説明

電気コンタクト部材およびケーブル用の固定具を備えるプラグコネクタハウジング

特にはエアバック用の4ピンまたは5ピンの電気プラグコネクタ(100)用である電気プラグコネクタ(100)用のプラグコネクタハウジング(101)であって、プラグコネクタハウジング101上または内部で、電気コンタクト部材(10)とケーブル(30)とを固定する固定部材(110)とを含み、前記電気コンタクト部材は、前記固定部材によって前記プラグコネクタハウジング内に固定可能であり、前記ケーブルは、前記固定部材によって前記プラグコネクタハウジング上にクランプ可能なことを特徴とするプラグコネクタハウジングである。さらに、本発明の目的は、電気コネクタ(100)と本発明に係るプラグコネクタハウジング(101)への電気プラグイン接続体(1)によって実現される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本件は、エアバック(特には、自動車用のエアバック)の電気プラグコネクタ用のソケットコネクタハウジングまたはピンコネクタハウジングなどのプラグコネクタハウジングに関する。さらに本発明は、電気プラグコネクタまたは相手の電気プラグコネクタに関する。また、本発明は電気プラグイン接続体に関し、特には電気クロックスプリング接続または電気連結器用の電気プラグイン接続体に関し、本発明に係るプラグコネクタハウジングまたは電気プラグコネクタと相手のプラグコネクタハウジングまたは相手の電気プラグコネクタへの対応する電気プラグイン接続体に関する。
【背景技術】
【0002】
電気ケーブルおよび端子と解除可能・機械的・電気的接続用の電気プラグコネクタまたはプラグイン接続は、多くの実施形態によって知られている。プラグコネクタにおいては、ケーブルは、圧着および/または圧縮溶接によって通常機械的かつ電気的に、電気コンタクト部材(ソケットまたはピンコンタクト)に接続され、電気コンタクト部材はプラグコネクタハウジングのコンタクトチャンバ内に配置・ロックされる。
【0003】
電気プラグコネクタは、例えば自動車などの例えば周囲の過酷な状況によるケーブル移動および/またはケーブル振動のようなケーブルの負荷がケーブルと電気コンタクト部材間の電気接続にもプラグイン部材の二つの接触部材間の電気接続にも伝達されない必要性に合うように求められている。電気プラグコネクタやプラグイン接続に作用する機械的な負荷は、電気コンタクト部材に接続されたケーブルを妨害するために、電気プラグコネクタ後にまたはプラグイン接続前および後に配置された分離材によって区画された状態とされるが、このことは部材数・コスト・組み立ての複雑さの増加を招く。
【0004】
ドイツ国公開特許DE4015793号公報は、加圧水すなわちホースの水から保護され、ケーブル挿入スロットが備えられた外部ケーブルマウントがシールされた電気ケーブルを保持するようにしてなされた電気プラグコネクタ、さらにキャップとして構成され、外部からケーブルマウントに装着可能なシールが開示されている。電気プラグコネクタの電気コンタクト部材は、従来の方法であり、ケーブルマウントによって保持されているのではない。
【0005】
米国特許第4200350号明細書は、蓋(lid)の自由端に備えられ、蓋が閉められたときハウジング上の対応アパーチャ(aperture)と共に電気ケーブル用のそれぞれのコンジットを形成するプラグコネクタハウジングと、1部材で構成された略L字形状で回転可能な蓋を含む電気プラグコネクタを開示している。アパーチャと分離している蓋とハウジングの中間部材は、並進方向に電気プラグコネクタ中に備えられた電気コンタクト部材を固定する。しかし、ケーブルは、蓋が閉じられる際に固定されてはいない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、改善された電気プラグコネクタ用のプラグコネクタハウジングまたは改善された電気プラグコネクタを提供することである。特に、パーツ数・コスト・組立体の複雑さを低減しつつ、プラグコネクタハウジング上/内に電気コンタクト部材およびケーブルの固定を提供することが本発明の目的である。好適には、単一の固定部材によってなされる。さらに本発明は、本発明に係る電気プラグコネクタへの電気プラグイン接続体および対応する相手電気プラグコネクタを提供することを目的とする。
【0007】
本発明の目的は、請求項1に記載のプラグコネクタハウジング、請求項11に記載の電気プラグコネクタ、請求項12に記載の電気プラグイン接続体によって得られる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るプラグコネクタハウジングは、プラグコネクタハウジング内/上での電気コンタクト部材固定用且つケーブル固定用の1以上のパーツから構成された単一固定部材を有する。本発明において、前記固定部材は、前記電気コンタクト部材が前記プラグコネクタハウジング内に保持されることが可能になると同時に、前記ケーブルが前記プラグコネクタハウジング上に固定可能である。
【0009】
本発明の好適な実施形態において、前記固定部材は、電気コンタクト部材の固定用のロック部材および前記ケーブル固定用のクランプ部材を備える。これによって、電気コンタクト部材は、前記固定部材または前記ロック部材のロック位置でのプラグコネクタハウジング内で固定可能とされる。さらに、ケーブルは、前記固定部材または前記クランプ部材の固定位置においてプラグコネクタハウジングに固定可能とされている。
【0010】
本発明の好適な実施形態において、前記固定部材、すなわちロック部材のみまたはクランプ部材のみ、またはその両方が1部材(特に物質的に1部材)で前記プラグコネクタハウジングに接続されている。後者の実施形態において、前記プラグコネクタハウジングと(物質的に)1部材で直接それぞれのロック部材およびクランプ部材を構成することができ、前記プラグコネクタハウジングと1部材で構成されているロック部材と(物質的に)1部材でクランプ部材を提供することもできる。
