説明

電子機器及びその制御方法

【課題】省エネルギーモードから通常モードへの復帰を短時間で行うことを可能にする電子機器及びその制御方法を提供する。
【解決手段】電子機器100は、省エネモードを有する電子機器であって、省エネモードへの移行時に、全体制御部106が管理するレジスタ設定値を記憶するRAM109と、省エネモードからの復帰時に、ダイレクトメモリアクセスによってRAM109からレジスタ設定値を読み出すDMAコントローラ108と、を有し、全体制御部106は、読み出したレジスタ設定値を用いて初期化処理を行うことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器及びその制御方法に関し、特に、省エネモードからの迅速な復帰を実現する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明に関連する技術を記載する文献として、特許文献1,2を挙げる。
【0003】
特許文献1には、省電力モードでの消費電力を低減し、また、省電力モードから通常動作モードへの復帰も短時間で行うことができるようにすることを目的として、通常モードでの動作中にROMから省エネルギーモードからの復帰に必要なデータの少なくとも一部を読み出してメインメモリに記憶させておくというような構成が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、省エネルギーモード時の消費電力を最小限に抑えると共に、省エネルギーモードと通常モードの切り換え時に通信が途絶えることの内容にすることを目的として、省エネルギーモード時に給電が停止するメインCPUが移行時にサブCPUに省エネルギーモード移行を指示し、サブCPUがデータ転送を停止させることなく送受信制御を自己の管理下に移行させる技術が開示されている。
【特許文献1】特許3798353号公報
【特許文献2】特開2005−303978号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、画像形成装置において、消費電力低減の要求が大きく、特に操作や印刷ジョブの実行がない待機時の消費電力の低減が要求されている。そこで、特に消費電力が大きいエンジン部分の給電を停止する省エネルギーモードを設け、待機時には省エネルギーモードに移行することによって消費電力を低減することが行われている。
【0006】
また、さらに消費電力を低減させるために、CPUへの給電を停止する技術や、制御用ASIC(Aplication Specific IC)若しくはSoC(System on Chip)の給電ラインを複数の系統に分けて省エネルギーモードで不要な機能への給電を停止する技術も、既に知られている。
【0007】
しかしながら、今までのCPUへの給電を停止する技術では、通常動作モードへの復帰に、電源投入時と同じようにハードウェア/ソフトウェアの初期化処理を要することになり、復帰に要する時間が長いという問題があった。
【0008】
そこで本発明は、上記実情に鑑みて、省エネルギーモードから通常モードへの復帰を短時間で行うことを可能にする電子機器及びその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を備えることとする。
【0010】
本発明に係る電子機器は、省エネモードを有する電子機器であって、前記省エネモードへの移行時に、装置全体の制御部が管理するレジスタ設定値を記憶する記憶手段と、前記省エネモードからの復帰時に、ダイレクトメモリアクセスによって前記記憶手段から前記レジスタ設定値を読み出すDMA制御手段と、を有し、前記制御部は、読み出した前記レジスタ設定値を用いて初期化処理を行うことを特徴とする。
【0011】
本発明に係る電子機器の制御方法は、省エネモードを有する電子機器の制御方法であって、前記省エネモードへの移行時に、装置全体の制御部が管理するレジスタ設定を記憶する記憶工程と、前記省エネモードからの復帰時に、ダイレクトメモリアクセスによって前記記憶工程で記憶された前記レジスタ設定値を読み出すDMA制御工程と、前記制御部により、読み出した前記レジスタ設定値を用いて初期化処理を行う工程と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、省エネルギーモードから通常モードへの復帰を短時間で行うことを可能にする電子機器及びその制御方法を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を実施形態により詳細に説明する。
本実施形態に係る電子機器は、限定するものではないが、例えば、電子写真方式の画像形成装置や、インクジェット方式の画像形成装置であってもよい。画像形成装置は、動作時の消費電力を多く必要とするものの待機時間が長く、省エネルギーモードの制御に関連する本発明の効果を特に有利に発揮することができる。以下、本実施形態に係る電子機器は、インクジェット方式の画像形成装置であることとする。
【0014】
まず、本実施形態の構成を図1と図2を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る電子機器100の概略構成を示すブロック図である。図示のように、電子機器100は、SoC(System on Chip)101と、RAM109と、クロックジェネレータ110と、ROM111と、を備える。以下、各部について説明する。
【0015】
