説明

電子部品、基板、データ書き込みシステム、電源制御方法

【課題】 書き込み装置の書き込み電源のみで書き込みを可能とする。
【解決手段】内部電源をオフになると、書き込み電源領域410、および、内部電源領域420には、内部電源が供給されず、電源スイッチ450が、オフになり、書き込み電源領域410と内部電源領域420とは電源パターンが不導通になる。接続コネクタ500からの書き込み電源をオンになると、書き込み電源が、データ格納回路411、書き込み制御回路412に供給される。ここで、電源スイッチ450がオフなので、書き込み電源は、内部電源領域420には、供給されない。接続コネクタ500、書き込み用ピン403を経由し、書き込み制御情報、書き込みデータが書き込み制御回路412に入力される。書き込み制御回路412は、書き込み制御情報に基づき、書き込みデータをデータ格納回路411に書き込む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品、基板、データシステム、電源制御方法に関し、特に、データの書き込みを容易にする電子部品、基板、データシステム、電源制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の、不揮発性メモリへのデータ書き込みに関する技術の一例が、特許文献1に記載されている。この技術は、機器に搭載された不揮発性メモリに対し、コネクタを介して書き込み用のパソコンからデータを書き込む構成をとる。不揮発性メモリへの電源は、前記機器に供給されるものを使用している。
【0003】
【特許文献1】特開平9−223397号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の従来技術は、機器(基板を含む)に供給される電源が必要であり、不揮発性メモリを搭載する基板を機器から抜き出した状態で、書き込み装置(書き込み用のパソコン)から不揮発性メモリにデータを書き込むことができない、すなわち、書き込み装置(書き込み用のパソコン)の電源のみを使用して書き込みができないので、書き込みが容易ではないという問題点があった。
【0005】
本発明の目的は、上記問題点を解決する電子部品、基板、データ書き込みシステム、電源制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の電子部品は、不揮発性のデータ格納回路を含む第1の領域を経由して、前記不揮発性のデータ格納回路を含まない第2の領域へ書き込み装置からの書き込み電源が流れないようにする電源スイッチを有する。
【0007】
本発明の第2の電子部品は、前記第1の電子部品であって、基板からの内部電流がオフの場合に、前記第1の領域から前記第2の領域に前記書き込み装置からの前記書き込み電源が流れないようにする。
【0008】
本発明の第3の電子部品は、不揮発性のデータ格納回路、および、前記データ格納回路に書き込み装置からの書き込み電源を使用して前記書き込み装置からのデータを格納する制御行う書き込み制御回路を含む書き込み電源領域と、それ以外の内部電源領域とを備え、基板からの内部電源がオフになると、前記書き込み電源領域と前記内部電源領域との間で前記内部電源、および、前記書き込み電源を不導通にする電源スイッチを有する。
【0009】
本発明の第4の電子部品は、前記第3の電子部品であって、前記基板から前記内部電源を入力する内部電源ピンを前記内部電源領域に備え、前記電源スイッチのオン・オフを制御する電源スイッチ制御信号を前記内部電源ピンからの前記内部電源で生成する。
【0010】
本発明の第5の電子部品は、前記第4の電子部品であって、前記電源スイッチ制御信号のみに使用する前記内部電源ピンを有する。
【0011】
本発明の第6の電子部品は、前記第1ないし第5のいずれかの電子部品であって、前記電源スイッチを電界効果型トランジスタで構成する。
【0012】
本発明の第1の基板は、前記第1ないし第2のいずれかの1以上の前記電子部品を搭載し、前記電子部品に前記内部電源を供給する。
【0013】
本発明の第2の基板は、前記第3ないし第6のいずれかの1以上の前記電子部品を搭載し、前記電子部品に前記内部電源を供給する。
【0014】
本発明のデータ書き込みシステムは、前記第1ないし第2のいずれかの前記基板と、前記書き込み装置とを有する。
【0015】
