説明

電子機器

【課題】 第1筐体に対して第2筐体を開閉するときに第1筐体が歪んでしまう不具合を軽減することができる電子機器を提供する。
【解決手段】 第1筐体と、板材を収容した第2筐体と、第1筐体を、第2筐体の奥側で、第2筐体に対し開閉自在に連結する連結部を有し、連結部が、板材に締結された第1締結部を有する。第1筐体と第2筐体とを連結している連結部が、第2筐体に直接に固定されているのではなく、カバーの開口を塞ぐ板材に固定されているため、第1筐体を開閉するときのカバーの歪みを軽減することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1筐体に対して第2筐体が開閉可能に連結された電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
ラップトップ型のパーソナルコンピュータや携帯電話機などの電子機器は、装置の小型・軽量化が強く要求されている。電子機器には、キーボードやプッシュボタン等が設けられた本体筐体に対し、表示画面が設けられた表示筐体を開閉自在に連結した構造が広く使用されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。通常は、本体筐体と表示筐体それぞれにヒンジがネジ止めされることによって、本体筐体と表示筐体とが連結される。このような電子機器は、ユーザが本体筐体と表示筐体とが重なるように折り畳んで持ち運ぶことを可能とし、操作するときに表示筐体を開いてキーボードやプッシュボタンを利用することができるようにしている。これにより、電子機器は、キーボードやプッシュボタンなどを小型化することなく、装置の携帯性が向上されている。
【0003】
また、表示装置の大型化に対する要求も多い。この要求に対し、薄型で軽量な液晶パネルを使った表示装置を適用したり、表示筐体の側面付近にまで表示画面を広げたワイド型の電子機器が提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−149274号公報
【特許文献2】特開2005−208143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、大型の液晶パネルが搭載されたワイド型の電子機器では、表示筐体を開閉する際に、本体筐体の表面が膨らんだように歪んでしまう不具合の発生が懸念される。
【0006】
上述した不具合の発生は、表示筐体と本体筐体とを連結している連結部材が本体筐体に直接的にネジ止めされているため、表示筐体の重量が大きいワイド型の電子機器では、表示筐体を開閉するときに本体筐体がひっぱられてしまうことに一因がある。上述した特許文献1には、電子部品が固定される中間シャーシにヒンジも固定されることが記載されているが、ヒンジと本体筐体の固定方法については記載されておらず、本体筐体の歪みの発生を軽減するという思想も示されていない。
【0007】
また、近年では、表示筐体を本体筐体に対し回転させて、それらを表示画面が外側を向いた状態で重ねて利用するタブレットモードが搭載されたパーソナルコンピュータも用いられてきている。このタブレットモードを有するパーソナルコンピュータは、中央の一点でのみ連結するヒンジを採用するため、本体筐体の、ヒンジとの連結部分の歪みが発生する可能性はさらに増大する。
【0008】
上記問題に鑑み、本件開示の電子機器の課題は、第1筐体に対して第2筐体を開閉するときに第1筐体が歪んでしまう不具合の発生を軽減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本件開示の電子機器の基本形態は、
表示パネルを内蔵した第1筐体と、
板材と電子部品を収容するとともにその板材上にキーボードユニットが搭載された第2筐体と、
第1筐体を、第2筐体の一側辺側で、第2筐体に対し開閉自在に連結する連結部とを有し、
上記連結部が、板材に締結された第1締結部と、第2筐体の一側辺側の端面に締結される第2締結部とを備え、第1締結部が第2締結部よりも上記一側辺に対向する他の側辺側に位置していることを特徴とする。
【0010】
例えば、キーボードを備えた電子機器では、ハードディスクなどといった精密な電子部品にキーボードが接触してしまわないように、電子部品が収容された本体筐体上に板金が嵌め込まれた上カバーが取り付けられ、その板金上にキーボードが載せられていることが多い。本件開示の電子機器によると、上カバーではなく板金に連結部材が取り付けられるため、表示筐体を開閉するときの本体筐体の歪みの発生を軽減することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、第1筐体に対して第2筐体を開閉するときに第1筐体が歪んでしまう不具合の発生を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】電子機器の具体的な第1実施形態であるパーソナルコンピュータの外観図である。
【図2】表示ユニットを本体ユニット上に閉じた状態のパーソナルコンピュータの前面側を示す外観斜視図である。
【図3】図2に示す状態のパーソナルコンピュータの背面側を示す外観斜視図である。
【図4】表示ユニットが表示画面を上に向けて本体ユニット重ねられた状態を示す外観斜視図である。
【図5】収容型アンテナが表示ユニット内に収容された状態を示す図である。
【図6】収容型アンテナが表示ユニットに対して立てられた状態を示す図である。
