説明

電子機器、データベースサーバ、生物情報検索システム、生物情報検索方法、および生物情報検索プログラム

【課題】精度良く所定の場所で発生しやすい生物の情報を提供するとともに操作性の向上の工夫が施された生物情報検索システム、生物情報検索方法、生物情報検索プログラム、この生物情報検索システムを構成する電子機器およびデータベースサーバを提供する。
【解決手段】上記目的を達成する本発明の電子機器は、上記電子機器の周囲の環境状態を表す環境情報を検出する検出センサと、生物を特定する生物特定情報と該生物の生息環境を表す生物環境情報とが関連付けられた生物情報が記憶されたデータベースから、上記検出センサの検出より得られた環境情報に基づいて、生物情報検索システムにより、上記生物環境情報を検索し、その生物環境情報に対応する生物特定情報からなる検索結果を取得する検索手段と、その検索結果を表示画面に表示する表示部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯型の電子機器、データベースサーバ、生物情報検索システム、生物情報検索方法、および生物情報検索プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話などの電子機器が急速に普及し、単なる通話機能だけではなく、メール機能、静止画記録機能、動画記録機能、インターネット検索機能など、様々な機能が搭載されている。
【0003】
上記携帯電話の中には、上述した機能以外にも、生物(小動物)忌避システムと称される機能を有する携帯電話が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この生物忌避システムとは、蚊、ハエ、アブなどの昆虫類、ねずみ、もぐらなどの哺乳類といった生物が忌避する超音波の周波数に関する情報を、コンピュータサーバからネットワークを介して取得し、その周波数に関する情報に基づいて携帯電話に備えられた超音波発生装置から所定の超音波を発生し、生物を駆除するシステムである。
【0005】
そして、ユーザがこの生物忌避システムを利用し、携帯電話に備えられた超音波発生装置から所定の超音波を発生させることにより、この携帯電話を使用しているユーザに寄ってくる生物(例えば、蚊)を忌避させることができる。
【0006】
【特許文献1】特開2003−274840号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、この生物忌避システムによれば、ユーザが、超音波を発生させる場所の情報を入力パラメータとして手動で携帯電話に入力し、その入力パラメータをコンピュータサーバに送信して生物が忌避する超音波の周波数に関する情報を取得する。したがって、ユーザは、温度計や湿度計で現在の温度、湿度を確認する必要がある。
【0008】
しかしながら、ユーザは、必ずしも温度計や湿度計などの環境状態を計測する機器を携帯電話とともに携帯しているわけではなく、また、ユーザが携帯電話を使用する場所に温度計や湿度計が備えられているわけでもない。そのため、正確な環境情報を入力パラメータとして入力することが困難になる場合がある。また、ユーザが温度計や湿度計を見て、温度、湿度などの環境情報を入力パラメータとして手入力するとなると、操作が煩わしいという問題も生じる。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑み、より精度良く所定の場所で発生しやすい生物の情報を提供するとともに操作性の向上の工夫が施された生物情報検索システム、生物情報検索方法、生物情報検索プログラム、この生物情報検索システムを構成する電子機器およびデータベースサーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成する本発明の電子機器は、
携帯型の電子機器において、
上記電子機器の周囲の環境状態を表す環境情報を検出する検出センサと、
生物を特定する生物特定情報とその生物の生息環境を表す生物環境情報とが関連付けられた生物情報が記憶されたデータベースから、上記検出センサの検出より得られた環境情報に基づいて上記生物環境情報を検索し、その生物環境情報に対応する生物特定情報からなる検索結果を取得する検索手段と、
その検索結果を表示画面に表示する表示部と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明の電子機器によれば、電子機器内の検出センサが周囲の環境状態を表す環境情報を検出し、上記データベースから、上記環境情報に基づいて上記生物環境情報を検索し、その生物環境情報に対応する生物特定情報からなる検索結果を取得し、検索結果が表示画面に表示される。これにより、検出センサを電子機器本体と別個に携帯する必要がなくなり、電子機器内に備えられた検出センサによって正確な環境情報を確実に取得することができる。また、検出センサの検出により得られた環境情報をそのまま入力パラメータとすることができるので、操作性が向上する。また、正確な環境情報に基づいて生物特定情報を取得できるので、ユーザは、その生物特定情報を有害生物の駆除に利用することができる。なお、本発明にいう「生物」としては、昆虫類、哺乳類、両生類、爬虫類、および細菌などが挙げられる。
【0012】
また、本発明の電子機器において、ネットワークを介して他のサーバにアクセスする通信手段を備えるとともに、
