説明

電子部品搬送供給装置

【課題】搬送中における電子部品の移動や姿勢変化が生じにくい電子部品搬送供給装置を提供する。
【解決手段】ベーステープ12に形成された各貫通孔12aに配置され、粘着テープ13によって粘着保持された電子部品14を有するテープ10を供給するテープ供給機構21と、搬送テーブル22の上方に配置された剥離プレート23と、搬送テーブル22の上方において剥離プレート23の下流側に配置され、搬送テーブル22と共に第2の搬送通路25を形成する搬送ガイド24と、剥離プレート23と搬送ガイド24との間から粘着テープ13を引き出す粘着テープ引き出し機構26とを備えている。テープ10の厚さをt、電子部品14の厚さをt、ベーステープ12の厚さをt、粘着テープ13の厚さをt、第2の搬送通路25の高さをtとした場合、(t−t)<t<(t+t)の関係を満足する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品搬送供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1,2などにおいて、種々の電子部品搬送供給装置が提案されている。具体的には、特許文献1には、部品供給テープを間欠的に送出するテープ送出手段と、粘着テープ剥離手段と、部品取り出し手段とを備える部品供給装置が開示されている。特許文献1における部品供給テープは、チップ部品が配置される複数の開口部が形成されたテープ本体と、テープ本体の裏面側に貼付され、チップ部品を粘着保持する粘着テープとにより構成されている。粘着テープ剥離手段は、部品取り出し位置またはその近傍でテープ本体及びチップ部品から粘着テープを剥離し、巻き取る。これにより、チップ部品の保持が解除される。その後、部品取り出し手段によって、粘着状態から解放されたチップ部品が取り出される。
【0003】
また、特許文献2には、ベーステープの片面に貼着された積層チップを剥離する積層チップ剥離機構と、ベーステープを引き取るベーステープ引き取り機構と、ベーステープ引き取り機構を通過したベーステープを巻き取るベーステープ巻き取り機構とを備える積層チップの分離装置が開示されている。
【特許文献1】特開昭64−59995号公報
【特許文献2】特開昭62−16508号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された部品供給装置では、粘着テープが剥離された後は、チップ部品が固定されていない状態となっていた。従って、粘着テープが剥離されてから部品取り出し手段によって取り出されるまでの間に、チップ部品が移動したり、チップ部品の姿勢が変化したりするおそれがあった。チップ部品の移動や姿勢変化が生じると、チップ部品の取り出しに支障が生じることがあった。
【0005】
同様に、特許文献2に開示された積層チップの分離装置においても、ベーステープから積層チップが剥離された後は積層チップが固定されていない状態となった。従って、積層チップの移動や姿勢変化が生じるおそれがあった。
【0006】
本発明の目的は、搬送中における電子部品の移動や姿勢変化が生じにくい電子部品搬送供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る電子部品搬送供給装置は、テープ供給機構と、搬送テーブルと、剥離プレートと、搬送ガイドと、粘着テープ引き出し機構と、ベーステープ引き取り機構とを備えている。テープ供給機構は、テープを供給する。テープは、ベーステープと、粘着テープと、電子部品とを有する。ベーステープには、厚さ方向に貫通する複数の貫通孔が長さ方向に沿って形成されている。粘着テープは、ベーステープの一方の面に粘着されている。電子部品は、複数の貫通孔のそれぞれに配置されている。電子部品は、粘着テープによって粘着保持されている。剥離プレートは、搬送テーブルの上方に配置されている。剥離プレートは、第1の搬送通路を搬送テーブルと共に形成している。第1の搬送通路には、電子部品側が搬送テーブル側を向くようにテープが供給される。搬送ガイドは、搬送テーブルの上方に配置されている。搬送ガイドは、テープの搬送方向に沿った電子部品の長さ未満で粘着テープの厚さより大きい距離だけ剥離プレートからテープの搬送方向下流側に離して配置されている。搬送ガイドは、搬送テーブルと共に第2の搬送通路を形成している。粘着テープ引き出し機構は、剥離プレートと搬送ガイドとの間から粘着テープを引き出す。ベーステープ引き取り機構は、第2の搬送通路から送り出されたベーステープを、搬送テーブルから離れる方向に引き取る。本発明に係る電子部品搬送供給装置では、テープの厚さをt、電子部品の厚さをt、ベーステープの厚さをt、粘着テープの厚さをt、第1の搬送通路の高さをt、第2の搬送通路の高さをtとした場合、t<tかつ(t−t)<t<(t+t)の関係が満足される。
