説明

電子機器

【課題】 装置筐体の組立作業工程に新たな工程を追加することなく、ハーネスを所定の配線位置に配線することのできる電子機器を提供することを目的とする。
【解決手段】
ポータブルコンピュータ1は、本体2と、ディスプレイユニット3とから構成されている。ディスプレイユニット3は、マスク8とカバー9とが係合することで形成される。ディスプレイユニット3には、映像を表示するLCD7が設けられ、LCD7を制御するためのプリント配線板や、本体2からの映像信号を伝送するLCDハーネス10が収容される。このマスク8のディスプレイユニット3内部に面する面に、リブ12を設ける。リブ12の上面12Aには、LCDハーネス10をガイドするガイド溝部13が形成される。
LCDハーネス10は、リブ12内部のガスケット14及びアルミシート17上に設けられるガスケット18により保持される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はハーネス配線構造を有する電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
導線を束にしたハーネスを、装置筐体に固定する構造には様々なものが開発されている。例えば、ハーネスの配索経路に設けられる凹部である開口部と、開口部の一開口縁である配索経路側面から突出する固定部とから構成されるハーネス固定構造がある。このハーネス固定構造では、開口部と固定部の間に対応するワイヤハーネスを略U字状に屈曲挿入することにより、固定部がワイヤハーネスの屈曲部分を保持してワイヤハーネスを固定するようになる。この構造によれば、クランプ等の別部材により装着する必要がなく生産性が向上し、組立作業の手間が解消される。(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−1149号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述のハーネス固定構造においては、ワイヤハーネスを屈曲させて固定部に挿入する手間がかかる。そこで、ワイヤハーネスを所定の配線位置に配線するための工程を追加することなく、ワイヤハーネスを配線したいという要求が考えられる。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、装置筐体の組立作業工程に新たな工程を追加することなく、ハーネスを所定の配線位置に配線することのできる電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る電子機器は、上面壁を有する本体と、前記本体に連結され、前記上面壁を覆う閉塞位置と前記上面壁を開放する開放位置との間を回動可能に設けられるディスプレイユニットの筐体であって、前記閉塞位置にて前記上面壁と対向し、中央部に空孔を有する第1の筐体と、前記第1の筐体の前記空孔に位置し、前記第1の筐体に外周が固定されるディスプレイと、前記第1の筐体に係合する第2の筐体と、
前記ディスプレイに対して映像信号を伝送する導線と、前記第1の筐体の、前記ディスプレイユニット内部に面する第1の面上にて、前記導線の配線経路に沿った位置に設けられる第1のリブと、前記第2の筐体の、前記ディスプレイユニット内部に面する第2の面上にて、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが係合した際に前記第1のリブと接する位置に設けられる第2のリブとを有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば装置筐体の組立作業工程に新たな工程を追加することなく、ハーネスを所定の配線位置に配線することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施の形態におけるポータブルコンピュータの外観斜視図。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるディスプレイユニットの分解斜視図。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるディスプレイユニットの断面図。
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるディスプレイユニットの断面図。
【図5】本発明の第3の実施の形態におけるディスプレイユニットの断面図。
【図6】本発明の第4の実施の形態におけるディスプレイユニットの断面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1〜図6を用いて、本発明の実施の形態について説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施の形態におけるポータブルコンピュータ1の外観斜視図である。
