説明

電気光学装置及び電子機器

【課題】液晶表示装置等の電気光学装置において、高品質なカラー画像を表示する。
【解決手段】電気光学装置は、基板(10)に、赤色、緑色及び青色の各色に夫々対応する3個のサブ画素(70R,70G,70B)と、3個のサンプリングスイッチ(71R,71G,71B)と、3個のサブ画素及び3個のサンプリングスイッチを夫々互いに電気的に接続する3本のデータ線(6R,6G,6B)と、3個のサンプリングスイッチに夫々対応する3本の画像信号線(500)と、3個のサンプリングスイッチ及び3本の画像信号線を夫々互いに電気的に接続する3本の引き出し配線(72R,72G,72B)とを備え、3個のサンプリングスイッチのうち緑色に対応するサンプリングスイッチは、他の2個のサンプリングスイッチと比べて、3本の画像信号線の近くに配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば液晶表示装置等の電気光学装置、及び該電気光学装置を備えた、例えば液晶プロジェクター等の電子機器の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の電気光学装置として、例えば外部回路から画像信号線へ供給される画像信号に基づいて駆動される液晶装置がある。画像信号は、基板上の画素領域に配線された複数のデータ線に、画像信号線からサンプリング回路を介して供給される。サンプリング回路は、画素領域に周辺に位置する周辺領域に設けられており、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)等により構成されたサンプリングスイッチを備えている。例えば特許文献1では、隣接するサンプリングスイッチを互いに該サンプリングスイッチの長手方向に対して所定間隔を持って配置することにより、サンプリングスイッチ近傍における画像信号線とデータ線間の寄生容量を減少させる技術が提案されている。
【0003】
一方、この種の電気光学装置の一例として、R(赤)、G(緑)及びB(青)のサブ画素を有するカラー表示型の液晶装置がある。このようなカラー表示型の液晶装置では、1つの単位画素を3つのサブ画素に分けて、各サブ画素に対応する位置に、R、G及びBの3色のカラーフィルターが配置され、このR、G及びBの3色に対応する3つのサブ画素によって1つの単位画素を表示することで、カラー表示が可能となる。
【0004】
上述したカラー表示型の液晶装置では、R、G及びBのサブ画素の各々に対応して配線されるデータ線毎にサンプリングスイッチが設けられるので、基板上の周辺領域においてデータ線の配列方向に沿ってサンプリングスイッチを一列に配列することが困難になってしまう。この解決策として、上述した特許文献1の如く、複数のサンプリングスイッチは、データ線の配列方向に夫々配列されると共にデータ線が延びる方向に沿って互いにずれた複数列をなすように配置されることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−49331号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、上述したようなサンプリングスイッチを介してデータ線に画像信号が供給される場合、サンプリングスイッチまでの画像信号の伝達は、接続端子とサンプリングスイッチの間にレイアウトされた画像信号線と引き出し配線を介して行なわれ、サンプリングスイッチへ画像信号が供給される。このとき、接続端子からサンプリングスイッチまでの配線に関して存在する配線容量や他の配線との容量カップリングに起因する信号波形のなまりや電位変動によって、画像信号への悪影響が起こりやすい。特にカラー表示においてはこれらの悪影響が色によって異なり、G(緑)が最も目立ちやすく表示ムラの原因となる。これにより、画素領域における表示異常が生じてしまうおそれがあるという技術的問題点がある。
【0007】
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みなされたものであり、サンプリングスイッチまでの配線に生じ得る電位変動等による表示への悪影響が視認されにくく、高品質なカラー画像を表示可能な電気光学装置及び該電気光学装置を備えた電子機器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の電気光学装置は上記課題を解決するために、基板に、単位画素を構成する赤色、緑色及び青色の各色に夫々対応する3個のサブ画素と、前記3個のサブ画素に夫々対応する3個のサンプリングスイッチと、前記3個のサブ画素及び前記3個のサンプリングスイッチを夫々互いに電気的に接続する3本のデータ線と、前記3個のサンプリングスイッチに対して前記3個のサブ画素と反対側に設けられており、前記3個のサンプリングスイッチに夫々対応する3本の画像信号線と、前記3個のサンプリングスイッチ及び前記3本の画像信号線を夫々互いに電気的に接続する3本の引き出し配線とを備え、前記3個のサンプリングスイッチのうち前記緑色に対応するサンプリングスイッチは、他の2個のサンプリングスイッチと比べて、前記3本の画像信号線の近くに配置されている。
