説明

電子メールを利用した自動採番方法及び自動採番システム

【課題】電子メールで採番要求を受け付けるサーバマシン(採番サーバ)における誤動作を防止する。
【解決手段】サーバマシン(採番サーバ)は、クライアントマシンから送信された電子メールを解析し、該電子メールに含まれる採番コマンドに基づいて、電子化された採番台帳への自動採番処理を行う採番管理手段(メール解析部213、コマンド実行部214)と、前記採番コマンドを含んだ電子メールに含まれる情報に基づいて、採番要求権限を有する者から送信されたものであるか否かを確認する手段(メールアドレス比較部215)とを備える。採番コマンドが含まれている否かに拘わらず、採番要求権限を確認できなかった電子メールによる採番要求を拒否する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書やファイル等を管理するための一連番号を自動的に付与する自動採番方法及び該方法を実施するための機器、システム、コンピュータプログラムに関し、特に電子メールを介して、前記一連番号の発行要求と付与をできるようにした自動採番方法及び該方法を実施するための機器、システム、コンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、電子メールを介して、前記一連番号の発行要求と付与をできるようにした自動採番方法が開示されている。同公報記載のコンピュータネットワークによれば、遠隔地のクライアントマシンであっても、他の情報と区別するための記号を頭に付加した採番コマンドを記述した電子メールを送信することにより、採番を得ることが可能となっている。
【0003】
【特許文献1】特許第2699940号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の方法によれば、電子メール機能を備える多種多様の機器をクライアントマシンとして使用可能となるが、その反面、正規の採番要求であるか否かを問わずに自動採番処理をしてしまうという問題点がある。
【0005】
例えば、電子メール中に採番コマンド(上記先頭記号を含む)と同一のテキストが含まれている場合、特許文献1のサーバマシンは、これを採番要求と誤認識して採番してしまう。電子メールの送信者に悪意があり、意図的にそのような電子メールを送りつけているケースも考えられるが、悪意がなくとも広告メール等の中の文書にたまたま採番コマンドと同じテキストが含まれている場合にも、このようなことは発生しうる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の視点によれば、電子化された採番台帳への自動採番処理を行う採番管理手段を備えたサーバマシンと、前記サーバマシンに対し採番コマンドを含んだ電子メールを送信可能な複数のクライアントマシンとを用いた自動採番方法であって、下記特徴を備えることより、採番要求権限を有しない者からの採番要求を拒否することのできる自動採番方法が提供される。
【0007】
前記サーバマシンは、前記採番コマンドを含んだ電子メールに含まれる情報に基づいて、採番要求権限を有する者から送信されたものであるか否かを確認する手段を備える。
【0008】
前記手段は、前記クライアントマシンから送信された電子メールに含まれる情報に基づいて、採番要求権限を有する者から送信されたものであるか否かを確認する処理を実行させるコンピュータプログラムによって、実現することができる。
【0009】
前記サーバマシンは、前記採番要求権限が確認できた場合に限り、採番要求権限を有する者から送信されたことが確認された電子メールを解析し、該電子メールに含まれる採番コマンドに基づいて前記採番台帳への登録を行い、自動採番結果を取得するステップと、前記採番コマンドを含んだ電子メールの送信元のクライアントマシンに対して、前記自動採番結果を送信するステップとを実行する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、自動採番すべきでない電子メールを自動採番対象から排除し、正規の採番要求のみを受け付けることが可能となる。その理由は、上記したように、サーバマシンが、自動採番処理にあたって、電子メールに含まれる情報に基づいて採番要求権限を確認するよう構成したことにある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
[第1の実施形態]
続いて、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る業務システム(文書登録システム)の概略構成を表した図である。
【0012】
図1を参照すると、本実施形態に係る業務システム(文書登録システム)は、電子化された採番台帳1を有し24時間稼働するサーバマシン2と、このサーバマシン2に対して採番要求を行う複数のクライアントマシン3−1〜3−4と、図示省略するメールサーバを含んで構成されている。
【0013】
サーバマシン2とクライアントマシン3−1〜3−3とは、LAN(Local Area Network)4を介して接続され、また、クライアントマシン3−4は、インターネット6、ゲートウェイ5を介して、サーバマシン2に接続することが可能となっている。