【0011】
本発明に係るプラグコネクタハウジングは、簡易および迅速な製造方法によってなされる。さらに、本発明に係るプラグコネクタハウジングは、シングルインジェクション成型品、全体的に低背で小型設計を可能とする。特に、電気コンタクト部材を含むプラグコネクタハウジングの設計は、電気コンタクト部材を前記プラグコネクタハウジング内に、一方で、そしてケーブルを前記プラグコネクタハウジング上にもう一方で固定するためのケーブルタイ、螺旋ストラップ(Winding Strap)のような付加パーツは不要であるという利点がある。これによって、製造容易性や構造により、コンタクト部材とプラグコネクタハウジングへのフリーアクセスの有利性を提供する。さらには、本発明に係るケーブル固定具は、さらにストレインリリーフ部材として活用できる。
【0012】
本発明は、電気プラグイン接続体のソケットおよび/またはプラグ内に容易に実施され、それゆえに、例えば浮動電気連結(floating electrical coupling)のような前記電気プラグイン接続体の両サイドに本発明に係るケーブル固定具を効果的に提供できる。
【0013】
本発明に係る好適な実施形態において、固定部材は、第一ヒンジ(より好適にはフィルムヒンジ)を介してプラグコネクタハウジングに対して回動する。本実施形態については、前記固定部材のロック部材およびクランプ部材が第二ヒンジ(より好適にはフィルムヒンジ)を介して互いに結合されるとより好適である。本実施形態については、前記ロック部材は、前記第一ヒンジ(より好適にはフィルムヒンジ)を介して前記プラグコネクタハウジングに接続され、かつ、前記クランプ部材が第二ヒンジ(より好適にはフィルムヒンジ)を介して前記ロック部材に接続されるとさらに好適である。換言すれば、前記クランプ部材は、前記ロック部材に機械的に接続する。クランプ部材およびロック部材は、本発明に係る前記固定部材を形成し、ロック部材は前記プラグコネクタハウジングに統合されている。
【0014】
より好適には、クランプ部材およびロック部材は、各々が互いに背反してまたは互いに配置可能な略正平行六面体のタブとして構成される。ここでロック部材およびクランプ部材が、互いに背反して位置されている場合、それぞれロック位置およびクランプ位置につく。
【0015】
クランプ部材およびロック部材の両者が、それぞれの開位置(前記ロック部材がロック位置になく、かつ前記クランプ部材がクランプ位置にない位置)にある場合には、クランプ部材およびロック部材は、横から見て前記プラグコネクタハウジングの隣接壁とともに略S字状に構成される。この場合、前記クランプ部材は、円弧形状(より好適には約180度のU字形状)の前記ロック部材と結合し、前記ロック部材は、円弧形状(より好適には約180度のU字形状)の前記電気プラグコネクタの壁と結合する。より好適には、各々のヒンジが、本実施形態では、フィルムヒンジとして構成され、円弧形状に直接接続することである。換言すれば、前記ロック部材の前記フィルムヒンジは、好適にはそれ自体前記ロック部材の一部であり、前記クランプ部材の前記フィルムヒンジは、好適にはそれ自体前記クランプ部材の一部である。
【0016】
本発明に係る電気プラグコネクタ(内部に受容された少なくとも一つの電気コンタクト部材と好ましくは電気コンタクトへ電気接続されるケーブルを含むプラグコネクタハウジング)において、前記ロック部材は、少なくとも1つのコンタクト部材と係合する。本発明において、前記ロック部材の突起は、前記電気コンタクト部材の凹部へ突出する。
【0017】
好適には、前記ロック部材は、前記プラグコネクタハウジングの外部に配置され、前記ロック部材の突起は、コンタクトチャンバ壁内の貫通凹部(through-recess)を通じて前記ロック位置に部分的に突出する。前記突起のこの部分は、電気コンタクト部材と結合するように作用する。さらに、このことは、前記突起の縁部は前記貫通凹部の縁部表面に係合して、前記プラグコネクタハウジング上の前記ロック部材の係合をより好適に可能とする。加えて、さらに前記ロック部材の前記プラグコネクタハウジングとの固定へのロックおよび/または位置決めが提供される。
【0018】
本発明に係るクランプ部材(好適には前記ロック部材に統合されている)は、ケーブルをクランプするクランプ手段を有する。このクランプ手段は、好適には、少なくとも1つのクランプ溝を有するくし状部として構成される。さらには、前記クランプ部材は、前記プラグコネクタハウジングの一部とクランプ位置で相互作用し、それゆえに、前記クランプ部材または前記プラグコネクタハウジング上に前記ケーブルをクランプまたは固定する。
【0019】
本発明の好適な実施形態において、前記クランプ手段は、略直角で前記クランプ部材の前記タブから突出する。クランプ位置において、前記突出したクランプ手段は、前記電気コンタクト部材が受容される1以上のコンタクトチャンバにアクセスする領域と一部重複する。この実施形態に係る一部重複は、前記クランプ手段を前記ケーブルの前記領域に挿入できる。クランプ位置において、前記クランプ部材は、より好適には前記プラグコネクタハウジングに支持される前記ロック部材に直接的に隣接して(好適には少なくとも部分的に)配置されている。この場合、前記クランプ手段は、前記プラグコネクタハウジングに統合されている前記ロック部材の一部と重複する。
【0020】
本発明の一実施形態において、前記クランプ部材は、前記プラグコネクタハウジングに好適には前記クランプ手段によって、前記クランプ位置にロックまたは固定される。このことによって、前記クランプ部材は前記プラグコネクタハウジングに固定可能となり、それゆえに前記ケーブルの移動を全体として前記固定部材に伝えてしまうことを防止できる。前記クランプ部材は、その構成において好適には堅牢であり、それゆえに前記ケーブルを前記プラグコネクタハウジングに固定し、それゆえに前記ケーブルの移動が前記電気コンタクト部材に伝わることを防止できる。さらに前記クランプ部材は、例えばロックなどによって、前記プラグコネクタハウジング、および/または前記ロック部材に固定される。
