説明

電子機器

【課題】 本発明では、GPS受信部をもつ撮像装置において、気的接続が容易で、ユーザーにGPS受信部の位置をわかりやすくすることによって、GPS受信時にユーザーが受信部を手で覆うことなく、外観のデザイン自由度を確保したまま、高い確率でGPSから位置、時間情報を取得することが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 製品天面に電波を遮蔽しやすい材質でできた外装カバーを持つ撮像装置において、前記外装カバーの一部に孔を空け、電波を遮蔽しにくい材質で別カバーを設け、別カバーの下に、GPS受信部を設ける。
別カバーの撮像装置把持側の少なくとも一部を、外装カバーよりも突出させる。
別カバーの少なくとも一部を導光部材にする。GPS受信部が実装された基板に、発光部を実装して、導光部に発光部の光が入射するようにする。
検出部を持ち、別カバーが押圧された場合に、押圧を検出させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はGPSを搭載して、受信した測位情報から撮影者及び被写体の位置情報を算出して、利用するための撮像装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、撮像装置にGPS(Global Positioning System )受信部を接続して、受信した測位情報をその撮像装置に送り、その情報から撮影者及び被写体の位置情報を記録媒体に記録して、利用できる技術がある。
【0003】
上記撮像装置において、GPS受信部は、受信性能を確保する為に、天空に向ける必要がある。また、電波を遮蔽しやすいものに、受信部を遮られると、著しく受信性能が低下する。そのため、撮像装置の通常使用時に、上側に受信部を配置するのが望ましい。
【0004】
撮像装置の天面のカバーは、使用時、非使用時と常に目に入る位置にあるため、外観デザイン向上のため、金属を使用することが多い。金属は、電波を著しく減衰する。このため、GPS電波は金属カバーを通しては、撮像装置内部にとどかない。
【0005】
一方、撮像装置の小型化は年々、進んでいる。小型化した撮像装置においては、上部に配置できるスペースが限られる。さらに、撮像装置を使用者が把持した状態では、GPS受信部の周辺を人の手が握りこんでしまうことが考えられる。GPS受信部は、人体が近接すると、人体からのノイズの影響によって、受信精度が低下する。そのため、小型の撮像装置において、受信部を人の手に覆われたような状態では、人体からのノイズで、受信精度が低下し、位置情報を取得できないこともある。
【0006】
GPSを撮像装置の上部に配置する提案としては、撮像装置のショルダーベルトの肩当にGPS受信部を配置したものがある。(特開2001-228527)この方法では、通常使用時に、GPS受信部が天空を向き、人体の影響も受けることは少ない。しかし、この方法では、ショルダーベルトを外すと使えない。フレキシブルなショルダーベルトの肩当まで、電気的接続をとるのが非常に困難である。といった問題があった。
【0007】
GPSを撮像装置に配置するものとしては、非特許文献1に示すようなものもあった。しかし、この配置では、 GPS情報を取得する際に、いわゆる縦撮り方向にカメラを固定する必要があり、ユーザーの自由な撮影の妨げになっていた。
【0008】
また、近年、撮像装置は小型化が進み、単純に製品天面に配置したのでは、通常使用時に、把持した使用者の手が、製品上部の大部分にかかってしまうことが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2001-228527号公報
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】「デジキャパ!」、2008年、第24巻11号、p50
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明では、GPS受信部をもつ撮像装置において、電気的接続が容易で、ユーザーにGPS受信部の位置をわかりやすくすることによって、GPS受信時にユーザーが受信部を手で覆おうことなく、外観のデザイン自由度を確保したまま、高い確率でGPSから位置、時間情報を取得することが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
製品天面に電波を遮蔽しやすい材質でできた外装カバーを持つ撮像装置において、前記外装カバーの一部に孔を空け、電波を遮蔽しにくい材質で別カバーを設け、別カバーの下に、GPS受信部を設ける。
【0013】
別カバーの撮像装置把持側の少なくとも一部を、外装カバーよりも突出させる。
【0014】
別カバーの少なくとも一部を導光部材にする。GPS受信部が実装された基板に、発光部を実装して、導光部に発光部の光が入射するようにする。
【0015】
検出部を持ち、別カバーが押圧された場合に、押圧を検出させる。GPS受信部が実装された基板に、検出部を実装する。検出部により、押圧が検出された場合に警告を発する。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように、本発明によれば、製品天面に電波を遮蔽しやすい材質でできた外装カバーを持つ撮像装置において、前記外装カバーの一部に孔を空け、電波を遮蔽しにくい材質で別カバーを設け、別カバーの下に、GPS受信部を設けることによって、別カバーを通して、GPS電波を受信することが可能になる。
【0017】
別カバーの撮像装置把持側の少なくとも一部を、外装カバーよりも突出させることによって、ユーザーにGPS受信部の場所を明確に知らしめることができる。
【0018】
別カバーの少なくとも一部を導光部材にすることによって、導光部材を光らせて、GPS受信状況をユーザーに知らせることができる。また、GPS受信部が実装された基板に、発光部を実装することによって、新たに基板を増やすことなく、発光部を追加できる。
【0019】
検出部を持ち、別カバーが押圧された場合に、押圧を検出させることによって、GPS受信部の上が覆われていないかを調べることができる。GPS受信部が実装された基板に、検出部を実装することによって、新たに基板を増やすことなく、検出部を追加できる。また、センサにより、押圧が検出された場合に警告を発することによって、ユーザーにGPS受信部の上を覆うものの退避を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】実施例1のビデオカメラの構成を示すブロック図。
【図2】実施例1のビデオカメラの後方(撮影者側)左側から見た外観斜視図。
【図3】実施例1のビデオカメラの表示部が開いた状態で、後方(撮影者側)左側から見た外観斜視図。
【図4】実施例1のビデオカメラでGPS受信部の配置された基板の概略図。
【図5】実施例1のビデオカメラでのGPS受信部の配置の概略図。
【図6】実施例2のビデオカメラの構成を示すブロック図。
【図7】実施例2のビデオカメラの後方(撮影者側)左側から見た外観斜視図。
【図8】実施例2のビデオカメラが開いた状態で把持した様子を、後方(撮影者側)左側から見た外観斜視図。
【図9】実施例2のビデオでのGPS受信部の配置された基板の概略図。
【図10】実施例2ビデオでのGPS受信部の配置の概略図。
【図11】実施例3のビデオカメラの構成を示すブロック図。
