電子機器、文字入力方法、および文字入力プログラム
【課題】タッチパネル式ディスプレイを備えた電子機器において、QWERTY式や10キー式とは異なる、利便性の高い文字入力を実現する。
【解決手段】電子機器は表示部と処理部を有している。表示部は、タッチパネル式ディスプレイによって画面を表示すると共にタッチ操作を検知する。処理部は、それぞれの珠に文字を割り当てた算盤を模した画面を前記表示部に表示し、その珠を変位させるタッチ操作が検知されると、そのタッチ操作に応じて文字を入力する。
【解決手段】電子機器は表示部と処理部を有している。表示部は、タッチパネル式ディスプレイによって画面を表示すると共にタッチ操作を検知する。処理部は、それぞれの珠に文字を割り当てた算盤を模した画面を前記表示部に表示し、その珠を変位させるタッチ操作が検知されると、そのタッチ操作に応じて文字を入力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネル式ディスプレイを搭載した電子機器に関し、特に、タッチパネルを利用した日本語の文字入力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機、スマートフォン、AV(Audio/Visual)機器など日本語の文字入力が利用される電子機器があり、様々な文字入力方法が提案されている。しかし、その多くの文字入力方法は、パーソナルコンピュータで用いられているようなQWERTY式や、携帯電話機で用いられているような10キー式である。また、QWERTY式や10キー式の他に、可動キーをそろばん状に配置した構成も提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
また、近年ではタッチパネル式ディスプレイを備えた電子機器が多くなっている。タッチパネル式ディスプレイを備えた電子機器では、文字入力用の画面を表示し、その表示に応じてユーザが画面にタッチすると、そのタッチ位置や動きに応じた文字が入力される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−110115号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したようなタッチパネル式ディスプレイを備えた電子機器では、画面表示およびタッチ操作に自由度があるので、様々な文字入力方法を利用することが可能である。しかしながら、実際にはハードウェアキーの電子機器における日本語入力に用いられるようなQWERTY式や10キー式を模した日本語入力方法が一般的であり、多様性に乏しい。
【0006】
また、タッチパネル式ディスプレイでは、操作によってキーが押下されるハードウェアキーに比べてユーザの操作感が低いため、ハードウェアキーのQWERTY式や10キー式と同様の文字入力方法では、意図する文字が入力されたかどうかを確認しづらい場合があった。
【0007】
本発明の目的は、タッチパネル式ディスプレイを備えた電子機器において、QWERTY式や10キー式とは異なる、利便性の高い文字入力を実現する技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の電子機器は、
タッチパネル式ディスプレイによって画面を表示すると共にタッチ操作を検知する表示部と、
それぞれの珠に文字を割り当てた算盤を模した画面を前記表示部に表示し、該珠を変位させるタッチ操作が検知されると、該タッチ操作に応じて文字を入力する処理部と、を有している。
【0009】
本発明の文字入力方法は、画面を表示すると共にタッチ操作を検知するタッチパネル式ディスプレイを備えた電子機器の文字入力方法であって、
それぞれの珠に文字を割り当てた算盤を模した画面を前記タッチパネル式ディスプレイに表示し、
前記珠を変位させるタッチ操作が検知されると、該タッチ操作に応じて文字を入力するものである。
【0010】
本発明の文字入力プログラムは、画面を表示すると共にタッチ操作を検知するタッチパネル式ディスプレイを備えたコンピュータに実行させるための文字入力プログラムであって、
それぞれの珠に文字を割り当てた算盤を模した画面を前記タッチパネル式ディスプレイに表示する手順と、
前記珠を変位させるタッチ操作が検知されると、該タッチ操作に応じて文字を入力する手順とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、タッチパネル式ディスプレイを備えた電子機器において利便性の高い文字入力を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施形態の携帯電話機に表示される算盤の画像を示す図である。
【図2】本実施形態による携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態による電子機器の文字入力の動作を示すフローチャートである。
【図4】本実施形態による電子機器の秘匿化の動作を示すフローチャートである。
