説明

電子機器

【課題】本発明は、低コストで製造でき、かつ対応するプラグのみが差し込み可能なコネクタを備えることにより、非対応のプラグが挿入されることによるコネクタの破壊を防止することができる電子機器を提供する。
【解決手段】磁石が所定位置に設置された複数のプラグ6が各々差し込まれる複数のコネクタ部5、5Aを備えた電子機器1であって、前記各々のコネクタ部5、5Aは、対応するプラグ6に設置された磁石の極性に対して反対の極性を示す磁石が設置された。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクト部と、このコネクト部に差し込まれるプラグとがそれぞれ引き合うように、コネクト部及びプラグの双方に磁石が設置された電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばRS−232Cポートのコネクト装置を使用してモデム装置を接続する場合に、携帯用パーソナルコンピュータ本体側に設けられた第1コネクト部と、インタフェースケーブルの先端に設けられた第2コネクト部とが勘合するようになっているため、その勘合のために、一方の手で携帯用パーソナルコンピュータ本体を抑え、他方の手で、第2コネクト部の位置決めをして、第2コネクト部を、ある程度強く押し込む必要があり、その結合操作がユーザにとって面倒であった。
【0003】
そこで、着脱の容易化、及び逆結合防止を図ったコネクト装置が提案されている(例えば特許文献1)。このコネクト装置は、複数のコンタクトが形成された第1コネクト部と、この第1コネクト部のコンタクトに対応するように複数のコンタクトが形成された第2コネクト部とが磁石の吸引力によって結合されることにより、着脱の容易化を図ったものである。
【特許文献1】特開平7−6817号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、ACアダプタのDCプラグとDC―INコネクタとがカスタマイズされているため、逆結合の防止は図れても、プラグの誤挿入を防止することができないという問題があった。すなわち、例えばDC―INのプラグの端子はRJ45、RJ11のプラグに対応するコネクタの窓口よりも小さく、これらのコネクタの窓口に挿入できてしまうため、万が一DC−INのプラグがこれらのコネクタの窓口に誤って差し込まれてしまった場合に、RJ45、RJ11のコネクタが破壊されてしまう恐れがあった。また、プラグの誤挿入を防止するために、コスト面で優れたコネクタが開発されることが望まれていた。
【0005】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたもので、低コストで製造でき、かつ対応するプラグのみが差し込み可能なコネクタを備えることにより、非対応のプラグが挿入されることによるコネクタの破壊を防止することができる電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る電子機器は、磁石が所定位置に設置された複数のプラグが各々差し込まれる複数のコネクタ部を備えた電子機器であって、前記各々のコネクタ部は、対応するプラグに設置された磁石の極性に対して反対の極性を示す磁石が設置されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る電子機器によると、低コストで製造でき、かつ対応するプラグのみが差し込み可能なコネクタを備えることにより、非対応のプラグが挿入されることによるコネクタの破壊を防止することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明に係る電子機器の実施形態について、添付図面に基づいて説明する。図1に、本発明に係る電子機器1の斜視図を示す。電子機器1は、一般的に用いられているノート型のPC(Personal Computer)や、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯通信機器等であり、図1に示すように、ユーザにより指示を入力するときに押下されるキー2と、文字や画像等からなる画面を表示するためのディスプレイ3と、音声を出力するためのスピーカ4と、接続ケーブル等のプラグが差し込まれるコネクタ部5、5A、5Bが、それぞれ外部に露出するように設けられている。
