電子楽器
【課題】 ヘッドフォンジャックに対してヘッドフォンプラグを抜き差しせずに、スピーカからの発音をオン/オフすることができる電子楽器を提供することを課題とする。
【解決手段】 楽音信号を生成するための音源(904)と、楽音信号を基に楽音を発音するためのスピーカ(908)と、楽音信号をヘッドフォンに出力するためのヘッドフォンジャック(909)と、未使用のヘッドフォンを収納するための収納部(907)と、収納部にヘッドフォンが収納されているか否かを検出する検出部(907)と、収納部にヘッドフォンが収納されているときには、スピーカから楽音を発音させる制御部(914)とを有する電子楽器が提供される。
【解決手段】 楽音信号を生成するための音源(904)と、楽音信号を基に楽音を発音するためのスピーカ(908)と、楽音信号をヘッドフォンに出力するためのヘッドフォンジャック(909)と、未使用のヘッドフォンを収納するための収納部(907)と、収納部にヘッドフォンが収納されているか否かを検出する検出部(907)と、収納部にヘッドフォンが収納されているときには、スピーカから楽音を発音させる制御部(914)とを有する電子楽器が提供される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子楽器に関する。
【背景技術】
【0002】
電子楽器は、演奏をするとスピーカから楽音を発音させることができる。電子楽器のヘッドフォンジャックに、ヘッドフォンのヘッドフォンプラグを差し込むと、ヘッドフォンから楽音が発音され、スピーカからは発音されない。
【0003】
また、下記の特許文献1には、鍵盤蓋の開閉に連動して電源をオン/オフする電源スイッチを備えた電子鍵盤楽器が記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開平9−101783号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
多くの電子楽器は、ヘッドフォンプラグを抜き差しし難い場所にヘッドフォンジャックが設けられている。そのため、ヘッドフォンプラグを抜き差しすることは手間に感じるユーザが多い。ユーザによっては、ヘッドフォンジャックにヘッドフォンプラグを差し込んだままにしておくことがある。その場合、ヘッドフォンを聴取者の頭に装着していなくても、ヘッドフォンプラグをヘッドフォンジャックに差し込んでいるため、スピーカからは音が出ない。この場合、ヘッドフォンは使用していないのだから、スピーカから音を出すことができれば便利である。
【0006】
本発明の目的は、ヘッドフォンジャックに対してヘッドフォンプラグを抜き差しせずに、スピーカからの発音をオン/オフすることができる電子楽器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一観点によれば、楽音信号を生成するための音源と、前記楽音信号を基に楽音を発音するためのスピーカと、前記楽音信号をヘッドフォンに出力するためのヘッドフォンジャックと、未使用のヘッドフォンを収納するための収納部と、前記収納部にヘッドフォンが収納されているか否かを検出する検出部と、前記収納部にヘッドフォンが収納されているときには、前記スピーカから楽音を発音させる制御部とを有する電子楽器が提供される。
【0008】
本発明の他の観点によれば、楽音信号を生成するための音源と、前記楽音信号を基に楽音を発音するためのスピーカと、前記楽音信号を基に楽音を発音するためのヘッドフォンと、前記ヘッドフォンを使用中か否かを検出する検出部と、前記ヘッドフォンを使用中でないときには、前記スピーカから楽音を発音させる制御部とを有する電子楽器が提供される。
【0009】
本発明のさらに他の観点によれば、楽音信号を生成するための音源と、前記楽音信号を基に楽音を発音するためのスピーカと、前記楽音信号をヘッドフォンに出力するためのヘッドフォンジャックと、第1及び第2の状態を操作可能な操作子と、前記操作子が第1の状態のときには、前記スピーカから楽音を発音させる制御部とを有する電子楽器が提供される。
【発明の効果】
【0010】
ヘッドフォンジャックに対してヘッドフォンプラグを抜き差しせずに、スピーカからの発音をオン/オフすることができるので便利であり、ヘッドフォンジャックに対してヘッドフォンプラグを抜き差しする手間を省くことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態による電子楽器の外観例を示す図であり、図2は本実施形態によるヘッドフォンの外観例を示す図である。電子楽器101は、収納フック102、操作子103、ヘッドフォンジャック104、スピーカ105及び鍵盤106を有する。ヘッドフォン201は、ヘッドフォンジャック104に対して抜き差し可能なヘッドフォンプラグ202を有する。収納フック102は、未使用のヘッドフォン201を収納するための収納部である。鍵盤106は、白鍵及び黒鍵を有し、演奏者が演奏操作可能な演奏操作子である。演奏者が鍵盤106を用いて演奏操作を行うと、音源が楽音信号を生成する。スピーカ105は、その楽音信号を基に楽音を発音する。ヘッドフォンジャック104にヘッドフォンプラグ202を差し込むと、ヘッドフォン201から発音可能になる。ヘッドフォンジャック104は、上記の楽音信号をヘッドフォン201に出力することができる。ヘッドフォン201は、その楽音信号を基に楽音を発音することができる。
【0012】
収納フック102は、収納フック102にヘッドフォン201が収納されているか否かを検出する検出部を有する。収納フック102にヘッドフォン201が収納されているときには、ヘッドフォン201が未使用であることを意味するので、スピーカ105から楽音を発音させる。その際、ヘッドフォンジャック104に楽音信号を供給してもしなくてもよいが、供給しないことが好ましい。
【0013】
具体的には、ヘッドフォンジャック104にヘッドフォンプラグ202が差し込まれ、かつ収納フック102にヘッドフォン201が収納されているときには、ヘッドフォン201が未使用であることを意味するので、スピーカ105から楽音を発音させ、ヘッドフォンジャック104に楽音信号を供給しない。
【0014】
また、ヘッドフォンジャック104にヘッドフォンプラグ202が差し込まれ、かつ収納フック102にヘッドフォン201が収納されていないときには、ヘッドフォン201が使用中であることを意味するので、スピーカ105から楽音を発音させずに、ヘッドフォンジャック104に楽音信号を供給し、ヘッドフォン201から発音させる。
【0015】
また、ヘッドフォンジャック104にヘッドフォンプラグ202が差し込まれていないときには、ヘッドフォン201が未使用であることを意味するので、スピーカ105から楽音を発音させ、ヘッドフォンジャック104に楽音信号を供給しない。
【0016】
図3及び図4は、ヘッドフォンの重量を検出することによりヘッドフォンが収納されているか否かを検出する収納フック102の構成例を示す。図5(A)、(B)及び図6は、ヘッドフォンまでの距離を検出することによりヘッドフォンが収納されているか否かを検出する収納フック102の構成例を示す。図7(A)及び(B)は、収納フック102の状態を検出することによりヘッドフォンが収納されているか否かを検出する収納フック102の構成例を示す。
【0017】
