説明

電子マネーによる課金及び返金機能を有するジョブ実行装置、同装置の課金及び返金方法並びに課金及び返金処理プログラム

【課題】ジョブの開始前に携帯電話等の決済用媒体に使用金額を課金したのちに残金の返却が生じた場合に、残金をユーザに確実に返金することができる、電子マネーによる課金及び返金機能を有するジョブ実行装置等を提供する。
【解決手段】電子マネーによる課金及び返金機能を有するジョブ実行装置1は、ジョブの開始前にジョブの実行に必要な使用金額を決定し、決済装置3にセットされた決済機能を有する決済用媒体6に対して、ジョブの開始前に決定された使用金額を課金する。残金が生じた場合は、決済装置3により、セットされた決済用媒体6に返金可能である。かつ、決済装置による決済用媒体への返金以外の方法でも残金を返金可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子マネーによる課金及び返金機能を有する画像形成装置等のジョブ実行装置、同装置の課金及び返金方法、並びに前記課金及び返金方法をジョブ実行装置のコンピュータに実行させるための課金及び返金処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
硬貨等を投入することでコピーやプリンタ機能の使用が可能となる画像形成装置等のジョブ実行装置が、コンビニエンスストアなどに従来より設置されている。このジョブ実行装置では、1枚コピー等する毎に課金され、コピー等が終了したときに残金があれば返却されるようになっている。
【0003】
ところで、最近では、決済機能を持った携帯電話やクレジットカード等を利用して、商品の購入を電子マネーにより行う機会が多くなってきている。このため、このような決済機能を備えた携帯電話やクレジットカードに電子マネーにより課金することによって、コピーやプリント等を行うことができるジョブ実行装置が提案されている。
【0004】
このようなジョブ実行装置では、ジョブ実行装置の本体に接続された決済装置に携帯電話やクレジットカードをセットして電子マネーによる課金が行われるが、硬貨投入式のジョブ実行装置と同じく、コピーやプリントが1枚終了するたびに課金を行う方式では、ジョブが終了するまで、携帯電話やクレジットカードを決済装置にセットしておく必要があり、盗難の危険が高くなるという問題がある。
【0005】
そこで、ジョブの実行前に、ジョブの実行に必要な使用金額を算出し、算出された金額を一括して、ジョブ実行前に前記携帯電話やクレジットカードに課金する構成となされたジョブ実行装置が提案されている(例えば特許文献1〜3)。
【0006】
このジョブ実行装置では、ジョブの実行前に、ジョブの実行に必要な使用金額が一括して課金されるので、ジョブが終了するまで、携帯電話やクレジットカードを決済装置にセットしておく必要はなくなり、盗難等の危険性を除去することができる。
【特許文献1】特開2007−140990号公報
【特許文献2】特開2007−48188号公報
【特許文献1】特開2006−318153号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記各特許文献に記載されたジョブ実行装置では、次のような問題があった。
【0008】
即ち、ジョブの実行途中でユーザがジョブをキャンセルしたり、ジョブ実行装置に故障等が発生したため、ジョブの一部または全部が実行されない事態が発生することがある。このような場合、ユーザは携帯電話等を再度決済装置にセットして、既に課金された金額のうち未実行部分の残金を決済装置を介して返金してもらう必要があるが、ユーザは携帯電話等を既に決済装置から取り去っているため、返金を受けるために決済装置へ再セットするのを忘れがちであり、このため過払いを生じやすいという問題があった。
【0009】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ジョブの開始前に携帯電話等の決済用媒体に使用金額を課金したのちに残金の返却が生じた場合に、残金をユーザに確実に返金することができる、電子マネーによる課金及び返金機能を有するジョブ実行装置及び同装置の課金及び返金方法を提供し、さらには前記課金及び返金方法をジョブ実行装置のコンピュータに実行させるための課金及び返金処理プログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)ジョブの開始前にジョブの実行に必要な使用金額を決定する決定手段と、決済機能を有する決済用媒体をセット可能であり、セットされた決済用媒体に対して、ジョブの開始前に前記決定された使用金額を課金するとともに、実際の使用金額が前記決定された使用金額よりも少なかった場合に生じる残金を、前記セットされた決済用媒体に返金可能な決済装置と、前記残金を、前記決済装置による決済用媒体への返金以外の方法で返金可能な返金手段と、を備えたことを特徴とする電子マネーによる課金及び返金機能を有するジョブ実行装置。
(2)前記決定手段は、ジョブの実行に必要な使用金額を、算出によりまたはユーザの指定により決定する請求項1に記載のジョブ実行装置。
