電極電位差は電気化学反応を起こす原動力とし、船舶のバラスト水の生物、微生物の滅菌、並びに船体に付着する、生物群集を滅菌し付着防止する電極浄化体。
【課題】IMF(国際海事機構)条約で採択されたバラスト水排出基準を達成する。
【解決手段】生物、微生物は電気的殺菌、又電気化学的殺菌で滅菌するために電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極を、2種類以上を組み込み、起電力レベルを持つ電極に電極電位差をつけて布、樹脂又は炭クロスに固着、離間した電極の間は布、樹脂又は炭クロスを組み込んだ電極浄化体、微粒子電極浄化体とし、電解溶液(海水、水、湯)に浸漬することにより接触状態となり、電極と電解溶液の界面で電気二重層の電気化学反応(電気化学的腐食反応)の電食作用、腐食作用が起きて電極間で電流が流れ、電場形成、静電気発生により、浮遊する生物群集、生物、微生物は電極に集菌、放電、金属イオン、コロナ放電、フリーラジカル作用で生物群集、生物、微生物を電気的殺菌、又電気化学的殺菌で滅菌することを特徴とした電極浄化体、微粒子電極浄化体。
【解決手段】生物、微生物は電気的殺菌、又電気化学的殺菌で滅菌するために電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極を、2種類以上を組み込み、起電力レベルを持つ電極に電極電位差をつけて布、樹脂又は炭クロスに固着、離間した電極の間は布、樹脂又は炭クロスを組み込んだ電極浄化体、微粒子電極浄化体とし、電解溶液(海水、水、湯)に浸漬することにより接触状態となり、電極と電解溶液の界面で電気二重層の電気化学反応(電気化学的腐食反応)の電食作用、腐食作用が起きて電極間で電流が流れ、電場形成、静電気発生により、浮遊する生物群集、生物、微生物は電極に集菌、放電、金属イオン、コロナ放電、フリーラジカル作用で生物群集、生物、微生物を電気的殺菌、又電気化学的殺菌で滅菌することを特徴とした電極浄化体、微粒子電極浄化体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
IMF(国際海事機構)条約で採択されたバラスト水排出基準は、船舶のバラスト水の浮遊性生物、動物プランクトン、植物プランクトン、細菌(コレラ菌、大腸菌、腸球菌)を減菌し基準以下に排出し、基準を達成、並びに船体に付着する生物群集(浮遊性生物、海藻類、貝類)を滅菌させて付着防止し、海洋環境汚染防止、エネルギーの節約、又CO2の排出量を削減、地球温暖化防止に関する。
【背景技術】
【0002】
揚荷時、出港する船舶はバラストとしてバラスト水をその出港地で港の海水、水をバラストタンクに積み込み、立ち寄る港で積荷時にバラスト水を船外へ排出するためバラスト水に含まれる生物、微生物が外来種として生態系に悪影響を与え、海洋環境汚染を発生させている。
【0003】
バラストタンクに貯水された、海水又は水は、当初は塩素系殺菌剤、電源装置で印加、又は熱交換器による加熱により殺菌されているが、これをそのまま放置すると時間がたつに連れて雑菌やカビが繁殖し、船外へ排出するため、海又は河は、海洋環境汚染を生じさせている。
【0004】
船体などに付着する生物群集により船の安全性、船全体の抵抗が増すため速度が低下するため一定の速度を維持するため多くの燃料を消費、外来海洋生物の移入により海洋環境の汚染を発生させている。
【0005】
船舶のバラストタンク内経、気相部の酸素濃度2%以下になるように窒素ガスを供給してバランス内の酸素濃度を低減させることにより該バラストタンク内の防食を行なうとともに、バラストタンク内の微小生物を死滅させてバラスト水による海洋汚染を防止が、特許文献1記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】 公開特許公報 特開2002−234487公報
【0007】
船舶のバラスト水の取水、排水通路に電極対を設け1,2ボルト0.7アンペアから6ボルト2アンペア迄の電圧電流を該電極対に加えて電場を発生させ、副生成物を生じることなくバランサ水中の赤潮プランクトン、混入生物に電気ショックを与えて細胞膜を破壊することで瞬時的に死滅させる方法が特許文献2記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献2】 公開特許公報 特開2003−334563公報
【0009】
バラスト水の殺菌方法は、船舶のバラスト水に、塩素系殺菌剤や過酸化水素を用いて、バラスト水に含まれている有害藻類のシストを死菌させるためバラスト水の排水による港湾の公害防止がおこなえる方法が特許文献3記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献3】 公開特許公報 特開平4−322788公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1の技術では、液体窒素製造装置、液体窒素タンク、蒸発機等の大がかりの装置が必要で、又酸素濃度分析管理が必要で、装置等の稼働はエネルギーを必要とする。
【0011】
更に特許文献2の技術では、複数の電極対、電極対容器、加熱装置と電源装置を必要で、常に電流を流すために電源装置が必要とする。
【0012】
更に特許文献3の技術では、バラスト水の殺菌に塩素系殺菌剤や過酸化水素を用いるため有毒のガス発生により水中の残留塩素を無害化する装置が必要で、又化学物質による海洋環境汚染の原因になる。
【0013】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、液体窒素製造装置、給電装置、塩素系殺菌剤や過酸化水素の発生装置を必要とすることなく、除菌作用を発揮できる電極浄化体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の電極浄化体は、電気化学ポテンシャル列の異なる起電力レベルを持つ少なくとも2種類の金属を離間して船体の側面に配置し、水蒸気の存在のもとに(空気中)接触、水中(海水、水、湯)に浸漬することにより、電極電位差は電気化学反応を起こす原動力で、抗菌又は抗カビ効果を発揮続け、並び水、水蒸気がある限り発電し続ける発電機機能と燃料電池機能を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
一般的に、銀イオンや銅イオンが抗菌作用を有することが知られている。しかしながら、銀イオンや銅イオンが十分な抗菌作用を発揮する為には、或る程度の濃度が必要である。日本防菌防黴学会誌(Vol.22,No.9(1994))によれば、大腸菌、カビを培養後、発育が阻止された最低濃度のMICは、以下の表の通りである。このように高いイオンを発生させるには、十分な条件が必要になる。
【0016】
【表1】
【0017】
これに対し、本発明の電極浄化装置は、電気化学ポテンシャル列の異なる起電力を持つ少なくとも2種類以上の金属電極を船体の側面の鉄、アルミニュウム、樹脂と離間して配置、水蒸気の存在のもとに(空気中)接触、又は海水、水の水中(湯中を含む)に浸漬することにより抗菌又抗カビ効果を発揮することを発見した。電気化学ポテンシャル列(electrochemical series)の異なる種類の金属で起電力レベル持った金属は、陽極的材料(電気化学ポテンシャル列上より正の側)と陰極的材料(電気化学ポテンシャル列下より負の側)の電極電位差をつける組み合わせで、電極電位差は電気化学反応(電気化学的腐食反応)を起こす原動力として、マイナス(陰極)電極からプラス(陰極)電極に向けて絶えず電子が流れる静電気が発生、静電気が発生続け、電場形成、陰極に金属イオン、微生物を電極表面に吸引し、すき間腐食と放電現象の電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌する。
【0018】
電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属としては表1に記載されたものがあるが異なる起電力(electromotive force)レベルを持つ金属を水蒸気の存在のもとで接触、又水中に浸漬すると、これらの一方向は陽極、他方は陰極となり(アノード、カソード)、両者間に電位差が生じ、かかる電気化学反応(電気化学的腐食反応)により金属イオン濃度が低くても抗菌又は抗ガヒ効果を発揮するのである。起電力レベルの差が大きいほど抗菌又は抗ガヒ作用が起こす電気化学反応を応用する。
【0019】
【表2】
【0020】
前記金属は、マグネシウム、マグルシウム合金、酸化チタン、硫黄、アルミニュウム、アルミニウム/マンガン合金、カドミウムめっき鋼、80錫/20錫めっき鋼、亜鉛めっき鉄/鋼、トタン、亜鉛、亜鉛合金、クロム、鉄、軟鉄または鋼鉄、軟鉄または鋼すず(錫)、真鍮、ジュラルミン、鉛、クロムめっき鋼、軟質半田、ニッケル下地クロムめっき鋼、錫めっき鋼、高クロムステンレス鋼、12%クロムステンレス鋼、銅、銅合金、銀半田、銅合金、ニッケルめっき鋼、銀、ロジウム下地めっき銅、銀/金合金、炭、活性炭、白金、金のうちの異なる種類の金属であることが好ましい。
【0021】
3年間かけて前記金属を組み替えて次の実験を実施、異なる種類の金属を組み替え、布、樹脂又は炭クロスの表面に金属を少なくとも2種類以上の異なる金属を離間し平行に固着、又少なくとも2種類以上の異なる金属を離間し金属の間に布、樹脂又は炭クロスを挿入し金属を積層に重ねて、さらに大きい布、樹脂又は炭クロスに固着し、水中に浸漬することにより水電池になり、水がある限り放電、充電を繰り返す発電機能があり、又静電気を発生し続け、電場形成、発電機、燃料電池であることを確認する。
【0022】
上記実験で発生する電圧、電流、抵抗値は常に変化し、前記金属が少なくとも2種類以上の異なる金属の電極電位差が少ない場合は発生する電圧、電流が小さく、又電極電位差が大きい場合は大きい電圧、電流値が生じ、同時に静電気が生じることを確認、微生物の発育阻止、滅菌、又発育、増殖の微生物制御に利用する。
【0023】
電気化学ポテンシャル列の異なる起電力が低い前記金属の一方の面積は、前記金属の他方の面積より大きいと好ましい。
【0024】
前記金属の一方は、布、樹脂又は炭クロスの一方の面に配置され、前記金属の他方は、前記布、樹脂又は炭クロスの他方の面に配置されていると好ましい。
【0025】
前記金属の少なくとも一方は、前記布、樹脂又は炭クロスの面に格子状、網状又は渦巻き状に形成されると好ましい。
【0026】
布、樹脂又は炭クロスの一方の面において、前記金属の一方が、前記金属の他方に取り囲まれるように配置されていると好ましい。
【0027】
布、樹脂又は炭クロスの一方の面において、前記金属の一方が、前記金属の他方に並べて配置されていると好ましい。
【0028】
前記金属を形成した布、樹脂又は炭クロスを積層、又は平行にしていると好ましい。
【0029】
前記金属を形成した布、樹脂又は炭クロスを筒状に形成していると好ましい。
【0030】
尚、上記金属は塗料、シリコン樹脂、樹脂やセラミックなどに両面に形成されていても良い。
【0031】
ここで、「布、樹脂」とは、布、紙、合成繊維、不織布、ゴム、シリコン樹脂、樹脂、合成樹脂等からなる板状体を広く含む概念であり、乾燥状態で絶縁機能を有するものが好ましく、水蒸気の存在のもとに布、紙、不織布、ゴム、樹脂、合成樹脂が接触しているとき、又電解液(水、海水、湯)で布、樹脂、紙、不織布、ゴム、樹脂、合成樹脂の材料が湿った状態で布の端と端の間で電気抵抗を有する材料を利用する。
【0032】
「炭クロス」とは、炭の両面を布又は樹脂で挟んだものであり、わし(和紙)炭、竹炭、木炭、活性炭、微粒子活性炭、カーボンブラック、カーボンナチューブを布で両面から挟み固着した炭クロスは水蒸気の存在のもと接触しているとき、又電解液(水、海水、湯)で湿ったときわし(和紙)炭、竹炭、木炭、活性炭、微粒子活性炭、カーボンブラック、カーボンナチューブ材料が湿り、材料の端と端の間で電気抵抗が生じる材料を利用する。
【0033】
炭の片面を布又は樹脂に固着した炭クロスは、わし(和紙)炭、竹炭、木炭、活性炭、微粒子活性炭、カーボンブラック、カーボンナチューブを布の片面に固着した炭クロスは水蒸気の存在のもと接触しているとき、又電解液で湿ったときは、わし(和紙)炭、竹炭、活性炭、微粒子活性炭、カーボンブラック、カーボンナチューブ材料が湿り、材料の端と端の間で電気抵抗が有する材料を利用する。
【0034】
炭、活性炭の利用として、電気化学ポテンシャル列の異なる金属(電極)で、起電力レベルを持つ電極で電極電位差をつけて組み合わせ、電極と電解液をつなげた系の電気化学反応(酸化還元反応、電気化学的腐食反応)で発生する電気エネルギー、電解質の正負両イオンが電圧を加える充電によって、電極表面に吸収され、電極内の正負電荷と対を作り、電気を貯蔵、そして電気二重層が消滅によって電気エネルギーを充電、放電する貯蔵する電気二重キャパシタにわし(和紙)炭、竹炭、木炭、活性炭、微粒子活性炭、カーボンブラック、カーボンナチューブ炭を利用する。
【0035】
本発明は、生物、又微生物(細菌、カビ、酵母、ウイルス)を滅菌する電気的殺菌、又電気化学的殺菌は電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属(電極)で、起電力レベルを持つ電極を離間し組み合わせ、電極電位差(起電力)をつけて布、又炭クロスに固着、電極と電解液をつなげた系において湿った電極、布、樹脂又炭クロスは接触し、電極内の電子と電解液の界面で電子がやりとりされる電気二重層の電気化学系反応(電気化学的腐食反応、)の反応性は電極電位差により電気化学反応を起こす原動力とすることを特徴とする。
【0036】
電極電位差をつけた電極は多数個を離間し組み込み、布、樹脂(布、不織布、ゴム、シリコン樹脂、樹脂、合成樹脂)、又炭クロス(和紙炭、活性炭を布に固着)に固着、電極は水蒸気の存在のもとに接触し、又電解液の存在のもとに接触するとき電極と電極、電極と布、樹脂と電極、又電極と炭クロス間は電気抵抗があり、電極が接触しているとき起こる電食作用、電解腐食作用は一つの金属から他の金属へ電流が流れるために電極間は電気抵抗があり、さらに電極は電導性をおびる布、樹脂又炭クロスに固着することを特徴とする。
【0037】
金属イオンは微生物の細胞質膜、細胞壁の表面に付着、細胞質の電子伝達系とイオン伝導が影響をうけ腐食における局部電池機構と類似の機構、すき間腐食の反応が進行し滅菌するため、電極と電解液の界面で電気二重層の電気化学系反応で、放電による水の電気分解、電池反応、電気めっきを起こす反応エネルギーは電気エネルギーに変換され、金属イオンの生成を特徴とする。
【0038】
電気化学反応によるイオン生成は不対電子をもった物質がフリーラジカルになり、他の分子から電子を奪い微生物の膜の脂肪質層は細胞膜破壊を起こし細胞や組織の機能を低下させ死滅させるため、電極と電解液において、電解液は電気化学系反応における電子放出、電子のやりとりで電子を奪われ、酸化還元電位(ORP)がマイナスへ下がる降順(還元)、又上がる昇順(酸化)を繰り返し、酸化、還元、フリーラジカル作用を特徴とする。
【0039】
微生物の細胞膜、細胞の壁は電場形成、静電気発生、放電の電流破壊、電圧破壊、コロナ放電で破壊され滅菌する反応性を起こすため、面積が有る導体性の電極は電極と電極が離間し布、樹脂又炭クロスを平行に挿入して固着、平行キャパシタとし、電解液で接触した導体性の電極と電解液をつなげた系の界面で電子がやりとりする、電気二重層キャパシタは布、樹脂又炭クロスの活性炭電極が、電気エネルギーを貯蔵する蓄電池機能を持ち、電極と溶解液の正負両イオンがそれぞれ負極と正極に物理的に吸着および脱着による充電、放電を繰り返す電池を特徴とする。
【0040】
少なくとも2種類の異なる導体性の有る電極板は面積が有り、電極板を離間して配置、離間を設けた電極板の間に布又は炭、活性炭の誘電体を挿入、電極板を平行に配置し大きい布、樹脂又炭クロスに固着、電極が平行板になり金属板の内部に電荷が集中し強い電場が作られ、電極電位差により電気化学反応が発生し電気エネルギーを充電、放電できる電気二重層キャパシタの蓄電機能を持った、平行キャパシタにする。
【0041】
電気化学系反応の反応性は陽極的材料の電極(電気化学ポテンシャル列上より正の側)の面積を小さくし、腐食により陽極へ電子供給量を多くする陰極的材料の電極(電気化学ポテンシャル列下より負の側)の面積を大きくし、陽極的材料と陰極的材料(アソード、カソード)を離間し布、樹脂又炭クロスを固着、又間隔を設け、さらに動作電極、基準電極、又補助電極を1から多数個を離間し組み合わせて電極電位差を大きくつけた電極は多数個を離間し組み込むことを特徴とする。
【0042】
電極形状は平形、丸形、渦巻き形、線形、格子形、網形、六角形、山形、波形とし、又金属固体、活性炭を微粒子状に加工、さらにカーボンブラック、ナノチューブを利用、静電気の帯電を高め、静電気放電、イオン生成、コロナ放電、フリーラジカル作用の電気化学的反応で滅菌するため、静電気を多く帯電する電極は総表面積を大きくし、又金属固体は微粒子に加工し、さらに電極は積層、又は平行に並べることを特徴とする。
【0043】
