説明

電子式線量計および校正用アダプタおよび校正方法

【課題】放射線感度に対する校正を行う際には、固定された線量計全体を取り外し照射する必要がある。また、ケースの大きい線量計を照射する場合は1回に照射できる台数が制限されてしまうため時間的作業効率が悪い。本発明は、電子式線量計校正作業等実施時の作業性を向上させる構成を提供する。
【解決手段】電子式線量計100は、制御部1と、電池5と、通信部6と、検出部3と不揮発性記憶部4を具備した検出モジュール2とで構成し、着脱部としてのコネクタ7により前記検出モジュール2を電子式線量計100に対して着脱することができる。脱した前記検出モジュール2は、電子式線量計100よりも小型の校正用アダプタ101に取り付けて校正する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射線を測定する電子式線量計に関するものである。
【背景技術】
【0002】
放射線を測定する電子式線量計は、放射線を検出する検出部や制御部や表示部や操作部を一体化しており、各要素の駆動源となる電池などとともに一つのケースに収納する構成となっている。特に、携帯可能な電子式線量計において、これらの各要素は、落下等などによる衝撃の影響を抑制するため、生産する時点でケースにビスなどによって完全に固定され、各要素の取り外しやケースの開閉が困難な構造とするのが一般的である。また、検出部の放射線に対する感度を調整するための定数は、制御部等と同じ基板に設けられた記憶部に記憶しておくことが一般的である。
【0003】
また、上記のような線量計の校正に関し、複数個の線量計を校正する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−169000号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電子式線量計が放射線管理区域などの環境線量測定用に使用される場合には、壁などに固定されることが多い。このため、定期的に求められる放射線感度に対する校正を行う際には、固定された線量計全体を取り外して放射線線源で照射して校正を行う必要がある。
【0005】
また、校正用装置に関して言えば、校正用装置の放射線線源から一定の線量を照射できる面積には限りがあり、ケース(外形)の大きい線量計に対して校正のための線量を照射する場合には、1回に照射できる台数が制限されてしまい作業効率が悪い。
【0006】
また、線量計の検出部が故障した場合等でも、線量計全体を取り外して修理しなければならない。
【0007】
以上のように、従来の電子式線量計は、校正等を実施する際の作業効率やメンテナンス性に課題がある。
【0008】
本発明は、上記従来の課題に鑑み、電子式線量計の校正作業等実施時の作業性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の電子式線量計は、放射線を検出する検出モジュールと、前記検出モジュールから出力される信号の計数等を行う制御部とを備えた線量計であって、前記検出モジュールは放射線を検出する検出部と不揮発性記憶部とを有し、前記検出モジュールは前記制御部に対して着脱可能としたものである。
【0010】
また、本発明の電子式線量計は、放射線を検出する検出モジュールと、前記検出モジュールから出力される信号の計数等を行う制御部とを備えた線量計であって、前記検出モジュールは放射線を検出する検出部と前記検出部に関する補正情報を記憶する不揮発性記憶部とを有し、前記検出モジュールは前記制御部に対して着脱可能であり、前記検出モジュール自体が前記検出部の補正情報を有するものである。
【0011】
この構成によれば、例えば、電子式線量計を壁などに取り付けて使用する場合に、校正作業等実施時に電子式線量計全体を壁などから取り外す必要がなく、検出モジュールだけを電子式線量計から容易に取り外すことができる。そして、検出モジュール自身の不揮発性記憶部に検出部の補正情報を記憶しているので、他の電子式線量計に取り付けて使用することができる。
【0012】
また、本発明の校正用アダプタは、線量計から脱した検出モジュールを載置する載置部と、前記載置部に載置された前記検出モジュールに接続され前記検出モジュールから出力される信号の計数等を行う制御部とを備え、外形寸法を前記電子式線量計の外形寸法より小さくしたものである。
【0013】