上記検索手段は、上記データベースを備えたネットワーク上のデータベースサーバにアクセスし、上記検索を行って、そのデータベースサーバから上記検索結果を取得する、ことが好ましい。上記構成によれば、上記電子機器が、ネットワークを介して上記データベースを備えたデータベースサーバにアクセスでき、検索結果を取得することができる。これにより、データベースの情報を携帯電話のメモリに記憶しておく必要がなく、メモリの負荷が低減し、その分、操作性が向上する。
【0013】
また、本発明の電子機器において、上記検出センサは、上記環境情報として、温度、湿度の少なくとも一方を検出する、ことが好ましい。上記構成によれば、温度、湿度の少なくとも一方の環境情報に基づいて上記生物環境情報を検索することができる。これにより、その生物環境情報に対応する生物特定情報が得られる。
【0014】
また、本発明の電子機器において、上記検出センサは、上記環境情報として、ニオイを検出する、ことが好ましい。上記構成によれば、ニオイの環境情報に基づいて上記生物環境情報を検索できる。これにより、その生物環境情報に対応する生物特定情報が得られる。
【0015】
ここで、本発明の電子機器において、上記生物特定情報に基づいて、所定の周波数の超音波を発生する超音波発生部を備える、ことが好ましい。超音波発生部を備えることにより、超音波を忌避する生物に対して超音波を浴びせることができる。これにより、ユーザが携帯電話を使用する際、超音波を忌避する生物を駆除し、ユーザの周辺に近づけないで済む。
【0016】
また、本発明の電子機器において、上記生物特定情報は、生物ごとに超音波を忌避する生物であるか否かの情報を含む、ことが好ましい。これにより、検索結果として、超音波を忌避する生物であるか否かの情報がユーザに提供される。すると、ユーザは、発生しやすい生物が超音波を忌避する生物であるか否かを知ることができる。また、超音波を忌避する生物のみに対して超音波を発生させることができ、操作性が向上する。
【0017】
また、本発明の電子機器において、上記生物特定情報は、生物ごとに発生しやすい地域を表す地域情報を含む、ことが好ましい。これにより、検索結果として、生物ごとに発生しやすい地域の情報がユーザに提供される。すると、ユーザは、その地域に生息する生物情報を知ることができる。
【0018】
また、本発明の電子機器において、所定の位置情報を登録する位置情報登録手段を備え、上記検索手段が、上記データベースから登録されている位置情報に対応する地域に発生しやすい生物を検索する、ことが好ましい。これにより、検索結果として、登録されている位置情報の地域に発生しやすい生物に関する生物情報がユーザに提供される。すると、ユーザは、登録されている位置情報の地域に発生しやすい生物の生物情報をユーザは知ることができる。
【0019】
さらに、本発明の電子機器において、上記位置情報登録手段は、電子機器本体の位置情報を提供する外部装置から現在の位置情報を取得して登録する機能を有する、ことが好適である。このような好適な構成によれば、外部装置から電子機器本体の位置情報がユーザに提供され、現在の位置情報を登録することができる。すると、ユーザは手入力で住所などの位置情報を手入力せずに済み、その分、操作性が向上する。
【0020】
ここで、本発明のデータベースサーバは、生物を特定する生物特定情報とその生物の生息環境を表す生物環境情報とが関連付けられた生物情報が記憶されたデータベースと、
ネットワークを介して接続された携帯型の電子機器から、その電子機器にて検出されたその周囲の環境状態を表す環境情報の送信を伴う検索要求を受け付け、この検索要求に応じて、上記データベースから上記環境情報に基づいて生物環境情報を検索し、その生物環境情報に対応する生物特定情報からなる検索結果を上記電子機器に送信する検索情報提供手段と、を備えたことを特徴とする。
【0021】
上記構成によれば、上記データベースサーバは、上記電子機器から環境情報の送信を伴う検索要求を受け付け、この検索要求に応じて上記データベースから送信された環境情報に基づいて上記生物環境情報を検索し、その生物環境情報に対応する生物特定情報からなる検索結果を上記電子機器に送信する。したがって、ユーザは、外部のデータベースサーバにアクセスするだけで、上記生物特定情報を得ることができる。
【0022】
ここで、本発明の生物情報検索システムは、ネットワークを介して接続された、ユーザが使用する携帯型の電子機器と、所定のデータを格納するデータベースサーバと、を有し、上記データベースサーバは、生物を特定する生物特定情報と該生物の生息環境を表す生物環境情報とが関連付けられた生物情報が記憶されたデータベースと、上記電子機器から、その電子機器にて検出されたその周囲の環境状態を表す環境情報の送信を伴う検索要求を受け付け、この検索要求に応じて、上記データベースから上記環境情報に基づいて生物環境情報を検索し、その生物環境情報に対応する生物特定情報からなる検索結果を上記電子機器に送信する検索情報提供手段と、を備え、
上記電子機器は、その電子機器の周囲の環境状態を表す環境情報を検出する検出センサと、
上記検出した環境情報を送信して、上記データベースサーバに対して検索要求を行う検索要求手段と、上記データベースサーバから送信された検索結果をそのデータベースサーバから取得する検索結果取得手段と、
上記検索結果取得手段により取得した検索結果を表示画面に表示する表示部と、を備えたことを特徴とする。
【0023】
本発明の生物情報検索システムによれば、ネットワークを介して接続された、ユーザが使用する携帯型の電子機器と、所定のデータを格納するデータベースサーバと、を有し、
