電子機器
【課題】 相対移動可能に連結されている第一の電子機器と第二の電子機器とをL字型接続端子を有するケーブルで接続する場合において、第一の電子機器と第二の電子機器とが相対移動してもケーブルが外れ難い電子機器を提供する。
【解決手段】 本発明の電子機器は、一端部にL字型接続端子を有するケーブルと、前記L字型接続端子が嵌合されるコネクタを有する第一の電子機器と、前記ケーブルの他端部が接続され、前記第一の電子機器に相対移動可能に連結される第二の電子機器と、前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とが相対移動して前記L字型接続端子と前記コネクタとの嵌合が外れる方向に前記ケーブルが撓むとその撓みによって前記一端部に捻れが生じるような方向に前記一端部が延びるよう前記L字型接続端子と前記コネクタとの相対回転を規制する規制手段と、を備える。
【解決手段】 本発明の電子機器は、一端部にL字型接続端子を有するケーブルと、前記L字型接続端子が嵌合されるコネクタを有する第一の電子機器と、前記ケーブルの他端部が接続され、前記第一の電子機器に相対移動可能に連結される第二の電子機器と、前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とが相対移動して前記L字型接続端子と前記コネクタとの嵌合が外れる方向に前記ケーブルが撓むとその撓みによって前記一端部に捻れが生じるような方向に前記一端部が延びるよう前記L字型接続端子と前記コネクタとの相対回転を規制する規制手段と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
第一の電子機器と第二の電子機器とを相対移動可能に連結した電子機器が知られている。具体的には例えば、第一の電子機器としてのプリンタの上に第二の電子機器としてのイメージスキャナを揺動可能に連結した所謂複合機や、第一の電子機器としてのイメージスキャナの上に第二の電子機器としてのオートドキュメントフィーダ(ADF)を揺動可能に連結した画像読み取り装置などがある。
【0003】
第一の電子機器と第二の電子機器とを相対移動可能に連結する場合、第一の電子機器にコネクタを設け、第二の電子機器から延びるケーブルの端部(一端部)にL字型接続端子を設け、L字型接続端子を第一の電子機器のコネクタに嵌合することによって第一の電子機器と第二の電子機器とを電気的に接続する場合がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
L字型接続端子を有するケーブルで第一の電子機器と第二の電子機器とを接続する場合、L字型接続端子が設けられている一端部が第二の電子機器に接続されている側の端部(他端部)に向かって延びるようにL字型接続端子とコネクタとの相対回転が規制されている場合が多い。しかしながら、他端部に向かってケーブルが延びるようにすると、第一の電子機器と第二の電子機器との相対移動に伴ってケーブルが撓むことによってL字型接続端子にコネクタとの嵌合が外れる方向の力が繰り返し作用し、L字型接続端子が外れてしまう場合がある。
【0005】
図11(A)は従来の電子機器70の背面を示す模式図であって、第二の電子機器72が揺動していないときの模式図である。図11(B)は電子機器70を図11(A)に示すY方向から見た模式図であって、第二の電子機器72が揺動したときの模式図である。ケーブル73の一端部73aにはL字型接続端子74が設けられており、L字型接続端子74は第一の電子機器71に設けられているコネクタに嵌合されている。図11(A)に示すようにケーブル73の他端部73bは第二の電子機器72に接続されており、一端部73aは他端部73bに向かって延びている。この場合、第二の電子機器72を揺動すると図11(B)に示すようにケーブル73が図中のX方向に撓む場合がある。ここでX方向はL字型接続端子74とコネクタとの嵌合が外れる方向である。ケーブル73がX方向に撓むと、その撓みによって一端部にX方向の力、すなわちコネクタとの嵌合が外れる方向の力が作用し、それによりL字型接続端子74にX方向の力が作用し、揺動が繰り返されることでL字型接続端子74がコネクタから外れてしまう場合がある。
【0006】
本発明は上記問題を解決するために創作されたものであって、相対移動可能に連結されている第一の電子機器と第二の電子機器とをL字型接続端子を有するケーブルで接続する場合において、第一の電子機器と第二の電子機器とが相対移動してもケーブルが外れ難い電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る電子機器は、一端部にL字型接続端子を有するケーブルと、前記L字型接続端子が嵌合されるコネクタを有する第一の電子機器と、前記ケーブルの他端部が接続され、前記第一の電子機器に相対移動可能に連結される第二の電子機器と、前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とが相対移動して前記L字型接続端子と前記コネクタとの嵌合が外れる方向に前記ケーブルが撓むとその撓みによって前記一端部に捻れが生じるような方向に前記一端部が延びるよう前記L字型接続端子と前記コネクタとの相対回転を規制する規制手段と、を備える。この電子機器によると、L字型接続端子とコネクタとの嵌合が外れる方向にケーブルが撓んでも、その撓みは一端部を捻る力として作用し、L字型接続端子にコネクタとの嵌合が外れる方向の力が作用し難い。よって、第一の電子機器と第二の電子機器とが相対移動してもケーブルが外れ難い。