この構成によれば、線量計から脱した前記検出モジュールを前記校正用アダプタに載置することにより、前記検出モジュールだけを校正することができる。
【発明の効果】
【0014】
以上のように本発明によれば、電子式線量計の検出モジュールを電子式線量計から着脱可能な構造にすることにより、壁などに固定される電子式線量計の校正作業や電子式線量計内に設けられた放射線検出部の故障修理などの作業を容易に行うことができる。
【0015】
また、電子式線量計より小型の校正用アダプタに検出モジュール装着した校正を行うことにより、校正の作業性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の一実施の形態について、図1から図5を用いて説明する。
【0017】
図1は、電子式線量計100の概略構成を示すブロック図である。
【0018】
図1において、1は電子式線量計100の制御を行う制御部であり、この制御部1は、検出した線量などを記憶する記憶部21と、線量などを表示する表示部22と、線量の演算等を行うCPU(Central Processing Unit)部23と、後述する電池5の制御を行う電源制御部24と、電源入力などの操作を行うための操作部26からなる。
【0019】
また、2は検出モジュールであり、線量を検出する検出部3とこの検出部3に関する補正情報を記憶する不揮発性記憶部4とからなる。5は制御部1に対して電力を供給する電源部としての電池である。
【0020】
また、6は外部機器と通信を行うための通信部であり、通信部6通信方式としては、無線や光や有線などとすることができる。7は制御部1と検出モジュール2とを着脱するための着脱部としてのコネクタであり、このコネクタ7により、電子式線量計100の校正時や検出部3の故障修理時などに検出モジュール2を制御部1から脱することができ、また、脱した状態で校正を行った検出モジュール2の校正終了後等に検出モジュール2を制御部1に装着することができる。
【0021】
以上のように構成された電子式線量計について、その動作を説明する。
【0022】
まず、電池5は制御部1の電源制御部24に電源を供給し、この電源制御部24は電子式線量計100の各部に電源を供給する。
【0023】
そして、検出モジュール2の検出部3に放射線が入射すると、検出部3は入射した放射線の量に応じたパルス信号を制御部1のCPU部23に出力する。また、不揮発性記憶部4に記憶されている補正情報もCPU部23に送信する。
【0024】
なお、補正情報とは、例えば、ある検出部3を内蔵する電子式線量計100に1mSv(ミリシーベルト)の線量を照射し、この時この検出部3が出力信号として98発のパルスを出力するものである場合、CPU部23が検出部3からの出力パルスを98発カウントするとそれが1mSvであるということを意味する情報であり、また、他の検出部3を内蔵する電子式線量計100に1mSv(ミリシーベルト)の線量を照射し、この時この検出部3が出力信号として100発のパルスを出力するものである場合、CPU部23が検出部3からの出力パルスを100発カウントするとそれが1mSvであるということを意味する情報であり、各々の検出部3に固有の情報である。
【0025】
制御部1のCPU部23では、検出モジュール2から出力されたパルス信号と補正情報とに基づいてパスル信号を線量値に換算する。ここで、この換算について、不揮発性記憶部4に記憶されている補正情報が、CPU部23が検出部3からの出力パルスを100発カウントするとそれが1mSvであるということを意味する情報である場合について説明する。制御部1に検出モジュール2が接続されると、検出モジュール2の不揮発性記憶部4に記憶されている補正情報が制御部1に送信され、記憶部21に記憶される。そして、電子式線量計100の検出部3に放射線が入射すると、検出部3は放射線の入射量に応じてパルス信号を出力し、このパルス信号はCPU部23に送信される。パルス信号を受信したCPU部23はこのパルス数をカウントし、例えば、このカウント値が100である場合、このカウント値と記憶部21に記憶した前記補正情報とに基づいて、パスル信号を線量値1mSvに換算し、また別の例として、パルス数のカウント値が150である場合には1.5mSvと換算する。
【0026】
換算された線量値は表示部22に表示され、記憶部21に記憶される。また、この線量値は通信部6を介して外部の機器に送信することも可能である。
【0027】