【図7】収容型アンテナの分解図である。
【図8】組み立てられた収容型アンテナを上カバー側から見たときの斜視図である。
【図9】表示ユニットの後方カバーを示す図である。
【図10】ボス部材および板金部材を示す図である。
【図11】ボス部材と板金部材とを組み立てた固定金具を示す図である。
【図12】図9に示す後方カバーから、液晶パネル、カメラ基板モジュール、および固定金具を取り外した状態を示す図である。
【図13】板金部材の凸部と収容型アンテナの凹部との位置関係を示す図である。
【図14】収容型アンテナのみを備えたパーソナルコンピュータの、表示ユニットの後方カバーを示す図である。
【図15】収容型アンテナの回動軸が表示ユニットの隅に設けられたパーソナルコンピュータの、表示ユニットの後方カバーを示す図である。
【図16】図15に示すパーソナルコンピュータのボスに嵌め込まれる板金部材を示す図である。
【図17】図15に示す後方カバーに板金部材が取り付けられた状態を示す図である。
【図18】収容型アンテナが表示ユニット内に収容された状態を示す図である。
【図19】収容型アンテナが表示ユニットに対して90°立てられた状態を示す図である。
【図20】収容型アンテナが表示ユニットに対して180°開かれた状態を示す図である。
【図21】板金部材の凸部と収容型アンテナの凹部との位置関係を示す図である。
【図22】従来の後方カバーの一例を示す図である。
【図23】後方カバーの、液晶パネルが装着された前面側を示す図である。
【図24】図23に示す後方カバーの背面側を示す図である。
【図25】図23に示す後方カバーから液晶パネルを取り外した状態を示す図である。
【図26】図25とは異なるバージョンの後方カバーの一例を示す図である。
【図27】連結部カバーの拡大図である。
【図28】連結部カバーを外した状態のパーソナルコンピュータを示す図である。
【図29】キーボードを示す図である。
【図30】キーボードを取り外した状態のパーソナルコンピュータを示す図である。
【図31】上カバーの上面を示す図である。
【図32】上カバーの下面を示す図である。
【図33】表示ユニットから上カバーを取り外した状態を示す図である。
【図34】金属板上に搭載されたキーボードを、パーソナルコンピュータの奥行き方向に切断したときの断面図である。
【図35】キーボードが上カバーに装着された状態における取付片付近の断面図である。
【図36】本体筐体に取り付ける前の連結部を前方から見た拡大図である。
【図37】本体筐体に取り付ける前の連結部を後方から見た拡大図である。
【図38】本体筐体に取り付けられた連結部を前方から見た拡大図である。
【図39】本体筐体に取り付けられた連結部を後方から見た拡大図である。
【図40】従来のパーソナルコンピュータを奥行き方向に切断したときの断面図である。
【図41】本実施形態のパーソナルコンピュータを奥行き方向に切断したときの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、上記説明した基本形態に対する具体的な実施形態を説明する。
【0014】
図1は、上述した電子機器の具体的な第1実施形態であるパーソナルコンピュータ10の外観図である。
【0015】
パーソナルコンピュータ10は、本体ユニット20と表示ユニット30とを備えている。これら本体ユニット20と表示ユニット30は、表示ユニット30が本体ユニット20に対し矢印A方向に開閉自在および矢印B方向(本体ユニット20に対して垂直な回動軸のまわり)に回動自在となるように、二軸の連結部40で連結されている。連結部40は、上述した電子機器における連結部の一例に相当する。この図1には、表示ユニット30が本体ユニット20に対し開いた状態(開状態)にあるパーソナルコンピュータ10が示されている。
【0016】
本体ユニット20は、上カバー25Aと下部筐体25Bとで構成された本体筐体25内に、ハードディスクや各種基板などといった電子部品を収容している。また、本体ユニット20は、その上面に、複数のキー21が並べられたキーボード、トラックパッド22、左クリックボタン23、右クリックボタン24を備えている。本体筐体25は、上述した電子機器における第2筐体の一例に相当する。
【0017】
パーソナルコンピュータ10の表示ユニット30は、本体ユニット20で実行された情報処理結果を表示するためのものである。表示ユニット30は、前方カバー34Aおよび後方カバー34Bによって構成された表示筐体34の内部に、薄型の液晶パネルや、液晶パネル用の制御回路や、電磁誘導形デジタイザあるいはタッチパネルなどを収容している。表示筐体34は、上述した電子機器における第1筐体の一例に相当する。また、表示筐体34は、表示画面31の下方に、複数の押ボタン32を備えている。また、表示筐体34は、その上端面に、表示筐体34内に収容可能な収容型アンテナ50を備えている。
【0018】
図2は、表示ユニット30を本体ユニット20上に閉じた状態のパーソナルコンピュータ10の前面側を示す外観斜視図である。図3は、図2に示す状態のパーソナルコンピュータ10の背面側を示す外観斜視図である。
【0019】
図2では、表示ユニット30が、表示画面31(図1参照)を本体ユニット20に向けて重ねられた状態にある。以下では、これを第1の閉状態と称する。
【0020】
図1に示す開状態にある表示ユニット30が矢印A方向に閉じられると、図2に示すように、表示画面31が隠蔽されて、表示画面31に対する裏面である表示筐体34の背面側が露出される。この状態を第1の閉状態と称する。ユーザは、この第1の閉状態で、表示画面31の汚れや破損を防止して、パーソナルコンピュータ10を持ち運ぶことができる。