【0009】
本発明の電気光学装置によれば、基板に、単位画素を構成する赤色、緑色及び青色の各色に夫々対応する3個のサブ画素が備えられている。3個のサブ画素は、3本のデータ線を介して3個のサンプリングスイッチと夫々電気的に接続されている。3個のサンプリングスイッチの他端(即ち、データ線が接続される側と反対側)は、3本の引き出し配線を介して3本の画像信号線と夫々電気的に接続されている。尚、本発明の電気光学装置には、典型的には、上述した3個のサブ画素、3本のデータ線、3個のサンプリングスイッチ、3本の引き出し配線及び3本の画像信号線がそれぞれ複数設けられている。
【0010】
本発明の電気光学装置の動作時には、例えばデータ線駆動回路からサンプリング信号がサンプリング信号線を介して3個のサンプリングスイッチの各々のゲートに供給される。画像信号線に供給される画像信号は、3個のサンプリングスイッチにおいてサンプリング信号に応じて夫々サンプリングされて、3本のデータ線に対して供給される。他方で、例えば走査線駆動回路から走査信号が走査線に対して順次に供給される。これらにより、例えば画素スイッチング素子、画素電極、蓄積容量等を備えたサブ画素では、例えば液晶駆動等の電気光学動作がサブ画素単位で行われる。この結果、画素領域におけるカラー表示が可能となる。
【0011】
本発明では特に、3個のサンプリングスイッチのうち緑色に対応するサンプリングスイッチは、他の2個のサンプリングスイッチ(即ち、赤色及び青色に対応するサンプリングスイッチ)と比べて、3本の画像信号線の近くに配置されている。尚、緑色に対応するサンプリングスイッチは、3本の画像信号線のすべてに対して近くなるように配置される必要はなく、3本の画像信号線のうち緑色に対応する信号線に対して近くなるように配置されればよい。具体的には、緑色に対応するサンプリングスイッチと緑色に対応する画像信号線との距離が、赤色に対応するサンプリングスイッチと赤色に対応する画像信号線との距離、及び青色に対応するサンプリングスイッチと青色に対応する画像信号線との距離よりも短くなればよい。
【0012】
上述した構成によれば、緑色に対応するサンプリングスイッチに接続される引き出し配線の長さを、赤色及び青色に対応するサンプリングスイッチに接続される引き出し配線の長さよりも短くすることができる。従って、緑色に対応する配線を、配線容量による信号波形のなまりや、他の配線との容量カップリングに起因する電位変動が最も生じ難い配線とすることができる。
【0013】
ここで特に、人間の視感度(或いは視感効率)は、赤色及び青色に比べて緑色が高い。よって、緑色に対応する引き出し配線の電位変動を生じ難くすることで、電位変動が表示画像に及ぼす悪影響を効率的に低減させることができる。具体的には、画像信号に生じる“なまり”を低減できる。尚、赤色及び青色の各々に対応する引き出し配線における電位変動が生じたとしても、赤色及び青色は緑色に比べて人間の視感度が低いので、表示画像への悪影響は殆ど或いは実践上全くない。この結果、高品質なカラー画像を表示することが可能となる。
【0014】
以上説明したように、本発明の電気光学装置によれば、画像信号線や引き出し配線に生じ得る電位変動による表示への悪影響が視認されにくく、高品質なカラー画像を表示可能である。
【0015】
本発明の電気光学装置の一態様では、前記3個のサンプリングスイッチのうち前記青色に対応するサンプリングスイッチは、前記赤色に対応するサンプリングスイッチと比べて、前記画像信号線の遠くに配置されている。
【0016】
この態様によれば、赤色に対応する引き出し配線における電位変動を、青色に対応する引き出し配線における電位変動よりも小さくすることができる。ここで、青色は赤色に比べて人間の視感度が低いので、仮に赤色に対応するサンプリングスイッチが、青色に対応するサンプリングスイッチよりも各画像信号線から遠い側に配置された場合と比較して、引き出し配線に生じ得る電位変動による表示画像への悪影響を視認され難くすることができる。
【0017】
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記3個のサンプリングスイッチは夫々複数設けられており、前記3本のデータ線が沿う一の方向に交わる他の方向に夫々配列されると共に、前記一の方向に互いにずれて配置される。
【0018】
この態様によれば、赤色に対応するサンプリングスイッチ、緑色に対応するサンプリングスイッチ及び青色に対応するサンプリングスイッチは、それぞれ他の方向に沿う1列をなすように配列され、各列が一の方向に並んだ3列として配列される。よって、赤色に対応するサンプリングスイッチ、緑色に対応するサンプリングスイッチ及び青色に対応するサンプリングスイッチを、サブ画素よりも大きなサイズを有するTFT等により夫々構成しつつ、画素が配列される画素領域の周辺に位置する周辺領域に容易に配置することができる。
【0019】