【0021】
本発明の好適な実施形態において、前記クランプ手段は、ケーブルがクランプ可能な少なくとも1つのクランプ溝を備える。この場合、前記クランプ溝は、信頼性のある前記ケーブル、すなわちケーブルの電気的絶縁体とクランプ可能に構成される。このことは、前記溝の幅が前記ケーブルの直径よりも僅かに小さくなるように構成されているという事実上の結果としてか、あるいは、前記ケーブルがある力の程度で挿入されるテーパ溝によってかのどちらかによってなされる。
【0022】
本発明の好適な実施形態において、前記クランプ手段は、交互にクランプ溝と指状部(好適には部分的に弾力性指状部)があるくし状に構成されている。弾力性指状部は溝内にケーブルを有効にクランプできる。さらに、一方でこれら突起がケーブルをクランプし、もう一方でこれら突条の前記溝から出てしまうことを防止するようにして、前記溝の方向に内部に突出する突部が前記指状部に備えられてもよい。さらには、ロック凹部は、前記溝の前記端部に、すなわち指上部に設けることができ、凹部は、少なくとも部分的にはケーブルを収容し、それゆえにケーブルをクランプするようにして二つの直接的に隣接した指状部に形成される。さらに例えば、別の形態の係合が、クランプ手段上の摺動などによって付加的に用いられる。加えて、前記クランプ手段でクランプされている領域で前記ケーブルを薄くすることが可能であり、一方で前記ケーブルをクランプし続けるように前記溝や前記指状部は適応され、もう一方では、ケーブルの薄肉化は垂直方向(製造中に電気コンタクト部材が挿入される方向)で指状部上にケーブルがクランプされるようにする。
本発明のさらなる実施形態は、他の従属項に参照される。本発明は、以下例示的な実施形態と付加的な図面によって説明される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は、本発明に係るプラグコネクタハウジングとコネクタ位置保証部材を示す電気プラグコネクタの分解斜視図である。
【図2】図2は、図1のプラグコネクタハウジングの平面図である。
【図3】図3は、受容される電気コンタクト部材を備えるプラグコネクタハウジングの断面図である。
【図4】図4は、相手電気プラグコネクタと嵌合前の電気プラグコネクタの斜視図である。
【図5】図5は、相手電気プラグコネクタと嵌合の際の電気プラグコネクタの断面斜視図である。
【図6】図6は、相手電気プラグコネクタに仮係止された電気プラグコネクタの断面斜視図である。
【図7】図7は、相手電気プラグコネクタに本係止された電気プラグコネクタの断面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明は、4ピン電気プラグコネクタ100用のプラグコネクタハウジング101についてより詳細に開示される。電気プラグコネクタ100には、ソケットコンタクトの形態として、4本の電気コンタクト部材10が受容されている。本発明に係る電気プラグコネクタ100は、自動車のステアリングカラムやクロックスプリングへのエアバックの電気的接続、エアバックの電気接続用に適切となるように構成されている。
【0025】
しかし、本発明は、そのような実施形態に限られるものではなく、プラグ、相手プラグコネクタハウジング、電気プラグ、相手電気プラグコネクタに幅広く適用される。それゆえに、ソケットコンタクトに代えて、本発明に係るプラグコネクタハウジング101内にピンコンタクトを備えることもできる。さらには、電気プラコネクタハウジング101内の電気コンタクト部材10の本数は可変である。さらには、電気プラグコネクタ100の、図4〜7で示される相手電気プラグコネクタ200からコネクタ位置保証部材300を省略してもよい。原理的に、本発明は、固定された電気コンタクト部材10からケーブル30の移動防止可能な実施形態全てに適用可能である。
【0026】
図面(特に図1、3および4)には、本発明に係る電気プラグコネクタ100(図3および7参照)用の本発明に係るプラグコネクタハウジング101の実施形態が示される。この場合、電気プラグコネクタ100は、プラグコネクタハウジング101と受容される少なくとも1本の電気コンタクト部材10、電気コンタクト部材10により電気的に接続されているケーブル30を好適には含んでいる。
【0027】
本発明の実施形態において、前記電気プラグコネクタ100は、エアバックの電気的クロックスプリング接続用の4ピンプラグコネクタとして構成される。しかし、任意の所望本数の電気コンタクト部材10を電気プラグコネクタ100に備えることが可能であり、さらに本発明の好適な実施形態ではエアバックの電気連結器用の5ピンプラグコネクタである。
【0028】
プラグコネクタハウジング101は、プラグコネクタハウジング101の長手方向軸Lに対して長手横側に設けられたコネクタ位置保証部材300用のレセプタクル130を備えている。コネクタ位置保証部材300は、図4から7に示される相手電気プラグコネクタ200上の電気プラグコネクタ100と係合するのに有用である。
【0029】
さらには、前記プラグコネクタハウジング101は、カラー(collar)140を備える。カラー140は、相手電気プラグコネクタ200と共に、相手電気プラグコネクタ200への電気プラグコネクタ100の強固な固定として機能する。この目的のために、カラー140および相手電気プラグコネクタハウジング201(図4参照)は、互いに対応した溝や突起などを有している。実施例では、カラー140は、プラグコネクタハウジング101の長手横側にカラー140はコネクタ位置保証部材300用のレセプタクル130の逆側に備えられる。実施形態において、カラー140はプラグコネクタハウジング101の下側103から上側に延び、プラグコネクタハウジングの高さの約1/3までであり、それゆえに図2で示されるプラグコネクタハウジング101の周囲に少なくとも90°から180°で取り囲んでいる。本発明の他の実施形態において、カラー140は可能な限り、プラグコネクタハウジング101の全部を取り囲むように備えられることが好ましい。換言すれば、カラー140は、プラグコネクタハウジング101の側面に沿って配置されたレセプタクル130の周囲に延びているとも言える。