上記検出センサが、その電子機器の周囲の環境状態を表す環境情報を検出し、上記検索要求手段により、上記検出した環境情報を送信して、上記データベースサーバに対して検索要求を行う。続いて、上記データベースサーバは、環境情報の送信を伴う検索要求を受け付け、検索情報提供手段により、この検索要求に応じて、上記データベースから上記環境情報に基づいて生物環境情報を検索し、その生物環境情報に対応する生物特定情報からなる検索結果を上記電子機器に送信する。さらに、上記電子機器の検索結果取得手段により、上記データベースサーバから送信された検索結果をそのデータベースサーバから取得する。そして、上記表示部が上記検索結果取得手段により取得した検索結果を表示画面に表示する。このようにして、上記データベースサーバのデータベースから上記環境情報に基づいて生物環境情報を検索し、その生物環境情報に対応する生物特定情報からなる検索結果を電子機器が取得できる生物情報検索システムが構築される。
【0024】
ここで、本発明の生物情報検索方法は、ネットワークを介して接続された、ユーザが使用する携帯型の電子機器と、所定のデータを格納するデータベースサーバと、により生物環境情報を検索する方法であって、上記電子機器が、その電子機器の周囲の環境状態を表す環境情報を検出する検出工程と、
上記電子機器が、上記検出した環境情報を送信して検索要求を前記データベースサーバに対して行う検索要求工程と、
上記データベースサーバが、上記電子機器からの検索要求に応じて、生物を特定する生物特定情報とその生物の生息環境を表す生物環境情報とが関連付けられた生物環境情報が記憶されたデータベースから、上記電子機器にて検出され送信された環境情報に基づいて上記生物環境情報を検索し、上記電子機器に対してその生物環境情報に対応する生物特定情報からなる検索結果を送信する検索情報提供工程と、
上記電子機器が、上記検索情報提供工程で前記データベースサーバから送信された検索結果を取得する検索結果取得工程と、
上記検索結果取得工程により取得した検索結果を上記電子機器の表示画面に表示する表示工程と、を備えたことを特徴とする。
【0025】
本発明の生物情報検索方法によれば、上記電子機器が、該電子機器の周囲の環境状態を表す環境情報を検出し、上記検出した環境情報を送信して検索要求を前記データベースサーバに対して行う。続いて、上記データベースサーバが、上記電子機器からの検索要求に応じて、上記データベースから、上記電子機器にて検出され送信された環境情報に基づいて上記生物環境情報を検索し、上記電子機器に対してその生物環境情報に対応する生物特定情報からなる検索結果を送信する。さらに、上記電子機器が、上記検索情報提供工程で前記データベースサーバから送信された検索結果を取得し、取得した検索結果を上記電子機器の表示画面に表示する。これにより、正確な入力パラメータを確実に取得するともに操作性が向上した生物情報検索方法が提供される。
【0026】
ここで、本発明の生物情報検索プログラムは、ネットワークを介して接続された、ユーザが使用する携帯型の電子機器に、
上記電子機器の周囲の環境状態を表す環境情報を検出する検出手段と、
生物を特定する生物特定情報とその生物の生息環境を表す生物環境情報とが関連付けられた生物情報が記憶されたデータベースから上記検出手段にて検出された環境情報に基づいて上記生物環境情報を検索し、その生物環境情報に対応する生物特定情報からなる検索結果を取得する検索結果取得手段と、
上記検索結果を表示画面に表示する表示手段と、を実現する。
【0027】
本発明の生物情報検索プログラムによれば、上記検出手段が、上記電子機器の周囲の環境状態を検出し、上記検索要求手段が、データベースを有するデータベースサーバに対して、上記電子機器にて検出された環境情報に基づいて上記生物環境情報を検索する要求を行う。続いて、検索結果取得手段が、その生物環境情報に対応する生物特定情報からなる検索結果を取得する。さらに、表示手段が上記検索結果を表示画面に表示する。これにより、正確な入力パラメータを確実に取得するともに操作性が向上した生物情報検索プログラムが提供される。
【0028】
また、本発明の生物情報検索プログラムは、所定のデータを格納するデータベースを有するデータベースサーバに、
ネットワークを介して接続された携帯型の電子機器から、その電子機器にて検出されたその周囲の環境状態を表す環境情報の送信を伴う検索要求を受け付け、この検索要求に応じて、生物を特定する生物特定情報とその生物の生息環境を表す生物環境情報とが関連付けられた生物情報が記憶されたデータベースから上記環境情報に基づいて生物環境情報を検索し、その生物環境情報に対応する生物特定情報からなる検索結果を上記電子機器に送信する検索情報提供手段、を実現する。
【0029】
本発明の生物情報検索プログラムによれば、上記検索情報提供手段は、ネットワークを介して接続された携帯型の電子機器から、その電子機器にて検出されたその周囲の環境状態を表す環境情報の送信を伴う検索要求を受け付け、この検索要求に応じて、上記データベースから上記環境情報に基づいて生物環境情報を検索し、その生物環境情報に対応する生物特定情報からなる検索結果を上記電子機器に送信する。これにより、データベースを電子機器に構築せずに済む。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、より精度良く所定の場所で発生しやすい生物の情報を提供するとともに操作性の向上の工夫が施された生物情報検索システム、生物情報検索方法、生物情報検索プログラム、この生物情報検索システムを構成する電子機器およびデータベースサーバが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0032】