【0014】
なお、上記したネットワーク構成はあくまでその一例を示したものであり、サーバマシン2とクライアントマシン3−1〜3−4間で、相互に電子メールの送受信が可能であればよく、そのアーキテクチャや構成は限定されない。
【0015】
続いて、サーバマシン2の詳細構成について説明する。図2は、サーバマシン2の詳細構成と、各部の動作を説明するための図である。図2を参照すると、サーバマシン2は、採番台帳1を管理/操作するための採番管理アプリケーションプログラム21と、メールハンドリングシステム22とを備えて構成されている。図13に示す特許文献1記載のサーバマシン2との相違点は、採番管理アプリケーションプログラム21がメールアドレス比較機能(メールアドレス比較部215)を備えている点である。
【0016】
採番管理アプリケーションプログラム21は、それぞれメール受信部211、メール送信部212、メール解析部213、コマンド実行部214、メールアドレス比較部215としてサーバマシン2を機能させるコンピュータプログラムであり、図示しないメモリから読み出されて、サーバマシン2のCPUにて実行される。
【0017】
メールハンドリングシステム22は、常時起動されており、クライアント3−1〜3−4から送信された電子メールを採番管理アプリケーションプログラム21側に引き渡すとともに、採番管理アプリケーションプログラム21からの要求に応じて電子メールの送信処理を行う。
【0018】
続いて、クライアントマシン3の詳細構成について説明する。図3は、クライアントマシン3の詳細構成と、各部の動作を説明するための図である。図3を参照すると、クライアントマシン3は、電子メールを送受信するためのメールハンドリングシステム31と、電子メールを作成するためのエディタ32と、液晶表示装置(LCD)等の表示装置33と、キーボード等の入力装置34とを備えて構成されている。
【0019】
上記したメールハンドリングシステム31と、電子メールを作成するためのエディタ32は、クライアントマシン3を構成する各種機器(パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話端末)にインストールされているものを使用することができる。
【0020】
なお、採番台帳1は、採番情報を蓄積できるものであれば良く、例えば、外部記憶装置上のファイルや、市販のデータベースを利用することができる。この場合、異種ネットワーク間のデータ転送時に起こりがちな文字化けを防ぐために、ASCIIやUnicodeベースのファイル、データベースを利用することが好ましい。また、採番台帳1をサーバマシンの内蔵ディスク等に配置することも可能である。
【0021】
続いて、クライアントマシン3−4のエディタ32で作成した文書について採番(管理番号を得る)する場合について、図2、図3を参照して、本実施形態の動作を説明する。
【0022】
クライアントマシン3−4の利用者は、エディタ32にて採番要求を行うための電子メールを作成し、メールハンドリングシステム31に対してメールの送信要求を行う(図3のステップS101)。
【0023】
エディタ32を通じて電子メールの送信要求を受け付けたメールハンドリングシステム31は、サーバマシン2に対して電子メールを送信する(図3のS102)。
【0024】
図4は、サーバマシン2に対し採番要求を行うための電子メールの一例である。図4を参照すると、電子メールは、エンベロープとコンテントとから構成される。エンベロープには宛先であるサーバマシン2のメールアドレス、発信元であるクライアントマシン3−4のメールアドレス、発信日時等が記述される。
【0025】
また、図4のコンテントには、そのボディ部分に採番コマンド51及び文書データ52が記述される。採番コマンド51は、サーバマシン2に対して採番を要求するコマンドであり、コンテントの他の情報と区別するために、予め定められた記号(図4の例では#)が先頭に付加される。文書データ52は、利用者が作成した文書のデータであり、ここでは、採番の付与対象(採番台帳の登録項目)となる。
【0026】
採番コマンド51及び文書データ52は、採番台帳1の場合と同様の理由でASCII、Unicode等で記述されていることが望ましいが、サーバ側に文字コードの変換機構を設けることとしてもよい。
【0027】
上記電子メールは、インターネット6、ゲートウエイ5及びLAN4を経由してサーバマシン2に配信される。
【0028】
サーバマシン2のメールハンドリングシステム22は、上記クライアントマシン3−4からの電子メールを受信すると(図2のS001)、この受信を契機に採番管理アプリケーションプログラム21を起動する(図2のS002)。
【0029】
採番管理アプリケーションプログラム21が起動されると、まず、メール受信部211がメールハンドリングシステム22に対してメール読み出し処理(図2のS003)を実行し、メールハンドリングシステム22からクライアントマシン3−4より送信された電子メールを受け取る(図2のS004)。
【0030】
