説明

電子体温計及びその制御方法

【課題】電子体温計における、複数項目についての選択と非選択を設定するための操作をより簡略化する。
【解決手段】選択可能な複数の項目からユーザが選択した項目をメモ記録する機能を有する電子体温計は、体温計測で得られた複数の日にちにわたる体温データを保持し、メモ機能の選択操作に応じて複数の項目のいずれかを選択可能とする項目選択画面を表示し、項目選択画面において、ユーザの所定操作により前記複数の項目のいずれかを選択状態とし、ユーザからの決定操作に応じて、前記選択状態となっている項目をメモ記録する。ここで、電子体温計は、選択操作に応じて最初に項目選択画面を表示する際に、保持されている体温データに基づいて複数の項目のいずれかを選択し、選択された項目を選択状態として表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子体温計及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
使用者の体温を計測する電子体温計として、水銀体温計の形状を踏襲した、細長い棒状の先端部に感温部を備えた電子体温計が一般的に知られている。また、電子体温計には、体温計測結果を表示する表示部が設けられるほか、電源のオンオフを行うためのスイッチが設けられる場合もある。
【0003】
また、女性の基礎体温を計測するための体温計に電子体温計を応用したもの(以下、女性体温計と称する)も一般に知られている。女性体温計の使用者は、計測した基礎体温を長期にわたって記録することにより、自身の高温相と低温相の周期を知ることができる。したがって、女性体温計には、基礎体温等を記録するためのメモリが設けられており、トレンドグラフを作成・表示させることが可能となっている(特許文献1を参照)。
【0004】
上述のような女性体温計は、カレンダー機能、トレンドグラフの表示機能、メモ登録機能といった種々の機能を有しており、通常の電子体温計に比べて多機能である。さらに、基礎体温の計測では毎日ほぼ決まった測定時刻に計測を行う必要があるため、女性体温計にはアラーム機能が設けられている。以上のような機能に関する操作を行えるようにするために、女性体温計の本体には複数の操作スイッチが設けられることになる。女性体温計は、たとえば口にくわえて舌下の温度を計測するため、体温計本体の大きさや形状は、そのような使用形態を可能とするために制約を受けることになる。したがって、上述した複数の操作スイッチは、きわめて制約された大きさ及び形状の体温計本体に設けられることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−68839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上のような状況から、電子体温計に搭載される複数のスイッチの数は、より少ないことが好ましい。しかしながら、スイッチの数を減らせば、各スイッチに割り当てられる機能の数が増えてしまい、操作性が犠牲になる可能性が大きい。特にメモ登録機能は機能メニューからメモ機能を選択した後に複数のメモ項目から一つを選択するといった2段階の操作が必要であり、比較的煩わしい操作となっている。ユーザは毎朝基礎体温を測った後に、直ちにメモ登録を行う機会が多いため、より簡便な操作でメモ登録が行えることが望まれている。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、電子体温計における、複数項目についての選択と非選択を設定するための操作をより簡略化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するための本発明の一態様による電子体温計は以下の構成を備える。すなわち、
選択可能な複数の項目からユーザが選択した項目をメモ記録するメモ機能を有する電子体温計であって、
体温計測で得られた複数の日にちにわたる体温データを保持する保持手段と、
前記メモ機能の選択操作に応じて複数の項目のいずれかを選択可能とする項目選択画面を表示する表示手段と、
前記項目選択画面において、ユーザの所定操作により前記複数の項目のいずれかを選択状態とする選択手段と、
ユーザからの決定操作に応じて、前記選択状態となっている項目をメモ記録するメモ手段とを備え、
前記表示手段は、前記選択操作に応じて最初に前記項目選択画面を表示する際に、前記保持手段に保持された体温データに基づいて複数の項目のいずれかを選択し、選択された項目を選択状態として表示する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、電子体温計において、複数項目についての選択と非選択を設定するための操作がより簡略化される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態に係る女性体温計の外観構成を示す図である。
【図2】女性体温計のシステム構成を示す図である。
【図3】女性体温計の表示部の表示内容を示す図である。
【図4A】実施形態の女性体温計によるメモ機能の処理を示すフローチャートである。