まず、図3の収納フック301を説明する。収納フック301は、スイッチ302を有する。収納フック301にヘッドフォン201を収納すると、スイッチ302がヘッドフォン201の重量によりオンになり、ヘッドフォン201が収納フック301に収納されていることを検出することができる。収納フック301にヘッドフォン201を収納していないときには、スイッチ302はオフになり、ヘッドフォン201が収納フック301に収納されていないことを検出することができる。スイッチ302は、感圧センサを用いてもよい。
【0018】
次に、図4の収納フック401を説明する。収納フック401にヘッドフォン201を収納すると、収納フック401はヘッドフォン201の重量により下方向402に下がる。収納フック401が下に下がったことを検出することにより、ヘッドフォン201が収納フック401に収納されていることを検出することができる。収納フック401にヘッドフォン201を収納していないときには、収納フック401は下に下がらないので、それを検出することにより、ヘッドフォン201が収納フック301に収納されていないことを検出することができる。
【0019】
次に、図5(A)及び(B)の収納フック501を説明する。図5(A)は収納フック501にヘッドフォン201が収納されていない状態を示し、図5(B)は収納フック501にヘッドフォン201が収納されている状態を示す。収納フック501及び赤外線センサ502は、電子楽器の棚板に設けることにより、演奏者の足の邪魔にならない位置に設けることができる。赤外線センサ502は、赤外線を照射し、その反射光を検出する。その照射から検出までに要した時間は、障害物までの距離に相当する。図5(A)では、センサ502から収納フック501までの距離L1を検出することができ、この場合は収納フック501にヘッドフォン201が収納されていないことを検出することができる。図5(B)では、センサ502からヘッドフォン201までの距離L2を検出することができ、この場合は収納フック501にヘッドフォン201が収納されていることを検出することができる。すなわち、検出距離が距離L1又はL2のいずれであるかを検出することにより、ヘッドフォン201が収納されているか否かを検出することができる。
【0020】
次に、図6の収納フック601を説明する。図5(A)及び(B)では、収納フック501及び赤外線センサ502を水平面の板に取り付け、赤外線センサ502は垂直方向の距離L1又はL2を検出するようにした。図6では、収納フック601及び赤外線センサ602を垂直面の板に取り付け、赤外線センサ602は水平方向の距離L3を検出するようにする。検出方法は、図5(A)及び(B)の場合と同様である。
【0021】
次に、図7(A)及び(B)の収納フック701を説明する。図7(A)は収納フック701をしまった状態を示し、図5(B)は収納フック701を出した状態を示す。図7(A)の状態では、収納フック701にヘッドフォン201を収納することができないので、ヘッドフォン201が収納されていないことを検出することができる。図7(B)の状態では、収納フック701にヘッドフォン201を収納することができるので、ヘッドフォン201が収納されているものとして検出することができる。
【0022】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態は、図1の収納フック102の代わりに、操作子103を基にスピーカ105からの発音をオン/オフする。以下、本実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。操作子103は、オン(第1の状態)又はオフ(第2の状態)を手動で操作可能なスイッチである。操作者が操作子103をオンにしたときには、第1の実施形態のヘッドフォン201が収納されているときと同じ処理を行う。操作者が操作子103をオフにしたときには、第1の実施形態のヘッドフォン201が収納されていないときと同じ処理を行う。
【0023】
すなわち、操作子103がオンのときには、スピーカ105から楽音を発音させる。その際、ヘッドフォンジャック104に楽音信号を供給してもしなくてもよいが、供給しないことが好ましい。
【0024】
具体的には、ヘッドフォンジャック104にヘッドフォンプラグ202が差し込まれ、かつ操作子103がオンのときには、スピーカ105から楽音を発音させ、ヘッドフォンジャック104に楽音信号を供給しない。
【0025】
また、ヘッドフォンジャック104にヘッドフォンプラグ202が差し込まれ、かつ操作子103がオフのときには、スピーカ105から楽音を発音させずに、ヘッドフォンジャック104に楽音信号を供給する。
【0026】
また、ヘッドフォンジャック104にヘッドフォンプラグ202が差し込まれていないときには、スピーカ105から楽音を発音させ、ヘッドフォンジャック104に楽音信号を供給しない。
【0027】
なお、図7(A)及び(B)の収納フック701は、図1の操作子103と同じく、操作者が操作可能な操作子であると考えることができる。したがって、図7(A)及び(B)の収納フック701を本実施形態の操作子103として使用してもよい。
【0028】
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態によるヘッドフォンの構成例を示す図である。本実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。ヘッドフォンは、2個のイヤーパッド802及びそれらを支持するための支持部801を有する。ヘッドフォンが聴取者に装着されると、2個のイヤーパッド802の間隔L4が広くなる。これを検出することにより、ヘッドフォンが装着されかつ使用中であることを検出することができる。逆に、ヘッドフォンが聴取者に装着されなければ、2個のイヤーパッド802の間隔L4が狭くなる。これを検出することにより、ヘッドフォンが装着されておらずかつ未使用であることを検出することができる。
【0029】
歪みゲージ803は、支持部801に貼り付けられる。ヘッドフォンが聴取者に装着されると、間隔L4が広くなり、歪みゲージ803の歪みが小さくなる。逆に、ヘッドフォンが聴取者に装着されていないと、間隔L4が狭くなり、歪みゲージ803の歪みが大きくなる。歪みゲージ803は、歪みの大きさにより、抵抗値が変化する。歪みゲージ803の抵抗値を検出することにより、ヘッドフォンが装着されているか否かを検出することができる。検出値は、スイッチのオン/オフ信号として、ヘッドフォンプラグ202を介して電子楽器に供給してもよいし、ヘッドフォンプラグ202を介さずに、別の有線又は無線で電子楽器に供給してもよい。
【0030】
また、歪みゲージ803の代わりに、スイッチ804を設けても良い。スイッチ804は、イヤーパッド802に設けられる。ヘッドフォンが聴取者に装着されると、スイッチ804がオンになり、ヘッドフォンが装着されていることを検出することができる。逆に、ヘッドフォンが聴取者に装着されていないと、スイッチ804がオフになり、ヘッドフォンが装着されていないことを検出することができる。スイッチ804は、感圧センサを用いてもよい。
【0031】
ヘッドフォンが装着されていることを検出したときには、第1の実施形態のヘッドフォンが収納されていないときと同じ処理を行う。ヘッドフォンが装着されていないことを検出したときには、第1の実施形態のヘッドフォンが収納されているときと同じ処理を行う。
【0032】