次に、図2を用いて、電子式線量計100が放射線管理区域などの環境線量測定用に使用される場合の一例として、壁などに固定可能とした電子式線量計100について説明する。
【0028】
図2は、電子式線量計100の外観を示す構造図である。図2において、1は制御部、2は検出モジュール、5は電池、6は通信部、7はコネクタであり、図1を用いて説明したもの同じである。また、8はこれらを収容可能なケースであり、開閉可能な構造となっている。また、9はケース8に取り付けられており、電子線量計100を壁などに取り付けるための取り付け部である。なお、電子式線量計100は、制御部1と検出モジュール2と電池5と通信部6とコネクタ7とケース8とから構成される。
【0029】
この電子式線量計100を放射線管理区域などの環境線量測定用として壁などに固定する場合には、取り付け部9に設けられている穴を用いてビスやアンカーボルトなどにより固定する。
【0030】
しかし、電子式線量計100を壁などに固定すると、電子式線量計100の校正などを行うことが困難となる。そこで、図1および図2を用いて説明した本実施の形態の電子式線量計100ように、制御部1と検出モジュール2をコネクタ7で接続して検出モジュール2を制御部1に対して着脱可能とし、これらを開閉可能なケース8に収容する構成とすることで、電子式線量計100が壁等に固定されいても、ケース8を開放して校正を行う必要がある検出部3と不揮発性記憶部4とからなる検出モジュール2を容易に取り外すことができる。
【0031】
次に、電子式線量計100から脱した検出モジュール2の校正を行う例について説明する。
【0032】
図3は、電子式線量計100から脱した検出モジュール2を校正用アダプタ101に装着した状態を示すブロック図である。
【0033】
なお、校正用アダプタ101は、例えば電子式線量計100の構成要素のうち校正に必要な構成のみを有した簡易な構造をしており、上記した電子式線量計100のように取り付け部9などの校正に必ずしも必要ない構成要素を有していないので、校正用アダプタ101の外形は、取り付け部9を有する電子式線量計100の外形よりも小型となっている。
【0034】
図3において、校正用アダプタ101は、制御部11と、電池25と、制御部11と電子式線量計100から脱した検出モジュール2とを接続するためのコネクタ27からなる。なお、このコネクタ27は電子式線量計100に設けられているコネクタ7と同一構造のものが利用されている。また、制御部11は、検出した線量などを記憶する記憶部31と、線量などを表示する表示部32と、線量の演算等を行うCPU部33と、電池25の制御を行う電源制御部34と、後述する操作部35とからなる。
【0035】
以上のように構成された校正用アダプタ101について、その動作を説明する。
【0036】
まず、電子式線量計100から脱した検出モジュール2をコネクタ27により制御部11に接続することで、検出モジュール2を校正用アダプタ101に装着する。電池25は、制御部11の電源制御部34に電源を供給し、この電源制御部34は校正用アダプタ101の各部および装着した検出モジュール2に対して電源を供給する。
【0037】
検出モジュール2を装着した校正用アダプタ101に対して図示しない校正用線源から所定の放射線を照射し、検出モジュール2の検出部3に放射線が入射すると、検出モジュール2は入射した放射線の量に応じたパルス信号を制御部11のCPU部33に送信し、また、不揮発性記憶部4に記憶されている検出部3に関する補正情報もCPU部33に送信される。
【0038】
制御部11のCPU部33は、検出モジュール2から受信したパルス信号と補正情報とに基づいてパルス信号を線量値に換算する。そして、この換算された線量値は表示部32に表示され、記憶部31に記憶される。なお、必要に応じて、校正用アダプタ101に外部機器と通信を行うための通信部(図示せず)を組み込み、外部と通信する構成としてもよい。
【0039】
ここで、検出モジュール2を装着した校正用アダプタ101に対して所定の線量を照射した場合の表示部32に表示された線量値が所定の値と異なっていた場合には、所定の値となるように操作部35から新たな補正情報を入力し、CPU33を介して検出モジュール2の不揮発性記憶部4に記憶する補正情報を変更することができる。
【0040】