【図12】実施例3のビデオカメラの後方(撮影者側)左側から見た外観斜視図。
【図13】実施例3のビデオカメラの表示部が開いた状態で、後方(撮影者側)左側から見た外観斜視図。
【図14】実施例3のビデオカメラでGPS受信部の配置された基板とバッジの概略図。
【図15】実施例3のビデオカメラでのGPS受信部の配置の概略図。
【図16】実施例3のビデオカメラの発光部のフローチャート。
【図17】実施例4のビデオカメラの構成を示すブロック図。
【図18】実施例4のビデオカメラの後方(撮影者側)左側から見た外観斜視図。
【図19】実施例4のビデオカメラの表示部が開いた状態で、後方(撮影者側)左側から見た外観斜視図。
【図20】実施例4のビデオカメラでGPS受信部の配置された基板とバッジの概略図。
【図21】実施例4のビデオカメラでのGPS受信部の配置の概略図。
【図22】実施例4のビデオカメラの検出部のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(実施例1)
以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0022】
図1は、本発明の第1の実施形態におけるビデオカメラの構成を示すブロック図、図2は本発明の第1の実施形態におけるビデオカメラの表示部が閉じた状態で、後方(撮影者側)左側から見た外観斜視図、図3は同ビデオカメラの表示部が開いた状態で、後方(撮影者側)左側から見た外観斜視図である。
【0023】
ビデオカメラ本体100は、図1に示すように、フォーカス及びズーム等の光学制御系を含む光学レンズ群及び絞りからなるレンズ101、CCDなどの撮像素子を含む撮像部102、カメラ信号処理部103、圧縮伸張処理部104、表示部105、記録再生処理部106、カード制御部107、大容量内部メモリ制御部108、マイクロフォン109、音声信号処理部110、メモリ111、メモリ制御部112、CPU113、操作部114、デジタルI/F115、入出力部116、GPS受信部124、GPS信号処理部125、電源制御部117を備えている。
【0024】
また、各機能ブロックはそれぞれデータバス118を介して互いにデータ通信可能に接続されている。
【0025】
このようなビデオカメラ本体100において、メモリ111は、プログラム記憶領域とデータ作業領域を有し、データバス118を介して各機能ブロックでタイム・シェアリングして使用され、メモリ制御部112により制御及び管理されている。
【0026】
CPU113は所定のプログラムを実行すること等により、ビデオカメラ本体100全体を統括制御する中央演算処理回路である。
【0027】
操作部114は、図2及び図3の114a、114b、114c、114d、114e、114f、114g、114h、114i、114j、114k、114l、114m等の操作キーなどを有し、ユーザーからのキー操作などに基づいて、CPU113に対して動作指示する機能を有する。
【0028】
ここで、各操作キーの機能について、図2及び図3を用いて説明する。
【0029】
114a、114b、114c、114dは再生操作ボタンであり、114aは巻き戻しボタン、114bは早送りボタン、114cは再生/一時停止ボタン、114dは停止ボタンである。
【0030】
114eはレンズの画角をワイド側又はテレ側に変化させるズーム操作を行うための静止画撮影ボタン、114fは静止画の記録を行う静止画撮影ボタンであり、半押しと全押し操作が可能な2段階スイッチである。
【0031】
114gはメニュー表示のON/OFFの切替え等を行うメニューボタン、114hはメニューの選択・決定等を行う十字キー、114iは撮影時にホワイトバランスの設定を行うホワイトバランス設定ボタン、114jは撮影時に露出を設定する露出設定ボタンである。
【0032】
114kは電源ダイヤルであり、回転動作することで電源オフ、撮影モード、再生モードを切り替えることが可能である。
【0033】
114lは動画撮影ボタンであり、押圧動作することで、動画撮影のスタート/ストップを行うことが可能である。
【0034】
114mは記録媒体切替えボタンであり、画像を記録する記録媒体を選択することが可能である。
【0035】
デジタルI/F115は、例えばIEEE1394やUSB等の規格に従い信号を授受する。
【0036】
メモリーカード119は、SDカードやコンパクトフラッシュ(登録商標)等の脱着式のフラッシュメモリーであり、撮影データ及び音声データが記録される。
【0037】
電源制御部117は、バッテリ検出回路、DC-DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されており、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。バッテリ123は、リチウムイオン電池等であり、ビデオカメラ本体100に電源を供給する。
【0038】
GPS受信部124は、GPS衛星から位置と時間のデータを取得する。このデータは、GPS信号処理部125にて処理され、GPS受信部124の位置やその位置における時刻を算出する。この撮像装置では、算出した位置情報や時刻情報を画像データとともに大容量内部メモリ120またはメモリーカード119に書き込む。再生時には、この位置情報や時刻情報を参照することができ、データや記憶の整理に利用できる。
【0039】
次に、本発明の第1の実施形態におけるビデオカメラの撮影動作及び記録動作、再生動作について説明する。
【0040】
例えば、操作部114により撮影動作及び記録動作が指示された場合、被写体からの光は、レンズ101により所定の明るさ、画角、及びフォーカス等が制御された光学信号となって撮像部102に対して入力される。撮像部102は入力光学信号を電気信号に変換し、カメラ信号処理部103に出力する。カメラ信号処理部103はこの電気信号をデジタル画像信号に変換する。そして、この画像信号に対して、色分離、階調補正、及びホワイトバランス調整などの信号処理を施した後出力する。音声信号処理部110は、マイクロフォン109より入力された音声信号を所定レベルにゲインコントロールしてデジタル化することで、音声データとして出力する。
【0041】
圧縮伸張処理部104は、カメラ信号処理部103から出力された画像データ及び音声信号処理部110から出力された音声データを所定の圧縮符号化方式により圧縮符号化する。表示部105は、圧縮伸張処理部104で圧縮符号化対象の撮影データを表示する。また、表示部105は、必要に応じてビデオカメラ本体100の動作状況をオンスクリーン・ディスプレイ情報として表示する。
【0042】
記録再生処理部106は、圧縮伸張処理部104で得られた圧縮符号化後のデータに対して、エラー訂正符号化処理や変調処理等を施し、更に同期、ID、GPS受信部124及びGPS信号処理部125から算出した位置情報や時刻情報などのデータを付加して記録に適した形態に変換した後、大容量内部メモリ120あるいはメモリーカード119等の記録媒体に記録する。この際、大容量内部メモリ制御部108は大容量内部メモリ120の記録制御を、カード制御部107はメモリーカード119の記録制御をおこなう。
【0043】
一方、操作部114により再生動作が指示された場合、記録再生処理部106は、大容量内部メモリ120またはメモリーカード119から読み出したデータから元のデジタルデータを検出し、エラー訂正及び復調等の処理を施す。また、PLL回路によりこの再生データに同期したクロックを生成する。