以上のように、歪みゲージ803又はスイッチ804は、聴取者がヘッドフォンを使用中か否かを検出することができる。ヘッドフォンを使用中でないときには、スピーカ105から楽音を発音させる。
【0033】
具体的には、歪みゲージ803又はスイッチ804は、ヘッドフォンに設けられ、ヘッドフォンが聴取者に装着されているか否かを検出することができる。ヘッドフォンが装着されていないときには、スピーカ105から楽音を発音させる。その際、ヘッドフォンジャック104に楽音信号を供給してもしなくてもよいが、供給せずにヘッドフォンから楽音を発生させないことが好ましい。
【0034】
より具体的には、ヘッドフォンジャック104にヘッドフォンプラグ202が差し込まれ、かつヘッドフォンが装着されていないときには、スピーカ105から楽音を発音させ、ヘッドフォンから楽音を発音させない。
【0035】
また、ヘッドフォンジャック104にヘッドフォンプラグ202が差し込まれ、かつヘッドフォンが装着されているときには、スピーカ105から楽音を発音させずに、ヘッドフォンから楽音を発音させる。
【0036】
また、ヘッドフォンジャック104にヘッドフォンプラグ202が差し込まれていないときには、スピーカ105から楽音を発音させ、ヘッドフォンから楽音を発音させない。
【0037】
(第4の実施形態)
図9は、本発明の第4の実施形態による電子楽器の構成例を示すブロック図である。本実施形態は、上記の第1〜第3の実施形態を実現するための電子楽器のハードウエア構成例を示す。
【0038】
スピーカ/ヘッドフォン切替スイッチ907は、第1の実施形態の収納フック102、第2の実施形態の操作子103、又は第3の実施形態の歪みゲージ803若しくはスイッチ804に対応する。ヘッドフォンジャック909は、図1のヘッドフォンジャック104に対応する。スピーカ908は、図1のスピーカ105に対応する。鍵盤905は、図1の鍵盤106に対応する。
【0039】
バス901には、パネル902、メモリ903、音源904及びCPU906が接続される。パネル902は、操作子及び表示装置を有する。メモリ903は、コンピュータプログラム及び各種データ等を記憶する。CPU906は、メモリ903のコンピュータプログラムを実行することにより、第1〜3の実施形態の処理を行う。
【0040】
鍵盤905は、白鍵及び黒鍵を有し、演奏者が演奏操作するための演奏操作子である。音源904は、鍵盤905の演奏操作等に応じて、楽音信号を生成し、DA変換器913に出力する。DA変換器913は、楽音信号をデジタル形式からアナログ形式に変換する。
【0041】
まず、第1の実施形態について説明する。スピーカ/ヘッドフォン切替スイッチ907は、図1の収納フック102に対応する。CPU906は、第1の実施形態で述べたように、ヘッドフォンが収納フック102に収納されているか否かを検出することができる。そして、CPU906は、ヘッドフォンジャック909にヘッドフォンプラグが差し込まれていないときには、スピーカ信号をスピーカ/ヘッドフォン切替制御部914に出力する。そして、CPU906は、ヘッドフォンジャック909にヘッドフォンプラグが差し込まれているとき、ヘッドフォンが収納されているときにはスピーカ信号を、ヘッドフォンが収納されていないときにはヘッドフォン信号をスピーカ/ヘッドフォン切替制御部914に出力する。
【0042】
次に、第2の実施形態について説明する。スピーカ/ヘッドフォン切替スイッチ907は、図1の操作子103に対応する。CPU906は、ヘッドフォンジャック909にヘッドフォンプラグが差し込まれていないときには、スピーカ信号をスピーカ/ヘッドフォン切替制御部914に出力する。そして、CPU906は、ヘッドフォンジャック909にヘッドフォンプラグが差し込まれているとき、操作子103がオンのときにはスピーカ信号を、操作子103がオフのときにはヘッドフォン信号をスピーカ/ヘッドフォン切替制御部914に出力する。
【0043】
次に、第3の実施形態について説明する。スピーカ/ヘッドフォン切替スイッチ907は、図8の歪みゲージ803又はスイッチ804に対応する。CPU906は、第3の実施形態で述べたように、ヘッドフォンが装着されているか否かを検出することができる。そして、CPU906は、ヘッドフォンジャック909にヘッドフォンプラグが差し込まれていないときには、スピーカ信号をスピーカ/ヘッドフォン切替制御部914に出力する。そして、CPU906は、ヘッドフォンジャック909にヘッドフォンプラグが差し込まれているとき、ヘッドフォンが装着されているときにはヘッドフォン信号を、ヘッドフォンが装着されていないときにはスピーカ信号をスピーカ/ヘッドフォン切替制御部914に出力する。
【0044】
以下、第1〜第3の実施形態の共通の処理を説明する。スピーカ/ヘッドフォン切替制御部914は、CPU906からスピーカ信号を入力すると、スピーカ908から楽音を発音させ、ヘッドフォンから楽音を発音させないため、DA変換器913の出力信号をイコライザ915にのみ出力する。また、スピーカ/ヘッドフォン切替制御部914は、CPU906からヘッドフォン信号を入力すると、ヘッドフォンから楽音を発音させ、スピーカ908から楽音を発音させないため、DA変換器913の出力信号をヘッドフォンアンプ911及びラインアウト端子910にのみ出力する。
【0045】
イコライザ915は、楽音信号の周波数特性を制御し、アンプ912に出力する。アンプ912は、楽音信号を増幅し、スピーカ908に出力する。スピーカ908は、楽音信号を基に楽音を発音する。
【0046】
ヘッドフォンアンプ911は、入力楽音信号を増幅し、ヘッドフォンジャック909に出力する。ヘッドフォンジャック909にヘッドフォンプラグを差し込めば、ヘッドフォンはその楽音信号を基に楽音を発音することができる。
【0047】
以上のように、スピーカ/ヘッドフォン切替制御部914は、CPU906から入力する信号がスピーカ信号かヘッドフォン信号かによって、DA変換器913の出力をスピーカ909又はヘッドフォンのいずれに供給するように切り替える。
【0048】
(第5の実施形態)
図10は、本発明の第5の実施形態による電子楽器の構成例を示すブロック図である。本実施形態は、上記の第1〜第3の実施形態を実現するための電子楽器のハードウエア構成例を示す。以下、本実施形態が第4の実施形態と異なる点を説明する。図10は、図9に対して、DA変換器913、スピーカ/ヘッドフォン切替制御部914及びイコライザ915を削除し、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)1001及びDA変換器1002,1003を追加している。
【0049】
CPU906は、第4の実施形態と同様に、スピーカ/ヘッドフォン切替スイッチ907から入力した信号S1を基に、スピーカ/ヘッドフォン信号S2をDSP1001に出力することができる。
【0050】
DSP1001は、信号S2がスピーカ信号であるときには、音源904の出力楽音信号をDA変換器1002にのみ出力する。DA変換器1002は、その楽音信号をデジタル形式からアナログ形式に変換し、アンプ912に出力する。スピーカ908は、アンプ912の出力楽音信号を基に楽音を発音する。
【0051】
また、DSP1001は、信号S2がヘッドフォン信号であるときには、音源904の出力楽音信号をDA変換器1003にのみ出力する。DA変換器1003は、その楽音信号をデジタル形式からアナログ形式に変換し、ヘッドフォンアンプ911及びラインアウト端子910に出力する。ヘッドフォンジャック909は、ヘッドフォンアンプ911の出力楽音信号をヘッドフォンに供給する。ヘッドフォンは、その楽音信号を基に楽音を発音する。