(3)前記返金手段は、返金の受取先が自ら通信機能を有している場合には、前記受取先に入金されるように残金を返金し、返金の受取先が自ら通信機能を有していない場合は、返金を管理する管理サーバに残金を返金する請求項1または2に記載のジョブ実行装置。
(4)ユーザは残金の返金方法を選択可能である請求項3に記載のジョブ実行装置。
(5)ジョブの実行後、所定期間内に前記決済装置に決済用媒体がセットされたときは、前記決済装置により決済用媒体に前記残金が返金され、所定期間内に前記決済装置に決済用媒体がセットされなかったときは、前記第返金手段により残金を返金する請求項1〜4のいずれかに記載のジョブ実行装置。
(6)前記決済用媒体の固有の識別情報と関連付けて、残金を示す残金情報を保存する保存手段を備えている請求項1〜5のいずれかに記載のジョブ実行装置。
(7)ジョブがコピージョブまたはプリントジョブであり、用紙の給紙時に前記残金情報の残金から1枚分の使用金額を減算し、用紙が正常に排出されなかった場合は未排出分の用紙の使用金額を残金に加算する演算手段を備えている請求項6に記載のジョブ実行装置。
(8)決済装置にセットされた決済用媒体への課金前に、前記決済用媒体へ課金される使用金額と、前記決済用媒体の固有の識別情報と関連付けられた残金情報に示される残金とを比較する比較手段と、比較の結果、決済用媒体へ課金される使用金額のほうが残金よりも大きい場合には、使用金額と残金の差額を決済用媒体に課金するように、使用金額のほうが残金よりも小さい場合には、使用金額のと残金の差額を決済用媒体に返金するように、使用金額と残金が等しい場合は決済用媒体への課金も返金もしないように、前記決済装置を制御するとともに、いずれの場合も残金情報の残金を0にする制御手段と、を備えている請求項6または7に記載のジョブ実行装置。
(9)ジョブの開始前にジョブの実行に必要な使用金額を決定するステップと、決済機能を有し決済装置にセットされた決済用媒体に対して、ジョブの開始前に前記決定された使用金額を課金するステップと、実際の使用金額が前記決定された使用金額よりも少なかった場合に生じる残金を、前記決済装置にセットされた決済用媒体に返金する方法以外の方法で返金するステップと、を備えたことを特徴とする電子マネーによる課金及び返金機能を有するジョブ実行装置の課金及び返金方法。
(10)ジョブの開始前にジョブの実行に必要な使用金額を決定するステップと、決済機能を有し決済装置にセットされた決済用媒体に対して、ジョブの開始前に前記決定された使用金額を課金するステップと、実際の使用金額が前記決定された使用金額よりも少なかった場合に生じる残金を、前記決済装置にセットされた決済用媒体に返金する方法以外の方法で返金するステップと、を電子マネーによる課金及び返金機能を有するジョブ実行装置のコンピュータに実行させるための課金及び返金処理プログラム。
【発明の効果】
【0011】
前項(1)に記載の発明によれば、ジョブの開始前にジョブの実行に必要な使用金額が決定手段により決定される。ユーザが、決済機能を有する決済用媒体を決済装置にセットすると、ジョブの開始前に、前記決定された使用金額が電子マネーにより課金される。実際の使用金額が前記決定された使用金額よりも少なかった場合に生じる残金は、決済装置により前記決済用媒体に電子マネーにより返金可能であるが、返金手段により、決済装置による決済用媒体への返金以外の方法でも返金可能であるから、ユーザが、決済装置へ決済用媒体をセットするのを忘れて返金を受けられなくても、返金手段により別の方法で返金を受けることができる。このため、残金をユーザへ確実に返金することができ、過払いの問題を解消することができる。
【0012】
前項(2)に記載の発明によれば、ジョブの実行に必要な使用金額を、算出によりまたはユーザの指定により決定することができる。
【0013】
前項(3)に記載の発明によれば、返金手段は、返金の受取先が自ら通信機能を有している場合には、前記受取先に入金されるように残金を返金し、返金の受取先が自ら通信機能を有していない場合は、返金を管理する管理サーバに残金を返金する。
【0014】
前項(4)に記載の発明によれば、ユーザは残金の返金方法を選択することができ、便利である。
【0015】
前項(5)に記載の発明によれば、ジョブの実行後、所定期間内に前記決済装置に決済用媒体がセットされたときは、前記決済装置により決済用媒体に前記残金が返金され、所定期間内に前記決済装置に決済用媒体がセットされなかったときは、前記返金手段による別の方法で返金されるから、残金をさらに確実にユーザに返金することができる。
【0016】
前項(6)に記載の発明によれば、決済用媒体の固有の識別情報と関連付けて残金を示す残金情報が保存手段に保存されるから、悪意の第三者が強制的にジョブの実行をキャンセルしたような場合に、正規ユーザの決済用媒体以外の決済用媒体へ残金が返金されるのを防止することができる。
【0017】
前項(7)に記載の発明によれば、ジョブがコピージョブまたはプリントジョブであり、用紙の給紙時に前記残金情報に示される残金から1枚分の使用金額を減算し、用紙が正常に排出されなかった場合は未排出分の用紙の使用金額を残金に加算する演算手段を備えているから、正確な残金の算出が可能となる。
【0018】