【0044】
圧縮伸張処理部104は、記録再生処理部106より出力されたデータに対して、所定の圧縮符号化方式に対応した伸張処理を施し、圧縮符号化前の撮影データ及び音声データを取得する。表示部105は、圧縮伸張処理部104で得られた再生データを表示する。
【0045】
また操作部114によりデジタルI/F115からの入力データを記録する指示があった場合、CPU113はデジタルI/F115により、外部装置121からの画像データあるいは音声データをデジタル信号の状態で入力し、記録再生処理部106に送る。この際、外部装置121からの画像データ、音声データは既に符号化されているものとし、記録再生処理部106は前述のようにこの入力データに対して記録に必要な処理を施して大容量内部メモリ120やメモリーカード119などの記録媒体に記録する。
【0046】
また操作部114により、入出力部116からの入力信号を記録する指示があった場合、CPU113は入出力部116を制御し、外部装置122から出力された画像、音声信号を入力する。入出力部116は外部装置122から出力された画像、音声信号をデジタルデータに変換してメモリ111に出力する。CPU113はこのメモリ111に記憶された画像、音声データを圧縮伸張処理部104に出力して圧縮符号化し、記録再生処理部106に送る。記録再生処理部106は前述の様にこの符号化されたデータに対して記録に必要な処理を施して大容量内部メモリ120やメモリーカード119などの記録媒体に記録する。
【0047】
図2に示すように、この撮像装置は、天面の外装カバー202に孔があり、バッジ201がはめ込まれている。外装カバー202は金属でできているため、電波を著しく減衰する。このため、GPS電波は、外装カバー202を通しては、撮像装置100内部にとどかない。一方、バッジ201はプラスチックでできているため、電波の減衰は少ない。このため、GPS電波は、バッジ201を通して、撮像装置100内部に入射する。
【0048】
GPS受信部124は、図4に示すように、基板401に取り付けられている。基板からはコネクタ、FPCなどを介して、CPU113のある基板に容易に接続が可能である。また、基板401自体がフレキシブル基板でも良い。この基板401は撮像装置本体100内では、図5に示すような位置に配置されている。バッジ201の範囲は、GPS受信部124の受信範囲にかかるように、配置されている。このため、バッジ201を通ったGPS電波をGPS受信部124は受信することができる。バッジ201の材質は、プラスチックに限らず、電波を通しやすい材質であればよい。例えば、プラスチックに金属蒸着を施したものも、電波の減衰が小さいため、使用できる。また、外装カバー202の材質も、金属に限らず、電波を通しにくい材質すべてにあてはまる。例えば、プラスチックにめっきの施されたカバーが考えられる。
【0049】
また、バッジ201上に、 GPS受信部124が、バッジの下に配置されていることを示す表示を行う。これによって、ユーザーが、GPS受信部124の位置を把握することができる。GPSが配置されている表示と併せて、受信中に、バッジの上に、ユーザーの手が触れないような警告を表示することによって、GPS受信中に、ユーザーがGPS受信部124の上から、自主的に、手を退避することを促すことができ、人体からのノイズの影響によって、受信精度が低下することを防げる。GPS受信時には、表示部105に、GPS受信中であることと、バッジ上から手を退避するよう促す警告を発してもよい。これによって、より確実に、ユーザーの手を受信範囲から退避させ、人体からのノイズの影響を軽減することができる。
【0050】
このように、本実施例の撮像装置では、デザインを損なうことなく、電気的接続が容易で、ユーザーにGPS受信部の位置がわかりやすく、高い確率でGPSから位置、時間情報を取得することが可能となる。
【0051】
(実施例2)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0052】
図6は、本発明の第2の実施形態におけるビデオカメラの構成を示すブロック図、図7は本発明の第2の実施形態におけるビデオカメラの表示部が閉じた状態で、後方(撮影者側)左側から見た外観斜視図、図8は同ビデオカメラの表示部が開いた状態で、後方(撮影者側)左側から見た外観斜視図である。
【0053】
ビデオカメラ本体600は、図6に示すように、フォーカス及びズーム等の光学制御系を含む光学レンズ群及び絞りからなるレンズ601、CCDなどの撮像素子を含む撮像部602、カメラ信号処理部603、圧縮伸張処理部604、表示部605、記録再生処理部606、カード制御部607、大容量内部メモリ制御部608、マイクロフォン609、音声信号処理部610、メモリ611、メモリ制御部612、CPU613、操作部614、デジタルI/F115、入出力部616、GPS受信部624、GPS信号処理部625、電源制御部617を備えている。
【0054】
また、各機能ブロックはそれぞれデータバス618を介して互いにデータ通信可能に接続されている。
【0055】
このようなビデオカメラ本体600において、メモリ611は、プログラム記憶領域とデータ作業領域を有し、データバス618を介して各機能ブロックでタイム・シェアリングして使用され、メモリ制御部612により制御及び管理されている。
【0056】
CPU613は所定のプログラムを実行すること等により、ビデオカメラ本体600全体を統括制御する中央演算処理回路である。
【0057】
操作部614は、図7及び図8の614a、614b、614c、614d、614e、614f、614g、614h、614i、614j、614k、614l、614m等の操作キーなどを有し、ユーザーからのキー操作などに基づいて、CPU613に対して動作指示する機能を有する。
【0058】
ここで、各操作キーの機能について、図7及び図8を用いて説明する。
【0059】
614a、614b、614c、614dは再生操作ボタンであり、614aは巻き戻しボタン、614bは早送りボタン、614cは再生/一時停止ボタン、614dは停止ボタンである。
【0060】
614eはレンズの画角をワイド側又はテレ側に変化させるズーム操作を行うための静止画撮影ボタン、614fは静止画の記録を行う静止画撮影ボタンであり、半押しと全押し操作が可能な2段階スイッチである。
【0061】
614gはメニュー表示のON/OFFの切替え等を行うメニューボタン、614hはメニューの選択・決定等を行う十字キー、614iは撮影時にホワイトバランスの設定を行うホワイトバランス設定ボタン、614jは撮影時に露出を設定する露出設定ボタンである。
【0062】
614kは電源ダイヤルであり、回転動作することで電源オフ、撮影モード、再生モードを切り替えることが可能である。
【0063】
614lは動画撮影ボタンであり、押圧動作することで、動画撮影のスタート/ストップを行うことが可能である。
【0064】
614mは記録媒体切替えボタンであり、画像を記録する記録媒体を選択することが可能である。
【0065】
デジタルI/F115は、例えばIEEE1394やUSB等の規格に従い信号を授受する。
【0066】
メモリーカード619は、SDカードやコンパクトフラッシュ(登録商標)等の脱着式のフラッシュメモリーであり、撮影データ及び音声データが記録される。