【0052】
図11は、DSP1001の構成例を示すブロック図である。音源904からの信号は、エフェクト部1101でエフェクトが付与され、リバーブ部1102でリバーブが付与され、イコライザ1103及び1104に供給される。スピーカ用イコライザ1103は、スピーカ出力のために楽音信号の周波数特性を制御する。ヘッドフォン用イコライザ1104は、ヘッドフォン出力のために楽音信号の周波数特性を制御する。
【0053】
信号S2がスピーカ信号のときには、ゲート1105は楽音信号を通過させてDA変換器1002に出力し、ゲート1106は楽音信号を通過させない。これにより、スピーカのみからの発音を実現することができる。
【0054】
また、信号S2がヘッドフォン信号のときには、ゲート1106は楽音信号を通過させてDA変換器1003に出力し、ゲート1105は楽音信号を通過させない。これにより、ヘッドフォンのみからの発音を実現することができる。
【0055】
なお、図10において、信号S1及びS2の代わりに、信号S3を用いてもよい。DSP1001は、スピーカ/ヘッドフォン切替スイッチ907から入力する信号S3を基にスピーカ信号又はヘッドフォン信号を生成し、ゲート1105及び1106を制御することができる。
【0056】
以上のように、第1〜第5の実施形態によれば、ヘッドフォンジャックに対してヘッドフォンプラグを抜き差しせずに、スピーカからの発音をオン/オフすることができるので便利であり、ヘッドフォンジャックに対してヘッドフォンプラグを抜き差しする手間を省くことができる。
【0057】
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の第1の実施形態による電子楽器の外観例を示す図である。
【図2】第1の実施形態によるヘッドフォンの外観例を示す図である。
【図3】ヘッドフォンの重量を検出することによりヘッドフォンが収納されているか否かを検出する収納フックの構成例を示す図である。
【図4】ヘッドフォンの重量を検出することによりヘッドフォンが収納されているか否かを検出する収納フックの他の構成例を示す図である。
【図5】図5(A)及び(B)はヘッドフォンまでの距離を検出することによりヘッドフォンが収納されているか否かを検出する収納フックの構成例を示す図である。
【図6】ヘッドフォンまでの距離を検出することによりヘッドフォンが収納されているか否かを検出する収納フックの他の構成例を示す図である。
【図7】図7(A)及び(B)は収納フックの状態を検出することによりヘッドフォンが収納されているか否かを検出する収納フックの構成例を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施形態によるヘッドフォンの構成例を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施形態による電子楽器の構成例を示すブロック図である。
【図10】本発明の第5の実施形態による電子楽器の構成例を示すブロック図である。
【図11】DSPの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0059】
101 電子楽器
102 収納フック
103 操作子
104 ヘッドフォンジャック
105 スピーカ
106 鍵盤
901 バス
902 パネル
903 メモリ
904 音源
905 鍵盤
906 CPU
907 スピーカ/ヘッドフォン切替スイッチ
908 スピーカ
909 ヘッドフォンジャック
910 ラインアウト端子
911 ヘッドフォンアンプ
912 アンプ
913 DA変換器
914 スピーカ/ヘッドフォン切替制御部
915 イコライザ
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子楽器に関する。
【背景技術】
【0002】
電子楽器は、演奏をするとスピーカから楽音を発音させることができる。電子楽器のヘッドフォンジャックに、ヘッドフォンのヘッドフォンプラグを差し込むと、ヘッドフォンから楽音が発音され、スピーカからは発音されない。
【0003】
また、下記の特許文献1には、鍵盤蓋の開閉に連動して電源をオン/オフする電源スイッチを備えた電子鍵盤楽器が記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開平9−101783号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
多くの電子楽器は、ヘッドフォンプラグを抜き差しし難い場所にヘッドフォンジャックが設けられている。そのため、ヘッドフォンプラグを抜き差しすることは手間に感じるユーザが多い。ユーザによっては、ヘッドフォンジャックにヘッドフォンプラグを差し込んだままにしておくことがある。その場合、ヘッドフォンを聴取者の頭に装着していなくても、ヘッドフォンプラグをヘッドフォンジャックに差し込んでいるため、スピーカからは音が出ない。この場合、ヘッドフォンは使用していないのだから、スピーカから音を出すことができれば便利である。
【0006】
本発明の目的は、ヘッドフォンジャックに対してヘッドフォンプラグを抜き差しせずに、スピーカからの発音をオン/オフすることができる電子楽器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一観点によれば、楽音信号を生成するための音源と、前記楽音信号を基に楽音を発音するためのスピーカと、前記楽音信号をヘッドフォンに出力するためのヘッドフォンジャックと、未使用のヘッドフォンを収納するための収納部と、前記収納部にヘッドフォンが収納されているか否かを検出する検出部と、前記収納部にヘッドフォンが収納されているときには、前記スピーカから楽音を発音させる制御部とを有する電子楽器が提供される。
【0008】
本発明の他の観点によれば、楽音信号を生成するための音源と、前記楽音信号を基に楽音を発音するためのスピーカと、前記楽音信号を基に楽音を発音するためのヘッドフォンと、前記ヘッドフォンを使用中か否かを検出する検出部と、前記ヘッドフォンを使用中でないときには、前記スピーカから楽音を発音させる制御部とを有する電子楽器が提供される。
【0009】
本発明のさらに他の観点によれば、楽音信号を生成するための音源と、前記楽音信号を基に楽音を発音するためのスピーカと、前記楽音信号をヘッドフォンに出力するためのヘッドフォンジャックと、第1及び第2の状態を操作可能な操作子と、前記操作子が第1の状態のときには、前記スピーカから楽音を発音させる制御部とを有する電子楽器が提供される。
【発明の効果】
【0010】
ヘッドフォンジャックに対してヘッドフォンプラグを抜き差しせずに、スピーカからの発音をオン/オフすることができるので便利であり、ヘッドフォンジャックに対してヘッドフォンプラグを抜き差しする手間を省くことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態による電子楽器の外観例を示す図であり、図2は本実施形態によるヘッドフォンの外観例を示す図である。電子楽器101は、収納フック102、操作子103、ヘッドフォンジャック104、スピーカ105及び鍵盤106を有する。ヘッドフォン201は、ヘッドフォンジャック104に対して抜き差し可能なヘッドフォンプラグ202を有する。収納フック102は、未使用のヘッドフォン201を収納するための収納部である。鍵盤106は、白鍵及び黒鍵を有し、演奏者が演奏操作可能な演奏操作子である。演奏者が鍵盤106を用いて演奏操作を行うと、音源が楽音信号を生成する。スピーカ105は、その楽音信号を基に楽音を発音する。ヘッドフォンジャック104にヘッドフォンプラグ202を差し込むと、ヘッドフォン201から発音可能になる。ヘッドフォンジャック104は、上記の楽音信号をヘッドフォン201に出力することができる。ヘッドフォン201は、その楽音信号を基に楽音を発音することができる。