ここでは、本発明の生物情報検索プログラムの一実施形態が電子機器およびデータベースサーバに組み込まれ、その生物情報検索プログラムに基づいて電子機器およびデータベースサーバ上で本発明の生物情報検索方法の一実施形態が実行され、その結果、その電子機器およびデータベースサーバが動作する生物情報検索システムについて説明する。なお、以下では、本発明の電子機器として、携帯電話を例に挙げて説明する。但し、これは一例であって、携帯電話に限られず、上記特徴を有する他の電子機器(例えば、PDA(Personal Digital Assistant)など)であってもよい。
【実施例1】
【0033】
[構成]
図1は、本発明の一実施形態としての携帯電話の正面図である。図1に示すように、本発明における携帯電話1には、表示部10、操作部11が設けられている。この表示部10は、液晶表示用の液晶LCD(LCD:Liquid CrystalDisplay)からなり、携帯電話1のメニュー等を表示するものである。この操作部11には、1から0までのテンキー、電源キー、通話キー、クリアキー、*キー、および#キーなどの操作キー12やメニュー切替え実行キー13が設けられている。このメニュー切替え実行キー13は、4つのメニューキー(131a〜131d)と実行キー132から構成されており、ユーザは、メニューキー(131a〜131d)により表示部10に表示されるメニュー等を自在に切り替えて設定条件を選択し、実行キー132を押下することで選択条件の操作を実行させる。この操作部11は、操作キー12やメニュー切替え実行キー13の操作を受け付けて後述する中央処理装置(CPU:Central processing Unit)に処理の命令を出すものである。
【0034】
また、携帯電話1には、スピーカ発音口14および受話口15が設けられている。スピーカ発音口14は、携帯電話内部に設けられているスピーカの音声を聞き取るものであり、受話口15は携帯電話内部に設けられたマイクにユーザの声を導くものである。
【0035】
図2は、本発明の一実施形態である生物情報検索システムを示す模式図である。図2に示す生物情報検索システム100は、図1に示す携帯電話1と、その携帯電話1とネットワークを介してデータの送受信を行うデータベースサーバ2と、を有する。ここでは、携帯電話1と、その携帯電話1との間で無線通信がなされる基地局3と、その基地局3とインターネット4で接続されたデータベースサーバ2が示されており、基地局3とインターネット4が本発明にいうネットワークの一例に相当する。
【0036】
次に、携帯電話1、データベースサーバ2の内部構成について説明する。まず、データベースサーバ2の内部構成について説明する。
図3は、図2に示すデータベースサーバの内部構成図である。データベースサーバ2には、データベース用記憶部21、データベース用CPU22が備えられている。さらに、このデータベース用記憶部21には、データベース211が備えられており、生物を特定する生物特定情報とその生物の生息環境を表す生物環境情報とが関連付けられた生物情報が記憶されている。ここで、生物特定情報には、昆虫類、哺乳類、両生類、爬虫類、および細菌などに含まれる生物の具体的な名前のリストが登録されており、生物ごとに超音波を忌避する生物であるか否かの情報が登録されている。さらに、超音波を忌避する生物である場合、どの超音波の周波数が効果的であるかについての情報も登録されている。ユーザは、生物特定情報をデータベース検索によって知ることにより、生物が忌避する超音波の周波数を携帯電話1から発信させることができる。また、生物ごとに発生しやすい地域を表す地域情報も登録されている。一方、生物環境情報には、生物ごとに生息しやすい温度範囲、湿度範囲などの環境情報が記憶されている。
【0037】
また、データベース用CPU22には、プログラムが組み込まれることによって、検索情報提供部221が構築される。この検索情報提供部221は、携帯電話1から、温湿度センサ18にて検出された温度、湿度の環境情報の送信を伴う検索要求を受け付けると、データベース用記憶部内のデータベース21に対して、温湿度センサ18にて検出された温度、湿度の環境情報や位置情報をキーワード情報として、生物環境情報を検索する。続いて、検索情報提供部221では、そのキーワード情報に対応する生物環境情報が得られることで、その生物環境情報に関連づけられた生物特定情報からなる検索結果を取得し、携帯電話1に送信する(検索情報提供手段)。
次に、携帯電話1の内部構成について説明する。
【0038】
図4は、図1に示す携帯電話の内部構成を示す図である。この携帯電話1には、CPU5、記憶部6、マイク7、スピーカ8、電源9、無線部16、およびアンテナ17が設けられている。CPU5は、この携帯電話1の動作を総合的に制御するものである。CPU5には、プログラムが組み込まれることによって、検出部51、検索部52が構築される。検出部51は、後述する温湿度センサ18の計測データを処理して、温度、湿度を求めるものである。ここで、温度、湿度が本発明にいう環境情報の一例に相当する。また、検索部は、温湿度センサ18の計測により得られた温度、湿度に基づいて、データベースサーバ内のデータベースを検索し検索結果を取得(検索手段)ものであり、詳細は後述する。
【0039】