【図4B】実施形態の女性体温計によるメモ機能の他の実施形態による処理を示すフローチャートである。
【図5】実施形態の女性体温計によるメモ機能動作時の表示例を示す図である。
【図6】実施形態の女性体温計による音量設定機能の処理を示すフローチャートである。
【図7】実施形態の女性体温計による音量設定機能動作時の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0012】
[第1の実施形態]
1.女性体温計の外観構成
図1は、本発明の一実施形態に係る女性体温計100の外観構成を示す図である。図1において、101は、耐衝撃性、耐薬品性を備えた合成樹脂によって形成された本体ケースであり、後述する演算制御部や、ブザー部、電池(電源部)等が収納されている。
【0013】
102はステンレス製の金属キャップであり、内部にはサーミスタ(後述)等の温度計測部が接着剤により固定して収納されている(つまり、金属キャップ102は、サーミスタに対して体温(温度)を伝熱させるとともに、サーミスタを外部の衝撃等から保護する役割を担っている)。
【0014】
103は表示画面であり、数字・文字・図形(キャラクター、アイコン等)を表示可能な、ドットマトリックス液晶部等により構成されている。なお、表示画面103に表示される表示内容の詳細は図3により後述する。本体ケース101上には、更に、表示画面103上に表示された表示内容に基づいて、女性体温計100に各種指示を入力するための操作スイッチとしての入力ボタン104が設けられている。
【0015】
入力ボタン104は、表示画面103上に表示されたメニュー項目等の選択対象が選択状態にあることを示す識別子(カーソル)を移動させるための指示(移動指示)を与える左ボタン111、右ボタン112を備える。また、カーソルの移動先の選択対象について、設定値を変更したりするための指示(変更指示)を与える上ボタン121、下ボタン122を備える。更に、カーソルの移動先の選択対象(またはカーソルの移動先の選択対象ついて、変更された設定値)を決定するための決定ボタン130を備える。なお、決定ボタン130は、女性体温計100の電源ON/OFFスイッチとしての役割も担っている。すなわち、本実施形態は、十字ボタンと決定ボタンで構成された入力ボタン104により女性体温計の各機能を操作可能とし、且つ決定ボタンに電源操作機能を持たせることで、操作性を向上するとともにスイッチの数を減少させている。更に、一般的な女性体温計では、表示画面103を裏側から照明するバックライト用のLED231(図2)の点灯を操作するためのボタンが設けられていたが、本実施形態の女性体温計100ではこのようなスイッチを排除している。代わりに、左右上下ボタン(121,122,111,112)、決定ボタン130のいずれかの操作が検出されることでバックライト用のLED213が点灯するようにして、操作スイッチ点数の減少を図っている。
【0016】
また、図示しないが、女性体温計100には、パーソナルコンピュータ(PC)などをホストとして接続するための外部通信部(コネクタ等を含む)も備えられている。また、定時測定を促すための目覚まし機能も備えられており、別途設定された時刻になると目覚まし音を鳴らしてユーザに体温測定を促すよう構成されているものとする。
【0017】
2.女性体温計のシステム構成
次に、女性体温計100のシステム構成について図2を参照しながら説明する。図2は、女性体温計100のシステム構成を示す図である。
【0018】
図2に示すように、女性体温計100は、温度を計測しそれをデジタル値として出力する温度計測部210と、計測された温度から予測温度を演算すると共に女性体温計100全体を制御する演算制御部220と、測定結果を表示する、バックライト用のLED231および表示画面103を備えた表示部230と、目覚まし音や体温計測終了等の特定の状態を通知するためのアラーム音を出力する音出力手段としてのブザー部240と、ユーザからの操作を受け付ける入力部250と、各部に電源を供給する電源部260とを備える。
【0019】
温度計測部210は、並列に接続された感温部に設置されたサーミスタ及びコンデンサと、測温用CR発振回路とから構成され、サーミスタの温度に対応するカウンタ226のカウント量の変化に従い、温度をデジタル量として出力する。なお、温度計測部210の構成は一例であって、これに限定されるものではない。
【0020】
演算制御部220は、1日1回の計測から得られた測定値(基礎体温データ)及び入力部250により入力された各種入力値を日付及び時刻と対応付けて所定日数分(例えば240日分)記憶するとともに、月経周期ごと(生理初日から次の生理初日の前日まで)の中間データ等を一時記憶するRAM223と、体温測定に必要なパラメータや予測式プログラム等を格納したROM(コンピュータ読取可能な記憶媒体)222と、時刻及び日付を管理するタイマ224とを備える。更に、演算制御部220は、表示部230を制御するための表示制御部227と、測温用CR発振回路の発振信号をカウントするカウンタ226と、ROM222の予測式プログラムに従い予測演算等を行う演算処理部221とを備える。更に、カウンタ226や演算制御部220、表示制御部227を制御する制御回路225を備える。なお、測定値などを記憶する一時記憶領域には、不揮発性の書き換え可能メモリを用いるようにしてもよい。