【0008】
さらに本発明に係る電子機器では、前記コネクタが設けられている面に垂直な方向から見たとき、前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とが相対移動すると前記他端部は鉛直線上を移動し、前記一端部は前記コネクタから水平方向に延びる。コネクタが設けられている面に垂直な方向から見たとき他端部が鉛直線上を移動する場合、一端部がコネクタから水平方向に延びるようにすると、ケーブルの撓みは一端部を捻る力として作用するので、ケーブルが外れ難い。
【0009】
さらに本発明に係る電子機器では、前記第二の電子機器は、前記第一の電子機器に揺動可能に連結される。
さらに本発明に係る電子機器では、前記規制手段は前記第一の電子機器から突出し、前記L字型接続端子が前記コネクタに嵌合されると前記L字型接続端子又は前記ケーブルに当接して前記L字型接続端子と前記コネクタとの相対回転を規制する。この電子機器によると、L字型接続端子とコネクタとが相対回転可能な形状であっても、L字型接続端子とコネクタとの相対回転を防止できる。
【0010】
さらに本発明に係る電子機器では、前記規制手段は、前記L字型接続端子の周囲を囲うリブである。この電子機器によると、第二の電子機器が相対移動してケーブルの一端部に捻る力が作用してもL字型接続端子がケーブルの周方向に揺動されることを防止でき、ケーブルがより外れ難くなる。
さらに本発明に係る電子機器では、前記第一の電子機器は原稿を読み取ってディジタル画像を出力する画像読み取り装置であり、前記第二の電子機器は複数の原稿を前記画像読み取り装置に順に供給するオートドキュメントフィーダである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づいて説明する。
図2は本発明の一実施例に係る複合機1の正面図であり、図3は複合機1の側面図である。複合機1は第一の電子機器としての画像読み取り装置10とレーザープリンタ11とで構成されており、画像読み取り装置10はレーザープリンタ11に支持部12により揺動自在に連結されている。画像読み取り装置10には第二の電子機器としてのオートドキュメントフィーダ(ADF)13が相対移動可能に連結されている。具体的にはADF13はヒンジにより画像読み取り装置10に揺動可能に連結されている。画像読み取り装置10及びADF13は特許請求の範囲に記載の電子機器を構成している。
【0012】
ADF13は、原稿カバー14、複数の読み取り対象の原稿を一括して載置するための第一の原稿台15、第一の原稿台15に載置された原稿を1枚ずつ搬送する図示しない搬送機構などを備えている。原稿カバー14はヒンジにより第二の原稿台45(図4参照)の盤面を開放する姿勢から第二の原稿台45の盤面を覆う姿勢に揺動自在に画像読み取り装置10に連結されている。原稿カバー14は第二の原稿台45に載置された原稿を押さえるとともに、光源33(図4参照)の放射光以外の光が原稿を照らすことがないよう第二の原稿台45を覆うものである。搬送機構は原稿を搬送するためのローラ46(図4参照)やローラ46を回転させるモータなどを有し、後述するケーブルによって画像読み取り装置10に電気的に接続されている。
【0013】
図4は画像読み取り装置10の模式図であり、図5は画像読み取り装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。画像読み取り装置10は、リニアイメージセンサ30、光学系32(図5参照)、主走査駆動部36(図5参照)、副走査駆動部37(図5参照)、AFE(Analog Front End)部41(図5参照)、ディジタル画像処理部42(図5参照)、制御部56(図5参照)などを備える。
【0014】
光学系32(図5参照)は、光源33、ミラー34、レンズ35などで構成され、キャリッジ31に搭載されている。光源33は蛍光管ランプ等の管照明装置から構成され、原稿Mの走査線近傍を照射する。ミラー34及びレンズ35は光源33に照射された原稿Mの走査線上の反射光像をリニアイメージセンサ30に結像させる。尚、光源33の位置を変えて原稿の透過光像をリニアイメージセンサ30に結像させるようにしてもよい。
【0015】
リニアイメージセンサ30は、RGB各色の受光素子が図4において紙面垂直方向に直線状に並ぶ姿勢でキャリッジ31に搭載されている。リニアイメージセンサ30は、光学系32により結像される走査線上の光学像を走査し、その光学像の濃淡に相関する電気信号を出力する。
主走査駆動部36(図5参照)は、リニアイメージセンサ30を駆動するために必要な駆動パルスをリニアイメージセンサ30に出力する駆動回路である。主走査駆動部36は、例えば同期信号発生器、駆動用タイミングジェネレータ等から構成される。
【0016】