【図5】「あ」を入力するときの様子を示す図である。
【図6】「い」を入力するときの様子を示す図である。
【図7】「う」を入力するときの様子を示す図である。
【図8】連続した文字列「いえ」を入力するときの様子を示す図である。
【図9】連続した文字列「あいあい」を入力するときの様子を示す図である。
【図10】「つ」を秘匿化して入力するときの様子を示す図である。
【図11】「さけ」を秘匿化して入力するときの様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
本発明の実施形態による電子機器は、タッチパネル式ディスプレイに算盤を模した画面を表示し、その画面へのタッチ操作に応じて文字入力を行うものである。ここでは、タッチパネル式ディスプレイを備えた電子機器の例として携帯電話機を用いて本発明の実施形態について説明する。
【0015】
図1は、本実施形態の携帯電話機に表示される算盤の画像を示す図である。画面に表示される算盤は、珠1、枠2、梁3、および軸4を有する一般的な形状をしている。枠2内には算盤の横方向に全体にわたる梁3があり、複数の軸4が梁3に通され、上下の枠2に固定されている。珠1は、枠2と梁3の間で上下に移動可能に軸4に通されている。梁3の上側には1つの珠1があり、下側には4つの珠1がある。
【0016】
各珠1には50音の配置で平仮名文字が割り当てられている。算盤の複数桁のそれぞれの位が50音の各行に対応し、各位の梁の3上段の珠1にア段の文字が割り当てられ、下段の珠1に上から順にイ段、ウ段、エ段、オ段の文字が割り当てられている。
【0017】
図2は、本実施形態による携帯電話機の構成を示すブロック図である。図1を参照すると、携帯電話機は、表示部11、処理部12、および文字データベース13を有している。
【0018】
表示部11は、液晶などの表示デバイスとタッチパネルが一体的に構成されたタッチパネル式ディスプレイを備えており、タッチパネル式ディスプレイで画面を表示すると共にタッチ操作を検知する。検知したタッチ操作の情報は処理部12へ通知される。
【0019】
処理部12は、ROM(Read Only Memory)に格納されたソフトウェアプログラムをCPU(Central Processing Unit)が実行することで実現され、変位判定部14を有している。処理部12は、表示部11に、それぞれの珠1に平仮名文字を割り当てた算盤を模した画面を表示させる。
【0020】
また、処理部12は、表示部11にて珠1を変位させるタッチ操作が検知されると、変位判定部14にてタッチ操作から算盤の珠1の変位を判定し、その変位に基づき、文字データベース13を利用することにより、タッチ操作に対応する文字を確定し、その文字を入力する。
【0021】
その際、処理部12は、タッチ操作で変位した珠に応じた文字を入力する。算盤の上下に隣接する複数の珠を同時に変位させるタッチ操作が行われたとき、変位方向における最上流の珠に割り当てられた文字を入力する。例えば、「き」「く」「け」の3つの珠1を同時に上に変位するタッチ操作が行われたときには、最も下側にある「け」が入力される。
【0022】
また、処理部12は、タッチ操作に応じて入力した文字の情報として、算盤に表された数を示す数情報を出力する。処理部12から出力された数情報は、例えば、表示部11における画面表示やアプリケーションの処理などに利用される。
【0023】
また、処理部12は情報変換部15を有していてもよい。情報変換部15は、タッチ操作に対応する文字の情報を所定の変換によって秘匿化する。
秘匿化の変換処理は、前後の文字に関するタッチ操作に応じた処理である。入力された文字の算盤上の位とその文字の直前に入力された文字の算盤上の位との関係に基づいて定まる演算子を含む演算式が、複数の文字からなる文字列に対応する数情報として出力される。
【0024】
以上、説明したように、本実施形態によれば、ユーザは入力された文字を珠1の変位によって確認することができるので、タッチパネル式ディスプレイを備えた電子機器において利便性の高い文字入力を実現することができる。
【0025】
また、本実施形態の文字入力方法によれば、ユーザは、QWERTY式や10キー式といった既存の方法とは異なる操作感を体験することができる。また、その操作性は日本人に一般的な算盤の操作を模したものなので、特別な訓練を行わなくても多くの日本人が容易に習得することができる。
【0026】
以下、本実施形態について、より具体的に説明する。
【0027】
図3は、本実施形態による電子機器の文字入力の動作を示すフローチャートである。
【0028】
まず、処理部12は表示部11に、図1のような算盤形式の画面を表示する(ステップ101)。次に、使用者が算盤の珠1を変位させるタッチ操作を行うと、表示部11がそれを検知し、処理部12が変位した珠の数1を判定する(ステップ102)。
続いて、処理部12は、変位した珠1の数が1つなのか複数なのか判定する(ステップ103)。
【0029】
