説明

電気抵抗タッチスクリーン・ディスプレイおよびシステム

【課題】信頼性が高く寿命の長い電気抵抗型タッチパネルを実現する。
【解決手段】タッチスクリーン・ディスプレイおよびタッチスクリーン・システムが提供される。タッチスクリーン400は、上面を有する下の剛性基板110と、剛性基板の上面に配置された複数の並列の伝導のスキャンライン210、410と、剛性基板の上面に配置された複数の並列の伝導のセンスライン230、420と、複数のスキャンラインとの複数のセンスラインの接合450に配置されて、複数のスキャンラインを複数のセンスラインから電気的に絶縁する、複数の誘電パッド250と、可撓性基板120の底面に配置された伝導機構300のアレイと、を有するがこれらに限定されるものではなく、ここで、可撓性基板が撓むとき、少なくとも1つの伝導機構が、複数の伝導スキャンラインの1つと、複数の伝導センスラインの1つとの間に伝導経路を完全にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 以下は、使用可能にされるスクリーンが表示するタッチおよびシステムに関して、特にタッチスクリーン・ディスプレイおよび改良された信頼性および寿命を備えるシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] タッチスクリーンは、ますますあらゆる種類の住居および商用表示製品で見られる。アナログ抵抗、デジタル抵抗、容量性基板および投影容量性(projective capacitive)および多くの他のアナログ抵抗、デジタル抵抗、容量性基板および投影容量性(projective capacitive)および多くの他のタッチスクリーン技術がある。各々の技術は、競争している技術に対してその利点および不利な点を有する。電気抵抗タッチスクリーンは、活性化方法に関して最も広い範囲を享受する。それらは、タッチ基板を起動させるために充分な圧力を印加できる指、スタイラス、指のつめ、手袋をはめられた手またはいかなるオブジェクトにより作動されることができる。対照的に、投影された容量タッチスクリーンは、実質的に無限の寿命を楽しむが、それらは、指または他の伝導のオブジェクトにより起動できるだけである。それらは一般的なスタイラスではよく作用せず、それらが全てのタイプの手袋によって作用するというわけではない。これは、それらを極めて冷たい環境での使用またはオペレータが手袋を着用している環境にとって困難にする。赤外線タッチスクリーンが、電気抵抗タッチスクリーンの寿命問題を解決し、手袋をはめられた手またはスタイラスで使うことができる。しかし、それらは赤外線ビームアレイの範囲内を通過するオブジェクトによって、不注意に起動する。例えば、鉛筆があまりに密接に少し表示基板に保持される場合、赤外線タッチパネルは押圧イベントを記録できる。この異物起動は一般に「スクリーンで飛ぶ(fly on the screen)」と称され、航空電子工学制御システムのようなタッチスクリーンに関する臨界制御アプリケーションの問題であり得る。投影容量、表面容量および赤外線タッチスクリーンは、タッチスクリーン内のアイテムを可能にし、または、選択するのにアクティベーション力を要求せず、電気抵抗タイプ・タッチスクリーンは特定のアクティベーション力を達成するために調整されることができる。アクティベーション力が、ユーザによって、意図的でないタッチを排除するのを助けるので、アクティベーション力の必要条件は、臨界制御アプリケーションの電気抵抗タッチスクリーンに関する利点である。
【0003】
[0003] しかしながら、現在の電気抵抗タッチスクリーンは、典型的には、他のタッチスクリーン技術と比較して最も短い寿命を提供する。従来のマトリックス電気抵抗タッチスクリーンでは、下側基板は、1セットの回路配線を包含し、可撓性上部基板は、方位が下側基板の導体に対して直角である回路配線の配列を含む。上部基板が押圧されるとき、上部基板のトレースは、下側基板のトレースに電気的に短絡される。短絡した導体の特徴に基づいて、コントローラはX-Y位置を決定する。しかしながら、導体の上部アレイは、撓曲し、上部基板の繰り返されたプレスにわたって延びて、時間とともに損害を受け得る。反復的に撓曲させることは、回路配線の応力クラックを誘発し、クラックの場所でタッチパネルの故障を結局引き起こす。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
[0004] 典型的な実施形態は、以下の図面とともに以下に記載され、同様の参照番号は同様のエレメントを示す。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】[0005] 図1は、実施形態による典型的なタッチスクリーン・システムである。
【図2】[0006] 図2は、実施形態によるタッチスクリーン・システムのための典型的な剛性基板である。