【0008】
本発明のある特定の局面において、電子部品搬送供給装置は、搬送テーブルの下流側に配置され、振動することにより電子部品を搬送する振動搬送面を有する搬送機構をさらに備えている。
【0009】
本発明の別の特定の局面において、電子部品の粘着テープとは反対側の面には、凹凸が形成されている。
【0010】
本発明の他の特定の局面において、電子部品搬送供給装置は、回転ロータと、測定器とを備える。回転ロータは、搬送機構の下流側に配置されている。回転ロータには、搬送機構により搬送された電子部品を収容する電子部品収容部が周方向に沿って複数形成されている。測定器は、回転ロータの上方に配置されている。測定器は、電子部品収容部に収容された電子部品の特性を測定する。本発明の他の特定の局面では、回転ロータが回転することにより、複数の電子部品収容部のそれぞれに収容された電子部品の特性が測定器によって順に測定される。
【0011】
本発明のさらに別の特定の局面において、電子部品搬送供給装置は、粘着面を有する別の粘着テープを供給する粘着テープ供給機構と、別の粘着テープに測定後の電子部品を粘着させる粘着機構とをさらに備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る電子部品搬送供給装置では、テープの厚さをt、電子部品の厚さをt、ベーステープの厚さをt、粘着テープの厚さをt、第1の搬送通路の高さをt、第2の搬送通路の高さをtとした場合、t<tかつ(t−t)<t<(t+t)の関係が満足されるため、搬送中における電子部品の移動や姿勢変化を抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
【0014】
(電子部品搬送供給装置1の構成)
図1は、本実施形態に係る電子部品搬送供給装置1の略図的側面図である。図2は、電子部品搬送供給装置1の一部分を拡大した略図的断面図である。
【0015】
図1に示すように、電子部品搬送供給装置1は、テープ10を巻回保持する電子部品供給ロール11を備えている。図3及び図4に示すように、テープ10は、ベーステープ12と、粘着テープ13とを備えている。ベーステープ12には、ベーステープ12を厚さ方向に貫通する複数の貫通孔12aが形成されている。複数の貫通孔12aは、ベーステープ12の延びる方向に沿って、等間隔に形成されている。
【0016】
図4に示すように、粘着テープ13は、粘着面13aを備えている。この粘着面13aは、ベーステープ12の裏面12bに粘着されており、各貫通孔12aの裏面12b側の開口は、粘着テープ13によって覆われている。
【0017】
粘着テープ13の幅は、ベーステープ12の幅よりも小さい。幅方向において、ベーステープ12の粘着テープ13が粘着されている部分の両側には、粘着テープ13が粘着されていない部分12c、12dが設けられている。
【0018】
各貫通孔12aには、電子部品14が配置されている。電子部品14は、粘着テープ13の粘着面13aによって粘着保持されている。なお、電子部品14の形状は、電子部品14が粘着テープ13に粘着される限りにおいて、特に限定されない。例えば、電子部品14の粘着テープ13側の面14a及び粘着テープ13とは反対側の面14bとのそれぞれは、平面であってもよい。また、電子部品14の粘着テープ13側の面14a及び粘着テープ13とは反対側の面14bとのそれぞれには、凹凸が形成されていてもよい。
【0019】
また、貫通孔12aの平面形状及び寸法は、電子部品14が配置可能である限りにおいて、特に限定されない。但し、貫通孔12aの平面形状が電子部品14の平面形状と実質的に等しく、かつ貫通孔12aの寸法が電子部品14の寸法よりも若干大きいことが好ましい。具体的には、例えば、電子部品14の平面形状が略矩形である場合は、貫通孔12aの平面形状は、電子部品14よりも若干大きい略矩形であることが好ましい。
【0020】
図1に示すように、電子部品供給ロール11において、テープ10は、電子部品14側が内側を向くように巻回されている。テープ10は、テープ供給機構21によって、電子部品供給ロール11から引き出され、電子部品14側が下記搬送テーブル22側を向くように第1の搬送通路20に供給される。
【0021】
テープ供給機構21は、テープ10を搬送可能なものである限りにおいて特に限定されない。本実施形態では、テープ供給機構21は、相互に径の異なる第1のロール21aと第2のロール21bとにより構成されている。これら第1のロール21aと第2のロール21bとによって図4に示すベーステープ12の粘着テープ13が粘着していない部分12c、12dが挟持されており、第1のロール21a及び第2のロール21bが逆方向に回転することにより、テープ10の搬送が行われる。