メール受信部211は、メールハンドリングシステム22より受け取った電子メールをメールアドレス比較部215に渡し、発信元であるクライアントマシン3−4のメールアドレスと、予め登録してあるメールアドレス(採番要求権限保有者メールアドレス)との比較を要求する(図2のS005)。
【0031】
メールアドレス比較部215は、メール受信部211より受け取った電子メールのメールアドレスが予め登録してあるメールアドレス(採番要求権限保有者メールアドレス)と一致したならば、受信した電子メールをメール解析部213に渡し、解析を要求する(図2のS006)。
【0032】
一方、受信した電子メールのメールアドレスが予め登録してあるメールアドレス(採番要求権限保有者メールアドレス)と一致せず、採番要求権限を確認できなかった場合は、その時点で採番管理アプリケーションプログラム21は終了する。
【0033】
電子メールの解析要求を受けたメール解析部213は、電子メールのコンテント中の採番コマンド51を予め定められた記号(ここでは#とする)に基づいて抽出し、この抽出した採番コマンド51とコンテント中に記述されていた他のデータ(文書データ52)とをコマンド実行部214に伝達する(図2のS007)。
【0034】
また、メール解析部213は、コマンド実行部214による処理結果(採番結果)を電子メールにて採番要求元のクライアントマシン3−4に返却するときのために、今回の電子メールの発信元のメールアドレスをメール送信部212に通知しておく(図2のS008)。
【0035】
メール解析部213より採番コマンド51及び文書データ52を受け取ったコマンド実行部214は、採番台帳1にアクセスし、現在登録されている管理番号の次の管理番号を決定し、この決定した管理番号とメール解析部213から渡された文書のデータとを含む新たなレコード(R)を生成して採番台帳1に登録する(図2のS009)。
【0036】
図5は、上記コマンド実行部214による採番台帳1に対する自動採番処理の概要を説明するための図である。同図(A)は、上記ステップS009にて追加登録される1つのレコード(R)の内容を示している。既に説明したように1つのレコード(R)は、少なくとも管理番号11と文書情報12を含んで構成されている。
【0037】
例えば、図5(B)に示すように、ある時点で、1、2、3といった一連番号で特定される3つのレコードR1〜R3が採番台帳1に登録されている場合、コマンド実行部214は、図12(C)に示すように、最後の管理番号「3」の次の番号「4」を採番し、新たなレコードR4を生成して採番台帳1に登録する。
【0038】
前記自動採番処理が完了すると、コマンド実行部214は、今回採番した管理番号を処理結果(採番結果)としてメール送信部212に通知する(図2のS010)。
【0039】
前記処理結果(採番結果)を受け取ったメール送信部212は、メール解析部213から通知された発信元(採番要求元)のメールアドレス(クライアントマシン3−4のメールアドレス)を宛先とし、コンテントのボディ部分にコマンド実行部214から通知された処理結果(採番結果;管理番号)を記述した電子メールを作成し、メールハンドリングシステム22に対して前記自動採番結果を伝える電子メールの送信を要求する(図2のS011)。
【0040】
前記自動採番結果を伝える電子メールの送信要求を受けたメールハンドリングシステム22は、メール送信部212から送信要求を受けた電子メールを送信する(図2のS012)。この自動採番結果を伝える電子メールは、LAN4、ゲートウエイ5、インターネット6を経由してクライアントマシン3−4に配信される。
【0041】
そして、クライアントマシン3−4のメールハンドリングシステム31は、前記サーバマシン2からの電子メールを受信すると(図3のS103)、表示装置33に電子メールの受信通知を表示する(図3のS104)。
【0042】
利用者は、エディタ32を使用して、メールハンドリングシステム31で受信した電子メールを読み出すことにより(図3のS105、S106)、表示装置33上で採番結果(管理番号)を確認することができる。
【0043】
以上、クライアントマシン3−4から採番要求を行った場合の動作を説明したが、他のクライアントマシン3−1〜3−3からも同様の手順で採番を行うことが可能である。
【0044】
加えて、本実施形態では、その電子メールの送信元のメールアドレスにより、採番要求権限が確認された文書データのみに、管理用の一連番号を自動的に付与することが可能となっている。これは、悪意のある人が無差別に送りつけている電子メールや悪意がなくとも無関係な企業等が無差別に送りつけている広告メールを排除することが可能となることを意味し、実用上の効果は極めて大きい。
【0045】
また本実施形態では、特許文献1と同様に、サーバマシン2とは異なるマシンアーキテクチャのクライアントマシンからも、また、異なるネットワークアーキテクチャを有する種々のネットワークを通じて遠隔地のクライアントマシンからも、電子メールの送受信が可能であれば採番を行うことができるという電子メール利用方式ならではの特長も保持されている。
【0046】
[第2の実施形態]
続いて、上記第1の実施形態に変更を加え、期限付きIDを用いてより厳格な採番要求権限の確認を行うこととした本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。以下、上記本発明の第1の実施形態で既に説明した事項は適宜省略して説明する。