【0021】
図3に示すように、本体ユニット20の背面側に、ネジ26が取り付けられている。ネジ26は、連結部40を本体ユニット20に固定する。また、本体ユニット20は、その背面側に吸気口28を備える。吸気口28は、本体ユニット20の内部に空気を取り入れる。吸気口28から取り入れられた空気は、各種電子部品で発生した熱を吸熱し、本体ユニット20の側面に設けられた排気口(図示しない)から排気される。
【0022】
図4は、表示ユニットが表示画面を上に向けて本体ユニット重ねられた状態を示す外観斜視図である。
【0023】
図1に示す状態から表示ユニット30を矢印B方向に180°回動させて、表示画面31がキーボード21とは反対側を向くように回し、その状態で、その表示ユニット30の、表示画面31に対する裏面を本体ユニット20に向けて表示ユニット30を本体ユニット20に重ねると、図4に示す状態になる。この状態を第2の閉状態と称する。この第2の閉状態は、パーソナルコンピュータ10をタブレットPCとして使用する形態である(タブレットモード)。
【0024】
パーソナルコンピュータ10は、基本的には以上のように構成されている。
【0025】
続いて、このパーソナルコンピュータ10の各部について細かく説明する。
(アンテナ)
まず、図1にも示す収容型アンテナ50について説明する。
【0026】
図5は、収容型アンテナ50が表示ユニット30内に収容された状態を示す図である。図6は、収容型アンテナ50が表示ユニット30に対して立てられた状態を示す図である。
【0027】
表示筐体34は、その上端面に、表示筐体34の幅方向に沿って延びるアンテナ収容溝61を備える。図5に示すように、収容型アンテナ50は、アンテナ収容溝61の内側に収容される(収容姿勢)。
【0028】
また、アンテナ収容溝61は、その端部に切り欠き62を備える。ユーザは、切り欠き62に指を入れて収容型アンテナ50を引き上げることによって、図6に示すように、収容型アンテナ50を表示筐体34に対して立てることができる(突出姿勢)。
【0029】
図7は、収容型アンテナ50の分解図である。
【0030】
収容型アンテナ50は、板片形状の上カバー51、アンテナ52、および下カバー53で構成されている。上カバー51はその一端側に貫通孔51aを備える。アンテナ52および下カバー53は、貫通孔51aに対応する位置に、それぞれ貫通孔52a、53aを備える。収容型アンテナ50は、下カバー53にアンテナ52が嵌め込まれ、さらに下カバー53に上カバー51が装着されて組み立てられる。上カバー51および下カバー53は、例えば、エストラマ、ゴム(NBR、シリコンゴム、CR)、シート(PET、PC)等のフレキシブル材で形成される。また、アンテナ52は、FPCアンテナ、基板アンテナ、板金アンテナなどから任意のものを採用すればよい。
【0031】
図8は、組み立てられた収容型アンテナ50を上カバー51側から見たときの斜視図である。
【0032】
図8に示すように、収容型アンテナ50は、挿通孔54を備える。表示ユニット30に設けられたボス82A(図9参照)が挿通孔54に挿通される。挿通孔54の縁を形成する軸受部分55は、挿通孔54を取り囲む複数の凹部56を備える。挿通孔54は半田付け、カシメ、接着、ネジ固定などの所定の固定方法でアンテナ52にアンテナと導通するよう固定される。
【0033】
図9は、表示ユニット30の後方カバー34Bを示す図である。
【0034】
液晶モニタ31Aは、表示画面31が前方を向くように後方カバー34Bに装着される。後方カバー34Bは、液晶モニタ31Aの脇の、あいたスペースに、カメラ基板モジュール71や、内蔵型アンテナ(図示しない)や、図8に示す収容型アンテナ50を固定するための固定金具81等を収容する。固定金具81は、ボス82A、ボス部材82および板金部材83を備える。ボス82Aは、収容型アンテナ50の挿通孔54に挿入される。ボス部材82は、後方カバー34Bに直接にネジ80で固定される。板金部材83は、ボス82Aに嵌め込まれることによって間接的に後方カバー34Bに固定され、収容型アンテナ50の軸受部分55が突き当てられる。
【0035】
図10は、ボス部材82および板金部材83を示す図である。図11は、ボス部材82と板金部材83とを組み立てた固定金具81を示す図である。
【0036】
ボス部材82は、ボス82A、固定部82B、足部82Cを備える。ボス82Aは、板金部材83および収容型アンテナ50に挿通される。固定部82Bは、表示ユニット30の後方カバー34Bに固定される。足部82Cは、固定部82Bとは逆方向に延びた部位である。板金部材83は、係合部83B、接地足片83Aを備える。係合部83Bは、板金部材83に挿通されたボス82Aを取り巻く。また、係合部83Bは、その先端に凸部83Cを備える。接地足片83Aは、係合部83Bから延在してボス部材82の足部82Cを押接する。係合部83Bは、板片形状を有しているために弾性を有する。
【0037】
図12は、図9に示す後方カバー34Bから、液晶パネル31A、カメラ基板モジュール71、および固定金具81を取り外した状態を示す図である。
【0038】