【0022】
第1の搬送通路20は、搬送テーブル22と、剥離プレート23とにより形成されている。剥離プレート23は、搬送テーブル22の搬送面22aの上方に配置されている。剥離プレート23は、搬送面22aに対して略平行に配置されている。図2に示すように、剥離プレート23と搬送面22aとの間の距離、すなわち第1の搬送通路20の高さtは、テープ10の厚さtよりも大きくされている(t<t)。
【0023】
図1に示すように、搬送テーブル22の上方において、テープ10の搬送方向Xの下流側には、プレート状の搬送ガイド24が搬送面22aに対して略平行に配置されている。この搬送ガイド24と搬送テーブル22との間に、第2の搬送通路25が形成されている。
【0024】
図2に示すように、テープ10の搬送方向Xに沿った剥離プレート23の下流側端部と搬送ガイド24の上流側端部との間の距離Lは、テープ10の搬送方向Xに沿った電子部品14の長さL未満であって、かつ粘着テープ13の厚さtより大きい距離に設定されている。
【0025】
搬送ガイド24と搬送テーブル22との間の距離、すなわち、第2の搬送通路25の高さtは、テープ10の厚さtから粘着テープ13の厚さtを減算した値よりも大きく、電子部品14の厚さtとベーステープ12の厚さtとの合計よりも小さい高さに設定されている。すなわち、t<tかつ(t−t)<t<(t+t)の関係が満たされるように第2の搬送通路25の高さtが設定されている。
【0026】
なお、第2の搬送通路25の高さtと第1の搬送通路20の高さtとは、等しくてもよいし、異なっていてもよい。例えば、第2の搬送通路25の高さtよりも第1の搬送通路20の高さtが大きくされていてもよいし、小さくされていてもよい。
【0027】
図1に示すように、剥離プレート23の上方には、粘着テープ引き出し機構としての粘着テープ巻き取りロール26が配置されている。粘着テープ巻き取りロール26には、粘着テープ巻き取りロール26を回転させる駆動機構としての図示しないモータが取り付けられている。粘着テープ巻き取りロール26には、剥離プレート23と搬送テーブル22との間の隙間27から引き出された粘着テープ13の先端部が固定されており、図示しないモータを駆動することによって、粘着テープ13の巻き取りが行われる。
【0028】
なお、粘着テープ巻き取りロール26の配置場所は、剥離プレート23の上方である限りにおいて特に限定されないが、隙間27よりも剥離プレート23側に配置されていることが好ましい。そうすることによって、剥離された粘着テープ13とテープ10とのなす角度(剥離角度)が90度以下となる。また、搬送ガイド24と粘着テープ13との粘着も抑制されるため、ベーステープ12から粘着テープ13をスムーズに剥離することができる。
【0029】
また、電子部品搬送供給装置1には、ベーステープ引き取り機構としてのベーステープ巻き取り部28が配置されている。具体的には、本実施形態では、ベーステープ巻き取り部28は、搬送ガイド24よりも高い位置に配置されている。ベーステープ巻き取り部28には、ベーステープ巻き取り部28を回転させる駆動機構としての図示しないモータが取り付けられている。ベーステープ巻き取り部28には、第2の搬送通路25から送り出されたベーステープ12の先端部が固定されている。図示しないモータを駆動することによって、ベーステープ12が搬送テーブル22から離れる方向に引き取られると共に、ベーステープ12の巻き取りが行われる。
【0030】
搬送テーブル22の下流側には、搬送機構としてのリニアフィーダー30が配置されている。リニアフィーダー30の振動搬送面30aは、搬送テーブル22の搬送面22aと略面一とされている。リニアフィーダー30では、振動搬送面30aが振動することにより、振動搬送面30a上の電子部品14が下流側へと搬送される。
【0031】
リニアフィーダー30の下流側には、回転ロータ31が配置されている。回転ロータ31の背面には、駆動機構としてのモータ32が取り付けられている。このモータ32が駆動されることによって、回転ロータ31は、軸心Aを中心として回転する。
【0032】
回転ロータ31には、周方向に沿って配列された複数の電子部品収容凹部33が形成されている。電子部品収容凹部33の上方には、電子部品14の電気的特性などの各種特性を測定するための測定器34が配置されている。
【0033】
(電子部品搬送供給装置1の動作)
次に、電子部品搬送供給装置1の動作について説明する。
【0034】
図1に示すように、電子部品供給ロール11からテープ10が第1の搬送通路20に供給される。第1の搬送通路20に供給されたテープ10は、テープ供給機構21が駆動されることにより、剥離プレート23に沿って順次搬送されていく。