以上のように、検出モジュール2は検出部3と不揮発性記憶部4を有し、この不揮発性記憶部4に検出部3に関する補正情報などを記憶できるようにすることで、検出モジュール2を電子式線量計100から脱して校正用アダプタ101に装着して校正を行うことが可能となり、また、校正用アダプタ101で校正を行った場合の補正情報の変更なども可能となる。
【0041】
また、図4に校正用アダプタ101の概略構造図を示す。図4において、2は電子式線量計100から脱して校正用アダプタ101に装着した検出モジュール、11は制御部、25は電池、13は検出モジュール2を載置するための載置部、27は検出モジュール2と制御部11を接続するためのコネクタ、14はこれらを収容するケースである。なお、校正用アダプタ101は校正に必要な機能のみを有し、上記した電子式線量計100のように取り付け部9を有していないので、校正用アダプタ101の外形となるケース14は、取り付け部9を有する電子式線量計100の外形よりも小型となっている。
【0042】
次に、図5を用いて、電子線量計100および電子式線量計100から脱した検出モジュール2を装着した校正用アダプタ101の校正方法について説明する。図5(a)は電子線量計100の校正の例を示す概略図であり、図5(b)は校正用アダプタ101を用いた校正の例を示す概略図である。
【0043】
図5において、15は図示しない校正用線源から照射される放射線の照射範囲を示す照射野、16は図示しない校正用線源から照射される放射線の照射方向、100は電子式線量計、101は校正用アダプタである。 図5に示す照射方法は、電子式線量計100あるいは校正用アダプタ101の下側に設置した図示しない放射線の線源から電子式線量計100あるいは校正用アダプタ101に向けて放射線を照射する例を示している。また、電子式線量計100および校正用アダプタ101による校正には同一の線源を用いる例を示しているので、照射野15は同じ大きさである。
【0044】
なお、図4を用いて説明したように、校正用アダプタ101の外形寸法(照射方向から見た場合の投影面積)を電子式線量計100の外形寸法(照射方向から見た場合の投影面積)より小さくしている。従って、図5に示すように、同じ大きさの照射野15内に配置できる台数は校正用アダプタ101の方が多くなる。このように、外形寸法が電子式線量計100より小さく、電子線量計100から脱した検出モジュール2を装着して校正を行う校正用アダプタ101を用いて校正を行うことで、校正作業を行う時の作業効率を向上させることができる。
【0045】
以上のように、本実施の形態によれば、電子式線量計100の検出モジュール2を電子式線量計100から着脱可能な構造とすることにより、校正作業や検出部3の故障修理のために壁などに固定された電子式線量計100全体を取り外す必要が無くなる。
【0046】
また、電子式線量計100より小型の校正用アダプタ101を用いて校正を行うことにより、校正実施時に多くの検出モジュール2を照射することができるので、校正の作業性を向上させることができる。
【0047】
なお、本実施の形態の電子式線量計100においては検出モジュール2が着脱可能であり、この検出モジュール2は検出部3とこの検出部3に関する補正情報を記憶する不揮発性記憶部4とからなっており、検出部3と不揮発性記憶部4とが一体でかつ検出部3の補正情報を有しているので、検出モジュール2を他の電子式線量計100に装着しても使用することが可能である。
【0048】
また、本実施の形態の電子式線量計100は、検出モジュール2の装着を検知する図示しない検知部を有し、また、記憶部21には検出部3の放射線検出の確認動作を行うプログラムが格納されており、CPU部23は前記検知部から検出モジュール2が装着されていることを示す信号を受信すると自動的に記憶部21から前記プログラムを呼び出して放射線検出の確認動作を行う。なお、この確認動作とは、例えば、CPU部23から検出部3に対してパルス信号を送信し、この信号に対する応答が検出部3からCPU部23に返信されることで行われる。このようにすることで、ある電子式線量計100から検出モジュール2を取り外し、再度この電子式線量計100にこの検出モジュール2を装着した場合や、ある電子式線量計100から検出モジュール2を取り外し、他の電子式線量計100にこの検出モジュール2を装着した場合には、自動的に放射線検出の確認動作が実行される。なお、動作確認が正常に行われたか否かを表示部22に表示するようにしてもよい。
【0049】