変位した珠1の数がひとつならば、処理部12は、変位した珠1に割り当てられている平仮名を出力する(ステップ104)。変位した珠1の数が複数の場合、処理部12は、イ段<ウ段<エ段<オ段という優先度にて出力する文字を一意に決定して(ステップ105)、その文字を出力する。
【0030】
珠1を変位させるタッチ操作が行われる度に、上記ステップ102〜104の処理を繰り返すことで一連の文字の入力が行われる。
【0031】
上述したように、本実施形態の電子機器は、入力する文字を所定の変換によって秘匿化してもよい。
【0032】
図4は、本実施形態による電子機器の秘匿化の動作を示すフローチャートである。
【0033】
まず、処理部12は、入力された文字列に対して変換を開始すると(ステップ201)、1文字目を算盤の珠1の変位に基づいて数字に変換し(ステップ202)、2文字目の判定を行う(ステップ203)。
【0034】
その判定において、処理部12は、入力された当該平仮名の行に対応する位が、その前に入力された平仮名の行に対応する位より大きいか、等しいか、小さいか判定する。ア行には一の位が対応し、カ行には十の位が対応し、サ行には百の位が対応し、以下同様である。
【0035】
(直前の平仮名の行に対応する位)>(当該平仮名の行に対応する位)である場合、処理部12は、当該平仮名に対応する数字と直前の平仮名に対応する数字に加算する(ステップ204)。当該平仮名と直前の平仮名とが、複数桁からなる数字の異なる位に表されることになる。
【0036】
(直前の平仮名の行に対応する位)<(当該平仮名の行に対応する位)の場合、処理部12は、当該平仮名に対応する数字を、直前の平仮名に対応する数字の後に「+」で接続して演算式とする(ステップ205)。
【0037】
また、(直前の平仮名の行に対応する位)=(当該平仮名の行に対応する位)の場合、処理部12は、更に(直前の平仮名)=(当該平仮名)であるか否か判定する(ステップ206)。
【0038】
(直前の平仮名)=(当該平仮名)であれば、処理部12は、当該平仮名に対応する数字を、直前の平仮名に対応する数字の後に「−」で接続して演算式とする(ステップ207)。(直前の平仮名)≠(当該平仮名)であれば、処理部12は、当該平仮名に対応する数字を、直前の平仮名に対応する数字の後に「+」で接続して演算式とする(ステップ208)。
【0039】
処理部12は、ステップ203〜208の処理を、文字入力が終了するまで繰り返す(ステップ209)。
【0040】
以下、本実施形態による電子機器における日本語文字入力の具体例について説明する。
【0041】
図5は、「あ」を入力するときの様子を示す図である。
【0042】
「あ」を入力する場合、ユーザは「あ」が表示されている珠1を所定のタッチ操作(ドラッグ操作もしくはフリック操作)により上方向に変位させる。電子機器の処理部12がそのタッチ操作に基づいて「あ」を入力する。
【0043】
図6は、「い」を入力するときの様子を示す図である。
【0044】
「い」を入力する場合、ユーザは「い」が表示されている珠1を所定のタッチ操作により上方向に変位させる。電子機器の処理部12がそのタッチ操作に基づいて「い」を入力する。
【0045】
図7は、「う」を入力するときの様子を示す図である。
【0046】
「う」を入力する場合、ユーザは「う」が表示されている珠1を所定のタッチ操作により上方向に変位させる。それに伴って「い」の珠1も上方向に変位する。電子機器の処理部12は、そのタッチ操作に基づいて「う」を入力する。
【0047】
図8は、連続した文字列「いえ」を入力するときの様子を示す図である。
【0048】
「いえ」と入力する場合、ユーザは図1の状態から、「い」が表示されている珠1を上方向に変位させ、次に「え」が表示されている珠1を上方向に変位させる。「え」が表示されている珠1を上方向に変位させるとき、それに伴って「う」が表示されている珠1も上方向に変位する。電子機器の処理部12は、その一連のタッチ操作に基づいて「いえ」を入力する。
【0049】
図9は、連続した文字列「あいあい」を入力するときの様子を示す図である。
【0050】
「あいあい」と入力する場合、ユーザは図1の状態から、「あ」が表示されている珠1を上方向に変位させ、次に「い」が表示されている珠1を上方向に変位させる。更に、ユーザは「あ」が表示されている珠1を下方向に変位させ、次に「い」が表示されている珠1を下方向に変位させる。電子機器の処理部12は、その一連のタッチ操作に基づいて「あいあい」を入力する。この例の通り、文字入力は、珠の変位の絶対値によって生じるものであり、変位の方向(上下)によって生じるものではない。
【0051】
図10は、「つ」を秘匿化して入力するときの様子を示す図である。
【0052】
「つ」と入力する場合、ユーザは、図1の状態から「つ」が表示されている珠1を上方向に変位させる。「つ」は、算盤の数字の読み方で読むと「2000」である。そのため、電子機器の処理部12は、数情報として「2000」を出力する。
【0053】
図11は、「さけ」を秘匿化して入力するときの様子を示す図である。
【0054】
