説明

電子デバイスの検査システム及びその検査方法

【課題】小さい透明ディスクを備え、電子デバイスの底面を検査する機能を達成すると共に、該ディスクは、高硬度の性質を有し、検査すべき電子デバイスがディスクにぶつかって傷付けてしまうことを避け、画像取得する際の干渉現象を減少し、検査の正確度を向上させる検査システムを提供する。
【解決手段】複数の電子デバイス200を置くための第1の透明ディスク10と、第1の透明ディスク10の下方に設けられ、電子デバイス200の底面を検査するための第1の画像受取ユニット11と、第1の透明ディスク10に隣接する第2のディスク12と、第1の透明ディスク10と第2のディスク12の隣接位置に設けられ、第1の透明ディスク10上の電子デバイス200を案内し第2のディスク12に転送するガイドユニット13と、第2のディスク12の上方に設けられ、電子デバイス200の他の表面を検査するための複数の第2の画像受取ユニット14とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子デバイスの検査システム及びその検査方法に係り、特に、二組のディスクを合せることで構成された検査システム及びその検査方法に関わる。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯式情報電子製品及びモバイル通信製品は、軽薄や小型、多機能、高い信頼性および低廉化のものへ発展しつつある。このような傾向に応じて、電子製品の回路設計においては、様々な電子デバイスも、集積化、整合化の問題に対面しなければならない。電子デバイスの小型化は、常に、産業界の発展の主要な流れであり、例えば、伝統の単純に音声通信機能のみの携帯電話が相継いで消えて行くことに伴い、消費者の携帯電話に対する要求は、多元化方向へ発展する傾向がある。そのうち、ノード機能や、ショートメッセージ転送、及びマルチメディアビデオ転送などの付加応用は、携帯電話の製品設計上、変革を直接的にもたらし、製品設計が複雑になったため、使用される電子デバイスの数も益々増えている。
【0003】
また、例えば、自動車の設計技術は、従来の機械的性能を重視する時代から、自動車の電子化及び情報化の時代に変換し始め、自動車知能通信システム、ECU(Engine Control Unit)、GPS(Global Positioning System)などの電子化装備が、現在既に車両上に広く使用されている。自動車の電子化程度が日々向上するに伴い、自動車が必要とする電子デバイスの数も応じて増加しつつある。
【0004】
そのため、様々な製品の使用上の品質及び性能表現が、電子デバイスの信頼性及び製品の歩留まりにより影響される。一般に、電子デバイスは、製造完了した後に、ともに、目視検査の工程を行い、電子デバイスの品質を確保する。
従来の技術では、電子デバイスが大型のディスク上に置かれ、複数のカメラでその表面の画像を撮像するが、電子デバイスの底面の画像を得るため、該大型のディスクが透光材でなければならず、カメラで電子デバイスの底面の画像を捉まえる。
第1の手法は、高硬度の石英ガラスで該大型のディスクを作製できるが、石英ガラスの単価が高いため、検査装置のコストも高くなり、経済効果に符合しない。
他の手法は、強化ガラスで該大型のディスクを作製できるが、強化ガラスの硬度が足りないため、電子デバイスが該強化ガラスディスクの表面に擦り傷を残り易く、画像を受け取る時に綺麗な電子デバイスの底面の画像を得られず、分析結果が不正確となる。
また、ディスクが透光性を有するため、カメラで画像を撮像する時に、他の外部機構の影響を受け易く、画像判別時の誤差になる。
【0005】
そのため、本発明者は、前記欠点を改良することを検討し、合理的な設計且つ前記の欠点を有効に改良する本発明を提案した。
尚、電子デバイスの検査システムに関連する従来の技術文献として、例えば特許文献1が挙げられる。
【特許文献1】特表2004−523743号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の主な目的は、比較的に小さい透明ディスクで、電子デバイスの底面を検査する機能を達成することのできる二つのディスクを含む検査システムを提供することである。
