説明

電気スイッチ装置

本発明は、リセット機構を持つ作動ハンドル部と、前記作動ハンドル部によって動作可能に制御される少なくとも一列の環状コンタクトブリッジを持ち、導電プレート上のコンタクト面対に亘る静止位置の間での線状案内部の範囲で移動され得るコンタクト運搬エレメントと、を有する電気スイッチ装置に関するものである。本発明の目的は、作動ハンドル部が作動される速度に依存せず、静止コンタクトの一対から他方への調整に協働した電気スイッチ工程が行われるスイッチ装置を構成することである。前記目的は、前記リセット機構は、スプリング負荷運動によって、導体プレートに垂直に揺動するプランジャが形成されており、一方のプランジャは、一方の軸の周りを回転可能に軸受けされる一方、前記一方の軸から遠くに位置する他方の軸の軸遠端で以って一方のコンタクト運搬エレメントと噛み合って係合する一方のスイッチ揺動部が協働していて、前記スイッチ揺動部の衝撃付与によって静止位置の間に移動するように前記コンタクト運搬エレメントが調整される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リセット(回復)機構を持つ作動ハンドル部と、前記作動ハンドル部によって動作状態に制御される少なくとも一列の環状コンタクトブリッジを持ち、導体プレート上の二列に並んだ静止位置を亘るコンタクト面対の間で、線状案内部内に移動され得るコンタクト運搬エレメントと、を有する電気スイッチ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、このような技術のスイッチ装置は、例えば、自動車に取り付けるもので、電気駆動の窓昇降機,押圧屋根又は座席の引き出し、電気の照明装置又は切換スイッチのための概ね電位が異なる駆動モータの電気ポテンシャル(電位)の様々な装置に利用される。この場合、そのスイッチの切換は、いわゆるキー押圧作動において生じ、更なる作動のコンタクトエレメントとして作動ハンドルによって、元の位置状態に戻って回復する。切換過程は、この連結によりスイッチ動作の速度に依存している。
【特許文献1】独逸国特許第3402082号明細書
【特許文献2】独逸国特許第1972727213号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は、作動ハンドル部が作動される速度に依存せず、コンタクトブリッジの移動と共に一方から他方への固定コンタクト対に結合する電気スイッチ切換工程が行われるスイッチ装置を構成することである。
【0004】
前記課題が本発明に従って、前記リセット機構は、リセット機構を持つ作動ハンドル部(1)と、前記作動ハンドル部によって動作状態に制御される少なくとも一列の環状コンタクトブリッジ(8a,9a, 10a)を持つコンタクト運搬エレメント(3a)と、を有し、この際、コンタクト運搬エレメント(3a)が導体プレート(7)上の両方の列に並んだコンタクト面対に属する静止位置の間で、線状案内部(4)内に移動され得る電気スイッチ装置であって、前記リセット機構は、スプリング負荷運動によって、導体プレートに対して垂直に揺動するプランジャ(2a)が形成されており、一方のプランジャ(2a)は、一方の軸線の周りを回転可能に軸支される一方、前記一方の軸線から離間する他方の軸線の端部で以って一方のコンタクト運搬エレメント(3a)と噛み合って係合する一方のスイッチ揺動部(5a)が、衝撃的な旋回するために協働していて、前記スイッチ揺動部(5a)の旋回によって静止位置の間に移動するように前記コンタクト運搬エレメント(3a)が調整されることで、解決される。
【0005】
特に、本発明に従った例の好ましい形成は下位概念請求項(従属項)に記載され、図面に基づいて実施例が説明されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明のスイッチ装置の図面によって取り扱われている、図2に図示された押圧(加圧)又は牽引によって実行される作動ハンドル部1は、2つの予め設定された対向する方向に移動され得る。リセット機構による作動後、戻り機構によってその都度更に中立(ニュートラル)出口位置に逆に移動される。図1における作動ハンドル部1に加圧よって、前方横にある認識可能なコンタクト運搬(支持)エレメント3bは制御調節され、他方、作動ハンドル部1を牽引することによって、同様にコンタクト運搬エレメント3aは、制御調節される。