「さけ」と入力する場合、ユーザは、図1の状態から「さ」が表示されている珠1を上方向に変位させ、次に、「け」が表示されている珠1を上方向に変位させる。「さ」を算盤の数字の読み方で読むと「500」である。「け」を算盤の数字の読み方で読むと「30」である。そこで、処理部12は、数情報として「530」を出力する。
【0055】
また、図4に示した処理により、例えば「さようなら」と入力した場合、処理部12は、「500+40000002+5000+500000000」という数情夫を出力する。この「500+40000002+5000+500000000」という数式から、上記変換処理の規則に基づけば、「さようなら」という文字列を得ることができる。
【0056】
このような変換処理を利用することで、Eメール等の情報授受の場面において、解読方法を知らない人間や装置には容易に解読できないような秘匿性を得ることができる。
【0057】
なお、本実施形態では初期状態を図1に示したように珠1が下に位置した状態としたが、本発明はこれに限定されるものではない。他の例として、初期状態で梁3の上側の珠1が上に位置していてもよい。その場合、初期状態からア段の平仮名を入力するとき、ユーザは当該平仮名が表示された珠1を下方向に変位させるようなタッチ操作を行えばよい。また、その場合、処理部12は、平仮名と数情報の変換処理において、ア段の珠1が下に位置しているときに、その珠1に対応する数をカウントすることにすればよい。
【0058】
以上、本発明の実施形態について述べてきたが、本発明は、この実施形態だけに限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内において、この実施形態の一部の構成を変更してもよい。
【符号の説明】
【0059】
1 珠
11 表示部
12 処理部
13 文字データベース
14 変位判定部
15 情報変換部
2 枠
3 梁
4 軸
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネル式ディスプレイを搭載した電子機器に関し、特に、タッチパネルを利用した日本語の文字入力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機、スマートフォン、AV(Audio/Visual)機器など日本語の文字入力が利用される電子機器があり、様々な文字入力方法が提案されている。しかし、その多くの文字入力方法は、パーソナルコンピュータで用いられているようなQWERTY式や、携帯電話機で用いられているような10キー式である。また、QWERTY式や10キー式の他に、可動キーをそろばん状に配置した構成も提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
また、近年ではタッチパネル式ディスプレイを備えた電子機器が多くなっている。タッチパネル式ディスプレイを備えた電子機器では、文字入力用の画面を表示し、その表示に応じてユーザが画面にタッチすると、そのタッチ位置や動きに応じた文字が入力される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−110115号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したようなタッチパネル式ディスプレイを備えた電子機器では、画面表示およびタッチ操作に自由度があるので、様々な文字入力方法を利用することが可能である。しかしながら、実際にはハードウェアキーの電子機器における日本語入力に用いられるようなQWERTY式や10キー式を模した日本語入力方法が一般的であり、多様性に乏しい。
【0006】
また、タッチパネル式ディスプレイでは、操作によってキーが押下されるハードウェアキーに比べてユーザの操作感が低いため、ハードウェアキーのQWERTY式や10キー式と同様の文字入力方法では、意図する文字が入力されたかどうかを確認しづらい場合があった。
【0007】
本発明の目的は、タッチパネル式ディスプレイを備えた電子機器において、QWERTY式や10キー式とは異なる、利便性の高い文字入力を実現する技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の電子機器は、
タッチパネル式ディスプレイによって画面を表示すると共にタッチ操作を検知する表示部と、
それぞれの珠に文字を割り当てた算盤を模した画面を前記表示部に表示し、該珠を変位させるタッチ操作が検知されると、該タッチ操作に応じて文字を入力する処理部と、を有している。
【0009】
本発明の文字入力方法は、画面を表示すると共にタッチ操作を検知するタッチパネル式ディスプレイを備えた電子機器の文字入力方法であって、
それぞれの珠に文字を割り当てた算盤を模した画面を前記タッチパネル式ディスプレイに表示し、
前記珠を変位させるタッチ操作が検知されると、該タッチ操作に応じて文字を入力するものである。
【0010】