【0047】
図6は、本発明の第2の実施形態に係る業務システム(文書登録システム)の概略構成を表した図である。図6を参照すると、本実施形態に係る業務システム(文書登録システム)は、第1の実施形態のサーバマシン2に代えて、期限付きIDを含んだ申し込みフォームの発行要求を受け付ける第1のサーバマシン7と、採番台帳1を有し24時間稼働する第2のサーバマシン8と、を備えて構成されている。なお、第1のサーバマシン7、第2のサーバマシン8とも、24時間稼動で運用される点は、上記第1の実施形態と同様である。
【0048】
続いて、サーバマシン7の詳細構成について説明する。図7は、サーバマシン7の詳細構成と、各部の動作を説明するための図である。図7を参照すると、サーバマシン7は、申し込みフォームの送信要求に応答するための申し込み用自動返信アプリケーションプログラム24と、メールハンドリングシステム25とを備えて構成されている。
【0049】
申し込み用自動返信アプリケーションプログラム24は、それぞれメール受信部211、メール送信部212、時刻/ID番号発生部225、申し込みフォーム付加部226としてサーバマシン7を機能させるコンピュータプログラムであり、図示しないメモリから読み出されて、サーバマシン7のCPUにて実行される。
【0050】
メールハンドリングシステム25は、第1の実施形態のサーバマシン2のメールハンドリングシステム22と同様に常時起動されており、クライアント3−1〜3−4から送信された電子メールを申し込み用自動返信アプリケーションプログラム24側に引き渡すとともに、申し込み用自動返信アプリケーションプログラム24からの要求に応じて電子メールの送信処理を行う。
【0051】
続いて、サーバマシン8の詳細構成について説明する。図8は、サーバマシン8の詳細構成と、各部の動作を説明するための図である。図8を参照すると、サーバマシン8は、採番台帳1を管理/操作するための採番管理アプリケーションプログラム26と、メールハンドリングシステム22とを備えて構成されている。上記第1の実施形態のサーバマシン2との相違点は、採番管理アプリケーションプログラム26がメールアドレス比較機能(メールアドレス比較部215)を持たない点と、メール解析部233が、サーバマシン7から受信した情報(ID番号と時間情報)により採番要求権限を確認する機能を備えている点である。
【0052】
続いて、上記第1の実施形態と同様に、クライアントマシン3−4のエディタ32で作成した文書について採番(管理番号を得る)する場合について、図3、図7、図8を参照して、本実施形態の動作を説明する。
【0053】
クライアントマシン3−4の利用者が、エディタ32にて、サーバマシン7に対し、採番用のID番号付き申し込みフォームの要求を行うための電子メールを作成し、メールハンドリングシステム31に対してメールの送信要求を出す(図3のステップS101)。
【0054】
エディタ32を通じて電子メールの送信要求を受け付けたメールハンドリングシステム31は、サーバマシン7に対して電子メールを送信する(図3のS102)。
【0055】
なお、上記サーバマシン7に対する電子メールは、サーバマシン7にて認識可能であれば良く、例えば、本文の無い所謂空メールであっても良い。
【0056】
上記電子メールを受信したサーバマシン7のメールハンドリングシステム25は、クライアントマシン3−4からの電子メールを受信すると(図7のS201)、この受信を契機に申し込み用自動返信アプリケーションプログラム24を起動する(図4のS202)。
【0057】
申し込み用自動返信アプリケーションプログラム24が起動されると、まず、メール受信部211がメールハンドリングシステム25に対してメール読み出し処理(図7のS203)を実行し、メールハンドリングシステム25からクライアントマシン3−4より送信された電子メールを受け取る(図7のS204)。
【0058】
メール受信部211は、受け取った電子メールを時刻/ID番号発生部225に渡し、時刻/ID番号発生要求を行う(図7のS205)。
【0059】
時刻/ID番号発生部225は、受け取った電子メール及びランダムに発生したID番号を申し込みフォーム付加部226に渡し、申し込みフォーム付加要求を行う(図7のS206)。
【0060】
また、時刻/ID番号発生部225は、前記申し込みフォーム付加部226に渡したID番号と要求年月日、要求時間をメール送信部212に送信しておく(図7のS207)。
【0061】
時刻/ID番号発生部225より電子メール及びID番号を受け取った申し込みフォーム付加部226は、ID番号が含まれたID番号付き申し込みフォームを生成する。
【0062】
また、申し込みフォーム付加部226は、時刻/ID番号発生部225より受け取った電子メールより、クライアントマシン3−4のメールアドレスを抽出し、上記したID番号付き申し込みフォームとともにメール送信部212に引き渡す(図7のS208)。
【0063】