【0007】
本発明の次の目的は、比較的に小さい透明ディスクで、該ディスクは、高硬度の性質を有し、検査すべき電子デバイスがディスクにぶつかって傷付けてしまうことを避け、画像取得する際の干渉現象を減少し、検査の正確度を向上させる検査システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため、本発明は、続々と供給された複数の電子デバイスを置くための第1の透明ディスクと、前記第1の透明ディスクの下方に設けられこれらの電子デバイスの底面を検査するための第1の画像受取ユニットと、前記第1の透明ディスクに隣接する第2のディスクと、前記第1の透明ディスクと前記第2のディスクの隣接位置に設けられ、前記第1の透明ディスク上の複数の電子デバイスを案内し前記第2のディスクに転送するガイドユニットと、前記第2のディスクの上方に設けられこれらの電子デバイスの他の表面を検査するための複数の第2の画像受取ユニットと、を含む電子デバイスの検査システムを提供した。
【0009】
本発明は、さらに、(a)複数の電子デバイスを第1の透明ディスクに連続的に供給する工程と、(b)第1の画像受取ユニットで電子デバイス毎の底面画像を受取する工程と、(c)ガイドユニットでこれらの電子デバイスを案内し前記第2のディスクに転送する工程と、(d)第2の画像受取ユニットで電子デバイス毎の他の表面画像を受取する工程と、を含む電子デバイスの検査方法を提供した。
【0010】
本発明は、以下の効果がある。
本発明に関わる検査システムは、高硬度の材質で比較的に小さいディスクを作製し、かつ金属材質の比較的大きいディスクと配合するため、検査システムのコストを大幅に減少できる。
一方、検査システムを適用する検査方法は、両段階のワーク回収動作を利用でき、底面で仕様に符合しない電子デバイスを予め排除することにより、全体の検査効率を向上させることができる。
【0011】
本発明に係る特徴及び技術内容が、以下に本考案に関わる詳しい説明及び添付図面を参照することにより、深く且つ具体的な理解を得られるが、それらの添付図面が参考及び説明のみに使われ、本発明の主張範囲を局限するものではないことである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1を参照すると、本発明は、複数の電子デバイス200の外表面を検査するための電子デバイスの検査システムであって、第1の透明ディスク10と、第1の画像受取ユニット11と、第2のディスク12と、ガイドユニット13と、第2の画像受取ユニット14とを含む電子デバイスの検査システムを提供した。
そのうち、該第1の透明ディスク10及び該第2のディスク12は、これらの電子デバイス200を載せ、電子デバイス200毎の外表面を検査する。以下に、ユニット毎について詳しく説明する。
【0013】
先ず、図2を参照すると、該第1の透明ディスク10は、石英ガラス材質で作製された円形ディスクである。該第1の透明ディスク10の下方に第1の画像受取ユニット11が設けられている。複数の電子デバイス200が続々と供給されると、該第1の透明ディスク10の上部に置かれ、該第1の透明ディスク10の回転により、電子デバイス200毎が、ともに、該第1の画像受取ユニット11に相対的に移動する。
ある電子デバイス200が、該第1の画像受取ユニット11の上方に移動されると、該第1の画像受取ユニット11は、電子デバイス200毎の底面画像を受取することができ、該底面画像より電子デバイス200毎にプロセス後での底面B(図3を参照)の外観を判別できる。
以上のように、該第1の透明ディスク10は、石英ガラス材質であれば、高硬度の性質を有するため、電子デバイス200が該第1の透明ディスク10にぶつかって傷付けてしまうことを避けることができ、最も好ましい。しかしながら、該第1の透明ディスク10が石英ガラスに限定されず、高硬度及び高透明度を備えるものであればよい。