【0012】
収納フック102は、収納フック102にヘッドフォン201が収納されているか否かを検出する検出部を有する。収納フック102にヘッドフォン201が収納されているときには、ヘッドフォン201が未使用であることを意味するので、スピーカ105から楽音を発音させる。その際、ヘッドフォンジャック104に楽音信号を供給してもしなくてもよいが、供給しないことが好ましい。
【0013】
具体的には、ヘッドフォンジャック104にヘッドフォンプラグ202が差し込まれ、かつ収納フック102にヘッドフォン201が収納されているときには、ヘッドフォン201が未使用であることを意味するので、スピーカ105から楽音を発音させ、ヘッドフォンジャック104に楽音信号を供給しない。
【0014】
また、ヘッドフォンジャック104にヘッドフォンプラグ202が差し込まれ、かつ収納フック102にヘッドフォン201が収納されていないときには、ヘッドフォン201が使用中であることを意味するので、スピーカ105から楽音を発音させずに、ヘッドフォンジャック104に楽音信号を供給し、ヘッドフォン201から発音させる。
【0015】
また、ヘッドフォンジャック104にヘッドフォンプラグ202が差し込まれていないときには、ヘッドフォン201が未使用であることを意味するので、スピーカ105から楽音を発音させ、ヘッドフォンジャック104に楽音信号を供給しない。
【0016】
図3及び図4は、ヘッドフォンの重量を検出することによりヘッドフォンが収納されているか否かを検出する収納フック102の構成例を示す。図5(A)、(B)及び図6は、ヘッドフォンまでの距離を検出することによりヘッドフォンが収納されているか否かを検出する収納フック102の構成例を示す。図7(A)及び(B)は、収納フック102の状態を検出することによりヘッドフォンが収納されているか否かを検出する収納フック102の構成例を示す。
【0017】
まず、図3の収納フック301を説明する。収納フック301は、スイッチ302を有する。収納フック301にヘッドフォン201を収納すると、スイッチ302がヘッドフォン201の重量によりオンになり、ヘッドフォン201が収納フック301に収納されていることを検出することができる。収納フック301にヘッドフォン201を収納していないときには、スイッチ302はオフになり、ヘッドフォン201が収納フック301に収納されていないことを検出することができる。スイッチ302は、感圧センサを用いてもよい。
【0018】
次に、図4の収納フック401を説明する。収納フック401にヘッドフォン201を収納すると、収納フック401はヘッドフォン201の重量により下方向402に下がる。収納フック401が下に下がったことを検出することにより、ヘッドフォン201が収納フック401に収納されていることを検出することができる。収納フック401にヘッドフォン201を収納していないときには、収納フック401は下に下がらないので、それを検出することにより、ヘッドフォン201が収納フック301に収納されていないことを検出することができる。
【0019】
次に、図5(A)及び(B)の収納フック501を説明する。図5(A)は収納フック501にヘッドフォン201が収納されていない状態を示し、図5(B)は収納フック501にヘッドフォン201が収納されている状態を示す。収納フック501及び赤外線センサ502は、電子楽器の棚板に設けることにより、演奏者の足の邪魔にならない位置に設けることができる。赤外線センサ502は、赤外線を照射し、その反射光を検出する。その照射から検出までに要した時間は、障害物までの距離に相当する。図5(A)では、センサ502から収納フック501までの距離L1を検出することができ、この場合は収納フック501にヘッドフォン201が収納されていないことを検出することができる。図5(B)では、センサ502からヘッドフォン201までの距離L2を検出することができ、この場合は収納フック501にヘッドフォン201が収納されていることを検出することができる。すなわち、検出距離が距離L1又はL2のいずれであるかを検出することにより、ヘッドフォン201が収納されているか否かを検出することができる。
【0020】
次に、図6の収納フック601を説明する。図5(A)及び(B)では、収納フック501及び赤外線センサ502を水平面の板に取り付け、赤外線センサ502は垂直方向の距離L1又はL2を検出するようにした。図6では、収納フック601及び赤外線センサ602を垂直面の板に取り付け、赤外線センサ602は水平方向の距離L3を検出するようにする。検出方法は、図5(A)及び(B)の場合と同様である。
【0021】
次に、図7(A)及び(B)の収納フック701を説明する。図7(A)は収納フック701をしまった状態を示し、図5(B)は収納フック701を出した状態を示す。図7(A)の状態では、収納フック701にヘッドフォン201を収納することができないので、ヘッドフォン201が収納されていないことを検出することができる。図7(B)の状態では、収納フック701にヘッドフォン201を収納することができるので、ヘッドフォン201が収納されているものとして検出することができる。
【0022】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態は、図1の収納フック102の代わりに、操作子103を基にスピーカ105からの発音をオン/オフする。以下、本実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。操作子103は、オン(第1の状態)又はオフ(第2の状態)を手動で操作可能なスイッチである。操作者が操作子103をオンにしたときには、第1の実施形態のヘッドフォン201が収納されているときと同じ処理を行う。操作者が操作子103をオフにしたときには、第1の実施形態のヘッドフォン201が収納されていないときと同じ処理を行う。
【0023】
すなわち、操作子103がオンのときには、スピーカ105から楽音を発音させる。その際、ヘッドフォンジャック104に楽音信号を供給してもしなくてもよいが、供給しないことが好ましい。
【0024】
具体的には、ヘッドフォンジャック104にヘッドフォンプラグ202が差し込まれ、かつ操作子103がオンのときには、スピーカ105から楽音を発音させ、ヘッドフォンジャック104に楽音信号を供給しない。
【0025】
また、ヘッドフォンジャック104にヘッドフォンプラグ202が差し込まれ、かつ操作子103がオフのときには、スピーカ105から楽音を発音させずに、ヘッドフォンジャック104に楽音信号を供給する。
【0026】
また、ヘッドフォンジャック104にヘッドフォンプラグ202が差し込まれていないときには、スピーカ105から楽音を発音させ、ヘッドフォンジャック104に楽音信号を供給しない。
【0027】