前項(8)に記載の発明によれば、決済用媒体へ課金される使用金額と残金情報に示される残金とが比較され、比較結果に応じた課金処理または返金処理等がなされるから、例えばジョブの終了後に同一ユーザにより次のジョブが行われるような場合に、前のジョブについては残金の返却処理を行うことなく、次のジョブでまとめて精算することができる。このため、返金処理回数を減少できるとともに、決済履歴の数を削減することができる。
【0019】
前項(9)に記載の発明によれば、残金が生じた場合に、ユーザが決済装置へ前記決済用媒体をセットするのを忘れて返金を受けられなくても、別の方法での返金が可能となる。このため、残金をユーザへ確実に返金することができ、過払いの問題を解消することができる。
【0020】
前項(10)に記載の発明によれば、残金が生じた場合に、ユーザが決済装置へ前記決済用媒体をセットするのを忘れて返金を受けられなくても、別の方法で残金をユーザに返金する処理を、ジョブ実行装置のコンピュータに実行させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次にこの発明の一実施形態を説明する。
【0022】
図1は、この発明の一実施形態に係るジョブ実行装置の概略構成図である。
【0023】
この実施形態では、ジョブ実行装置として画像形成装置1が用いられている。また、画像形成装置1として、コピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能等を備えた多機能デジタル複合機であるMFP(Multi Function Peripherals)が用いられている。
【0024】
画像形成装置1は、装置本体2と装置本体2に設けられた決済装置3とを備えている。決済装置3は、クレジットカード4や課金金額の決済機能を有する携帯電話5等のユーザの決済用媒体6をセットして、この決済用媒体に対して、コピー、プリント等のジョブの実行に要した使用金額の課金や、残金の返金などを電子マネーにより行うものである。なお、決済装置3による課金や返金の方法は公知であるので、詳細な説明は省略する。
【0025】
図2は、前記画像形成装置1を用いた残金の返金システムの一例を示す図である。この返金システムは、画像形成装置1と電子マネー管理サーバ7とが電話回線8やネットワーク9で接続されてなる。
【0026】
この例では、決済装置3に決済用媒体をセットして残金を返金する方法以外に、2つの方法による返金が可能となっている。
【0027】
1つは、前記電話回線8を用い、電子マネー管理サーバ7を介して電子マネーの受取先である携帯電話5に直接的に返金する方法である。他の1つは、ネットワーク9を介して電子マネー管理サーバ7に残金を送金しておき、ユーザが端末装置10、携帯電話5等を操作して管理サーバ7にアクセスし、ユーザの受取先に送金するようにユーザが電子マネー管理サーバ7に指示することにより返金する方法である。いずれの方法を採用するかは、ユーザが選択できるようになっている。この点については後述する。
【0028】
図3は、前記画像形成装置1の内部構成を示すブロック図である。
【0029】
画像形成装置1は、CPU101と、プログラムROM102と、ワークRAM103と、スキャナ104と、プリンタ105と、操作パネル106と、記憶部107と、ファクシミリ(FAX)装置108と、ネットワークコントローラ109と、携帯電話回線110と、前述した決済装置3等を備えている。
【0030】
前記CPU101は、画像形成装置1の全体を統括制御するものであり、コピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能を実行するための通常の制御の他、この実施形態では、ジョブの開始前にジョブの実行に必要な使用金額を決定したり、決済装置3を介して決済用媒体6に電子マネーを課金したり返金したり、決済装置3による決済用媒体6への返金以外の方法で、電子マネーとしての残金を返金する等の制御を行うが、これらの点については後述する。
【0031】
前記プログラムROM102は、CPU101の動作プログラム等を格納するメモリである。また、前記ワークRAM103は、CPU101が動作プログラムを実行する際の作業領域を提供するメモリである。
【0032】
前記スキャナ104は、原稿台(図示せず)に置かれた原稿の画像を読み取り、画像データに変換する。
【0033】
前記プリンタ105は、前記スキャナ104で読み取られた原稿の画像データやユーザ端末から送信されたプリントデータ、さらには記憶部107に保存されている文書データ等を、指定された出力条件に従って印刷するものである。
【0034】
前記操作パネル106は、各種入力操作のため、あるいは画面やメッセージ等の表示のために使用されるものであり、テンキーやスタートキー等のキー入力部と、液晶等からなる表示部を備えている。操作パネル106については後述する。
【0035】
前記記憶部107は、例えばハードディスク装置(HDD)等からなるとともに、スキャナ104で読み取られた画像データ、外部装置から送信されてきた画像データ、画像形成装置1の操作履歴等の各種データを記憶する。また、この実施形態では、決済用媒体6の固有の識別情報と関連付けて、残金を示す残金情報も保存される。また、記憶部107には、記憶領域である1個または複数個のボックスが形成されている。