【0067】
電源制御部617は、バッテリ検出回路、DC-DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されており、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。バッテリ623は、リチウムイオン電池等であり、ビデオカメラ本体600に電源を供給する。
【0068】
GPS受信部624は、GPS衛星から位置と時間のデータを取得する。このデータは、GPS信号処理部625にて処理され、GPS受信部624の位置やその位置における時刻を算出する。この撮像装置では、算出した位置情報や時刻情報を画像データとともに大容量内部メモリ620またはメモリーカード619に書き込む。再生時には、この位置情報や時刻情報を参照することができ、データや記憶の整理に利用できる。
【0069】
次に、本発明の第2の実施形態におけるビデオカメラの撮影動作及び記録動作、再生動作について説明する。
【0070】
例えば、操作部614により撮影動作及び記録動作が指示された場合、被写体からの光は、レンズ601により所定の明るさ、画角、及びフォーカス等が制御された光学信号となって撮像部602に対して入力される。撮像部602は入力光学信号を電気信号に変換し、カメラ信号処理部603に出力する。カメラ信号処理部603はこの電気信号をデジタル画像信号に変換する。そして、この画像信号に対して、色分離、階調補正、及びホワイトバランス調整などの信号処理を施した後出力する。音声信号処理部610は、マイクロフォン609より入力された音声信号を所定レベルにゲインコントロールしてデジタル化することで、音声データとして出力する。
【0071】
圧縮伸張処理部604は、カメラ信号処理部603から出力された画像データ及び音声信号処理部610から出力された音声データを所定の圧縮符号化方式により圧縮符号化する。表示部605は、圧縮伸張処理部604で圧縮符号化対象の撮影データを表示する。また、表示部605は、必要に応じてビデオカメラ本体600の動作状況をオンスクリーン・ディスプレイ情報として表示する。
【0072】
記録再生処理部606は、圧縮伸張処理部604で得られた圧縮符号化後のデータに対して、エラー訂正符号化処理や変調処理等を施し、更に同期、ID、GPS受信部624及びGPS信号処理部625から算出した位置情報や時刻情報などのデータを付加して記録に適した形態に変換した後、大容量内部メモリ620あるいはメモリーカード619等の記録媒体に記録する。この際、大容量内部メモリ制御部608は大容量内部メモリ620の記録制御を、カード制御部607はメモリーカード619の記録制御をおこなう。
【0073】
一方、操作部614により再生動作が指示された場合、記録再生処理部606は、大容量内部メモリ620またはメモリーカード619から読み出したデータから元のデジタルデータを検出し、エラー訂正及び復調等の処理を施す。また、PLL回路によりこの再生データに同期したクロックを生成する。
【0074】
圧縮伸張処理部604は、記録再生処理部606より出力されたデータに対して、所定の圧縮符号化方式に対応した伸張処理を施し、圧縮符号化前の撮影データ及び音声データを取得する。表示部605は、圧縮伸張処理部604で得られた再生データを表示する。
【0075】
また操作部614によりデジタルI/F115からの入力データを記録する指示があった場合、CPU613はデジタルI/F115により、外部装置621からの画像データあるいは音声データをデジタル信号の状態で入力し、記録再生処理部606に送る。この際、外部装置621からの画像データ、音声データは既に符号化されているものとし、記録再生処理部606は前述のようにこの入力データに対して記録に必要な処理を施して大容量内部メモリ620やメモリーカード619などの記録媒体に記録する。
【0076】
また操作部614により、入出力部616からの入力信号を記録する指示があった場合、CPU613は入出力部616を制御し、外部装置622から出力された画像、音声信号を入力する。入出力部616は外部装置622から出力された画像、音声信号をデジタルデータに変換してメモリ611に出力する。CPU613はこのメモリ611に記憶された画像、音声データを圧縮伸張処理部604に出力して圧縮符号化し、記録再生処理部606に送る。記録再生処理部606は前述の様にこの符号化されたデータに対して記録に必要な処理を施して大容量内部メモリ620やメモリーカード619などの記録媒体に記録する。
【0077】
図7に示すように、この撮像装置は、天面の外装カバー702に孔があり、突出部701aをもつバッジ701がはめ込まれている。外装カバー702は金属でできているため、電波を著しく減衰する。このため、GPS電波は、外装カバー702を通しては、撮像装置100内部にとどかない。一方、バッジ701はプラスチックでできているため、電波の減衰は少ない。このため、GPS電波は、バッジ701を通して、撮像装置100内部に入射する。
【0078】
GPS受信部624は、図9に示すように、基板901に取り付けられている。基板からはコネクタ、FPCなどを介して、CPU613のある基板に容易に接続が可能である。また、基板901自体がフレキシブル基板でも良い。この基板901は撮像装置本体600内では、図10に示すような位置に配置されている。バッジ701の範囲は、GPS受信部624の受信範囲にかかるように、配置されている。このため、バッジ701を通ったGPS電波をGPS受信部624は受信することができる。バッジ701の材質は、プラスチックに限らず、電波を通しやすい材質であればよい。例えば、プラスチックに金属蒸着を施したものも、電波の減衰が小さいため、使用できる。また、外装カバー702の材質も、金属に限らず、電波を通しにくい材質すべてにあてはまる。例えば、プラスチックにめっきの施されたカバーが考えられる。
【0079】
突出部701aは、カバー702よりも突出している。単純に把持して、突出部701aを握りこむと、カバー702よりも突出しているため違和感がある。突出部701aを設けることによって、ユーザーに触覚的にGPS受信部624の場所を知らせることができる。これにより、ユーザーがビデオカメラ600を把持する際に、図8に示すように、突出部を避けて把持するように促すことができる。
【0080】
また、バッジ701上に、 GPS受信部624が、バッジの下に配置されていることを示す表示を行う。これによって、ユーザーが、GPS受信部624の位置を把握することができる。GPSが配置されている表示と併せて、受信中に、バッジの上に、ユーザーの手が触れないような警告を表示することによって、GPS受信中に、ユーザーがGPS受信部624の上から、自主的に、手を退避することを促すことができ、人体からのノイズの影響によって、受信精度が低下することを防げる。GPS受信時には、表示部605に、GPS受信中であることと、バッジ上から手を退避するよう促す警告を発してもよい。これによって、より確実に、ユーザーの手を受信範囲から退避させ、人体からのノイズの影響を軽減することができる。
【0081】
このように、本実施例の撮像装置では、デザインを損なうことなく、電気的接続が容易で、ユーザーにGPS受信部の位置がわかりやすく、高い確率でGPSから位置、時間情報を取得することが可能となる。
【0082】
(実施例3)