【0035】
図1及び図2に示すように、剥離プレート23の下端部において、第1の搬送通路20に供給されたテープ10の粘着テープ13がベーステープ12から剥離される。具体的には、粘着テープ巻き取りロール26が図示しないモータによって駆動されることにより、粘着テープ13が剥離プレート23と搬送ガイド24との間の隙間27から第1の搬送通路20外に引き出される。これにより、粘着テープ13がベーステープ12から剥離される。
【0036】
ここで、本実施形態では、図2に示すように、テープ10の搬送方向Xに沿った剥離プレート23の下流側端部と搬送ガイド24の上流側端部との間の距離Lは、テープ10の搬送方向Xに沿った電子部品14の長さL未満であって、かつ粘着テープ13の厚さtより大きい距離に設定されている。このため、粘着テープ13は隙間27を通過し得るものの、電子部品14は、隙間27を通過し得ない。このため、粘着テープ13がベーステープ12から剥離されると共に、電子部品14も粘着テープ13から剥離され、電子部品14の粘着保持状態が解除される。
【0037】
粘着保持状態が解除された電子部品14と、ベーステープ12とは、搬送ガイド24の下方に形成された第2の搬送通路25に搬送される。ここで、本実施形態では、以下の関係式を満たすように第2の搬送通路25の高さ(t)が設定されている。
【0038】
(テープ10の厚さ(t)−粘着テープ13の厚さ(t))<第2の搬送通路25の高さ(t)<(電子部品14の厚さ(t)+ベーステープ12の厚さ(t))
【0039】
このように、本実施形態では、(テープ10の厚さ(t)−粘着テープ13の厚さ(t))<第2の搬送通路25の高さ(t)とされている。このため、粘着テープ13が剥離された後のベーステープ12及び電子部品14が第2の搬送通路25を通過可能となっている。なお、本実施形態では、図2に示すように、ベーステープ12の厚さ(t)よりも電子部品14の厚さ(t)の方が大きい。従って、(テープ10の厚さ(t)−粘着テープ13の厚さ(t))=電子部品14の厚さ(t)となっている。例えば、ベーステープ12の厚さ(t)よりも電子部品14の厚さ(t)の方が小さい場合は、(テープ10の厚さ(t)−粘着テープ13の厚さ(t))=ベーステープ12の厚さ(t)となる。
【0040】
また、本実施形態では、第2の搬送通路25の高さ(t)<(電子部品14の厚さ(t)+ベーステープ12の厚さ(t))とされている。このため、第2の搬送通路25において、電子部品14の少なくとも一部は、高さ方向において、ベーステープ12と重なっている。言い換えれば、第2の搬送通路25においても、電子部品14の少なくとも一部は、貫通孔12aの内部に位置している。従って、第2の搬送通路25において、ベーステープ12の移動と共に、電子部品14も下流側に移動する。
【0041】
図1に示すように、ベーステープ12の移動と共に下流側に移動した電子部品14は、第2の搬送通路25を通過後、リニアフィーダー30によってさらに下流側に搬送され、回転ロータ31に供給される。回転ロータ31に供給された電子部品14は、回転ロータ31が回転することにより、周方向に配列された複数の電子部品収容凹部33に順次収容されていく。それと共に、測定器34によって電子部品14の各種特性が測定される。その後、電子部品14は、測定結果に基づいて、図示しない選別器によって選別され、第1の回収ボックス35と第2の回収ボックス36とに回収される。
【0042】
以上説明したように、本実施形態では、搬送ガイド24により、第2の搬送通路25の高さ(t)が(電子部品14の厚さ(t)+ベーステープ12の厚さ(t))未満とされている。このため、粘着テープ13が剥離された後においても、電子部品14の少なくとも一部が高さ方向においてベーステープ12と重なるため、電子部品14の移動や姿勢変化がベーステープ12によって規制される。従って、電子部品搬送供給装置1によれば、電子部品14を安定した姿勢で、安定して搬送供給することができる。例えば、電子部品14の粘着テープ13とは反対側の面14bに凹凸が形成されている場合であっても、電子部品14を安定した姿勢で、安定して搬送供給することができる。
【0043】
また、電子部品搬送供給装置1では、間欠搬送しかできない特許文献1に開示された搬送装置とは異なり、連続で高速に電子部品14を搬送することができる。
【0044】
なお、本実施形態では、第2の搬送通路25の下流側にリニアフィーダー30を配置したが、リニアフィーダー30は、必須ではない。例えば、第2の搬送通路25の直後に回転ロータ31を配置してもよい。また、リニアフィーダー30に替えて、ベルト搬送機構やエアシューターを配置してもよい。