生物、微生物の滅菌は酸化チタン、硫黄の細かい紛体、又微粒子を電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属で起電力レベルを持つ電極に付加し滅菌効果が高まる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】比較例における一般細菌数と入浴の経日変化を示すグラフである。
【図2】亜鉛(トタン板)、銅、銀の間に炭クロスを挿入し大きい炭クロスに固着した3積層電極の亜鉛電極の斜視画像である。
【図3】150倍に拡大した亜鉛電極の組織画像である。
【図4】150倍に拡大した亜鉛電極の組織画像である。
【図5】実施例における一般細菌数と入浴の経日変化を示すグラフである。
【図6】実施例における黴、酵母数と入浴の経日変化を示すグラフである。
【図7】大腸菌群の培養実験で浄化体が増殖阻止より死滅を示す図である。
【図8】大腸菌群の培養実験で発育、増殖を示す図である。
【図9】銀、亜鉛(トタン)、銅の間に炭クロスを挿入、大きい炭クロスに固着した3積層電極の銀電極を示す図である。
【図10】試験液のORPの経時変化を示すグラフである。
【図11】試験液のORPの経時変化を示すグラフである。
【図12】実験で、浴槽3の側面の淵、底に電極浄化体a18を固着した断面図、浴槽3の淵に布、樹脂又は炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A5(銀材)を離間し表面に固着、電極形状は格子状、網状で、ワィヤ状、又は線材を使用、裏面に電極B6(銅材)を離間し、平行に固着、浴槽3の水面に浮遊する垢、微生物、細菌、カビ2は電極電位差で電気化学反応が起り電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌する電極浄化体a18を示す図である。
【図13】実験で、布、樹脂又は炭クロス4の表面に、電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A5(銀材)を離間し固着、電極形状は格子状、網状でワィヤ状、線材使用、裏面に電極B6(銅材)を離間して平行に固着、浴槽3の水面に、浮遊する垢、微生物、細菌、カビ2は電極電位差で電気化学反応を起す原動力で、電気的殺菌、又電気化学的殺菌で滅菌する電極浄化体a18を示す図である。
【図14】船舶のバラスト水12の生物、微生物2と船体13に付着する生物群集2を滅菌させるための、バラストタンクのシステム構成図、対策として電気化学ポテンシャル列の異なる金属の電極浄化体b19は金属電極5、金属電極6、金属電極7、金属電極8、金属電極9等を離間し、電極間に布、樹脂又は炭クロス4を挿入し固着、船体13に固着、電極形状は格子状、又網状で、電極浄化体b19はバラスト水12に浸漬すると、電極電位差で電気化学反応を起こし、バラスト水12に含まれる、生物、微生物2を滅菌、更に船体13の側面と底に電極浄化体c20、電極浄化体d21、電極浄化体e22、電極浄化体f23、又電極浄化体g24等を離間し固着、電極浄化体は海水、水1に浸漬すると電気化学反応が起こり、バラスト水12の生物、微生物2を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌、同時に海洋、河に接しする船体13は、付着する生物群集を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌、揚荷時はシーチェスト(海水吸入口)14よりポンプ17で海水をくみ上げ、海水フィルタ−16を通り電極浄化体b19の中で電気化学反応の放電により滅菌、さらにバラストタンク11に固着した電極浄化体c20、電極浄化体d21、電極浄化体e22、電極浄化体f23又電極浄化体g24等は海水、水に浸漬すると常時、静電気発生、電場形成、放電により生物、微生物を常に滅菌、同時に船体に付着する生物群集を常に滅菌、積荷時は滅菌したバラスト水12を電極浄化体b19に通しさらに滅菌し、ポンプ17でバラスト放出し15、船外吐出する。
【図15】電気化学ポテンシャル列の異なる電極は金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、金属電極D8、金属電極E9、金属電極A5等を離間し、積層し平行に並べ、さらに離間した間に、布、樹脂又炭クロス4を挿入して固着、電極浄化体b19は電極形状が格子状、又網状で電気二重層キャパシタを形成、海水、水1に浸漬すると電気化学反応を起こり、電極と布、樹脂又炭クロス4の間で電気二重層のキャパシタを形成、蓄電、放電し、滅菌する電極浄化体b19を示す図である。
【図16】布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、金属電極D8又金属電極E9等を布、樹脂又炭クロス4に固着、電極形状は平行、格子状、網状で、電極を積層、又平行にし、電気二重層キャパシタを形成、電極浄化体c20を示す図であり、海水、水1に浸漬すると、表側の電極と裏側の電極との電極電位差で電気化学反応を起こし、電極と布、樹脂又炭クロス4の間で電気二重層キャパシタを形成、蓄電、放電で生物、微生物2を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌、又電池に利用する電極浄化体c20を示す図である。
【図17】板状の布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の板状金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、金属電極D8又金属電極E9等を離間し、平行、積層に配置して、布、樹脂又は炭クロス4に固着、電極と布、樹脂又は炭クロス4の間で、電気二重層キャパシタを形成、陽極における腐食作用による電子を供給するのは陰極材料であるため、陰極材料の面積を多く配置、電極を横形に配置、海水、水に浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし、生物、微生物2を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌、又電池に利用する電極浄化体d21を示す図である。
【図18】板状の布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、金属電極D8又金属電極E9等を離間し固着、電気二重層キャパシタを形成、電極は格子状、又網状、陽極における腐食作用による、電子を供給する陰極材料であるため、陰極面積を多くして配置、電極を海水、水1に浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし、生物、微生物2を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌、又電池に利用する電極浄化体e22を示す図である。
【図19】板状の布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の板状の金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、又金属電極8、金属電極9等を離間し横に並べて、平行に配置し固着、電極は海水、水1に浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし生物、微生物2を滅菌、又電気エネルギーを蓄電する電池として利用する電極浄化体f23を示す図である。
【図20】板状の布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の板状の金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、金属電極D8、金属電極E9等を離間し縦に並べて、配置し固着、海水、水1に浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし、生物、微生物2を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌、又電池として利用する電極浄化体g24を示す図である。
【図21】布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A5、金属電極B6、又金属電極C7、金属電極8の電極を筒状に離間し固着、電極の間にスペーサーの布、樹脂又炭クロス4を挿入、離間した電極は平行キャパシタ、電気二重層キャパシタを形成、電気エネルギーを蓄積、海水、水1に浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし、生物、微生物2を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌、又電池として利用する電極浄化体h25を示す図である。
【図22】布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A5、電極B6、又電極C7、電極D8を筒状にし、離間し平行に配置し固着、電極の間にスペーサーの布、樹脂又炭クロス4を挿入、離間した電極は平行キャパシタとし、電気二重層キャパシタを形成、電気エネルギーを蓄積、海水、水1に浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし電気エネルギーを蓄電する電池、又生物、微生物2を滅菌する電極浄化体h25、の右側面を示す図である。
【図23】布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A5、金属電極B6、又金属電極C7、金属電極D8をコイル形にし、離間し平行に固着、平行キャパシタとし、電気二重層キャパシタを形成、電極間にスペーサーとして布、樹脂又炭クロス4を挿入、電極はコイル形の平行キャパシタとし電気エネルギーを蓄電、海水、水1に浸漬すると、電極電位差で電気化学反応を起こし生物、微生物2を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌、又静電気を蓄電する電池に利用する電極浄化体i26を示す図である。
【図24】布、樹脂又炭クロス4の表面に面積を持った電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A5、金属電極B6、又金属電極C7、金属電極D8はコイル状で、離間し平行に固着、離間した電極間にスペーサーの布、樹脂又炭クロス4を挿入し固着、電極板を平行キャパシタとし電気エネルギーを蓄電、海水、水1に浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし生物、微生物を滅菌、又電気エネルギーを蓄電にする電池に利用する電極浄化体i26の右側面を示す図である。
【図25】布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の微粒子電極A31、微粒子電極B32を固着、さらに微粒子電極の両面を塗料10で覆い、又は微粒子電極A31、微粒子電極B32、又微粒子電極C33、微粒子電極D34、微粒子電極E35等を、積層又は平行に並べて船体13を塗装、微粒子電極j27を平行キャパシタとし電気二重層キャパシタを形成、これにより金属イオンの流れを良くし、電気二重キャパシタを形成、船体13が海水、水1に浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし電気エネルギーを蓄電し電池として利用、又生物、微生物を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌に利用する微粒子電極浄化体j27を示す図である。
【図26】布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の微粒子電極A31、微粒子電極B32を、積層又は平行に固着、上面を塗料10で覆い、更に微粒子電極C33を固着し表面を塗装で覆い、微粒子電極A31、微粒子電極B32、微粒子電極C33を、積層又は平行に並べ、微粒子電極を平行キャパシタとし、電気二重層キャパシタを形成、金属イオンの流れを良くし、船体13は微粒子電極浄化体k28を含んだ塗料10で塗装、海水、水1に浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし電気エネルギーを蓄電し電池として利用、又生物、微生物を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌、又電気エネルギーを蓄電にする電池に利用する微粒子電極浄化体k28を示す図である。
【図27】布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の微粒子電極A31、微粒子電極B32、微粒子電極C33、微粒子電極D34等の間を塗料10で塗装し固着、微粒子電極A31、微粒子電極B32、微粒子電極C33、微粒子電極D34を、積層又は平行に並べ、微粒子電極を平行キャパシタとし電気二重層キャパシタを形成、金属イオンの流れを良くし、船体13は微粒子電極浄化体L29を含んだ塗料10で塗装、海水、水1に浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし電気エネルギーを蓄電し電池として利用、又生物、微生物2を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌、又電気エネルギーを蓄電にする電池に利用する微粒子電極浄化体L29を示す図である。
【図28】微粒子電極のA31、微粒子電極B32、微粒子電極C33の間を、積層又は平行に塗料10で塗装、上面と下面を布、樹脂又炭クロス4、又塗料10で覆い、電気化学ポテンシャル列の異なる種類の微粒子電極A31、微粒子電極B32、微粒子電極C33を離間し、積層又は平行に塗料10で塗装により、電極を平行キャパシタとし、電気二重層キャパシタを形成、船体13が浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし、電気エネルギーを中心に集めて蓄電する電池として利用、又生物、微生物を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌する微粒子電極浄化体m30を示す図である。
【図29】本発明者が行った実験結果の電極浄化体の放電現象を撮影した写真である。
【図30】亜鉛(トタン板)、銅板、銀板(T10004)の3積層電極の形状の電極浄化体を示す図である。
【図31】亜鉛材、ステンレス、アルミニウム、銀板(T10005)の4積層電極の形状を示す図である。
【図32】水の電気分解図である。(綿抜邦彦、久保田昌治監修、「新しい水の科学と利用技術」、株式会社サイエンフォーラム出版)1992年11月10日、P303、
【図33】
【発明を実施するための形態】
【0045】
3年間かけて前記金属を組み替えて次の実験を実施、異なる種類の金属を組み替え布、樹脂又は炭クロスの表面に金属を少なくとも2種類以上の異なる金属を離間し平行に固着、又少なくとも2種類以上の異なる金属を離間し金属の間に布又は炭クロスを挿入し金属を積層に重ねて大きい布又は炭クロスに固着し、水中に浸漬すことにより水電池になり水がある限り放電、充電を繰り返し発電機能があり、又静電気を発生し続けている燃料電池であることを確認する。
【0046】
実験で風呂の汚染状況を調べると、新しい湯は微生物で汚染されていないが、しかし入浴後、一般細菌は18333〜31188CFU/mL個を検出し、入浴するたびに湯は汚染され、残り湯は足し湯機能を利用し加熱するたびに微生物が増殖する。適温20〜45℃に達し、微生物は繁殖し、湯が汚染される。表3及び図1に示すように、時間経過に従い細菌が増え水の汚染が進行する。
【0047】
【表3】
【0048】
以上の実験結果の根拠を、以下の表4に示す。
【表4】
【0049】
本発明者は、実験で電圧、電流、抵抗を確認するため電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属、トタン材、銅材、銀材、(T−7101)の電極間に炭クロスを挿入、3積層に重ね大きい炭クロスに固着、3積層電極と溶解液(風呂の残り湯50ml)をプラスチック容器入れ、3日間電圧、電流、抵抗を測定した。異なる電極間に電圧、電流、抵抗値が発生し電圧、電流が徐々に増えその後又減少する「充電、放電」を水が有る限り長期に渡り繰り返す水電池になり、測定値は表5に示す通りであり、電極形状は図2に示す通りである。
【0050】
【表5】
【0051】
更に、トタン板、銅板、銀板の電極間に布を挿入し3積層電極とし(T−7102)3日間を測定すると水電池になり放電、充電を繰り返し続けて測定値は表6に示す取りである。
【0052】
【表6】
【0053】
以上の実験結果の詳細を表7に示す。
【0054】
【表7】
【0055】
供試した電解液を分析するとC、O、Si、Ca、Fe、Cu、Znが検出された。トタン板の亜鉛は糸状に溶出、酸化で黒く変色、水の電気分解の電気化学反応が起きる(表7,表8参照)。
【0056】
【表8】