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記3本の画像信号線の各々には、前記3本の引き出し配線のうち対応する引き出し配線が、複数電気的に接続されている。
【0020】
この態様によれば、3本の画像信号線の各々に、引き出し配線が複数電気的に接続されており、3本の画像信号線の各々からは、接続された複数の引き出し配線に対して、時系列で画像信号が順次供給される。このため、3本の画像信号線の数を、3本の引き出し配線の数(言い換えれば、3個のサンプリングスイッチの数、3本のデータ線の数、3個のサブ画素の数)よりも極めて少なくすることができる。
【0021】
上述した構成の場合、1本の画像信号線に複数の引き出し配線が接続されているため、引き出し配線における容量カップリングに起因する電位変動の影響は極めて大きなものとなる。従って、引き出し配線の電位変動を生じ難くすることで、電位変動が表示画像に及ぼす悪影響を効率的に低減させることができる。
【0022】
本発明の電気光学装置の他の態様では、前記基板の一辺に沿って設けられた複数の外部回路接続端子を備え、前記3本の画像信号線は、前記3本の引き出し配線と接続されない側において、前記複数の外部回路接続端子と夫々電気的に接続されている。
【0023】
この態様によれば、基板の一辺に沿って、基板外部の回路と電気的な導通を行うための複数の外部回路接続端子が設けられている。複数の外部回路接続端子には、例えばコネクタ等を介して接続配線が電気的に接続されることで、外部の回路との電気的な導通が実現される。
【0024】
本態様では、複数の外部回路接続端子は、3本の画像信号線と電気的に接続されている。よって、外部回路接続端子から入力された画像信号を、3本の画像信号線を介して、確実に3本の引き出し配線へと供給することができる。
【0025】
上述した外部回路接続端子を備える態様では、前記複数の外部回路接続端子及び前記3個のサンプリングスイッチを互いに直線的に結ぶ位置に重なるように設けられた周辺駆動回路を備え、前記3本の画像信号線は、前記周辺駆動回路を迂回するように設けられていてもよい。
【0026】
この場合、複数の外部回路接続端子及び3個のサンプリングスイッチを互いに直線的に結ぶ位置には、例えばデータ線駆動回路等の周辺駆動回路が設けられている。即ち、複数の外部回路接続端子及びサンプリングスイッチ間に周辺駆動回路が存在するように、夫々の部材が配置される。
【0027】
本態様では特に、3本の画像信号線は、周辺駆動回路を迂回するように設けられる。即ち、周辺駆動回路と重ならないように、複数の外部回路接続端子と3本の引き出し配線とを電気的に接続している。このため、3本の画像信号線の長さは、周辺駆動回路を迂回する分長くなる。よって、3本の画像信号線において生ずる容量カップリングに起因する電位変動は大きくなる。
【0028】
しかしながら本態様では、引き出し配線の電位変動を生じ難くすることで、電位変動が表示画像に及ぼす悪影響を効率的に低減させることができる。従って、高品質なカラー画像を表示可能である。
【0029】
本発明の電子機器は上記課題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置(但し、その各種態様も含む)を備える。
【0030】
本発明の電子機器によれば、上述した本発明に係る電気光学装置を具備してなるので、高品質なカラー表示を行うことが可能な、投射型表示装置、テレビ、携帯電話、電子手帳、ワードプロセッサー、ビューファインダー型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダー、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルなどの各種電子機器を実現できる。また、本発明の電子機器として、例えば電子ペーパーなどの電気泳動装置等も実現することも可能である。
【0031】
本発明の作用及び他の利得は次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】実施形態に係る液晶装置の構成を示す平面図である。
【図2】図1のH−H’線断面図である。
【図3】実施形態に係る液晶装置の電気的な構成を示すブロック図である。
【図4】実施形態に係る液晶装置のサンプリング回路周辺の構成を示す拡大平面図(その1)である。
【図5】実施形態に係る液晶装置のサンプリングトランジスタの具体的な配線レイアウトを示す拡大平面である。
【図6】実施形態に係る液晶装置のサンプリング回路周辺の構成を示す拡大平面図(その2)図である。
【図7】電気光学装置を適用した電子機器の一例たるプロジェクターの構成を示す平面図である。
【図8】電気光学装置を適用した電子機器の一例たる携帯電話の構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下では、本発明の実施形態について図を参照しつつ説明する。
【0034】
<電気光学装置>