【0021】
入力部250には、上述した左ボタン111、右ボタン112、上ボタン121、下ボタン122、決定ボタン130などが含まれ、ユーザからの各種指示を受け付ける。
【0022】
3.表示部の表示内容
次に、女性体温計100の表示画面103に表示される表示内容について説明する。図3の(a)は、女性体温計100の表示画面103に表示される表示内容を示す図である。図3の(a)において、301は女性体温計100の各種機能を選択するための選択機能表示領域である。選択機能表示領域301に表示された各絵文字(アイコン)は、左から順に、メモ入力機能、次回生理日表示機能、次回排卵日表示機能、目覚まし時刻設定機能、音量設定機能、時刻設定機能を選択するためのアイコンである。
【0023】
302はメモ入力機能が選択された際に、入力されるメモ内容を選択するための選択メモ表示領域である。選択メモ表示領域302に表示された各絵文字(アイコン)は左から順に生理日、発熱、生理痛、性交、飲薬、おりもの、不正出血を示すアイコンである。なお、上述した選択機能表示領域301からメモ入力機能が選択されると選択メモ表示領域302内のメモ項目を用いたメモ入力操作が可能となる。
【0024】
303は測定データ表示領域であり、測定された体温データを表示したり、過去の所定日数分の体温データをトレンドグラフとして表示したりする。
【0025】
304は設定情報表示領域であり、目覚まし時刻設定機能やアラーム音量設定機能等を用いてユーザが設定した設定内容を表示する。なお、本実施形態に係る女性体温計100では、音量設定機能を用いて音量を設定する際に、音量を変更するための操作を行った場合、当該操作を行ったタイミングで、変更後の音量による音声が出力されるよう構成されているものとする。このように、変更した音量を、実際にユーザがその場で視聴できる構成とすることで、ユーザは最適な音量設定を行うことが可能となる。なお、この構成については、後述する。
【0026】
305は現在日時表示領域であり、現在の日付(年月日)または時刻(時分)が表示される。306は内部状態表示領域であり、女性体温計100の内部状態を示す情報(例えば、電池の残量等)が表示される。
【0027】
なお、女性体温計100の各種機能のうち、次回生理日表示機能、次回排卵日表示機能等については、例えば、上記特許文献1に既に開示されているため、ここでは説明を省略する。以下では、本実施形態に係る女性体温計100の特徴的な機能である、メモ入力機能と音量設定機能の処理について詳説する。
【0028】
4.メモ入力機能の処理について
メモ入力機能とは、選択可能な複数の項目(メモ項目)からユーザが選択した項目をメモ記録する機能である。本実施形態では、上ボタン121および下ボタン122(以下、上下ボタン)の操作により、選択機能表示領域301から所望の機能(メモ入力機能、次回生理日表示機能、次回排卵日表示機能、目覚まし時刻設定機能、音量設定機能、時刻設定機能)を選択することができる。上下ボタンによりメモ入力機能を選択した状態で決定ボタン130が押されると選択メモ表示領域302を用いたメモ項目の選択が可能になる。
【0029】
選択メモ表示領域302を用いたメモ項目の選択の手順について説明する。選択機能表示領域301からのメモ入力機能の選択によりメモ項目選択画面になると、左ボタン111および右ボタン112(以下、左右ボタン)の操作により、選択メモ表示領域302におけるメモ項目(アイコン)の選択状態を順次に移動できるようになる。そして、左右ボタンの操作により所望のアイコンが選択された状態で、決定ボタン130押下することで、当該所望のアイコンのメモへの記録、あるいはメモからの削除が行われることになる。特に、本実施形態では、体温計に記録されたデータに基づいて、ユーザがメモ入力機能を選択した際の選択メモ表示領域302における初期のメモ項目の選択状態を制御することにより、ユーザによるメモ登録操作をより容易にしている。
【0030】
メモ入力機能が選択され、選択メモ表示領域302を用いたメモ項目の選択が可能になった場合は、以下に説明する処理によりメモ項目の選択(記録/削除)が実行される。図4Aは、本実施形態のメモ入力機能による、選択メモ表示領域302におけるメモ項目の選択処理を説明するフローチャートである。なお、図4Aのフローチャートでは、メモ入力機能を選択する手順から説明している。また、図5は本実施形態のメモ入力機能による画面表示例を示す図である。なお、メモ登録を行う日付の選択は周知の操作であり、図示のフローチャートの処理を開始する前にメモ登録の対象となる日付は決定されているものとする。
【0031】