【0009】
なお、電子機器1において、例えば、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)、HD(Hard Disk)ドライブ、ROM(Read Only Memory)、GPU、音声コーデック等がバスにより相互に接続された状態で内蔵されている。
【0010】
図2に、電子機器1においてコネクタ部5、5Aを正面から見た様子を示す。コネクタ部5は、例えばRJ45のプラグ6やRJ11のプラグを差し込むためのコネクタを備えている。RJ45は、ケーブルをつなぐコネクタ形状の一つであり、Ethernet(登録商標)ケーブルやISDN回線などで使用される8芯のモジュラ式コネクタである。RJ11は、ケーブルをつなぐコネクタ形状の一つであり、一般的な電話回線などで使われる6芯のモジュラ式コネクタである。RJ11はRJ45に形状が似ているが、RJ45よりも一回り小さく形成されている。また、コネクタ5Aは、例えばDC−INのプラグ6Aを差し込むためのコネクタを備えている。
【0011】
コネクタ部5には、プラグ6が差し込まれる窓口の周囲(例えば上下左右の4箇所)に磁石10、10a、10b、10cが設置されている。またコネクト部5Aにも、プラグ6Aが差し込まれる窓口の周囲(例えば上下左右の4箇所)に磁石11、11a、11b、11cが設置されている。
【0012】
図3に、コネクタ部5に差し込まれる例えばRJ45のプラグ6の斜視図を示す。プラグ6には、コネクタ部5に差し込まれる端子の周囲(例えば上下左右の4箇所)に、磁石12、12a、12b、12cが設置されている。また、図4に、コネクタ部5Aに差し込まれる例えばDC−INのプラグ6Aの斜視図を示す。プラグ6Aは、コネクタ部5Aに差し込まれる端子の周囲(例えば上下左右の4箇所)に、磁石13、13a、13b、13cが設置されている。
【0013】
コネクタ部5の磁石10、10a、10b、10cは、コネクタ部5にプラグ6が差し込まれた際に、このプラグ6の磁石12、12a、12b、12cにそれぞれ対応した位置に設置されるとともに、対峙する磁石がそれぞれ引き合うような極性で設置される。同様に、コネクタ部5Aの磁石11、11a、11b、11cは、コネクタ部5Aにプラグ6Aが差し込まれた際に、このプラグ6Aの磁石13、13a、13b、13cにそれぞれ対応した位置に設置されるとともに、対峙する磁石がそれぞれ引き合うような極性で設置される。
【0014】
図2乃至図10において、N極の磁石を白塗りで、S極の磁石を黒塗りで示す。例えば図2及び図3によると、コネクタ部5の磁石10、10a、10b、10cは全てN極の極性を示し、プラグ6の磁石12、12a、12b、12cは全てS極の極性を示す。よって、図5に示すように、コネクタ部5にプラグ6が差し込まれた場合には、それぞれ対峙する磁石である磁石10と磁石12、磁石10aと磁石12a、磁石10bと磁石12b、磁石10cと磁石12cが引き合って、スムーズに差し込まれる。
【0015】
同様に、例えば図2及び図4によると、コネクタ部5Aの磁石11、11a、11b、11cは全てS極の極性を示し、プラグ6Aの磁石13、13a、13b、13cは全てN極の極性を示す。よって、図6に示すように、コネクタ部5Aにプラグ6Aが差し込まれた場合には、それぞれ対峙する磁石である磁石11と磁石13、磁石11aと磁石13a、磁石11bと磁石13b、磁石11cと磁石13cが引き合って、スムーズに差し込まれる。
【0016】
また、例えば図2及び図4によると、コネクタ部5の磁石10、10a、10b、10cは全てN極の極性を示し、プラグ6Aの磁石13、13a、13b、13cは全てN極の極性を示す。よって、図7に示すように、コネクタ部5にプラグ6Aを差し込もうとした場合には、それぞれ対峙する磁石である磁石10と磁石13、磁石10aと磁石13a、磁石10bと磁石13b、磁石10cと磁石13cが反発し合って、差し込むことができない。
【0017】
また、例えば図2及び図3によると、コネクタ部5Aの磁石11、11a、11b、11cは全てS極の極性を示し、プラグ6の磁石12、12a、12b、12cは全てS極の極性を示す。よって、図8に示すように、コネクタ部5Aにプラグ6を差し込もうとした場合には、それぞれ対峙する磁石である磁石11と磁石12、磁石11aと磁石12a、磁石11bと磁石12b、磁石11cと磁石12cが反発し合って、差し込むことができない。