以下、本発明の第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0083】
図11は、本発明の第3の実施形態におけるビデオカメラの構成を示すブロック図、図12は本発明の第3の実施形態におけるビデオカメラの表示部が閉じた状態で、後方(撮影者側)左側から見た外観斜視図、図13は同ビデオカメラの表示部が開いた状態で、後方(撮影者側)左側から見た外観斜視図である。
【0084】
ビデオカメラ本体1100は、図11に示すように、フォーカス及びズーム等の光学制御系を含む光学レンズ群及び絞りからなるレンズ1101、CCDなどの撮像素子を含む撮像部1102、カメラ信号処理部1103、圧縮伸張処理部1104、表示部1105、記録再生処理部1106、カード制御部1107、大容量内部メモリ制御部1108、マイクロフォン1109、音声信号処理部1110、メモリ1111、メモリ制御部1112、CPU1113、操作部1114、デジタルI/F115、入出力部1116、GPS受信部1124、GPS信号処理部1125、LED発光部1126、電源制御部1117を備えている。
【0085】
また、各機能ブロックはそれぞれデータバス1118を介して互いにデータ通信可能に接続されている。
【0086】
このようなビデオカメラ本体1100において、メモリ1111は、プログラム記憶領域とデータ作業領域を有し、データバス1118を介して各機能ブロックでタイム・シェアリングして使用され、メモリ制御部1112により制御及び管理されている。
【0087】
CPU1113は所定のプログラムを実行すること等により、ビデオカメラ本体1100全体を統括制御する中央演算処理回路である。
【0088】
操作部1114は、図2及び図3の1114a、1114b、1114c、1114d、1114e、1114f、1114g、1114h、1114i、1114j、1114k、1114l、1114m等の操作キーなどを有し、ユーザーからのキー操作などに基づいて、CPU1113に対して動作指示する機能を有する。
【0089】
ここで、各操作キーの機能について、図12及び図13を用いて説明する。
【0090】
1114a、1114b、1114c、1114dは再生操作ボタンであり、1114aは巻き戻しボタン、1114bは早送りボタン、1114cは再生/一時停止ボタン、1114dは停止ボタンである。
【0091】
1114eはレンズの画角をワイド側又はテレ側に変化させるズーム操作を行うための静止画撮影ボタン、1114fは静止画の記録を行う静止画撮影ボタンであり、半押しと全押し操作が可能な2段階スイッチである。
【0092】
1114gはメニュー表示のON/OFFの切替え等を行うメニューボタン、1114hはメニューの選択・決定等を行う十字キー、1114iは撮影時にホワイトバランスの設定を行うホワイトバランス設定ボタン、1114jは撮影時に露出を設定する露出設定ボタンである。
【0093】
1114kは電源ダイヤルであり、回転動作することで電源オフ、撮影モード、再生モードを切り替えることが可能である。
【0094】
1114lは動画撮影ボタンであり、押圧動作することで、動画撮影のスタート/ストップを行うことが可能である。
【0095】
1114mは記録媒体切替えボタンであり、画像を記録する記録媒体を選択することが可能である。
【0096】
デジタルI/F115は、例えばIEEE1394やUSB等の規格に従い信号を授受する。
【0097】
メモリーカード1119は、SDカードやコンパクトフラッシュ(登録商標)等の脱着式のフラッシュメモリーであり、撮影データ及び音声データが記録される。
【0098】
電源制御部1117は、バッテリ検出回路、DC-DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されており、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。バッテリ1123は、リチウムイオン電池等であり、ビデオカメラ本体1100に電源を供給する。
【0099】
GPS受信部1124は、GPS衛星から位置と時間のデータを取得する。このデータは、GPS信号処理部1125にて処理され、GPS受信部1124の位置やその位置における時刻を算出する。この撮像装置では、算出した位置情報や時刻情報を画像データとともに大容量内部メモリ1120またはメモリーカード1119に書き込む。再生時には、この位置情報や時刻情報を参照することができ、データや記憶の整理に利用できる。GPS電波受信時には、LED発光部1126が発光することによって、ユーザーにGPS電波受信中であることを知らせる。
【0100】
次に、本発明の第3の実施形態におけるビデオカメラの撮影動作及び記録動作、再生動作について説明する。
【0101】
例えば、操作部1114により撮影動作及び記録動作が指示された場合、被写体からの光は、レンズ1101により所定の明るさ、画角、及びフォーカス等が制御された光学信号となって撮像部1102に対して入力される。撮像部1102は入力光学信号を電気信号に変換し、カメラ信号処理部1103に出力する。カメラ信号処理部1103はこの電気信号をデジタル画像信号に変換する。そして、この画像信号に対して、色分離、階調補正、及びホワイトバランス調整などの信号処理を施した後出力する。音声信号処理部1110は、マイクロフォン1109より入力された音声信号を所定レベルにゲインコントロールしてデジタル化することで、音声データとして出力する。
【0102】
圧縮伸張処理部1104は、カメラ信号処理部1103から出力された画像データ及び音声信号処理部1110から出力された音声データを所定の圧縮符号化方式により圧縮符号化する。表示部1105は、圧縮伸張処理部1104で圧縮符号化対象の撮影データを表示する。また、表示部1105は、必要に応じてビデオカメラ本体1100の動作状況をオンスクリーン・ディスプレイ情報として表示する。
【0103】
記録再生処理部1106は、圧縮伸張処理部1104で得られた圧縮符号化後のデータに対して、エラー訂正符号化処理や変調処理等を施し、更に同期、ID、GPS受信部1124及びGPS信号処理部1125から算出した位置情報や時刻情報などのデータを付加して記録に適した形態に変換した後、大容量内部メモリ1120あるいはメモリーカード1119等の記録媒体に記録する。この際、大容量内部メモリ制御部1108は大容量内部メモリ1120の記録制御を、カード制御部1107はメモリーカード1119の記録制御をおこなう。
【0104】
一方、操作部1114により再生動作が指示された場合、記録再生処理部1106は、大容量内部メモリ1120またはメモリーカード1119から読み出したデータから元のデジタルデータを検出し、エラー訂正及び復調等の処理を施す。また、PLL回路によりこの再生データに同期したクロックを生成する。
【0105】
圧縮伸張処理部1104は、記録再生処理部1106より出力されたデータに対して、所定の圧縮符号化方式に対応した伸張処理を施し、圧縮符号化前の撮影データ及び音声データを取得する。表示部1105は、圧縮伸張処理部1104で得られた再生データを表示する。
【0106】
また操作部1114によりデジタルI/F115からの入力データを記録する指示があった場合、CPU1113はデジタルI/F115により、外部装置1121からの画像データあるいは音声データをデジタル信号の状態で入力し、記録再生処理部1106に送る。この際、外部装置1121からの画像データ、音声データは既に符号化されているものとし、記録再生処理部1106は前述のようにこの入力データに対して記録に必要な処理を施して大容量内部メモリ1120やメモリーカード1119などの記録媒体に記録する。