複数の電子デバイス200は、フィーダユニット15で該第1の透明ディスク10に順次に供給される。該フィーダユニット15は、フィーダディスク151及びフィーダレール152を含み、これらの電子デバイス200は、該フィーダディスク151上に並べられ、さらに該フィーダレール152を介して該第1の透明ディスク10に供給される。
【0014】
また、該電子デバイスの検査システムは、該第1の透明ディスク10に隣接する第2のディスク12を有し、かつ、該第1の透明ディスク10と該第2のディスク12の隣接位置にガイドユニット13が設けられる。各電子デバイス200が該第1の画像受取ユニット11により画像を受取した後に、各電子デバイス200は、なお該第1の透明ディスク10の回転によりそのまま行進していき、該電子デバイス200が該ガイドユニット13に接触すると、電子デバイス200が該ガイドユニット13に沿って該第2のディスク12に転送されその他の表面検査を行う。
また、該第1の透明ディスク10と該第2のディスク12は、ともに円弧形辺縁であるため、本発明は、該第1の透明ディスク10と該第2のディスク12の間に最小隣接ピッチW1を有するように構成している。該ガイドユニット13は、該第1の透明ディスク10と該第2のディスク12にわたって配置され、かつ該ガイドユニット13の案内面131が該最小隣接ピッチW1の上方となる最適位置に配置される。
さらに、該電子デバイス200の外観を示す図3を参照すると、該電子デバイス200の幅はWである。該最小隣接ピッチW1がこれらの電子デバイス200の幅Wより小さい条件において、これらの電子デバイス200が該ガイドユニット13の案内面131に沿って該第1の透明ディスク10から該第2のディスク12に転送される。これにより、これらの電子デバイス200が前記両ディスクの間のピッチで落ちてしまうことを避けることができる。
また、該第1の透明ディスク10と該第2のディスク12の間の最小隣接ピッチW1は、零であってもよい(すなわち、両ディスクが互いに接触する)。また、最も好ましい実施形態において、該第2のディスク12の上面は、該第1の透明ディスク10の上面より低く、これらの電子デバイス200が該ガイドユニット13にスムーズに沿って該第1の透明ディスク10から該第2のディスク12に転送される。該第2のディスク12は金属材質であり、かつ、該第2のディスク12のサイズは、該第1の透明ディスク10より大きい。高硬度の石英ガラスの単価が高いため、この比較的に小さい第1の透明ディスク10の設計により、該検査システム1の製造コストを大幅に低下することができる。
【0015】
また、該第2のディスク12の上方に複数の第2の画像受取ユニット14が設けられ、電子デバイス200毎の底面B以外の外表面の画像(前面F、後面R、上面T、左面LS及び右面RSの画像を含み)をそれぞれ受取する。
本実施例では、該第2のディスク12の側辺に5つの第2の画像受取ユニット14が設けられるが、これに限定されるわけではない。該5つの第2の画像受取ユニット14は、電子デバイス200毎の外表面の画像をそれぞれ受取でき、よって、電子デバイス200毎の外観が生産製造の規範に符合するか否かを分析できる。
【0016】
以下に、第1の画像受取ユニット11及び第2の画像受取ユニット14について詳しく説明する。該第1の画像受取ユニット11及び複数の第2の画像受取ユニット14は、ともに、一つの撮像カメラ及び該撮像カメラと配合する複数の発光部材を含む。図2を参照すると、該第1の画像受取ユニット11が該第1の透明ディスク10の下方に設けられる。該第1の画像受取ユニット11は、第1の撮像カメラ111及び該第1の撮像カメラ111と配合する複数の第1の発光部材112を含む。
複数の第2の画像受取ユニット14は、該第2のディスク12の上方に設けられ(図2では、一組の第2の画像受取ユニット14しか示さず)、各第2の画像受取ユニット14は、同様に、第2の撮像カメラ141及び該第2の撮像カメラ141と配合する複数の第2の発光部材142を含む。該第1の発光部材112および第2の発光部材142は、発光ダイオード(LED)であればよく、かつ、これらの発光ダイオードは、異なる検査すべき物に対し異なる色または異なる強度の光を発射し、これらの電子デバイス200の位置に応じて角度を調整することもできる。