副走査駆動部37(図5参照)は、走査線の長手方向軸に垂直に架設されキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸38、キャリッジモータ39、駆動ベルト40、駆動回路などを備えている。第二の原稿台45に載置された原稿を読み取る場合、キャリッジモータ39がキャリッジ31を駆動ベルト40で牽引することでリニアイメージセンサ30と原稿Mとが走査線に垂直な方向W(副走査方向)に相対移動するため、二次元画像の走査が可能となる。第一の原稿台15に載置された原稿を読み取る場合、副走査駆動部37はキャリッジ31を図4において破線で示す位置に移動させる。制御部56が搬送機構を制御して原稿Nを搬送することでリニアイメージセンサ30と原稿Nとが相対移動するため、二次元画像の走査が可能となる。
【0017】
AFE部41(図5参照)は、アナログ信号処理部、A/D変換器等から構成される。アナログ信号処理部はリニアイメージセンサ30から出力された電気信号に対して増幅、雑音低減処理等のアナログ信号処理を施して出力する。A/D変換器はアナログ信号処理部から出力された電気信号を所定ビット長のディジタル表現の出力信号に量子化して出力する。
【0018】
ディジタル画像処理部42(図5参照)は、AFE部41から出力された出力信号に対し、ガンマ補正、画素補間法による欠陥画素の補間、シェーディング補正、画像信号の鮮鋭化等の処理を行ってディジタル画像を作成する。尚、ディジタル画像処理部42で施す上記各種の処理は、制御部56で実行するコンピュータプログラムによる処理に置き換えてもよい。
【0019】
制御部56(図5参照)は、CPU57、ROM58及びRAM59を備えている。CPU57はROM58に記憶されたコンピュータプログラムを実行して複合機1の各部を制御する。ROM58はCPU57に各部を制御する処理を実行させるプログラム、各種のデータなどを記憶しているメモリであり、RAM59はプログラム、各種のデータなどを一時的に記憶するメモリである。制御部56は画像読み取り装置10としてもレーザープリンタ11としても機能する。
【0020】
次に、L字型接続端子及びコネクタについて説明する。
図6は、L字型接続端子の一端部近傍の斜視図である。L字型接続端子としてのプラグ61はケーブル60の一端部60aに設けられている。プラグ61はケーブル60本体に接続される基部61aと、基部61aから垂直に円柱状に突出する接続部61bとを有している。
【0021】
図7は、画像読み取り装置10に設けられているコネクタ62の周辺を示す斜視図である。コネクタ62は接続部61bを嵌合可能な形状に形成されている。コネクタ62の周囲には規制手段としてのリブ63が形成されている。リブ63は図示するように湾曲した壁状に突出している。リブ63の内周形状はプラグ61の基部61aの外周形状に概ね一致する形状に形成されている。本実施例のリブ63はケーブル60を延ばすのに障害にならないよう環状に閉じるのではなくケーブル60を延ばす方向に応じた位置が開いている。本実施例ではリブ63はケーブル60を水平方向に延ばすことができるように開いている。
【0022】
図8は、コネクタ62に嵌合されているプラグ61を示す斜視図である。プラグ61はコネクタ62に嵌合されると周囲をリブ63に囲まれるため、リブ63に当接することによりコネクタ62との相対回転が規制される。この結果、一端部60aは常に水平方向に延びることになる。
【0023】
次に、ケーブル60の接続について説明する。
図1(A)はADF13が画像読み取り装置10に対して揺動していないときの電子機器の背面図であり、図1(B)は図1(A)に示すY方向から見た側面図である。他端部60bはADF13内部で搬送機構に接続されている。なお、他端部60bにもプラグを設け、ADF13に設けたコネクタにプラグを嵌合することにより他端部60bをADF13に脱着自在に接続してもよい。図1(A)に示すように本実施例では他端部60bはコネクタ62の真上ではなく紙面左側にずれた位置で接続されている。画像読み取り装置10がレーザープリンタ11に対して揺動していないとき図1(B)に示すようにケーブル60はX方向には殆ど撓んでいない。ここでX方向はコネクタ62が設けられている壁に垂直な方向であり、プラグ61とコネクタ62との嵌合が外れる方向である。
【0024】
次に、ケーブル60が撓んだときに一端部60aに作用する力について説明する。
図9はADF13が画像読み取り装置10に対して揺動したときの電子機器の背面図であり、図10は図9に示すY方向から見た側面図である。ユーザが原稿を第二の原稿台45に載置するためにADF13を図1(A)に示す姿勢から図9に示す姿勢に揺動すると、図9に示すようにコネクタ62が設けられている面に垂直な方向から見たときケーブル60の他端部60bは鉛直線48上を移動する。このときケーブル60は図10に示すようにX方向に撓む。他端部60bが鉛直線48上を移動し、且つケーブル60がX方向に撓む場合、一端部60aを壁面に沿って水平方向に延ばすようにすると、その撓みは一端部60aに対してX方向の力として作用するのではなく、すなわちコネクタ62との嵌合が外れる方向の力として作用するのではなく、一端部60aを捻る力として作用する。その結果、一端部60aに捻れが生じる。ここで図9及び図10に示すZ方向は一端部60aを捻る力の方向を示している。
【0025】
以上説明した本発明の一実施例に係る電子機器によると、プラグ61とコネクタ62との嵌合が外れる方向にケーブル60が撓んでも、その撓みは一端部60aを捻る力として作用する。捻る力はプラグ61に対してコネクタ62との嵌合が外れる方向の力として作用し難い。よって、画像読み取り装置10に対してADF13が繰り返し揺動してもケーブル60が外れ難い。