ステップS401において、演算制御部220は、表示制御部227を用いて、表示部230に通常画面を表示する。この状態でメニュー選択ボタンとして機能するボタン(たとえば上ボタン121)が押下され、たとえば左右ボタンの操作によりメモ入力機能が選択された状態で決定ボタン130が押下されるとメモ入力機能が選択されたとして、処理はステップS402を経て、ステップS403へ進む。ステップS403〜S408において、演算制御部220は、選択メモ表示領域302を用いたメモ入力が可能なメモ項目選択画面を表示部230に表示する。このとき、演算制御部220は、たとえばメモ登録を行うべく指定されている日付が、周知の生理日予測機能によって予測された生理日もしくはその前後所定範囲に該当する場合には、メモ項目選択画面の初期状態を「生理」のメモ項目が選択された状態とする(S403、S405)。また、演算制御部220は、たとえばメモ登録を行うべく指定されている日付における体温の測定値が発熱と判定するための所定の閾値(たとえば38℃)を超えている場合は、メモ項目選択画面の初期状態を「発熱」のメモ項目が選択された状態とする(S403、S406)。上記のいずれの条件にも該当しない場合は、演算制御部220は、メモ項目の選択状態をデフォルトにセットする(S407)。そして、ステップS408で、演算制御部220は、上記S405〜S407のいずれかで設定されたメモ項目(アイコン)の選択状態のメモ表示領域302を含むメモ項目選択画面を表示する。つまり、保持手段に蓄積された体温データに基づいた予測情報や、当日測定により得られ、保持手段に蓄積された体温データに基づいて、予め設定されたメモ項目選択画面に表示する。
【0032】
メモ項目選択画面が表示されると、左右ボタンの押下操作に応じて、演算制御部220は、選択メモ表示領域302におけるメモ項目の選択状態を左右方向へ順次に移動させる(ステップS409、S410)。そして、決定ボタン130が押下されると、処理はステップS411からステップS412へ進む。ステップS412において、演算制御部220は、その時点で選択されていたメモ項目をメモすべき内容として決定し、メモ記録の内容を更新する。このとき、決定されたメモ項目が当該日付において未登録であれば当該メモ項目を登録し、決定されたメモ項目が当該日付において既に登録されていれば当該メモ項目を削除する。
【0033】
一方、ステップS411で決定ボタン130の押下が検出されなければ、処理はステップS413へ進む。ステップS413において、演算制御部220はメモ機能に対するキャンセルを示す操作がなされたかどうか(本例では、上ボタン111が用いられる)を判断する。演算制御部220は、キャンセルを示す操作がなされたと判断した場合、選択機能表示領域301における機能の選択が可能な状態であるメニュー画面の表示に処理を戻す(S413でYES→S402)。
【0034】
また、演算制御部220は、決定ボタンあるいはキャンセルボタンが操作されないまま30秒が経過したか否かを判断し(S414)、30秒が経過した場合には、電子体温計が放置されていると判断して処理を通常画面に戻す(S414YES→S401)。経過していなければ処理はステップS409に戻り、上述した処理が繰り返される。なお、上記処理では、メモ入力機能が選択されてから30秒以内に決定ボタン130が押下されないと通常画面に戻る構成としたが、メモ項目の選択操作が行われた場合には30秒のカウントを停止またはリセットするようにしてもよい。
【0035】
以上のような本実施形態によれば、ユーザがメモ入力機能を選択した際に、ユーザが登録するであろうメモ項目が選択された状態のメモ項目選択画面が提供されるため、ステップS409のようなメモ項目の選択操作を行わずに、直ちに決定ボタンを押下してメモ登録を行える可能性が大きくなる。したがって、メモ入力機能におけるユーザの操作性が向上する。なお、メモ項目選択画面の初期表示におけるメモ項目の選択状態や、選択状態とすべきメモ項目の決定方法は上記したものに限定されるものではない。
【0036】
5.音量設定機能の処理について
上述ステップS403で説明した手順でメニュー画面を表示させた状態で、上ボタン121押下することにより、選択機能表示領域301の中から音量設定機能を選択すると、図6に示す処理が開始され、アラーム音量を調整するモードになる。まずステップS601において図7(a)に示すような音量設定画面を表示する。なお、音量設定画面意は、現在設定されているアラーム音量が表示される。図7(a)では、アラーム音量「大」が設定されていることが示されている。その後、上下ボタンの操作により、アラーム音量の増減が指示されると、処理はステップS602からステップS603へ進む。ステップS603において、演算制御部220は、音量レベルを現在の設定状態から1段階上昇(上ボタン121が押下された場合)または1段階下降(下ボタン122が押下された場合)させて音量候補とする。たとえば、図7(a)の状態から下ボタン122が押下されると、(b)のように音量小の状態が音量候補となり、これに対応する音量レベルのマークが表示される。あるいは(a)の状態から上ボタン121が押下されると(c)のようにOFFの状態が音量候補となり、その状態が画面に表示される。
【0037】
なお、上ボタン121の押下操作により、音量候補は「OFF」→「小」→「大」→「OFF」の順番で巡回し、下ボタン122の押下操作により、音量候補は「大」→「小」→「OFF」→「大」の順番で巡回する(図7(h))。