後方カバー34Bは、金属部品120とプラスチック部品110とで構成されている。プラスチック部品110は金属部品120の外周を取り囲む。プラスチック部品110上にカメラ基板モジュール71、内蔵型アンテナ(図示しない)、および収容型アンテナ50が設置される。プラスチック部品110は、例えば内蔵型アンテナにより送受信される電波の通過を可能とする。また、プラスチック部品110には、金属製の接地用部品130が取り付けられている。接地用部品130は、金属部品120から収容型アンテナ50の設置位置にまで延びる。
【0039】
接地用部品130のリブ131上に固定金具81が配置される。固定金具81のボス部材82とカメラ基板モジュール71が図9に示すネジ83で後方カバー34Bに固定される。続いて、収容型アンテナ50の挿通孔54に固定金具81のボス82Aが挿入される。このようにして、収容型アンテナ50が後カバー34Bに間接的に固定される。
【0040】
収容型アンテナ50は、金属部分120から延びる接地用部品130と固定金具81とが接触することによって、間接的に金属部分120と接続されて接地されている。
【0041】
また、挿通孔54にボス82Aが挿入されることによって、板金部材83(図10)の凸部83Cが収容型アンテナ50の凹部56(図8)に嵌る。
【0042】
図13は、板金部材83の凸部83Cと収容型アンテナ50の凹部56との位置関係を示す図である。
【0043】
図5に示すように収容型アンテナ50がアンテナ収容溝61内に収容されている状態では、図13(A)に示すように、板金部材83の凸部83Cが収容型アンテナ50の凹部56に嵌っている。
【0044】
ユーザが表示ユニット30の切り欠き62に指を入れて収容型アンテナ50を引き上げると、収容型アンテナ50はボス82Aを軸に回動し、板金部材83の凸部83Cと収容型アンテナ50の凹部56との係合が外れる。このとき、図13(B)に示すように、板金部材83の係合部83Bが収容型アンテナ50の軸受部分55によって変形され、凸部83Cが押し下げられるため、ユーザは容易に収容型アンテナ50を回動させることができる。図13(B)に示す状態からさらに収容型アンテナ50を回動させると、板金部材83の凸部83Cは、収納型アンテナ50の収容姿勢時に嵌まっていた収容型アンテナ50の凹部56と異なる凹部56に嵌って再び図13(A)に示す状態になる。この結果、図6に示すように、収容型アンテナ50が表示ユニット30に対して90°立った状態で保持される。
【0045】
このように、本実施形態によると、収容姿勢と突出姿勢間で可動する収容型アンテナ50を多くのスペースを必要とすることなく電子機器に搭載することができる。これにより、電子機器の表示ユニット30内の液晶パネル31の脇の狭い隙間に、内蔵型アンテナと収容型アンテナ50との双方を取り付けることができ、通信性能を高めることができる。また、通信機能を利用していないときなどには、収容型アンテナ50を表示筐体内に収容することができるとともに、電波の状態が悪い場所では、収容型アンテナ50を立てて利用することができる。
【0046】
ここで、本実施形態の説明を一旦中断し、収容型アンテナを備えた別バージョンのパーソナルコンピュータについて説明する。
【0047】
まずは、表示ユニットにアンテナとして収容型アンテナ50のみを備えたパーソナルコンピュータについて説明する。
【0048】
液晶パネル31の脇に内蔵型アンテナを搭載する場合、内蔵型アンテナが配置される部分は電波を通すプラスチック等で構成されている必要があるが、収容型アンテナ50は筐体外に立てて利用されるため、配置箇所が金属で構成されていてもよい。
【0049】
図14は、収容型アンテナ50のみを備えたパーソナルコンピュータ11の、表示ユニットの後方カバー34_1Bを示す図である。
【0050】
図14に示す別バージョンのパーソナルコンピュータ11では、後方カバー34_1Bの、液晶パネル31や収容型アンテナ50が取り付けられる面全体が金属で構成される。ボス82_1Aは、後方カバー34_1B自体から突出したものとして形成されている。従って、ボス82_1Aも後方カバー34_1Bと同様に金属で構成されている。このように、収容型アンテナ50が取り付けられる面全体が金属で構成されている場合、収容型アンテナ50の挿通孔54をボス82_1Aに挿入すれば収容型アンテナ50が接地される。そのため、接地用部品130(図12参照)やボス部材82(図9参照)を省くことができる。しかし、収容型アンテナ50だけでは電波の受信強度が不十分の場合、図9に示すように、アンテナの設置部分をプラスチックなどで構成し、内蔵型アンテナと収容型アンテナの両方を搭載することが好ましい。
【0051】
続いて、収容型アンテナ50の回動軸が表示ユニット30_2の隅に設けられたパーソナルコンピュータ12について説明する。
【0052】
図15は、収容型アンテナ50の回動軸が表示ユニット30_2の隅に設けられたパーソナルコンピュータ12の、表示ユニット30_2の後方カバーを示す図である。
【0053】
図15に示すパーソナルコンピュータ12では、表示ユニット30_2の4隅のうちの少なくとも1隅(本実施形態では左上側)にボス82_2Aが形成されている。また、ボス82_2Aの根元には、相互に離れた位置に4つのリブ84が表示ユニット30_2に形成されている。
【0054】
図16は、図15に示すパーソナルコンピュータ12のボス82_2Aに嵌め込まれる板金部材90を示す図である。
【0055】
図16に示す板金部材90は、ボス82_2Aが挿入される貫通孔が設けられた本体91の上面の相互に離れた位置に2つの凸部92を備えている。なお、この板金部材90は、図10に示す板金部材83と異なり、接地足片83Aを備えていない。