【0026】
ケーブル60を捻る力はコネクタ62との嵌合が外れる力として作用し難いためプラグ61は外れ難くなるものの、それでも捻る力が繰り返し加わるとプラグ61がコネクタ62から外れる可能性がある。具体的には、捻る力はプラグ61をケーブル60の周方向に揺動する力として作用する。仮にリブ63がないとすると、画像読み取り装置10の揺動が繰り返されるとプラグ61にZ方向の力と反Z方向の力とが交互に作用することによってプラグ61がケーブル60の周方向に揺動され、その結果プラグ61がコネクタ62から徐々に離脱することになる。リブ63を設けると捻る力が作用してもプラグ61はリブ63に当接することによって揺動が規制される。従って、リブ63を設けるとプラグ61がコネクタ62から更に外れ難くなる。
【0027】
なお、本実施例ではプラグ61とコネクタ62との相対回転をリブ63によって規制しているが、例えばプラグ61を角柱状に形成し、コネクタ62を角穴状に形成するといったようにプラグ61とコネクタ62とを相対回転不能な形状に形成することにより規制してもよい。あるいは2本の突起を棒状に突出させ、棒状に突出した2本の突起でケーブル60の一端部60aを挟むことでプラグ61とコネクタ62との相対回転を規制するようにしてもよい。リブ63によって規制すると、プラグ61が円柱状に形成されておりコネクタ62が円穴状に形成されておりそのためプラグ61とコネクタ62とが相対回転可能であっても両者の相対回転を防止できる上、プラグ61がケーブル60の周方向に揺動することも防止できる。
【0028】
また、本実施例ではADF13を画像読み取り装置10に揺動可能に連結する場合を例に説明したが、例えばADF13を画像読み取り装置10に対して鉛直上方に移動するように連結してもよい。
また、本実施例ではコネクタ62が設けられている面に垂直な方向から見たとき他端部60bが鉛直線48上を移動する場合を例に説明したが、他端部60bが移動する方向は任意に設定してよい。また、本実施例では一端部60aが水平方向に延びる場合を例に説明したが、必ずしも水平方向である必要はなく、プラグ61とコネクタ62との嵌合が外れる方向にケーブルが撓んだときに捻れが生じる方向であれば任意の方向であってよい。
【0029】
また、本実施例では第一の電子機器及び第二の電子機器としてADF13及び画像読み取り装置10を例に説明したが、例えば第一の電子機器を画像読み取り装置10とし第二の電子機器をレーザープリンタ11としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】(A)は本発明の一実施例に係る電子機器の背面図、(B)はその側面図。
【図2】本発明の一実施例に係る電子機器を備える複合機の正面図。
【図3】本発明の一実施例に係る電子機器を備える複合機の側面図。
【図4】本発明の一実施例に係る第一の電子機器の模式図。
【図5】本発明の一実施例に係る第一の電子機器のブロック図。
【図6】本発明の一実施例に係るL字型接続端子の斜視図。
【図7】本発明の一実施例に係るコネクタ周辺を示す斜視図。
【図8】本発明の一実施例に係るL字型接続端子を示す斜視図。
【図9】本発明の一実施例に係る電子機器の背面図。
【図10】本発明の一実施例に係る電子機器の側面図。
【図11】従来の電子機器におけるL字型接続端子の外れを示す模式図。
【符号の説明】
【0031】
10 画像読み取り装置(第一の電子機器)、13 オートドキュメントフィーダ(第二の電子機器)、61 プラグ(L字型接続端子)、62 コネクタ、63 リブ(規制手段)
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
第一の電子機器と第二の電子機器とを相対移動可能に連結した電子機器が知られている。具体的には例えば、第一の電子機器としてのプリンタの上に第二の電子機器としてのイメージスキャナを揺動可能に連結した所謂複合機や、第一の電子機器としてのイメージスキャナの上に第二の電子機器としてのオートドキュメントフィーダ(ADF)を揺動可能に連結した画像読み取り装置などがある。
【0003】
第一の電子機器と第二の電子機器とを相対移動可能に連結する場合、第一の電子機器にコネクタを設け、第二の電子機器から延びるケーブルの端部(一端部)にL字型接続端子を設け、L字型接続端子を第一の電子機器のコネクタに嵌合することによって第一の電子機器と第二の電子機器とを電気的に接続する場合がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
L字型接続端子を有するケーブルで第一の電子機器と第二の電子機器とを接続する場合、L字型接続端子が設けられている一端部が第二の電子機器に接続されている側の端部(他端部)に向かって延びるようにL字型接続端子とコネクタとの相対回転が規制されている場合が多い。しかしながら、他端部に向かってケーブルが延びるようにすると、第一の電子機器と第二の電子機器との相対移動に伴ってケーブルが撓むことによってL字型接続端子にコネクタとの嵌合が外れる方向の力が繰り返し作用し、L字型接続端子が外れてしまう場合がある。
【0005】