本実施形態に係る電気光学装置について図1から図6を参照して説明する。尚、以下の実施形態では、本発明の電気光学装置の一例として駆動回路内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置を挙げて説明する。
【0035】
先ず、本実施形態に係る液晶装置の全体構成について、図1及び図2を参照して説明する。ここに図1は、本実施形態に係る液晶装置の構成を示す平面図であり、図2は、図1のH−H’線断面図である。
【0036】
図1及び図2において、本実施形態に係る液晶装置100では、本発明の「基板」の一例であるTFTアレイ基板10及び対向基板20が対向配置されている。TFTアレイ基板10及び対向基板20の間には液晶層50が封入されており、TFTアレイ基板10と対向基板20とは、画像表示領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により相互に接着されている。
【0037】
図1において、シール材52が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が、対向基板20側に設けられている。尚、本実施形態においては、画像表示領域10aの周辺を規定する周辺領域が存在する。言い換えれば、本実施形態では、TFTアレイ基板10の中心から見て、額縁遮光膜53より以遠が周辺領域として規定されている。
【0038】
周辺領域のうち、シール材52が配置されたシール領域の外側に位置する領域には、データ線駆動回路101及び外部回路接続続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられている。この一辺に沿ったシール領域よりも内側に、サンプリング回路7が額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。また、走査線駆動回路104は、この一辺に隣接する2辺に沿ったシール領域の内側に、額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。更に、TFTアレイ基板10上には、対向基板20の4つのコーナー部に対向する領域に、両基板間を上下導通材107で接続するための上下導通端子106が配置されている。これらにより、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的な導通をとることが可能とされている。
【0039】
図2において、TFTアレイ基板10上には、画素スイッチング用のTFTや走査線、データ線等の配線が作り込まれた積層構造が形成される。画像表示領域10aには、画素スイッチング用のTFTや走査線、データ線等の配線の上層に画素電極9がマトリクス状に設けられている。画素電極9上には、配向膜が形成されている。他方、対向基板20におけるTFTアレイ基板10との対向面上に、カラーフィルター26が各画素電極9に対向するように所定の厚みで形成されている。本実施形態では、1つの単位画素は、3つのサブ画素から構成されており、該サブ画素毎に上述した画素電極9、画素スイッチング用のTFT、カラーフィルター26等が設けられている。単位画素を構成する3つのサブ画素には、赤色(R)のカラーフィルター、緑色(G)のカラーフィルター及び青色(B)のカラーフィルターがそれぞれ設けられている。赤色のカラーフィルターは、赤色の光(即ち、例えば625〜740nmの波長を有する光)のみを通過させるカラーフィルターであり、緑色のカラーフィルターは、緑色の光(即ち、例えば500〜565nmの波長を有する光)のみを通過させるカラーフィルターであり、青色のカラーフィルターは、青色の光(即ち、例えば450〜485nmの波長を有する光)のみを通過させるカラーフィルターである。尚、カラーフィルター26は、TFTアレイ基板10側に設けられてもよい。
【0040】
対向基板20におけるTFTアレイ基板10との対向面上における互いに隣り合うカラーフィルター26間には遮光膜23が形成されている。遮光膜23は、例えば遮光性金属膜等から形成されており、対向基板20上の画像表示領域10a内で、例えば格子状等にパターニングされている。そして、カラーフィルター26及び遮光膜23上に形成された保護膜(図示省略)上に、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明材料からなる対向電極21が複数の画素電極9と対向してベタ状に形成されている。対向電極21上には配向膜が形成されている。また、液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなり、これら一対の配向膜間で、所定の配向状態をとる。
【0041】
尚、ここでは図示しないが、TFTアレイ基板10上には、データ線駆動回路101、走査線駆動回路104の他に、製造途中や出荷時の当該液晶装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路、検査用パターン等が形成されていてもよい。
【0042】
次に、本実施形態に係る液晶装置の電気的な構成について、図3を参照して説明する。ここに図3は、本実施形態に係る液晶装置の電気的な構成を示すブロック図である。