なお、図7(A)及び(B)の収納フック701は、図1の操作子103と同じく、操作者が操作可能な操作子であると考えることができる。したがって、図7(A)及び(B)の収納フック701を本実施形態の操作子103として使用してもよい。
【0028】
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態によるヘッドフォンの構成例を示す図である。本実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。ヘッドフォンは、2個のイヤーパッド802及びそれらを支持するための支持部801を有する。ヘッドフォンが聴取者に装着されると、2個のイヤーパッド802の間隔L4が広くなる。これを検出することにより、ヘッドフォンが装着されかつ使用中であることを検出することができる。逆に、ヘッドフォンが聴取者に装着されなければ、2個のイヤーパッド802の間隔L4が狭くなる。これを検出することにより、ヘッドフォンが装着されておらずかつ未使用であることを検出することができる。
【0029】
歪みゲージ803は、支持部801に貼り付けられる。ヘッドフォンが聴取者に装着されると、間隔L4が広くなり、歪みゲージ803の歪みが小さくなる。逆に、ヘッドフォンが聴取者に装着されていないと、間隔L4が狭くなり、歪みゲージ803の歪みが大きくなる。歪みゲージ803は、歪みの大きさにより、抵抗値が変化する。歪みゲージ803の抵抗値を検出することにより、ヘッドフォンが装着されているか否かを検出することができる。検出値は、スイッチのオン/オフ信号として、ヘッドフォンプラグ202を介して電子楽器に供給してもよいし、ヘッドフォンプラグ202を介さずに、別の有線又は無線で電子楽器に供給してもよい。
【0030】
また、歪みゲージ803の代わりに、スイッチ804を設けても良い。スイッチ804は、イヤーパッド802に設けられる。ヘッドフォンが聴取者に装着されると、スイッチ804がオンになり、ヘッドフォンが装着されていることを検出することができる。逆に、ヘッドフォンが聴取者に装着されていないと、スイッチ804がオフになり、ヘッドフォンが装着されていないことを検出することができる。スイッチ804は、感圧センサを用いてもよい。
【0031】
ヘッドフォンが装着されていることを検出したときには、第1の実施形態のヘッドフォンが収納されていないときと同じ処理を行う。ヘッドフォンが装着されていないことを検出したときには、第1の実施形態のヘッドフォンが収納されているときと同じ処理を行う。
【0032】
以上のように、歪みゲージ803又はスイッチ804は、聴取者がヘッドフォンを使用中か否かを検出することができる。ヘッドフォンを使用中でないときには、スピーカ105から楽音を発音させる。
【0033】
具体的には、歪みゲージ803又はスイッチ804は、ヘッドフォンに設けられ、ヘッドフォンが聴取者に装着されているか否かを検出することができる。ヘッドフォンが装着されていないときには、スピーカ105から楽音を発音させる。その際、ヘッドフォンジャック104に楽音信号を供給してもしなくてもよいが、供給せずにヘッドフォンから楽音を発生させないことが好ましい。
【0034】
より具体的には、ヘッドフォンジャック104にヘッドフォンプラグ202が差し込まれ、かつヘッドフォンが装着されていないときには、スピーカ105から楽音を発音させ、ヘッドフォンから楽音を発音させない。
【0035】
また、ヘッドフォンジャック104にヘッドフォンプラグ202が差し込まれ、かつヘッドフォンが装着されているときには、スピーカ105から楽音を発音させずに、ヘッドフォンから楽音を発音させる。
【0036】
また、ヘッドフォンジャック104にヘッドフォンプラグ202が差し込まれていないときには、スピーカ105から楽音を発音させ、ヘッドフォンから楽音を発音させない。
【0037】
(第4の実施形態)
図9は、本発明の第4の実施形態による電子楽器の構成例を示すブロック図である。本実施形態は、上記の第1〜第3の実施形態を実現するための電子楽器のハードウエア構成例を示す。
【0038】
スピーカ/ヘッドフォン切替スイッチ907は、第1の実施形態の収納フック102、第2の実施形態の操作子103、又は第3の実施形態の歪みゲージ803若しくはスイッチ804に対応する。ヘッドフォンジャック909は、図1のヘッドフォンジャック104に対応する。スピーカ908は、図1のスピーカ105に対応する。鍵盤905は、図1の鍵盤106に対応する。
【0039】
バス901には、パネル902、メモリ903、音源904及びCPU906が接続される。パネル902は、操作子及び表示装置を有する。メモリ903は、コンピュータプログラム及び各種データ等を記憶する。CPU906は、メモリ903のコンピュータプログラムを実行することにより、第1〜3の実施形態の処理を行う。
【0040】
鍵盤905は、白鍵及び黒鍵を有し、演奏者が演奏操作するための演奏操作子である。音源904は、鍵盤905の演奏操作等に応じて、楽音信号を生成し、DA変換器913に出力する。DA変換器913は、楽音信号をデジタル形式からアナログ形式に変換する。
【0041】
まず、第1の実施形態について説明する。スピーカ/ヘッドフォン切替スイッチ907は、図1の収納フック102に対応する。CPU906は、第1の実施形態で述べたように、ヘッドフォンが収納フック102に収納されているか否かを検出することができる。そして、CPU906は、ヘッドフォンジャック909にヘッドフォンプラグが差し込まれていないときには、スピーカ信号をスピーカ/ヘッドフォン切替制御部914に出力する。そして、CPU906は、ヘッドフォンジャック909にヘッドフォンプラグが差し込まれているとき、ヘッドフォンが収納されているときにはスピーカ信号を、ヘッドフォンが収納されていないときにはヘッドフォン信号をスピーカ/ヘッドフォン切替制御部914に出力する。
【0042】
次に、第2の実施形態について説明する。スピーカ/ヘッドフォン切替スイッチ907は、図1の操作子103に対応する。CPU906は、ヘッドフォンジャック909にヘッドフォンプラグが差し込まれていないときには、スピーカ信号をスピーカ/ヘッドフォン切替制御部914に出力する。そして、CPU906は、ヘッドフォンジャック909にヘッドフォンプラグが差し込まれているとき、操作子103がオンのときにはスピーカ信号を、操作子103がオフのときにはヘッドフォン信号をスピーカ/ヘッドフォン切替制御部914に出力する。
【0043】
次に、第3の実施形態について説明する。スピーカ/ヘッドフォン切替スイッチ907は、図8の歪みゲージ803又はスイッチ804に対応する。CPU906は、第3の実施形態で述べたように、ヘッドフォンが装着されているか否かを検出することができる。そして、CPU906は、ヘッドフォンジャック909にヘッドフォンプラグが差し込まれていないときには、スピーカ信号をスピーカ/ヘッドフォン切替制御部914に出力する。そして、CPU906は、ヘッドフォンジャック909にヘッドフォンプラグが差し込まれているとき、ヘッドフォンが装着されているときにはヘッドフォン信号を、ヘッドフォンが装着されていないときにはスピーカ信号をスピーカ/ヘッドフォン切替制御部914に出力する。
【0044】