【0107】
また操作部1114により、入出力部1116からの入力信号を記録する指示があった場合、CPU1113は入出力部1116を制御し、外部装置1122から出力された画像、音声信号を入力する。入出力部1116は外部装置1122から出力された画像、音声信号をデジタルデータに変換してメモリ1111に出力する。CPU1113はこのメモリ1111に記憶された画像、音声データを圧縮伸張処理部1104に出力して圧縮符号化し、記録再生処理部1106に送る。記録再生処理部1106は前述の様にこの符号化されたデータに対して記録に必要な処理を施して大容量内部メモリ1120やメモリーカード1119などの記録媒体に記録する。
【0108】
図12に示すように、この撮像装置は、天面の外装カバー1202に孔があり、バッジ1201がはめ込まれている。外装カバー1202は金属でできているため、電波を著しく減衰する。このため、GPS電波は、外装カバー1202を通しては、撮像装置1100内部にとどかない。一方、バッジ1201はプラスチックでできているため、電波の減衰は少ない。このため、GPS電波は、バッジ1201を通して、撮像装置1100内部に入射する。
【0109】
GPS受信部1124は、図14に示すように、基板1401に取り付けられている。基板からはコネクタ、FPCなどを介して、CPU1113のある基板に容易に接続が可能である。また、基板1401自体がフレキシブル基板でも良い。バッジ1201には、導光部1201aが設けられている。LED発光部1126が発光すると、導光部1201aに光が入射して、バッジ1201が光る。
【0110】
この基板1401は撮像装置本体1100内では、図15に示すような位置に配置されている。バッジ1201の範囲は、GPS受信部1124の受信範囲にかかるように、配置されている。このため、バッジ1201を通ったGPS電波をGPS受信部1124は受信することができる。バッジ1201の材質は、プラスチックに限らず、電波を通しやすい材質であればよい。例えば、プラスチックに金属蒸着を施したものも、電波の減衰が小さいため、使用できる。また、外装カバー1202の材質も、金属に限らず、電波を通しにくい材質すべてにあてはまる。例えば、プラスチックにめっきの施されたカバーが考えられる。
【0111】
LED発光部1126は図16のフローチャートに示すように動作する。まず、STEP1601で、GPS受信中であるか否かを調べる。GPS受信中であった場合は、STPE1602に進み、LED発光部1126を点灯させる。STEP1601でGPS受信中でなかったら、STEP1603に進み、LED発光部1126を消灯させる。STPE1602、STEP1603の処理が終わったら、STEP1601に戻り、GPS受信中であるか調べる。LED発光部1126が発光することによって、ユーザーにGPS受信中であることを知らせることができる。バッジの発光範囲は、全体でもよいが、バッジの一部を塗装や蒸着などして、光を遮り、バッジの一部のみ光るようにしてもよい。
【0112】
また、バッジ1201上に、 GPS受信部1124が、バッジの下に配置されていることを示す表示を行う。これによって、ユーザーが、GPS受信部1124の位置を把握することができる。GPSが配置されている表示と併せて、受信中に、バッジの上に、ユーザーの手が触れないような警告を表示することによって、GPS受信中に、ユーザーがGPS受信部1124の上から、自主的に、手を退避することを促すことができ、人体からのノイズの影響によって、受信精度が低下することを防げる。GPS受信時には、表示部1105に、GPS受信中であることと、バッジ上から手を退避するよう促す警告を発してもよい。これによって、より確実に、ユーザーの手を受信範囲から退避させ、人体からのノイズの影響を軽減することができる。
【0113】
このように、本実施例の撮像装置では、デザインを損なうことなく、電気的接続が容易で、ユーザーにGPS受信部の位置がわかりやすく、高い確率でGPSから位置、時間情報を取得することが可能となる。
【0114】
(実施例4)
以下、本発明の第4の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0115】
図17は、本発明の第4の実施形態におけるビデオカメラの構成を示すブロック図、図18は本発明の第4の実施形態におけるビデオカメラの表示部が閉じた状態で、後方(撮影者側)左側から見た外観斜視図、図19は同ビデオカメラの表示部が開いた状態で、後方(撮影者側)左側から見た外観斜視図である。
【0116】
ビデオカメラ本体1700は、図17に示すように、フォーカス及びズーム等の光学制御系を含む光学レンズ群及び絞りからなるレンズ1701、CCDなどの撮像素子を含む撮像部1702、カメラ信号処理部1703、圧縮伸張処理部1704、表示部1705、記録再生処理部1706、カード制御部1707、大容量内部メモリ制御部1708、マイクロフォン1709、音声信号処理部1710、メモリ1711、メモリ制御部1712、CPU1713、操作部1714、デジタルI/F175、入出力部1716、GPS受信部1724、GPS信号処理部1725、検出部1726、電源制御部1717を備えている。
【0117】
また、各機能ブロックはそれぞれデータバス1718を介して互いにデータ通信可能に接続されている。
【0118】
このようなビデオカメラ本体1700において、メモリ1711は、プログラム記憶領域とデータ作業領域を有し、データバス1718を介して各機能ブロックでタイム・シェアリングして使用され、メモリ制御部1712により制御及び管理されている。
【0119】
CPU1713は所定のプログラムを実行すること等により、ビデオカメラ本体1700全体を統括制御する中央演算処理回路である。
【0120】
操作部1714は、図2及び図3の1714a、1714b、1714c、1714d、1714e、1714f、1714g、1714h、1714i、1714j、1714k、1714l、1714m等の操作キーなどを有し、ユーザーからのキー操作などに基づいて、CPU1713に対して動作指示する機能を有する。
【0121】
ここで、各操作キーの機能について、図18及び図19を用いて説明する。
【0122】
1714a、1714b、1714c、1714dは再生操作ボタンであり、1714aは巻き戻しボタン、1714bは早送りボタン、1714cは再生/一時停止ボタン、1714dは停止ボタンである。
【0123】
1714eはレンズの画角をワイド側又はテレ側に変化させるズーム操作を行うための静止画撮影ボタン、1714fは静止画の記録を行う静止画撮影ボタンであり、半押しと全押し操作が可能な2段階スイッチである。
【0124】
1714gはメニュー表示のON/OFFの切替え等を行うメニューボタン、1714hはメニューの選択・決定等を行う十字キー、1714iは撮影時にホワイトバランスの設定を行うホワイトバランス設定ボタン、1714jは撮影時に露出を設定する露出設定ボタンである。
【0125】
1714kは電源ダイヤルであり、回転動作することで電源オフ、撮影モード、再生モードを切り替えることが可能である。
【0126】
