電子カセッテ12の取り扱いが容易となる。また、電源部80を取っ手18に設けることにより、図6に示すように、取っ手18を電子カセッテ12から取り外して充電器82に装着して充電することが可能となる。これにより、充電時における電子カセッテ12の取り扱いが容易となり、充電器82自体もコンパクト化することができる。
【0081】
さらに、本実施形態に係る電子カセッテ12を撮影台100に縦向き装着をする場合には、電子カセッテ12の長辺に取っ手13が装着された状態で、操作者が取っ手13を把持して電子カセッテ12を撮影台100に装着する。制御部70は、取っ手13が装着された状態で撮影された画像については、被験者の頭側に位置する電子カセッテ12の長辺12Aを上方とした画像を画像メモリに記憶する。
【0082】
また、本実施形態に係る電子カセッテ12を撮影台100に横向き装着をする場合には、電子カセッテ12の長辺に取っ手18が装着された状態で、操作者が取っ手18を把持して電子カセッテ12を撮影台100に装着する。制御部70は、取っ手18が装着された状態で撮影された画像については、被験者の頭側に位置する電子カセッテ12の短辺12Bを上方とした画像を画像メモリに記憶する。
【0083】
このように取っ手13及び取っ手18の装着状況に応じて、画像情報の画像の向きが変わるので、別途、画像情報の画像の向きを変える操作を行う必要がなくなる。
【0084】
以上のように、本実施形態に構成によれば、電子カセッテ12の取り扱いが容易となる。本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、種々の変形、変更、改良が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】図1は、放射線画像撮影時における電子カセッテの配置を示す概略図である。
【図2】図2は、電子カセッテの内部構造を示す概略斜視図である。
【図3】図3は、電子カセッテの概略構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、電子カセッテ及び取っ手の外観を示す斜視図である。
【図5】図5は、電子カセッテの取っ手に制御部及び電源部を設けた構成を示す図である。
【図6】図6は、電子カセッテの取っ手を充電器に装着した状態を示す図である。
【図7】図7は、電子カセッテの取っ手に画像メモリを設けた構成を示す図である。
【図8】図8は、電子カセッテの取っ手に通信部を設けた構成を示す図である。
【図9】図9は、電子カセッテを撮影台に縦向き装着した状態を示す図である。
【図10】図10は、電子カセッテを撮影台に横向き装着した状態を示す図である。
【図11】図11は、電子カセッテの2つの取っ手のそれぞれを把持して電子カセッテを持ち運ぶ様子を示す図である。
【図12】図12は、電子カセッテの2つの取っ手のいずれかを装着してその取っ手を把持して電子カセッテを持ち運ぶ様子を示す図であり、(A)は電子カセッテの短辺にある取っ手を装着した場合を示し、(B)は電子カセッテの長辺にある取っ手を装着した場合を示す。
【図13】図13は、電子カセッテの同一辺上に2つの取っ手を設けた構成を示す図である。
【符号の説明】
【0086】
12 電子カセッテ
13 取っ手(把持部)
18 取っ手(把持部)
20 筐体
26 放射線検出器(放射線変換器)
56 装着検出部
70 制御部
80 電源部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体内に収容され、被写体を透過した放射線源からの放射線を検出し、放射線画像情報に変換する放射線変換器と、
前記放射線変換器を制御する制御部と、
前記放射線変換器及び前記制御部の少なくとも一方に電力を供給する電源部と、
前記筐体に設けられた複数の把持部と、
を有する電子カセッテ。
【請求項2】
前記複数の把持部のうち少なくとも一方が着脱可能な請求項1に記載の電子カセッテ。
【請求項3】
着脱可能な前記把持部が装着されているか否かを検出する装着検出部を備え、
前記制御部は、前記装着検出部が検出した検出結果に基づき、前記放射線変換器が変換した放射線画像情報の画像処理内容を変える請求項2に記載の電子カセッテ。
【請求項4】
着脱可能な前記把持部には、前記制御部及び前記電源部の少なくとも一方が一体化されている請求項2に記載の電子カセッテ。
【請求項1】
筐体と、
前記筐体内に収容され、被写体を透過した放射線源からの放射線を検出し、放射線画像情報に変換する放射線変換器と、
前記放射線変換器を制御する制御部と、
前記放射線変換器及び前記制御部の少なくとも一方に電力を供給する電源部と、
前記筐体に設けられた複数の把持部と、
を有する電子カセッテ。
【請求項2】
前記複数の把持部のうち少なくとも一方が着脱可能な請求項1に記載の電子カセッテ。
【請求項3】
着脱可能な前記把持部が装着されているか否かを検出する装着検出部を備え、
前記制御部は、前記装着検出部が検出した検出結果に基づき、前記放射線変換器が変換した放射線画像情報の画像処理内容を変える請求項2に記載の電子カセッテ。
【請求項4】
着脱可能な前記把持部には、前記制御部及び前記電源部の少なくとも一方が一体化されている請求項2に記載の電子カセッテ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2009−300603(P2009−300603A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−153163(P2008−153163)
【出願日】平成20年6月11日(2008.6.11)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年6月11日(2008.6.11)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】
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