【0017】
図4を参照すると、該電子デバイスの検査システムは、さらに、分析・制御ユニット16を含み、該分析・制御ユニット16は、該第1の画像受取ユニット11及び第2の画像受取ユニット14に結合している。
分析・制御ユニット16は、該第1の画像受取ユニット11が受取したこれらの電子デバイス200の底面画像、及び該第2の画像受取ユニット14が受取したこれらの電子デバイス200の他の外表面画像を受信、分析する。該分析・制御ユニット16は、さらに、画像分析の結果に基づいて第1の回収ユニット17及び第2の回収ユニット18を制御し、不良品の回収及び関連のワーク分け作業を行う。
すなわち、本発明に係る電子デバイスの検査システムは、両段階のワーク回収動作を行うことができる。つまり、該第1の透明ディスク10側に第1の回収ユニット17を取付け、検査分析した底面画像が仕様に合格しない電子デバイス200を回収し、これを第1段階の回収動作とし、底面画像が仕様に合格しない電子デバイス200を予め回収し、該検査システム1全体の検査分析速度を向上させる。
同様に、該第2のディスク12側に第2の回収ユニット18を取付け、該第2のディスク12上に位置される電子デバイス200を回収し、該第2の回収ユニット18は、該第2の画像受取ユニット14が受取した画像で分析した結果に基づいて合格品及び不合格品のワーク分け動作を行うことができる。
そのため、本発明の検査システム1は、該第1の透明ディスク10の画像受取の後に第1段階の回収を行い、さらに、該第2のディスク12の画像受取の後に第2段階の回収やワーク分けを行い、ひいて検査システム1の外観分析の検査速度を向上させる。
【0018】
図5は、本発明の第2実施例である。本実施例では、該フィーダユニット15は、フィーダディスク151及び二組のフィーダレール152を含む。複数の電子デバイス200は、二列に並べられて前記の画像受取、分析作業を行い、これによりデバイス検査の速度及び生産能力をより向上できる。
本実施例では、他のユニット、例えば、撮像カメラなどは、二列のこれらの電子デバイス200に応じて調整がなされる。例えば、該第2のディスク12の傍側に10つの第2の画像受取ユニット14が設けられ、二列に並べられた電子デバイス200の前面F、後面R、上面T、左面LS及び右面RSの画像をそれぞれ受取する。ここで、注意すべきは、該フィーダユニット15に含まれるフィーダレール152の数は、本実施例に限られず、実際の要求に応じて調整できる。
【0019】
また、本発明の第1の透明ディスク10と第2のディスク12とは、さらに、互いに調整してもかまわない、すなわち、該フィーダユニット15で複数の電子デバイス200を該第2のディスク12上に連続的に供給しておき、電子デバイス200毎の前面F、後面R、上面T、左面LS及び右面RSの画像を受取、分析し、さらに、該ガイドユニット13によりこれらの電子デバイス200を該第1の透明ディスク10に転送し、これらの電子デバイス200の底面Bの分析作業を行い、最後に、ワークの回収及び分けの動作を行ってもよい。
【0020】
さらに、本発明に係る電子デバイスの検査システムは、さらに、以下のように変形してもよい。該第2のディスク12は、複数の段差付の同心円平面(例えば、多層のケーキのような態様)を有し、平面毎は、ともに、第1の透明ディスク10及びガイドユニット13に対応するため、複数の検査モジュールを組み合わせることができ、よって、同様にデバイスの検査速度を向上できる。
【0021】