【0057】
【表9】
【0058】
以上の亜鉛電極(トタン板)の表面は電気化学反応(酸化還元反応)で亜鉛が糸状に、100μm×11mm溶出している。(図3、4参照)、
【0059】
上述の金属イオン測定実験で、電極T−7102である、六角亜鉛板(トタン板)、銅板、銀板を離間し布を挿入し3積層電極を大きい布に固着し、電極と電解液50ml(風呂の残り湯)をプラスチック容器に入れ10日経過のイオンを測定した。亜鉛イオンは3.99ppm、銅イオンは0.11ppmに大幅に増え、銀イオンは微量に増を確認し、電気化学反応が起こった(表10参照)。
【0060】
更に、炭クロスの表側に銀線、裏側に銅線を固着し(以下、浄化体という)、浴槽に浸漬して風呂を沸かし、その後浄化体を撤去して風呂を利用、6ケ月経過後の残り湯の金属イオンを測定し、測定値を比較した結果を表10に示す。
【0061】
【表10】
【0062】
上記電極、亜鉛材(トタン板)、銅材、銀材の3積層電極と電解液(風呂の残り湯)をプラスチック容器に50ml入れ静電気容量を測ると電位は−1kv、乾燥状態で電極単体では−0.5kvの高静電気を帯電する(12時間経過測定)。測定器はスタティックロケーター、型式:Z−201、ホーザン株式会社製で測定する。
【0063】
実験で浴槽の淵と底に電極A5(銀材)、電極B6(銅材)を組み込んだ浄化体を固着し、水を交換せず7日間の入浴に供し、毎日浴槽の水を抽出し細菌と黴とを検出した。風呂釜を清掃した垢の残りかすが釜より剥離し浴槽内は微生物で汚染され、浴槽の中央を浮遊するが一般細菌、黴、酵母は湯の対流で淵の浄化体に付着し、微生物の増殖を防ぎ、滅菌効果あることがわかった(表11,図5、6参照)。
【0064】
【表11】
【0065】
電極の亜鉛材(トタン板)1枚を炭クロスに固着した1層電極と銀、亜鉛(トタン板)、銅を離間し炭クロスを挿入した3積層電極を大きい炭クロスに固着、各電極を電解液に入れ、金属イオンの発生量を比較すると金属イオンは3積層電極の方は1層電極より多く溶出、電食作用、腐食作用は異なる起電力レベルの電極電位差が大きい3積層電極は金属イオンが強く電気化学反応の反応性を加速する。
【0066】
金属電極の固体を細かい粉体、微粒子に分割加工すると総表面積は飛躍的に大きくなり、静電気は表面に多く帯電、又金属イオンを多く発生する。
【0067】
更に、実験でアルミニウム線1.0mmと銀線0.3mmを炭クロスの上に離間し配置、培養液(100ml)を入れて浄化体を製作し、一般細菌(大腸菌)を入れ観察すると電気化学反応により細菌は銀側に引寄せられ、さらに単1形電池、1.5Vを接続、電流が流れ電気化学反応(酸化還元作用)で大腸菌は通電12時間後に滅菌し微生物の滅菌時間が短縮、滅菌効果が向上する。
【0068】
更に実験で浴槽の淵と浴槽の底に上記電極浄化装置を固着し、浴槽の水の汚れ、微生物の増殖を防ぎ減菌対策ができ、残り湯の利用期間は1日間から5日間に延び、水資源節約、二酸化炭素を削減出来ることがわかった。
【0069】
溶解液は布、又炭クロスにすぐに浸透しない、しかし布、炭クロスに電極A(銀材)と電極D(アルミニウム材)を固着、起電力の差が大きいと静電気の電流が流れる静電気作用、イオン作用で溶解液は短時間で浸透する。
【0070】
更に実験で銀材、亜鉛材、銅材(T−8001)と銀材、アルミニウム、銅材(T−8003)の電極は抗菌効果が優れることを確認した。
【0071】
大腸菌の滅菌実験は電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属で、起電力レベルを持つ金属、銀材、亜鉛材(トタン板)、銅材(T−8001)を離間し炭クロスを挿入した3積層電極は大きい炭クロスに固着、培養液100ml入れ、大腸菌を培養、35℃に保温、24時間で大腸菌の検体を1,000個/mlに倍希釈、生物汚染測定を3M社製ペトリフィルム、チッソ株式会社製サニ太くんで確認した。細菌の死滅を確認でき、大腸菌群のコロニーが青色〜うす緑色に変色せず、菌は検出せず完全に抗菌効果を検証できた。供試後の大腸菌群の死滅を図7に示す。
【0072】
コントロールとして金属浄化装置を除去したイオン水100ml培養液に大腸菌を入れ培養、35℃に保温、24時間培養、大腸菌は検体を1,000個/mlに倍希釈、微生物汚染測定をチッソ株式会社製サニ太くんで確認した。細菌は死滅せず、大腸菌群のコロニーが青色〜緑色に発色し菌の検出を確認した。供試後の大腸菌群の発育、増殖を図8に示す。
【0073】
大腸菌の滅菌実験として電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属で、起電力レベルを持つ金属電極は銀材、アルミニウム材、銅材(T−8003)を離間し炭クロスを挿入した3積層電極(図9参照)は大きい炭クロスに固着し、培養液100ml入れ大腸菌を培養、35℃に保温、72時間点で大腸菌は生物汚染測定のペトリフィルム、チッソ株式会社製サニ太くんで確認した。細菌は死滅し、大腸菌群のコロニーが青色〜うす緑色に変色せず、抗菌効果は優れていることがわかった。供試後の大腸菌群の死滅する図7に示す。
【0074】
大腸菌の滅菌実験として電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属で、起電力レベルを持つ金属電極は銀材、亜鉛材(トタン板)、銅材(T−8001)と銀材、アルミニウム材、銅材(T−8003)の離間に炭クロスを挿入、3積層電極を大きい炭クロスに配置、培養液100ml入れた試験液とコントロール(イオン水390mV)の酸化還元電位は3、6、24、72時間経過を測定、72時間後、試験液T−8001は275mV、T−8003は283mVで酸化還元電位がマイナスに下り降順の還元、上がる昇順の酸化を繰り返すことがわかった(図10参照)。電極と試験液の間に不対電子が発生しフリーラジカルになると考えられる。表12に実験結果を示す。
【0075】
【表12】
【0076】
実験を開始して72時間後の試験液の金属イオンの発生を調べるためパックテストを行った。株式会社共立理化学研究所製で測定、T−8001で亜鉛イオンが5mg/L(ppm)、銅イオン0.5mg/L(ppm)、T−8003で銅イオン1.0mg/L(ppm),アルミニウムイオン0.5mgAl/L(ppm)、銀イオン≒0近い微量の発生を確認した。電気化学反応(酸化還元反応)が起り、表10と同じ傾向の金属イオンが生成する。
【0077】
電極に銀材、アルミニウム材、銅材の離間に炭クロスを挿入、3積層電極を炭クロスに固着、電解液(イオン水)に入れると24〜72時間経過後、アルミニウムイオンが0.5mgAl/L(ppm)溶出る(表13参照)
【0078】
【表13】
【0079】
以上の実験結果の詳細を表14に示す。
【表14】
【0080】
防カビ評価実験のコントロールは炭クロス(わし炭)、銀材、亜鉛材(トタン板)と銅材を離間し炭クロスを挿入した3積層電極を大きい炭クロスに固着、銀材、アルミニウム材と銅材の離間に炭クロスを挿入した3層電極を大きい炭クロスに固着、銀材−炭クロス、銅−炭クロス、亜鉛材(トタン板)−炭クロス、アルミニウム材−炭クロスの7組の評価試験片を作成、供試カビはクロコウジカビ、アカカビの2種類を使用した。(表15参照)
【0081】
【表15】
【0082】
防カビの実験は防カビの評価として防カビーA、防カビーB(防カビーBα、防カビーBβ)、防カビーCの3評価行う(表15参照)。実験結果は表16の通りである。
【0083】
抗カビを評価すると、防カビーBβの方法でカビ生育抑制作用を表16で確認する。
【0084】
防カビーC評価における酸化還元電位(ORP)値は下がる降順の還元、又上がる昇順の酸化を繰り返す、変移は図11の通りで、カビに対し試験片毎の傾向は確認できない。
【0085】
電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属で起電力レベルを持つ3積層電極は抗菌、抗カビ効果を確認出来た(表16、17参照)。
【0086】
【表16】
【0087】
無機系抗菌剤とりわけ銀および銅を抗菌効果の主体とするものが多方面で使用され、又銅イオンおよび銀イオンの抗菌性が証明されている。(例えば、高山正彦、他著、「防菌防黴」日本防菌防黴学会誌、平成6年9月10日発行、1994VOL.22、NO.9、P.13)しかしながら、単独の金属イオンでは濃度が高くないと十分な抗菌作用を発揮できない。
【0088】
防カビーAの培養実験はJISZ2911に準じた方法により寒天培地でカビ胞子懸濁液をスプレーするが、寒天の固まった状態のコロイドのゲルは試験片から発生する静電気放電、コロナ放電、金属イオン、フリーラジカル作用がゲルの電気泳動、ブラウン運動作用で抗カビ効果を弱める。
【0089】
【表17】
【0090】
以上の実験の詳細を表18に示す。
【0091】
【表18】
【0092】
本発明者が行った実験で、撮影場所は全暗にしてカメラを設置、亜鉛板、銅板、銀板の3積層電極間に炭クロスを挿入、3積層電極を少し大きい炭クロスに固着、3積層電極はガラス容器(7l)に水道水(3.5l)を入れ透明の○30×50mm台に設置、電極を浸漬させると電場形成、静電気、電圧、電流が発生し、電圧、電流を電気二重層キャパシタに電気エネルギーを貯蔵、許容電圧を超えると放電する発光現象を写真に撮影図29、電極の形状は図30に示す通りである。カメラはキャノンEOS1、レンズはキャノンマクロ100mm、F2.8、バルブ(長時間露出)機能付き、フィルムはFUJIFILM ナチュラル1600、現像時点の感度は3200。以上の写真撮影の結果を図29に示す。
この実験で、電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属、亜鉛材、銀材,銅材、(T−10001)の電極の電極間に炭クロスを挿入、3積層に重ね大きい炭クロスに固着、3積層電極と電解液(純水50ml)をプラスチック容器に入れ、3日間電圧、電流、抵抗を測定した。異なる電極間に電圧、電流、抵抗値が発生し電圧、電流が徐々に増えてその後又減少する「充電、放電」を純水が有る限り長期に渡り繰り返す亜鉛電池になり、測定値は表19に示す通りであり、電極形状は図2に示す通りである。
【表19】
更に、亜鉛板、銀板、銅板の電極間に布を挿入し3積層電極とし(T−10002)3日間を測定すると亜鉛電池になり放電、充電を繰り返し続けて測定値は表20に示す通りである。
【表20】
更に 実験で、電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属、亜鉛材、銀材,銅材、(T−10003)の電極の電極間に炭クロスを挿入、3積層に重ね大きい炭クロスに固着、遠赤外線を測定、測定波長は1.3μm〜14.5μm、有効波長が3.0μm〜14.5μmであり遠赤外線を亜鉛板から放射を確認、測定値は表21に示す通りであり、電極形状は図2に示す通りである。以上の実験結果の詳細を表21に示す。
【0093】
【表21】
【0094】
実験で亜鉛板、ステンレス、アルミニウム板、銀板を4積層にし、その間に布又炭クロスを挿入、少し大きい布又炭クロスに固着した4積層電極は水蒸気が存在する状態(空気中)で電場形成、静電気、電圧、電流を発生、外部からの電気化学的腐食反応促進として太陽光を電極表面に当てると温度上昇、又電解溶液、温水、海水、氷の浮かぶ海水に浸漬、又氷の中に電極を閉じ込めると電気化学的反応(電気化学的腐食反応)が更に活発になり、電場形成し、静電気、電圧、電流値を大きく生じ、電極形状は図31に示す通りである。以上の実験結果の詳細を表22に示す。
【0095】
【表22】
【0096】
実験で、起電力の異なる金属電極を2組以上組み合わせた浄化体を電解溶液に浸漬すると電極電位差を原動力として電気化学反応(電気化学的腐食)が起こし、発生電圧、電流を布又炭クロスの電気二重層キャパシタに蓄積、水の電気分解を起こす電圧1.4V付近に達し放電で水の電気分解を起こし、陰極の金属表面に水素ガスの泡が発生、陽極の金属表面に酸素ガスが発生により酸化することを確認す。
【0097】
実験で、起電力の異なる金属電極の銀線とアルミニウム線を離間し炭クロスに固着、電解溶液に浸漬すると電位差で電気化学反応が起こり、静電気が発生、電場形成、電解溶液中に分散の大腸菌群は陰極の銀線に集菌、更に単一電池(1.5V)で銀線とアルミニウム線に印加すると銀線電極の表面に集菌し12時間経過する大腸菌群が集積死滅し検査で殺菌が検出されない。
【0098】
電極上で培養したHeLa細胞について、−0.2V〜+1.2V定電位を印加したときの細胞の形態および増殖に及ぼす電気効果を示す。細胞膜表面はマイナスに帯電しているため−0.2Vから+0.4Vで細胞は電位に応じて、本来の紡錘形から球状へと形態変化が観察されるものの死に至ることはない。+0.7Vでは徐々に死滅し、+1.2Vではすべての細胞が1時間以内で死滅する。
(非特許文献)財団法人電気化学会著、「電気化学便覧」丸善株式会社出版、2000年6月30日発行、細胞制御技術、P339
【0099】
「電解圧以下の電圧でつくられる水の電気分解」水の分子は電場が加わっていない時でもH2O→ H+ + OH− で表せる平衡状態にあり、水は電場がかかっていない時でも、各イオンの反対符号の電極面に向かって移動し、電極間に電流が流れる。この場合の電気分解は図31のDより左の部分に当たり(電解圧以下の電圧)、負極面での水素ガスの発生はあっても、正極面における酸素ガスの発生はない。水素イオンH+と水酸イオンOH−は各々水分子と水和結合して、H3O+(ヒドロニウムイオン)とH3O2−(ヒドロキシルイオン)になる。これらのイオンの水の中での移動は隣の水分子にH+またはOH−だけを受け渡し、結果としてイオンが移動する、いわゆる「ホッピング・モデル」による。H+イオンの移動速度に比べて2倍程度早いのと、H+イオンの放電電位が低く、電極面で容易に放電してH2になりガスとなって水から失われ、一方のOH−イオンのほうは電極面での放電電位が大きいため電荷をもったイオンのまま水流の中に拡散される。
水の電気分解
H2O → ← H+ + OH−
水 水素イオン 水酸イオン
H+ + H2O → H3O+[水素イオンの一部はH2ガス(水素ガス)になる]
水素イオン 水 ヒドロニウムイオン
OH− + H2O → H3O2+
水酸イオン 水 ヒドロキシルイオン
(非特許文献)綿抜邦彦、久保田昌治監修、「新しい水の科学と利用技術」、株式会社サイエンフォーラム出版、1992年11月10日、P304
【0100】
「水の電気分解と活性酸素(フリーラジカル)」、電解圧以上で電気分解された水の場合、カソード(陰極)からの水素の発生とともにアノード(陽極)から酸素が発生する。電極面から発生する酸素は空気中の酸素のように安定で活性の穏やかなものだけでなく、発生機の酸素と呼ばれる原子の酸素(O)や最近、活性酸素と呼ばれ医学および生化学において大きな問題になっている極めて活性の強い分子状の酸素、および酸素化合物がつくられる。この活性酸素は、金属類を烈しく腐食し、生体細胞の組織を攻撃・破壊して人間の老化や多くの病気の原因になることが明らかになっている。
(非特許文献)綿抜邦彦、久保田昌治監修、「新しい水の科学と利用技術」、株式会社サイエンフォーラム出版、1992年11月10日、P307
【0101】
腐食とは、金属が化学的あるいは電気化学的反応により劣化損傷する現象で、金属イオンを溶出するとともに表面になんらかの反応被膜(腐食生成物)を形成する反応である。人体中でも腐食は起こり、金属材料の毒性や破壊の原因となる。
2007年9月28日、P53
【0102】
すき間腐食は、図33のように物資移動が妨げられる過程で、溶液側が局部的に酸性高塩化物濃度になる場合に起きる。このとき、不動態皮膜は不安定になり電気化学的に溶解する。ボーンプレートとスクリュートとの固定部の近傍、ボーンプレートと骨のすき間などで、皮膜の破壊と再生が繰り返されると、局部的にH+濃度が高くなり、すき間腐食が起こりうる。また、細胞が付着した金属表面もすき間腐食のサイトとなりうる。
2007年9月28日、P120
【0103】
細胞膜は細胞内外の液と比較して抵抗が、1,000倍以上も高く(109Ω・cm−1)、コンデンサとしてみなすことができる。細胞を溶液に入れ、平行電極間におき、細胞膜の力学的耐性の臨界値を超えるようなパルス電位を印加すると、放電の際に膜の一部が可逆的に破壊され、細胞に瞬時に穴が開くことから、エレクトロボレーションや細胞融合、殺菌などへ利用されている。
(非特許文献)財団法人電気化学会著、「電気化学便覧」丸善株式会社出版、2000年6月30日発行、電極による生物制御、P337
【0104】
実験で、起電力の異なる金属電極の銀線とアルミニウム線を離間し炭クロスに固着、電解溶液に浸漬すると電位差で電気化学反応が起こり、静電気が発生、電場形成、電解溶液中に分散の大腸菌群は陰極の銀線に集菌、更に単一電池(1.5V)で銀線とアルミニウム線に印加すると銀線電極の表面に集菌し12時間経過する大腸菌群が集積死滅し検査で殺菌が検出されない。
【0105】