1714lは動画撮影ボタンであり、押圧動作することで、動画撮影のスタート/ストップを行うことが可能である。
【0127】
1714mは記録媒体切替えボタンであり、画像を記録する記録媒体を選択することが可能である。
【0128】
デジタルI/F115は、例えばIEEE1394やUSB等の規格に従い信号を授受する。
【0129】
メモリーカード1719は、SDカードやコンパクトフラッシュ(登録商標)等の脱着式のフラッシュメモリーであり、撮影データ及び音声データが記録される。
【0130】
電源制御部1717は、バッテリ検出回路、DC-DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されており、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。バッテリ1723は、リチウムイオン電池等であり、ビデオカメラ本体1700に電源を供給する。
【0131】
GPS受信部1724は、GPS衛星から位置と時間のデータを取得する。このデータは、GPS信号処理部1725にて処理され、GPS受信部1724の位置やその位置における時刻を算出する。この撮像装置では、算出した位置情報や時刻情報を画像データとともに大容量内部メモリ1720またはメモリーカード1719に書き込む。再生時には、この位置情報や時刻情報を参照することができ、データや記憶の整理に利用できる。
【0132】
次に、本発明の第4の実施形態におけるビデオカメラの撮影動作及び記録動作、再生動作について説明する。
【0133】
例えば、操作部1714により撮影動作及び記録動作が指示された場合、被写体からの光は、レンズ1701により所定の明るさ、画角、及びフォーカス等が制御された光学信号となって撮像部1702に対して入力される。撮像部1702は入力光学信号を電気信号に変換し、カメラ信号処理部1703に出力する。カメラ信号処理部1703はこの電気信号をデジタル画像信号に変換する。そして、この画像信号に対して、色分離、階調補正、及びホワイトバランス調整などの信号処理を施した後出力する。音声信号処理部1710は、マイクロフォン1709より入力された音声信号を所定レベルにゲインコントロールしてデジタル化することで、音声データとして出力する。
【0134】
圧縮伸張処理部1704は、カメラ信号処理部1703から出力された画像データ及び音声信号処理部1710から出力された音声データを所定の圧縮符号化方式により圧縮符号化する。表示部1705は、圧縮伸張処理部1704で圧縮符号化対象の撮影データを表示する。また、表示部1705は、必要に応じてビデオカメラ本体1700の動作状況をオンスクリーン・ディスプレイ情報として表示する。
【0135】
記録再生処理部1706は、圧縮伸張処理部1704で得られた圧縮符号化後のデータに対して、エラー訂正符号化処理や変調処理等を施し、更に同期、ID、GPS受信部1724及びGPS信号処理部1725から算出した位置情報や時刻情報などのデータを付加して記録に適した形態に変換した後、大容量内部メモリ1720あるいはメモリーカード1719等の記録媒体に記録する。この際、大容量内部メモリ制御部1708は大容量内部メモリ1720の記録制御を、カード制御部1707はメモリーカード1719の記録制御をおこなう。
【0136】
一方、操作部1714により再生動作が指示された場合、記録再生処理部1706は、大容量内部メモリ1720またはメモリーカード1719から読み出したデータから元のデジタルデータを検出し、エラー訂正及び復調等の処理を施す。また、PLL回路によりこの再生データに同期したクロックを生成する。
【0137】
圧縮伸張処理部1704は、記録再生処理部1706より出力されたデータに対して、所定の圧縮符号化方式に対応した伸張処理を施し、圧縮符号化前の撮影データ及び音声データを取得する。表示部1705は、圧縮伸張処理部1704で得られた再生データを表示する。
【0138】
また操作部1714によりデジタルI/F175からの入力データを記録する指示があった場合、CPU1713はデジタルI/F175により、外部装置1721からの画像データあるいは音声データをデジタル信号の状態で入力し、記録再生処理部1706に送る。この際、外部装置1721からの画像データ、音声データは既に符号化されているものとし、記録再生処理部1706は前述のようにこの入力データに対して記録に必要な処理を施して大容量内部メモリ1720やメモリーカード1719などの記録媒体に記録する。
【0139】
また操作部1714により、入出力部1716からの入力信号を記録する指示があった場合、CPU1713は入出力部1716を制御し、外部装置1722から出力された画像、音声信号を入力する。入出力部1716は外部装置1722から出力された画像、音声信号をデジタルデータに変換してメモリ1711に出力する。CPU1713はこのメモリ1711に記憶された画像、音声データを圧縮伸張処理部1704に出力して圧縮符号化し、記録再生処理部1706に送る。記録再生処理部1706は前述の様にこの符号化されたデータに対して記録に必要な処理を施して大容量内部メモリ1720やメモリーカード1719などの記録媒体に記録する。
【0140】
図18に示すように、この撮像装置は、天面の外装カバー1802に孔があり、バッジ1801がはめ込まれている。外装カバー1802は金属でできているため、電波を著しく減衰する。このため、GPS電波は、外装カバー1802を通しては、撮像装置1700内部にとどかない。一方、バッジ1801はプラスチックでできているため、電波の減衰は少ない。このため、GPS電波は、バッジ1801を通して、撮像装置1700内部に入射する。
【0141】
GPS受信部1724は、図20に示すように、基板2001に取り付けられている。基板からはコネクタ、FPCなどを介して、CPU1713のある基板に容易に接続が可能である。また、基板2001自体がフレキシブル基板でも良い。バッジ1801には、SW操作部1801a、バネ部1801b、本体取り付け部1801cが設けられている。 バッジ1801は本体取り付け部1801c によって、ビデオカメラ本体1700に取り付けられている。バッジ1801は、バネ部1801bによって、外装カバー1802に押し付けられている。SW操作部1801aは検出部1726を操作する。バッジ1801が押圧されると、SW操作部1801aにより検出部1726が押し込まれ、押圧が検出される。バッジ1801への押圧が止まると、バネ部1801b によって、バッジ1801は外装カバー1802に押し付けられ、SW操作部1801aが検出部1726から、離れ、SWが復帰する。
【0142】
この基板2001は撮像装置本体1700内では、図21に示すような位置に配置されている。バッジ1801の範囲は、GPS受信部1724の受信範囲にかかるように、配置されている。このため、バッジ1801を通ったGPS電波をGPS受信部1724は受信することができる。バッジ1801の材質は、プラスチックに限らず、電波を通しやすい材質であればよい。例えば、プラスチックに金属蒸着を施したものも、電波の減衰が小さいため、使用できる。また、外装カバー1802の材質も、金属に限らず、電波を通しにくい材質すべてにあてはまる。例えば、プラスチックにめっきの施されたカバーが考えられる。
【0143】