本発明の第1の電源制御方法は、電子部品の電源スイッチが、不揮発性のデータ格納回路を含む第1の領域を経由して、前記不揮発性のデータ格納回路を含まない第2の領域へ書き込み装置からの書き込み電源が流れないようにする手順を含む。
【0016】
本発明の第2の電源制御方法は、前記第1の電源制御方法であって、前記電子部品の前記電源スイッチが、基板からの内部電流がオフの場合に、前記第1の領域から前記第2の領域に前記書き込み装置からの前記書き込み電源が流れないようにする手順を含む。
【0017】
本発明の第3の電源制御方法は、不揮発性のデータ格納回路、および、前記データ格納回路に書き込み装置からの書き込み電源を使用して前記書き込み装置からのデータを格納する制御行う書き込み制御回路を含む書き込み電源領域と、それ以外の内部電源領域と、電源スイッチとを備える電子部品における電源制御方法であって、前記電源スイッチが、基板からの内部電源がオフになると、前記書き込み電源領域と前記内部電源領域との間で前記内部電源、および、前記書き込み電源を不導通にする手順を含む。
【0018】
本発明の第4の電源制御方法は、前記第3の電源制御方法であって、前記基板から前記内部電源を入力する内部電源ピンを前記内部電源領域に備える前記電子部品における電源制御方法であって、前記電源スイッチのオン・オフを制御する電源スイッチ制御信号を前記内部電源ピンからの前記内部電源で生成する手順を含む。
【0019】
本発明の第5の電源制御方法は、前記第1ないし第2のいずれかの電源制御方法であって、1以上の前記電子部品を搭載する基板における電源制御方法であって、前記基板が前記電子部品に前記内部電源を供給する手順を含む。
【0020】
本発明の第6の電源制御方法は、不揮発性のデータ格納回路、および、前記データ格納回路に書き込み装置からの書き込み電源を使用して前記書き込み装置からのデータを格納する制御行う書き込み制御回路を含む書き込み電源領域と、それ以外の内部電源領域と、電源スイッチとを備える電子部品を1以上搭載する基板における電源制御方法であって、前記電源スイッチが、基板からの内部電源がオフになると、前記書き込み電源領域と前記内部電源領域との間で前記内部電源、および、前記書き込み電源を不導通にする手順と、前記基板が、前記電子部品に前記内部電源を供給する手順とを含む。
【0021】
本発明の第7の電源制御方法は、前記第6の電源制御方法であって、前記基板から前記内部電源を入力する内部電源ピンを前記内部電源領域に備える前記電子部品を1以上搭載する前記基板における電源制御方法であって、前記電子部品が、前記電源スイッチのオン・オフを制御する電源スイッチ制御信号を前記内部電源ピンからの前記内部電源で生成する手順と、前記基板が、前記電子部品に前記内部電源を供給する手順とを含む。
【0022】
本発明の第8の電源制御方法は、書き込み装置と、不揮発性のデータ格納回路、および、前記データ格納回路に前記書き込み装置からの書き込み電源を使用して前記書き込み装置からのデータを格納する制御行う書き込み制御回路を含む書き込み電源領域と、それ以外の内部電源領域と、電源スイッチとを備える電子部品を1以上搭載する基板と、を有するデータ書き込みシステムにおける電源制御方法であって、前記電源スイッチが、基板からの内部電源がオフになると、前記書き込み電源領域と前記内部電源領域との間で前記内部電源、および、前記書き込み電源を不導通にする手順と、前記基板が、前記電子部品に前記内部電源を供給する手順とを含む。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、不揮発性のデータ格納回路へのデータの書き込みが容易になるという効果を持つ。
【0024】
その理由は、不揮発性のデータ格納回路を含む第1の領域を経由して、不揮発性のデータ格納回路を含まない第2の領域へ書き込み装置からの書き込み電源が流れないようにする電源スイッチを備える構成とし、書き込み装置からの電源のみで不揮発性のデータ格納回路へのデータの書き込みを可能とするからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
次に、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態のデータ書き込みシステムは、基板100と、書き込み装置200と、それらを接続するケーブル300とを含む。基板100は、電子部品400、電子部品900、および、接続コネクタ500を搭載する。