【0036】
前記ファクシミリ装置108は、電話回線等を通じて外部ファクシミリ装置との間でファクシミリデータの送受信を行うものである。
【0037】
前記ネットワークコントローラ109は、ネットワーク9を介して接続された電子マネー管理サーバ7やその他の外部装置との間での通信を制御するものである。
【0038】
携帯電話回線接続部110は、携帯電話回線8を通じて、画像形成装置1と電子マネー管理サーバ7や外部の携帯電話と接続するためのものである。
【0039】
図4は、図1に示した画像形成装置1の操作パネル106の平面図である。
【0040】
操作パネル106は、各種表示や各種設定を行うためのタッチパネル式の液晶からなる表示部1061と、キー入力部1062を備えている。キー入力部1062には、数値入力を行うテンキー106a、ジョブを開始させるジョブスタートキー106b、画像形成装置1の動作モードを選択するモード選択キー106c、どのモード選択キーcが選択されているかを示す選択モード表示部106dがそれぞれ設けられている。なお、図4では「ボックス」キーが選択されている状態を示している。
【0041】
ユーザが表示部1061あるいはキー入力部1062を用いてジョブを指定すると、画像形成装置1のCPU101は、ジョブ開始前に前記指定されたジョブの実行に必要な金額、即ち画像形成装置1の使用金額を決定する。使用金額の決定は、指定されたジョブの内容から算出することにより行われても良いし、ユーザが金額を指定することにより行われても良い。
【0042】
例えば、ユーザが操作パネル106を使用して、記憶部107のボックスやその他の記憶媒体等に保存されている画像データをプリントするプリントジョブを指定した場合には、ジョブスタートキー106bが押されると、CPU101はジョブの内容を解析して、総ページ数と各ページの用紙サイズ、カラー/モノクロの別、部数から課金金額を算出する。一方、ユーザがコピージョブを指定した場合には、ユーザに操作パネル16のテンキーにより使用料金の上限を入力させ、この入力された数値を使用金額として決定する。
【0043】
図5は、ユーザがプリントジョブを指定した場合の使用金額の確認画面を示す。この画面では、算出された使用金額を確認し「確認」ボタンを押す旨のメッセージとともに、今回の使用金額と「確認」ボタンが表示されている。
【0044】
図6は、ユーザがコピージョブを指定した場合の使用金額の確認画面を示す。この画面では、使用金額を入力し「確認」ボタンを押す旨のメッセージとともに、今回の使用金額と「確認」ボタンが表示されている。
【0045】
いずれの場合も、ユーザにより「確認」ボタンが押されると、図7の画面が表示される。
【0046】
図7は、残金(おつり)が発生した場合の返金方法をユーザに選択させるための選択画面である。この実施形態では、設定された期間内に、ジョブの実行を指示したユーザにより、前記決済装置3に決済用媒体6がセットされたときは、決済装置3により決済用媒体に残金が返金され、設定された期間内に決済装置3に決済用媒体6がセットされなかったとき、換言すればおつり(残金)を取り忘れたときには、決済装置3による方法以外の方法で残金が返金されるものとなされている。
【0047】
そして、決済装置3による方法以外の返金方法として、複数種類が設定されており、ユーザが何れの返金方法がよいかを選択するものである。この例では、決済装置3による方法以外の返金方法として、携帯電話へ送金する方法と、電子マネー管理サーバ7へ送金する方法の2種類が設定されている。
【0048】
即ち、図7の画面では、「おつりを取り忘れたときの返金方法を選択し、決済用媒体を決済装置にセットしてください」のメッセージとともに、決済装置3による返金を有効とする期間(送金までの日数)の入力欄と返金方法の選択ボタンが表示されている。
【0049】
このように、送金までの日数が設定されることで、ユーザは、その期間内に決済装置3に決済用媒体6をセットすることにより、残金を受け取ることができるし、期間内に決済用媒体6がセットされなかったときは、選択された返金方法で残金を確実に受け取ることができる。
【0050】
なお、決済装置3による返金方法以外の返金方法は一つに固定されていて、ユーザによる選択ができない構成であっても良いが、複数の返金方法の中からユーザが選択できる構成とした方が、ユーザにとって便利である。
【0051】
ユーザが送金までの日数を入力し、返金方法を選択し、決済用媒体6を決済装置3にセットすると、図8〜図11に示す決済完了画面に遷移する。
【0052】
前述したように、この実施形態では、図7の画面で設定されたおつりを取り忘れた場合の返金までの期間は、画像形成装置1内に残金が存在することになる。このような残金は、決済用媒体6であるクレジットカード4や携帯電話5のID番号等の固有の識別情報と関連付けて、残金情報として記憶部107に記憶されている。
【0053】
図8〜図11に示す画面の説明の前に、残金情報について図12を参照して説明する。
【0054】
図12は、記憶部107に記憶されている残金情報のリストである。
【0055】