GPS受信中にバッジ1801に対する押圧が検出されると、表示部1705に警告を表示する。図22のフローチャートに警告表示のフローを示す。まず、STEP2201で、GPS受信中であるか否かを調べる。GPS受信中であった場合は、STEP2202に進む。STEP2201でGPS受信中でなかったら、STEP2204に進み、表示部1705の警告表示を非表示にする。STEP2202では、検出部がONかOFFかを調べる。STEP2202では、検出部がONの場合は、STEP2203に進む。STEP2202では、検出部がOFFの場合は、STEP2204に進み、表示部1705の警告表示を非表示にする。STEP2203では、「GPS受信範囲に手がかかっていませんか?GPS受信中です。受信範囲を手やもので覆わないで下さい。」と警告表示を行う。STEP2203、STEP2204の処理が終わったら、STEP2201に戻り、GPS受信中であるか調べる。表示部1705に警告表示を行うことによって、ユーザーにGPS受信中であることを知らせることができる。
【0144】
また、バッジ1801上に、 GPS受信部1724が、バッジの下に配置されていることを示す表示を行う。これによって、ユーザーが、GPS受信部1724の位置を把握することができる。GPSが配置されている表示と併せて、受信中に、バッジの上に、ユーザーの手が触れないような警告を表示することによって、GPS受信中に、ユーザーがGPS受信部1724の上から、自主的に、手を退避することを促すことができ、人体からのノイズの影響によって、受信精度が低下することを防げる。GPS受信時には、表示部1705に、GPS受信中であることと、バッジ上から手を退避するよう促す警告を発してもよい。これによって、より確実に、ユーザーの手を受信範囲から退避させ、人体からのノイズの影響を軽減することができる。
【0145】
このように、本実施例の撮像装置では、デザインを損なうことなく、電気的接続が容易で、ユーザーにGPS受信部の位置がわかりやすく、高い確率でGPSから位置、時間情報を取得することが可能となる。
【符号の説明】
【0146】
100 ビデオカメラ本体
101 レンズ
102 撮像部
103 カメラ信号処理部
104 圧縮伸張処理部
105 表示部
106 記録再生処理部
107 カード制御部
108 大容量内部メモリ制御部
109 マイクロフォン
110 音声信号処理部
111 メモリ
112 メモリ制御部
113 CPU
114 操作部
115 デジタルI/F
116 入出力部
117 電源制御部
118 データバス
119 メモリーカード
120 大容量内部メモリ
121 外部装置
122 外部装置
123 バッテリ
124 GPS受信部
125 GPS信号処理部
201 バッジ
202 上部外装カバー
401 基板
600 ビデオカメラ本体
601 レンズ
602 撮像部
603 カメラ信号処理部
604 圧縮伸張処理部
605 表示部
606 記録再生処理部
607 カード制御部
608 大容量内部メモリ制御部
609 マイクロフォン
610 音声信号処理部
611 メモリ
612 メモリ制御部
613 CPU
614 操作部
615 デジタルI/F
616 入出力部
617 電源制御部
618 データバス
619 メモリーカード
620 大容量内部メモリ
621 外部装置
622 外部装置
623 バッテリ
624 GPS受信部
625 GPS信号処理部
701 バッジ
701a 突出部
702 上部外装カバー
901 基板
1100 ビデオカメラ本体
1101 レンズ
1102 撮像部
1103 カメラ信号処理部
1104 圧縮伸張処理部
1105 表示部
1106 記録再生処理部
1107 カード制御部
1108 大容量内部メモリ制御部
1109 マイクロフォン
1110 音声信号処理部
1111 メモリ
1112 メモリ制御部
1113 CPU
1114 操作部
1115 デジタルI/F
1116 入出力部
1117 電源制御部
1118 データバス
1119 メモリーカード
1120 大容量内部メモリ
1121 外部装置
1122 外部装置
1123 バッテリ
1124 GPS受信部
1125 GPS信号処理部
1126 発光部
1201 バッジ
1201a 導光部
1202 上部外装カバー
1401 基板
1700 ビデオカメラ本体
1701 レンズ
1702 撮像部
1703 カメラ信号処理部
1704 圧縮伸張処理部
1705 表示部
1706 記録再生処理部
1707 カード制御部
1708 大容量内部メモリ制御部
1709 マイクロフォン
1710 音声信号処理部
1711 メモリ
1712 メモリ制御部
1713 CPU
1714 操作部
1715 デジタルI/F
1716 入出力部
1717 電源制御部
1718 データバス
1719 メモリーカード
1720 大容量内部メモリ
1721 外部装置
1722 外部装置
1723 バッテリ
1724 GPS受信部
1725 GPS信号処理部
1726 検出部
1801 バッジ
1801a SW操作部
1802 上部外装カバー
2001 基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外から入射したGPS電波が受信必要量内部に到達しない外装カバーを持つ撮像装置において、前記外装カバーの一部に孔を空け、外から入射したGPS電波が受信必要量内部に到達する別カバーによって多い、別カバーの内側に、GPS受信部を設けたことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
別カバーの少なくとも一部が、外装カバーよりも突出したことを特徴とする、請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
別カバーの少なくとも一部が導光部材となっていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
GPS受信部が実装された基板に、発光部が実装され、前記導光部に前記発光部の光が入射することを特徴とする、請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記発光部は、前記GPS受信部がGPS電波を受信中に発光することを特徴とする、請求項4に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記別カバーが押圧された場合に、押圧を検出することができる検出部を持つことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
【請求項7】
GPS受信部が実装された基板に、検出部が実装されたことを特徴とする、請求項6に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記センサにより、押圧が検出された場合に警告を発することを特徴とする、請求項6または請求項7に記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2011−71740(P2011−71740A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−221054(P2009−221054)
【出願日】平成21年9月25日(2009.9.25)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】