【0011】
本明細書において、ポータブルコンピュータ1のLCD7と対向して使用するユーザから見て、上側を上、下側を下、手前側を手前、奥側を奥、右側を右、左側を左と定義する。
【0012】
図1に示すように、ポータブルコンピュータ1は、本体2と、ディスプレイユニット3とから構成される。ポータブルコンピュータ1の本体2に、ディスプレイユニット3がヒンジ部4を介して回動自在に設けられている。本体2の上面をディスプレイユニット3が覆う状態を閉塞状態、本体2の上面が開放されている状態を開放状態とする。
【0013】
本体2の上面には、操作デバイスとして手前にタッチパッド5、奥にキーボード6が設けられている。
【0014】
ディスプレイユニット3は、LCD(Liquid Crystal Display)7と、マスク8と、カバー9とから構成される。
【0015】
LCD7は、各種の映像を再生表示する。LCD7は、閉塞状態において本体2の上面と対向する面の中央部に設けられ、外周をマスク8に固定される。
【0016】
マスク8は、ヒンジ部4を介して本体2と回動可能に接続され、LCD7の外周を取り囲みLCD7を固定する。ディスプレイユニット3を閉塞状態にした場合、本体2と対向するマスク8の面を第1の面8Aとし、マスク8の第1の面8Aの背面を第2の面8Bとする。即ち、第2の面8Bは、カバー9を係合した場合のディスプレイユニット3の内側に面する。マスク8の右側面を第3の面8C、上側面を第4の面8D、左側面を第5の面8Eとする。マスク8の下側面はヒンジ部4により3部分に分けられ、左側の下側面を第6の面8F、ヒンジ部4の間の下側面を第7の面8G、右側の下側面を第8の面8Hとする。
【0017】
第8の面8H近傍の第2の面8B上には、LCDハーネス10をガイドする構造が設けられる。LCDハーネス10をガイドする構造とは、本発明の実施の形態におけるリブ12であり、リブ12はマスク8と一体成型される。また、第2の面8B上にはLCDハーネス10の配線経路を定めるために爪15等も設けられる。
【0018】
カバー9は、閉塞状態においてLCD7及びマスク8の上部に位置し、マスク8と係合する略方体形状を有する。カバー9の内部には、LCD7の制御を行うための回路部品が実装されるプリント回路板や、LCDハーネス10等が収容される。
【0019】
LCDハーネス10は、プリント回路板に本体2内のマザーボードからの映像信号等を伝送するための導線を内部に収容し、表面は導電性の布で覆われている。従って、LCDハーネス10は、高周波ノイズを抑制することができる。
【0020】
次に、本発明の第1の実施の形態について、図2及び図3を用いて説明を行う。図2は、本発明の第1の実施の形態におけるディスプレイユニット3の分解斜視図である。図2の上部にカバー9、下部にマスク8を図示し、マスク8に固定されるLCD7は省略している。マスク8とカバー9とが係合することでディスプレイユニット3が構成される。
【0021】
まず図2の下部に示すマスク8の構造について説明する。マスク8は、リブ12と、ガスケット14と、爪15とが設けられる。
【0022】
マスク8は、本体2に内蔵されるプリント配線板に接続するLCDハーネス10を、ディスプレイユニット3に内蔵されるプリント配線板に配線するために、外縁に開口部11を有する。
【0023】
リブ12は、本発明に係る第1のリブに該当する。リブ12は、内部に空間を有し、且つ上部が開放された箱型形状である。即ち、リブ12の上面12Aは、リブ12の外周に沿った形状である。上面12Aは、LCDハーネス10の配線経路に沿って、一部が窪みガイド溝部13を形成している。
【0024】
ガイド溝部13は、上面12Aの一部であり、LCDハーネス10の断面形状に対応した形状を有する。即ち、ガイド溝部13は、LCDハーネス10の円形の断面形状に対応し、LCDハーネス10の下半分と接する半円形形状を有する。
【0025】
ガスケット14は、リブ12の内部空間に収容される。ガスケット14は、内部がスポンジ状であり、弾性変形が可能である。また、表面は導電性の布で覆われているため、導電性である。
【0026】
爪15は、LCDハーネス10を所定の位置に固定し、配線経路に応じて配線するためにマスク8の第2の面8B上に設けられている。例えば、図2に図示したように、LCDハーネス10の配線経路の方向が転換される箇所に設けられる。
【0027】
次に、図2の上部に示すカバー9の構造について説明する。カバー9は、内面にアルミシート17と、ガスケット18とを有する。
【0028】
カバー9は、本体2に内蔵されるプリント配線板に接続するLCDハーネス10を、ディスプレイユニット3に内蔵されるプリント配線板に配線するために、外縁に開口部16を有する。
【0029】