メール送信部212は、申し込みフォーム付加部226から申し込みフォーム要求元のメールアドレス(クライアントマシン3−4のメールアドレス)を宛先とし、コンテントのボディ部分にID番号付き申し込みフォームを付加した電子メールを作成し、メールハンドリングシステム25に対して送信を要求する(図7のS209)。
【0064】
図9は、メール送信部212にて生成されるクライアントマシン向けの電子メールの一例を表した図である。既に説明したように、電子メールのエンベロープには宛先であるクライアントマシン3−4のメールアドレス、ID番号付き申し込みフォームの提出先となるサーバマシン8のメールアドレス、発信日時等が記述される。また、電子メールのコンテントのボディ部分には、ID番号付き申し込みフォーム53が記述される。なお、図9の例では、コンテント中において採番コマンド等を記述することを想定した行の行頭、ID番号付き申し込みフォーム53の先頭、文書データを付加することを想定した行の行頭のそれぞれに、予め定められた記号(図9の例では「#」)が記述されている。
【0065】
ここで更に、メール送信部212は、サーバマシン8に対して、上記ID番号付き申し込みフォームを発行した旨を伝える電子メールを送信する。
【0066】
図10は、メール送信部212にて生成されるサーバマシン8向けの電子メールの一例を表した図である。この電子メールのエンベロープには宛先であるサーバマシン8のメールアドレス、発信元であるサーバマシン7のメールアドレス、発信日時等が記述される。また、電子メールのコンテントのボディ部分には、時刻/ID番号発生部225から送られたID番号、要求年月日、要求時間が含まれた管理情報55と時間管理コマンド54が記述される。なお、図10の例においても、コンテント中において時間管理コマンドや管理情報を他の情報と区別するために、予め定められた記号(図10の例では「#」)がその先頭に記述されている。
【0067】
メールハンドリングシステム25は、メール送信部212から送信要求を受けた上記2通の電子メールを送信する(図7のS210)。これら電子メールは、その宛先に従って、クライアントマシン3−4及びサーバマシン8にそれぞれ配信される。
【0068】
続いて、上記ステップS210にて送信された電子メールを受け取ったサーバマシン8側の処理について説明する。サーバマシン8のメールハンドリングシステム22は、上記サーバマシン7からの電子メールを受信すると(図8のS301)、この受信を契機に採番管理アプリケーションプログラム26を起動する(図8のS302)。
【0069】
採番管理アプリケーションプログラム26が起動されると、まず、メール受信部211がメールハンドリングシステム22に対してメール読み出し処理(図8のS303)を実行し、メールハンドリングシステム22からサーバマシン7より送信された電子メールを受け取る(図8のS304)。
【0070】
メール受信部211は、メールハンドリングシステム22より受け取った電子メールをメール解析部233に渡し、解析を要求する(図8のS305)。
【0071】
電子メールの解析要求を受けたメール解析部233は、サーバマシン7より受信した電子メールのコンテント中の時間管理コマンド54と管理情報55を抽出し、コマンド実行部214に伝達する(図8のS306a)。
【0072】
コマンド実行部214は、上記時間管理コマンド54に従って、後記する採番要求権限の確認のために、所定期間、この管理情報55を保持する。
【0073】
続いて、上記図7のステップS210にて送信された電子メールを受け取ったクライアントマシン3−4側の処理について説明する。クライアントマシン3−4のメールハンドリングシステム31は、前記サーバマシン7からの電子メールを受信すると(図3のS103)、表示装置33に電子メールの受信通知を表示する(図3のS104)。
【0074】
クライアントマシン3−4の利用者は、エディタ32を使用して、メールハンドリングシステム31で受信した電子メールを読み出すことにより(図3のS105、S106)、表示装置33上でID番号付き申し込みフォームを付加した電子メールを編集することができる。
【0075】
クライアントマシン3−4の利用者は、エディタ32にてID番号付き申し込みフォームに、ID番号や、日時、氏名、登録文書名等の必要な事項を追記し、メールハンドリングシステム31に対して電子メールの送信要求を行う(図3のステップS101)。
【0076】
エディタ32を通じて電子メールの送信要求を受け付けたメールハンドリングシステム31は、サーバマシン8に対して電子メールを送信する(図3のS102)。
【0077】
図11は、サーバマシン8に対し採番要求を行うための電子メールの一例である。上記第1の実施形態の説明で例示した電子メール(図4参照)との相違点は、電子メールのコンテントのボディ部分に、必要事項が書き込まれたID番号付き申し込みフォーム53が含まれている点である。
【0078】
続いて、上記ID番号付き申し込みフォーム53を含んだ電子メールを受け取ったサーバマシン8側の処理について説明する。サーバマシン8のメールハンドリングシステム22は、上記クライアントマシン3−4からの電子メールを受信すると(図8のS301)、この受信を契機に採番管理アプリケーションプログラム26を起動する(図8のS302)。