【0038】
以上のようにして音量候補が決まると、ステップS604において、演算制御部220は、当該音量候補の音量で所定時間だけブザー部240を駆動し、設定音量をユーザに認識させる。ただし、音量候補が、図7(c)のようにOFFになった場合にはブザー部240の鳴動は行われない。決定ボタン130が押下されるまで上記ステップS602〜S604の処理が繰り返される。したがって、上記ステップS604で音量候補の音量でブザー部240を駆動した後、さらに上下キーが操作されると、新たに音量候補が設定される。そして、演算制御部220は、表示画面にその音量に対応するマークを表示するとともに、当該新たな音量候補に対応した音量でブザー部240を鳴動させる。
【0039】
その後、演算制御部220は、決定ボタン130の押下を検出すると、そのとき設定されている音量候補で各種アラームを実行するように、ブザー部240における音量を設定する(ステップS606)。たとえば図7(b)のように音量候補がアラーム音量小の状態で決定ボタン130が押下されると、演算制御部220は(d)に示されるようにOK表示を行った後、(e)に示すように初期画面(通常画面)に表示を戻す。そして、アラーム音量小をブザー部240に設定する。これにより、以降のブザー部240の駆動は、アラーム音量小により行われることになる。このとき、ブザーマークのみを表示し、音量の設定状態を表示しないようにしている。ただし、音量の設定状態を表示するようにしてもかまわない。あるいは、図7(c)の状態で決定ボタン130が押下されると、(f)に示すようにOK表示を行った後、(g)に示す初期画面(通常画面)に表示を戻す。このときアラーム音量がOFFであることを示す表示を行う。
【0040】
以上のように本実施形態の電子体温計によれば、ユーザに特定の状態を通知するための音を出力する音出力手段を有する電子体温計において、前記音出力手段の音量を調整するモードにおいて、複数の音量レベルのうちの一つをユーザの操作に応じて選択する選択手段と、前記選択手段で音量の段階が選択されると、その音量レベルに応じた表示を行うとともに、選択された音量レベルで前記出力手段を所定時間だけ駆動する駆動手段と、音量を決定する操作に応じて前記選択手段で選択された音量レベルで前記音出力手段が動作するように設定する設定手段とを備える。このような構成によれば、アラーム音量の設定時に、設定音量の候補を切り替えるたびに、当該候補の音量でブザー部240が鳴動するので、ユーザは設定しようとしている音量を直ちに把握でき、便利である。
【0041】
<他の実施形態>
上記実施形態において、メモ入力機能に関して、メモ項目選択画面の初期表示におけるメモ項目の選択状態を体温データに基づいて変更することで、ユーザの操作性を向上する構成を示した。ユーザの操作性を向上するという観点からすると、ユーザが操作する操作ボタンの種類を減らすことも有効である。したがって、以下では、メモ入力機能の操作を上下ボタンと決定ボタン(左右ボタンを用いない)により行えるようにした構成を説明する。なお、本実施形態では上下ボタンを用いたが、左右ボタンと決定ボタンの組み合わせを用いても良い。
【0042】
図3の(b)は、女性体温計100の表示画面103に表示される表示内容を示す図である。図3の(b)において、301は女性体温計100の各種機能を選択するための選択機能表示領域である。選択機能表示領域301に表示された各絵文字(アイコン)は、左から順に、メモ入力機能1、メモ入力機能2、次回生理日表示機能、次回排卵日表示機能、目覚まし時刻設定機能、音量設定機能、時刻設定機能を選択するためのアイコンである。
【0043】
また、図3の(b)で、302aと302bはメモ入力機能が選択された際に、入力されるメモ内容を選択するための選択メモ表示領域である。選択メモ表示領域302aに表示された各絵文字(アイコン)は左から順に生理日、発熱である。また、選択メモ表示領域302bに表示されたアイコンは、左から順に、生理痛、性交、飲薬、おりもの、不正出血を示すアイコンである。なお、上述した選択機能表示領域301からメモ入力機能が選択されると選択メモ表示領域302a内のメモ項目を用いたメモ入力操作が可能となり、メモ入力機能2が選択されると選択メモ表示領域302b内のメモ項目を用いたメモ入力操作が可能となる。
【0044】
メモ入力機能とは、選択可能な複数の項目(メモ項目)からユーザが選択した項目をメモ記録する機能である。本実施形態では、上ボタン121および下ボタン122(以下、上下ボタン)の操作により、選択機能表示領域301から所望の機能(メモ入力機能1、2、次回生理日表示機能、次回排卵日表示機能、目覚まし時刻設定機能、音量設定機能、時刻設定機能)を選択することができる。上下ボタンによりメモ入力機能1を選択した状態で決定ボタン130が押されると選択メモ表示領域302aを用いたメモ項目の選択が可能になる。また、上下ボタンによりメモ入力機能2を選択した状態で決定ボタン130が押されると、選択メモ表示領域302bを用いたメモ項目の選択が可能になる。なお、本実施形態では、選択メモ表示領域302aにおいて操作可能となるメモ項目は、次回生理日や排卵日などを正しく計算するのに必要なメモ項目であり、比較的使用頻度の高いメモ項目である。
