説明

電子機器

【課題】従来のプリント基板を横方向にスライドさせる組立方法では、種類の異なる電源プラグを取り付ける場合には、プリント基板上に配置した接点端子の取付け位置を変更する必要があり、プリント基板の組立品としての共通化が図れないという課題を有していたた。
【解決手段】内部にプリント基板3を、外部に電源プラグ6を備えた電子機器において、プリント基板3に電源プラグ6の接続端子7の一端を挿入する長穴4を設けるとともに、長穴4の幅に対応する幅を持ち電源プラグ6の接続端子7の一端部に弾力的に圧接する接点端子5をプリント基板3の長穴4の近傍に設け、接点端子5を弾力的に電源プラグ6の接続端子7の一端部に圧接させ、電源プラグ7とプリント基板を機械的且つ電気的に接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源コンセントに接続される電源プラグを備えた電子機器に関し、例えば二次電池を充電する充電器やACアダプタ等の電子機器の特にその電源プラグと電子機器内に組み込まれたプリント基板との接続・組立に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の電源プラグを備えた電子機器について、図11と図12を用いて説明する。図11において、21は電子機器に組み込まれたプリント基板であり、22はプリント基板21の上に配置された接点端子であり、23は電子機器の筐体であり、24は電源プラグであり、25は電源プラグ24の接続端子であり、26は筐体23の内面に設けられプリント基板21の幅方向の位置を規制する幅方向規制用の突起であり、27は筐体23の内面に設けられプリント基板21の厚さ方向の位置を規制する厚さ方向規制用の突起である。プリント基板21に配置された接点端子22と電源プラグ24の接続端子25の一端部が機械的且つ電気的に接続する構成であり、接点端子22は電源プラグ24の接続端子25の一端部に弾力的に圧接するようバネ材で形成されている。
【0003】
図11において、従来のこの種の電源プラグを備えた電子機器は、電子機器の筐体23の内面に設けられた幅方向規制用の突起26と厚さ方向規制用の突起27によって導かれる位置に向け、プリント基板21を横方向にスライドさせ押し込んで組立てることにより、接点端子22が電源プラグ24の接続端子25の一端部に弾力的に圧接して機械的且つ電気的に接続状態となっていた。この方式において、種類の異なる電源プラグに対応する場合を図12(a)、(b)に示すが、プリント基板21に配置された接点端子22の両端子間の寸法Bを寸法Cに狭めるようプリント基板21において接点端子22の取付け位置を変更し、異なる種類の電源プラグを備えた電子機器の実現に対応していた。(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−199723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1においては、種類の異なる電源プラグを備えた電子機器を実現する場合には、図12に示すようにプリント基板21に配置した接点端子22の取付け位置を変更する必要があり、プリント基板21の組立品としての共通化が図れなかった。また、単3形ニッケル水素電池等の二次電池を充電する充電器のように、二次電池用の充電端子もプリント基板上に配置されている場合には、二次電池用の充電端子を電子機器の上側筐体に対しその下方向より垂直方向に差し込む必要があり、図11に示す従来方式のプリント基板を横方向にスライドさせ押し込んで組立てる方法が採用できないという課題を有していた。
【0006】
本発明は前記課題を解決し、種類の異なる電源プラグを備えた電子機器を実現する場合であっても、プリント基板に配置した接点端子の取付け位置の変更を必要とせず、プリント基板の組立品としての共通化を可能とする電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために本発明の電子機器は、電子機器を駆動・制御する回路部及び電源回路を構成する各種電子部品を組込んだプリント基板を備えるとともに、前記電源回路に外部の電源コンセントに接続されることによって外部電力を供給するための外部に表出する電源プラグとを少なくとも備えた電子機器において、前記プリント基板に前記電源プラグの接続端子の一端を挿入する長穴を設けるとともに、前記電源プラグの接続端子の一端部に弾力的に圧接する前記長穴の幅に対応する幅をもった接点端子を設ける構成としたものである。