【図3】[0007] 図3は、実施形態によるタッチスクリーン・システムのための典型的な他の可撓性基板である。
【図4】[0008] 図4は、実施形態による典型的な他のタッチスクリーン・システムである。
【図5】[0009] 図5は、実施形態による典型的なさらにもう一つのタッチスクリーン・システムである。
【図6】[0010] 図6は、実施形態による典型的なさらにもう一つのタッチスクリーン・システムである。
【図7】[0011] 図7は、実施形態による典型的なさらにもう一つのタッチスクリーン・システムである。
【図8】[0012] 図8は、実施形態による典型的なさらにもう一つのタッチスクリーン・システムである。
【図9】[0013] 図9は、実施形態による典型的なタッチスクリーン・システムの接合の横断面である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
[0014] さまざまな典型的な実施形態による、電気抵抗タイプ・タッチスクリーン・ディスプレイおよびシステムが、提供される。以下に詳述するように、タッチスクリーンは、上面を有する下の剛性基板と、剛性基板の上面に配置された複数の並列の伝導のスキャンラインと、剛性基板の上面に配置された複数の並列の伝導のセンスラインと、複数のスキャンラインとの複数のセンスラインの接合に配置されて、複数のスキャンラインを複数のセンスラインから電気的に絶縁する、複数の誘電パッドと、可撓性基板の底面に配置された伝導機構のアレイと、を有するがこれらに限定されるものではなく、ここで、可撓性基板が撓むとき、少なくとも1つの伝導機構が、複数の伝導スキャンラインの1つと、複数の伝導センスラインの1つとの間に伝導経路を完全にする。
【0007】
[0015] タッチスクリーンがスキャンラインおよびセンスラインの両方を剛性基板に配置し、上の可撓性基板の複数の電気的絶縁された伝導機構を使用するので、更に詳細に下で議論するように、従来の電気抵抗タイプ・タッチスクリーンと比較して、タッチスクリーンの信頼性および寿命が改善した。
【0008】
[0016] 図1は、実施形態による典型的なマトリックス電気抵抗タッチスクリーン100を例示する。タッチスクリーンは、剛性基板110および可撓性基板120を含む。例えば、剛性基板110は、ガラスまたはプラスチックから作られることが可能である。例えば、可撓性基板120はガラス、プラスチックまたはフィルムから作られることができる。タッチスクリーン100はまた、ユーザから印加された力を剛性基板110および可撓性基板120の別々にする複数のスペーサ130を含む。スペーサは、円柱形ポストまたは誘電可撓性剛性球形であってよく、タッチ表面全体のサイズおよび分布が、2つの基板間の間隔を保証し、またタッチ起動力を制御するのを助ける。スペーサは、タッチパネルの上下の表面の間の一貫したギャップ厚さを確実にするためにタッチパネルの表面領域にわたって一様に分布することができる。ディスプレイ表面に光学的アーティファクトが現れなくするように、スペーサ・サイズは十分に小さいべきである。スペーサ材料の屈折率は、それらの可視性を最小化するよう選ばれる。タッチスクリーン100は、更に詳細に下で議論するように、タッチスクリーンエレクトロニクスを制御するためにコントローラ140を更に含む。
【0009】
[0017] 図2は、実施形態によるタッチスクリーン200に関する典型的な剛性基板110を例示する。剛性基板110は、例えば、フォトリソグラフィ印刷またはダイレクト印刷を介して、それに対して取り付けられた複数のスキャンライン210を含む。タッチスクリーンの使うことができる領域の外の接着剤の周辺部結合が、剛性基板110を可撓性基板120に取り付けるために用いることができる。スキャン及びセンシングがアナログロケーション検出を採用することができ、相対的なタッチ位置は、印加されたスキャン電圧の測定された微小な電圧として検出され、または、デジタルロケーション検出が採用され、スキャン/センスグリッドポイントで閾値電圧を超える信号の存在が、そのポイントでタッチイベントを意味し、閾値電圧を下回る信号は、そのポイントではタッチイベントはなかったことを意味する。伝導のスキャンライン210およびセンスライン230は、アナログセンシングのために固定された抵抗導体から造られ、または、それらは高い伝導性の酸化亜鉛、酸化アルミニウム、カーボンナノチューブ、または、デジタルタッチセンシングのためのマイクロワイヤ(microwires)から造られることが可能である。スキャンライン210は、いかなる導電材料から作られても良い。ある実施形態では、例えば、スキャンライン210は、インジウム・スズ酸化物(「ITO」)から作られることができる。