以下、第1〜第3の実施形態の共通の処理を説明する。スピーカ/ヘッドフォン切替制御部914は、CPU906からスピーカ信号を入力すると、スピーカ908から楽音を発音させ、ヘッドフォンから楽音を発音させないため、DA変換器913の出力信号をイコライザ915にのみ出力する。また、スピーカ/ヘッドフォン切替制御部914は、CPU906からヘッドフォン信号を入力すると、ヘッドフォンから楽音を発音させ、スピーカ908から楽音を発音させないため、DA変換器913の出力信号をヘッドフォンアンプ911及びラインアウト端子910にのみ出力する。
【0045】
イコライザ915は、楽音信号の周波数特性を制御し、アンプ912に出力する。アンプ912は、楽音信号を増幅し、スピーカ908に出力する。スピーカ908は、楽音信号を基に楽音を発音する。
【0046】
ヘッドフォンアンプ911は、入力楽音信号を増幅し、ヘッドフォンジャック909に出力する。ヘッドフォンジャック909にヘッドフォンプラグを差し込めば、ヘッドフォンはその楽音信号を基に楽音を発音することができる。
【0047】
以上のように、スピーカ/ヘッドフォン切替制御部914は、CPU906から入力する信号がスピーカ信号かヘッドフォン信号かによって、DA変換器913の出力をスピーカ909又はヘッドフォンのいずれに供給するように切り替える。
【0048】
(第5の実施形態)
図10は、本発明の第5の実施形態による電子楽器の構成例を示すブロック図である。本実施形態は、上記の第1〜第3の実施形態を実現するための電子楽器のハードウエア構成例を示す。以下、本実施形態が第4の実施形態と異なる点を説明する。図10は、図9に対して、DA変換器913、スピーカ/ヘッドフォン切替制御部914及びイコライザ915を削除し、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)1001及びDA変換器1002,1003を追加している。
【0049】
CPU906は、第4の実施形態と同様に、スピーカ/ヘッドフォン切替スイッチ907から入力した信号S1を基に、スピーカ/ヘッドフォン信号S2をDSP1001に出力することができる。
【0050】
DSP1001は、信号S2がスピーカ信号であるときには、音源904の出力楽音信号をDA変換器1002にのみ出力する。DA変換器1002は、その楽音信号をデジタル形式からアナログ形式に変換し、アンプ912に出力する。スピーカ908は、アンプ912の出力楽音信号を基に楽音を発音する。
【0051】
また、DSP1001は、信号S2がヘッドフォン信号であるときには、音源904の出力楽音信号をDA変換器1003にのみ出力する。DA変換器1003は、その楽音信号をデジタル形式からアナログ形式に変換し、ヘッドフォンアンプ911及びラインアウト端子910に出力する。ヘッドフォンジャック909は、ヘッドフォンアンプ911の出力楽音信号をヘッドフォンに供給する。ヘッドフォンは、その楽音信号を基に楽音を発音する。
【0052】
図11は、DSP1001の構成例を示すブロック図である。音源904からの信号は、エフェクト部1101でエフェクトが付与され、リバーブ部1102でリバーブが付与され、イコライザ1103及び1104に供給される。スピーカ用イコライザ1103は、スピーカ出力のために楽音信号の周波数特性を制御する。ヘッドフォン用イコライザ1104は、ヘッドフォン出力のために楽音信号の周波数特性を制御する。
【0053】
信号S2がスピーカ信号のときには、ゲート1105は楽音信号を通過させてDA変換器1002に出力し、ゲート1106は楽音信号を通過させない。これにより、スピーカのみからの発音を実現することができる。
【0054】
また、信号S2がヘッドフォン信号のときには、ゲート1106は楽音信号を通過させてDA変換器1003に出力し、ゲート1105は楽音信号を通過させない。これにより、ヘッドフォンのみからの発音を実現することができる。
【0055】
なお、図10において、信号S1及びS2の代わりに、信号S3を用いてもよい。DSP1001は、スピーカ/ヘッドフォン切替スイッチ907から入力する信号S3を基にスピーカ信号又はヘッドフォン信号を生成し、ゲート1105及び1106を制御することができる。
【0056】
以上のように、第1〜第5の実施形態によれば、ヘッドフォンジャックに対してヘッドフォンプラグを抜き差しせずに、スピーカからの発音をオン/オフすることができるので便利であり、ヘッドフォンジャックに対してヘッドフォンプラグを抜き差しする手間を省くことができる。
【0057】
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の第1の実施形態による電子楽器の外観例を示す図である。
【図2】第1の実施形態によるヘッドフォンの外観例を示す図である。
【図3】ヘッドフォンの重量を検出することによりヘッドフォンが収納されているか否かを検出する収納フックの構成例を示す図である。
【図4】ヘッドフォンの重量を検出することによりヘッドフォンが収納されているか否かを検出する収納フックの他の構成例を示す図である。
【図5】図5(A)及び(B)はヘッドフォンまでの距離を検出することによりヘッドフォンが収納されているか否かを検出する収納フックの構成例を示す図である。
【図6】ヘッドフォンまでの距離を検出することによりヘッドフォンが収納されているか否かを検出する収納フックの他の構成例を示す図である。
【図7】図7(A)及び(B)は収納フックの状態を検出することによりヘッドフォンが収納されているか否かを検出する収納フックの構成例を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施形態によるヘッドフォンの構成例を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施形態による電子楽器の構成例を示すブロック図である。
【図10】本発明の第5の実施形態による電子楽器の構成例を示すブロック図である。
【図11】DSPの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0059】
101 電子楽器
102 収納フック
103 操作子
104 ヘッドフォンジャック
105 スピーカ
106 鍵盤
901 バス
902 パネル
903 メモリ
904 音源
905 鍵盤
906 CPU
907 スピーカ/ヘッドフォン切替スイッチ
908 スピーカ
909 ヘッドフォンジャック
910 ラインアウト端子
911 ヘッドフォンアンプ
912 アンプ
913 DA変換器
914 スピーカ/ヘッドフォン切替制御部
915 イコライザ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
楽音信号を生成するための音源と、
前記楽音信号を基に楽音を発音するためのスピーカと、
前記楽音信号をヘッドフォンに出力するためのヘッドフォンジャックと、
未使用のヘッドフォンを収納するための収納部と、
前記収納部にヘッドフォンが収納されているか否かを検出する検出部と、
前記収納部にヘッドフォンが収納されているときには、前記スピーカから楽音を発音させる制御部と
を有する電子楽器。
【請求項2】
前記制御部は、前記収納部にヘッドフォンが収納されているときには、前記ヘッドフォンジャックに楽音信号を供給しない請求項1記載の電子楽器。
【請求項3】
前記制御部は、前記ヘッドフォンジャックにヘッドフォンプラグが差し込まれ、かつ前記収納部にヘッドフォンが収納されているときには、前記スピーカから楽音を発音させ、前記ヘッドフォンジャックに前記楽音信号を供給しない請求項2記載の電子楽器。