【0030】
本発明に係る固定部材110は、電気コンタクト部材10に電気的に接続されたケーブル30とソケットコンタクトとして構成されている電気コンタクト部材10を同時に固定するのに有用であるが、プラグコネクタハウジング101上に配置されている。換言すれば、本発明に係る固定部材110は、一方で電気コンタクト部材10がプラグコネクタハウジング101内に固定されるように、かつ、もう一方で電気コンタクト部材10に接続されるケーブル30がプラグコネクタハウジング101へ固定されるようにされている。
【0031】
図1から図3には、本発明に係る第1および第2開位置にある固定部材110が示され、図4から7には、固定位置(ロック位置およびクランプ位置、以下参照)における本発明に係る固定部材110が示される。
【0032】
図3に示されるように、固定部材110は、プラグコネクタハウジング101と物質的に1部材に一体化されて構成される。しかし、外部パーツとして固定部材110を生産してもよく、電気コンタクト部材10とケーブル30との固定するために、プラグコネクタハウジング101上に従ってこの外部パーツを配置できる。それゆえに、例えばベアリングによるなど例えばプラグコネクタハウジング101に対して回動可能なように固定部材110を提供することが可能である。
【0033】
この場合、固定部材110は、好適にはフィルムヒンジとして構成される第一ヒンジ112によって、プラグコネクタハウジング101に接続される。第一ヒンジ112は、固定部材110のロックタブとして構成されているロック部材114をプラグコネクタハウジング101にマウントする。この場合、ベアリングは好適にはプラグコネクタハウジング101の上側102に構成されている。
【0034】
固定部材110のロック部材114は、図3に参照されるプラグコネクタハウジング101のコンタクトチャンバ150内の電気コンタクト部材10との係合に貢献する。この目的で、ロック部材114は、電気コンタクト部材10内の対応するロック表面の凹部18と係合可能なロックラグ118を備える。換言すれば、ロック部材114すなわち固定部材110の固定位置において、ロックラグ118は、コンタクトチャンバ150内またはプラグコネクタハウジング101内の電気コンタクト部材10をロックする。ロックラグ118は、電気コンタクト部材10中のロック表面の凹部18まで進むことができるようにするために、プラグコネクタハウジング101のそれぞれの位置には、コンタクトチャンバ150の壁152の領域内に貫通凹部158を備える。貫通凹部158を通じて、ロックラグ118の自由長手端部は、コンタクトチャンバ150内に突出し、それゆえにロックラグ118がコンタクトチャンバ150内の電気コンタクト部材10に係合可能である。
【0035】
ロック部材114は、その構成で好ましくはタブ状にされ、ロックラグ118は、ロック部材114の図1に示される全幅Bに沿って好適には延びている。この場合、ロックラグ118は、好ましくは留め具(catch)としてロック部材114の平面上から突出する。ロックラグ118は、好適にはロック部材114の長手端に位置されている。
【0036】
コンタクトチャンバ150からロックラグ118の不意なずり落ちおよび電気コンタクト部材10の係合不備を防止するために、ロックラグ118は、コンタクトチャンバ150の端部159とロックする形成された端部119を有する。この場合、少なくとも端部159の部分は、図3および5に参照されるように壁152の内部部分として構成される。換言すれば、本発明によれば、ロックラグ118は、コンタクトチャンバ150のコンタクトチャンバ壁152と係合し、同時にプラグコネクタハウジング101内の電気コンタクト部材10とも係合する。さらには、端部159は、互いに隣接したコンタクトチャンバ150間をプラグコネクタハウジング101内まで延びている。
【0037】
ロック部材114は、好ましくは図1の全幅Bに亘ってロック部材114から延びる突起116を有し(図1参照)、プラグコネクタハウジング101内で対応するロック表面内の凹部106に係合する。明らかに、突起116がプラグコネクタハウジング101上に位置し、凹部106がロック部材114内に配置されるという逆の状況も可能である。この場合、突起116および凹部106は、ロック位置で回転防止され、少なくとも長手方向Lにプラグコネクタハウジング101へ固定されるようにロック部材を位置させるのに有用である。この場合、突起116および凹部106の端部は、互いに係合可能である。
【0038】
さらに、本発明に係る固定部材110は、ロック部材114に加えて、クランプ部材122を有する。この場合、本発明に係るクランプ部材122はロック部材114に対して回動可能であり、クランプタブとして構成されている。この回動は、好適にはフィルムヒンジとして構成されるような好適には第二ヒンジ120を介して行われる。しかし、ロック部材114から分離してクランプ部材122を構成することも可能であり、ベアリングを介して回動可能なようにロック部材114上にクランプ部材122を構成することも可能である。
【0039】