本発明の文字入力プログラムは、画面を表示すると共にタッチ操作を検知するタッチパネル式ディスプレイを備えたコンピュータに実行させるための文字入力プログラムであって、
それぞれの珠に文字を割り当てた算盤を模した画面を前記タッチパネル式ディスプレイに表示する手順と、
前記珠を変位させるタッチ操作が検知されると、該タッチ操作に応じて文字を入力する手順とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、タッチパネル式ディスプレイを備えた電子機器において利便性の高い文字入力を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施形態の携帯電話機に表示される算盤の画像を示す図である。
【図2】本実施形態による携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態による電子機器の文字入力の動作を示すフローチャートである。
【図4】本実施形態による電子機器の秘匿化の動作を示すフローチャートである。
【図5】「あ」を入力するときの様子を示す図である。
【図6】「い」を入力するときの様子を示す図である。
【図7】「う」を入力するときの様子を示す図である。
【図8】連続した文字列「いえ」を入力するときの様子を示す図である。
【図9】連続した文字列「あいあい」を入力するときの様子を示す図である。
【図10】「つ」を秘匿化して入力するときの様子を示す図である。
【図11】「さけ」を秘匿化して入力するときの様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
本発明の実施形態による電子機器は、タッチパネル式ディスプレイに算盤を模した画面を表示し、その画面へのタッチ操作に応じて文字入力を行うものである。ここでは、タッチパネル式ディスプレイを備えた電子機器の例として携帯電話機を用いて本発明の実施形態について説明する。
【0015】
図1は、本実施形態の携帯電話機に表示される算盤の画像を示す図である。画面に表示される算盤は、珠1、枠2、梁3、および軸4を有する一般的な形状をしている。枠2内には算盤の横方向に全体にわたる梁3があり、複数の軸4が梁3に通され、上下の枠2に固定されている。珠1は、枠2と梁3の間で上下に移動可能に軸4に通されている。梁3の上側には1つの珠1があり、下側には4つの珠1がある。
【0016】
各珠1には50音の配置で平仮名文字が割り当てられている。算盤の複数桁のそれぞれの位が50音の各行に対応し、各位の梁の3上段の珠1にア段の文字が割り当てられ、下段の珠1に上から順にイ段、ウ段、エ段、オ段の文字が割り当てられている。
【0017】
図2は、本実施形態による携帯電話機の構成を示すブロック図である。図1を参照すると、携帯電話機は、表示部11、処理部12、および文字データベース13を有している。
【0018】
表示部11は、液晶などの表示デバイスとタッチパネルが一体的に構成されたタッチパネル式ディスプレイを備えており、タッチパネル式ディスプレイで画面を表示すると共にタッチ操作を検知する。検知したタッチ操作の情報は処理部12へ通知される。
【0019】
処理部12は、ROM(Read Only Memory)に格納されたソフトウェアプログラムをCPU(Central Processing Unit)が実行することで実現され、変位判定部14を有している。処理部12は、表示部11に、それぞれの珠1に平仮名文字を割り当てた算盤を模した画面を表示させる。
【0020】
また、処理部12は、表示部11にて珠1を変位させるタッチ操作が検知されると、変位判定部14にてタッチ操作から算盤の珠1の変位を判定し、その変位に基づき、文字データベース13を利用することにより、タッチ操作に対応する文字を確定し、その文字を入力する。
【0021】
その際、処理部12は、タッチ操作で変位した珠に応じた文字を入力する。算盤の上下に隣接する複数の珠を同時に変位させるタッチ操作が行われたとき、変位方向における最上流の珠に割り当てられた文字を入力する。例えば、「き」「く」「け」の3つの珠1を同時に上に変位するタッチ操作が行われたときには、最も下側にある「け」が入力される。
【0022】
また、処理部12は、タッチ操作に応じて入力した文字の情報として、算盤に表された数を示す数情報を出力する。処理部12から出力された数情報は、例えば、表示部11における画面表示やアプリケーションの処理などに利用される。
【0023】
また、処理部12は情報変換部15を有していてもよい。情報変換部15は、タッチ操作に対応する文字の情報を所定の変換によって秘匿化する。
秘匿化の変換処理は、前後の文字に関するタッチ操作に応じた処理である。入力された文字の算盤上の位とその文字の直前に入力された文字の算盤上の位との関係に基づいて定まる演算子を含む演算式が、複数の文字からなる文字列に対応する数情報として出力される。
【0024】
以上、説明したように、本実施形態によれば、ユーザは入力された文字を珠1の変位によって確認することができるので、タッチパネル式ディスプレイを備えた電子機器において利便性の高い文字入力を実現することができる。