SoC101は、装置の全体を制御する全体制御部106と、省エネルギー(以下、「省エネ」と略す)状態における制御を行う省エネ制御部102と、RAM109の制御を行うRAMコントローラ105と、を有する。
【0016】
クロックジェネレータ110は、システムで必要なクロックを生成する。
RAM109は、画像データや、プログラムで使用するメインメモリである。
RAMコントローラ105は、RAM109へのアクセス制御や、定期的なリフレッシュ動作制御、省エネ状態へ移行時にセルフリフレッシュへ移行するコマンドを制御する。
ROM111は、プログラムや、印字吐出用の波形データ等が格納されており、電源起動時にRAM109に展開し、使用する。FlashROMなどの不揮発性のROMを使用する。
【0017】
省エネ制御部102は、省エネ状態から復帰要因を検出する機能を備え、省エネ復帰用のタイマ等を有する。電子機器100の操作/表示部(図示せず)でユーザがキー操作を行うと、この省エネ制御部102が入力信号のエッジを検出し、復帰信号を発生させることで、復帰動作を行う。
【0018】
全体制御部106は、電子機器100の動作に必要な種々の演算や処理を行う中央演算装置であるCPU107と、CPU107を使用しないでRAM109やROM111へのダイレクトメモリアクセスを行うための制御をするDMAコントローラ108と、を備える。
【0019】
電子機器100は、リセット信号を2系統有し、電源起動時には、両方ともリセット状態となる。省エネ移行時は、RESET_1信号のみリセット状態とすることで、外部端子をHi−Zにし、電源の回り込みを防止する。
【0020】
電源起動時は、CPU107がリセット解除後、ROM111からプログラムを起動し、各制御部の初期化動作を行う。CPU107は、初期化完了後、ROM111に記憶されているプログラムを、RAM109にコピーし、RAM109上のプログラムで動作する。
【0021】
図2は、電子機器100の省エネモード時の給電状態を示すブロック図である。図示のように、SoC101のコア電源は2系統に分かれている。図2の斜線部は、省エネ状態において給電がされていないブロックを示している。
【0022】
PWR_CTL信号は、省エネ状態に移行する際に、図2の斜線で示したブロックへの給電を制御する信号である。省エネ状態では、CPU107を含む全体制御部106や外部に接続されたROM111等の電源がOFFとなる。RAM109は、RAMコントローラ105によりセルフリフレッシュ状態になっており、通常時より消費電力が少ない状態である。
【0023】
次に、省エネ状態からの復帰動作について説明する。
省エネ状態から復帰する場合は、図2の斜線部に電源を給電し、リセット信号を解除する。CPU107は、電源起動時と同様にROM111から起動を開始する。
【0024】
省エネ制御部102には、省エネ復帰フラグ103を有しており、これは、電源起動時と省エネ復帰時の区別をするために使用する。省エネに移行時は、この省エネ復帰フラグ103を有効に設定しておくことで、CPU107が起動を開始したあと、このフラグ103を確認し電源起動時なのか省エネ復帰時なのかを判定することが可能となる。この省エネ復帰フラグ103は、省エネ中に電源がOFFにならない省エネ制御部102にあるため、省エネ状態に移行してもクリアされることがない。
【0025】
省エネ移行時に、全体制御部106で設定されているハードウェア設定値を、RAM109上にテーブルとして設定しておく。その際、そのテーブルの開始アドレスをDMA_SADRレジスタ104に記録しておく。なお、本実施形態においては、DMA_SADRは、レジスタとして有しているが、RAM109上の領域を使用してもよい。
【0026】
CPU107は、ROM111からの起動後、省エネ復帰フラグ103により省エネからの復帰動作と判定した場合、DMA_SADRの値を取得し、DMAコントローラ108に設定する。DMA転送を開始すると、省エネ移行前のレジスタ設定値がDMAにより、全体制御部106の各レジスタに設定される。
【0027】
図3は、レジスタマッピング例を示す図である。
動作開始を指示するための起動レジスタ202と、各種設定用の動作パラメータレジスタ201と、を別アドレスにまとめる。省エネ復帰時は、制御系への設定を行わないように、DMA設定することで、DMA転送サイズを少なくすることができる。また、各レジスタの配置は、DMA転送サイズが小さくなるように、つめてマッピングしてあることが望ましい。そのほうが、より高速に初期設定が可能となる。
【0028】
図4は、本実施形態のライトプロテクト制御を説明するための図である。ライトプロテクト設定レジスタ203からは、起動レジスタ202のみにwrite_protect信号が接続されている。write_protect信号が有効な場合、起動レジスタ202へのライトは無効となる。
【0029】
省エネ復帰時は、ライトプロテクトを有効に設定しておき、DMAによりレジスタ設定を行う。これにより、省エネ復帰時の初期化動作で、発生させたくない動作を抑制することができる。
【0030】
また、図4の例は、図3の例と比較して、起動レジスタ202と動作パラメータのアドレスを分ける必要がなくなるため、レジスタマッピングをつめることができ、より少ないDMA転送サイズでレジスタ設定が可能となる。
【0031】
図5は、DMAで用いられるディスクリプタ形式を示す図である。
・DMAコントローラ108は、最初のディスクリプタアドレスのみ設定する。