残金情報は、各決済用媒体6の識別情報(図12では「電子マネーID」と記している)と関連付けられた状態で、返金前の残金、図7の画面でユーザが入力した送金までの日数、同じくユーザが選択した送金方法が、それぞれ保存されている。
【0056】
このように、決済用媒体6の固有の識別情報と関連付けて残金等が保存手段に保存されるから、悪意の第三者が強制的にジョブの実行をキャンセルしたように場合に、正規ユーザの決済用媒体以外の決済用媒体へ残金が返金されるのを防止することができる。
【0057】
また、この実施形態では、ジョブがコピージョブまたはプリントジョブである場合は、用紙の給紙時に前記残金情報に示される残金から1枚分の使用金額が減算され、ジャムなどのトラブルにより用紙が正常に排出されなかった場合は未排出分の料金が残金に加算されるものとなされており、これにより残金を正しく算出することができる。
【0058】
ユーザが決済用媒体6を決済装置3にセットすると、画像形成装置1のCPU101は、記憶部107に記憶されている残金情報から、セットされた決済用媒体6の識別情報に対応する残金を読み出して、ジョブの実行前に決定された使用金額と残金とから決済を行うとともに、図8〜図11の画面を操作パネル106の表示部1061に表示したのち、ジョブを開始する。
【0059】
図8〜図11の画面には、決済が完了したこと及びジョブ(例えば印刷ジョブ)を開始することを示すメッセージと共に、今回の使用金額、前回のおつり(残金)、今回の決済金額が表示されている。もし、残金情報に残金がない場合は、決済装置3にセットされた決済用媒体6に今回の使用金額を課金し、図8に示す画面を表示する。
【0060】
残金情報に残金があり、その残金と今回の使用金額とが同じである場合は、決済用媒体6に対する課金及び返金は行わず、図9に示す画面を表示する。
【0061】
残金情報に残金があり、その残金が今回の使用金額よりも少ない場合は、差額を決済用媒体6に対して課金し、図10に示す画面を表示する。
【0062】
残金情報に残金があり、その残金の方が今回の使用金額よりも多い場合は、差額を決済用媒体6に返金し、図11に示す画面を表示する。
【0063】
また、ジョブの終了時に、残金がゼロでない場合、操作パネル106の表示部1061に、図13に示すようなユーザにおつりがあることを知らせる画面を表示する。この画面では、決済装置3によるおつりの受け取りを促すメッセージと共に、おつりの金額、決済した金額、実際に使用した金額が表示されている。
【0064】
なお、図13に示した画面は、所定時間例えば数分経過後に初期画面に遷移する。
【0065】
ユーザは、ジョブ終了後、図7の返金方法選択画面で設定した送金までの日数が経過するまでは、決済装置3に決済用媒体6をセットして残金の返金を受け取ることができる。決済装置3は、常に、決済装置3にセットされた決済用媒体6の検出と、決済用媒体6に対する課金及び返金が可能な状態にある。そして、送金までの日数が経過するまでに、決済装置3に決済用媒体6がセットされると、決済装置3はセットされた決済用媒体6の識別情報が、記憶部107に保存されている残金情報の中の識別情報のいずれかと一致しているかどうかを確認し、一致していれば、その残金を決済用媒体6に返金する。操作パネル16に、図13に示すユーザにおつりがあることを知らせる画面が表示されているときに、異なるユーザの決済用媒体6がセットされたときも、セットされた決済用媒体6に対して、残金情報に含まれる識別情報の確認、残金の返金が行われる。
【0066】
返金後、返金の完了を示す図14の画面が、操作パネル106の表示部1061に表示される。
【0067】
管理者が設定した時刻になると、画像形成装置1のCPU101は、記憶部107に保存されている前記残金情報における「送金までの日数」を、1日減算する。そして、「送金までの日数」がゼロになった場合は、ユーザが選択した返金方法により返金する。
【0068】
画像形成装置1のCPU101は、電子マネー管理サーバ7へ、決済用媒体6の識別情報、送金(返金)金額、送金方法についての情報を、ネットワーク9や携帯電話回線8を通じて送信する。
【0069】
この情報を受信した電子マネー管理サーバ7は、受信した情報に従って返金処理を行う。返金の受取先が自ら通信機能を有している携帯電話5等である場合には、予め登録されている携帯電話情報に従って携帯電話5に送金する。携帯電話5は、常時動作しているソフトウェアにより、電子マネー管理サーバ7から送金された金額をユーザの操作なしに携帯電話内の電子マネー口座に入金する。
【0070】
クレジットカードのように、返金の受取先が自ら通信機能を有していない場合は、電子マネー管理サーバ7は、送信されてきた識別情報と金額を保存しておく。そして、識別情報を読み取り可能な機能と、電子マネー口座への入金が可能な機能と、電子マネー管理サーバ7への接続が可能な機能を有し、それらを制御するソフトウェアが組み込まれたユーザ端末10や携帯電話5等の端末機器を用いてユーザが操作することにより、電子マネー管理サーバ7に保存されている金額が、受取先に入金される。
【0071】
このように、この実施形態では、ジョブの実行前に決定された使用金額よりも実際の使用金額が少なかった場合に生じる残金は、決済装置3により決済用媒体6に返金可能であるが、決済装置3による決済用媒体6への返金以外の方法でも返金可能でもあるから、ユーザが、決済装置3へ決済用媒体6をセットするのを忘れて返金を受けられなくても、別の方法で返金を受けることができる。このため、残金をユーザへ確実に返金することができ、過払いの問題を解消することができる。