【0026】
接続コネクタ500と、書き込み装置200とは、ケーブル300で接続される。また、接続コネクタ500と電子部品400とは、基板100上のパターンで接続される。ここで、電子部品400とは、たとえば、PLD(プログラマブルロジックデバイス)、LSI、フラッシュROM内蔵マイクロコンピュータ等である。
【0027】
図2は、電子部品400の構成を示すブロック図である。図2を参照すると、電子部品400は、データ(ここでは、プログラムを含む概念とする)を格納するデータ格納回路411(たとえば、フラッシュROM)、および、書き込み制御回路412を含む「書き込み電源領域410」と、残りの部分である「内部電源領域420」とに分割される。
【0028】
また、書き込み電源領域410は、データ格納回路411、書き込み制御回路412以外の電子回路を含んでもよい。また、内部電源領域420は、書き込みに関係しない電子回路421(たとえば、読み出し制御の回路)を含む。また、電子部品400は、基板100から供給される内部電源をオン・オフする電源スイッチ450を含む。
【0029】
内部電源は、内部電源ピン406から入力され、内部電源領域420内の電源パターンを通して電子回路421に供給される。さらに、内部電源は、電源スイッチ450を経由して、書き込み電源領域410内の電源パターンを通してデータ格納回路411、書き込み制御回路412に供給される。
【0030】
内部電源は、電源スイッチ450がオンであると、書き込み電源領域410、および、内部電源領域420の両方に供給される。電源スイッチ450がオフであると、内部電源は、書き込み電源領域410には供給されず、内部電源領域420にのみ供給される。
【0031】
また、内部電源ピン407から入力される内部電源(内部電源ピン406から入力される内部電源と同一)から生成される電源スイッチ制御信号451が、電源スイッチ450のオン・オフを制御する。電源スイッチ450は、内部電源がある一定値以上であると、オンになり、そうでないと、オフになる。
【0032】
また、書き込み装置200からの書き込みデータは、接続コネクタ500、書き込み用ピン403を経由して書き込み制御回路412に入力される。また、書き込み装置200からの書き込み電源は、接続コネクタ500、書き込み電源ピン404を経由して電源パターンを通してデータ格納回路411、書き込み制御回路412に供給される。
【0033】
また、書き込み電源領域410内で、内部電源の電源パターンと書き込み電源の電源パターンとは接続されている。
【0034】
次に、本発明の第1の実施の形態の動作について図面を参照して説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。図3を参照すると、データをデータ格納回路411に書き込む場合に、使用者が、内部電源をオフ(または、基板100を本体装置から抜き出す)にすると、内部電源ピン406、および、内部電源ピン407から入力される内部電源のレベル(たとえば、電圧)が、一定値以下になる。
【0035】
これにより、書き込み電源領域410、および、内部電源領域420には、内部電源が供給されなくなり(図3ステップS1)、電源スイッチ450が、オフになり(ステップS2)、書き込み電源領域410と内部電源領域420とは電源パターンが不導通になる(ステップS3)。
【0036】
次に、使用者が、書き込み装置200を動作させ、書き込み電源をオンにすると、書き込み電源がケーブル300、接続コネクタ500、書き込み電源ピン404を経由し、データ格納回路411、書き込み制御回路412に供給される(ステップS4)。ここで、電源スイッチ450がオフなので、書き込み電源は、内部電源領域420には、供給されない。
【0037】
次に、使用者が、書き込み装置200にデータ書き込みの操作を実施すると、ケーブル300、接続コネクタ500、書き込み用ピン403を経由し、書き込み制御情報、書き込みデータが書き込み制御回路412に入力される(ステップS5)。書き込み制御回路412は、書き込み制御情報に基づき、書き込みデータをデータ格納回路411に書き込む(ステップS6)。
【0038】
使用者が、書き込み操作を終了し、書き込み装置200を停止させ、書き込み電源をオフにすると、書き込み電源ピン404からの書き込み電源は、オフになる(ステップS7)。次に、使用者が、内部電源をオン(または、本体装置に基板100を接続し、内部電源をオン)にすると、内部電源ピン406、および、内部電源ピン407から入力される内部電源のレベル(たとえば、電圧)が、一定値以上になる。