【0045】
選択メモ表示領域302bを用いたメモ項目の選択では一般的な手順によりメモ記録の編集を行うことができる。すなわち、選択メモ表示領域302bを用いたメモ項目の選択が可能になると、左ボタン111および右ボタン112(以下、左右ボタン)の操作により、選択メモ表示領域302bにおけるメモ項目(アイコン)の選択状態を順次に移動できるようになる。そして、左右ボタンの操作により所望のアイコンが選択された状態で、決定ボタン130押下することで、当該所望のアイコンのメモへの記録、あるいはメモからの削除が行われることになる。
【0046】
他方、上下ボタンの操作によりメモ入力機能1が選択され、選択メモ表示領域302aを用いたメモ項目の選択が可能になった場合は、以下に説明する処理によりメモ項目の選択(記録/削除)が実行される。図4Bは、本実施形態のメモ入力機能1による、選択メモ表示領域302aにおけるメモ項目の選択処理を説明するフローチャートである。なお、図4Bのフローチャートでは、メモ入力機能1を選択する手順から説明している。また、図5は本実施形態のメモ入力機能による画面表示例を示す図である。なお、メモ登録を行う日付の選択は周知の操作であり、図示のフローチャートの処理を開始する前にメモ登録の対象となる日付は決定されているものとする。
【0047】
ステップS451において、演算制御部220は、表示制御部227を用いて、表示部230に通常画面を表示する。この状態でメニュー選択ボタンとして機能する上下ボタンが押下されると、処理はステップS452からステップS453へ進み、演算制御部220は、選択機能表示領域301を用いた機能の選択が可能な状態であるメニュー画面を表示部230に表示する。さらに、たとえば上下ボタンの操作によりメモ入力機能1が選択された状態で決定ボタン130が押下されると、処理はステップS454、S455を経て、ステップS456へ進む。ステップS456において、演算制御部220は、選択メモ表示領域302aを用いたメモ入力が可能なメモ項目選択画面を表示部230に表示する。そして、ステップS457以降で、上下ボタンの操作により選択メモ表示領域302a内のメモ項目の選択が行われる。なお、メモ入力機能1以外のアイコンが選択された状態で決定ボタン130が押下されると、処理はステップS455からステップS463に進み、選択された機能に冠する処理が実行されることになる。
【0048】
このときの表示画面103の表示状態を図5(a)に示す。ステップS453においてメニュー画面が表示されると、左右ボタンの操作により選択機能表示領域301における機能の選択が可能となる。図5(a)は、選択メモ表示領域302aを用いたメモ入力が可能なメモ機能選択画面の初期表示であり、選択メモ表示領域302a内のメモ項目である「生理」と「発熱」のアイコンの選択枠が点滅する。その後、上下ボタンの操作に応じて図5(a)または(e)の表示へ遷移する。なお、(a)に示した初期画面は、表示しなくてもよい。その場合は、例えば図5(b)から表示を開始する。
【0049】
その後、上ボタン121の押下操作ごとに、演算制御部220は、選択メモ表示領域302aにおける表示状態を図5(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(a)、…、の順に切り替えて、表示を巡回させる(ステップS407、S408)。また、演算制御部220は、下ボタン122の押下操作ごとに、選択メモ表示領域302aにおける表示状態を図5(a)、(e)、(d)、(c)、(b)、(a)、…、の順に切り替えて巡回させる(ステップS457、S458)。なお、(a)の画面は、上記巡回からはずした構成としてもよい。
【0050】
以上のように、「生理」と「発熱」のメモ項目の各々について選択か非選択かが定義された複数とおりの組み合わせ(本実施形態では全ての組み合わせが用意されている)が、それらの選択状態を識別可能に、上下ボタンの操作に応じて予め定義した順番で表示される。すなわち、図5(b)では「生理」が選択されかつ「発熱」が非選択の状態が、(c)では「発熱」が選択されかつ「生理」が非選択の状態が、(d)では「発熱」と「生理」が選択された状態が、(e)では「発熱」と「生理」が非選択の状態が定義されており、それぞれの選択状態が識別可能に表示されている。そして、これらの組み合わせの状態(選択状態)が、上下ボタンの押下に応じて、この順番で順方向もしくは逆方向に順次に表示される。
【0051】
より、一般的に述べれば、本実施形態の電子体温計では、複数のメモ項目(本実施形態では「生理」と「発熱」)の各々について選択か非選択かを定義した組み合わせを複数とおり用意し、さらに、これら複数とおりの組み合わせについて表示の順番を定義した情報を保持しておく。そして、上下ボタンの押下操作に応じて、この定義された順番に従って、複数のメモ項目の選択・非選択の組み合わせが順次に表示されていく。
【0052】