【0072】
図15は、図1に示した画像形成装置1の動作を示すフローチャートである。この動作は、画像形成装置1のCPU101がプログラムROM102等に格納されているプログラムに従って実行される。
【0073】
ステップS1では、「ジョブ実行中」フラグをジョブ実行中であることを示す「1」にセットしたのち、ステップS2でジョブがコピージョブか否かを判断する。コピージョブであれば(ステップS2でYES)、ステップS3で、操作パネル106に図6の画面を表示して使用金額の入力を待ち、確認ボタンが押されると使用金額を決定したのち、ステップS5に進む。コピージョブでなければ(ステップS2でNO)、ステップS4で、指定されたジョブの内容から使用金額を算出して、図5の画面を表示し、確認ボタンが押されると使用金額を決定したのち、ステップS5に進む。
【0074】
ステップS5では、ユーザが図7の画面で設定した送金までの日数及びおつり(残金)の返金方法の選択を受け付け、ステップS6で、決済装置3に決済用媒体6がセットされたかどうかを判断する。セットされなければ(ステップS6でNO)、ステップS5に戻る。セットされれば(ステップS6でYES)、ステップS7で決済処理を行う。この処理については後述する。
【0075】
次いで、ステップS8で残金情報を保存した後、ステップS9でジョブを実行する。
【0076】
図16は、図15のステップS7の決済処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0077】
ステップS71で、決済用媒体6の識別情報(ID)を読み取ったのち、ステップS72で、記憶部107に保存されている残金情報の識別情報と一致するものがあるかどうかを判断する。一致するものがなければ(ステップS72でNO)、ステップS74で、今回の使用金額を決済用媒体6に課金する。つまり、今回の使用金額を決済用媒体6から出金する。
【0078】
ステップS72で、残金情報の識別情報と一致するものがあれば(ステップS72でYES)、ステップS73で、返金前の残金と今回の使用金額を比較し、その結果に応じた処理を行う。
【0079】
即ち、残金と今回の使用金額が同じ場合は、ステップS75で、決済用媒体6には課金も返金も行わずリターンする。残金が使用金額よりも少なければ、ステップS76で、決済用媒体6に対して差額を課金してリターンする。残金が使用金額よりも多ければ、ステップS77で、決済用媒体6に対して差額を返金してリターンする。
【0080】
図17は、図15のフローチャートにおけるステップS9のジョブ実行処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0081】
ステップS91で、画像形成装置1にマシントラブルやジョブのキャンセルが発生したかどうかを調べる。発生しなかった場合は(ステップS91でNO)、ステップS92で、用紙の給紙時に残金情報における返金前の残金から1枚分の使用金額が減算され、ジョブが終了するまで(ステップS94でNO)、これが繰り返される。ジョブが終了すると(ステップS94でYES)、ステップS95に進む。
【0082】
ステップS91で、マシントラブルやジョブキャンセルがあった場合には(ステップS91でYES)、ステップS93で、未排出分の料金を残金に加算した後、ステップS95に進む。
【0083】
ステップS95では、残金情報における返金前の残金がゼロか否かを判断し、残金がゼロであれば(ステップS95でYES)、ステップS96で、該当する残金情報を削除した後、ステップS97で、ジョブ実行中フラグを実行中でないことを示す「0」に設定して、リターンする。一方、残金がゼロでなければ(ステップS95でNO)、ステップS98で、ジョブ実行中フラグを実行中でないことを示す「0」に設定したのち、ステップS99で、おつり情報を示す図13の画面を、所定時間または決済用媒体6が決済装置3にセットされるまで、操作パネル106の表示部1061に表示し、リターンする。
【0084】
図18は、決済装置3へ決済用媒体6がセットされたときの割り込み処理を示すフローチャートである。
【0085】
ステップS101で、画像形成装置1のCPU101は、ジョブ実行中フラグが「0」かどうかを判断する。「0」でなければ(ステップS101でNO)、ジョブ実行中であるから、そのままリターンする。「0」であれば(ステップS101でYES)、ステップS102で、セットされた決済用媒体6の識別情報を読み取った後、ステップS103で、記憶部107に保存されている残金情報の識別情報と一致するものがあるかどうかを判断する。
【0086】
一致するものがなければ(ステップS103でNO)、そのままリターンする。残金情報の識別情報と一致するものがあれば(ステップS103でYES)、ステップS104で、決済用媒体6に残金を返金したのち、ステップS105で該当する残金情報を削除し、リターンする。
【0087】