【0056】
図17は、図15に示す後方カバーに板金部材90が取り付けられた状態を示す図である。
【0057】
板金部材90は、表示ユニット30_2の各リブ84と各凸部92との位置がずれた状態で、ボス82_2Aに装着される。さらに、板金部材90の凸部92に、図8に示す収容型アンテナ50の凹部56が嵌るように収容型アンテナ50が装着される。
【0058】
図18は、収容型アンテナ50が表示ユニット30_2内に収容された状態を示す図である。図19は、収容型アンテナ50が表示ユニット30_2に対して90°立てられた状態を示す図である。図20は、収容型アンテナ50が表示ユニット30_2に対して180°開かれた状態を示す図である。
【0059】
このパーソナルコンピュータ12では、アンテナ収容溝61が表示ユニット30_2の周縁の1辺において表示ユニット30_2の中央寄りから隅にまで延びている。収容型アンテナ50は、表示ユニット30_2内に収容された収容姿勢からボス82_2Aを中心に90°回動されて表示ユニット30_2から突出した第1の突出姿勢と、ボス82_2Aを中心に180°回動されて表示ユニット30_2から突出した第2の突出姿勢とに調整可能である。ここで、アンテナ収容溝61が設けられる周縁の辺は、表示ユニット30_2の上辺、2つの側辺のいずれかであってもよい。
【0060】
図21は、板金部材90の凸部92と収容型アンテナ50の凹部56との位置関係を示す図である。
【0061】
図18に示すように収容型アンテナ50が表示ユニット30_2内に収容された状態では、図21(A)に示すように、板金部材90の凸部92が収容型アンテナ50の凹部56に嵌っている。
【0062】
ユーザが収容型アンテナ50を引き上げると、収容型アンテナ50はボス82_2Aを軸に回動し、図21(B)に示すように、板金部材90の凸部92が収容型アンテナ50の凹部56から抜ける。このパーソナルコンピュータ12では、表示ユニット30_2のリブ84と板金部材90の凸部92とが相互に異なる位置に配置されているため、収容型アンテナ50を回動させると凸部92が本体91の弾性によって押し下げられ、収容型アンテナ50と板金部材90との係合を解除することができる。
【0063】
収容型アンテナ50の回動を続けると、板金部材90の凸部92が収容型アンテナ50の凹部56に嵌って、収容型アンテナ50が表示ユニット30_2に対して90°立てられた状態で係止される(図19参照)。さらにその状態から収容型アンテナ50を回動させると、収容型アンテナ50が表示ユニット30_2に対して180°開かれた状態で係止される(図20参照)。
【0064】
このように、パーソナルコンピュータ12では、電波状態や使用場所などによって収容型アンテナ50を異なる角度で保持することができ、使用範囲を広げることができる。
【0065】
なお、本実施形態では収容型アンテナ50を表示ユニット30、30_2に搭載する例を示したが、本体ユニット20に搭載してもよい。本体ユニット20に収容型アンテナ50を搭載する実施形態においても、収納型アンテナ50を収容姿勢と突出姿勢間で可動する収容型アンテナ50を多くのスペースを必要とすることなく電子機器に搭載することができる。
【0066】
以上でアンテナの説明を終了する。
【0067】
続いて、図1に示すパーソナルコンピュータ10に戻り、パーソナルコンピュータ10の表示筐体34について説明する。
(表示筐体)
図12にも示すように、表示筐体34の後方カバー34Bは、金属部品120の外周をプラスチック部品110が取り囲んだ構成を有している。
【0068】
図22は、従来の後方カバー200の一例を示す図である。
【0069】
落下などの衝撃から液晶パネル31Aを保護するために、後方カバー全体を高強度な金属で構成してしまうと、内蔵型アンテナを液晶パネル31Aの脇に配置することができなくなってしまう。このため、従来から、図22に示すように、液晶パネル31Aのサイズよりも大型のプラスチック部品220に、液晶パネル31Aの形状に合わせた金属部品210を接着することが行われている。このような構造の後方カバー200では、表示ユニットを本体ユニットに対して開閉するときなどに、連結部が取り付けられる取付部221付近に強い力がかかる。このような力は取付部221に近い側の接着境界Pに集中し、経年疲労により金属部品210がプラスチック部品220から剥がれてしまいかねない。本実施形態のパーソナルコンピュータ10では、プラスチック部品と金属部品との接着面に工夫を施すことによって、このような不具合が発生することを防止している。
【0070】
図23は、後方カバー34Bの、液晶パネル31Aが装着された前面側を示す図である。図24は、図23に示す後方カバー34Bの背面側を示す図である。
【0071】
後方カバー34Bの前面側は、液晶パネル31Aがプラスチック部品110で取り囲まれている。プラスチック部品110は、後方カバー34Bの外形(矩形)を形成している。プラスチック部品110は、その下端に、連結部40が取り付けられる取付部111を備えている。
【0072】
また、後方カバー34Bの背面側は、全面にわたってプラスチック部品110が露出している。このプラスチック部品110の上に化粧カバー(図示しない)が装着される。
【0073】
図25は、図23に示す後方カバー34Bから液晶パネル31Aを取り外した状態を示す図である。
【0074】