【0043】
図3に示すように、液晶装置100は、そのTFTアレイ基板10の中央を占める画像表示領域10aに、縦横に配線されたデータ線6(即ち、データ線6R、6G及び6B)及び走査線11を備え、それらの交点に対応してサブ画素70が形成されている。各サブ画素70は、液晶素子118の画素電極9、及び画素電極9をスイッチング制御するためのTFT30、並びに蓄積容量119を備えている。尚、本実施形態では、走査線11の総本数をm本(但し、mは2以上の自然数)とし、データ線6の総本数をn本(但し、nは2以上の自然数)として説明する。
【0044】
本実施形態では、単位画素80は、走査線11が延びる方向(即ち、X方向)に互いに隣り合う3つのサブ画素70(即ち、サブ画素70R、70G及び70B)により構成されている。対向基板20側に、サブ画素70Rの画素電極9に対向するように赤色のカラーフィルター26が設けられ、サブ画素70Gの画素電極9に対向するように緑色のカラーフィルター26が設けられ、サブ画素70Bの画素電極9に対向するように青色のカラーフィルター26が設けられている。これにより単位画素80毎のカラー表示が可能となっている。尚、本実施形態では、赤色、緑色及び青色のカラーフィルター26は、データ線6が延びる方向(即ち、Y方向)に沿うストライプ状に設けられている。一のデータ線6には、赤色、緑色及び青色のいずれかの色のサブ画素70が電気的に接続されている。即ち、データ線6Rには、赤色のサブ画素70Rが電気的に接続され、データ線6Gには、緑色のサブ画素70Gが電気的に接続され、データ線6Bには、青色のサブ画素70Bが電気的に接続されている。
【0045】
図3に示すように、液晶装置100は、そのTFTアレイ基板10上の周辺領域に、走査線駆動回路104、データ線駆動回路101、サンプリング回路7、引き出し配線72及び画像信号線500を備えている。
【0046】
走査線駆動回路104には、外部回路から外部回路接続端子102(図1参照)を介してYクロック信号CLY、反転Yクロック信号CLYinv、及びYスタートパルスDYが供給される。走査線駆動回路104は、YスタートパルスDYが入力されると、Yクロック信号CLY及び反転Yクロック信号CLYinvに基づくタイミングで、走査信号Y1、・・・、Ymを順次生成して出力する。
【0047】
データ線駆動回路101には、外部回路から外部回路接続端子102(図1参照)を介してXクロック信号CLX、反転Xクロック信号CLXinv及びXスタートパルスDXが供給される。データ線駆動回路101は、XスタートパルスDXが入力されると、Xクロック信号CLX及び反転Xクロック信号XCLXinvに基づくタイミングで、サンプリング信号S1、・・・、Snを順次生成して出力する。
【0048】
サンプリング回路7は、データ線6毎に設けられた複数のサンプリングトランジスタ71を備えている。より詳細には、サンプリング回路7は、赤色のサブ画素70Rに電気的に接続されたデータ線6R毎に設けられた複数のサンプリングトランジスタ71Rと、緑色のサブ画素70Gに電気的に接続されたデータ線6G毎に設けられた複数のサンプリングトランジスタ71Gと、青色のサブ画素70Bに電気的に接続されたデータ線6B毎に設けられた複数のサンプリングトランジスタ71Bとを備えている。サンプリングトランジスタ71R、71G及び71Bは、片チャネル型のTFTから夫々構成されている。尚、サンプリングトランジスタ71R、71G及び71Bは、は、本発明に係る「3個のサンプリングスイッチ」の一例である。サンプリングトランジスタ71R、71G及び71BのTFTアレイ基板10上におけるレイアウトについては、後に詳細に説明する。
【0049】
画像信号線500は、本実施形態では6本設けられている。6本の画像信号線500の各々には、赤色に対応する画像信号VIDR1及びVIDR2、緑色に対応する画像信号VIDG1及びVIDG2、並びに青色に対応する画像信号VIDB1及びVIDB2が夫々供給される。
【0050】
引き出し配線72は、サンプリング回路7及び画像信号線500を電気的に接続するための配線として設けられている。具体的には、赤色に対応する画像信号VIDR1及びVIDR2を供給する画像信号線500は、引き出し配線72Rを介して、サンプリングトランジスタ71Rに電気的に接続されている。緑色に対応する画像信号VIDG1及びVIDG2を供給する画像信号線500は、引き出し配線72Gを介して、サンプリングトランジスタ71Gに電気的に接続されている。青色に対応する画像信号VIDB1及びVIDB2を供給する画像信号線500は、引き出し配線72Bを介して、サンプリングトランジスタ71Bに電気的に接続されている。尚、引き出し配線72は、一本の画像信号線500に対して複数接続されている。
【0051】