図11(A)は従来の電子機器70の背面を示す模式図であって、第二の電子機器72が揺動していないときの模式図である。図11(B)は電子機器70を図11(A)に示すY方向から見た模式図であって、第二の電子機器72が揺動したときの模式図である。ケーブル73の一端部73aにはL字型接続端子74が設けられており、L字型接続端子74は第一の電子機器71に設けられているコネクタに嵌合されている。図11(A)に示すようにケーブル73の他端部73bは第二の電子機器72に接続されており、一端部73aは他端部73bに向かって延びている。この場合、第二の電子機器72を揺動すると図11(B)に示すようにケーブル73が図中のX方向に撓む場合がある。ここでX方向はL字型接続端子74とコネクタとの嵌合が外れる方向である。ケーブル73がX方向に撓むと、その撓みによって一端部にX方向の力、すなわちコネクタとの嵌合が外れる方向の力が作用し、それによりL字型接続端子74にX方向の力が作用し、揺動が繰り返されることでL字型接続端子74がコネクタから外れてしまう場合がある。
【0006】
本発明は上記問題を解決するために創作されたものであって、相対移動可能に連結されている第一の電子機器と第二の電子機器とをL字型接続端子を有するケーブルで接続する場合において、第一の電子機器と第二の電子機器とが相対移動してもケーブルが外れ難い電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る電子機器は、一端部にL字型接続端子を有するケーブルと、前記L字型接続端子が嵌合されるコネクタを有する第一の電子機器と、前記ケーブルの他端部が接続され、前記第一の電子機器に相対移動可能に連結される第二の電子機器と、前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とが相対移動して前記L字型接続端子と前記コネクタとの嵌合が外れる方向に前記ケーブルが撓むとその撓みによって前記一端部に捻れが生じるような方向に前記一端部が延びるよう前記L字型接続端子と前記コネクタとの相対回転を規制する規制手段と、を備える。この電子機器によると、L字型接続端子とコネクタとの嵌合が外れる方向にケーブルが撓んでも、その撓みは一端部を捻る力として作用し、L字型接続端子にコネクタとの嵌合が外れる方向の力が作用し難い。よって、第一の電子機器と第二の電子機器とが相対移動してもケーブルが外れ難い。
【0008】
さらに本発明に係る電子機器では、前記コネクタが設けられている面に垂直な方向から見たとき、前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とが相対移動すると前記他端部は鉛直線上を移動し、前記一端部は前記コネクタから水平方向に延びる。コネクタが設けられている面に垂直な方向から見たとき他端部が鉛直線上を移動する場合、一端部がコネクタから水平方向に延びるようにすると、ケーブルの撓みは一端部を捻る力として作用するので、ケーブルが外れ難い。
【0009】
さらに本発明に係る電子機器では、前記第二の電子機器は、前記第一の電子機器に揺動可能に連結される。
さらに本発明に係る電子機器では、前記規制手段は前記第一の電子機器から突出し、前記L字型接続端子が前記コネクタに嵌合されると前記L字型接続端子又は前記ケーブルに当接して前記L字型接続端子と前記コネクタとの相対回転を規制する。この電子機器によると、L字型接続端子とコネクタとが相対回転可能な形状であっても、L字型接続端子とコネクタとの相対回転を防止できる。
【0010】
さらに本発明に係る電子機器では、前記規制手段は、前記L字型接続端子の周囲を囲うリブである。この電子機器によると、第二の電子機器が相対移動してケーブルの一端部に捻る力が作用してもL字型接続端子がケーブルの周方向に揺動されることを防止でき、ケーブルがより外れ難くなる。
さらに本発明に係る電子機器では、前記第一の電子機器は原稿を読み取ってディジタル画像を出力する画像読み取り装置であり、前記第二の電子機器は複数の原稿を前記画像読み取り装置に順に供給するオートドキュメントフィーダである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づいて説明する。
図2は本発明の一実施例に係る複合機1の正面図であり、図3は複合機1の側面図である。複合機1は第一の電子機器としての画像読み取り装置10とレーザープリンタ11とで構成されており、画像読み取り装置10はレーザープリンタ11に支持部12により揺動自在に連結されている。画像読み取り装置10には第二の電子機器としてのオートドキュメントフィーダ(ADF)13が相対移動可能に連結されている。具体的にはADF13はヒンジにより画像読み取り装置10に揺動可能に連結されている。画像読み取り装置10及びADF13は特許請求の範囲に記載の電子機器を構成している。
【0012】
ADF13は、原稿カバー14、複数の読み取り対象の原稿を一括して載置するための第一の原稿台15、第一の原稿台15に載置された原稿を1枚ずつ搬送する図示しない搬送機構などを備えている。原稿カバー14はヒンジにより第二の原稿台45(図4参照)の盤面を開放する姿勢から第二の原稿台45の盤面を覆う姿勢に揺動自在に画像読み取り装置10に連結されている。原稿カバー14は第二の原稿台45に載置された原稿を押さえるとともに、光源33(図4参照)の放射光以外の光が原稿を照らすことがないよう第二の原稿台45を覆うものである。搬送機構は原稿を搬送するためのローラ46(図4参照)やローラ46を回転させるモータなどを有し、後述するケーブルによって画像読み取り装置10に電気的に接続されている。