アルミシート17は、カバー9の内面に設けられ、グランド電位を構成する。従って、LCDハーネス10の表面がガスケット等を介してアルミシート17に接続すると、高周波ノイズが遮蔽され安定した導通が得られる。
【0030】
ガスケット18は、アルミシート17上に接合され、リブ12と対応する位置に設けられる。ガスケット18は、本発明に係る第2のリブに該当する。ガスケット18は、内部がスポンジ状であるので、LCDハーネス10を弾性的にガイドすることができる。また、表面が導電性であるので、LCDハーネス10及びアルミシート17と電気的に接続し、グランド電位に接続する役割を担う。
【0031】
次に、上述のLCDハーネス10固定構造を有するマスク8及びカバー9を係合する場合について説明する。マスク8を本体2に対して閉塞状態にして係合する状況を例に説明する。即ち、リブ12及び爪15を設けたマスク8の第2の面8Bが、上方向に向いて露出している状況である。
【0032】
まず、本体2の内部に収容されるプリント配線板と接続するLCDハーネス10を、本体2とヒンジ部4を介して回動可能に設けられているマスク8の開口部11を通して配線する。
【0033】
次に、マスク8の第2の面8Bにおける配線経路に応じて、LCDハーネス10を爪15に引っ掛ける。この段階においては、LCDハーネス10は上面12A上に存在するが、ガイド溝部13には固定されていない。
【0034】
次に、マスク8に対応する位置にてカバー9を押し当てる。この際に、リブ12上に存在するLCDハーネス10は、突出したカバー9のガスケット18により下方向に応力を受ける。即ち、LCDハーネス10が上面12Aで窪んだ形状を有するガイド溝部13に落ち込み、収容される。
【0035】
次に、カバー9をマスク8に係合させる。即ち、LCDハーネス10が、リブ12上のガイド溝部13と、ガスケット18とにより上下を挟まれた状態となる。リブ12内部に収容されているガスケット14と、ガスケット18とがそれぞれ弾性変形することで、LCDハーネス10の左右に回り込むことで左右方向についても挟まれた状態となる。従って、LCDハーネス10の表面は、導電性のガスケットで囲まれるため、高周波ノイズが遮蔽され安定した導通が得られる。
【0036】
次に、図3を用いて、マスク8とカバー9とが係合して構成されるディスプレイユニット3の内部構造について説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態におけるディスプレイユニット3の断面図である。図2に示すAA´線に沿ったディスプレイユニット3の断面図を示し、ディスプレイユニット3が本体2の上面を覆う閉塞状態に位置する場合を例に説明する。即ち、図3は上側にカバー9が位置し、下側にマスク8が位置する場合を図示している。
【0037】
まず、マスク8の第2の面8B上にリブ12が設けられ、上面12Aには半円状に凹んだガイド溝部13が設けられている。このガイド溝部13にLCDハーネス10が収容され、LCDハーネス10の配線経路がガイドされる。
【0038】
LCDハーネス10の上部は、カバー9が押し当てられ、カバー9から突出するガスケット18にて下方向に応力を受ける。ガスケット18は内部がスポンジ状であるので弾性変形し、LCDハーネス10を弾性的に保持することができる。また、リブ12の内部空間にも、ガスケット14が収容されているので、LCDハーネス10の下部も弾性的に保持される。
【0039】
更に、ガスケット14及びガスケット18は導電性であるのでグランド電位に接続し、導通を安定させる働きも兼ねている。即ち、LCDハーネス10の上部は、ガスケット18を介し、グランド電位を形成するアルミシート17と電気的に接続する。LCDハーネス10の下部は、ガスケット14と接触している。ガスケット14はガスケット18と接触するので、結果としてアルミシート17と接続している。以上のように、上下を導電性のガスケットで挟むことで、グランド電位に接続し、高周波ノイズが遮蔽される。
【0040】
以上のように構成される第1の実施の形態によれば、ディスプレイユニット3の内側に面するマスク8にLCDハーネス10の配線経路をガイドするリブ12を設けることで、LCDハーネス10を所定の配線位置に配線することが可能である。即ち、リブ12の上部にLCDハーネス10の断面形状に合わせ、窪んだ形状を有するガイド溝部13を設けることにより、カバー9を押し当てるだけでガイド溝部13にLCDハーネス10が収容される。従って、マスク8にカバー9を係合する作業にて、LCDハーネス10を所定の位置に配線することが同時に行うことができ、生産性が向上する。また、LCDハーネス10を断面形状が合致したリブ12と、弾性変形可能なガスケット18とで保持することで、所定の配線位置から脱落する虞がない。
【0041】