【0018】
このように電子機器1において、プラグ6、6Aが差し込まれるコネクタ部5、5Aに、それぞれ対応するプラグ6、6Aとコネクタ5、5Aとにそれぞれ反対の極性を示す磁石を設置することによって、ユーザは、それぞれのコネクタ部5、5Aに、それぞれ対応するプラグ6、6Aをスムーズに差し込むことができる。また、隣接するコネクタ部5、5Aにそれぞれ反対の極性を示す磁石を設置することによって、コネクタ部5、5Aに、誤って対応していないプラグ6、6Aが差し込まれそうになったときに、磁石が反発し合う力により、これらの対応していないプラグ6、6Aが差し込まれることが防止される。
【0019】
特に、DC―INのプラグの端子はRJ45、RJ11のプラグに対応するコネクタ部の窓口よりも小さく、これらのコネクタ部の窓口に挿入できてしまうため、万が一DC−INのプラグがこれらのコネクタ部の窓口に誤って差し込まれてしまった場合に、RJ45、RJ11のコネクタ部が破壊されてしまう恐れがある。そこでコネクタ部5(RJ45またはRJ11等)とプラグ6A(DC−IN等)とに相互に反発し合うような極性を示すように磁石を設置することによって、プラグの誤挿入を防止することができる。
【0020】
また、コネクタ部5、5A、5Bに設置される磁石の極性を、磁石ごとに異なるように設置しても良い。例えば図9に示すように、コネクタ部5Bは、例えばPC/2のプラグを差し込むためのコネクタを備えている。PC/2は、接続口(ポート)の形状は6芯のミニDIN規格で、キーボードやマウス等に使用されるコネクタである。PS/2の各コネクタに接続できる機器はあらかじめ決まっており、キーボード専用コネクタにマウスを接続して使用したり、マウス専用コネクタにキーボードを接続して使用したりすることはできない。
【0021】
コネクタ部5Aには、プラグ6Aが差し込まれる窓口の周囲(例えば3箇所)に磁石14、14a、14bが設置されている。またコネクト部5Bにも、プラグ6Aが差し込まれる窓口の周囲(例えば3箇所)に磁石15、15a、15bが設置されている。
【0022】
図9に示すように、プラグ6Aには、コネクタ部5Aに差し込まれる端子の周囲(例えば3箇所)に、磁石16、16a、16bが設置されている。また、プラグ6Bは、コネクタ部5Bに差し込まれる端子の周囲(例えば3箇所)に、磁石17、17a、17bが設置されている。
【0023】
コネクタ部5Aの磁石14、14a、14bは、コネクタ部5Aにプラグ6Aが差し込まれた際に、このプラグ6Aの磁石16、16a、16bにそれぞれ対応した位置に設置されるとともに、対峙する磁石がそれぞれ引き合うような極性で設置される。同様に、コネクタ部5Bの磁石15、15a、15bは、コネクタ部5Bにプラグ6Bが差し込まれた際に、このプラグ6Bの磁石17、17a、17bにそれぞれ対応した位置に設置されるとともに、対峙する磁石がそれぞれ引き合うような極性で設置される。
【0024】
例えば、コネクタ部5Aの磁石14、14a、14bがそれぞれS極、S極、N極の極性を示し、プラグ6Aの磁石16、16a、16bがそれぞれN極、N極、N極の極性を示す場合には、図9に示すように、コネクタ部5Aにプラグ6Aが差し込まれた場合には、それぞれ対峙する磁石である磁石14と磁石16、磁石14aと磁石16a、磁石14bと磁石16bが引き合って、スムーズに差し込まれる。
【0025】
同様に、例えば、コネクタ部5Bの磁石15、15a、15bが全てS極の極性を示し、プラグ6Aの磁石17、17a、17bが全てN極の極性を示す場合には、図9に示すように、コネクタ部5Bにプラグ6Bが差し込まれた場合には、それぞれ対峙する磁石である磁石15と磁石17、磁石15aと磁石17a、磁石15bと磁石17bが引き合って、スムーズに差し込まれる。
【0026】
また、例えば、コネクタ部5Aの磁石14、14a、14bがそれぞれS極、S極、N極の極性を示し、プラグ6Bの磁石17、17a、17bが全てN極の極性を示す場合には、図9に示すように、コネクタ部5Aにプラグ6Bを差し込もうとした場合には、それぞれ対峙する磁石である磁石14と磁石17、磁石14aと磁石17a、磁石14bと磁石17bのいずれかが反発し合って、差し込むことができない。