好適には、ロック部材114上のクランプ部材122のマウントは、ロックラグ118を基準として逆側にあるロック部材114の側に設置される。この設置は、ロックラグ118を基準として逆側にあるロック部材114の表面の任意の所望位置に設置される。しかし、好適には、クランプ部材122はロック部材114の一端と接続され、ロックラグ118は、ロック部材114の逆側(図3で示される断面図参照)に備えられる。この場合、クランプ部材122は、ロック部材114の端部と接続し、好適にはU字形状で物質的に1部材である。第二ヒンジ120は、U字形状部の一部である。クランプ部材122は、第二ヒンジ120と接続する。第二ヒンジ120を基準とした逆側でクランプ部材122の一端では、クランプ部材122は、クランプ手段126を備える。
【0040】
本発明の図示された実施形態において、クランプ部材122は自由端部を形成し、ロック部材114は固定部材110の結合端部を形成するが、これら関係は反転させられてもよい。この場合、クランプ部材122は、第一ヒンジ112を介してプラグコネクタハウジング101に、好適には物質的に1部材で接続され、ロック部材114は、固定部材110の自由端部として作用し、第二ヒンジ120を介してクランプ部材122に、好適には物質的に1部材で接続される。
【0041】
本発明に係るクランプ手段126は、電気コンタクト部材10のケーブル30(図7参照)がプラグコネクタハウジング101に固定可能とされ、その結果、ケーブル30の移動が防止され、もはや電気コンタクト部材10へ伝わらないようにされる。この場合、ケーブル30からの力は、クランプ手段126を介してプラグコネクタハウジング101内へ、クランプ部材122およびロック部材114を介してプラグコネクタハウジング101内へ案内される。前者において、クランプ手段126は、プラグコネクタハウジング101上の突起109およびクランプ部材122上の突起129によって、プラグコネクタハウジング101へ直接固定され、後者は、力がロック部材114の突起116およびプラグコネクタハウジング101内のロック表面(凹部)106の区画を介してプラグコネクタハウジング101へ案内される。
【0042】
クランプ手段126は、ケーブル30と固定可能に構成されている。この固定は、例えばクランプ手段126とプラグコネクタハウジング101上の対応箇所によってケーブル30がクランプされることにより実施可能である。ケーブル30は溝127にクランプ可能な指状部128と溝127とを備えるくし状のクランプ手段126も構成可能である。
【0043】
この場合、溝127の各々は、ケーブル30またはケーブル30の絶縁膜が溝127内に信頼性高く固定できるように構成されている。この目的のために、溝127の幅は、例えば、ケーブル30の外径よりも僅かに狭い。さらには溝127をV字形状に形成し、溝127内への挿入により、ケーブル30を強固にクランプできる。さらに、図示しない突起は、突起の後ろでケーブル30がクランプ可能とされ、指状部128の横に備えられる。このことは、例えば、指状部128に備えられた図示しない凹部によって可能となる。図示しない突部または図示しない凹部は指状部128上に存在すると、図示しない突部または図示しない凹部は、プラグコネクタハウジング101の横方向(溝127の幅方向)に互いに直接互いに対向して配置される。
【0044】
クランプ部材122のクランプ手段126は、クランプ部材122のタブの一端から好適には約90°で突出し、クランプ位置(図4〜7参照)でプラグコネクタハウジング101のロック部材114のマウントと一部重複する。さらに、クランプ位置および固定部材110のロック位置で、クランプ部材122は、プラグコネクタハウジング101に部分的に当接しているロック部材114と当接している。本発明によれば、ロック部材114とクランプ部材122の両者は、一方で、もう一方の上に一方が、もう一方では、プラグコネクタハウジング101上にとなるように、互いに折りたたみ可能な折りたたみ蓋として各々が構成されている。
【0045】
ロック部材114とクランプ部材122の開位置では、図1と図3に最も明確に見られるように、クランプ手段126、クランプ部材122、第二ヒンジ120、ロック部材114、第一ヒンジ112および第一ヒンジ112と接続するプラグコネクタハウジング101の一部は、プラグコネクタハウジング101の長手軸Lに沿った断面において(図3参照)、約S字状になるように備えられている。固定部材110のジグザグ形状構成の結果として、単一操作で、電気コンタクト部材10がプラグコネクタハウジング101にロックされ、かつケーブル30がプラグコネクタハウジング101に強固にクランプされることの両方が同時に可能となる。この場合、力は単にロック部材114の一端およびクランプ部材122の一端にかかるのである。クランプ部材122を簡単に取り扱うために、クランプ部材122は、そこから突出する係合部の形態として、作動部材124を備え、作動部材124は、相手プラグコネクタハウジング201上でのプラグコネクタハウジング101の停止部として作用する(図7参照)。
【0046】
クランプ部材122のクランプ位置において、それゆえに好適にはロック部材114のロック位置においても、クランプ手段126は、プラグコネクタハウジング101の上側102に好適にロックする。クランプ手段126上に好適には一体構成された突起129を介して好適になされ、プラグコネクタハウジング101の肩または突起109に支えられ、それゆえに、クランプ手段126をプラグコネクタハウジング101にさらに固定する。好適にはクランプとして構成されているこの接続を介して、ケーブル30からの力はプラグコネクタハウジング101内に直接案内されるプラグコネクタハウジング101にクランプ手段126を固定する際に相互作用する突起109と突起129は、具体的には非インターロック位置では図2に示される。
【0047】