図25に示すように、後方カバー34Bは、一体成形と接着によってプラスチック部品110の前面側に金属部品120が嵌め込まれて構成されている。また、プラスチック部品110と金属部品120は、後方カバー34Bの幅方向における端部分に近いほど接着面積が大きくなっている。それらの接着境界Qが取付部111を極点として幅方向に広がる円弧形状を有している。このため、連結部40にかかる力がプラスチック部品110と金属部品120の接着境界Qに集中せずに分散され、金属部品120がプラスチック部品110から剥がれてしまう不具合の発生を防止することができる。
【0075】
また、図25では、プラスチック部品110と金属部品120との接着境界Qが取付部111を極点として幅方向に広がる円弧形状を有しているが、プラスチック部品110と金属部品120との接着面は、接着面積が後方カバー34Bの幅方向における中央部分と端部分とで異なっていればよい。
【0076】
図26は、図25とは異なるバージョンの後方カバーの一例を示す図である。
【0077】
この後方カバー34B´では、プラスチック部品110´と金属部品120´との接着面の面積が、後方カバー34B´の幅方向における中央部分ほど大きく、それらの接着境界は直線形状を有している。このように、プラスチック部品110´と金属部品120´との接着面積が、後方カバー34B´の幅方向における端部分ほど小さい場合にも、金属部品120´が剥がれてしまう不具合の発生を軽減する効果がある。
【0078】
なお、プラスチック部品110、110´は、その材料として、一般的なプラスチックの他に、ガラス繊維入りやカーボン入りなどの強化プラスチックを採用してもよい。また、金属部品120、120´は、その材料として、マグネシウム合金、アルミニウム、チタンなどを採用し得る。また、金属部品120、120´は、カーボン板等の他の材質の部品に換えてもよい。
【0079】
続いて、パーソナルコンピュータ10のキーボードの取付方法について説明する。
(キーボードの取付方法)
図1に示す本体筐体25は、上カバー25Aと下部筐体25Bとで構成される空間内に電子部品を収容している。また、上カバー25Aは、その上面側に、複数のキー21が並べられた樹脂製のキーボードが搭載されるとともに、連結部40を隠蔽するための連結部カバー310(図27参照)が嵌め込まれる。
【0080】
図27は、連結部カバー310の拡大図である。図28は、連結部カバー310を外した状態のパーソナルコンピュータ10を示す図である。
【0081】
図27に示すように、連結部カバー310は、連結部カバー310と本体ユニット20とを固定するためのネジ穴311を備えている。図28に示すように、本体ユニット20に連結部40を取り付けた状態では、連結部40や配線などが露出する。連結部カバー310は、本体ユニット20に取り付けられることによってそれらを隠蔽する。
【0082】
図29は、キーボード320を示す図である。図30は、キーボード320を取り外した状態のパーソナルコンピュータ10を示す図である。
【0083】
キーボード320は、シートとそのシート上に所定の配列で配置された複数のキー21で構成される。また、キーボード320は、キーボード320の基本体の前側と後側の周縁部分に、本体ユニット20の上カバー25Aにキーボード320を取り付けるための周縁部分から突出した複数の取付片321を備える。この取付片321は取付部の一例である。図30に示すように、上カバー25Aは開口311を備える。その開口311を塞ぐように金属板332が本体ユニット20に固定されている。
【0084】
図31は、上カバー25Aの上面を示す図である。図32は、上カバー25Aの下面を示す図である。
【0085】
上カバー25Aは、複数の取付穴333を備える。この取付穴333は固定部の一例である。キーボード320は、取付片321が取付穴33に挿入されて金属板332上に固定して搭載される。また、図32に示すように、金属板332は、図31に示す開口311を下面側から塞ぐように、上カバー25Aの下面側にネジ334で固定されている。
【0086】
図33は、本体ユニット20から上カバー25Aを取り外した状態を示す図である。
【0087】
下部筐体25Bは、ハードディスク装置や各種基板などといった電子部品410を収容している。下部筐体25Bに上カバー25Aが固定されると、電子部品410が上カバー25Aに嵌め込まれた金属板332と接触する。このように、上カバー25Aの、キーボ
ード320が搭載される部分を金属で構成することによって、電子部品410で発生した熱は金属板332により吸熱され放熱される。
【0088】
図33に示す下部筐体25Bに上カバー25Aが装着され、上カバー25Aの取付穴333にキーボード320の取付片321が挿し込まれることによって、金属板332上にキーボード320が搭載される。なお、キーボード320を上カバー25Aに搭載するための構造として、取付片321を上カバー25Aにネジで固定する構造や、キーボード320にスライド式のツメを設けてそのツメを上カバー25Aに引っかける構造などを採用し得る。また、キーボード320の取付片321を上カバー25Aにネジ止めする構造を採用してもよい。
【0089】
図34は、金属板332上に搭載されたキーボード320を、パーソナルコンピュータ10の奥行き方向に切断したときの断面図である。
【0090】