なお、上記では、検知部からの信号に基づいてCPU部23による放射線検出の確認動作を行う例について示したが、検出部を設けず、CPU部23から検出部3に対して定期的にパルス信号を送信して確認動作を行うようにしてもよいし、電子式線量計100の電源がONされたときにCPU部23が上記のように自動的に検出部3対してパルス信号を送信して放射線検出の確認動作を行うようにしてもよい。
【0050】
なお、本実施の形態において、電子式線量計100の電源として電池5を用い、また、校正用アダプタ101の電源として電池25を用いたが、電池5や電池25ではなく商用電源を直流に変換する電源装置を用いて商用電源を電源として使用する構成としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明の電子式線量計は、放射線を検出する検出部とこの検出部の補正に関する情報等を記憶した不揮発性記憶部とを有した検出モジュールを、電子式線量計から着脱することができるので、壁などに設置して使用される線量計として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の実施の形態における電子式線量計の概略構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態における電子式線量計の概略構造を示す図
【図3】本発明の実施の形態における校正用アダプタの概略構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態における校正用アダプタの概略構造を示す図
【図5】(a)本発明の実施の形態における電子式線量計の校正状態を示す図(b)本発明の実施の形態における校正用アダプタを用いた校正状態を示す図
【符号の説明】
【0053】
1 制御部
2 検出モジュール
3 検出部
4 不揮発性記憶部
5 電池
6 通信部
7 コネクタ
8 ケース
9 取り付け部
11 制御部
13 載置部
14 ケース
15 照射野
16 照射方向
21 記憶部
22 表示部
23 CPU部
24 電源制御部
25 電池
26 操作部
27 コネクタ
31 記憶部
32 表示部
33 CPU部
34 電源制御部
35 操作部
100 電子式線量計
101 校正用アダプタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射線を検出する検出モジュールと、前記検出モジュールから出力される信号の計数等を行う制御部とを備えた線量計であって、前記検出モジュールは放射線を検出する検出部と不揮発性記憶部とを有し、前記検出モジュールは前記制御部に対して着脱可能である線量計。
【請求項2】
放射線を検出する検出モジュールと、前記検出モジュールから出力される信号の計数等を行う制御部とを備えた線量計であって、前記検出モジュールは放射線を検出する検出部と前記検出部に関する補正情報を記憶する不揮発性記憶部とを有し、前記検出モジュールは前記制御部に対して着脱可能であり、前記検出モジュール自体が前記検出部の補正情報を有する線量計。
【請求項3】
検出モジュールは、脱した線量計とは異なる線量計に装着して使用可能である請求項1または2記載の線量計。
【請求項4】
検出モジュールを脱し、その後検出モジュールを装着した場合には、放射線検出の確認動作を自動的に行う請求項1から3のいずれか1項に記載の線量計。
【請求項5】
壁面などに取り付け可能な取り付け部と、検出モジュールや制御部を収容し開閉可能なケースとを備え、壁面などに取り付けた状態で前記ケースを開放し、前記検出モジュールを着脱可能とした請求項1から4のいずれか1項に記載の線量計。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の線量計から脱した検出モジュールを載置する載置部と、前記載置部に載置された前記検出モジュールに接続され前記検出モジュールから出力される信号の計数等を行う制御部とを備え、外形寸法を前記線量計の外形寸法より小さくした検出モジュール校正用アダプタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−17505(P2006−17505A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−193663(P2004−193663)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】