【0079】
採番管理アプリケーションプログラム26が起動されると、まず、メール受信部211がメールハンドリングシステム22に対してメール読み出し処理(図8のS303)を実行し、メールハンドリングシステム22からクライアントマシン3−4より送信された電子メールを受け取る(図8のS304)。
【0080】
メール受信部211は、メールハンドリングシステム22より受け取った電子メールをメール解析部233に渡し、解析を要求する(図8のS305)。
【0081】
電子メールの解析要求を受けたメール解析部233は、電子メールのコンテント中の採番コマンド51を抽出し、この抽出した採番コマンド51と、コンテント中に記述されていた他のデータ(ID番号付き申し込みフォーム53と文書データ52)と、エンベロープ中の発信日時と、をコマンド実行部214に伝達する(図8のS306b)。
【0082】
また、メール解析部233は、コマンド実行部214による処理結果(採番結果)を電子メールにて採番要求元のクライアントマシン3−4に返却するときのために、今回の電子メールの発信元のメールアドレスをメール送信部212に通知しておく(図8のS307)。
【0083】
メール解析部233より採番コマンド51、ID番号付き申し込みフォーム53及び文書データ52を受け取ったコマンド実行部214は、まず、ID番号付き申し込みフォーム53に記述されているID番号と同一のID番号が付与された管理情報55が記憶保持してあるか否かを確認する。
【0084】
ここで、ID番号付き申し込みフォーム53に記述されているID番号と同一のID番号が付与された管理情報55が記憶保持されている場合には、コマンド実行部214は、メール解析部233より受け取ったエンベロープ中の発信日時と管理情報55内の要求年月日と要求時間とを比較し、一定時間内、例えば24時間以内であれば、採番台帳1にアクセスし、現在登録されている管理番号の次の管理番号を決定し、この決定した管理番号とメール解析部233から渡された文書のデータやID番号付き申し込みフォームの記載項目とを含む新たなレコード(R)を生成して採番台帳1に登録する(図8のS308)。
【0085】
一方、ID番号付き申し込みフォーム53に記述されているID番号と同一のID番号が付与された管理情報55が保持されていない場合や、同一のID番号の管理情報55が保持されていても上記一定時間内に発信されていない場合は、その時点で採番管理アプリケーションプログラム26は終了する。
【0086】
図12は、上記コマンド実行部214による採番台帳1に対する自動採番処理の概要を説明するための図である。同図(A)は、上記ステップS309にて追加登録される1つのレコード(R)の内容を示している。本実施形態に係るサーバマシン8にて生成される1つのレコード(R)は、管理番号11、登録者名13、登録年月日14、文書題目15、文書情報12を含んで構成されている。
【0087】
例えば、図12(B)に示すように、ある時点で、1、2、3といった一連番号で特定される3つのレコードR1〜R3が採番台帳1に登録されている場合、コマンド実行部214は、図12(C)に示すように、最後の管理番号「3」の次の番号「4」を採番し、新たなレコードR4を生成して採番台帳1に登録する。
【0088】
前記自動採番処理が完了すると、コマンド実行部214は、上記第1の実施形態同様に、今回採番した管理番号を処理結果(採番結果)としてメール送信部212に通知する(図8のS309)。
【0089】
前記処理結果(採番結果)を受け取ったメール送信部212は、メール解析部233から通知された発信元(採番要求元)のメールアドレス(クライアントマシン3−4のメールアドレス)を宛先とし、コンテントのボディ部分にコマンド実行部214から通知された処理結果(採番結果;管理番号)を記述した電子メールを作成し、メールハンドリングシステム22に対して前記自動採番結果を伝える電子メールの送信を要求する(図8のS310)。
【0090】
前記自動採番結果を伝える電子メールの送信要求を受けたメールハンドリングシステム22は、メール送信部212から送信要求を受けた電子メールを送信する(図8のS311)。この自動採番結果を伝える電子メールは、LAN4、ゲートウエイ5、インターネット6を経由してクライアントマシン3−4に配信される。
【0091】
以降の処理は、上記第1の実施形態で説明したとおりであり、前記サーバマシン8から受信した電子メールを読み出すことにより、クライアントマシン3−4の表示装置33上で採番結果(管理番号)を確認することができる。
【0092】
以上、本実施形態におけるクライアントマシン3−4からID番号付き申し込みフォームの要求と採番要求を行った場合の動作を説明したが、他のクライアントマシン3−1〜3−3からも同様の手順で、ID番号付き申し込みフォームを入手し採番を行うことが可能である。
【0093】
また本実施形態では、上記第1の実施形態とは異なり、発信元のメールアドレスのみでなく、サーバマシン7より発行される期限付きのIDにて採番要求権限を確認することとしているため、サーバマシン7のメールアドレスを知っている者からの適正な手順に沿った採番要求のみを受け付けることが可能となっている。
【0094】