・省エネ復帰動作開始後、図5に図示した形式でメモリに置かれたディスクリプタをリードすることで、DMA動作パラメータを取得する。
・転送サイズ分のデータ転送が終了すると、終了フラグから終了かどうかの判定を行う。
・終了ではない場合は、次のディスクリプタアドレスで示されるメモリ領域から次のディスクリプタをリードする。
以上の処理を終了するまで続ける。
【0032】
本実施形態において、ディスクリプタを用いる理由について説明する。
初期化が必要な各レジスタ/SRAMは、メモリマップ上に点在している。ところが、DMAは連続したアドレスには、有効であるが、非連続な場合は、その都度転送先アドレスを設定する必要がある。また、一旦RAM109上にレジスタ設定値を回避する場合も、全レジスタ設定値を連続したメモリ空間に置くと、メモリ管理が難しくなってしまう。
【0033】
そこで、図5に示したようなディスクリプタを使用することで、点在したレジスタ設定値を、点在したレジスタに対し一連の動作で転送することが可能となる。これにより、CPUの介在が不要となり、より高速に初期化を終えることができる。
【0034】
図6は、伸張機能を搭載したDMAコントローラ108の機能ブロック図である。
起動制御部301は、図5で示したようなディスクリプタを解釈し、リードDMAコントローラ302/ライトDMAコントローラ303を制御する。伸張器304は、圧縮されたデータを伸張する。
【0035】
DMA起動後、起動制御部301は、設定された最初のディスクリプタアドレスに対しリードDMAコントローラ302を起動する。受けとったリードデータ(最初のディスクリプタ)から、転送元/先アドレスを取得し、リードDMAコントローラ302/ライトDMAコントローラ303を起動する。
【0036】
転送元アドレスからリードしたデータは伸張器304で伸張され、ライトDMAコントローラ303に渡される。ライトDMAコントローラ303は、受けとったデータを転送先アドレスに転送する。このような動作をディスクリプタから取得した転送サイズ分行う。
【0037】
伸張器304は、伸張を行うか否かを設定可能であり、伸張を行わない場合は、伸張器304をスルーすることになる。また、伸張器304は、省エネモードへの移行時に、レジスタ設定値を圧縮する機能も有する。
【0038】
DMAコントローラ108の構成を、図6に示すような構成のものとすることによって、データを圧縮することで、レジスタ設定値をRAM109にコピーする際に、容量を削減することが可能となる。
【0039】
図7は、図4のDMAコントローラで使用するディスクリプタ形式のさらに別の一例を示した図である。図5との違いは、ディスクリプタに、伸張可否の設定値を含んでいることである。これにより上述の伸張器304をスルーするかどうかを判定している。
【0040】
図8は、この画像形成装置の省エネ移行時の処理フローを示すフローチャート図である。
最後のプリント動作、コピー動作、スキャナ動作等のどれかが終了した時点から、あらかじめ決められた一定時間が経過すると省エネモードへ移行する。
ステップS101では、省エネモードへの移行可能かどうかを判定する。状態異常等のエラーが発生している場合等は、移行不可とする。
移行可能な場合は、ステップS102でレジスタ値回避処理を行う。このとき、上述の全体制御部106の各レジスタ設定値をRAM109上にコピーする。
このとき、各レジスタテーブルが大きくなる場合は、テーブル自体を圧縮しておく。
また、ここでは、復帰時のDMA処理用に各ディスクリプタテーブルをRAM109上に準備しておく。
【0041】
ステップS103では、上記ディスクリプタテーブルの最初のディスクリプタの開始アドレスを、省エネ制御部102のDMA_SADRレジスタ104に設定しておく。
ステップS104では、省エネモードへの移行処理を行う。省エネ制御部102の省エネ復帰フラグ103を有効設定にし、CPU107等省エネ時に動作不要なブロックへの電源をOFFにする。ステップS105では、エラー表示等を行う。
【0042】
図9は、本実施形態における、省エネから復帰動作について説明したフローチャート図である。
CPU107は、リセットが解除されると、ブートプログラムを起動する。図9では、ブート動作、特に省エネから復帰時のブート動作について説明する。
【0043】
ステップS201では、ブート動作が省エネからの復帰か電源起動時なのかを判定している。図8のステップS104において有効にした省エネ制御部102の復帰フラグ103を確認することで、省エネモードからの復帰動作であることが分かる。省エネモードからの復帰ではない場合は、電源起動時の初期化処理を行う(ステップS205)。
【0044】
ステップS202では、初期設定用のDMAの転送開始アドレスを設定する。このとき、図8のステップS103において設定しておいた省エネ制御部102のDMA_SADRレジスタ104から開始アドレスを取得し、DMAの転送開始アドレス設定レジスタに設定する。
【0045】
ステップS203でDMA転送開始設定を行うことで、初期化動作が自動で行われる。DMA転送開始後、ステップS204で、DMAの転送終了確認を行う。
【0046】
ここでは、全ての初期設定をDMAで行っていることになるが、一部のレジスタのみでもよい。また、DMA転送完了までの間、初期化動作の要らない別の動作を行ってもよいし、一部の初期設定のみCPU107で初期設定後、外部デバイスの初期設定等を行っても良い。