【0013】
図4は画像読み取り装置10の模式図であり、図5は画像読み取り装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。画像読み取り装置10は、リニアイメージセンサ30、光学系32(図5参照)、主走査駆動部36(図5参照)、副走査駆動部37(図5参照)、AFE(Analog Front End)部41(図5参照)、ディジタル画像処理部42(図5参照)、制御部56(図5参照)などを備える。
【0014】
光学系32(図5参照)は、光源33、ミラー34、レンズ35などで構成され、キャリッジ31に搭載されている。光源33は蛍光管ランプ等の管照明装置から構成され、原稿Mの走査線近傍を照射する。ミラー34及びレンズ35は光源33に照射された原稿Mの走査線上の反射光像をリニアイメージセンサ30に結像させる。尚、光源33の位置を変えて原稿の透過光像をリニアイメージセンサ30に結像させるようにしてもよい。
【0015】
リニアイメージセンサ30は、RGB各色の受光素子が図4において紙面垂直方向に直線状に並ぶ姿勢でキャリッジ31に搭載されている。リニアイメージセンサ30は、光学系32により結像される走査線上の光学像を走査し、その光学像の濃淡に相関する電気信号を出力する。
主走査駆動部36(図5参照)は、リニアイメージセンサ30を駆動するために必要な駆動パルスをリニアイメージセンサ30に出力する駆動回路である。主走査駆動部36は、例えば同期信号発生器、駆動用タイミングジェネレータ等から構成される。
【0016】
副走査駆動部37(図5参照)は、走査線の長手方向軸に垂直に架設されキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸38、キャリッジモータ39、駆動ベルト40、駆動回路などを備えている。第二の原稿台45に載置された原稿を読み取る場合、キャリッジモータ39がキャリッジ31を駆動ベルト40で牽引することでリニアイメージセンサ30と原稿Mとが走査線に垂直な方向W(副走査方向)に相対移動するため、二次元画像の走査が可能となる。第一の原稿台15に載置された原稿を読み取る場合、副走査駆動部37はキャリッジ31を図4において破線で示す位置に移動させる。制御部56が搬送機構を制御して原稿Nを搬送することでリニアイメージセンサ30と原稿Nとが相対移動するため、二次元画像の走査が可能となる。
【0017】
AFE部41(図5参照)は、アナログ信号処理部、A/D変換器等から構成される。アナログ信号処理部はリニアイメージセンサ30から出力された電気信号に対して増幅、雑音低減処理等のアナログ信号処理を施して出力する。A/D変換器はアナログ信号処理部から出力された電気信号を所定ビット長のディジタル表現の出力信号に量子化して出力する。
【0018】
ディジタル画像処理部42(図5参照)は、AFE部41から出力された出力信号に対し、ガンマ補正、画素補間法による欠陥画素の補間、シェーディング補正、画像信号の鮮鋭化等の処理を行ってディジタル画像を作成する。尚、ディジタル画像処理部42で施す上記各種の処理は、制御部56で実行するコンピュータプログラムによる処理に置き換えてもよい。
【0019】
制御部56(図5参照)は、CPU57、ROM58及びRAM59を備えている。CPU57はROM58に記憶されたコンピュータプログラムを実行して複合機1の各部を制御する。ROM58はCPU57に各部を制御する処理を実行させるプログラム、各種のデータなどを記憶しているメモリであり、RAM59はプログラム、各種のデータなどを一時的に記憶するメモリである。制御部56は画像読み取り装置10としてもレーザープリンタ11としても機能する。
【0020】
次に、L字型接続端子及びコネクタについて説明する。
図6は、L字型接続端子の一端部近傍の斜視図である。L字型接続端子としてのプラグ61はケーブル60の一端部60aに設けられている。プラグ61はケーブル60本体に接続される基部61aと、基部61aから垂直に円柱状に突出する接続部61bとを有している。
【0021】
図7は、画像読み取り装置10に設けられているコネクタ62の周辺を示す斜視図である。コネクタ62は接続部61bを嵌合可能な形状に形成されている。コネクタ62の周囲には規制手段としてのリブ63が形成されている。リブ63は図示するように湾曲した壁状に突出している。リブ63の内周形状はプラグ61の基部61aの外周形状に概ね一致する形状に形成されている。本実施例のリブ63はケーブル60を延ばすのに障害にならないよう環状に閉じるのではなくケーブル60を延ばす方向に応じた位置が開いている。本実施例ではリブ63はケーブル60を水平方向に延ばすことができるように開いている。
【0022】
図8は、コネクタ62に嵌合されているプラグ61を示す斜視図である。プラグ61はコネクタ62に嵌合されると周囲をリブ63に囲まれるため、リブ63に当接することによりコネクタ62との相対回転が規制される。この結果、一端部60aは常に水平方向に延びることになる。
【0023】
次に、ケーブル60の接続について説明する。