【0025】
また、本実施形態の文字入力方法によれば、ユーザは、QWERTY式や10キー式といった既存の方法とは異なる操作感を体験することができる。また、その操作性は日本人に一般的な算盤の操作を模したものなので、特別な訓練を行わなくても多くの日本人が容易に習得することができる。
【0026】
以下、本実施形態について、より具体的に説明する。
【0027】
図3は、本実施形態による電子機器の文字入力の動作を示すフローチャートである。
【0028】
まず、処理部12は表示部11に、図1のような算盤形式の画面を表示する(ステップ101)。次に、使用者が算盤の珠1を変位させるタッチ操作を行うと、表示部11がそれを検知し、処理部12が変位した珠の数1を判定する(ステップ102)。
続いて、処理部12は、変位した珠1の数が1つなのか複数なのか判定する(ステップ103)。
【0029】
変位した珠1の数がひとつならば、処理部12は、変位した珠1に割り当てられている平仮名を出力する(ステップ104)。変位した珠1の数が複数の場合、処理部12は、イ段<ウ段<エ段<オ段という優先度にて出力する文字を一意に決定して(ステップ105)、その文字を出力する。
【0030】
珠1を変位させるタッチ操作が行われる度に、上記ステップ102〜104の処理を繰り返すことで一連の文字の入力が行われる。
【0031】
上述したように、本実施形態の電子機器は、入力する文字を所定の変換によって秘匿化してもよい。
【0032】
図4は、本実施形態による電子機器の秘匿化の動作を示すフローチャートである。
【0033】
まず、処理部12は、入力された文字列に対して変換を開始すると(ステップ201)、1文字目を算盤の珠1の変位に基づいて数字に変換し(ステップ202)、2文字目の判定を行う(ステップ203)。
【0034】
その判定において、処理部12は、入力された当該平仮名の行に対応する位が、その前に入力された平仮名の行に対応する位より大きいか、等しいか、小さいか判定する。ア行には一の位が対応し、カ行には十の位が対応し、サ行には百の位が対応し、以下同様である。
【0035】
(直前の平仮名の行に対応する位)>(当該平仮名の行に対応する位)である場合、処理部12は、当該平仮名に対応する数字と直前の平仮名に対応する数字に加算する(ステップ204)。当該平仮名と直前の平仮名とが、複数桁からなる数字の異なる位に表されることになる。
【0036】
(直前の平仮名の行に対応する位)<(当該平仮名の行に対応する位)の場合、処理部12は、当該平仮名に対応する数字を、直前の平仮名に対応する数字の後に「+」で接続して演算式とする(ステップ205)。
【0037】
また、(直前の平仮名の行に対応する位)=(当該平仮名の行に対応する位)の場合、処理部12は、更に(直前の平仮名)=(当該平仮名)であるか否か判定する(ステップ206)。
【0038】
(直前の平仮名)=(当該平仮名)であれば、処理部12は、当該平仮名に対応する数字を、直前の平仮名に対応する数字の後に「−」で接続して演算式とする(ステップ207)。(直前の平仮名)≠(当該平仮名)であれば、処理部12は、当該平仮名に対応する数字を、直前の平仮名に対応する数字の後に「+」で接続して演算式とする(ステップ208)。
【0039】
処理部12は、ステップ203〜208の処理を、文字入力が終了するまで繰り返す(ステップ209)。
【0040】
以下、本実施形態による電子機器における日本語文字入力の具体例について説明する。
【0041】
図5は、「あ」を入力するときの様子を示す図である。
【0042】
「あ」を入力する場合、ユーザは「あ」が表示されている珠1を所定のタッチ操作(ドラッグ操作もしくはフリック操作)により上方向に変位させる。電子機器の処理部12がそのタッチ操作に基づいて「あ」を入力する。
【0043】
図6は、「い」を入力するときの様子を示す図である。
【0044】
「い」を入力する場合、ユーザは「い」が表示されている珠1を所定のタッチ操作により上方向に変位させる。電子機器の処理部12がそのタッチ操作に基づいて「い」を入力する。
【0045】
図7は、「う」を入力するときの様子を示す図である。
【0046】
「う」を入力する場合、ユーザは「う」が表示されている珠1を所定のタッチ操作により上方向に変位させる。それに伴って「い」の珠1も上方向に変位する。電子機器の処理部12は、そのタッチ操作に基づいて「う」を入力する。
【0047】
図8は、連続した文字列「いえ」を入力するときの様子を示す図である。
【0048】
「いえ」と入力する場合、ユーザは図1の状態から、「い」が表示されている珠1を上方向に変位させ、次に「え」が表示されている珠1を上方向に変位させる。「え」が表示されている珠1を上方向に変位させるとき、それに伴って「う」が表示されている珠1も上方向に変位する。電子機器の処理部12は、その一連のタッチ操作に基づいて「いえ」を入力する。
【0049】
図9は、連続した文字列「あいあい」を入力するときの様子を示す図である。