図3中、一つのサブ画素70の構成に着目すれば、TFT30のソース電極には、画像信号が供給されるデータ線6が電気的に接続されている。一方、TFT30のゲート電極には、走査信号Yj(但し、j=1、2、3、・・・、m)が供給される走査線11が電気的に接続されると共に、TFT30のドレイン電極には、液晶素子118の画素電極9が電気的に接続されている。ここで、各サブ画素70において、液晶素子118は、画素電極9と対向電極21との間に液晶を挟持してなる。ここで、保持された画像信号がリークするのを防ぐために、蓄積容量119が、液晶素子118と並列に付加されている。
【0052】
走査線駆動回路104から出力される走査信号Y1、・・・、Ymによって、各走査線11は線順次に選択される。選択された走査線11に対応するサブ画素70において、TFT30に走査信号Yjが供給されると、TFT30はオン状態となり、当該サブ画素70は選択状態となる。液晶素子118の画素電極9には、TFT30を一定期間だけそのスイッチを閉じることにより、データ線6より画像信号が所定のタイミングで供給される。これにより、液晶素子118には、画素電極9及び対向電極21の各々の電位によって規定される印加電圧が印加される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。
【0053】
次に、本実施形態に係る液晶装置のサンプリングトランジスタのレイアウトについて、図4から図6を参照して説明する。ここに図4及び図6は夫々、実施形態に係る液晶装置のサンプリング回路周辺の構成を示す拡大平面図であり、図5は、実施形態に係る液晶装置のサンプリングトランジスタの具体的な配線レイアウトを示す拡大平面図である。
【0054】
図4に示すように、複数のサンプリング回路7(即ち、サンプリング回路7R、サンプリング回路7G及びサンプリング回路7B)は、単位画素80がマトリクス状に配列された画像表示領域10aの周辺に位置する周辺領域に、対応するサブ画素70の色別に、X方向に配列されると共にY方向に互いにずれて配置されている。具体的には、緑色に対応するサンプリング回路7GがX方向に配列され、該配列よりも画像信号線500からY方向に沿って遠い側に、赤色に対応するサンプリング回路7RがX方向に沿って配列され、該配列よりも画像信号線500からY方向に沿って遠い側に、青色に対応するサンプリング回路7BがX方向に沿って配列されている。
【0055】
即ち、本実施形態では、複数のサンプリング回路7(言い換えれば、サンプリングトランジスタ71)は、X方向に沿って1列として配列されるのではなく、対応するサブ画素70の色別にX方向に沿った3列として配列されている。このため、サブ画素70の配列ピッチが小さい場合でも、サンプリングトランジスタ71のサイズを十分に確保しつつ複数のサンプリングトランジスタ71を周辺領域に容易に配置することができる。
【0056】
図5において、サンプリングトランジスタ71Gに接続される引き出し配線72G(言い換えれば、サンプリングトランジスタ71Gのソース配線)は、サンプリングトランジスタ71Gを構成する半導体層におけるソース領域にコンタクトホール182gを介して電気的に接続されている。引き出し配線72Gは、サンプリングトランジスタ71Gに接続される側と反対の他端側において、対応する画像信号線500とコンタクトホール等を介して互いに電気的に接続されている(図3参照)。サンプリングトランジスタ71Gのドレイン配線71Gdは、サンプリングトランジスタ71Gを構成する半導体層におけるドレイン領域にコンタクトホール183gを介して電気的に接続されている。ドレイン配線71dは、そのサンプリングトランジスタ71Gに接続される側と反対の他端側において、対応するデータ線6Gとコンタクトホール181gを介して互いに電気的に接続されている。
【0057】
サンプリングトランジスタ71Rに接続される引き出し配線72R(言い換えれば、サンプリングトランジスタ71Rのソース配線)は、サンプリングトランジスタ71Rを構成する半導体層におけるソース領域にコンタクトホール182rを介して電気的に接続されている。引き出し配線72Rは、サンプリングトランジスタ71Rに接続される側と反対の他端側において、対応する画像信号線500と例えばコンタクトホールを介して互いに電気的に接続されている(図3参照)。サンプリングトランジスタ71Rのドレイン配線71Rdは、サンプリングトランジスタ71Rを構成する半導体層におけるドレイン領域にコンタクトホール183rを介して電気的に接続されている。ドレイン配線71rは、サンプリングトランジスタ71Rに接続される側と反対の他端側において、対応するデータ線6Rとコンタクトホール181rを介して互いに電気的に接続されている。
【0058】
サンプリングトランジスタ71Bに接続される引き出し配線72B(言い換えれば、サンプリングトランジスタ71Bのソース配線)は、サンプリングトランジスタ71Bを構成する半導体層におけるソース領域にコンタクトホール182bを介して電気的に接続されている。引き出し配線72Bは、サンプリングトランジスタ71Bに接続される側と反対の他端側において、対応する画像信号線500と例えばコンタクトホールを介して互いに電気的に接続されている(図3参照)。サンプリングトランジスタ71Bのドレイン配線71Bdは、サンプリングトランジスタ71Bを構成する半導体層におけるドレイン領域にコンタクトホール183bを介して電気的に接続されている。ドレイン配線71bは、サンプリングトランジスタ71Bに接続される側と反対の他端側において、対応するデータ線6Bとコンタクトホール181bを介して互いに電気的に接続されている。