【0039】
これにより、内部電源領域420に内部電源が供給され(ステップS8)、電源スイッチ450が、オンになり(ステップS9)、書き込み電源領域410と内部電源領域420とは電源パターンが導通し、書き込み電源領域410に内部電源が供給される(ステップS10)。
【0040】
本発明の第1の実施の形態の効果は、データ格納回路411へのデータ書き込みに、基板100からの内部電源を必要とせず、書き込み装置200からの書き込み電源のみで可能となることである。
【0041】
その理由は、内部電源がオフの場合に、データ格納回路411、および、書き込み制御回路412を含む書き込み電源領域410への内部電源の供給を遮断する電源スイッチ450を備え、書き込み時に、内部電源領域420、および、他の電子部品900への書き込み電流の流入を抑止する構成をとるからである。すなわち、内部電源領域420への書き込み電流の流入の抑止により、書き込み電源領域410に十分な電力が供給される。
【0042】
次に、本発明の第1の実施の形態の実施例について図面を参照して詳細に説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態の実施例の構成を示すブロック図である。
【0043】
図4を参照すると、本発明の第1の実施の形態の実施例は、基板100に、共通電源層700を使用するPLD600、LSI610(高集積回路)、LSI620(高集積回路)、および、接続コネクタ500が搭載されている。本体装置と基板100とは、本体接続コネクタ800で接続される。 内部電源ピン406、内部電源ピン407は、すべて、共通電源層700に接続される。
【0044】
PLD600は、接続コネクタ500と接続され、書き込み電源ピン404と接続コネクタ500の書き込み電源供給ピン502とが接続されている。PLD600内の書き込み制御回路412は、書き込み用ピン403を介して接続コネクタ500の書き込み情報供給ピン501と接続されている。
【0045】
書き込み制御回路412は、コンフィグレーションメモリ413(データ書き込み可能な不揮発性のメモリ)と接続され、PLD600の他の電子回路421(機能ブロック)とは別の電源領域である書き込み電源領域410に配置されている。書き込み電源領域410と内部電源領域420とは、電源スイッチ450を介して接続されている。
【0046】
次に、本発明の第1の実施の形態の実施例の動作について説明する。基板100が本体接続コネクタ800を介して本体装置に接続されている場合、本体接続コネクタ800の電源ピンを経由してPLD600の内部電源ピン406、内部電源ピン407に電源が供給される。内部電源ピン407に電源が供給されると電源スイッチ制御信号451は有効になる。
【0047】
電源スイッチ制御信号451が有効となると、電源スイッチ450はオンとなり、内部電源領域420と書き込み電源領域410とが接続され、書き込み電源領域410に内部電源が供給される。書き込み電源領域410に内部電源が供給されるので、接続コネクタ500に書き込み装置200を接続し、書き込み装置200から書き込みが行える。
【0048】
一方、基板100が、本体接続コネクタ800を介して本体装置に接続されていない場合、内部電源は、PLD600の内部電源ピン406、内部電源ピン407には供給されない。接続コネクタ500に書き込み装置200を接続し、書き込み装置200からの書き込み電源が、接続コネクタ500の書き込み電源供給ピン502、書き込み電源ピン404介して書き込み電源が供給されると、書き込み電源領域410に書き込み電源が供給される。
【0049】
電源スイッチ制御信号451は、内部電源ピン406、内部電源ピン407に内部電源が供給されていないので無効となり、電源スイッチ450はオフとなる。電源スイッチ450がオフになると、内部電源領域420と書き込み電源領域410とは切り離される。
【0050】
書き込み電源領域410と内部電源領域420とが、切り離されていると、書き込み装置200からの書き込み電源は、内部電源領域420、LSI610、LSI620に供給されない。したがって、PLD600のコンフィグレーションメモリ413にデータを書き込む部分にのみ書き込み電源を供給している状態となる。よって、書き込み装置200の電源供給能力でも電源不足の状態にならず、書き込みを行うことができる。