図1(A)はADF13が画像読み取り装置10に対して揺動していないときの電子機器の背面図であり、図1(B)は図1(A)に示すY方向から見た側面図である。他端部60bはADF13内部で搬送機構に接続されている。なお、他端部60bにもプラグを設け、ADF13に設けたコネクタにプラグを嵌合することにより他端部60bをADF13に脱着自在に接続してもよい。図1(A)に示すように本実施例では他端部60bはコネクタ62の真上ではなく紙面左側にずれた位置で接続されている。画像読み取り装置10がレーザープリンタ11に対して揺動していないとき図1(B)に示すようにケーブル60はX方向には殆ど撓んでいない。ここでX方向はコネクタ62が設けられている壁に垂直な方向であり、プラグ61とコネクタ62との嵌合が外れる方向である。
【0024】
次に、ケーブル60が撓んだときに一端部60aに作用する力について説明する。
図9はADF13が画像読み取り装置10に対して揺動したときの電子機器の背面図であり、図10は図9に示すY方向から見た側面図である。ユーザが原稿を第二の原稿台45に載置するためにADF13を図1(A)に示す姿勢から図9に示す姿勢に揺動すると、図9に示すようにコネクタ62が設けられている面に垂直な方向から見たときケーブル60の他端部60bは鉛直線48上を移動する。このときケーブル60は図10に示すようにX方向に撓む。他端部60bが鉛直線48上を移動し、且つケーブル60がX方向に撓む場合、一端部60aを壁面に沿って水平方向に延ばすようにすると、その撓みは一端部60aに対してX方向の力として作用するのではなく、すなわちコネクタ62との嵌合が外れる方向の力として作用するのではなく、一端部60aを捻る力として作用する。その結果、一端部60aに捻れが生じる。ここで図9及び図10に示すZ方向は一端部60aを捻る力の方向を示している。
【0025】
以上説明した本発明の一実施例に係る電子機器によると、プラグ61とコネクタ62との嵌合が外れる方向にケーブル60が撓んでも、その撓みは一端部60aを捻る力として作用する。捻る力はプラグ61に対してコネクタ62との嵌合が外れる方向の力として作用し難い。よって、画像読み取り装置10に対してADF13が繰り返し揺動してもケーブル60が外れ難い。
【0026】
ケーブル60を捻る力はコネクタ62との嵌合が外れる力として作用し難いためプラグ61は外れ難くなるものの、それでも捻る力が繰り返し加わるとプラグ61がコネクタ62から外れる可能性がある。具体的には、捻る力はプラグ61をケーブル60の周方向に揺動する力として作用する。仮にリブ63がないとすると、画像読み取り装置10の揺動が繰り返されるとプラグ61にZ方向の力と反Z方向の力とが交互に作用することによってプラグ61がケーブル60の周方向に揺動され、その結果プラグ61がコネクタ62から徐々に離脱することになる。リブ63を設けると捻る力が作用してもプラグ61はリブ63に当接することによって揺動が規制される。従って、リブ63を設けるとプラグ61がコネクタ62から更に外れ難くなる。
【0027】
なお、本実施例ではプラグ61とコネクタ62との相対回転をリブ63によって規制しているが、例えばプラグ61を角柱状に形成し、コネクタ62を角穴状に形成するといったようにプラグ61とコネクタ62とを相対回転不能な形状に形成することにより規制してもよい。あるいは2本の突起を棒状に突出させ、棒状に突出した2本の突起でケーブル60の一端部60aを挟むことでプラグ61とコネクタ62との相対回転を規制するようにしてもよい。リブ63によって規制すると、プラグ61が円柱状に形成されておりコネクタ62が円穴状に形成されておりそのためプラグ61とコネクタ62とが相対回転可能であっても両者の相対回転を防止できる上、プラグ61がケーブル60の周方向に揺動することも防止できる。
【0028】
また、本実施例ではADF13を画像読み取り装置10に揺動可能に連結する場合を例に説明したが、例えばADF13を画像読み取り装置10に対して鉛直上方に移動するように連結してもよい。
また、本実施例ではコネクタ62が設けられている面に垂直な方向から見たとき他端部60bが鉛直線48上を移動する場合を例に説明したが、他端部60bが移動する方向は任意に設定してよい。また、本実施例では一端部60aが水平方向に延びる場合を例に説明したが、必ずしも水平方向である必要はなく、プラグ61とコネクタ62との嵌合が外れる方向にケーブルが撓んだときに捻れが生じる方向であれば任意の方向であってよい。
【0029】
また、本実施例では第一の電子機器及び第二の電子機器としてADF13及び画像読み取り装置10を例に説明したが、例えば第一の電子機器を画像読み取り装置10とし第二の電子機器をレーザープリンタ11としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】(A)は本発明の一実施例に係る電子機器の背面図、(B)はその側面図。
【図2】本発明の一実施例に係る電子機器を備える複合機の正面図。
【図3】本発明の一実施例に係る電子機器を備える複合機の側面図。
【図4】本発明の一実施例に係る第一の電子機器の模式図。
【図5】本発明の一実施例に係る第一の電子機器のブロック図。
【図6】本発明の一実施例に係るL字型接続端子の斜視図。
【図7】本発明の一実施例に係るコネクタ周辺を示す斜視図。
【図8】本発明の一実施例に係るL字型接続端子を示す斜視図。
【図9】本発明の一実施例に係る電子機器の背面図。
【図10】本発明の一実施例に係る電子機器の側面図。