【0007】
同様の原理における両方の作動の牽引及び加圧による制御調節の結果、牽引機能について図2に示されている例を説明すると、図1中で長手方向後方のコンタクト運搬エレメント3aによって、横に配置されるスイッチ装置は、認識可能である。
【0008】
コンタクト運搬エレメント3aは、直線状の案内部4の内に保持され、右へ左へと限定されtら直線運動が可能である。この直線運動の限定位置は、コンタクト運搬エレメント3aの静止位置と理解される。下側には、コンタクトブリッジ8a,9a, 10aを持つコンタクト運搬エレメント3aを備える。コンタクトブリッジ8a,9a, 10aは、マルチフィンガ湾曲部として構成されており、図2において図示されているように左の静止位置に固定コンタクト対毎、橋絡される。コンタクトブリッジ8a,9a, 10aによって接触するために設けた固定コンタクト対は、コンタクト面として、導体プレートのコンタクト運搬エレメント3a用の下級のすべり軸受けとして構成されている。図示されているように左の静止位置にコンタクト運搬エレメント3aの対向する真っ直ぐな静止位置は、3つの第1の固定コンタクト対から電気的に絶縁された3つの更なる固定コンタクト対毎にコンタクトブリッジ8a,9a, 10aによって橋絡される。それと共に、同時の切換(スイッチ)をその両方の静止位置の間のコンタクト運搬エレメント3aを延長することで、3つの分離する電気的ポテンシャル(電気電位)が可能となる。
【0009】
図2において、作動ハンドル部1の左部の牽引力は、回転軸の周りに同一に回転運動を作用する。この回転軸は、図1の軸受けによって認識可能な軸基部(軸根部)1‘であり、部品のハウジング上部11の対応する開口部にスイッチ装置が受け入れられ、ハウジング下部12からその下側に閉じられたハウジングが形成される。作動ハンドル部1の回転運動によって、作用するスプリング力に対して下方にプランジャ2aが揺動される。この場合、プランジャ2aは、その長手側に手元のノッチ輪郭部2a‘をスプリング負荷運動のノッチボルト6aに沿って滑り、スイッチ揺動部(片)5aの鞘の中で受け入れられる。このスイッチ揺動部5aは、作動ハンドル部1の回転軸について平行で、スイッチ装置のハウジング上部11で回転可能に設けられ回転軸に軸支されハウジングの下部と共に構成され、軸の端部がコンタクト運搬エレメント3aと噛み合っている。
【0010】
プランジャ2aの下降が経過するやいなや、その頂点を持つ当該手元のノッチ輪郭部2a‘にノッチボルト6aの注入が行われ、スイッチ揺動部5aは、ノッチボルト6aのスプリングの緩みで急回転揺動が案内される。同時に、スイッチ揺動部5aの端部に噛み合って直立のコンタクト運搬エレメント3aは、左の静止位置にあったが、対向する右の静止位置に急に橋絡される。この位置で、作動ハンドル部1が牽引位置で固定されたコンタクト運搬エレメント3aは長く留まっている。
【0011】
作動ハンドル部1の開放によって、プランジャ2aで作用するスプリング力は、
再び、中立出口位置に戻って置換される。プランジャ2aの出口回転によって、ノッチボルト6aの先細の超過がノッチ輪郭部2a‘の頂点によって再び生じる結果、この場合、スイッチ揺動部5aは、ノッチボルト6aの緩みで急回転揺動が、今度は、逆に設定された回転方向に案内される。同時に、コンタクト運搬エレメント3aは、急に他方の方向に更にその最初の左の静止位置で橋絡される。
【0012】
押圧回転による作動ハンドル部1は、第2のコンタクト運搬エレメント3bの調整動作を生じ、それによって、結合された3つの環状コンタクトブリッジ8b,9b, 10bは、プランジャ2b及びスイッチ揺動部5bを用いて同じように正確に行っている。
【0013】
他方の作動方向のごとに機能する牽引又は押圧力の作動によって、コンタクト運搬エレメント3a又は3bの非作動機能は、安全であって、その都度静止位置で停止する。
【0014】
本発明の装置は、車体の本体電気部とスイッチ装置とを接続するために、差込結合部がその下部に設けられコンタクトピン13は、一方で導体プレート7の導体面と共に導通接続されており、他方のものはハウジング下部12に一体形成された差込襟部(プラグコネクタ)に囲まれている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明による電気スイッチ装置の分解斜視図である。