また、上記した実施形態においては、サーバマシン7とサーバマシン8との2つのサーバマシンにて処理分散を行う構成を例示したが、採番管理アプリケーションプログラム26及び申し込み用自動返信アプリケーションプログラム24を搭載し、ID番号付き申し込みフォームの要求用と採番要求用との2つのメールアドレスに応じてメールハンドリングシステムのメール受信時の起動先を変えることにより、一のサーバマシンに上記した一連の処理を行わせることも可能である。この場合、ID番号付き申し込みフォームを発行した旨のID電子メール(図10参照)を発信せず、サーバマシン内の申し込み用自動返信アプリケーションプログラム24と採番管理アプリケーションプログラム26との間で直接転送するようにすることもできる。
【0095】
また、サーバマシン7の上記メールハンドリングシステム25及びメール受信部211に代えて、ID番号付き申し込みフォームの要求用のWebコンテンツを保持させて、Web上から、メールアドレスの入力を受け付け、ID番号付き申し込みフォームの要求を受け付けるようにすることも可能である。
【0096】
以上、本発明を実施するための好適な形態を説明したが、電子メールに含まれる採番コマンドで採番要求を受け付けるサーバマシン(採番サーバ)において、前記採番コマンドを含んだ電子メールに含まれる情報に基づいて、採番要求権限を有しない者からの採番要求を拒否するという本発明の要旨を逸脱しない範囲で、各種の変形を加えることが可能であることはいうまでもない。例えば、上記した実施形態では、本発明を文書登録システムに適用した例を挙げて説明したが、その他の採番を要する業務システムにも適用可能であることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る業務システム(文書登録システム)の概略構成を表した図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るサーバマシンの詳細構成と動作を説明するための図である。
【図3】クライアントマシンとして使用可能な機器の詳細構成と動作を説明するための図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るサーバマシンに対し採番要求を行うための電子メールの一例である。
【図5】本発明の第1の実施形態における採番台帳に対する自動採番処理の概要を説明するための図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る業務システム(文書登録システム)の概略構成を表した図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るサーバマシン(ID発行サーバ)の詳細構成と動作を説明するための図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るサーバマシン(採番サーバ)の詳細構成と動作を説明するための図である。
【図9】本発明の第2の実施形態におけるサーバマシン(ID発行サーバ)よりクライアントマシンに送信される電子メールの一例である。
【図10】本発明の第2の実施形態におけるサーバマシン(ID発行サーバ)よりサーバマシン(採番サーバ)に送信される電子メールの一例である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係るサーバマシン(採番サーバ)に対し採番要求を行うための電子メールの一例である。
【図12】本発明の第2の実施形態における採番台帳に対する自動採番処理の概要を説明するための図である。
【図13】従来技術(特許文献1)のサーバマシンの詳細構成と動作を表した図である。
【符号の説明】
【0098】
1 採番台帳
2、8 サーバマシン(採番サーバ)
3−1、3−2、3−3、3−4 クライアントマシン
4 LAN
5 ゲートウェイ
6 インターネット
7 サーバマシン(ID発行サーバ)
11 管理番号
12 文書情報
13 登録者名
14 登録年月日
15 文書題目
21、26 採番管理アプリケーションプログラム
22、25、31 メールハンドリングシステム
24 申し込み用自動返信アプリケーションプログラム
32 エディタ
33 表示装置
34 入力装置
211 メール受信部
212 メール送信部
213、233 メール解析部
214 コマンド実行部
215 メールアドレス比較部
225 時刻/ID番号発生部
226 申し込みフォーム付加部
51 採番コマンド
52 文書データ
53 申し込みフォーム
54 時間管理コマンド
55 管理情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアントマシンから送信された電子メールを解析し、該電子メールに含まれる採番コマンドに基づいて、電子化された採番台帳への自動採番処理を行い、該採番結果を前記採番コマンドを含んだ電子メールの送信元のクライアントマシンに送信する採番管理手段を備えたサーバマシンであって、
前記採番コマンドを含んだ電子メールに含まれる情報に基づいて、採番要求権限を有する者から送信されたものであるか否かを確認する手段を備え、