さらに、プラグコネクタハウジング101は、歯状として構成される突起108を上側102に備えることができ、指状部128の長手端または長手端部は、互いに直接隣接した二つの突起108間に配置される(特に図1および4参照)。この場合、突起108は、指状部128の位置決め効果があり、指状部128をクランプする。換言すれば、互いに直接隣接した突起108は、指状部128がクランプされるように一定の距離で配置されている。この場合、互いに対応するロック用の突起およびロック用の凹部は指状部128または突起108にさらに備えられてもよい。このことにより、指状部128を介してのケーブル移動から突起108およびプラグコネクタハウジング101への力の効果的な導入が保証される。
【0048】
相手電気プラグコネクタ200と本発明に係る電気プラグコネクタ100の嵌合の様子が図4〜7に詳細に示される。この場合、電気プラグコネクタ100は、そこに受容される図示しない4個のソケットコンタクトと、ソケットコンタクトとして形成された電気コンタクト部材10と電気的に接続されている図7に示されるケーブル30とを備えている。この場合、ケーブル30は、絶縁体(insulation crimp)12(図3参照)を介して、例えば溶接・はんだづけ・圧着により、電気コンタクト部材10の電気コンタクト領域14(図3参照)へ機械的にかつ電気的に接続される。この場合、固定部材110は、ロック部材114とクランプ部材122から構成されており、ロック位置とクランプ位置の両方にある。結果として、電気コンタクト部材10がロック部材114によってプラグコネクタハウジング101内にロックされ、ケーブル30が第一ヒンジ112によって回動されるクランプ部材122によってプラグコネクタハウジング101に固定されることになる。
【0049】
相手電気プラグコネクタ200の相手電気プラグコネクタハウジング201は、電気プラグコネクタ100のプラグコネクタハウジング101とその構成において対応し、電気プラグコネクタ100と相手電気プラグコネクタ200は、共同して本発明に係る電気プラグイン接続体1を形成する。相手プラグコネクタハウジング201は、本発明に係る固定部材110を備えてもよい。ピンコンタクトとして構成された電気コンタクト部材20(図5〜7参照)は、電気プラグコネクタ100の電気コンタクト部材10に対応する方法で、相手プラグコネクタハウジング201内に受容される。
【0050】
図4には、電気プラグコネクタ100が相手電気プラグコネクタ200へ挿入される際の開始位置が示される。この場合、コネクタ位置保証部材300は、レセプタクル130内の仮係止位置に受容され、そこで部分的に挿入される(図5および6参照)。しかし、一旦、電気プラグコネクタ100が相手電気プラグコネクタ200と嵌合した後のみに、レセプタクル130内にコネクタ位置保証部材300を配置することもできる。
【0051】
図5は、相手電気プラグコネクタ200と部分的に装着されている電気プラグコネクタ100が示されており、電気コンタクト部材10、20は、互いに機械的に接続前である。さらに、図5には、コンタクトチャンバ150内のロックラグ118のロックが明確に示される。この場合、ロックラグ118の端部119、159と貫通凹部158またはコンタクトチャンバ壁152は互いに当接する。
【0052】
図6には、相手電気プラグコネクタ200の仮係止位置での電気プラグコネクタ100が示され(コネクタ位置保証部材300は、この場合、未だに仮係止位置にある)、電気コンタクト部材20は、電気コンタクト部材10と既に電気的に接続可能である。この場合、レセプタクル130の留め部160は、レセプタクル130内に横に沿って移動可能なように配置され、プラグコネクタハウジング101は、相手プラグコネクタハウジング201の突起260上に保持される。留め部160は、図5〜7に示されるようにその支持される位置でその構成上弾性があれば好適である。さらに、コネクタ位置保証部材300の固定タブ360の固定突起362は、仮係止位置で留め部160に支持されている。
【0053】
コネクタ位置保証部材300の主要目的は挿入およびロックの際、電気プラグコネクタ100と相手電気プラグコネクタ200が正確にインターロックされることを保証することである。この場合、本係止位置(図7参照)に仮係止位置(図5および6)からコネクタ位置保証部材300を移行させることが唯一可能であるから、仮係止位置において、好ましくは固定突起362を備える固定タブ360と留め部160は、電気プラグコネクタ100が相手電気プラグコネクタ200上の適切なプラグイン位置である場合のみ、レセプタクル130内へコネクタ位置保証部材300が完全に挿入可能とされ、ロックが解除可能となるようにインターロックされる(すなわち、レセプタクル130内のコネクタ位置保証部材300のロック位置は、突起260と留め部160との互いに補完する表面262、162によって決められる)。仮係止位置において、他方では、固定突起362と留め部160は、互いに相互に対応する固定表面363,163で当接し、コネクタ位置保証部材300がレセプタクル130内へ挿入される方向に互いにブロックする。
【0054】
固定突起362は、コネクタ位置保証部材300の固定タブ360の長手方向の自由端部に構成され、さらに、相手電気プラグコネクタ200上の電気プラグコネクタ100の図7に示されるプラグイン位置において留め部160、およびプラグコネクタハウジング101が、電気プラグコネクタ100が相手電気プラグコネクタ200から取り外しされるおそれがある開位置への移動を防止する。
【0055】
相手電気プラグコネクタ200へ電気プラグコネクタ100が嵌合する間(図6から図7へ移行する場合)、プラグコネクタハウジング101の係合部160は、相手電気プラグコネクタハウジング201上の突起260の補助表面262に沿ってまずスライドし、突起260を完全に超えると支持位置へ戻る(図6および図7参照)。固定タブ360の固定突起362と固定タブ360の長手方向の端部も共に移動する。突起260を一旦経過すると、固定突起362が係合部160の補助表面162上をスライド可能である。突起260と突起260の後部の留め部160の跳ね返り(snapping−back)によって、留め部160上へ固定表面363が乗り上がり、固定表面363が留め部160の補助表面162上をスライド可能としている。このことは、留め部160と突起260が、”共通”表面、すなわち両者の結合部で、実質的に同じ高さにあることによって機能する。一旦、留め部160を超えると、固定突起362はロック位置で留め具160の後部にスナップ係合する(図7参照)。