【図2】図1の電気スイッチ装置の動作図である。
【符号の説明】
【0016】
1 作動ハンドル部
1‘ 軸基部(軸根部)
2a、2b プランジャ
2a‘ ノッチ輪郭部
3a コンタクト運搬(支持)エレメント
4 直線状の案内部
5a、5b 鞘で受け入れられるスイッチ揺動部(片)
6a スプリング負荷運動のノッチボルト
7 導体プレート
8a,9a、10a 環状コンタクトブリッジ(湾曲コンタクトブリッジ)
8b,9b10b 環状コンタクトブリッジ(湾曲コンタクトブリッジ)
11 ハウジング上部
12 ハウジング下部
13 コンタクトピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リセット機構を持つ作動ハンドル部(1)と、前記作動ハンドル部によって動作状態に制御される少なくとも一列の環状コンタクトブリッジ(8a,9a, 10a)を持つコンタクト運搬エレメント(3a)と、を有し、この際、コンタクト運搬エレメント(3a)が導体プレート(7)上の両方の列に並んだコンタクト面対に属する静止位置の間で、線状案内部(4)内に移動され得る電気スイッチ装置であって、
前記リセット機構は、スプリング負荷運動によって、導体プレートに対して垂直に揺動するプランジャ(2a)が形成されており、一方のプランジャ(2a)は、一方の軸線の周りを回転可能に軸支される一方、
前記一方の軸線から離間する他方の軸線の端部で以って一方のコンタクト運搬エレメント(3a)と噛み合って係合する一方のスイッチ揺動部(5a)が、衝撃的な旋回するために協働していて、
前記スイッチ揺動部(5a)の旋回によって静止位置の間に移動するように前記コンタクト運搬エレメント(3a)が調整されることを特徴とする電気スイッチ装置。
【請求項2】
前記プランジャ(2a)は、長手側面にノッチ輪郭部(2a‘)を備えており、このノッチ輪郭部は、
スイッチ揺動部(5a)内にスプリング負荷されたノッチボルト(6a)と係合していることを特徴とする請求項1記載の電気スイッチ装置。
【請求項3】
前記コンタクト運搬エレメント(3a)は、3つの電位を同時切換するために、多フィンガ湾曲部として3つの環状コンタクトブリッジ(8a,9a, 10a)が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の電気スイッチ装置。
【請求項4】
前記作動ハンドル部(1)は、作動ハンドル部を引く/押すことによって2つの対向する方向に衝撃可能であり、
前記作動ハンドル部(1)の牽引衝撃付与によって第1のコンタクト運搬エレメント(3a)が動作状態に制御され、
前記作動ハンドル部(1)の押圧衝撃付与によって同様に第2のコンタクト運搬エレメント(3b)が動作状態に制御されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電気スイッチ装置。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2009−510679(P2009−510679A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−532671(P2008−532671)
【出願日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際出願番号】PCT/EP2006/009426
【国際公開番号】WO2007/039224
【国際公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願人】(591183717)レオポルト・コスタール・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシヤフト (18)
【氏名又は名称原語表記】LEOPOLD KOSTAL GESELLSCHAFT MIT BESCHRANKTER HAFTUNG & COMPAGNIE KOMMANDITGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】