【0059】
図5において、サンプリング信号線75は、同一の単位画素80を構成するサブ画素70G、70R及び70Bに対応するサンプリングトランジスタ71G、71R及び71Bの各々のゲート電極を含むように形成されている。サンプリング信号線75は、該ゲート電極を含む側と反対の他端側においてデータ線駆動回路101に電気的に接続されている(図3参照)。液晶装置100の動作時には、サンプリング信号線75にはデータ線駆動回路101から所定のタイミングでサンプリング信号Siが供給される。
【0060】
図4及び図5において、本実施形態では特に、緑色に対応するサンプリング回路7Gは、他のサンプリング回路7R及び7Bよりも画像信号線500に近い側に配置されている。
【0061】
よって、緑色に対応するサンプリングトランジスタ71Gに接続される引き出し配線72Gを、他のサンプリングトランジスタ71R及び71Bの各々に接続される引き出し配線72R及び72Bよりも短くすることができる。従って、サンプリングトランジスタ71G、71R及び71Bの各々に接続される引き出し配線72G、72R及び72Bのうち、サンプリングトランジスタ71Gの引き出し配線72Gを、配線容量による信号波形のなまりや他の配線との容量カップリングに起因する電位変動が最も生じ難いものとすることができる。
【0062】
これにより、赤色、青色及び緑色のうち人間の視感度が最も高い(即ち、人間の目が最も感知しやすい)緑色に対応するサンプリング回路7Gに電気的に接続された引き出し配線72Gにおける信号波形のなまりや電位変動を抑制することができる。ここで、赤色及び青色の各々に対応するサンプリング回路7R及び7Bに電気的に接続された引き出し配線72R及び72Bにおける電位変動が生じたとしても、赤色及び青色は緑色に比べて人間の視感度が低いので、表示への悪影響は殆ど或いは実践上全くない。この結果、高品質なカラー画像を表示することが可能となる。
【0063】
更に本実施形態では特に、青色に対応するサンプリング回路7Bは、赤色に対応するサンプリング回路7Rよりも画像信号線500から遠い側に配置されている。
【0064】
よって、赤色に対応するサンプリング回路7Rに電気的に接続された引き出し配線72Rにおける電位変動を、青色に対応するサンプリング回路7Bに電気的に接続された引き出し配線72Bにおける電位変動よりも低減できる。ここで、青色は赤色に比べて人間の視感度が低いので、仮に複数のサンプリングトランジスタ71Rが、複数のトランジスタ71Bよりも画像信号線500から遠い側に配置された場合と比較して、引き出し配線72に生じ得る電位変動による表示への悪影響を視認され難くすることができる。
【0065】
図6において、本実施形態に係る液晶装置の画像信号線500は、図4に示したようにデータ線駆動回路101を迂回するように設けられなくともよい。即ち、TFTアレイ基板10の側方の辺に沿って設けられた外部回路接続端子102と直線的に結ばれるようなものであってもよい。
【0066】
この場合には、画像信号線500の長さを短くできるため、配線全体で見た場合の引き出し配線72における容量カップリングの割合が大きくなる。従って、上述した本実施形態に係る効果は、より顕著に発揮されることとなる。
【0067】
以上説明したように、本実施形態に係る液晶装置によれば、引き出し配線72に生じ得る配線容量による信号波形のなまりや他の配線の影響による電位変動に起因する表示への悪影響が視認され難く、高品質な画像を表示可能である。
【0068】
尚、本実施形態においては、画像信号線についてサンプリング回路7に近いほうから赤色、緑色、青色の順に配置されている例で説明したが、緑色に対応する画像信号線を最もサンプリング回路7に近い位置に配置してもよく、それによりさらに引き出し配線72Gの長さを短くすることができるのでより効果的である。例えば画像信号線をサンプリング回路7に近いほうから緑色、赤色、青色のように配置にすることで人間の視感度を考慮した効果的な配置とすることができる。
<電子機器>
次に、上述した電気光学装置である液晶装置を各種の電子機器に適用する場合について説明する。
【0069】
先ず、この液晶装置をライトバルブとして用いたプロジェクターについて、図6を参照して説明する。ここに図6は、プロジェクターの構成例を示す平面図である。
【0070】
図6に示すように、プロジェクター1100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット1102が設けられている。このランプユニット1102から射出された投射光は、ライトガイド1104内に配置された3枚のミラー1106によって液晶パネル1110に入射される。
【0071】