【0051】
次に、電源スイッチ450の実施例について説明する。図5は、電源スイッチ450の実施例の構成を示すブロック図である。図5を参照すると、電源スイッチ450は、FET453(電界効果型トランジスタ)と、抵抗457とを含んで構成される。
【0052】
FETソース454は、書き込み電源領域410の電源パターンに接続される。FETドレイン455は、内部電源領域420の電源パターンに接続される。FETベース456は抵抗457を介して電源スイッチ制御信号451と接続される。内部電源ピン407に内部電源が供給されるとFET453がオンとなり、内部電源ピン406からの内部電源が内部電源領域420を経由して書き込み電源領域410に供給される。
【0053】
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。図6は、本発明の第2の実施の形態の電子部品630の構成を示すブロック図である。図6を参照すると、電子部品630は、本発明の第1の実施の形態の電子部品400と異なり、電源スイッチ制御信号451のための内部電源ピン407を備えていない。電子部品630の内部電源ピン406からの内部電源で電源スイッチ制御信号452が生成される。
【0054】
以上の構成により、本発明の第2の実施の形態は、電子部品400の内部電源ピン407が削減できるので、電子部品400の構成が簡単になるという効果を持つ。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロック図。
【図2】電子部品の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第1の実施の形態の動作を示すフローチャート。
【図4】本発明の第1の実施の形態の実施例の構成を示すブロック図。
【図5】電源スイッチの実施例の構成を示すブロック図。
【図6】本発明の第2の実施の形態の電子部品の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
【0056】
100 基板
200 書き込み装置
300 ケーブル
400 電子部品
403 書き込み用ピン
404 書き込み電源ピン
406 内部電源ピン
407 内部電源ピン
410 書き込み電源領域
411 データ格納回路
412 書き込み制御回路
413 コンフィグレーションメモリ
420 内部電源領域
421 電子回路
450 電源スイッチ
451 電源スイッチ制御信号
452 電源スイッチ制御信号
453 FET
454 FETソース
455 FETドレイン
456 FETベース
457 抵抗
500 接続コネクタ
501 書き込み情報供給ピン
502 書き込み電源供給ピン
600 PLD
610 LSI
620 LSI
630 電子部品
700 共通電源層
800 本体接続コネクタ
900 電子部品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
不揮発性のデータ格納回路を含む第1の領域を経由して、前記不揮発性のデータ格納回路を含まない第2の領域へ書き込み装置からの書き込み電源が流れないようにする電源スイッチを有することを特徴とする電子部品。
【請求項2】
基板からの内部電流がオフの場合に、前記第1の領域から前記第2の領域に前記書き込み装置からの前記書き込み電源が流れないようにすることを特徴とする請求項1記載の電子部品。
【請求項3】
不揮発性のデータ格納回路、および、前記データ格納回路に書き込み装置からの書き込み電源を使用して前記書き込み装置からのデータを格納する制御行う書き込み制御回路を含む書き込み電源領域と、それ以外の内部電源領域とを備え、基板からの内部電源がオフになると、前記書き込み電源領域と前記内部電源領域との間で前記内部電源、および、前記書き込み電源を不導通にする電源スイッチを有することを特徴とする電子部品。
【請求項4】
前記基板から前記内部電源を入力する内部電源ピンを前記内部電源領域に備え、前記電源スイッチのオン・オフを制御する電源スイッチ制御信号を前記内部電源ピンからの前記内部電源で生成することを特徴とする請求項3記載の電子部品。
【請求項5】