電極上で培養したHeLa細胞について、−0.2V〜+1.2V定電位を印加したときの細胞の形態および増殖に及ぼす電気効果を示す。細胞膜表面はマイナスに帯電しているため−0.2Vから+0.4Vで細胞は電位に応じて、本来の紡錘形から球状へと形態変化が観察されるものの死に至ることはない。+0.7Vでは徐々に死滅し、+1.2Vではすべての細胞が1時間以内で死滅する。
(非特許文献)財団法人電気化学会著、「電気化学便覧」丸善株式会社出版、2000年6月30日発行、細胞制御技術、P339
【0106】
以下、本発明の電極浄化体の好適な状態を、図面を参照して説明する。図12は浴槽3の淵に、筒状もしくは板状の布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A5(銀材)を表面に離間し固着し、且つ裏面に電極B6(銅材)を固着した電極浄化体aを取り付けている。
【0107】
又、浴槽3の側面、底に網状、板状の布、樹脂又は炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A5(銀材)を表面に離間し固着し、且つ裏面に電極B6(銅材)を固着した電極浄化体aを取り付けている。
【0108】
本実施の形態の電極浄化体によれば、電極電位差で電気化学反応(電気化学的腐食反応)を起こし浴槽3の中央、淵、底の近傍の湯に対して防菌、防カビの効果を発揮できる。尚、バライト水、海水、水、湯、貯水槽、プール、クーリングタワー、水道管内の水、給水用配管、給湯用配管、原子力発電の冷却海水の吸入管、等に電極浄化体を設置しても良い。
【0109】
海水の流れで電極浄化体の電極電位差で電気化学反応を起こし、電圧、電流が発生、放電により電圧破壊、電流破壊で生物群集、オニヒトデの防除に応用する。
【0110】
図13は、浴槽3の側面、底に固着する電極浄化体aに固着する電極浄化体a18の斜視図である。電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A(銀材)、金属電極B(銅材)は、ワイヤ状であり、布、樹脂又は炭クロス4の面において直線的に配置されている。
【0111】
図14は、船舶13のバラスタンク11にバラスト水12の生物、微生物2の滅菌と船体13に付着する生物群集を滅菌するために、船体13に電極浄化体を固着したシステム断面図であり、電極浄化体b19の構成は電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、金属電極D8、金属電極E9の網目状を離間し、離間の間に布、樹脂又は炭クロス4を挿入して固着、揚荷のバラスト水注入時は海水、水1をシーチェスト14よりポンプ17で汲み上げると海水フィルタ−16通し、海水、水1が電極浄化体b19を通過、電極電位差で電気化学反応が起こり滅菌、さらにバラストタンク11にバラスト水12が蓄えられ、電極浄化体c20、電極浄化体d21、電極浄化体e22、電極浄化体f23、電極浄化体g24等は船体の側面、底に固着、電気二重層キャパシタを形成、電極は海水、水1に浸漬すると、電極電位差で電気化学反応が起こり常に滅菌作用あり、さらに積荷時、バラスト水の排出時はポンプ17で汲み上げ、海水、水は電極浄化体b19を通り、電極浄化体b19の電極電位差で電気化学反応が起こり、滅菌作用が生じ、海、河へ吐出、生物、微生物の海洋汚染を防ぎ、同時に船体13に付着する生物群集を電気化学反応で滅菌する。
【0112】
図15は、電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、金属電極D8、金属電極E9を離間し、電極の間に布、樹脂、炭クロス4を挿入して固着、電気二重層キャパシタを形成、電極の形状は網状、格子状、電極浄化体b19であり、海水、水1に浸漬すると電極電位差により電気化学反応が起こり電場形成、静電発生、放電現象が起こり生物、微生物を滅菌する。
【0113】
図16は、板状の布、樹脂、炭クロス4の表面に金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、金属電極D8、又金属電極E9等を離間して配置、離間した間に板状の布、樹脂、炭クロス4を挿入し固着、電極は平行に配置、電気二重層キャパシタを形成、電極浄化体c20であり、電極電位差で電気化学反応が起こり、滅菌作用が生じ、海水、水1に浸漬すると電極電位差により電気化学反応が起こり電場形成、静電発生、放電現象が起こり生物、微生物を滅菌する。
【0114】
図17は、板状の布、樹脂、炭クロス4の表面に板状の金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、金属電極D8、又金属電極E9等を離間して配置、離間した間に板状の布、樹脂又炭クロス4を挿入し固着、電極は平行に配置、電気二重層キャパシタを形成、電極浄化体d21であり、電極電位差で電気化学反応が起こり、滅菌作用が生じ、海水、水1に浸漬すると電極電位差により電気化学反応が起こり電場形成、静電発生、放電現象が起こり生物、微生物2を滅菌する。
【0115】
図18は、板状の布、樹脂、炭クロス4の表面に金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、金属電極D8、又金属電極E9等の網状、又は格子状を離間して配置、離間した間に板状の布、樹脂又炭クロス4を挿入し固着、電極は平行に配置、電気二重層キャパシタを形成、電極浄化体e22であり、電極電位差で電気化学反応が起こり、滅菌作用が生じ、海水、水1に浸漬すると電極電位差により電気化学反応が起こり電場形成、静電発生、放電現象が起こり生物、微生物を滅菌する。
【0116】
図19は、板状の布、樹脂又炭クロス4の表面に固着される金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、金属電極D8、又金属電極E9等の変形例を示し、ここでは帯状の電極を横に並べて固着し、平行キャパシタを構成することができる電極浄化体f23である。
【0117】
図20は、板状の布、樹脂又炭クロス4の表面に固着される金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、金属電極D8、又金属電極E9等の変形例を示し、ここでは帯状の電極を縦に並べて固着し、平行キャパシタを構成することができる電極浄化体g24である。
【0118】
図21は、円筒状の電極を同軸に重ねて配置した円筒型3層電極の浄化体である変形例の断面を示し、図22は、同変形例を軸線方向から見た図である。複数の円筒14間にスペーサーとして布又炭クロス4を挿入、円筒状の電極A5、電極B6、又電極C7、電極D8を離間し平行に並べ、平行キャパシタを構成することができる電極浄化体h25である。
【0119】
図23は、コイル型の電極を同軸に重ねてコイル型3積層電極の浄化体である変形例の断面を示し、図24は、同変形例を軸線方向から見た図である。複数のコイル状間にスペーサーとして布、樹脂又炭クロス4を挿入、コイル状の電極A5、電極B6、又電極C7、電極D8を離間し平行に並べ、平行キャパシタを構成することができる電極浄化体i26である。
【0120】
図25は、布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の微粒子電極A31、微粒子電極B32を固着、さらに微粒子電極の両面を塗料10で覆う、微粒子電極A31、微粒子電極B32、微粒子電極C33、微粒子電極D34微粒子電極E35は、重ねて積層にし塗装、平行キャパシタを構成、電気二重層キャパシタを形成、これにより金属イオンの流れを良くし、船体13は微粒子電極を含んだ塗料10で塗装、船体13が海水、水1に浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし電気エネルギーを蓄電し電池として利用、又生物、微生物、生物群集2を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌に利用する微粒子電極浄化体j27を示す図である。
【0121】
図26は、布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種の微粒子電極A31、微粒子電極B32を固着、上面を塗料10で覆い、さらに微粒子電極C33を固着し表面を塗料で覆う、微粒子電極A31、微粒子電極B32、微粒子電極C33を平行に並べ、重ねて積層にし塗装、微粒子電極の平行キャパシタとし電気二重層キャパシタを形成、金属イオンの流れを良くし、船体13は微粒子電極を含んだ塗料10で塗装、海水、水1に浸漬すると、電極電位差で電気化学反応を起こし電気エネルギーを蓄電し電池として利用、又生物、微生物、生物群集2を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌、又電気エネルギーを蓄電にする電池に利用する微粒子電極浄化体k28を示す図である。
【0122】
図27は布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の微粒子電極A31、微粒子電極B32、微粒子電極C33、微粒子電極D34の間を塗料10で塗装し固着、微粒子電極A31、微粒子電極B32、微粒子電極C33、微粒子電極D34を平行に並べ、重ねて積層にし塗装、微粒子電極を平行キャパシタとし電気二重層キャパシタを形成、金属イオンの流れを良くし、船体13は微粒子電極を含んだ塗料10で塗装、海水、水1に浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし電気エネルギーを蓄電し電池として利用、又生物、微生物、生物群集を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌、又電気エネルギーを蓄電にする電池に利用する微粒子電極浄化体L29を示す図である。
【0123】
図28は、微粒子電極A31、微粒子電極B32、微粒子電C33の間を塗料10で塗装、両面を布、樹脂又炭クロス4、又塗料10で覆い、電気化学ポテンシャル列の異なる種類の微粒子電極A31、微粒子電極B32、微粒子電極C33を重ねて積層にし塗装し離間させて、平行キャパシタとし電気二重層キャパシタを形成、船体13が浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし、電気エネルギーを蓄電し電池として利用、生物、微生物、生物群集等を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌する微粒子電極浄化体m30を示す図である。
【0124】
図29は、本発明者が行った3積層電極を水に浸漬して、実験結果の電極浄化体の放電現象を撮影した写真である。
【0125】
図30は、亜鉛(トタン板)、銅板、銀板(T10004)の3積層電極の形状を示す図である。
【0126】
図31亜鉛材、ステンレス、アルミニウム、銀板(T10005)の4積層電極の形状を示す図である。
【0127】
図32水の電気分解図である。(綿抜邦彦、久保田昌治監修、「新しい水の科学と利用技術」、株式会社サイエンフォーラム出版)1992年11月10日、P303
【0128】
ル」、コロナ社)、2007年9月28日、P120
【符号の説明】
【0129】
1 海水、水、湯
2 垢、生物群集、生物、微生物、細菌、カビ
3 浴槽
4 布、樹脂、炭クロス
5 金属電極A(金、白金、ロジウム下地めっき銅、銀/金合金、銀、炭、活性炭)
6 金属電極B(ニッケルめっき鋼、銀半田、銅合金、銅、高クロムステンレス鋼、12%クロムステンレス鋼)
7 金属電極C(ニッケル下地クロムめっき鋼、クロムめっき鋼、軟質半田、鉛、ジュラルミン、真鍮、錫)
8 金属電極D(鉄、軟鉄または鋼、クロム、亜鉛、亜鉛合金、80錫/20錫めッき鋼、亜鉛メッキ鉄/鋼(トタン)、カドミウムめっき鋼、アルミニウム/マンガン合金、アルミニウム)
9 金属電極E(酸化チタン、硫黄、マグネシウム、マグネシウム合金)
10 塗料(塗料、シリコン樹脂)
11 バラストタンク
12 バラスト水
13 船体
14 シーチェスト
15 バラスト放出
16 海水フィルタ−
17 ポンプ
18 電極浄化体a
19 電極浄化体b
20 電極浄化体c
21 電極浄化体d
22 電極浄化体e
23 電極浄化体f
24 電極浄化体g
25 電極浄化体h
26 電極浄化体i
27 微粒子電極浄化体j
28 微粒子電極浄化体k
29 微粒子電極浄化体L
30 微粒子電極浄化体m
31 微粒子電極A(金、白金、ロジウム下地めっき銅、銀/金合金、銀、炭、活性炭)
32 微粒子電極B(ニッケルめっき鋼、銀半田、銅合金、銅、高クロムステンレス鋼、12%クロムステンレス鋼)
33 微粒子電極C(ニッケル下地クロムめっき鋼、クロムめっき鋼、軟質半田、鉛、ジュラルミン、真鍮、錫)
34 微粒子電極D(鉄、軟鉄または鋼、クロム、亜鉛、亜鉛合金、80錫/20錫めッき鋼、亜鉛メッキ鉄/鋼(トタン)、カドミウムめっき鋼、アルミニウム/マンガン合金、アルミニウム)
35 微粒子電極E(酸化チタン、硫黄、マグネシウム、マグネシウム合金)
【技術分野】
【0001】
IMF(国際海事機構)条約で採択されたバラスト水排出基準は、船舶のバラスト水の浮遊性生物、動物プランクトン、植物プランクトン、細菌(コレラ菌、大腸菌、腸球菌)を減菌し基準以下に排出し、基準を達成、並びに船体に付着する生物群集(浮遊性生物、海藻類、貝類)を滅菌させて付着防止し、海洋環境汚染防止、エネルギーの節約、又CO2の排出量を削減、地球温暖化防止に関する。
【背景技術】
【0002】
揚荷時、出港する船舶はバラストとしてバラスト水をその出港地で港の海水、水をバラストタンクに積み込み、立ち寄る港で積荷時にバラスト水を船外へ排出するためバラスト水に含まれる生物、微生物が外来種として生態系に悪影響を与え、海洋環境汚染を発生させている。
【0003】
バラストタンクに貯水された、海水又は水は、当初は塩素系殺菌剤、電源装置で印加、又は熱交換器による加熱により殺菌されているが、これをそのまま放置すると時間がたつに連れて雑菌やカビが繁殖し、船外へ排出するため、海又は河は、海洋環境汚染を生じさせている。
【0004】
船体などに付着する生物群集により船の安全性、船全体の抵抗が増すため速度が低下するため一定の速度を維持するため多くの燃料を消費、外来海洋生物の移入により海洋環境の汚染を発生させている。
【0005】
船舶のバラストタンク内経、気相部の酸素濃度2%以下になるように窒素ガスを供給してバランス内の酸素濃度を低減させることにより該バラストタンク内の防食を行なうとともに、バラストタンク内の微小生物を死滅させてバラスト水による海洋汚染を防止が、特許文献1記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】 公開特許公報 特開2002−234487公報
【0007】
船舶のバラスト水の取水、排水通路に電極対を設け1,2ボルト0.7アンペアから6ボルト2アンペア迄の電圧電流を該電極対に加えて電場を発生させ、副生成物を生じることなくバランサ水中の赤潮プランクトン、混入生物に電気ショックを与えて細胞膜を破壊することで瞬時的に死滅させる方法が特許文献2記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献2】 公開特許公報 特開2003−334563公報
【0009】
バラスト水の殺菌方法は、船舶のバラスト水に、塩素系殺菌剤や過酸化水素を用いて、バラスト水に含まれている有害藻類のシストを死菌させるためバラスト水の排水による港湾の公害防止がおこなえる方法が特許文献3記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【特許文献3】 公開特許公報 特開平4−322788公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1の技術では、液体窒素製造装置、液体窒素タンク、蒸発機等の大がかりの装置が必要で、又酸素濃度分析管理が必要で、装置等の稼働はエネルギーを必要とする。
【0011】
更に特許文献2の技術では、複数の電極対、電極対容器、加熱装置と電源装置を必要で、常に電流を流すために電源装置が必要とする。
【0012】
更に特許文献3の技術では、バラスト水の殺菌に塩素系殺菌剤や過酸化水素を用いるため有毒のガス発生により水中の残留塩素を無害化する装置が必要で、又化学物質による海洋環境汚染の原因になる。
【0013】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、液体窒素製造装置、給電装置、塩素系殺菌剤や過酸化水素の発生装置を必要とすることなく、除菌作用を発揮できる電極浄化体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の電極浄化体は、電気化学ポテンシャル列の異なる起電力レベルを持つ少なくとも2種類の金属を離間して船体の側面に配置し、水蒸気の存在のもとに(空気中)接触、水中(海水、水、湯)に浸漬することにより、電極電位差は電気化学反応を起こす原動力で、抗菌又は抗カビ効果を発揮続け、並び水、水蒸気がある限り発電し続ける発電機機能と燃料電池機能を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