また、リブ12の内部空間に導電性のガスケット14を収容することで、LCDハーネス10の下部がガスケット14、LCDハーネス10の上部がカバー9のアルミシート17上に設けられるガスケット18で挟まれる構造が得られる。従って、LCDハーネス10の表面がより確実にグランド電位に接続されることとなり、高周波ノイズを遮蔽することができる。即ち、第1の実施の形態によれば、LCDハーネス10を所定の位置に配線し、且つその所定の位置から脱落を防止すると共に、安定した導通が得られる構造が実現する。
【0042】
次に、本発明における第2の実施の形態について図4を用いて説明する。図4は、本発明の第2の実施の形態におけるディスプレイユニット3の断面図である。
【0043】
第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、リブ12の上面12Aの形状である。第2の実施の形態における上面12Aは、ガイド溝部13に向かって高さが低くなるように傾斜を有する形状である。
【0044】
この上面12Aにおけるガイド溝部13に連続する傾斜構造より、上述の係合する場面におけるステップS3の作業の効率が上昇する。即ち、マスク8に対応する位置にカバー9を押し当てる場合に、突出したカバー9のガスケット18により応力を受ける。この際に、傾斜構造によって、LCDハーネス10が上面12Aで窪んだ形状を有するガイド溝部13に落ち込み易くなる。
【0045】
以上のように構成される第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、LCDハーネス10の配線経路をガイドするリブ12を設けることにより、LCDハーネス10を所定に配線の手間なく且つ脱落する恐れなく配線することができる。更にLCDハーネス10の外周を導電性のガスケットと接触することにより、高周波ノイズを遮断することができる。
【0046】
更に、第2の実施の形態によれば、ガイド溝部13に向けて高さが低くなるように上面12Aを傾斜構造とすることにより、LCDハーネス10をガイド溝部13によりスムーズに配線位置にガイドすることが可能となり、生産性が向上する。
【0047】
即ち、第2の実施の形態によれば、LCDハーネス10を所定の位置に配線し、且つその所定の位置から脱落を防止すると共に、安定した導通が得られる構造がより容易に実現する。
【0048】
次に、本発明における第3の実施の形態について図5を用いて説明する。図5は、本発明の第3の実施の形態におけるディスプレイユニット3の断面図である。
【0049】
第3の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、リブ12のガイド溝部13の形状である。第3の実施の形態におけるガイド溝部13は、LCDハーネス10の配線方向と垂直方向における断面形状が、横方向に長径を有する半楕円形状である。
【0050】
従って、図5に示すようにLCDハーネス10を薄型化することが可能であり、延いてはディスプレイユニット3の筐体の薄型化につながる。
【0051】
以上のように構成される第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、LCDハーネス10の配線経路をガイドするリブ12を設けることにより、LCDハーネス10を所定に配線の手間なく且つ脱落する恐れなく配線することができる。更にLCDハーネス10の外周を導電性のガスケットと接触することにより、高周波ノイズを遮断することができる。
【0052】
更に、第3の実施の形態によれば、断面形状の横方向に長径を有する半楕円形状を有することで、LCDハーネス10を薄型化することが可能である。即ち、ディスプレイユニット3の薄型化にも対応可能なLCDハーネス10の固定構造である。
【0053】
即ち、第3の実施の形態によれば、LCDハーネス10を所定の位置に配線し、且つその所定の位置から脱落を防止すると共に、安定した導通が得られる薄型化に対応した構造が実現する。
【0054】
次に、本発明における第4の実施の形態について図6を用いて説明する。図6は、本発明の第4の実施の形態におけるディスプレイユニット3の断面図である。
【0055】
第4の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、リブ12のガイド溝部13の形状である。第3の実施の形態におけるガイド溝部13は、LCDハーネス10の配線方向と垂直方向における断面形状が、一頂点を下側に向けた三角形である。
【0056】
従って、ガイド溝部13が簡易な形状を有することで、リブ12を成型することが容易になる。
【0057】
以上のように構成される第4の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、LCDハーネス10の配線経路をガイドするリブ12を設けることにより、LCDハーネス10を所定に配線の手間なく且つ脱落する恐れなく配線することができる。更にLCDハーネス10の外周を導電性のガスケットと接触することにより、高周波ノイズを遮断することができる。