図34に示すように、金属板332は、キーボード320の取付片321が設けられた前端側と後端側は薄く、取付片321が設けられた側から遠い中央付近ほど厚く形成されている。このため、キーボード320は、前端側と後端側それぞれを端部とする円弧状に上向きに反った状態で搭載されることとなり、ユーザがキーボード320を打鍵時する際のキーボード320の沈み感を軽減することができる。
【0091】
なお、この金属板332の断面形状は、図34のように中央付近に向けてキーボードの周囲から奥行き方向になだらかに盛り上がった厚みの形状だけではなく、中央部分だけが盛り上がった厚みの形状でもよい。また、盛り上がり形状を厚みの違いで形成するのではなく、均一の厚みの金属板の中央部部分を絞って段差を作って同等の形状にしてもよい。また、1つの部品ではなく、例えば、平板とその平板上に他の部品を貼り付けて中央部分が盛り上がった形状を形成するように複数の部品で構成してもよい。この場合に、貼り付ける部品は単一の部品でもいいし、複数個の部品でもよい。
【0092】
また、本実施形態ではキーボード320の前後方向(奥行き方向)に断面が凸形状になる構成としたが、キーボード320の左右方向に断面が凸形状になる構造としてもよい。この場合は、キーボード320の取付片321はキーボード320の側端側に設けることになる。
【0093】
図35は、キーボード320が上カバー25Aに装着された状態における取付片321付近の断面図である。
【0094】
図35に示すように、上カバー25Aに設けられた取付穴333は、キーボード320の取付片321が設けられた位置よりも下側に設けられている。したがって、取付片321は、取付片321に水平な基準面Rよりも下側に入り込んで上カバー25Aに固定されるため、キーボード320が上方向に反らされることとなる。このように、取付穴333の位置を基準面Rよりも下側に設けることによって、キーボード320をさらに確実に上向きに反らせることができ、キーボード320の良好な操作感を長期にわたって維持することができる。
【0095】
実際に、キーボード320を金属板332に対して0.1mmほど上向きに反らせることによって、キー21を押すときのふわふわとした違和感がなくなり、良好な操作感を得ることができた。
【0096】
続いて、本体筐体25への連結部40の取付方法について説明する。
(連結部の取付方法)
図36は、本体筐体25に取り付ける前の連結部40を前方から見た拡大図である。図37は、本体筐体25に取り付ける前の連結部40を後方から見た拡大図である。
【0097】
連結部40は、第1部材41、第2部材42、前面締結部43および背面締結部44を有する。第1部材41は、水平な第1軸(矢印A´方向)を中心に表示ユニット30を開閉させる。第2部材42は、第1軸と交わる第2軸(矢印B´方向)を中心に表示ユニット30を回動させる。前面締結部43は、前面側で本体筐体25の金属板332に設けられた固定位置410にネジ留めされる。背面締結部44は、背面側で本体筐体25の下部筐体25Bに設けられた固定位置420にネジ留めされる。本体筐体25の前面側が一側辺側に相当し、本体筐体25の背面側が前面側に対向する他の側辺側に相当する。
【0098】
図38は、本体筐体25に取り付けられた連結部40を前方から見た拡大図である。図39は、本体筐体25に取り付けられた連結部40を後方から見た拡大図である。
【0099】
連結部40は、前面締結部43にねじ27が締結されることによって、パーソナルコンピュータ10の前面側で金属板332に固定されるとともに、背面締結部44にねじ26が締結されることによって、パーソナルコンピュータ10の背面側で下部筐体25Bに固定される。
【0100】
図40は、従来のパーソナルコンピュータを奥行き方向に切断したときの断面図である。
【0101】
図40に示すように、従来のパーソナルコンピュータでは、連結部530は、ねじ542で本体ユニット520の上カバー521を挟んで下部筐体522に固定されており、さらに、ねじ541によって表示ユニット510の軸511よりも前方で下部筐体522に固定されている。このため、表示ユニット510を本体ユニット520に対して開閉するときに連結部530が引っ張られると、ねじ541,542で連結部530に固定された上カバー521の表面が膨らんだように歪んでしまうという不具合の発生が懸念される。
【0102】
図41は、本実施形態のパーソナルコンピュータ10を奥行き方向に切断したときの断面図である。
【0103】
本実施形態のパーソナルコンピュータ10では、連結部40は、ねじ27によって金属板332に固定されている。表示ユニット30を開閉するときに連結部40が引っ張られても、その力は金属板332を介して上カバー25Aに伝えられるため、上カバー25Aの変形を防止することができる。また、連結部40は、ねじ26によって本体ユニット20の背面側で下部筐体25Bにも固定されているが、上カバー25Aの表面とは離れた位置で固定されているため、上カバー25Aへの影響を軽減することができる。
【0104】
このように、本実施形態のパーソナルコンピュータ10によると、表示ユニットを開閉するときに上カバーの表面が歪んでしまう不具合の発生を軽減することができる。
【0105】
ここで、上記では、電子機器の一例としてタブレット型のパーソナルコンピュータが示されているが、本件開示の電子機器は、タブレット機能を有していないパーソナルコンピュータであってもよく、PDA、ゲーム機、電子手帳などに適用してもよい。
【0106】
また、上記では、表示パネルの一例として液晶パネルが示されているが、本件開示の電子機器に搭載される表示パネルは、プラズマディスプレイや電界放出ディスプレイ、有機ELディスプレイなどであってもよい。