一般的に、銀イオンや銅イオンが抗菌作用を有することが知られている。しかしながら、銀イオンや銅イオンが十分な抗菌作用を発揮する為には、或る程度の濃度が必要である。日本防菌防黴学会誌(Vol.22,No.9(1994))によれば、大腸菌、カビを培養後、発育が阻止された最低濃度のMICは、以下の表の通りである。このように高いイオンを発生させるには、十分な条件が必要になる。
【0016】
【表1】
【0017】
これに対し、本発明の電極浄化装置は、電気化学ポテンシャル列の異なる起電力を持つ少なくとも2種類以上の金属電極を船体の側面の鉄、アルミニュウム、樹脂と離間して配置、水蒸気の存在のもとに(空気中)接触、又は海水、水の水中(湯中を含む)に浸漬することにより抗菌又抗カビ効果を発揮することを発見した。電気化学ポテンシャル列(electrochemical series)の異なる種類の金属で起電力レベル持った金属は、陽極的材料(電気化学ポテンシャル列上より正の側)と陰極的材料(電気化学ポテンシャル列下より負の側)の電極電位差をつける組み合わせで、電極電位差は電気化学反応(電気化学的腐食反応)を起こす原動力として、マイナス(陰極)電極からプラス(陰極)電極に向けて絶えず電子が流れる静電気が発生、静電気が発生続け、電場形成、陰極に金属イオン、微生物を電極表面に吸引し、すき間腐食と放電現象の電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌する。
【0018】
電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属としては表1に記載されたものがあるが異なる起電力(electromotive force)レベルを持つ金属を水蒸気の存在のもとで接触、又水中に浸漬すると、これらの一方向は陽極、他方は陰極となり(アノード、カソード)、両者間に電位差が生じ、かかる電気化学反応(電気化学的腐食反応)により金属イオン濃度が低くても抗菌又は抗ガヒ効果を発揮するのである。起電力レベルの差が大きいほど抗菌又は抗ガヒ作用が起こす電気化学反応を応用する。
【0019】
【表2】
【0020】
前記金属は、マグネシウム、マグルシウム合金、酸化チタン、硫黄、アルミニュウム、アルミニウム/マンガン合金、カドミウムめっき鋼、80錫/20錫めっき鋼、亜鉛めっき鉄/鋼、トタン、亜鉛、亜鉛合金、クロム、鉄、軟鉄または鋼鉄、軟鉄または鋼すず(錫)、真鍮、ジュラルミン、鉛、クロムめっき鋼、軟質半田、ニッケル下地クロムめっき鋼、錫めっき鋼、高クロムステンレス鋼、12%クロムステンレス鋼、銅、銅合金、銀半田、銅合金、ニッケルめっき鋼、銀、ロジウム下地めっき銅、銀/金合金、炭、活性炭、白金、金のうちの異なる種類の金属であることが好ましい。
【0021】
3年間かけて前記金属を組み替えて次の実験を実施、異なる種類の金属を組み替え、布、樹脂又は炭クロスの表面に金属を少なくとも2種類以上の異なる金属を離間し平行に固着、又少なくとも2種類以上の異なる金属を離間し金属の間に布、樹脂又は炭クロスを挿入し金属を積層に重ねて、さらに大きい布、樹脂又は炭クロスに固着し、水中に浸漬することにより水電池になり、水がある限り放電、充電を繰り返す発電機能があり、又静電気を発生し続け、電場形成、発電機、燃料電池であることを確認する。
【0022】
上記実験で発生する電圧、電流、抵抗値は常に変化し、前記金属が少なくとも2種類以上の異なる金属の電極電位差が少ない場合は発生する電圧、電流が小さく、又電極電位差が大きい場合は大きい電圧、電流値が生じ、同時に静電気が生じることを確認、微生物の発育阻止、滅菌、又発育、増殖の微生物制御に利用する。
【0023】
電気化学ポテンシャル列の異なる起電力が低い前記金属の一方の面積は、前記金属の他方の面積より大きいと好ましい。
【0024】
前記金属の一方は、布、樹脂又は炭クロスの一方の面に配置され、前記金属の他方は、前記布、樹脂又は炭クロスの他方の面に配置されていると好ましい。
【0025】
前記金属の少なくとも一方は、前記布、樹脂又は炭クロスの面に格子状、網状又は渦巻き状に形成されると好ましい。
【0026】
布、樹脂又は炭クロスの一方の面において、前記金属の一方が、前記金属の他方に取り囲まれるように配置されていると好ましい。
【0027】
布、樹脂又は炭クロスの一方の面において、前記金属の一方が、前記金属の他方に並べて配置されていると好ましい。
【0028】
前記金属を形成した布、樹脂又は炭クロスを積層、又は平行にしていると好ましい。
【0029】
前記金属を形成した布、樹脂又は炭クロスを筒状に形成していると好ましい。
【0030】
尚、上記金属は塗料、シリコン樹脂、樹脂やセラミックなどに両面に形成されていても良い。
【0031】
ここで、「布、樹脂」とは、布、紙、合成繊維、不織布、ゴム、シリコン樹脂、樹脂、合成樹脂等からなる板状体を広く含む概念であり、乾燥状態で絶縁機能を有するものが好ましく、水蒸気の存在のもとに布、紙、不織布、ゴム、樹脂、合成樹脂が接触しているとき、又電解液(水、海水、湯)で布、樹脂、紙、不織布、ゴム、樹脂、合成樹脂の材料が湿った状態で布の端と端の間で電気抵抗を有する材料を利用する。
【0032】
「炭クロス」とは、炭の両面を布又は樹脂で挟んだものであり、わし(和紙)炭、竹炭、木炭、活性炭、微粒子活性炭、カーボンブラック、カーボンナチューブを布で両面から挟み固着した炭クロスは水蒸気の存在のもと接触しているとき、又電解液(水、海水、湯)で湿ったときわし(和紙)炭、竹炭、木炭、活性炭、微粒子活性炭、カーボンブラック、カーボンナチューブ材料が湿り、材料の端と端の間で電気抵抗が生じる材料を利用する。
【0033】
炭の片面を布又は樹脂に固着した炭クロスは、わし(和紙)炭、竹炭、木炭、活性炭、微粒子活性炭、カーボンブラック、カーボンナチューブを布の片面に固着した炭クロスは水蒸気の存在のもと接触しているとき、又電解液で湿ったときは、わし(和紙)炭、竹炭、活性炭、微粒子活性炭、カーボンブラック、カーボンナチューブ材料が湿り、材料の端と端の間で電気抵抗が有する材料を利用する。
【0034】
炭、活性炭の利用として、電気化学ポテンシャル列の異なる金属(電極)で、起電力レベルを持つ電極で電極電位差をつけて組み合わせ、電極と電解液をつなげた系の電気化学反応(酸化還元反応、電気化学的腐食反応)で発生する電気エネルギー、電解質の正負両イオンが電圧を加える充電によって、電極表面に吸収され、電極内の正負電荷と対を作り、電気を貯蔵、そして電気二重層が消滅によって電気エネルギーを充電、放電する貯蔵する電気二重キャパシタにわし(和紙)炭、竹炭、木炭、活性炭、微粒子活性炭、カーボンブラック、カーボンナチューブ炭を利用する。
【0035】
本発明は、生物、又微生物(細菌、カビ、酵母、ウイルス)を滅菌する電気的殺菌、又電気化学的殺菌は電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属(電極)で、起電力レベルを持つ電極を離間し組み合わせ、電極電位差(起電力)をつけて布、又炭クロスに固着、電極と電解液をつなげた系において湿った電極、布、樹脂又炭クロスは接触し、電極内の電子と電解液の界面で電子がやりとりされる電気二重層の電気化学系反応(電気化学的腐食反応、)の反応性は電極電位差により電気化学反応を起こす原動力とすることを特徴とする。
【0036】
電極電位差をつけた電極は多数個を離間し組み込み、布、樹脂(布、不織布、ゴム、シリコン樹脂、樹脂、合成樹脂)、又炭クロス(和紙炭、活性炭を布に固着)に固着、電極は水蒸気の存在のもとに接触し、又電解液の存在のもとに接触するとき電極と電極、電極と布、樹脂と電極、又電極と炭クロス間は電気抵抗があり、電極が接触しているとき起こる電食作用、電解腐食作用は一つの金属から他の金属へ電流が流れるために電極間は電気抵抗があり、さらに電極は電導性をおびる布、樹脂又炭クロスに固着することを特徴とする。
【0037】
金属イオンは微生物の細胞質膜、細胞壁の表面に付着、細胞質の電子伝達系とイオン伝導が影響をうけ腐食における局部電池機構と類似の機構、すき間腐食の反応が進行し滅菌するため、電極と電解液の界面で電気二重層の電気化学系反応で、放電による水の電気分解、電池反応、電気めっきを起こす反応エネルギーは電気エネルギーに変換され、金属イオンの生成を特徴とする。
【0038】
電気化学反応によるイオン生成は不対電子をもった物質がフリーラジカルになり、他の分子から電子を奪い微生物の膜の脂肪質層は細胞膜破壊を起こし細胞や組織の機能を低下させ死滅させるため、電極と電解液において、電解液は電気化学系反応における電子放出、電子のやりとりで電子を奪われ、酸化還元電位(ORP)がマイナスへ下がる降順(還元)、又上がる昇順(酸化)を繰り返し、酸化、還元、フリーラジカル作用を特徴とする。
【0039】
微生物の細胞膜、細胞の壁は電場形成、静電気発生、放電の電流破壊、電圧破壊、コロナ放電で破壊され滅菌する反応性を起こすため、面積が有る導体性の電極は電極と電極が離間し布、樹脂又炭クロスを平行に挿入して固着、平行キャパシタとし、電解液で接触した導体性の電極と電解液をつなげた系の界面で電子がやりとりする、電気二重層キャパシタは布、樹脂又炭クロスの活性炭電極が、電気エネルギーを貯蔵する蓄電池機能を持ち、電極と溶解液の正負両イオンがそれぞれ負極と正極に物理的に吸着および脱着による充電、放電を繰り返す電池を特徴とする。
【0040】
少なくとも2種類の異なる導体性の有る電極板は面積が有り、電極板を離間して配置、離間を設けた電極板の間に布又は炭、活性炭の誘電体を挿入、電極板を平行に配置し大きい布、樹脂又炭クロスに固着、電極が平行板になり金属板の内部に電荷が集中し強い電場が作られ、電極電位差により電気化学反応が発生し電気エネルギーを充電、放電できる電気二重層キャパシタの蓄電機能を持った、平行キャパシタにする。
【0041】
電気化学系反応の反応性は陽極的材料の電極(電気化学ポテンシャル列上より正の側)の面積を小さくし、腐食により陽極へ電子供給量を多くする陰極的材料の電極(電気化学ポテンシャル列下より負の側)の面積を大きくし、陽極的材料と陰極的材料(アソード、カソード)を離間し布、樹脂又炭クロスを固着、又間隔を設け、さらに動作電極、基準電極、又補助電極を1から多数個を離間し組み合わせて電極電位差を大きくつけた電極は多数個を離間し組み込むことを特徴とする。
【0042】
電極形状は平形、丸形、渦巻き形、線形、格子形、網形、六角形、山形、波形とし、又金属固体、活性炭を微粒子状に加工、さらにカーボンブラック、ナノチューブを利用、静電気の帯電を高め、静電気放電、イオン生成、コロナ放電、フリーラジカル作用の電気化学的反応で滅菌するため、静電気を多く帯電する電極は総表面積を大きくし、又金属固体は微粒子に加工し、さらに電極は積層、又は平行に並べることを特徴とする。
【0043】
生物、微生物の滅菌は酸化チタン、硫黄の細かい紛体、又微粒子を電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属で起電力レベルを持つ電極に付加し滅菌効果が高まる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】比較例における一般細菌数と入浴の経日変化を示すグラフである。
【図2】亜鉛(トタン板)、銅、銀の間に炭クロスを挿入し大きい炭クロスに固着した3積層電極の亜鉛電極の斜視画像である。
【図3】150倍に拡大した亜鉛電極の組織画像である。
【図4】150倍に拡大した亜鉛電極の組織画像である。
【図5】実施例における一般細菌数と入浴の経日変化を示すグラフである。
【図6】実施例における黴、酵母数と入浴の経日変化を示すグラフである。
【図7】大腸菌群の培養実験で浄化体が増殖阻止より死滅を示す図である。
【図8】大腸菌群の培養実験で発育、増殖を示す図である。
【図9】銀、亜鉛(トタン)、銅の間に炭クロスを挿入、大きい炭クロスに固着した3積層電極の銀電極を示す図である。
【図10】試験液のORPの経時変化を示すグラフである。
【図11】試験液のORPの経時変化を示すグラフである。
【図12】実験で、浴槽3の側面の淵、底に電極浄化体a18を固着した断面図、浴槽3の淵に布、樹脂又は炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A5(銀材)を離間し表面に固着、電極形状は格子状、網状で、ワィヤ状、又は線材を使用、裏面に電極B6(銅材)を離間し、平行に固着、浴槽3の水面に浮遊する垢、微生物、細菌、カビ2は電極電位差で電気化学反応が起り電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌する電極浄化体a18を示す図である。
【図13】実験で、布、樹脂又は炭クロス4の表面に、電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A5(銀材)を離間し固着、電極形状は格子状、網状でワィヤ状、線材使用、裏面に電極B6(銅材)を離間して平行に固着、浴槽3の水面に、浮遊する垢、微生物、細菌、カビ2は電極電位差で電気化学反応を起す原動力で、電気的殺菌、又電気化学的殺菌で滅菌する電極浄化体a18を示す図である。
【図14】船舶のバラスト水12の生物、微生物2と船体13に付着する生物群集2を滅菌させるための、バラストタンクのシステム構成図、対策として電気化学ポテンシャル列の異なる金属の電極浄化体b19は金属電極5、金属電極6、金属電極7、金属電極8、金属電極9等を離間し、電極間に布、樹脂又は炭クロス4を挿入し固着、船体13に固着、電極形状は格子状、又網状で、電極浄化体b19はバラスト水12に浸漬すると、電極電位差で電気化学反応を起こし、バラスト水12に含まれる、生物、微生物2を滅菌、更に船体13の側面と底に電極浄化体c20、電極浄化体d21、電極浄化体e22、電極浄化体f23、又電極浄化体g24等を離間し固着、電極浄化体は海水、水1に浸漬すると電気化学反応が起こり、バラスト水12の生物、微生物2を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌、同時に海洋、河に接しする船体13は、付着する生物群集を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌、揚荷時はシーチェスト(海水吸入口)14よりポンプ17で海水をくみ上げ、海水フィルタ−16を通り電極浄化体b19の中で電気化学反応の放電により滅菌、さらにバラストタンク11に固着した電極浄化体c20、電極浄化体d21、電極浄化体e22、電極浄化体f23又電極浄化体g24等は海水、水に浸漬すると常時、静電気発生、電場形成、放電により生物、微生物を常に滅菌、同時に船体に付着する生物群集を常に滅菌、積荷時は滅菌したバラスト水12を電極浄化体b19に通しさらに滅菌し、ポンプ17でバラスト放出し15、船外吐出する。
【図15】電気化学ポテンシャル列の異なる電極は金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、金属電極D8、金属電極E9、金属電極A5等を離間し、積層し平行に並べ、さらに離間した間に、布、樹脂又炭クロス4を挿入して固着、電極浄化体b19は電極形状が格子状、又網状で電気二重層キャパシタを形成、海水、水1に浸漬すると電気化学反応を起こり、電極と布、樹脂又炭クロス4の間で電気二重層のキャパシタを形成、蓄電、放電し、滅菌する電極浄化体b19を示す図である。
【図16】布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、金属電極D8又金属電極E9等を布、樹脂又炭クロス4に固着、電極形状は平行、格子状、網状で、電極を積層、又平行にし、電気二重層キャパシタを形成、電極浄化体c20を示す図であり、海水、水1に浸漬すると、表側の電極と裏側の電極との電極電位差で電気化学反応を起こし、電極と布、樹脂又炭クロス4の間で電気二重層キャパシタを形成、蓄電、放電で生物、微生物2を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌、又電池に利用する電極浄化体c20を示す図である。
【図17】板状の布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の板状金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、金属電極D8又金属電極E9等を離間し、平行、積層に配置して、布、樹脂又は炭クロス4に固着、電極と布、樹脂又は炭クロス4の間で、電気二重層キャパシタを形成、陽極における腐食作用による電子を供給するのは陰極材料であるため、陰極材料の面積を多く配置、電極を横形に配置、海水、水に浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし、生物、微生物2を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌、又電池に利用する電極浄化体d21を示す図である。