【0045】
また、搬送ガイドは、板状部材に限定されない。搬送ガイドは、棒状部材、ローラ、ベルトなどによって構成されていてもよい。
【0046】
(変形例)
上記実施形態では、測定終了後の電子部品14が第1及び第2の回収ボックス35,36に回収される例について説明した。但し、本発明はこの構成に限定されない。例えば、別途設けた粘着テープ供給機構から供給される粘着テープに、粘着機構を用いて測定終了後の電子部品14を粘着させてもよい。このように、測定後の電子部品14を再度粘着テープに粘着させておくことによって、測定後の電子部品14の取り回し性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】電子部品搬送供給装置の略図的側面図である。
【図2】電子部品搬送供給装置の一部分を拡大した略図的断面図である。
【図3】テープの一部分を拡大した平面図である。
【図4】図3におけるIV−IV矢視図である。
【符号の説明】
【0048】
1…電子部品搬送供給装置
10…テープ
11…電子部品供給ロール
12…ベーステープ
12a…貫通孔
12b…裏面
13…粘着テープ
13a…粘着面
14…電子部品
20…第1の搬送通路
21…テープ供給機構
21a…第1のロール
21b…第2のロール
22…搬送テーブル
22a…搬送面
23…剥離プレート
24…搬送ガイド
25…第2の搬送通路
26…ロール
27…隙間
28…ベーステープ巻き取り部
30…リニアフィーダー
30a…振動搬送面
31…回転ロータ
32…モータ
33…電子部品収容凹部
34…測定器
35…第1の回収ボックス
36…第2の回収ボックス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
厚さ方向に貫通する複数の貫通孔が長さ方向に沿って形成されたベーステープと、前記ベーステープの一方の面に粘着された粘着テープと、前記複数の貫通孔のそれぞれに配置され、前記粘着テープによって粘着保持された電子部品とを有するテープを供給するテープ供給機構と、
搬送テーブルと、
前記搬送テーブルの上方に配置され、前記電子部品側が前記搬送テーブル側を向くように前記テープが供給される第1の搬送通路を前記搬送テーブルと共に形成する剥離プレートと、
前記搬送テーブルの上方において、前記テープの搬送方向に沿った前記電子部品の長さ未満で前記粘着テープの厚さより大きい距離だけ前記剥離プレートから前記テープの搬送方向下流側に離して配置され、前記搬送テーブルと共に第2の搬送通路を形成する搬送ガイドと、
前記剥離プレートと前記搬送ガイドとの間から前記粘着テープを引き出す粘着テープ引き出し機構と、
前記第2の搬送通路から送り出されたベーステープを、前記搬送テーブルから離れる方向に引き取るベーステープ引き取り機構とを備え、
前記テープの厚さをt、前記電子部品の厚さをt、前記ベーステープの厚さをt、粘着テープの厚さをt、前記第1の搬送通路の高さをt、前記第2の搬送通路の高さをtとした場合、t<tかつ(t−t)<t<(t+t)の関係を満足する、電子部品搬送供給装置。
【請求項2】
前記搬送テーブルの下流側に配置され、振動することにより前記電子部品を搬送する振動搬送面を有する搬送機構をさらに備える、請求項1に記載の電子部品搬送供給装置。
【請求項3】
前記電子部品の前記粘着テープとは反対側の面には、凹凸が形成されている、請求項1または2に記載の電子部品搬送供給装置。
【請求項4】
前記搬送機構の下流側に配置され、前記搬送機構により搬送された前記電子部品を収容する電子部品収容部が周方向に沿って複数形成された回転可能な回転ロータと、前記回転ロータの上方に配置され、前記電子部品収容部に収容された前記電子部品の特性を測定する測定器とを備え、前記回転ロータが回転することにより、前記複数の電子部品収容部のそれぞれに収容された前記電子部品の特性が前記測定器によって順に測定される、請求項2または3に記載の電子部品搬送供給装置。
【請求項5】
粘着面を有する別の粘着テープを供給する粘着テープ供給機構と、前記別の粘着テープに前記測定後の電子部品を粘着させる粘着機構とをさらに備える、請求項4に記載の電子部品搬送供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−16085(P2010−16085A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−173252(P2008−173252)
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【出願人】(000006231)株式会社村田製作所 (3,635)
【Fターム(参考)】