採番要求権限を有しないクライアントマシンからの採番要求を拒否すること、
を特徴とするサーバマシン。
【請求項2】
前記電子メールの送信元メールアドレスが、予め登録されたメールアドレスであるか否かにより、前記採番要求権限の有無を確認すること、
を特徴とする請求項1に記載のサーバマシン。
【請求項3】
前記電子メールに、事前に発行したIDが含まれているか否かにより、前記採番要求権限の有無を確認すること、
を特徴とする請求項1に記載のサーバマシン。
【請求項4】
前記IDに有効期限が設定されており、有効期限の切れたIDによる採番要求を拒否すること、
を特徴とする請求項3に記載のサーバマシン。
【請求項5】
前記採番コマンドが含まれた電子メール中に所定の様式で記述された前記採番台帳の登録項目を抽出し、前記採番台帳に登録する手段を備えたこと、
を特徴とする請求項1乃至4いずれか一に記載のサーバマシン。
【請求項6】
請求項1乃至5いずれか一に記載のサーバマシンと、前記サーバマシンに対し採番コマンドを含んだ電子メールを送信可能な複数のクライアントマシンと、を含み、自動採番機能により文書又はファイルを一元管理する業務システム。
【請求項7】
電子化された採番台帳への自動採番処理を行う採番管理手段を備えたサーバマシンと、前記サーバマシンに対し採番コマンドを含んだ電子メールを送信可能な複数のクライアントマシンとを用いた自動採番方法であって、
前記サーバマシンが、前記クライアントマシンから送信された電子メールに含まれる情報に基づいて、採番要求権限を有する者から送信されたものであるか否かを確認するステップと、
前記サーバマシンが、採番要求権限を有する者から送信されたことが確認された電子メールを解析し、該電子メールに含まれる採番コマンドに基づいて前記採番台帳への登録を行い、自動採番結果を取得するステップと、
前記サーバマシンが、前記採番コマンドを含んだ電子メールの送信元のクライアントマシンに対して、前記自動採番結果を送信するステップと、を含み、
採番要求権限を有しないクライアントマシンからの採番要求を拒否すること、
を特徴とする自動採番方法。
【請求項8】
前記電子メールの送信元メールアドレスが、予め登録されたメールアドレスであるか否かにより、前記採番要求権限の有無を確認すること、
を特徴とする請求項7に記載の自動採番方法。
【請求項9】
前記電子メールに、事前に発行したIDが含まれているか否かにより、前記採番要求権限の有無を確認すること、
を特徴とする請求項7に記載の自動採番方法。
【請求項10】
前記IDに有効期限が設定されており、前記サーバマシンが、有効期限の切れたIDによる採番要求を拒否すること、
を特徴とする請求項9に記載の自動採番方法。
【請求項11】
更に、前記サーバマシンが、前記採番コマンドが含まれた電子メール中に所定の様式で記述された前記採番台帳の登録項目を抽出し、前記採番台帳に登録するステップを含むこと、
を特徴とする請求項7乃至10いずれか一に記載の自動採番方法。
【請求項12】
採番コマンドを含んだ電子メールを送信可能な複数のクライアントマシンと接続されたサーバマシンに、前記クライアントマシンから送信された電子メールを解析し、該電子メールに含まれる採番コマンドに基づいて前記採番台帳への登録を行い、自動採番結果を取得する処理と、前記採番コマンドを含んだ電子メールの送信元のクライアントマシンに対して、前記自動採番結果を送信する処理と、を実行させる採番管理プログラムであって、
前記クライアントマシンから送信された電子メールに含まれる情報に基づいて、採番要求権限を有する者から送信されたものであるか否かを確認する処理を実行させ、
採番要求権限を有する者から送信されたことが確認された電子メールのみを前記解析対象とし、採番要求権限を有しないクライアントマシンからの採番要求を拒否する採番管理プログラム。
【請求項13】
前記電子メールの送信元メールアドレスが、予め登録されたメールアドレスであるか否かにより、前記採番要求権限の有無を確認すること、
を特徴とする請求項12に記載の採番管理プログラム。
【請求項14】
前記電子メールに、事前に発行したIDが含まれているか否かにより、前記採番要求権限の有無を確認すること、
を特徴とする請求項12に記載の採番管理プログラム。
【請求項15】
前記IDに有効期限が設定されており、有効期限の切れたIDによる採番要求を拒否すること、
を特徴とする請求項14に記載の採番管理プログラム。
【請求項16】
更に、前記採番コマンドが含まれた電子メール中に所定の様式で記述された前記採番台帳の登録項目を抽出し、前記採番台帳に登録する処理を前記サーバマシンに実行させる請求項12乃至15いずれか一に記載の採番管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−328512(P2007−328512A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−158579(P2006−158579)
【出願日】平成18年6月7日(2006.6.7)
【出願人】(302062931)NECエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】