【0050】
「あいあい」と入力する場合、ユーザは図1の状態から、「あ」が表示されている珠1を上方向に変位させ、次に「い」が表示されている珠1を上方向に変位させる。更に、ユーザは「あ」が表示されている珠1を下方向に変位させ、次に「い」が表示されている珠1を下方向に変位させる。電子機器の処理部12は、その一連のタッチ操作に基づいて「あいあい」を入力する。この例の通り、文字入力は、珠の変位の絶対値によって生じるものであり、変位の方向(上下)によって生じるものではない。
【0051】
図10は、「つ」を秘匿化して入力するときの様子を示す図である。
【0052】
「つ」と入力する場合、ユーザは、図1の状態から「つ」が表示されている珠1を上方向に変位させる。「つ」は、算盤の数字の読み方で読むと「2000」である。そのため、電子機器の処理部12は、数情報として「2000」を出力する。
【0053】
図11は、「さけ」を秘匿化して入力するときの様子を示す図である。
【0054】
「さけ」と入力する場合、ユーザは、図1の状態から「さ」が表示されている珠1を上方向に変位させ、次に、「け」が表示されている珠1を上方向に変位させる。「さ」を算盤の数字の読み方で読むと「500」である。「け」を算盤の数字の読み方で読むと「30」である。そこで、処理部12は、数情報として「530」を出力する。
【0055】
また、図4に示した処理により、例えば「さようなら」と入力した場合、処理部12は、「500+40000002+5000+500000000」という数情夫を出力する。この「500+40000002+5000+500000000」という数式から、上記変換処理の規則に基づけば、「さようなら」という文字列を得ることができる。
【0056】
このような変換処理を利用することで、Eメール等の情報授受の場面において、解読方法を知らない人間や装置には容易に解読できないような秘匿性を得ることができる。
【0057】
なお、本実施形態では初期状態を図1に示したように珠1が下に位置した状態としたが、本発明はこれに限定されるものではない。他の例として、初期状態で梁3の上側の珠1が上に位置していてもよい。その場合、初期状態からア段の平仮名を入力するとき、ユーザは当該平仮名が表示された珠1を下方向に変位させるようなタッチ操作を行えばよい。また、その場合、処理部12は、平仮名と数情報の変換処理において、ア段の珠1が下に位置しているときに、その珠1に対応する数をカウントすることにすればよい。
【0058】
以上、本発明の実施形態について述べてきたが、本発明は、この実施形態だけに限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内において、この実施形態の一部の構成を変更してもよい。
【符号の説明】
【0059】
1 珠
11 表示部
12 処理部
13 文字データベース
14 変位判定部
15 情報変換部
2 枠
3 梁
4 軸
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネル式ディスプレイによって画面を表示すると共にタッチ操作を検知する表示部と、
それぞれの珠に文字を割り当てた算盤を模した画面を前記表示部に表示し、該珠を変位させるタッチ操作が検知されると、該タッチ操作に応じて文字を入力する処理部と、
を有する電子機器。
【請求項2】
前記算盤は複数の桁を有し、該算盤の梁の上段には1つ下段には4つの珠があり、前記複数の桁のそれぞれの位に50音の行が対応し、各位の前記梁の上段の珠にア段の文字が割り当てられ、前記下段の珠に上からイ段、ウ段、エ段、オ段の文字が割り当てられている、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記処理部は前記タッチ操作で変位した珠に応じた文字を入力する、請求項1または2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記処理部は、前記算盤の隣接する複数の珠を同時に変位させるタッチ操作が行われたとき、変位方向における最上流の珠に割り当てられた文字を入力する、請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記処理部は、入力した文字の情報として、前記算盤に表された数を示す数情報を出力する、請求項1から4のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項6】
前記処理部は、入力された文字の前記算盤上の位と該文字の直前に入力された文字の前記算盤上の位との関係に基づいて定まる演算子を含む演算式を、複数の文字からなる文字列に対応する数情報として出力する、請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
画面を表示すると共にタッチ操作を検知するタッチパネル式ディスプレイを備えた電子機器の文字入力方法であって、
それぞれの珠に文字を割り当てた算盤を模した画面を前記タッチパネル式ディスプレイに表示し、