選択メモ表示領域302aに、複数のメモ項目の選択・非選択に関して所望の組み合わせが表示されたところでユーザは決定ボタン130を押下する。決定ボタン130が押下されると、処理はステップS459からステップS460へ進む。ステップS460において、演算制御部220は、その時点で表示されていた(すなわち選択されていた)組み合わせをメモすべき内容として決定し、決定された組み合わせにしたがって、メモ記録の内容を更新する。すなわち、決定された組み合わせにおいて選択が定義されているメモ項目がメモとして記録され、非選択が定義されているメモ項目は(もしメモとして記録されていれば)メモから消去される。たとえば、選択されている日付のメモとして「発熱」が存在する状態を考える。この状況で、図5(b)に示す状態で決定ボタン130が押下されると、当該メモにおいて「生理」が記録されるとともに「発熱」が削除される。また、上記の状況で、図5(d)に示す状態で決定ボタン130が押下されると、当該メモにおいて「生理」と「発熱」が記録される(結果として「発熱」は記録された状態が維持される)。さらに、同様の状況で、図5(e)に示す状態で決定ボタン130が押下されると、当該メモにおいて「生理」も「発熱」も記録されていない状態となる(結果として「発熱」の削除のみが行われた状態となる)。
【0053】
一方、ステップS459で決定ボタン130の押下が検出されなければ、処理はステップS461へ進む。ステップS461において、演算制御部220はメモ機能に対するキャンセルを示す操作がなされたかどうか(本例では、左ボタン111が用いられる)を判断する。演算制御部220は、キャンセルを示す操作がなされたと判断した場合、選択機能表示領域301における機能の選択が可能な状態であるメニュー画面の表示に処理を戻す(S461でYES→S453)。
【0054】
また、演算制御部220は、決定ボタンあるいはキャンセルボタンが操作されないまま30秒が経過したか否かを判断し(S462)、30秒が経過した場合には、電子体温計が放置されていると判断して処理を通常画面に戻す(S462YES→S451)。経過していなければ処理はステップS467に戻り、上述した処理が繰り返される。なお、上記処理では、メモ入力機能が選択されてから30秒以内に決定ボタン130が押下されないと通常画面に戻る構成としたが、メモ項目の選択操作が行われた場合には30秒のカウントを停止またはリセットするようにしてもよい。
【0055】
以上説明した実施形態のメモ入力機能1によれば、選択メモ表示領域302a内の複数のメモ項目について、メモへの記録と消去を同時に指定できるため、メモ機能の操作時における操作回数が減少し、使い勝手が向上する。また、上下ボタンのみを用いてメモ機能の選択からメモ項目の選択までを行えるため、操作すべき操作ボタンの種類が減少し、使い勝手が向上する。
【0056】
なお、上述した処理では、ステップS456においてメモ項目選択画面の表示を開始する際には、図5(a)に示す初期画面を表示した後、まず(b)に示すようなメモ項目の選択状態(選択/非選択の組み合わせ)の表示が行われる。そして、その後の上下ボタンの押下操作により、あらかじめ決められた順番に従って選択状態の異なるものが提示されていくことになる。しかしながら、ステップS456でメモ項目選択画面の表示開始において、上記実施形態で図4Aを用いて説明したように、次にユーザが選択するであろうメモ項目の選択状態を予測して、ユーザに提示する選択状態の順番を変更して表示すればより操作性を向上させることができる。
【0057】
たとえば、メモ登録を行う日付に記録されている体温が所定値を超える場合には、「発熱」をメモする可能性が高いとして、図5(c)のような状態をメモ項目選択画面の初期表示としてもよい。あるいは、メモを行う日付が、予測された生理日の範囲内であれば「生理」をメモする可能性が高いので、図5(b)から表示を開始する。
【0058】
さらに、以上の順番変更のための要因を、複合的に用いて、最初に表示する選状態を決定してもよい。また、その際に、上記順番における並びを維持してもよいし、並びを変更してもよい。選択状態の並びの変更は、たとえば、メモに何も記録されていなければ図5に示した(b)〜(e)の順で(b)から表示を開始し、メモに「生理」が記録されている状態で、該当する日付が予測された生理日に該当していなければこれを消去しようとしている可能性が高いとしてまず(d)を表示し、以降、(d)(b)(c)の順とするようなことが考えられる。さらにその日の体温計測値が閾値を越えていれば、(d)を先に表示するなどしてもよい。
【0059】
また、上記では、体温データに基づいて提示する選択状態の順番を変更する例を示したが、選択状態の提示順の変更を決定するのに利用可能な要因なこれに限られるものではない。たとえば、すでに何らかのメモが記録されている場合にはその内容に応じて最初に表示する選択状態を変更するようにしてもよい。この場合、現在メモに記録されている内容と同じ選択状態のものから表示を開始することが挙げられる。たとえば、「発熱」がメモに記録されている場合であれば、図5(b)の状態から表示を開始する。このようにすれば、まず現状の記録状態を確認することができ、便利である。あるいは、メモに記録されている状態とは反対の選択状態、たとえば、「生理」のみが記録されている場合には、「生理」が非選択、「発熱」が選択の組み合わせ(図5(c))、を最初に表示するようにしてもよい。このようにすれば、何らかの編集を目的としてメモ項目選択画面へ移行した場合に、効率よく変更後の選択状態を選択できるようになる。