【0008】
本発明の構成とすることにより、種類の異なる電源プラグであり電源プラグの接続端子の一端部の位置が異なる場合でも、前記プリント基板の長穴内で前記種類の異なる電源プラグの接続端子の一端部の位置変更に対応することが可能となり、種類の異なる電源プラグであっても前記プリント基板上に配置された前記接点端子の位置変更が不要となる。
【0009】
また、単3形ニッケル水素電池等の二次電池を充電する充電器のように二次電池用の充電端子も前記プリント基板上に配置されている場合であっても、前記プリント基板を前記電子機器の上側筐体に対しその下方向より垂直方向に差し込むことが可能となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると、種類の異なる電源プラグであっても前記プリント基板上に配置された接点端子の位置変更が不要となり、プリント基板の組立品としての共通化を図ることが可能となる。
【0011】
また、単3形ニッケル水素電池等の二次電池を充電する充電器のように二次電池用の充電端子も前記プリント基板上に配置されている場合であっても、前記プリント基板を前記電子機器の上側筐体に対しその下方向より垂直方向に差し込むことができるため、電子機器の組立を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態1による電子機器の外観図
【図2】本発明の実施の形態1による電源プラグとプリント基板の組立状態を示す要部の分解斜視図
【図3】本発明の実施の形態1による第1の電源プラグを備えた下側筐体とプリント基板の組立後の要部の斜視図
【図4】本発明の実施の形態1による第1の電源プラグを備えた下側筐体とプリント基板の組立後の要部の断面図
【図5】本発明の実施の形態1による種類の異なる第2の電源プラグとプリント基板の組立状態を示す要部の分解斜視図
【図6】本発明の実施の形態1による種類の異なる第3の電源プラグとプリント基板の組立状態を示す要部の分解斜視図
【図7】本発明の実施の形態1によるプリント基板に設けられた2個の長穴の拡大説明図
【図8】本発明の実施の形態1による下側筐体とプリント基板の組立品と上側筐体の組立状態を示す分解斜視図
【図9】本発明の実施の形態2による第1の電源プラグを備えた下側筐体とプリント基板の組立状態を示す要部の分解斜視図
【図10】本発明の実施の形態2による第1の電源プラグを備えた下側筐体とプリント基板の組立後の要部の断面図
【図11】従来例による電子機器の筐体内へのプリント基板の組立状態を示す要部の分解斜視図
【図12】(a)従来例による第一の電源プラグへの対応の断面図、(b)他の電源プラグへの対応の断面図
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の第1の発明は、電子機器を駆動・制御する回路部及び電源回路を構成する各種電子部品を組込んだプリント基板を備えるとともに、前記電源回路に外部の電源コンセントに接続されることによって外部電力を供給するための外部に表出する電源プラグとを少なくとも備えた電子機器において、前記プリント基板に前記電源プラグの接続端子の一端を挿入する長穴を設けるとともに、前記長穴の幅に対応する幅を持ち前記電源プラグの接続端子の一端部に弾力的に圧接する接点端子を前記プリント基板の長穴の近傍に設けた構成とすることにより、種類の異なる電源プラグであり電源プラグの接続端子の一端部の位置が異なる場合でも、前記プリント基板の長穴内で前記種類の異なる電源プラグの接続端子の一端部の位置変更に対応することが可能となり、種類の異なる電源プラグであっても前記プリント基板上に配置された前記接点端子の位置変更が不要となり、プリント基板の組立品としての共通化を図ることが可能となる。また、単3形ニッケル水素電池等の二次電池を充電する充電器のように二次電池用の充電端子も前記プリント基板上に配置されている場合であっても、前記プリント基板を前記電子機器の上側筐体に対しその下方向より垂直方向に差し込むことが可能となる。
【0014】
また、本発明の第2の発明は、前記接点端子を前記電源プラグの接続端子の一端部の両側面に弾力的に圧接する構成とすることにより、前記接点端子が前記電源プラグの接続端子の一端部の両側面に圧接することにより機械的且つ電気的に良好な接続状態となり、その接続の信頼性がより向上するものである。
【0015】