【0056】
本位置で、コネクタ位置保証部材300は、レセプタクル130内の本係止位置とされ、電気プラグコネクタ100は、相手電気プラグコネクタ100から取り外されることはもはやない。本位置において、コネクタ位置保証部材300は、例えばロックラグ332によって、レセプタクル130内または上の肩132上にロックする。仮係止位置において、コネクタ位置保証部材300は、好適には図1に示されるロックフック310で、レセプタクル130内にロックする。レセプタクル130内のコネクタ位置保証部材300の二つのロック(ロックラグ332と肩132、ロックフック310とレセプタクル130)によって、コネクタ位置保証部材300は、一方で、仮係止位置において、レセプタクル130からの脱離しないように保護され、もう一方で、本係止位置に係合される。
【0057】
コネクタ位置保証部材300をプラグコネクタハウジング101のレセプタクル130内へ挿入、または、レセプタクル130から取り外す機能のために、ロックフック310と一体構成されている円弧部(arc)312(図1参照)は、固定タブ360と接続されず、タブ360はロックホック310に対して移動可能であるようにするためにむしろ分離して配置される。タブ360がその後上げられたとしても、円弧部312との係合位置から、互いへ移動可能であり、レセプタクル130内のコネクタ位置保証部材300の係合解除を可能とする。
【0058】
コネクタ位置保証部材300は、さらに相手電気プラグコネクタ200から電気プラグコネクタ100を取り外すのに困難とする。望ましいならば、コネクタ位置保証部材300は、図4〜6で示される位置へ戻させられる。第一に、この場合、レセプタクル130とのコネクタ位置保証部材300の係合が係合解除され、その後、固定タブ360の固定突起362は、プラグコネクタハウジング101の留め具160を介して移動させられる。この場合、固定突起362と留め具160との機械的接触は、好適には、完全なロック接続としてではなく、むしろ電気プラグイン接続体1の長手方向Lに構成された2つの斜め表面の当接として構成されている。その後、コネクタ位置保証部材300の仮係止位置で、ロックフック310は、レセプタクル130上/内の図示しない凹部または図示しない突起の接触表面と再係合する。その後、留め部160は、相手電気プラグコネクタハウジング201の突起260から係合解除されるようになる。好適には、コネクタ位置保証部材300は、レセプタクル130から取り除かれることなく、むしろ仮係止位置(4.5mm)に留まる。
【0059】
プラグコネクタハウジング101、および/または、レセプタクル130、および/または、レセプタクル130から突出するコネクタ位置保証部材300の一部に作用する横方向(電気プラグイン接続体1の長手軸Lに対して垂直方向)の力によって、留め部160と突起260間の係合は解除可能とされ、それゆえに電気プラグコネクタ100は、相手電気プラグコネクタ200から取り外し可能とされる。本目的のために、留め部160が、好適には物質的に1部材で、少なくとも1つのトーションバー(図示せず)でプラグコネクタハウジング101および/またはレセプタクル130へ接続されている。したがって、横方向の力によって、留め部160と固定用タブ360の自由端部(固定突起362)は、相手電気プラグコネクタ200の突起260を介しての好適には2つのトーションバーを介して移動されることになる。
【0060】
本発明は、対応するロック部材またはロック表面(118,116,128,129,106,18,159,109,332,118,119,260,363,160,130,132,160)と相互作用する多くのロック部材またはロック表面(18,106,108,109,116,118,119,129,132,158,159,160,163,260,310,332,362)を有する。それゆえに、固定ロック位置、クランプ位置、本発明に係る係合などを構成しまたは実現する。明らかに、ロック部材またはロック表面(18,106,108,109,116,118,119,129,132,158,159,160,163,260,310,332,362,363)または実施形態に記載された以外にもロック部材またはロック部材またはロック表面の組み合わせ(18/118,106/116,108/128,109/129,109/108/128,110/101,114/101,119/159,122/101,126/30,127/30,128/30,132/332,158/118,160/260,160/362,163/363,300/130,300/101,300/201,310/130,332/132,360/130,360/312,360/310)を採用することが可能である。さらには、力学的にはそれぞれのロックの逆構成も可能である。換言すれば、例えば、ロック突起とロック凹部、ロック凹部とロック突起、または共にロック可能な肩は置換可能である。
【0061】
本発明の実施形態について、コネクタ位置保証部材300があるまたは無しの形態も可能である。後の方の実施形態において、プラグコネクタハウジング101がレセプタクル130を備えないことが好適であり、さらに好ましくは、カラー140がプラグコネクタハウジング101の実質的に全体に巻かれている形態である。
【符号の説明】
【0062】
1・・・電気プラグイン接続体
10・・・電気コンタクト部材
30・・・ケーブル
100・・・電気(プラグ)コネクタ
101・・・プラグコネクタハウジング
110・・・固定部材
112・・・第一ヒンジ