また、記憶部6は、不揮発性メモリであって、CPU5で実行するプログラム等を記憶しておくものである。また、マイク7は、携帯電話で話す際に声を集音するものであり、スピーカ8は、携帯電話で話す際に相手の声を発するものである。また、電源9は、携帯電話1に電力を供給するものであり、無線部16は、アンテナ17を介して外部と無線通信を行うものである。また、無線部16は、人工衛星から送られてくる電波を受信して現在位置を取得するGPS(Global Positioning System)機能を備えている。
【0040】
また、この携帯電話1には、温湿度センサ18、超音波発生装置19が備えられている。この温湿度センサ18は、携帯電話1の周囲の温度および湿度を計測するものであり、温湿度センサ18には、温度検出素子および湿度検出素子が内蔵されている。この温度検出素子は白金測温抵抗体であって、温湿度センサ18は、金属の電気抵抗が温度変化に対して変化する性質を利用して温度を計測する。また、湿度検出素子は、電気容量式の高分子膜であって、温湿度センサ18は、高分子膜の含有水分量によって変化する電気容量値を計測することで、湿度を計測するものである。なお、この温湿度センサ18の計測方法は一例であって、上記方法に限られず、他の方法で温度、湿度を計測してもよい。
また、超音波発生装置19は、特定の生物が忌避する周波数帯域の超音波を発生するものである。周波数としては、2万Hzから4万Hzまでの超音波を選択的に発生する超音波振動素子が備えられている。
【0041】
図5は、図4に示す検索部の内部構成図である。検索部51は、位置情報登録部511、検索要求部512、検索結果取得部513、および表示制御部514で構築される。位置情報登録部511は、所定の位置情報を記憶部6に登録するものである(位置情報登録手段)。ここでは、携帯電話1の無線部16がGPS機能により、人工衛星(不図示)から現在の位置情報を取得して、記憶部6に登録する。
【0042】
また、検索要求部512は、データベースサーバ2に対して、無線部16から検索要求を表すデータを送信するとともに、温度、湿度の計測結果の値および位置情報のデータを送信して、これらの情報に対応する生物環境情報から導かれる生物特定情報(生物の名前、生物の写真、図など)の検索の要求を行うものである(検索要求手段)。
また、検索結果取得部513は、データベースサーバ2から送信され、ネットワークを介して検索結果を表すデータを受信し、続いて、生物環境情報に対応する生物特定情報からなる検索結果を取得する(検索結果取得手段)。また、表示制御部514は検索結果を表示部10に表示する。
[動作]
次に、携帯電話1およびデータベースサーバ2の動作について説明する。
【0043】
まず、ユーザが、図1に示す携帯電話1の操作部11上の電源キーをタッチして電源投入操作をすると、操作部11が電源投入操作を受け付けて、CPU5の指示により、表示部10には、待ち受け画面が表示され使用可能となる。ここでは、ユーザが、本発明の一実施形態である生物情報検索システムを利用する場合には、前段階として、携帯電話1のプロバイダから生物情報検索システムのアプリケーションをダウンロードして入手する。ユーザが、メニュー切替え実行キー13にて、この生物情報検索システムのアプリケーションを起動すると、表示部10のメニュー表示として‘虫・細菌検索’の文字が表示される。さらに、ユーザが、メニュー切替え実行キー13にて、虫・細菌検索を選択し実行すると、生物情報検索システムが開始する。
【0044】
図6は、虫・細菌検索の開始を受け付けた場合の処理ルーチンのフローチャートである。まず、図5に示す位置情報登録部511により、位置データ登録のサブルーチンがコールされる。
【0045】
図7は、位置データ登録のサブルーチンのフローチャートである。位置情報登録部511は、無線部16に指示を出すことにより、GPS機能により、GPS機能を搭載した人工衛星(不図示)から、携帯電話1の現在位置である位置情報を入手する(ステップS200)。次に、この位置情報を記憶部6に登録する(ステップS201)。そして、このサブルーチンは終了し、図6に示す温湿度センサ計測受付け(ステップS101)に戻る。温湿度センサ計測受付けがなされると、温湿度センサ18により、携帯電話1の周囲の環境における温度および湿度が計測され、検出部51で計測結果の値が得られる(ステップS102)。
次に、検索要求部512が、データベースサーバ2に対して検索要求の指示を出すと、無線部16から検索要求を表すデータを送信するとともに、温度、湿度の計測結果の値および位置情報のデータを送信し(ステップS103)、この処理ルーチンを終了する。
【0046】
次にデータベースサーバ2が、ネットワークを介して検索要求を表すデータを受信すると、データベースサーバ側の処理ルーチンが開始される。
【0047】
図8は、データベースサーバの処理ルーチンのフローチャートである。データベースサーバ2では、図3に示す検索情報提供部22が、携帯電話1からの検索要求を受け付けて、温度、湿度の計測結果の値および位置情報のデータをキーワード情報としてデータベース221内の生物環境情報を検索する。具体的には、一例として、計測された温度(24.3℃)および湿度(46.3%)の環境情報や所定の位置情報から、発生しやすい虫や細菌の生物環境情報を検索する(ステップS300)。続いて、生物環境情報に対応する生物特定情報から、生物の名前を特定し、超音波を忌避するか生物であるか否かの情報からなる検索結果を取得する(ステップS301)。続いて、検索情報提供部22は、検索結果のデータを携帯電話1に送信し(ステップS302)、この処理ルーチンを終了する。