本発明は、さらに、前記の電子デバイスの検査システムを提供する検査方法を提供した。該検査方法は、(a)これらの電子デバイス200を該第1の透明ディスク10に連続的に供給する工程と、(b)該第1の画像受取ユニット11で電子デバイス200毎の底面画像を受取する工程と、(c)該ガイドユニット13でこれらの電子デバイス200を案内し該第2のディスク12に転送する工程と、(d)該第2の画像受取ユニット14で電子デバイス200毎の他の表面画像(該他の表面は、電子デバイス200毎の前面F、後面R、上面T、左面LS及び右面RSを含み)を受取する工程と、を含む。工程(a)の後に、さらに、フィーダ工程を含み、これらの電子デバイス200を該第1の透明ディスク10に順次に供給し、かつ、工程(b)の後に、さらに、第1の分析工程を含み、該第1の画像受取ユニット11を分析・制御ユニット16に接続し、該分析・制御ユニット16で電子デバイス200毎の底面画像を分析し、その後、さらに、第1の回収ユニット17で第1段階の回収工程を行い、合格しない電子デバイス200を該第1の透明ディスク10から移除させる。工程(d)の後に、同様に第2の分析工程を含み、該分析・制御ユニット16で二つ毎の電子デバイスの上記外面の画像を分析し、さらに、分析結果に基づいて第2段階の回収工程を行い、ワークの回収、分けの目的を達成する。
【0022】
以上のように、本発明は、以下の幾つの利点がある。
1、好ましいコスト制御を有し、本発明は、比較的に小さいサイズの石英ガラスで電子デバイス200の底面を受けることができる受け板を構成するため、単価が高い大きなサイズの石英ガラス受け板によるコスト問題を解決できる。
2、一方、本発明は、石英ガラス及び金属の高硬度特性により、ディスクが電子デバイスとぶつかる際に生じた表面擦り傷または刻み痕を避け、受取ユニットが画像を取得する際の干渉現象を減少できる。
3、本発明に係る検査システム及び方法は、両段階式の回収工程を利用し、ひいて該検査システム全体の検査速度を向上できる。
【0023】
しかしながら、前記の説明は、単に本発明の好ましい具体的な実施例の詳細説明及び図面に過ぎず、本発明の特許請求の範囲を局限するものではなく、本発明の主張する範囲は、下記の特許請求の範囲に基づくべき、いずれの当該分野における通常の知識を有する専門家が本発明の分野の中で、適当に変更や修飾などを実施できるが、それらの実施のことが本発明の主張範囲内に納入されるべきことは言うまでもないことである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】図1は、本発明に係る電子デバイスの検査システムを示す図である。
【図2】図2は、本発明に係る電子デバイスの検査システムを示す側面図である。
【図3】図3は、電子デバイスの外観を示す図である。
【図4】図4は、本発明の分析・制御ユニットによる画像受取を示す図である。
【図5】図5は、本発明に係る電子デバイスの検査システムの第2実施例を示す図である。
【符号の説明】
【0025】
200 電子デバイス
10 第1の透明ディスク
11 第1の画像受取ユニット
111 第1の撮像カメラ
112 第1の発光部材
12 第2のディスク
13 ガイドユニット
131 案内面
14 第2の画像受取ユニット
141 第2の撮像カメラ
142 第2の発光部材
15 フィーダユニット
151 フィーダディスク
152 フィーダレール
16 分析・制御ユニット
17 第1の回収ユニット
18 第2の回収ユニット
W1 最小隣接ピッチ
W 幅
B 底面
F 前面
R 後面
T 上面
LS 左面
RS 右面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電子デバイスの外表面を検査するための電子デバイスの検査システムであって、
続々と供給された複数の電子デバイスを置くための第1の透明ディスクと、
前記第1の透明ディスクの下方に設けられこれらの電子デバイスの底面を検査するための第1の画像受取ユニットと、
前記第1の透明ディスクに隣接する第2のディスクと、
前記第1の透明ディスクと前記第2のディスクの隣接位置に設けられ、前記第1の透明ディスク上に置かれた複数の電子デバイスを案内し前記第2のディスクに転送するガイドユニットと、
前記第2のディスクの上方に設けられ、これらの電子デバイスの他の外表面を検査するための複数の第2の画像受取ユニットと、を含む電子デバイスの検査システム。
【請求項2】