【0060】
なお、選択メモ表示領域302aにおいてメモ項目が2つの場合を説明したが、3つ以上のメモ項目であっても適用可能である。また、選択と非選択のすべての組み合わせについて網羅するようにしているが、同時には選択されえないメモ項目がある場合には、そのような状態を含む組み合わせを提示する組み合わせから除外してもよい。
【0061】
また、生理日や排卵日の予測に必要なメモ項目のための選択メモ表示領域302aのみを用いて、選択メモ表示領域302bを用いない構成としてもよい。このようにすれば、生理日や排卵日の予測を正しく行うためのメモ項目は維持しながら、扱うメモ項目の数を減らすことができ、操作性を向上することができる。
【0062】
以上説明したように、本実施形態によれば、複数の機能を少ない操作スイッチで操作する場合においても、操作性に優れた電子体温計を提供することができる。
【符号の説明】
【0063】
100:女性体温計、101:本体ケース、102:金属キャップ、103:表示部、104:入力ボタン、111:左ボタン、112:右ボタン、121:上ボタン、122:下ボタン、130:決定ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
選択可能な複数の項目からユーザが選択した項目をメモ記録するメモ機能を有する電子体温計であって、
体温計測で得られた複数の日にちにわたる体温データを保持する保持手段と、
前記メモ機能の選択操作に応じて複数の項目のいずれかを選択可能とする項目選択画面を表示する表示手段と、
前記項目選択画面において、ユーザの所定操作により前記複数の項目のいずれかを選択状態とする選択手段と、
ユーザからの決定操作に応じて、前記選択状態となっている項目をメモ記録するメモ手段とを備え、
前記表示手段は、前記選択操作に応じて最初に前記項目選択画面を表示する際に、前記保持手段に保持された体温データに基づいて複数の項目のいずれかを選択し、選択された項目を選択状態として表示することを特徴とする電子体温計。
【請求項2】
選択可能な複数の項目からユーザが選択した項目をメモ記録する機能を有する電子体温計であって、
前記複数の項目の各々について選択か非選択かを定義することで得られる各項目の選択状態の複数とおりの組み合わせと、前記複数の組み合わせの順番を定義した情報を保持する保持手段と、
ユーザからの操作の入力に応じて、前記順番にしたがって、前記複数の組み合わせを順次に表示する表示手段と、
ユーザからの操作の入力に応じて、前記複数の組み合わせのうちの一つの組み合わせを決定する決定手段と、
前記決定された組み合わせにおいて選択が定義されている項目をメモ記録するとともに、非選択が定義されている項目を当該メモ記録から消去するメモ手段とを備えることを特徴とする電子体温計。
【請求項3】
前記複数の項目のうちの前記メモ記録において記録されている項目に基づいて、前記順番を変更する変更手段をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の電子体温計。
【請求項4】
直前の体温計測の結果に基づいて、前記順番を変更する変更手段をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の電子体温計。
【請求項5】
前記変更手段は、前記順番における前記複数の組み合わせの並びは維持しながら、前記表示手段で最初に表示する組み合わせを変更することを特徴とする請求項3または4に記載の電子体温計。
【請求項6】
前記変更手段は、前記順番における前記複数の組み合わせの並びを変更することを特徴とする請求項3または4に記載の電子体温計。
【請求項7】
ユーザ操作を受け付けるための左右上下ボタンおよび決定ボタンから十字キーを備え、
前記表示手段は、前記十字キーの左右ボタンの操作に応じて、または、前記十字キーの上下ボタンの操作に応じて、前記複数の組み合わせを順次に表示することを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の電子体温計。
【請求項8】
前記表示手段は、前記複数の組み合わせのそれぞれを、前記複数の項目のアイコンのそれぞれについて選択された状態と非選択の状態を識別可能に表示することにより、表示することを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の電子体温計。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−52886(P2012−52886A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−194978(P2010−194978)
【出願日】平成22年8月31日(2010.8.31)
【出願人】(000109543)テルモ株式会社 (2,232)
【Fターム(参考)】