液晶パネル1110の構成は、上述した液晶装置と同等であり、画像信号処理回路から供給されるRGBの画像信号で駆動されるものである。そして、この液晶パネル1110によって光が変調されることにより表示されるカラー画像が、投射レンズ1114を介して、スクリーン等に投写されることとなる。
【0072】
次に、上述した液晶装置を、携帯電話に適用した例について、図7を参照して説明する。ここに図7は、携帯電話の構成を示す斜視図である。
【0073】
図7において、携帯電話1300は、複数の操作ボタン1302とともに、上述した液晶装置を適用した表示部1005を備えるものである。
【0074】
尚、図6及び図7を参照して説明した電子機器の他にも、モバイル型のパーソナルコンピューターや、液晶テレビ、ビューファインダー型、モニタ直視型のビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等が挙げられる。そして、これらの各種電子機器に適用可能なのは言うまでもない。
【0075】
また本発明は、上述の実施形態で説明した液晶装置以外にも、シリコン基板上に素子を形成する反射型液晶装置(LCOS)、プラズマディスプレイ(PDP)、電界放出型ディスプレイ(FED、SED)、有機ELディスプレイ、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、電気泳動装置等にも適用可能である。
【0076】
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気光学装置、及び該電気光学装置を備えてなる電子機器もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0077】
6…データ線、7…サンプリング回路、10…TFTアレイ基板、10a…画像表示領域、11…走査線、20…対向基板、30…TFT、50…液晶層、70…サブ画素、71…サンプリングトランジスタ、72…引き出し配線、101…データ線駆動回路、102…外部回路接続端子、104…走査線駆動回路、500…画像信号線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に、
単位画素を構成する赤色、緑色及び青色の各色に夫々対応する3個のサブ画素と、
前記3個のサブ画素に夫々対応する3個のサンプリングスイッチと、
前記3個のサブ画素及び前記3個のサンプリングスイッチを夫々互いに電気的に接続する3本のデータ線と、
前記3個のサンプリングスイッチに対して前記3個のサブ画素と反対側に設けられており、前記3個のサンプリングスイッチに夫々対応する3本の画像信号線と、
前記3個のサンプリングスイッチ及び前記3本の画像信号線を夫々互いに電気的に接続する3本の引き出し配線と
を備え、
前記3個のサンプリングスイッチのうち前記緑色に対応するサンプリングスイッチは、他の2個のサンプリングスイッチと比べて、前記3本の画像信号線の近くに配置されている
ことを特徴とする電気光学装置。
【請求項2】
前記3個のサンプリングスイッチのうち前記青色に対応するサンプリングスイッチは、前記赤色に対応するサンプリングスイッチと比べて、前記画像信号線の遠くに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
【請求項3】
前記3個のサンプリングスイッチは夫々複数設けられており、前記3本のデータ線が沿う一の方向に交わる他の方向に夫々配列されると共に、前記一の方向に互いにずれて配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。
【請求項4】
前記3本の画像信号線の各々には、前記3本の引き出し配線のうち対応する引き出し配線が、複数電気的に接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電気光学装置。
【請求項5】
前記基板の一辺に沿って設けられた複数の外部回路接続端子を備え、
前記3本の画像信号線は、前記3本の引き出し配線と接続されない側において、前記複数の外部回路接続端子と夫々電気的に接続されている
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電気光学装置。
【請求項6】
前記複数の外部回路接続端子及び前記3個のサンプリングスイッチを互いに直線的に結ぶ位置に重なるように設けられた周辺駆動回路を備え、
前記3本の画像信号線は、前記周辺駆動回路を迂回するように設けられている
ことを特徴とする請求項5に記載の電気光学装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−95645(P2011−95645A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−251754(P2009−251754)
【出願日】平成21年11月2日(2009.11.2)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】