【請求項4】
前記制御部は、前記ヘッドフォンジャックにヘッドフォンプラグが差し込まれ、かつ前記収納部にヘッドフォンが収納されていないときには、前記スピーカから楽音を発音させずに、前記ヘッドフォンジャックに前記楽音信号を供給する請求項3記載の電子楽器。
【請求項5】
楽音信号を生成するための音源と、
前記楽音信号を基に楽音を発音するためのスピーカと、
前記楽音信号を基に楽音を発音するためのヘッドフォンと、
前記ヘッドフォンを使用中か否かを検出する検出部と、
前記ヘッドフォンを使用中でないときには、前記スピーカから楽音を発音させる制御部と
を有する電子楽器。
【請求項6】
前記検出部は、前記ヘッドフォンに設けられ、前記ヘッドフォンが聴取者に装着されているか否かを検出し、
前記制御部は、前記ヘッドフォンが装着されていないときには、前記スピーカから楽音を発音させる請求項5記載の電子楽器。
【請求項7】
前記制御部は、前記ヘッドフォンが装着されていないときには、前記ヘッドフォンから楽音を発生させない請求項6記載の電子楽器。
【請求項8】
さらに、前記楽音信号をヘッドフォンに出力するためのヘッドフォンジャックを有し、
前記ヘッドフォンは、前記ヘッドフォンジャックに対して抜き差し可能なヘッドフォンプラグを有し、
前記制御部は、前記ヘッドフォンジャックに前記ヘッドフォンプラグが差し込まれ、かつ前記ヘッドフォンが装着されていないときには、前記スピーカから楽音を発音させ、前記ヘッドフォンから楽音を発音させない請求項7記載の電子楽器。
【請求項9】
前記制御部は、前記ヘッドフォンジャックに前記ヘッドフォンプラグが差し込まれ、かつ前記ヘッドフォンが装着されているときには、前記スピーカから楽音を発音させずに、前記ヘッドフォンから楽音を発音させる請求項8記載の電子楽器。
【請求項10】
楽音信号を生成するための音源と、
前記楽音信号を基に楽音を発音するためのスピーカと、
前記楽音信号をヘッドフォンに出力するためのヘッドフォンジャックと、
第1及び第2の状態を操作可能な操作子と、
前記操作子が第1の状態のときには、前記スピーカから楽音を発音させる制御部と
を有する電子楽器。
【請求項11】
前記制御部は、前記操作子が第1の状態のときには、前記ヘッドフォンジャックに楽音信号を供給しない請求項10記載の電子楽器。
【請求項12】
前記制御部は、前記ヘッドフォンジャックにヘッドフォンプラグが差し込まれ、かつ前記操作子が第1の状態のときには、前記スピーカから楽音を発音させ、前記ヘッドフォンジャックに前記楽音信号を供給しない請求項11記載の電子楽器。
【請求項13】
前記制御部は、前記ヘッドフォンジャックにヘッドフォンプラグが差し込まれ、かつ前記操作子が第2の状態のときには、前記スピーカから楽音を発音させずに、前記ヘッドフォンジャックに前記楽音信号を供給する請求項12記載の電子楽器。
【請求項1】
楽音信号を生成するための音源と、
前記楽音信号を基に楽音を発音するためのスピーカと、
前記楽音信号をヘッドフォンに出力するためのヘッドフォンジャックと、
未使用のヘッドフォンを収納するための収納部と、
前記収納部にヘッドフォンが収納されているか否かを検出する検出部と、
前記収納部にヘッドフォンが収納されているときには、前記スピーカから楽音を発音させる制御部と
を有する電子楽器。
【請求項2】
前記制御部は、前記収納部にヘッドフォンが収納されているときには、前記ヘッドフォンジャックに楽音信号を供給しない請求項1記載の電子楽器。
【請求項3】
前記制御部は、前記ヘッドフォンジャックにヘッドフォンプラグが差し込まれ、かつ前記収納部にヘッドフォンが収納されているときには、前記スピーカから楽音を発音させ、前記ヘッドフォンジャックに前記楽音信号を供給しない請求項2記載の電子楽器。
【請求項4】
前記制御部は、前記ヘッドフォンジャックにヘッドフォンプラグが差し込まれ、かつ前記収納部にヘッドフォンが収納されていないときには、前記スピーカから楽音を発音させずに、前記ヘッドフォンジャックに前記楽音信号を供給する請求項3記載の電子楽器。
【請求項5】
楽音信号を生成するための音源と、
前記楽音信号を基に楽音を発音するためのスピーカと、
前記楽音信号を基に楽音を発音するためのヘッドフォンと、
前記ヘッドフォンを使用中か否かを検出する検出部と、
前記ヘッドフォンを使用中でないときには、前記スピーカから楽音を発音させる制御部と
を有する電子楽器。
【請求項6】
前記検出部は、前記ヘッドフォンに設けられ、前記ヘッドフォンが聴取者に装着されているか否かを検出し、
前記制御部は、前記ヘッドフォンが装着されていないときには、前記スピーカから楽音を発音させる請求項5記載の電子楽器。
【請求項7】
前記制御部は、前記ヘッドフォンが装着されていないときには、前記ヘッドフォンから楽音を発生させない請求項6記載の電子楽器。
【請求項8】
さらに、前記楽音信号をヘッドフォンに出力するためのヘッドフォンジャックを有し、
前記ヘッドフォンは、前記ヘッドフォンジャックに対して抜き差し可能なヘッドフォンプラグを有し、
前記制御部は、前記ヘッドフォンジャックに前記ヘッドフォンプラグが差し込まれ、かつ前記ヘッドフォンが装着されていないときには、前記スピーカから楽音を発音させ、前記ヘッドフォンから楽音を発音させない請求項7記載の電子楽器。
【請求項9】
前記制御部は、前記ヘッドフォンジャックに前記ヘッドフォンプラグが差し込まれ、かつ前記ヘッドフォンが装着されているときには、前記スピーカから楽音を発音させずに、前記ヘッドフォンから楽音を発音させる請求項8記載の電子楽器。
【請求項10】
楽音信号を生成するための音源と、
前記楽音信号を基に楽音を発音するためのスピーカと、
前記楽音信号をヘッドフォンに出力するためのヘッドフォンジャックと、
第1及び第2の状態を操作可能な操作子と、
前記操作子が第1の状態のときには、前記スピーカから楽音を発音させる制御部と
を有する電子楽器。
【請求項11】
前記制御部は、前記操作子が第1の状態のときには、前記ヘッドフォンジャックに楽音信号を供給しない請求項10記載の電子楽器。
【請求項12】
前記制御部は、前記ヘッドフォンジャックにヘッドフォンプラグが差し込まれ、かつ前記操作子が第1の状態のときには、前記スピーカから楽音を発音させ、前記ヘッドフォンジャックに前記楽音信号を供給しない請求項11記載の電子楽器。
【請求項13】
前記制御部は、前記ヘッドフォンジャックにヘッドフォンプラグが差し込まれ、かつ前記操作子が第2の状態のときには、前記スピーカから楽音を発音させずに、前記ヘッドフォンジャックに前記楽音信号を供給する請求項12記載の電子楽器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−208846(P2006−208846A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−22060(P2005−22060)
【出願日】平成17年1月28日(2005.1.28)
【出願人】(000001410)株式会社河合楽器製作所 (563)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年1月28日(2005.1.28)
【出願人】(000001410)株式会社河合楽器製作所 (563)
【Fターム(参考)】
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