前記電源スイッチ制御信号のみに使用する前記内部電源ピンを有することを特徴とする請求項4記載の電子部品。
【請求項6】
前記電源スイッチを電界効果型トランジスタで構成することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の電子部品。
【請求項7】
請求項1ないし2のいずれかに記載の1以上の前記電子部品を搭載し、前記電子部品に前記内部電源を供給することを特徴とする基板。
【請求項8】
請求項3ないし6のいずれかに記載の1以上の前記電子部品を搭載し、前記電子部品に前記内部電源を供給することを特徴とする基板。
【請求項9】
請求項7ないし8のいずれかに記載の前記基板と、前記書き込み装置とを有することを特徴とするデータ書き込みシステム。
【請求項10】
電子部品の電源スイッチが、不揮発性のデータ格納回路を含む第1の領域を経由して、前記不揮発性のデータ格納回路を含まない第2の領域へ書き込み装置からの書き込み電源が流れないようにする手順を含むことを特徴とする電源制御方法。
【請求項11】
前記電子部品の前記電源スイッチが、基板からの内部電流がオフの場合に、前記第1の領域から前記第2の領域に前記書き込み装置からの前記書き込み電源が流れないようにする手順を含むことを特徴とする請求項10記載の電源制御方法。
【請求項12】
不揮発性のデータ格納回路、および、前記データ格納回路に書き込み装置からの書き込み電源を使用して前記書き込み装置からのデータを格納する制御行う書き込み制御回路を含む書き込み電源領域と、それ以外の内部電源領域と、電源スイッチとを備える電子部品における電源制御方法であって、
前記電源スイッチが、基板からの内部電源がオフになると、前記書き込み電源領域と前記内部電源領域との間で前記内部電源、および、前記書き込み電源を不導通にする手順を含むことを特徴とする電源制御方法。
【請求項13】
前記基板から前記内部電源を入力する内部電源ピンを前記内部電源領域に備える前記電子部品における電源制御方法であって、
前記電源スイッチのオン・オフを制御する電源スイッチ制御信号を前記内部電源ピンからの前記内部電源で生成する手順を含むことを特徴とする請求項12記載の電源制御方法。
【請求項14】
1以上の前記電子部品を搭載する基板における電源制御方法であって、前記基板が前記電子部品に前記内部電源を供給する手順を含むことを特徴とする請求項10ないし11のいずれかに記載の電源制御方法。
【請求項15】
不揮発性のデータ格納回路、および、前記データ格納回路に書き込み装置からの書き込み電源を使用して前記書き込み装置からのデータを格納する制御行う書き込み制御回路を含む書き込み電源領域と、それ以外の内部電源領域と、電源スイッチとを備える電子部品を1以上搭載する基板における電源制御方法であって、
前記電源スイッチが、基板からの内部電源がオフになると、前記書き込み電源領域と前記内部電源領域との間で前記内部電源、および、前記書き込み電源を不導通にする手順と、前記基板が、前記電子部品に前記内部電源を供給する手順とを含むことを特徴とする電源制御方法。
【請求項16】
前記基板から前記内部電源を入力する内部電源ピンを前記内部電源領域に備える前記電子部品を1以上搭載する前記基板における電源制御方法であって、
前記電子部品が、前記電源スイッチのオン・オフを制御する電源スイッチ制御信号を前記内部電源ピンからの前記内部電源で生成する手順と、前記基板が、前記電子部品に前記内部電源を供給する手順とを含むことを特徴とする請求項15記載の電源制御方法。
【請求項17】
書き込み装置と、
不揮発性のデータ格納回路、および、前記データ格納回路に前記書き込み装置からの書き込み電源を使用して前記書き込み装置からのデータを格納する制御行う書き込み制御回路を含む書き込み電源領域と、それ以外の内部電源領域と、電源スイッチとを備える電子部品を1以上搭載する基板と、
を有するデータ書き込みシステムにおける電源制御方法であって、
前記電源スイッチが、基板からの内部電源がオフになると、前記書き込み電源領域と前記内部電源領域との間で前記内部電源、および、前記書き込み電源を不導通にする手順と、前記基板が、前記電子部品に前記内部電源を供給する手順とを含むことを特徴とする電源制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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