以下本発明を実施するための形態について、図を参照しながら説明する。
【0016】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による第1の電源プラグを備えた電子機器の外観図であり、単3形及び単4形ニッケル水素電池用の二次電池を充電する充電器である。図1において、1は上側筐体であり、2は下側筐体であり、6は前記下側筐体2の外面に設けられた第1の電源プラグであり、12は前記二次電池用の充電端子であり、14は充電表示用のLEDであり、15は前記二次電池の装着部である。
【0017】
図2は前記第1の電源プラグとプリント基板の組立状態を示す要部の分解斜視図である。図2において2は前記下側筐体であり、3は電子機器を駆動・制御する回路部及び電源回路を構成する各種電子部品を組込んだプリント基板であり、4はプリント基板3に設けられた前記第1の電源プラグの接続端子の一端を挿入する2個の長穴であり、5は第1の電源プラグ6の接続端子の一端部に弾力的に圧接する長穴4の幅に対応する幅をもった2個の接点端子であり、6は前記第1の電源プラグであり、7は第1の電源プラグ6の接続端子である。
【0018】
図3は前記第1の電源プラグを備えた下側筐体とプリント基板の組立後の要部の斜視図であり、2、3、4、5、6、7の各部位は図2と同じである。第1の電源プラグの接続端子7の一端部がプリント基板3の2個の長穴4より突出し、2個の接点端子5が第1の電源プラグの接続端子7の一端部の片側面に圧接することにより機械的且つ電気的な接続状態となっている。
【0019】
図4は前記第1の電源プラグを備えた下側筐体とプリント基板の組立後の要部の断面図であり、2、3、4、5、6、7の各部位は図2と同じである。第1の接点端子5において第1の電源プラグの接続端子7の一端部が挿入されていないときの形状を破線で示しており、第1の電源プラグの接続端子7の一端部が挿入された後の位置との寸法差を図中にAで表している。
【0020】
図5は種類の異なる第2の電源プラグとプリント基板の組立状態を示す要部の分解斜視図である。図5において2、3、4、5の各部位は図2と同じであり、8は種類の異なる第2の電源プラグであり、9は前記種類の異なる第2の電源プラグ8の接続端子である。種類の異なる第2の電源プラグ8は角ピン形状の電源プラグであり、接続端子9の一端部の両端間の距離が第1の電源プラグの接続端子7の一端部の両端間の距離と比べ長くなっている。
【0021】
図6は種類の異なる第3の電源プラグとプリント基板の組立状態を示す要部の分解斜視図である。図6において2、3、4、5の各部位は図2と同じであり、10は種類の異なる第3の電源プラグであり、11は前記種類の異なる第3の電源プラグ10の接続端子である。種類の異なる第3の電源プラグ10は平行刃形状の電源プラグであり、接続端子11の一端部の両端間の距離が第1の電源プラグの接続端子7の一端部の両端間の距離に比べ短くなっている。
【0022】
図7はプリント基板に設けられた電源プラグの接続端子の一端を挿入する2個の長穴の拡大説明図であり、第1の電源プラグ6、種類の異なる第2の電源プラグ8、種類の異なる第3の電源プラグ10の各々の接続端子7、9、11の一端部の位置関係を示している。
【0023】
図8は電子機器の下側筐体2とプリント基板3の組立品と、電子機器の上側筐体1との組立状態を示す分解斜視図である。12はプリント基板3に配置された二次電池用の充電端子である。
【0024】
図2、図3、図4を用いて、本実施の形態における第1の電源プラグとプリント基板の組立について詳細に説明する。
【0025】
図2において、第1の電源プラグ6はネジ止めあるいは一体成形等により、電子機器の下側筐体2に固定され、第1の電源プラグ6は電子機器の下側筐体2の外部に表出している。また、第1の電源プラグ6とプリント基板3が組立てられたとき、第1の電源プラグの接続端子7の一端部がプリント基板3を貫通する位置となるように、第1の電源プラグの接続端子7の長さが設定されている。2個の接点端子5は、プリント基板3の2個の長穴4の各々の片側長辺の近傍で機械的に固定され且つ電気的にプリント基板3の回路と接続している。電子機器の下側筐体2とプリント基板3の組立は、プリント基板3の2個の長穴4に第1の電源プラグの接続端子7の一端部が挿入される位置を狙って、プリント基板3を電子機器の下側筐体2に合わせていくのみであり、組立としては非常に容易である。図3は組立後の要部の斜視図であり、第1の電源プラグの接続端子7の一端部がプリント基板3の2個の長穴4より突出し、2個の接点端子5が第1の電源プラグの接続端子7の一端部の片側面に圧接することにより機械的且つ電気的に良好な接続状態となる。図4は組立後の要部の断面図であり、接点端子5において第1の電源プラグの接続端子7の一端部が挿入されていないときの形状を破線で示しており、第1の電源プラグの接続端子7の一端部が挿入された後の位置との寸法差を図中にAで表している。この寸法差Aにより接点端子5に押圧力が発生し第1の電源プラグの接続端子7の一端部との間での機械的且つ電気的に良好な接続状態となる。