図19は、決済装置3を使用する返金方法とは別の方法で、残金を返金する場合の送金処理を示すフローチャートである。
【0088】
ステップS201では、画像形成装置1のCPU101は、残金情報に含まれる「送金までの日数」の更新時刻が到来したかどうかを判断し、更新時刻でなければ(ステップS201でNO)、リターンする。
【0089】
更新時刻であれば(ステップS201でYES)、ステップS202で、残金情報リストにおける先頭の残金情報から送金までの日数を読み出し、その日数から1日を減算する。そして、ステップS203で、送金までの日数が0日であるかどうかを調べる。
【0090】
送金までの日数が0日でなければ(ステップS203でNO)、ステップS204で、残金情報における送金までの日数を1日減算した値に変更したのち、ステップS207に進む。送金までの日数が0日であれば(ステップS203でYES)、ステップS205で、電子マネー管理サーバ7へ、決済用媒体6の識別情報、返金額(返金前の残金)及び送金方法についての情報を送信し、返金を指示する。
【0091】
次いで、ステップS206では、その残金情報を削除した後、ステップS207で、残金情報リストにおける次の残金情報があるかどうかを判断する。
【0092】
次の残金情報があれば(ステップS207でYES)、ステップS202に戻り、次の残金情報がなくなるまで各残金情報についてステップS202〜S206を繰り返す。次の残金情報がなくなると(ステップS207でNO)、リターンする。
【0093】
図20は、画像形成装置1から返金を指示された電子マネー管理サーバ7の動作を示すフローチャートである。
【0094】
電子マネー管理サーバ7は、ステップS301で、画像形成装置1から返金の指示があったかどうかを判断し、返金の指示があれば(ステップS301でYES)、ステップS302で、返金方法は電子マネー管理サーバ7自身への返金であるか否かを判断する。
【0095】
自身への返金方法であれば(ステップS302でYES)、ステップS303で、画像形成装置1から送信された決済用媒体6の識別情報と返金金額を保存したのち、ステップS305に進む。自身への返金方法でなければ(ステップS302でNO)、携帯電話5への返金方法であるから、ステップS304で、対応する識別情報の携帯電話5に電子マネーを返金したのち、ステップS305に進む。また、ステップS301で、画像形成装置1から返金の指示がないときも(ステップS301でNO)、ステップS305に進む。
【0096】
ステップS305では、ユーザから端末機器を介して電子マネー管理サーバ7への接続があったかどうかを調べる。接続があれば(ステップS305でYES)、ステップS306で、受取先の識別情報を取得した後、ステップS307で、ステップS303で保存した決済用媒体の識別情報と、ステップS306で取得した受取先の識別情報が一致するかどうかを判断する。
【0097】
一致した場合は(ステップS307でYES)、ステップS308で、受取先に残金を電子マネーで返金する。一致しなければ(ステップS307でNO)、ステップS301に戻る。
【0098】
なお、ステップS305で、ユーザから電子マネー管理サーバ7への接続がなかった場合や(ステップS305でNO)、ステップS307で、決済用媒体の識別情報と受取先の識別情報が一致しなかった場合も(ステップS307でNO)、ステップS301に戻る。
【0099】
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることはない。
【0100】
例えば、前回の残金と今回の使用金額を用いて決済を行う場合を説明したが、1回のジョブ毎に残金を返金する構成としても良い。この場合、例えばコピージョブの開始前にユーザが指定した使用金額を、実際の使用金額が超える場合には、超えた時点で画像形成装置1を停止してコピーを中止すれば良い。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】この発明の一実施形態に係るジョブ実行装置の概略構成図である。
【図2】画像形成装置を用いた残金の返金システムの一例を示す図である。
【図3】画像形成装置1の内部構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示した画像形成装置の操作パネルの平面図である。
【図5】ユーザがプリントジョブを指定した場合の使用金額の確認画面である。
【図6】ユーザがコピージョブを指定した場合の使用金額の確認画面である。
【図7】残金(おつり)が発生した場合の返金方法をユーザに選択させるための選択画面である。
【図8】決済完了画面の一例を示す図である。
【図9】決済完了画面の他の例を示す図である。
【図10】決済完了画面のさらに他の例を示す図である。
【図11】決済完了画面のさらに他の例を示す図である。
【図12】残金情報のリストを示す図である。
【図13】ユーザにおつりがあることを知らせる画面図である。
【図14】返金の完了を示す画面図である。
【図15】図1に示した画像形成装置1の動作を示すフローチャートである。