【0027】
また、例えば、コネクタ部5Bの磁石15、15a、15bが全てS極の極性を示し、プラグ6Aの磁石16、16a、16bがそれぞれS極、S極、N極の極性を示す場合には、図9に示すように、コネクタ部5Bにプラグ6Aを差し込もうとした場合には、それぞれ対峙する磁石である磁石15と磁石16、磁石15aと磁石16a、磁石15bと磁石16bのいずれかが反発し合って、差し込むことができない。
【0028】
このように電子機器1において、プラグ6、6Aが差し込まれるコネクタ部5、5Aに、それぞれ対応するプラグ6、6Aとコネクタ5、5Aとにそれぞれ反対の極性を示す磁石を設置することによって、ユーザは、それぞれのコネクタ部5A、5Bに、それぞれ対応するプラグ6A、6Bをスムーズに差し込むことができる。また、隣接するコネクタ部5A、5Bにそれぞれ磁石を異なった極性の配置で設置することによって、コネクタ部5A、5Bに、誤って対応していないプラグ6A、6Bが差し込まれそうになったときに、磁石が反発し合う力により、これらの対応していないプラグ6A、6Bが差し込まれることが防止される。これにより、例えばプラグ6、6Aが出力電圧の異なるDC−INのプラグであった場合等に、出力電圧ごとに磁石の極性を示す配置を変えることにより、これらが誤って差し込まれてしまうことが防止される。
【0029】
特に、ユーザがマウスやキーボード等のPS/2のプラグをコネクタに差し込もうとしたときに、これらのマウスもキーボードにおいて、プラグ及びコネクタのどちらも形状が類似していて、どちらに差し込もうか迷ってしまう可能性がある。しかしながら、マウスやキーボードのそれぞれのプラグやコネクタに対して、磁石を極性が異なるように設置することによって、ユーザがプラグをコネクタに差し込むときに、磁石の引き合う力に従ってスムーズに差し込むことができる。
【0030】
また、プラグ6Bが例えばPC/2のコネクタのプラグであった場合等には、このプラグ6Bをコネクタに差し込むときに、上下左右の位置の方向が決まっているため、この上下左右の位置を合わせて差し込まなければならない。
【0031】
コネクタ部5Aには、プラグ6Aが差し込まれる窓口の周囲(例えば3箇所)に磁石14、14a、14bが設置されている。またコネクト部5Bにも、プラグ6Aが差し込まれる窓口の周囲(例えば3箇所)に磁石15、15a、15bが設置されている。
【0032】
プラグ6Aには、コネクタ部5Aに差し込まれる端子の周囲(例えば3箇所)に、磁石16、16a、16bが設置されている。また、プラグ6Bは、コネクタ部5Bに差し込まれる端子の周囲(例えば3箇所)に、磁石17、17a、17bが設置されている。
【0033】
コネクタ部5Aの磁石14、14a、14bは、コネクタ部5Aにプラグ6Aが正しい方向で差し込まれたときに、このプラグ6Aの磁石16、16a、16bにそれぞれ対応した位置に設置されるとともに、対峙する磁石がそれぞれ引き合うような極性で設置される。この際、コネクタ部5Aの磁石14、14a、14bは、コネクタ部5Aにプラグ6Aが誤った方向で差し込まれたときには、コネクタ部5Aの磁石14、14a、14bとプラグ6Aの磁石16、16a、16bとが引き合うことがない配置になるように設置される。
【0034】
例えば、コネクタ部5Aの磁石14、14a、14bがそれぞれS極、S極、N極の極性を示し、プラグ6Aの磁石16、16a、16bがそれぞれN極、N極、S極の極性を示す場合には、図10に示すように、コネクタ部5Aにプラグ6Aが正しい方向で差し込まれた場合には、それぞれ対峙する磁石である磁石14と磁石16、磁石14aと磁石16a、磁石14bと磁石16bが引き合って、スムーズに差し込まれる。
【0035】
しかしながら、例えば、コネクタ部5Aの磁石14、14a、14bがそれぞれS極、S極、N極の極性を示し、プラグ6Aの磁石16、16a、16bがそれぞれN極、N極、S極の極性を示すが、コネクタ部5Aにプラグ6Bを誤った方向(例えば上下を逆さまにした方向)で差し込もうとした場合には、図10に示すように、それぞれ対峙するはずの磁石である磁石14と磁石16、磁石14aと磁石16a、磁石14bと磁石16bが対峙せずに、各々の磁石が反発し合って、差し込むことができない。
【0036】