【0026】
次に図5、図6、図7を用いて、本実施の形態における異なる種類の電源プラグとプリント基板の組立方法について詳細に説明する。
【0027】
図5は種類の異なる第2の電源プラグ8とプリント基板3の組立状態を示す要部の分解斜視図であり、種類の異なる第2の電源プラグの接続端子9の一端部の両端間の距離は、第1の電源プラグの接続端子7の一端部の両端間の距離と比べ長くなっている。しかしながら、プリント基板3の長穴4の長さと接点端子5の長さは、種類の異なる第2の電源プラグの接続端子9の一端部の両端間の距離が長くなることによる位置移動にも対応できる長さとなっているため、第1の電源プラグ6の場合と同様に、種類の異なる第2の電源プラグの接続端子9の一端部と接点端子5との間で機械的且つ電気的に良好な接続状態を得ることができる。
【0028】
図6は種類の異なる第3のACプラグ10とプリント基板3の組立状態を示す要部の分解斜視図であり、種類の異なる第3の電源プラグの接続端子11の一端部の両端間の距離は、第1の電源プラグの接続端子7の一端部の両端間の距離と比べ短くなっている。しかしながら、プリント基板3の長穴4の長さと接点端子5の長さは、種類の異なる第3の電源プラグの接続端子11の一端部の両端間の距離が短くなることによる位置移動にも対応できる長さとなっているため、第1の電源プラグ6の場合と同様に、種類の異なる第3の電源プラグの接続端子11の一端部と接点端子5との間で機械的且つ電気的に良好な接続状態を得ることができる。
【0029】
図7はプリント基板3に設けられた2個の長穴4の拡大説明図であり、第1の電源プラグの接続端子7の一端部、種類の異なる第2の電源プラグの接続端子9の一端部、種類の異なる第3の電源プラグの接続端子11の一端部の各々の位置関係を示しており、最も内側寄りに種類の異なる第3の電源プラグの接続端子11の一端部が配置され、その次の外側寄りには第1の電源プラグの接続端子7の一端部が配置され、最も外側寄りには種類の異なる第2の電源プラグの接続端子9の一端部が配置されることになる。この方式により、各々1種類のプリント基板3の2個の長穴4と2個の接点端子5により、異なる3種類の電源プラグを備えた電子機器を1つの共通化されたプリント基板3の組立品により実現することを可能とするものである。
【0030】
図8は電子機器の下側筐体2とプリント基板3の組立品と電子機器の上側筐体1との組立状態を示す分解斜視図である。図8の電子機器は単3形及び単4形ニッケル水素電池用の二次電池を充電する充電器であり、二次電池用の充電端子12がプリント基板3に配置されている。このため、電子機器の下側筐体2とプリント基板3の組立品と、電子機器の上側筐体1を組立てる場合、二次電池用の充電端子12を電子機器の上側筐体1に対しその下方向より垂直方向に差し込む必要がある。図11に示す従来方式のプリント基板を横方向にスライドさせ押し込む組立方法は、図8のように電子機器の上側筐体1に対しその下方向より垂直方向にプリント基板3の組立品を差し込む必要がある電子機器には採用できないが、本発明の実施の形態1を用いれば、容易にその組立を行うことが可能となるものである。
【0031】
(実施の形態2)
図9は、本発明の実施の形態2による第1の電源プラグを備えた電子機器の下側筐体とプリント基板の組立状態を示す要部の分解斜視図である。図9において2は電子機器の下側筐体であり、3は電子機器を駆動・制御する回路部及び電源回路を構成する各種電子部品を組込んだプリント基板であり、4はプリント基板3に設けられた電源プラグ6の接続端子7の一端を挿入する2個の長穴であり、6は第1の電源プラグであり、7は第1の電源プラグ6の接続端子であり、13は第1の電源プラグの接続端子7の一端部の両側面に弾力的に圧接する長穴4の幅に対応する幅をもった2個の接点端子である。
【0032】