【図18】板状の布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、金属電極D8又金属電極E9等を離間し固着、電気二重層キャパシタを形成、電極は格子状、又網状、陽極における腐食作用による、電子を供給する陰極材料であるため、陰極面積を多くして配置、電極を海水、水1に浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし、生物、微生物2を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌、又電池に利用する電極浄化体e22を示す図である。
【図19】板状の布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の板状の金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、又金属電極8、金属電極9等を離間し横に並べて、平行に配置し固着、電極は海水、水1に浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし生物、微生物2を滅菌、又電気エネルギーを蓄電する電池として利用する電極浄化体f23を示す図である。
【図20】板状の布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の板状の金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、金属電極D8、金属電極E9等を離間し縦に並べて、配置し固着、海水、水1に浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし、生物、微生物2を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌、又電池として利用する電極浄化体g24を示す図である。
【図21】布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A5、金属電極B6、又金属電極C7、金属電極8の電極を筒状に離間し固着、電極の間にスペーサーの布、樹脂又炭クロス4を挿入、離間した電極は平行キャパシタ、電気二重層キャパシタを形成、電気エネルギーを蓄積、海水、水1に浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし、生物、微生物2を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌、又電池として利用する電極浄化体h25を示す図である。
【図22】布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A5、電極B6、又電極C7、電極D8を筒状にし、離間し平行に配置し固着、電極の間にスペーサーの布、樹脂又炭クロス4を挿入、離間した電極は平行キャパシタとし、電気二重層キャパシタを形成、電気エネルギーを蓄積、海水、水1に浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし電気エネルギーを蓄電する電池、又生物、微生物2を滅菌する電極浄化体h25、の右側面を示す図である。
【図23】布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A5、金属電極B6、又金属電極C7、金属電極D8をコイル形にし、離間し平行に固着、平行キャパシタとし、電気二重層キャパシタを形成、電極間にスペーサーとして布、樹脂又炭クロス4を挿入、電極はコイル形の平行キャパシタとし電気エネルギーを蓄電、海水、水1に浸漬すると、電極電位差で電気化学反応を起こし生物、微生物2を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌、又静電気を蓄電する電池に利用する電極浄化体i26を示す図である。
【図24】布、樹脂又炭クロス4の表面に面積を持った電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A5、金属電極B6、又金属電極C7、金属電極D8はコイル状で、離間し平行に固着、離間した電極間にスペーサーの布、樹脂又炭クロス4を挿入し固着、電極板を平行キャパシタとし電気エネルギーを蓄電、海水、水1に浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし生物、微生物を滅菌、又電気エネルギーを蓄電にする電池に利用する電極浄化体i26の右側面を示す図である。
【図25】布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の微粒子電極A31、微粒子電極B32を固着、さらに微粒子電極の両面を塗料10で覆い、又は微粒子電極A31、微粒子電極B32、又微粒子電極C33、微粒子電極D34、微粒子電極E35等を、積層又は平行に並べて船体13を塗装、微粒子電極j27を平行キャパシタとし電気二重層キャパシタを形成、これにより金属イオンの流れを良くし、電気二重キャパシタを形成、船体13が海水、水1に浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし電気エネルギーを蓄電し電池として利用、又生物、微生物を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌に利用する微粒子電極浄化体j27を示す図である。
【図26】布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の微粒子電極A31、微粒子電極B32を、積層又は平行に固着、上面を塗料10で覆い、更に微粒子電極C33を固着し表面を塗装で覆い、微粒子電極A31、微粒子電極B32、微粒子電極C33を、積層又は平行に並べ、微粒子電極を平行キャパシタとし、電気二重層キャパシタを形成、金属イオンの流れを良くし、船体13は微粒子電極浄化体k28を含んだ塗料10で塗装、海水、水1に浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし電気エネルギーを蓄電し電池として利用、又生物、微生物を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌、又電気エネルギーを蓄電にする電池に利用する微粒子電極浄化体k28を示す図である。
【図27】布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の微粒子電極A31、微粒子電極B32、微粒子電極C33、微粒子電極D34等の間を塗料10で塗装し固着、微粒子電極A31、微粒子電極B32、微粒子電極C33、微粒子電極D34を、積層又は平行に並べ、微粒子電極を平行キャパシタとし電気二重層キャパシタを形成、金属イオンの流れを良くし、船体13は微粒子電極浄化体L29を含んだ塗料10で塗装、海水、水1に浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし電気エネルギーを蓄電し電池として利用、又生物、微生物2を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌、又電気エネルギーを蓄電にする電池に利用する微粒子電極浄化体L29を示す図である。
【図28】微粒子電極のA31、微粒子電極B32、微粒子電極C33の間を、積層又は平行に塗料10で塗装、上面と下面を布、樹脂又炭クロス4、又塗料10で覆い、電気化学ポテンシャル列の異なる種類の微粒子電極A31、微粒子電極B32、微粒子電極C33を離間し、積層又は平行に塗料10で塗装により、電極を平行キャパシタとし、電気二重層キャパシタを形成、船体13が浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし、電気エネルギーを中心に集めて蓄電する電池として利用、又生物、微生物を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌する微粒子電極浄化体m30を示す図である。
【図29】本発明者が行った実験結果の電極浄化体の放電現象を撮影した写真である。
【図30】亜鉛(トタン板)、銅板、銀板(T10004)の3積層電極の形状の電極浄化体を示す図である。
【図31】亜鉛材、ステンレス、アルミニウム、銀板(T10005)の4積層電極の形状を示す図である。
【図32】水の電気分解図である。(綿抜邦彦、久保田昌治監修、「新しい水の科学と利用技術」、株式会社サイエンフォーラム出版)1992年11月10日、P303、
【図33】
【発明を実施するための形態】
【0045】
3年間かけて前記金属を組み替えて次の実験を実施、異なる種類の金属を組み替え布、樹脂又は炭クロスの表面に金属を少なくとも2種類以上の異なる金属を離間し平行に固着、又少なくとも2種類以上の異なる金属を離間し金属の間に布又は炭クロスを挿入し金属を積層に重ねて大きい布又は炭クロスに固着し、水中に浸漬すことにより水電池になり水がある限り放電、充電を繰り返し発電機能があり、又静電気を発生し続けている燃料電池であることを確認する。
【0046】
実験で風呂の汚染状況を調べると、新しい湯は微生物で汚染されていないが、しかし入浴後、一般細菌は18333〜31188CFU/mL個を検出し、入浴するたびに湯は汚染され、残り湯は足し湯機能を利用し加熱するたびに微生物が増殖する。適温20〜45℃に達し、微生物は繁殖し、湯が汚染される。表3及び図1に示すように、時間経過に従い細菌が増え水の汚染が進行する。
【0047】
【表3】
【0048】
以上の実験結果の根拠を、以下の表4に示す。
【表4】
【0049】
本発明者は、実験で電圧、電流、抵抗を確認するため電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属、トタン材、銅材、銀材、(T−7101)の電極間に炭クロスを挿入、3積層に重ね大きい炭クロスに固着、3積層電極と溶解液(風呂の残り湯50ml)をプラスチック容器入れ、3日間電圧、電流、抵抗を測定した。異なる電極間に電圧、電流、抵抗値が発生し電圧、電流が徐々に増えその後又減少する「充電、放電」を水が有る限り長期に渡り繰り返す水電池になり、測定値は表5に示す通りであり、電極形状は図2に示す通りである。
【0050】
【表5】
【0051】
更に、トタン板、銅板、銀板の電極間に布を挿入し3積層電極とし(T−7102)3日間を測定すると水電池になり放電、充電を繰り返し続けて測定値は表6に示す取りである。
【0052】
【表6】
【0053】
以上の実験結果の詳細を表7に示す。
【0054】
【表7】
【0055】
供試した電解液を分析するとC、O、Si、Ca、Fe、Cu、Znが検出された。トタン板の亜鉛は糸状に溶出、酸化で黒く変色、水の電気分解の電気化学反応が起きる(表7,表8参照)。
【0056】
【表8】
【0057】
【表9】
【0058】
以上の亜鉛電極(トタン板)の表面は電気化学反応(酸化還元反応)で亜鉛が糸状に、100μm×11mm溶出している。(図3、4参照)、
【0059】
上述の金属イオン測定実験で、電極T−7102である、六角亜鉛板(トタン板)、銅板、銀板を離間し布を挿入し3積層電極を大きい布に固着し、電極と電解液50ml(風呂の残り湯)をプラスチック容器に入れ10日経過のイオンを測定した。亜鉛イオンは3.99ppm、銅イオンは0.11ppmに大幅に増え、銀イオンは微量に増を確認し、電気化学反応が起こった(表10参照)。
【0060】
更に、炭クロスの表側に銀線、裏側に銅線を固着し(以下、浄化体という)、浴槽に浸漬して風呂を沸かし、その後浄化体を撤去して風呂を利用、6ケ月経過後の残り湯の金属イオンを測定し、測定値を比較した結果を表10に示す。
【0061】
【表10】
【0062】
上記電極、亜鉛材(トタン板)、銅材、銀材の3積層電極と電解液(風呂の残り湯)をプラスチック容器に50ml入れ静電気容量を測ると電位は−1kv、乾燥状態で電極単体では−0.5kvの高静電気を帯電する(12時間経過測定)。測定器はスタティックロケーター、型式:Z−201、ホーザン株式会社製で測定する。
【0063】
実験で浴槽の淵と底に電極A5(銀材)、電極B6(銅材)を組み込んだ浄化体を固着し、水を交換せず7日間の入浴に供し、毎日浴槽の水を抽出し細菌と黴とを検出した。風呂釜を清掃した垢の残りかすが釜より剥離し浴槽内は微生物で汚染され、浴槽の中央を浮遊するが一般細菌、黴、酵母は湯の対流で淵の浄化体に付着し、微生物の増殖を防ぎ、滅菌効果あることがわかった(表11,図5、6参照)。
【0064】
【表11】
【0065】
電極の亜鉛材(トタン板)1枚を炭クロスに固着した1層電極と銀、亜鉛(トタン板)、銅を離間し炭クロスを挿入した3積層電極を大きい炭クロスに固着、各電極を電解液に入れ、金属イオンの発生量を比較すると金属イオンは3積層電極の方は1層電極より多く溶出、電食作用、腐食作用は異なる起電力レベルの電極電位差が大きい3積層電極は金属イオンが強く電気化学反応の反応性を加速する。
【0066】
金属電極の固体を細かい粉体、微粒子に分割加工すると総表面積は飛躍的に大きくなり、静電気は表面に多く帯電、又金属イオンを多く発生する。
【0067】
更に、実験でアルミニウム線1.0mmと銀線0.3mmを炭クロスの上に離間し配置、培養液(100ml)を入れて浄化体を製作し、一般細菌(大腸菌)を入れ観察すると電気化学反応により細菌は銀側に引寄せられ、さらに単1形電池、1.5Vを接続、電流が流れ電気化学反応(酸化還元作用)で大腸菌は通電12時間後に滅菌し微生物の滅菌時間が短縮、滅菌効果が向上する。
【0068】
更に実験で浴槽の淵と浴槽の底に上記電極浄化装置を固着し、浴槽の水の汚れ、微生物の増殖を防ぎ減菌対策ができ、残り湯の利用期間は1日間から5日間に延び、水資源節約、二酸化炭素を削減出来ることがわかった。
【0069】
溶解液は布、又炭クロスにすぐに浸透しない、しかし布、炭クロスに電極A(銀材)と電極D(アルミニウム材)を固着、起電力の差が大きいと静電気の電流が流れる静電気作用、イオン作用で溶解液は短時間で浸透する。
【0070】
更に実験で銀材、亜鉛材、銅材(T−8001)と銀材、アルミニウム、銅材(T−8003)の電極は抗菌効果が優れることを確認した。
【0071】
大腸菌の滅菌実験は電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属で、起電力レベルを持つ金属、銀材、亜鉛材(トタン板)、銅材(T−8001)を離間し炭クロスを挿入した3積層電極は大きい炭クロスに固着、培養液100ml入れ、大腸菌を培養、35℃に保温、24時間で大腸菌の検体を1,000個/mlに倍希釈、生物汚染測定を3M社製ペトリフィルム、チッソ株式会社製サニ太くんで確認した。細菌の死滅を確認でき、大腸菌群のコロニーが青色〜うす緑色に変色せず、菌は検出せず完全に抗菌効果を検証できた。供試後の大腸菌群の死滅を図7に示す。
【0072】
コントロールとして金属浄化装置を除去したイオン水100ml培養液に大腸菌を入れ培養、35℃に保温、24時間培養、大腸菌は検体を1,000個/mlに倍希釈、微生物汚染測定をチッソ株式会社製サニ太くんで確認した。細菌は死滅せず、大腸菌群のコロニーが青色〜緑色に発色し菌の検出を確認した。供試後の大腸菌群の発育、増殖を図8に示す。
【0073】
大腸菌の滅菌実験として電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属で、起電力レベルを持つ金属電極は銀材、アルミニウム材、銅材(T−8003)を離間し炭クロスを挿入した3積層電極(図9参照)は大きい炭クロスに固着し、培養液100ml入れ大腸菌を培養、35℃に保温、72時間点で大腸菌は生物汚染測定のペトリフィルム、チッソ株式会社製サニ太くんで確認した。細菌は死滅し、大腸菌群のコロニーが青色〜うす緑色に変色せず、抗菌効果は優れていることがわかった。供試後の大腸菌群の死滅する図7に示す。
【0074】
大腸菌の滅菌実験として電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属で、起電力レベルを持つ金属電極は銀材、亜鉛材(トタン板)、銅材(T−8001)と銀材、アルミニウム材、銅材(T−8003)の離間に炭クロスを挿入、3積層電極を大きい炭クロスに配置、培養液100ml入れた試験液とコントロール(イオン水390mV)の酸化還元電位は3、6、24、72時間経過を測定、72時間後、試験液T−8001は275mV、T−8003は283mVで酸化還元電位がマイナスに下り降順の還元、上がる昇順の酸化を繰り返すことがわかった(図10参照)。電極と試験液の間に不対電子が発生しフリーラジカルになると考えられる。表12に実験結果を示す。
【0075】
【表12】
【0076】
実験を開始して72時間後の試験液の金属イオンの発生を調べるためパックテストを行った。株式会社共立理化学研究所製で測定、T−8001で亜鉛イオンが5mg/L(ppm)、銅イオン0.5mg/L(ppm)、T−8003で銅イオン1.0mg/L(ppm),アルミニウムイオン0.5mgAl/L(ppm)、銀イオン≒0近い微量の発生を確認した。電気化学反応(酸化還元反応)が起り、表10と同じ傾向の金属イオンが生成する。