【図11】従来の電子機器におけるL字型接続端子の外れを示す模式図。
【符号の説明】
【0031】
10 画像読み取り装置(第一の電子機器)、13 オートドキュメントフィーダ(第二の電子機器)、61 プラグ(L字型接続端子)、62 コネクタ、63 リブ(規制手段)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端部にL字型接続端子を有するケーブルと、
前記L字型接続端子が嵌合されるコネクタを有する第一の電子機器と、
前記ケーブルの他端部が接続され、前記第一の電子機器に相対移動可能に連結される第二の電子機器と、
前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とが相対移動して前記L字型接続端子と前記コネクタとの嵌合が外れる方向に前記ケーブルが撓むとその撓みによって前記一端部に捻れが生じるような方向に前記一端部が延びるよう前記L字型接続端子と前記コネクタとの相対回転を規制する規制手段と、
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記コネクタが設けられている面に垂直な方向から見たとき、前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とが相対移動すると前記他端部は鉛直線上を移動し、
前記一端部は前記コネクタから水平方向に延びることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記第二の電子機器は、前記第一の電子機器に揺動可能に連結されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記規制手段は前記第一の電子機器から突出し、前記L字型接続端子が前記コネクタに嵌合されると前記L字型接続端子又は前記ケーブルに当接して前記L字型接続端子と前記コネクタとの相対回転を規制することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記規制手段は、前記L字型接続端子の周囲を囲うリブであることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記第一の電子機器は原稿を読み取ってディジタル画像を出力する画像読み取り装置であり、
前記第二の電子機器は複数の原稿を前記画像読み取り装置に順に供給するオートドキュメントフィーダであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項1】
一端部にL字型接続端子を有するケーブルと、
前記L字型接続端子が嵌合されるコネクタを有する第一の電子機器と、
前記ケーブルの他端部が接続され、前記第一の電子機器に相対移動可能に連結される第二の電子機器と、
前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とが相対移動して前記L字型接続端子と前記コネクタとの嵌合が外れる方向に前記ケーブルが撓むとその撓みによって前記一端部に捻れが生じるような方向に前記一端部が延びるよう前記L字型接続端子と前記コネクタとの相対回転を規制する規制手段と、
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記コネクタが設けられている面に垂直な方向から見たとき、前記第一の電子機器と前記第二の電子機器とが相対移動すると前記他端部は鉛直線上を移動し、
前記一端部は前記コネクタから水平方向に延びることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記第二の電子機器は、前記第一の電子機器に揺動可能に連結されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記規制手段は前記第一の電子機器から突出し、前記L字型接続端子が前記コネクタに嵌合されると前記L字型接続端子又は前記ケーブルに当接して前記L字型接続端子と前記コネクタとの相対回転を規制することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記規制手段は、前記L字型接続端子の周囲を囲うリブであることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記第一の電子機器は原稿を読み取ってディジタル画像を出力する画像読み取り装置であり、
前記第二の電子機器は複数の原稿を前記画像読み取り装置に順に供給するオートドキュメントフィーダであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−24498(P2006−24498A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−202993(P2004−202993)
【出願日】平成16年7月9日(2004.7.9)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年7月9日(2004.7.9)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】
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