図10は本発明の実施の形態2による第1の電源プラグ6を備えた電子機器の下側筐体2とプリント基板3の組立後の要部の断面図であり、2、3、4、6、7、13の各部位は図9と同じである。
【0033】
図9、図10を用いて、本発明の実施の形態2による第1の電源プラグ6とプリント基板3の組立について詳細に説明する。
【0034】
図9において、図2と同一の部位についてはその説明を省略する。第1の電源プラグの接続端子7の一端部に弾力的に圧接する長穴4の幅に対応する幅をもった2個の接点端子13は、プリント基板3への取り付け部より垂直面を設け、更に前記垂直面から左右両方向に曲折させた後、左右両側に下方向へ向け弾性を有するバネ板形状を設け、前記左右両側のバネ板形状部により第1の電源プラグの接続端子7の一端部の両側面に圧接する形状としている。また、2個の接点端子13は、プリント基板3に設けられた第1の電源プラグの接続端子7の一端を挿入する2個の長穴4の各々の片側短辺の近傍で機械的に固定され且つ電気的にプリント基板3の回路に接続している。電子機器の下側筐体2とプリント基板3の組立は、本発明の実施の形態1と同様に、プリント基板3に設けられた第1の電源プラグの接続端子7の一端を挿入する2個の長穴4に、第1の電源プラグの接続端子7の一端部が挿入される位置を狙って、プリント基板3を電子機器の下側筐体2に合わせていくのみであり、組立としては本発明の実施の形態1と同様に非常に容易である。図10は組立後の要部の断面図であり、第1の電源プラグの接続端子7の一端部がプリント基板3に設けられた第1の電源プラグの接続端子7の一端を挿入する2個の長穴4より突出し、2個の接点端子13が第1の電源プラグの接続端子7の一端部の両側面に圧接することにより機械的且つ電気的に良好な接続状態となる。
【0035】
本発明の実施の形態1においては接点端子5が第1の電源プラグの接続端子7の一端部の片側面と機械的且つ電気的に接続しているのに対し、本発明の実施の形態2においては接点端子13が第1の電源プラグの接続端子7の一端部の両側面と機械的且つ電気的に接続しているため、その接続の信頼性がより向上するものである。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明にかかる電源プラグを備えた電子機器は、種類の異なる電源プラグであってもプリント基板の組立品を共通化することが可能となり、また、二次電池用の充電端子がプリント基板上に配置されているような場合であっても、その組立を容易に行うことが可能となるため、電源プラグを備えた電子機器、例えば二次電池を充電する充電器やACアダプタ等の電子機器の組立として有用である。
【符号の説明】
【0037】
1 上側筐体
2 下側筐体
3 プリント基板
4 長穴
5 接点端子
6 第1の電源プラグ
7 第1の電源プラグの接続端子
8 種類の異なる第2の電源プラグ
9 種類の異なる第2の電源プラグの接続端子
10 種類の異なる第3の電源プラグ
11 種類の異なる第3の電源プラグの接続端子
12 二次電池用の充電端子
13 接点端子
14 充電表示用のLED
15 二次電池の装着部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器を駆動・制御する回路部及び電源回路を構成する各種電子部品を組込んだプリント基板を備えるとともに、前記電源回路に外部の電源コンセントに接続されることによって外部電力を供給するための外部に表出する電源プラグとを少なくとも備えた電子機器において、前記プリント基板に前記電源プラグの接続端子の一端を挿入する長穴を設けるとともに、前記長穴の幅に対応する幅を持ち前記電源プラグの接続端子の一端部に弾力的に圧接する接点端子を前記プリント基板の長穴の近傍に設けたことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記接点端子として前記電源プラグの接続端子の一端部の両側面に弾力的に圧接する構成とした請求項1記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−198679(P2011−198679A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−66043(P2010−66043)
【出願日】平成22年3月23日(2010.3.23)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】