【0048】
次に、携帯電話1の無線部16がネットワークを介して、データベースサーバ2から検索結果のデータを受信すると、携帯電話1側で、図9に示す処理ルーチンが開始される。
【0049】
図9は、無線部がデータベースサーバから検索結果を受信して開始される処理ルーチンのフローチャートである。図5に示す検索結果取得部513では、無線部16で受信したデータベースサーバ2からの検索結果を読み込む(ステップS400)。続いて、表示制御部514が、表示部10に検索結果を表示し(ステップS401)、この処理ルーチンを終了する。
【0050】
図10は、検索結果の一例を示す図である。図10に示すように、表示部10には、温度、湿度の計測結果とともに検索結果として、携帯電話1の位置の周囲の環境で発生可能性の高い害虫の名前や超音波の忌避の有無などが表示されている。ユーザはこの検索結果に基づいて、害虫の忌避する周波数の超音波を発信させたい場合には、メニュー切替え実行キー13により、携帯電話1内に備えられた超音波発信装置から超音波を発信させることができる。
【0051】
図11は、超音波発信をユーザが行った場合のイメージ図である。図11(a)は超音波を発信する前の状態を表した図であり、図11(b)は、超音波を発信させた後の状態を表した図である。ここでは、ユーザ33が検索結果に基づいて、携帯電話1から害虫(チャバネゴキブリ)が忌避する2万ヘルツ〜4万ヘルツの超音波35を選択的に発信すると、害虫34が超音波37により駆除される。なお、図11では、参考までに他の害虫35、36も模式的に描かれている。
なお、本実施例では、位置情報登録手段として、GPS機能を採用したが、ユーザが予め、位置情報を登録していてもよい。また、本実施例では、位置情報を取得したが、温度、湿度のみの環境情報で、生物特定情報からなる検索結果を得る方法を採用してもよい。
【実施例2】
【0052】
次に、本発明の第2の実施例について説明する。なお、本発明の第1の実施例と本発明の第2の実施例とでは、内部構成が一部異なるが、それ以外はほぼ同様の構成を有するため、同じ要素については同じ符号を付して説明を省略し、実施例1と異なる構成について詳細に説明する。
[構成]
図12は、実施例2における、図1に示す携帯電話の内部構成図である。ここでは、検出センサとして、温湿度センサ18の代わりにニオイセンサ31が備えられている。また、超音波発生装置19の代わりにオゾン発生装置32が備えられている。このニオイセンサ31は、携帯電話1の周囲の環境状態のニオイを検出するものである。ニオイセンサ31には、高分子膜によるニオイ検出素子が備えられており、ニオイセンサ31は、ニオイ物質が高分子膜に付着した際の導電性の変化を計測する。検出部51は、計測結果に基づいてニオイの強弱をデジタル値で表現するとともに、ニオイの物質を特定する。これにより、例えば、香水や整髪料のニオイを検知することができる。なお、上述したニオイの検出方法は、一例であって、他の計測原理によるニオイセンサを採用してもよい。
また、オゾン発生装置32は、オゾン(O3)物質を発生する装置であって、オゾン発生装置内にコロナ電極が備えられており、コロナ放電を利用してオゾンを発生させるものである。オゾンは、強い酸化作用を有しており、酸化力によって、ニオイの原因の物質を酸化して分解することができる。
[動作]
次に、実施例2における携帯電話1の動作について説明する。
【0053】
実施例1同様、ユーザが、携帯電話1の操作部11上の電源キーをタッチして電源投入操作をすると、操作部11が電源投入操作を受け付けて、CPU5の指示により、表示部10には、待ち受け画面が表示され使用可能となる。ユーザが、メニュー切替え実行キー13にて、虫・細菌検索を選択し実行すると、生物情報検索システムが開始する。
【0054】
図13は、虫・細菌検索の開始を受け付けた場合の処理ルーチンのフローチャートである。
【0055】
まず、図5に示す位置データ登録部511により位置情報が登録される(ステップS500)。サブルーチンの処理は、実施例1と同様である。次に、ニオイセンサ受付けがなされ(ステップS501)、携帯電話1の周囲の環境におけるニオイを計測し、検出部51で計測結果の値が得られる(ステップS502)。次に、検索要求部512が、データベースサーバ2に対して検索要求の指示を出すと、無線部16から検索要求を表すデータを送信するとともに、ニオイの計測結果の値および位置情報のデータを送信し(ステップS503)、この処理ルーチンを終了する。
【0056】
続いて、次にデータベースサーバ2が、ネットワークを介して検索要求を表すデータを受信すると、データベースサーバ側の処理ルーチンが開始され、ニオイの計測結果の値および位置情報のデータに基づいて、生物特定情報を検索結果として携帯電話1に送信してくる。検索結果取得部513では、無線部16で受信したデータベースサーバ2からの検索結果を読み込み、表示制御部514が、表示部10に検索結果を表示する。
【0057】
図14は、検索結果の一例を示す図である。図14に示すように、表示部10には、検索結果として、携帯電話1の位置の周囲の環境で発生可能性の高い虫としてのスズメバチの名前などが表示されている。従来より、スズメバチは、香水や整髪料の成分のニオイに敏感であり、スズメバチがいる地域では、攻撃してくる可能性があることが知られている。したがって、ニオイの計測結果の値および位置情報のデータによりデータベース検索することによりスズメバチが攻撃してくる可能性の有無を知ることができる。ユーザはこの検索結果に基づいて、メニュー切替え実行キー13により、携帯電話1内に備えられたオゾン発生装置からオゾンを発生させると、オゾンにより、香水や整髪料のニオイ成分のもとになる物質が分解される。その結果、スズメバチが攻撃してくる恐れが著しく低減される。