【0077】
電極に銀材、アルミニウム材、銅材の離間に炭クロスを挿入、3積層電極を炭クロスに固着、電解液(イオン水)に入れると24〜72時間経過後、アルミニウムイオンが0.5mgAl/L(ppm)溶出る(表13参照)
【0078】
【表13】
【0079】
以上の実験結果の詳細を表14に示す。
【表14】
【0080】
防カビ評価実験のコントロールは炭クロス(わし炭)、銀材、亜鉛材(トタン板)と銅材を離間し炭クロスを挿入した3積層電極を大きい炭クロスに固着、銀材、アルミニウム材と銅材の離間に炭クロスを挿入した3層電極を大きい炭クロスに固着、銀材−炭クロス、銅−炭クロス、亜鉛材(トタン板)−炭クロス、アルミニウム材−炭クロスの7組の評価試験片を作成、供試カビはクロコウジカビ、アカカビの2種類を使用した。(表15参照)
【0081】
【表15】
【0082】
防カビの実験は防カビの評価として防カビーA、防カビーB(防カビーBα、防カビーBβ)、防カビーCの3評価行う(表15参照)。実験結果は表16の通りである。
【0083】
抗カビを評価すると、防カビーBβの方法でカビ生育抑制作用を表16で確認する。
【0084】
防カビーC評価における酸化還元電位(ORP)値は下がる降順の還元、又上がる昇順の酸化を繰り返す、変移は図11の通りで、カビに対し試験片毎の傾向は確認できない。
【0085】
電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属で起電力レベルを持つ3積層電極は抗菌、抗カビ効果を確認出来た(表16、17参照)。
【0086】
【表16】
【0087】
無機系抗菌剤とりわけ銀および銅を抗菌効果の主体とするものが多方面で使用され、又銅イオンおよび銀イオンの抗菌性が証明されている。(例えば、高山正彦、他著、「防菌防黴」日本防菌防黴学会誌、平成6年9月10日発行、1994VOL.22、NO.9、P.13)しかしながら、単独の金属イオンでは濃度が高くないと十分な抗菌作用を発揮できない。
【0088】
防カビーAの培養実験はJISZ2911に準じた方法により寒天培地でカビ胞子懸濁液をスプレーするが、寒天の固まった状態のコロイドのゲルは試験片から発生する静電気放電、コロナ放電、金属イオン、フリーラジカル作用がゲルの電気泳動、ブラウン運動作用で抗カビ効果を弱める。
【0089】
【表17】
【0090】
以上の実験の詳細を表18に示す。
【0091】
【表18】
【0092】
本発明者が行った実験で、撮影場所は全暗にしてカメラを設置、亜鉛板、銅板、銀板の3積層電極間に炭クロスを挿入、3積層電極を少し大きい炭クロスに固着、3積層電極はガラス容器(7l)に水道水(3.5l)を入れ透明の○30×50mm台に設置、電極を浸漬させると電場形成、静電気、電圧、電流が発生し、電圧、電流を電気二重層キャパシタに電気エネルギーを貯蔵、許容電圧を超えると放電する発光現象を写真に撮影図29、電極の形状は図30に示す通りである。カメラはキャノンEOS1、レンズはキャノンマクロ100mm、F2.8、バルブ(長時間露出)機能付き、フィルムはFUJIFILM ナチュラル1600、現像時点の感度は3200。以上の写真撮影の結果を図29に示す。
この実験で、電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属、亜鉛材、銀材,銅材、(T−10001)の電極の電極間に炭クロスを挿入、3積層に重ね大きい炭クロスに固着、3積層電極と電解液(純水50ml)をプラスチック容器に入れ、3日間電圧、電流、抵抗を測定した。異なる電極間に電圧、電流、抵抗値が発生し電圧、電流が徐々に増えてその後又減少する「充電、放電」を純水が有る限り長期に渡り繰り返す亜鉛電池になり、測定値は表19に示す通りであり、電極形状は図2に示す通りである。
【表19】
更に、亜鉛板、銀板、銅板の電極間に布を挿入し3積層電極とし(T−10002)3日間を測定すると亜鉛電池になり放電、充電を繰り返し続けて測定値は表20に示す通りである。
【表20】
更に 実験で、電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属、亜鉛材、銀材,銅材、(T−10003)の電極の電極間に炭クロスを挿入、3積層に重ね大きい炭クロスに固着、遠赤外線を測定、測定波長は1.3μm〜14.5μm、有効波長が3.0μm〜14.5μmであり遠赤外線を亜鉛板から放射を確認、測定値は表21に示す通りであり、電極形状は図2に示す通りである。以上の実験結果の詳細を表21に示す。
【0093】
【表21】
【0094】
実験で亜鉛板、ステンレス、アルミニウム板、銀板を4積層にし、その間に布又炭クロスを挿入、少し大きい布又炭クロスに固着した4積層電極は水蒸気が存在する状態(空気中)で電場形成、静電気、電圧、電流を発生、外部からの電気化学的腐食反応促進として太陽光を電極表面に当てると温度上昇、又電解溶液、温水、海水、氷の浮かぶ海水に浸漬、又氷の中に電極を閉じ込めると電気化学的反応(電気化学的腐食反応)が更に活発になり、電場形成し、静電気、電圧、電流値を大きく生じ、電極形状は図31に示す通りである。以上の実験結果の詳細を表22に示す。
【0095】
【表22】
【0096】
実験で、起電力の異なる金属電極を2組以上組み合わせた浄化体を電解溶液に浸漬すると電極電位差を原動力として電気化学反応(電気化学的腐食)が起こし、発生電圧、電流を布又炭クロスの電気二重層キャパシタに蓄積、水の電気分解を起こす電圧1.4V付近に達し放電で水の電気分解を起こし、陰極の金属表面に水素ガスの泡が発生、陽極の金属表面に酸素ガスが発生により酸化することを確認す。
【0097】
実験で、起電力の異なる金属電極の銀線とアルミニウム線を離間し炭クロスに固着、電解溶液に浸漬すると電位差で電気化学反応が起こり、静電気が発生、電場形成、電解溶液中に分散の大腸菌群は陰極の銀線に集菌、更に単一電池(1.5V)で銀線とアルミニウム線に印加すると銀線電極の表面に集菌し12時間経過する大腸菌群が集積死滅し検査で殺菌が検出されない。
【0098】
電極上で培養したHeLa細胞について、−0.2V〜+1.2V定電位を印加したときの細胞の形態および増殖に及ぼす電気効果を示す。細胞膜表面はマイナスに帯電しているため−0.2Vから+0.4Vで細胞は電位に応じて、本来の紡錘形から球状へと形態変化が観察されるものの死に至ることはない。+0.7Vでは徐々に死滅し、+1.2Vではすべての細胞が1時間以内で死滅する。
(非特許文献)財団法人電気化学会著、「電気化学便覧」丸善株式会社出版、2000年6月30日発行、細胞制御技術、P339
【0099】
「電解圧以下の電圧でつくられる水の電気分解」水の分子は電場が加わっていない時でもH2O→ H+ + OH− で表せる平衡状態にあり、水は電場がかかっていない時でも、各イオンの反対符号の電極面に向かって移動し、電極間に電流が流れる。この場合の電気分解は図31のDより左の部分に当たり(電解圧以下の電圧)、負極面での水素ガスの発生はあっても、正極面における酸素ガスの発生はない。水素イオンH+と水酸イオンOH−は各々水分子と水和結合して、H3O+(ヒドロニウムイオン)とH3O2−(ヒドロキシルイオン)になる。これらのイオンの水の中での移動は隣の水分子にH+またはOH−だけを受け渡し、結果としてイオンが移動する、いわゆる「ホッピング・モデル」による。H+イオンの移動速度に比べて2倍程度早いのと、H+イオンの放電電位が低く、電極面で容易に放電してH2になりガスとなって水から失われ、一方のOH−イオンのほうは電極面での放電電位が大きいため電荷をもったイオンのまま水流の中に拡散される。
水の電気分解
H2O → ← H+ + OH−
水 水素イオン 水酸イオン
H+ + H2O → H3O+[水素イオンの一部はH2ガス(水素ガス)になる]
水素イオン 水 ヒドロニウムイオン
OH− + H2O → H3O2+
水酸イオン 水 ヒドロキシルイオン
(非特許文献)綿抜邦彦、久保田昌治監修、「新しい水の科学と利用技術」、株式会社サイエンフォーラム出版、1992年11月10日、P304
【0100】
「水の電気分解と活性酸素(フリーラジカル)」、電解圧以上で電気分解された水の場合、カソード(陰極)からの水素の発生とともにアノード(陽極)から酸素が発生する。電極面から発生する酸素は空気中の酸素のように安定で活性の穏やかなものだけでなく、発生機の酸素と呼ばれる原子の酸素(O)や最近、活性酸素と呼ばれ医学および生化学において大きな問題になっている極めて活性の強い分子状の酸素、および酸素化合物がつくられる。この活性酸素は、金属類を烈しく腐食し、生体細胞の組織を攻撃・破壊して人間の老化や多くの病気の原因になることが明らかになっている。
(非特許文献)綿抜邦彦、久保田昌治監修、「新しい水の科学と利用技術」、株式会社サイエンフォーラム出版、1992年11月10日、P307
【0101】
腐食とは、金属が化学的あるいは電気化学的反応により劣化損傷する現象で、金属イオンを溶出するとともに表面になんらかの反応被膜(腐食生成物)を形成する反応である。人体中でも腐食は起こり、金属材料の毒性や破壊の原因となる。
2007年9月28日、P53
【0102】
すき間腐食は、図33のように物資移動が妨げられる過程で、溶液側が局部的に酸性高塩化物濃度になる場合に起きる。このとき、不動態皮膜は不安定になり電気化学的に溶解する。ボーンプレートとスクリュートとの固定部の近傍、ボーンプレートと骨のすき間などで、皮膜の破壊と再生が繰り返されると、局部的にH+濃度が高くなり、すき間腐食が起こりうる。また、細胞が付着した金属表面もすき間腐食のサイトとなりうる。
2007年9月28日、P120
【0103】
細胞膜は細胞内外の液と比較して抵抗が、1,000倍以上も高く(109Ω・cm−1)、コンデンサとしてみなすことができる。細胞を溶液に入れ、平行電極間におき、細胞膜の力学的耐性の臨界値を超えるようなパルス電位を印加すると、放電の際に膜の一部が可逆的に破壊され、細胞に瞬時に穴が開くことから、エレクトロボレーションや細胞融合、殺菌などへ利用されている。
(非特許文献)財団法人電気化学会著、「電気化学便覧」丸善株式会社出版、2000年6月30日発行、電極による生物制御、P337
【0104】
実験で、起電力の異なる金属電極の銀線とアルミニウム線を離間し炭クロスに固着、電解溶液に浸漬すると電位差で電気化学反応が起こり、静電気が発生、電場形成、電解溶液中に分散の大腸菌群は陰極の銀線に集菌、更に単一電池(1.5V)で銀線とアルミニウム線に印加すると銀線電極の表面に集菌し12時間経過する大腸菌群が集積死滅し検査で殺菌が検出されない。
【0105】
電極上で培養したHeLa細胞について、−0.2V〜+1.2V定電位を印加したときの細胞の形態および増殖に及ぼす電気効果を示す。細胞膜表面はマイナスに帯電しているため−0.2Vから+0.4Vで細胞は電位に応じて、本来の紡錘形から球状へと形態変化が観察されるものの死に至ることはない。+0.7Vでは徐々に死滅し、+1.2Vではすべての細胞が1時間以内で死滅する。
(非特許文献)財団法人電気化学会著、「電気化学便覧」丸善株式会社出版、2000年6月30日発行、細胞制御技術、P339
【0106】
以下、本発明の電極浄化体の好適な状態を、図面を参照して説明する。図12は浴槽3の淵に、筒状もしくは板状の布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A5(銀材)を表面に離間し固着し、且つ裏面に電極B6(銅材)を固着した電極浄化体aを取り付けている。
【0107】
又、浴槽3の側面、底に網状、板状の布、樹脂又は炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A5(銀材)を表面に離間し固着し、且つ裏面に電極B6(銅材)を固着した電極浄化体aを取り付けている。
【0108】
本実施の形態の電極浄化体によれば、電極電位差で電気化学反応(電気化学的腐食反応)を起こし浴槽3の中央、淵、底の近傍の湯に対して防菌、防カビの効果を発揮できる。尚、バライト水、海水、水、湯、貯水槽、プール、クーリングタワー、水道管内の水、給水用配管、給湯用配管、原子力発電の冷却海水の吸入管、等に電極浄化体を設置しても良い。
【0109】
海水の流れで電極浄化体の電極電位差で電気化学反応を起こし、電圧、電流が発生、放電により電圧破壊、電流破壊で生物群集、オニヒトデの防除に応用する。
【0110】
図13は、浴槽3の側面、底に固着する電極浄化体aに固着する電極浄化体a18の斜視図である。電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A(銀材)、金属電極B(銅材)は、ワイヤ状であり、布、樹脂又は炭クロス4の面において直線的に配置されている。
【0111】
図14は、船舶13のバラスタンク11にバラスト水12の生物、微生物2の滅菌と船体13に付着する生物群集を滅菌するために、船体13に電極浄化体を固着したシステム断面図であり、電極浄化体b19の構成は電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、金属電極D8、金属電極E9の網目状を離間し、離間の間に布、樹脂又は炭クロス4を挿入して固着、揚荷のバラスト水注入時は海水、水1をシーチェスト14よりポンプ17で汲み上げると海水フィルタ−16通し、海水、水1が電極浄化体b19を通過、電極電位差で電気化学反応が起こり滅菌、さらにバラストタンク11にバラスト水12が蓄えられ、電極浄化体c20、電極浄化体d21、電極浄化体e22、電極浄化体f23、電極浄化体g24等は船体の側面、底に固着、電気二重層キャパシタを形成、電極は海水、水1に浸漬すると、電極電位差で電気化学反応が起こり常に滅菌作用あり、さらに積荷時、バラスト水の排出時はポンプ17で汲み上げ、海水、水は電極浄化体b19を通り、電極浄化体b19の電極電位差で電気化学反応が起こり、滅菌作用が生じ、海、河へ吐出、生物、微生物の海洋汚染を防ぎ、同時に船体13に付着する生物群集を電気化学反応で滅菌する。
【0112】
図15は、電気化学ポテンシャル列の異なる種類の金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、金属電極D8、金属電極E9を離間し、電極の間に布、樹脂、炭クロス4を挿入して固着、電気二重層キャパシタを形成、電極の形状は網状、格子状、電極浄化体b19であり、海水、水1に浸漬すると電極電位差により電気化学反応が起こり電場形成、静電発生、放電現象が起こり生物、微生物を滅菌する。
【0113】
図16は、板状の布、樹脂、炭クロス4の表面に金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、金属電極D8、又金属電極E9等を離間して配置、離間した間に板状の布、樹脂、炭クロス4を挿入し固着、電極は平行に配置、電気二重層キャパシタを形成、電極浄化体c20であり、電極電位差で電気化学反応が起こり、滅菌作用が生じ、海水、水1に浸漬すると電極電位差により電気化学反応が起こり電場形成、静電発生、放電現象が起こり生物、微生物を滅菌する。
【0114】
図17は、板状の布、樹脂、炭クロス4の表面に板状の金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、金属電極D8、又金属電極E9等を離間して配置、離間した間に板状の布、樹脂又炭クロス4を挿入し固着、電極は平行に配置、電気二重層キャパシタを形成、電極浄化体d21であり、電極電位差で電気化学反応が起こり、滅菌作用が生じ、海水、水1に浸漬すると電極電位差により電気化学反応が起こり電場形成、静電発生、放電現象が起こり生物、微生物2を滅菌する。
【0115】
図18は、板状の布、樹脂、炭クロス4の表面に金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、金属電極D8、又金属電極E9等の網状、又は格子状を離間して配置、離間した間に板状の布、樹脂又炭クロス4を挿入し固着、電極は平行に配置、電気二重層キャパシタを形成、電極浄化体e22であり、電極電位差で電気化学反応が起こり、滅菌作用が生じ、海水、水1に浸漬すると電極電位差により電気化学反応が起こり電場形成、静電発生、放電現象が起こり生物、微生物を滅菌する。
【0116】
図19は、板状の布、樹脂又炭クロス4の表面に固着される金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、金属電極D8、又金属電極E9等の変形例を示し、ここでは帯状の電極を横に並べて固着し、平行キャパシタを構成することができる電極浄化体f23である。
【0117】
図20は、板状の布、樹脂又炭クロス4の表面に固着される金属電極A5、金属電極B6、金属電極C7、金属電極D8、又金属電極E9等の変形例を示し、ここでは帯状の電極を縦に並べて固着し、平行キャパシタを構成することができる電極浄化体g24である。
【0118】