【図16】図15のステップS7の決済処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図17】図15のフローチャートにおけるステップS9のジョブ実行処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図18】決済装置へ決済用媒体がセットされたときの割り込み処理を示すフローチャートである。
【図19】決済装置を使用する返金方法とは別の方法で、残金を返金する場合の送金処理を示すフローチャートである。
【図20】画像形成装置から返金を指示された電子マネー管理サーバの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0102】
1 画像形成装置
2 装置本体
3 決済装置
4 クレジットカード
5 携帯電話
6 決済媒体
7 電子マネー管理サーバ
8 ネットワーク
9 携帯電話回線
10 ユーザ端末
101 CPU
106 操作パネル
107 記憶部
109 ネットワークコントローラ
110 携帯電話回線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジョブの開始前にジョブの実行に必要な使用金額を決定する決定手段と、
決済機能を有する決済用媒体をセット可能であり、セットされた決済用媒体に対して、ジョブの開始前に前記決定された使用金額を課金するとともに、実際の使用金額が前記決定された使用金額よりも少なかった場合に生じる残金を、前記セットされた決済用媒体に返金可能な決済装置と、
前記残金を、前記決済装置による決済用媒体への返金以外の方法で返金可能な返金手段と、
を備えたことを特徴とする電子マネーによる課金及び返金機能を有するジョブ実行装置。
【請求項2】
前記決定手段は、ジョブの実行に必要な使用金額を、算出によりまたはユーザの指定により決定する請求項1に記載のジョブ実行装置。
【請求項3】
前記返金手段は、返金の受取先が自ら通信機能を有している場合には、前記受取先に入金されるように残金を返金し、返金の受取先が自ら通信機能を有していない場合は、返金を管理する管理サーバに残金を返金する請求項1または2に記載のジョブ実行装置。
【請求項4】
ユーザは残金の返金方法を選択可能である請求項3に記載のジョブ実行装置。
【請求項5】
ジョブの実行後、所定期間内に前記決済装置に決済用媒体がセットされたときは、前記決済装置により決済用媒体に前記残金が返金され、所定期間内に前記決済装置に決済用媒体がセットされなかったときは、前記第返金手段により残金を返金する請求項1〜4のいずれかに記載のジョブ実行装置。
【請求項6】
前記決済用媒体の固有の識別情報と関連付けて、残金を示す残金情報を保存する保存手段を備えている請求項1〜5のいずれかに記載のジョブ実行装置。
【請求項7】
ジョブがコピージョブまたはプリントジョブであり、
用紙の給紙時に前記残金情報の残金から1枚分の使用金額を減算し、用紙が正常に排出されなかった場合は未排出分の用紙の使用金額を残金に加算する演算手段を備えている請求項6に記載のジョブ実行装置。
【請求項8】
決済装置にセットされた決済用媒体への課金前に、前記決済用媒体へ課金される使用金額と、前記決済用媒体の固有の識別情報と関連付けられた残金情報に示される残金とを比較する比較手段と、
比較の結果、決済用媒体へ課金される使用金額のほうが残金よりも大きい場合には、使用金額と残金の差額を決済用媒体に課金するように、使用金額のほうが残金よりも小さい場合には、使用金額のと残金の差額を決済用媒体に返金するように、使用金額と残金が等しい場合は決済用媒体への課金も返金もしないように、前記決済装置を制御するとともに、いずれの場合も残金情報の残金を0にする制御手段と、
を備えている請求項6または7に記載のジョブ実行装置。
【請求項9】
ジョブの開始前にジョブの実行に必要な使用金額を決定するステップと、
決済機能を有し決済装置にセットされた決済用媒体に対して、ジョブの開始前に前記決定された使用金額を課金するステップと、
実際の使用金額が前記決定された使用金額よりも少なかった場合に生じる残金を、前記決済装置にセットされた決済用媒体に返金する方法以外の方法で返金するステップと、
を備えたことを特徴とする電子マネーによる課金及び返金機能を有するジョブ実行装置の課金及び返金方法。
【請求項10】
ジョブの開始前にジョブの実行に必要な使用金額を決定するステップと、
決済機能を有し決済装置にセットされた決済用媒体に対して、ジョブの開始前に前記決定された使用金額を課金するステップと、
実際の使用金額が前記決定された使用金額よりも少なかった場合に生じる残金を、前記決済装置にセットされた決済用媒体に返金する方法以外の方法で返金するステップと、
を電子マネーによる課金及び返金機能を有するジョブ実行装置のコンピュータに実行させるための課金及び返金処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2009−301244(P2009−301244A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−153607(P2008−153607)
【出願日】平成20年6月11日(2008.6.11)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】