【0058】
なお、本発明の実施例では、携帯電話1のプロバイダから生物情報検索システムのアプリケーションをダウンロードし、ネットワークを介してデータベースサーバ内のデータベースにアクセスする場合について説明したが、これは一例であって、生物情報検索システムのアプリケーション内に本発明で利用したデータベースが組み込まれていてもよい。こうすることで、電子機器の電波が基地局に届かないような場合であっても、生物情報検索システムを利用することができる。
また、本発明の実施例では、主に害虫を駆除するために、本発明の生物情報検索システムを利用する場合について説明したが、これは一例であって、ユーザが、カブトムシやクワガタといった昆虫を探すときに生物情報検索システムを利用して、カブトムシやクワガタなどの昆虫の生物特定情報を得て、採集に役立ててもよい。
また、本発明のデータベースサーバ内のデータベースに、害虫駆除業者などの情報を生物特定情報に加えて登録してもよい。これにより、ユーザが、害虫駆除業者に関する企業情報を入手することができる。この場合、生物情報検索システムを提供するプロバイダなどの企業が推薦する害虫駆除業者を登録しておくことで、ユーザが悪徳業者に依頼してしまうというおそれを回避することができる。また、生物情報検索システムに、電子図鑑のような機能を盛り込んで、生物の名前やアニメの生物の名前をキーワードとして検索要求することにより、それらの生物に関する情報を電子機器の表示部に表示させてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、携帯型の電子機器などに利用することができ、産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の一実施形態としての携帯電話の正面図である。
【図2】本発明の一実施形態である生物情報検索システムを示す模式図である。
【図3】図2に示すデータベースサーバの内部構成図である。
【図4】図1に示す携帯電話の内部構成を示す図である。
【図5】図2に示す検索部の内部構成図である。
【図6】虫・細菌検索の開始を受け付けた場合の処理ルーチンのフローチャートである。
【図7】位置データ登録のサブルーチンのフローチャートである。
【図8】データベースサーバの処理ルーチンのフローチャートである。
【図9】無線部がデータベースサーバから検索結果を受信して開始される処理ルーチンのフローチャートである。
【図10】検索結果の一例を示す図である。
【図11】超音波発信をユーザが行った場合のイメージ図である。
【図12】実施例2における、図1に示す携帯電話の内部構成図である。
【図13】虫・細菌検索の開始を受け付けた場合の処理ルーチンのフローチャートである。
【図14】検索結果の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0061】
1 携帯電話
2 データベースサーバ
3 基地局
4 インターネット
10 表示部
11 操作部
12 操作キー
13 メニュー切替え実行キー
14 スピーカ発音口
15 受話口
16 無線部
17 アンテナ
18 温湿度センサ
19 超音波発生装置
21 データベース用記憶部
22 データベース用CPU
31 ニオイセンサ
32 オゾン発生装置
33 ユーザ
34、35、36 害虫
37 超音波
51 検索部
100 生物情報検索システム
131a、131b、131c、132d メニューキー
132 実行キー
211 データベース
221 検索情報提供部
511 位置情報登録部
512 検索要求部
513 検索結果取得部
514 表示制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯型の電子機器において、
前記電子機器の周囲の環境状態を表す環境情報を検出する検出センサと、
生物を特定する生物特定情報と該生物の生息環境を表す生物環境情報とが関連付けられた生物情報が記憶されたデータベースから、前記検出センサの検出より得られた環境情報に基づいて前記生物環境情報を検索し、該生物環境情報に対応する生物特定情報からなる検索結果を取得する検索手段と、
該検索結果を表示画面に表示する表示部と、を備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
ネットワークを介して他のサーバにアクセスする通信手段を備えるとともに、
前記検索手段は、前記データベースを備えたネットワーク上のデータベースサーバにアクセスし、前記検索を行って、当該データベースサーバから前記検索結果を取得する、ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記検出センサは、前記環境情報として、温度、湿度の少なくとも一方を検出する、ことを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器。
【請求項4】
前記検出センサは、前記環境情報として、ニオイを検出する、ことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の電子機器。