前記珠を変位させるタッチ操作が検知されると、該タッチ操作に応じて文字を入力する、文字入力方法。
【請求項8】
前記算盤は複数の桁を有し、該算盤の梁の上段には1つ下段には4つの珠があり、前記複数の桁のそれぞれの位に50音の行が対応し、各位の前記梁の上段の珠にア段の文字が割り当てられ、前記下段の珠に上からイ段、ウ段、エ段、オ段の文字が割り当てられている、請求項7に記載の文字入力方法。
【請求項9】
画面を表示すると共にタッチ操作を検知するタッチパネル式ディスプレイを備えたコンピュータに実行させるための文字入力プログラムであって、
それぞれの珠に文字を割り当てた算盤を模した画面を前記タッチパネル式ディスプレイに表示する手順と、
前記珠を変位させるタッチ操作が検知されると、該タッチ操作に応じて文字を入力する手順とをコンピュータに実行させるための文字入力プログラム。
【請求項10】
前記算盤は複数の桁を有し、該算盤の梁の上段には1つ下段には4つの珠があり、前記複数の桁のそれぞれの位に50音の行が対応し、各位の前記梁の上段の珠にア段の文字が割り当てられ、前記下段の珠に上からイ段、ウ段、エ段、オ段の文字が割り当てられている、請求項9に記載の文字入力プログラム。
【請求項1】
タッチパネル式ディスプレイによって画面を表示すると共にタッチ操作を検知する表示部と、
それぞれの珠に文字を割り当てた算盤を模した画面を前記表示部に表示し、該珠を変位させるタッチ操作が検知されると、該タッチ操作に応じて文字を入力する処理部と、
を有する電子機器。
【請求項2】
前記算盤は複数の桁を有し、該算盤の梁の上段には1つ下段には4つの珠があり、前記複数の桁のそれぞれの位に50音の行が対応し、各位の前記梁の上段の珠にア段の文字が割り当てられ、前記下段の珠に上からイ段、ウ段、エ段、オ段の文字が割り当てられている、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記処理部は前記タッチ操作で変位した珠に応じた文字を入力する、請求項1または2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記処理部は、前記算盤の隣接する複数の珠を同時に変位させるタッチ操作が行われたとき、変位方向における最上流の珠に割り当てられた文字を入力する、請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記処理部は、入力した文字の情報として、前記算盤に表された数を示す数情報を出力する、請求項1から4のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項6】
前記処理部は、入力された文字の前記算盤上の位と該文字の直前に入力された文字の前記算盤上の位との関係に基づいて定まる演算子を含む演算式を、複数の文字からなる文字列に対応する数情報として出力する、請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
画面を表示すると共にタッチ操作を検知するタッチパネル式ディスプレイを備えた電子機器の文字入力方法であって、
それぞれの珠に文字を割り当てた算盤を模した画面を前記タッチパネル式ディスプレイに表示し、
前記珠を変位させるタッチ操作が検知されると、該タッチ操作に応じて文字を入力する、文字入力方法。
【請求項8】
前記算盤は複数の桁を有し、該算盤の梁の上段には1つ下段には4つの珠があり、前記複数の桁のそれぞれの位に50音の行が対応し、各位の前記梁の上段の珠にア段の文字が割り当てられ、前記下段の珠に上からイ段、ウ段、エ段、オ段の文字が割り当てられている、請求項7に記載の文字入力方法。
【請求項9】
画面を表示すると共にタッチ操作を検知するタッチパネル式ディスプレイを備えたコンピュータに実行させるための文字入力プログラムであって、
それぞれの珠に文字を割り当てた算盤を模した画面を前記タッチパネル式ディスプレイに表示する手順と、
前記珠を変位させるタッチ操作が検知されると、該タッチ操作に応じて文字を入力する手順とをコンピュータに実行させるための文字入力プログラム。
【請求項10】
前記算盤は複数の桁を有し、該算盤の梁の上段には1つ下段には4つの珠があり、前記複数の桁のそれぞれの位に50音の行が対応し、各位の前記梁の上段の珠にア段の文字が割り当てられ、前記下段の珠に上からイ段、ウ段、エ段、オ段の文字が割り当てられている、請求項9に記載の文字入力プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−59051(P2012−59051A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−202145(P2010−202145)
【出願日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】
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