114・・・ロック部材
118・・・ロックラグ
120・・・第二ヒンジ
122・・・クランプ部材
126・・・クランプ手段
127・・・溝
128・・・指状部
152・・・コンタクトチャンバ壁
158・・・貫通凹部(through−recess)
200・・・相手電気プラグコネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特にはエアバック用の4ピンまたは5ピンの電気プラグコネクタ(100)用である電気プラグコネクタ(100)用のプラグコネクタハウジング(101)であって、
前記プラグコネクタハウジング上または内部で、電気コンタクト部材(10)とケーブル(30)とを固定する固定部材(110)とを含み、
前記電気コンタクト部材は、前記固定部材によって前記プラグコネクタハウジング内に固定可能であり、
前記ケーブルは、前記固定部材によって前記プラグコネクタハウジング上にクランプ可能なことを特徴とするプラグコネクタハウジング。
【請求項2】
前記固定部材は、前記プラグコネクタハウジング内の前記固定部材のロック位置で、前記電気コンタクト部材がロック可能とされるロック部材(114)を有し、
かつ、前記固定部材は、前記プラグコネクタハウジング上の前記固定部材のクランプ位置で、前記ケーブルが固定されるクランプ部材(122)を備えることを特徴とする請求項1に記載のプラグコネクタハウジング。
【請求項3】
前記固定部材は、前記プラグコネクタハウジングと、好適には物質的に1部材で構成されることを特徴とする請求項1または2に記載のプラグコネクタハウジング。
【請求項4】
前記ロック部材は、好適にはフィルムヒンジである第一ヒンジ(112)を介して、前記プラグコネクタハウジングに接続され、
前記クランプ部材は、好適にはフィルムヒンジである第二ヒンジ(120)を介して、前記プラグコネクタハウジングに接続され、
前記クランプ部材は、前記第二ヒンジを介して前記ロック部材に接続され、
前記ロック部材は、前記第一ヒンジによって、前記プラグコネクタハウジングに接続されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のプラグコネクタハウジング。
【請求項5】
前記固定部材の前記ロック部材は、前記プラグコネクタハウジングの前記電気コンタクト部材用のコンタクトチャンバ壁(152)内の貫通凹部(158)を通じて挿入可能なロックラグ(118)を有し、
前記電気コンタクト部材は、前記ロック部材のロック位置に前記ロックラグによってロック可能なことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のプラグコネクタハウジング。
【請求項6】
前記固定部材の前記クランプ部材は、前記ケーブルを固定可能なクランプ手段(126)を有し、
前記クランプ部材の前記クランプ手段は、前記ケーブルをクランプ可能な溝(127)を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載のプラグコネクタハウジング。
【請求項7】
前記クランプ手段は、前記ケーブルをクランプするために、前記プラグコネクタハウジングの一部と相互作用することを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載のプラグコネクタハウジング。
【請求項8】
前記固定部材の前記ロック部材と前記固定部材の前記クランプ部材は、各々の閉位置で前記プラグコネクタハウジング上の一方の上に他方が配置されることを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載のプラグコネクタハウジング。
【請求項9】
前記固定部材の前記クランプ部材は、断面で略U字形状となるように、前記固定部材の前記ロック部材に接続され、
好適には前記固定部材の前記ロック部材が、断面で略U字形状となるように、前記プラグコネクタハウジングの壁に接続されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載のプラグコネクタハウジング。
【請求項10】
前記第一ヒンジは、前記固定部材の前記ロック部材の一部であり、および/または、前記第二ヒンジは、前記固定部材の前記クランプ部材の一部であることを特徴とする請求項1から9のいずれか1つに記載のプラグコネクタハウジング。
【請求項11】
電気コネクタ(100)であって、
好適にはソケットコンタクトである電気コンタクト部材(10)と、前記電気コンタクト部材に電気的に接続されるケーブル(30)と、
請求項1から10のいずれか1つに記載のプラグコネクタハウジングと、を含むことを特徴とする電気コネクタ。
【請求項12】
クロックスプリング接続用または特には自動車用であるエアバックの連結用の電気プラグイン接続体(1)であって、
請求項11に記載の電気コネクタ(100)と、前記電気コネクタと対応する相手電気プラグコネクタ(200)と、を含むことを特徴とする電気プラグイン接続体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2010−529605(P2010−529605A)
【公表日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−510762(P2010−510762)
【出願日】平成20年6月3日(2008.6.3)
【国際出願番号】PCT/EP2008/056817
【国際公開番号】WO2008/148748
【国際公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【出願人】(501090342)タイコ エレクトロニクス アンプ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハウツンク (65)
【Fターム(参考)】