【0058】
更に、第4の実施の形態によれば、上述の効果を有するリブ12が、より容易に形成することができるので、生産性が向上する。
【0059】
尚、本明細書においては、LCDハーネス10を配線位置にガイドする構造を例に説明したが、これに限定されるものではない。即ち、電子機器に用いられる他の導線を配線位置にガイドするために、筐体の他の箇所にてリブ12及びガスケット14が設けられても良い。
【0060】
尚、本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具現化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
【符号の説明】
【0061】
1 ポータブルコンピュータ
2 本体
3 表示部
4 ヒンジ部
5 タッチパッド
6 キーボード
7 LCD
8 マスク
8A 第1の面
8B 第2の面
8C 第3の面
8D 第4の面
8E 第5の面
8F 第6の面
8G 第7の面
8H 第8の面
9 カバー
10 LCDハーネス
11 開口部
12 リブ
12A 上面
13 ガイド溝部
14 ガスケット
15 爪
16 開口部
17 アルミシート
18 ガスケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面壁を有する本体と、
前記本体に回動可能に連結される第1の筐体と、前記第1の筐体に係合する第2の筐体と、前記第1の筐体及び前記第2の筐体に収容される表示装置とを備えるディスプレイユニットと、
前記表示装置に対して映像信号を伝送する導線と、
前記第1の筐体の、前記ディスプレイユニット内部に面する第1の面上にて、前記導線の配線経路に沿った位置に設けられる第1のリブと、
前記第2の筐体の、前記ディスプレイユニット内部に面する第2の面上にて、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが係合した際に前記第1のリブと接する位置に設けられる第2のリブと、
を有することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記第1のリブは、前記導線に接する部分が前記導線を収容するように凹んだガイド溝部を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記第1のリブは、内部に導電性部材を収容する開口部を有し、前記開口部にて前記導電性部材と前記導線とが接することを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記第2のリブは、導電性部材であることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記ガイド溝部は、半円形状の断面形状であることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記ガイド溝部は、前記導線が配線される方向と垂直の方向に長径を有する半楕円形状の断面形状であることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
【請求項7】
前記ガイド溝部は、一頂点が前記第1の面に対向する三角形状の断面形状であることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
【請求項8】
前記第1のリブは、前記ガイド溝部に向けて高さが低くなるように傾斜する断面形状であることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
【請求項9】
第1の筐体と、
前記第1の筐体に係合する第2の筐体と、
前記第1の筐体と前記第2の筐体に収容され、制御信号を伝送する信号線と、
前記第1の筐体の筐体内部に面する第1の面上に設けられ、前記信号線を収容する溝を有する第1のリブと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とを係合した状態にて前記第1の面と対向する第2の面上であって、前記第1のリブと対向する位置に設けられる第2のリブと
を有することを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−238745(P2010−238745A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−82335(P2009−82335)
【出願日】平成21年3月30日(2009.3.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】