【0047】
以上に説明した実施形態を変形した実施形態について図10を参照して説明する。
図10は、省エネモード及び復帰時の動作に関連する部分の構成を示すブロック図である。図10に示す例では、省エネ復帰時の初期化動作用のDMAコントローラを2つ有している。図10中、DMAコントローラ108は、主にエンジン制御に関するレジスタの初期設定で使用する。DMAコントローラ112は、エンジン制御以外で使用する。DMAコントローラ108,DMAコントローラ112の動作は、図2を参照して説明したものと同じである。
【0048】
省エネからの復帰時は、DMAコントローラ108,DMAコントローラ112を用いて初期化動作を行う。ここで、DMAコントローラ108は、主にエンジン制御に関するレジスタ初期設定で使用するが、一部のレジスタのみでもよい。
【0049】
DMAコントローラ108は、レジスタの初期化完了後、初期化済みの制御回路を用いてエンジンの初期動作が必要なものを対象としている。こうすることで、全レジスタの初期設定を完了する前に、時間のかかるエンジンの初期動作を開始することが可能となる。したがって、より高速にシステムを復帰させることができる。
【0050】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明による実施形態に係る電子機器の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係る電子機器の省エネモード時の給電状態を示すブロック図である。
【図3】本実施形態におけるレジスタのレジスタマッピング例を示す図である。
【図4】本実施形態のライトプロテクト制御を説明するための図である。
【図5】本実施形態におけるDMAで用いられるディスクリプタの形式を示す図である。
【図6】本実施形態のDMAコントローラの構成を示す機能ブロック図である。
【図7】本実施形態におけるDMAで用いられるディスクリプタの形式のさらに別の一例を示す図である。
【図8】本実施形態の省エネ移行時の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態の省エネ復帰時の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明による別の実施形態の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0052】
100 電子機器
101 SoC(System on Chip)
102 省エネ制御部
103 省エネ復帰フラグ
104 DMA_SADRレジスタ
105 RAMコントローラ
106 全体制御部
107 CPU
108 DMAコントローラ
109 RAM
110 クロックジェネレータ
111 ROM
201 動作パラメータレジスタ
202 起動レジスタ
203 ライトプロテクト設定レジスタ
301 起動制御部
302 リードDMAコントローラ
303 ライトDMAコントローラ
304 伸張器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
省エネモードを有する電子機器であって、
前記省エネモードへの移行時に、装置全体の制御部が管理するレジスタ設定値を記憶する記憶手段と、
前記省エネモードからの復帰時に、ダイレクトメモリアクセスによって前記記憶手段から前記レジスタ設定値を読み出すDMA制御手段と、を有し、
前記制御部は、読み出した前記レジスタ設定値を用いて初期化処理を行うことを特徴とする、電子機器。
【請求項2】
前記レジスタ設定値は、少なくとも1つ以上がライトプロテクトを有効にするか否かに関する設定を含み、
前記制御部は、前記省エネモードからの復帰時に、前記ライトプロテクトを有効にすることを特徴とする、請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記DMA制御手段は、ディスクリプタ方式でダイレクトメモリアクセスを行うことを特徴とする、請求項1又は2記載の電子機器。
【請求項4】
前記DMA制御手段は、圧縮伸張手段を有し、前記省エネモードへの移行時に、前記圧縮伸張手段を用いて前記レジスタ設定値を圧縮して前記記憶手段に記憶し、前記省エネモードからの復帰時に前記圧縮伸張手段を用いて圧縮された前記レジスタ設定値を伸張して読み出すことを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項記載の電子機器。
【請求項5】
省エネモードを有する電子機器の制御方法であって、
前記省エネモードへの移行時に、装置全体の制御部が管理するレジスタ設定を記憶する記憶工程と、
前記省エネモードからの復帰時に、ダイレクトメモリアクセスによって前記記憶工程で記憶された前記レジスタ設定値を読み出すDMA制御工程と、
前記制御部により、読み出した前記レジスタ設定値を用いて初期化処理を行う工程と、
を含むことを特徴とする、電子機器の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−68355(P2010−68355A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−234032(P2008−234032)
【出願日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】