このように電子機器1において、プラグ6Aが差し込まれるコネクタ部5Aに、プラグ6Aが正しい方向に差し込まれる場合にのみ、それぞれ反対の極性を示す磁石が対峙するように配置して設置することによって、ユーザは、コネクタ部5Aにプラグ6Aをスムーズに差し込むことができる。また、コネクタ部5Aに、誤った方向でプラグ6Aが差し込まれそうになったときに、磁石が反発し合う力により、プラグ6A、6Bが差し込まれることが防止される。
【0037】
本発明に係る電子機器によると、コネクタ部と、これに差し込まれるプラグに、それぞれ引き合うように磁石を設置することにより、低コストで製造でき、かつ対応するプラグのみが差し込み可能なコネクタを備えることにより、非対応のプラグが挿入されることによるコネクタの破壊を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明に係る電子機器を示す斜視図。
【図2】コネクト部を正面から見た様子を示す図。
【図3】コネクト部に差し込まれるプラグの一例を示す斜視図。
【図4】コネクト部に差し込まれるプラグの一例を示す斜視図。
【図5】コネクト部に、これに対応するプラグが差し込まれる様子を示す図。
【図6】コネクト部に、これに対応するプラグが差し込まれる様子を示す図。
【図7】コネクト部に、これに対応しないプラグが差し込まれる様子を示す図。
【図8】コネクト部に、これに対応しないプラグが差し込まれる様子を示す図。
【図9】コネクト部にプラグが差し込まれる様子を示す図。
【図10】コネクト部にプラグが差し込まれる様子を示す図。
【符号の説明】
【0039】
1…電子機器,2…キーボード,3…ディスプレイ,4…スピーカ,5、5A、5B…コネクタ部,6、6A、6B…プラグ,10乃至17…磁石。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端子の周囲の所定位置に磁石が設置されたプラグに対して、このプラグに対応していないコネクタ部に、前記プラグが差し込まれた際に前記プラグに設置された磁石に対峙する位置に、前記プラグに設置された磁石の極性に対して等しい極性を示す磁石が設置されたことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記プラグがDC−INのプラグであることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
端子の周囲の所定位置に磁石が設置された複数のプラグに対して、各々のプラグが差し込まれる複数のコネクタ部を備えた電子機器であって、
前記各々のコネクタ部は、対応するプラグが差し込まれた際に、このプラグに設置された磁石に対して対峙する位置に、対応するプラグに設置された磁石の極性に対して反対の極性を示す磁石が設置されたことを特徴とする電子機器。
【請求項4】
前記複数のコネクタ部は、相互に隣接するように備えられた場合、それぞれ隣接するコネクタ部に対して異なる極性を示すように磁石が設置されたことを特徴とする請求項3記載の電子機器。
【請求項5】
端子の周囲の所定位置に複数の磁石がそれぞれ固有の極性を示すように設置された複数のプラグに対して、各々のプラグが差し込まれる複数のコネクタ部を備えた電子機器であって、
前記各々のコネクタ部は、対応するプラグが差し込まれた際に、このプラグに設置された磁石に対して対峙する位置に、対応するプラグに設置された磁石の極性に対して反対の極性を示す磁石が設置されたことを特徴とする電子機器。
【請求項6】
前記各々のコネクタ部は、対応するプラグが所定方向以外の方向で差し込まれた場合には、前記プラグに設置された磁石に対して反発するように磁石が設置されたことを特徴とする請求項5記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−231114(P2009−231114A)
【公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−76321(P2008−76321)
【出願日】平成20年3月24日(2008.3.24)
【特許番号】特許第4292231号(P4292231)
【特許公報発行日】平成21年7月8日(2009.7.8)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】