図21は、円筒状の電極を同軸に重ねて配置した円筒型3層電極の浄化体である変形例の断面を示し、図22は、同変形例を軸線方向から見た図である。複数の円筒14間にスペーサーとして布又炭クロス4を挿入、円筒状の電極A5、電極B6、又電極C7、電極D8を離間し平行に並べ、平行キャパシタを構成することができる電極浄化体h25である。
【0119】
図23は、コイル型の電極を同軸に重ねてコイル型3積層電極の浄化体である変形例の断面を示し、図24は、同変形例を軸線方向から見た図である。複数のコイル状間にスペーサーとして布、樹脂又炭クロス4を挿入、コイル状の電極A5、電極B6、又電極C7、電極D8を離間し平行に並べ、平行キャパシタを構成することができる電極浄化体i26である。
【0120】
図25は、布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の微粒子電極A31、微粒子電極B32を固着、さらに微粒子電極の両面を塗料10で覆う、微粒子電極A31、微粒子電極B32、微粒子電極C33、微粒子電極D34微粒子電極E35は、重ねて積層にし塗装、平行キャパシタを構成、電気二重層キャパシタを形成、これにより金属イオンの流れを良くし、船体13は微粒子電極を含んだ塗料10で塗装、船体13が海水、水1に浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし電気エネルギーを蓄電し電池として利用、又生物、微生物、生物群集2を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌に利用する微粒子電極浄化体j27を示す図である。
【0121】
図26は、布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種の微粒子電極A31、微粒子電極B32を固着、上面を塗料10で覆い、さらに微粒子電極C33を固着し表面を塗料で覆う、微粒子電極A31、微粒子電極B32、微粒子電極C33を平行に並べ、重ねて積層にし塗装、微粒子電極の平行キャパシタとし電気二重層キャパシタを形成、金属イオンの流れを良くし、船体13は微粒子電極を含んだ塗料10で塗装、海水、水1に浸漬すると、電極電位差で電気化学反応を起こし電気エネルギーを蓄電し電池として利用、又生物、微生物、生物群集2を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌、又電気エネルギーを蓄電にする電池に利用する微粒子電極浄化体k28を示す図である。
【0122】
図27は布、樹脂又炭クロス4の表面に電気化学ポテンシャル列の異なる種類の微粒子電極A31、微粒子電極B32、微粒子電極C33、微粒子電極D34の間を塗料10で塗装し固着、微粒子電極A31、微粒子電極B32、微粒子電極C33、微粒子電極D34を平行に並べ、重ねて積層にし塗装、微粒子電極を平行キャパシタとし電気二重層キャパシタを形成、金属イオンの流れを良くし、船体13は微粒子電極を含んだ塗料10で塗装、海水、水1に浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし電気エネルギーを蓄電し電池として利用、又生物、微生物、生物群集を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌、又電気エネルギーを蓄電にする電池に利用する微粒子電極浄化体L29を示す図である。
【0123】
図28は、微粒子電極A31、微粒子電極B32、微粒子電C33の間を塗料10で塗装、両面を布、樹脂又炭クロス4、又塗料10で覆い、電気化学ポテンシャル列の異なる種類の微粒子電極A31、微粒子電極B32、微粒子電極C33を重ねて積層にし塗装し離間させて、平行キャパシタとし電気二重層キャパシタを形成、船体13が浸漬すると電極電位差で電気化学反応を起こし、電気エネルギーを蓄電し電池として利用、生物、微生物、生物群集等を電気的殺菌、電気化学的殺菌で滅菌する微粒子電極浄化体m30を示す図である。
【0124】
図29は、本発明者が行った3積層電極を水に浸漬して、実験結果の電極浄化体の放電現象を撮影した写真である。
【0125】
図30は、亜鉛(トタン板)、銅板、銀板(T10004)の3積層電極の形状を示す図である。
【0126】
図31亜鉛材、ステンレス、アルミニウム、銀板(T10005)の4積層電極の形状を示す図である。
【0127】
図32水の電気分解図である。(綿抜邦彦、久保田昌治監修、「新しい水の科学と利用技術」、株式会社サイエンフォーラム出版)1992年11月10日、P303
【0128】
ル」、コロナ社)、2007年9月28日、P120
【符号の説明】
【0129】
1 海水、水、湯
2 垢、生物群集、生物、微生物、細菌、カビ
3 浴槽
4 布、樹脂、炭クロス
5 金属電極A(金、白金、ロジウム下地めっき銅、銀/金合金、銀、炭、活性炭)
6 金属電極B(ニッケルめっき鋼、銀半田、銅合金、銅、高クロムステンレス鋼、12%クロムステンレス鋼)
7 金属電極C(ニッケル下地クロムめっき鋼、クロムめっき鋼、軟質半田、鉛、ジュラルミン、真鍮、錫)
8 金属電極D(鉄、軟鉄または鋼、クロム、亜鉛、亜鉛合金、80錫/20錫めッき鋼、亜鉛メッキ鉄/鋼(トタン)、カドミウムめっき鋼、アルミニウム/マンガン合金、アルミニウム)
9 金属電極E(酸化チタン、硫黄、マグネシウム、マグネシウム合金)
10 塗料(塗料、シリコン樹脂)
11 バラストタンク
12 バラスト水
13 船体
14 シーチェスト
15 バラスト放出
16 海水フィルタ−
17 ポンプ
18 電極浄化体a
19 電極浄化体b
20 電極浄化体c
21 電極浄化体d
22 電極浄化体e
23 電極浄化体f
24 電極浄化体g
25 電極浄化体h
26 電極浄化体i
27 微粒子電極浄化体j
28 微粒子電極浄化体k
29 微粒子電極浄化体L
30 微粒子電極浄化体m
31 微粒子電極A(金、白金、ロジウム下地めっき銅、銀/金合金、銀、炭、活性炭)
32 微粒子電極B(ニッケルめっき鋼、銀半田、銅合金、銅、高クロムステンレス鋼、12%クロムステンレス鋼)
33 微粒子電極C(ニッケル下地クロムめっき鋼、クロムめっき鋼、軟質半田、鉛、ジュラルミン、真鍮、錫)
34 微粒子電極D(鉄、軟鉄または鋼、クロム、亜鉛、亜鉛合金、80錫/20錫めッき鋼、亜鉛メッキ鉄/鋼(トタン)、カドミウムめっき鋼、アルミニウム/マンガン合金、アルミニウム)
35 微粒子電極E(酸化チタン、硫黄、マグネシウム、マグネシウム合金)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バラスト水に含まれる生物、微生物、並びに船体に付着する生物群集を死滅させるため電気化学ポテンシャル列の異なる金属で、起電力を持つ少なくとも異なる2種類以上の金属を離間して配置して船体に固着、水蒸気の存在のもとに(空気中)接触、水中(海水、水、湯)に浸浸することにより電気化学反応で生物群集、生物、微生物を滅菌することを特徴とする電極浄化体。
【請求項2】
前記金属はマグネシュウム、マグネシュウム合金、酸化チタン、硫黄、亜鉛、亜鉛合金、80錫/20亜鉛めっき鋼、亜鉛めっき鉄/鋼(トタン)、アルミニウム、カドミウムめっき鋼、アルミニウム/マンガン合金、軟鉄、ジュラルミン、錫、鉛、真鍮、クロムめっき鋼、軟質半田、ニッケル下地クロムめっき鋼、錫めっき鋼、12%クロムステンレス鋼、高クロムステンレス鋼、銅、銅合金、銀半田、オーステナィトステンレス鋼、ニッケルめっき銅、銀、ロジウム下地金めっき銅、銀/金合金、炭素、活性炭、金、白金のうちの異なる種類の金属であることを特徴とした請求項1に記載の電極浄化体。
【請求項3】
上記電極は離間した電極間に布、樹脂又炭クロスを挿入し、積層電極、平行電極間に電気二重層キャパシタを形成、電極浄化体から発生する電圧、電流を蓄電、放電できることを特徴とした請求項1〜2のいずれかに記載の電極浄化体。
【請求項4】
起電力の異なる属を組み込んだ金属電極は、電極電位差で電気化学反応を起こす原動力として船舶のバラスト水に含まれる生物、微生物、並びに船体に付着する生物群集を死滅させるため電場形成、静電気を発生させ防菌、防カビを発揮することを特徴とする請求項1〜3のずれかに記載の電極浄化体。
【請求項5】
空気中、又水に浮遊する生物又微生物を電極の陰極へ反対符号の電荷を持つ金属イオンを吸引し電極表面に電極被膜を形成する電着現象、いわゆるめっき現象で微生物の移動をさまたげてすき間腐食で防菌、防カビを発揮することを特徴する請求項1〜4のいずれかに記載の電極浄化体。
【請求項6】
電極浄化体は水蒸気の存在のもとに接触しているとき(空気中)、又水に浸漬すると接触すると放電が起こり水の電気分解を起こして水の分子(H2O)を水素イオン(H+)と水酸イオン(OH−)に分離、ヒドロニウムイオンとヒドロキシルイオンを発生フリーラジカルによる細胞膜の破壊、又電極表面の放電で防菌又防カビを発揮することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電極浄化体。
【請求項7】
電気化学ポテンシャル列の異なる起電力が低い前記金属の一方の面積は、前記金属の他方の面積より大きいことを特徴とする請求項1〜6のいずれかにに記載の電極浄化体。
【請求項8】
前記金属の一方は、布、樹脂又は炭クロスの一方の面に配置され、前記金属の他方は、前記布又は炭クロスの他方の面に配置されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の電極浄化体。
【請求項9】
前記金属の少なくとも一方は、前記布、樹脂又は炭クロスの面に格子状、網状又は渦巻き状に形成されることを特徴とする請求項1〜8に記載の電極浄化体。
【請求項10】
布、樹脂又は炭クロスの一方の面において、前記金属の一方が、前記金属の他方に取り囲まれるように配置されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の電極浄化体。
【請求項11】
布、樹脂又は炭クロスの一方の面において、前記金属の一方が、前記金属の他方に並べて配置されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の電極浄化体。
【請求項12】
前記金属を形成した布、樹脂又は炭クロスを積層、又は平行にしたことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の電極浄化体。
【請求項13】
前記金属を形成した布、樹脂又は炭クロスを筒状に形成したことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の電極浄化体。
【請求項14】
前記金属の起電力の異なる種類の微粒子電極を塗料に含有させて、異なる種類の微粒子電極を積層にして塗装、又塗料に微粒子電極、セラミックを混入にして塗装、電極電位差で電気化学反応を起こし、電場形成、静電気を発生する請求項1〜13のいずれかに記載の微粒子電極浄化体。
【請求項15】
前記電極浄化体は水中に浸漬すことにより水電池になり、又水(海水、水、湯)が存在する限り放電、充電を繰り返し、電場形成、静電気を絶えず発生し続ける発電機、燃料電池を特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の電極浄化体、微粒子電極浄化体。
【請求項1】
バラスト水に含まれる生物、微生物、並びに船体に付着する生物群集を死滅させるため電気化学ポテンシャル列の異なる金属で、起電力を持つ少なくとも異なる2種類以上の金属を離間して配置して船体に固着、水蒸気の存在のもとに(空気中)接触、水中(海水、水、湯)に浸浸することにより電気化学反応で生物群集、生物、微生物を滅菌することを特徴とする電極浄化体。
【請求項2】
前記金属はマグネシュウム、マグネシュウム合金、酸化チタン、硫黄、亜鉛、亜鉛合金、80錫/20亜鉛めっき鋼、亜鉛めっき鉄/鋼(トタン)、アルミニウム、カドミウムめっき鋼、アルミニウム/マンガン合金、軟鉄、ジュラルミン、錫、鉛、真鍮、クロムめっき鋼、軟質半田、ニッケル下地クロムめっき鋼、錫めっき鋼、12%クロムステンレス鋼、高クロムステンレス鋼、銅、銅合金、銀半田、オーステナィトステンレス鋼、ニッケルめっき銅、銀、ロジウム下地金めっき銅、銀/金合金、炭素、活性炭、金、白金のうちの異なる種類の金属であることを特徴とした請求項1に記載の電極浄化体。
【請求項3】
上記電極は離間した電極間に布、樹脂又炭クロスを挿入し、積層電極、平行電極間に電気二重層キャパシタを形成、電極浄化体から発生する電圧、電流を蓄電、放電できることを特徴とした請求項1〜2のいずれかに記載の電極浄化体。
【請求項4】
起電力の異なる属を組み込んだ金属電極は、電極電位差で電気化学反応を起こす原動力として船舶のバラスト水に含まれる生物、微生物、並びに船体に付着する生物群集を死滅させるため電場形成、静電気を発生させ防菌、防カビを発揮することを特徴とする請求項1〜3のずれかに記載の電極浄化体。
【請求項5】
空気中、又水に浮遊する生物又微生物を電極の陰極へ反対符号の電荷を持つ金属イオンを吸引し電極表面に電極被膜を形成する電着現象、いわゆるめっき現象で微生物の移動をさまたげてすき間腐食で防菌、防カビを発揮することを特徴する請求項1〜4のいずれかに記載の電極浄化体。
【請求項6】
電極浄化体は水蒸気の存在のもとに接触しているとき(空気中)、又水に浸漬すると接触すると放電が起こり水の電気分解を起こして水の分子(H2O)を水素イオン(H+)と水酸イオン(OH−)に分離、ヒドロニウムイオンとヒドロキシルイオンを発生フリーラジカルによる細胞膜の破壊、又電極表面の放電で防菌又防カビを発揮することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電極浄化体。
【請求項7】
電気化学ポテンシャル列の異なる起電力が低い前記金属の一方の面積は、前記金属の他方の面積より大きいことを特徴とする請求項1〜6のいずれかにに記載の電極浄化体。
【請求項8】
前記金属の一方は、布、樹脂又は炭クロスの一方の面に配置され、前記金属の他方は、前記布又は炭クロスの他方の面に配置されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の電極浄化体。
【請求項9】
前記金属の少なくとも一方は、前記布、樹脂又は炭クロスの面に格子状、網状又は渦巻き状に形成されることを特徴とする請求項1〜8に記載の電極浄化体。
【請求項10】
布、樹脂又は炭クロスの一方の面において、前記金属の一方が、前記金属の他方に取り囲まれるように配置されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の電極浄化体。
【請求項11】
布、樹脂又は炭クロスの一方の面において、前記金属の一方が、前記金属の他方に並べて配置されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の電極浄化体。
【請求項12】
前記金属を形成した布、樹脂又は炭クロスを積層、又は平行にしたことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の電極浄化体。
【請求項13】
前記金属を形成した布、樹脂又は炭クロスを筒状に形成したことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の電極浄化体。
【請求項14】
前記金属の起電力の異なる種類の微粒子電極を塗料に含有させて、異なる種類の微粒子電極を積層にして塗装、又塗料に微粒子電極、セラミックを混入にして塗装、電極電位差で電気化学反応を起こし、電場形成、静電気を発生する請求項1〜13のいずれかに記載の微粒子電極浄化体。
【請求項15】
前記電極浄化体は水中に浸漬すことにより水電池になり、又水(海水、水、湯)が存在する限り放電、充電を繰り返し、電場形成、静電気を絶えず発生し続ける発電機、燃料電池を特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の電極浄化体、微粒子電極浄化体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
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【図12】
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【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【公開番号】特開2012−157852(P2012−157852A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−32589(P2011−32589)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【出願人】(597085176)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【出願人】(597085176)
【Fターム(参考)】
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