【0107】
以下、本発明の各種形態について付記する。
【0108】
(付記1)
第1筐体と、
板材を収容した第2筐体と、
前記第1筐体を、前記第2筐体の一側辺側で、該第2筐体に対し開閉自在に連結する連結部とを備え、
前記連結部が、前記板材に締結された第1締結部を有することを特徴とする組立体。
【0109】
(付記2)
前記締結部がさらに、前記第2筐体の一側辺側の端面に締結される第2締結部を備え、前記第1締結部が前記第2締結部よりも前記一側辺に対向する他の側辺側に位置していることを特徴とする付記1記載の組立体。
【0110】
(付記3)
前記板材が、該板材の、前記第1締結部が締結された位置とは異なる位置で前記第2筐体に固定されていることを特徴とする付記1又は2記載の組立体。
【0111】
(付記4)
前記第2筐体が、下部筐体と上カバーとを有し、前記板材が該上カバーに固定されたものであることを特徴とする付記1から3のうちのいずれか1項記載の組立体。
【0112】
(付記5)
前記上カバーが開口を有し、前記板材が該開口を下から塞いで該上カバーに固定されたものであることを特徴とする付記1から4のうちのいずれか1項記載の組立体。
【0113】
(付記6)
前記締結部は、前記第1筐体を前記第2筐体に対し開閉させる、水平な第1軸に加え、該第1筐体を該第2筐体に対し回動させる、該第1軸と交差する方向の第2軸を有することを特徴とする付記1から5のうちのいずれか1項記載の組立体。
【0114】
(付記7)
第1筐体と、
板材を収容した第2筐体と、
前記第2筐体内に収容された電子部品と、
前記第1筐体を、前記第2筐体の一側辺側で、該第2筐体に対し開閉自在に連結する連結部とを有し、
前記連結部が、前記板材に締結された第1締結部を有することを特徴とする電子機器。
【0115】
(付記8)
前記板材は、前記電子部品で発生した熱を放熱するものであることを特徴とする付記7記載の電子機器。
【0116】
(付記9)
前記第1筐体は、表示パネルを内蔵したものであり、
前記第2筐体は、前記板材上にキーボードユニットが搭載されたものであることを特徴とする付記7又は8記載の電子機器。
【符号の説明】
【0117】
10 パーソナルコンピュータ
20 本体ユニット
21 キー
22 トラックパッド
23 左クリックボタン
24 右クリックボタン
25 本体筐体
25A 上カバー
25B 下部筐体
28 吸気口
30 表示ユニット
31 表示画面
31A 液晶モニタ
32 押しボタン
34 表示筐体
34A 前方カバー
34B 後方カバー
40 連結部
50 収容型アンテナ
61 アンテナ収容溝
62 切り欠き
51 上カバー
52 アンテナ
53 下カバー
51a,52a,53a 貫通孔
54 挿通孔
55 軸受部分
56 凹部
71 内蔵型アンテナ
81 固定金具
82 ボス部材
82A ボス
82B 固定部
82C 足部
83 板金部材
83A 接地足片
83B 係合部
110 プラスチック部品
120 金属部品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルを内蔵した第1筐体と、
板材と電子部品を収容するとともに該板材上にキーボードユニットが搭載された第2筐体と、
前記第1筐体を、前記第2筐体の一側辺側で、該第2筐体に対し開閉自在に連結する連結部とを有し、
前記連結部が、前記板材に締結された第1締結部と、前記第2筐体の一側辺側の端面に締結される第2締結部とを備え、前記第1締結部が前記第2締結部よりも前記一側辺に対向する他の側辺側に位置していることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記板材は、前記電子部品で発生した熱の放熱を担うものであることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記板材が、該板材の、前記第1締結部が締結された位置とは異なる位置で前記第2筐体に固定されていることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
前記第2筐体が、下部筐体と上カバーとを有し、前記板材が該上カバーに固定されたものであることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の電子機器。
【請求項5】
前記上カバーが開口を有し、前記板材が該開口を下から塞いで該上カバーに固定されたものであることを特徴とする請求項4記載の電子機器。
【請求項6】
前記締結部は、前記第1筐体を前記第2筐体に対し開閉させる水平な第1軸に加え、該第1筐体を該第2筐体に対し回動させる、該第1軸と交差する方向の第2軸を有することを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【公開番号】特開2012−212444(P2012−212444A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−123342(P2012−123342)
【出願日】平成24年5月30日(2012.5.30)
【分割の表示】特願2008−168992(P2008−168992)の分割
【原出願日】平成20年6月27日(2008.6.27)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】