さらに、前記複数の電子デバイスを前記第1の透明ディスクに順次に供給するためのフィーダユニットを含むことを特徴とする請求項1記載の電子デバイスの検査システム。
【請求項3】
前記フィーダユニットは、フィーダディスク及び少なくとも一つのフィーダレールを含むことを特徴とする請求項2記載の電子デバイスの検査システム。
【請求項4】
前記第1の透明ディスクと前記第2のディスクの間の最小隣接ピッチは、前記電子デバイスの幅より小さいことを特徴とする請求項2記載の電子デバイスの検査システム。
【請求項5】
前記第1の透明ディスクは石英ガラス材質であり、前記第2のディスクは金属材質であることを特徴とする請求項2記載の電子デバイスの検査システム。
【請求項6】
前記第1の透明ディスクのサイズは、前記第2のディスクのサイズより小さいことを特徴とする請求項2記載の電子デバイスの検査システム。
【請求項7】
前記ガイドユニットは、前記第1の透明ディスクと前記第2のディスクにわたる案内面を有し、これらの電子デバイスを前記第1の透明ディスクから前記第2のディスクに転送させることを特徴とする請求項2記載の電子デバイスの検査システム。
【請求項8】
さらに、前記第1の画像受取ユニットが受取したこれらの電子デバイスの底面画像及び前記第2の画像受取ユニットが受取したこれらの電子デバイスの他の外表面画像を受信、分析するための分析・制御ユニットを含むことを特徴とする請求項2記載の電子デバイスの検査システム。
【請求項9】
さらに、前記第1の透明ディスク側に設けられた第1の回収ユニットを含むことを特徴とする請求項8記載の電子デバイスの検査システム。
【請求項10】
さらに、前記第1の画像受取ユニット及び第2の画像受取ユニットは、ともに、一つの撮像カメラ及び前記撮像カメラと配合する複数の発光部材を含むことを特徴とする請求項2記載の電子デバイスの検査システム。
【請求項11】
第1の透明ディスクと、第1の画像受取ユニットと、第2のディスクと、ガイドユニットと、複数の第2の画像受取ユニットとを含む検査システムにより、複数の電子デバイスの外観を検査するための電子デバイスの検査方法であって、
(a)複数の電子デバイスを前記第1の透明ディスクに連続的に供給する工程と、
(b)前記第1の画像受取ユニットで電子デバイス毎の底面画像を受取する工程と、
(c)前記ガイドユニットでこれらの電子デバイスを案内し前記第2のディスクに転送する工程と、
(d)これらの第2の画像受取ユニットで電子デバイス毎の他の外表面画像を受取する工程と、を含む電子デバイスの検査方法。
【請求項12】
前記工程(a)の前に、さらに、これらの電子デバイスを前記第1の透明ディスクに順次に供給するフィーダ工程を含むことを特徴とする請求項11記載の電子デバイスの検査方法。
【請求項13】
前記工程(b)の後に、さらに、電子デバイス毎の底面画像を分析する第1の分析工程を含むことを特徴とする請求項11記載の電子デバイスの検査方法。
【請求項14】
前記第1の分析工程の後に、さらに、第1の回収工程を含むことを特徴とする請求項13記載の電子デバイスの検査方法。
【請求項15】
前記工程(d)において、前記第2の画像受取ユニットは、電子デバイス毎の前面、後面、上面、左面及び右面の画像を受取することを特徴とする請求項11記載の電子デバイスの検査方法。
【請求項16】
前記工程(d)の後に、さらに、電子デバイス毎の前面、後面、上面、左面及び右面の画像を分析する第2の分析工程を含むことを特徴とする請求項15記載の電子デバイスの検査方法。
【請求項17】
前記第2の分析工程の後に、さらに、第2の回収工程を含むことを特徴とする請求項16記載の電子デバイスの検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−250971(P2009−250971A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−209176(P2008−209176)
【出願日】平成20年8月15日(2008.8.15)
【出願人】(506245682)久元電子股▼ふん▲有限公司 (3)
【Fターム(参考)】