【請求項5】
前記生物特定情報に基づいて、所定の周波数の超音波を発生する超音波発生部を備える、ことを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項記載の電子機器。
【請求項6】
前記生物特定情報は、生物ごとに前記超音波を忌避する生物であるか否かの情報を含む、ことを特徴とする請求項5項記載の電子機器。
【請求項7】
前記生物特定情報は、生物ごとに発生しやすい地域を表す地域情報を含む、ことを特徴とする請求項1から6のうちいずれか1項記載の電子機器。
【請求項8】
所定の位置情報を登録する位置情報登録手段を備え、
前記検索手段が、前記データベースから登録されている位置情報に対応する地域に発生しやすい生物を検索する、ことを特徴とする請求項7記載の電子機器。
【請求項9】
前記位置情報登録手段は、電子機器本体の位置情報を提供する外部装置から現在の位置情報を取得して登録する機能を有する、ことを特徴とする請求項8記載の電子機器。
【請求項10】
生物を特定する生物特定情報と該生物の生息環境を表す生物環境情報とが関連付けられた生物情報が記憶されたデータベースと、
ネットワークを介して接続された携帯型の電子機器から、当該電子機器にて検出されたその周囲の環境状態を表す環境情報の送信を伴う検索要求を受け付け、該検索要求に応じて、前記データベースから前記環境情報に基づいて生物環境情報を検索し、該生物環境情報に対応する生物特定情報からなる検索結果を前記電子機器に送信する検索情報提供手段と、を備えたことを特徴とするデータベースサーバ。
【請求項11】
ネットワークを介して接続された、ユーザが使用する携帯型の電子機器と、所定のデータを格納するデータベースサーバと、を有し、
前記データベースサーバは、
生物を特定する生物特定情報と該生物の生息環境を表す生物環境情報とが関連付けられた生物情報が記憶されたデータベースと、
前記電子機器から、当該電子機器にて検出されたその周囲の環境状態を表す環境情報の送信を伴う検索要求を受け付け、この検索要求に応じて、前記データベースから前記環境情報に基づいて生物環境情報を検索し、該生物環境情報に対応する生物特定情報からなる検索結果を前記電子機器に送信する検索情報提供手段と、を備え、
前記電子機器は、該電子機器の周囲の環境状態を表す環境情報を検出する検出センサと、
前記検出した環境情報を送信して、前記データベースサーバに対して検索要求を行う検索要求手段と、
前記データベースサーバから送信された検索結果を該データベースサーバから取得する検索結果取得手段と、
前記検索結果取得手段により取得した検索結果を表示画面に表示する表示部と、を備えたことを特徴とする生物情報検索システム。
【請求項12】
ネットワークを介して接続された、ユーザが使用する携帯型の電子機器と、所定のデータを格納するデータベースサーバと、により生物環境情報を検索する方法であって、
前記電子機器が、該電子機器の周囲の環境状態を表す環境情報を検出する検出工程と、
前記電子機器が、前記検出した環境情報を送信して検索要求を前記データベースサーバに対して行う検索要求工程と、
前記データベースサーバが、前記電子機器からの検索要求に応じて、生物を特定する生物特定情報と該生物の生息環境を表す生物環境情報とが関連付けられた生物環境情報が記憶されたデータベースから、前記電子機器にて検出され送信された環境情報に基づいて前記生物環境情報を検索し、前記電子機器に対して該生物環境情報に対応する生物特定情報からなる検索結果を送信する検索情報提供工程と、
前記電子機器が、前記検索情報提供工程で前記データベースサーバから送信された検索結果を取得する検索結果取得工程と、
前記検索結果取得工程により取得した検索結果を前記電子機器の表示画面に表示する表示工程と、を備えたことを特徴とする生物情報検索方法。
【請求項13】
ネットワークを介して接続された、ユーザが使用する携帯型の電子機器に、
前記電子機器の周囲の環境状態を表す環境情報を検出する検出手段と、
生物を特定する生物特定情報と該生物の生息環境を表す生物環境情報とが関連付けられた生物情報が記憶されたデータベースから前記検出手段にて検出された環境情報に基づいて前記生物環境情報を検索し、該生物環境情報に対応する生物特定情報からなる検索結果を取得する検索結果取得手段と、
前記検索結果を表示画面に表示する表示手段と、を実現するための生物情報検索プログラム。
【請求項14】
所定のデータを格納するデータベースを有するデータベースサーバに、
ネットワークを介して接続された携帯型の電子機器から、当該電子機器にて検出されたその周囲の環境状態を表す環境情報の送信を伴う検索要求を受け付け、この検索要求に応じて、生物を特定する生物特定情報と該生物の生息環境を表す生物環境情報とが関連付けられた生物情報が記憶されたデータベースから前記環境情報に基づいて生物環境情報を検索し、該生物環境情報に対応する生物特定情報からなる検索結果を前記電子機器に送信する検索情報提供手段、を実現するための生物情報検索プログラム。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−167664(P2008−167664A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−1023(P2007−1023)
【出願日】平成19年1月9日(2007.1.9)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】