他の実施形態では、スキャンライン210は、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、カーボンナノチューブ、伝導インク、マイクロワイヤまたはそれの組合せからも作られる。スキャンライン210の各々は、対応するスキャンドライバ220に接続している。更に詳細に下で議論されるように、スキャンドライバ220は、そのそれぞれのスキャンライン210にわたって予め定められた励起信号を配置する。ある実施形態では、例えば、単一のスキャンドライバ220だけは、一度にそのそれぞれのスキャンライン210に沿って能動的に励起信号を配置できる。例えば、スキャンドライバ220は、タッチスクリーン200の頂部から底部へ、底部から頂部へ、若しくは、他のアレンジされ又はランダムなオーダーで、それらのそれぞれのスキャンライン210にわたって励起信号を連続的に配置できる。
【0010】
[0018] 剛性基板110もまた、複数のセンスライン230を含む。センスライン230は、いかなる導電材料からも作ることができる。ある実施形態では、例えば、センスライン230はITOから作ることができる。他の実施形態では、スキャンライン210は、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、カーボンナノチューブ、伝導インク、マイクロワイヤまたはそれらの組合せからも作られる。センスライン230の各々は、対応するセンスアンプ240に接続している。更に詳細に下で議論されるように、各々のセンスアンプ240は、スキャンドライバ220によって、予め定められた励起信号出力に関するモニタリングができる。
【0011】
[0019] スキャンライン210およびセンスライン230は、誘電パッド250によって、互いに電気的に絶縁される。図2では、誘電パッド250より上に配置されているスキャンライン210および誘電パッド250の下に配置されているセンスライン230を例示するが、それらのそれぞれの位置は逆転できる。更に、図2において例示される実施形態が水平に動作しているスキャンライン210および垂直に動作しているセンスライン230を例示するが、スキャンドライバ220およびセンスアンプ240と一緒に、それらのそれぞれの配置は逆転できる。更に、スキャンライン210およびセンスライン230が、互いに並列に各々配置されて、各々に関して垂直であるが、更に詳細に下で議論されるように、他の構成も使うことができる。例えば、スキャンライン210は、センスライン230に関して90°以外の角度で方位付けされることができる。センスライン230に関してスキャンライン210を曲げること、または、スキャンおよびセンスラインの全てのアレイを曲げることは、ディスプレイの光学干渉効果(例えばモアレ)を減らすことができる。
【0012】
[0020] 図3は、実施形態による典型的な可撓性基板120を例示する。可撓性基板120は、その上に取り付けられる複数の電気伝導機構300を含む。各々の伝導機構300は、互いに電気的に絶縁される。伝導機構300は、いかなる導電材料からも作られることが可能である。ある実施形態では、例えば、伝導機構300は、ITOから作られることが可能である。スキャンライン210およびセンスライン230と同様に、伝導機構300はまた、亜鉛酸化物、酸化アルミニウム、カーボンナノチューブ、伝導インク、マイクロワイヤまたはそれらの組合せから作られてもよい。ある実施形態では、例えば、スキャンおよびセンスラインはITOでできていることがありえ、伝導機構300は、伝導性のカーボンナノチューブフィルムでできることがありえる。伝導機構300は、更に詳細に下で議論されるように、スキャンライン210およびセンスライン230が交差または接合を形成するところに対応するパターンの可撓性基板120に沿って配置されることができる。
【0013】
[0021] 可撓性基板120が、(導電材料の固体シートよりむしろ)複数の伝導機構300を使用するので、タッチスクリーンはより長い寿命を有しそうである。例えば、タッチパネルが作動するとき、伝導機構300を使用するタッチスクリーンは、機構サイズ以上の小さい機械的応力を経験し、下に横たわる基板は、接触圧によって、変形する。個々の伝導機構に印加される小さい機械的応力は、それらが、従来のタッチパネルにおいて、使用される連続導電性シートおよびトレースと比較して、長いライフサイクルを提供することを可能にする。繰り返し撓んだ後、固体導体シートにヒビが入るので、固体導体シートスタイルタッチスクリーンは、その後故障する傾向があり、可撓性上部基板に沿ってスキャンラインかセンスラインを取り付ける典型的なマトリックス抵抗タイプタッチスクリーンディスプレイも同様である。
【0014】
[0022] 伝導機構300は、様々な形状のいずれかの中でありえる。伝導機構の形状の例としては限定されないが、円形、長円形、正方形、星、プラスおよび十字形である。しかし、いかなる形状も、使うことができる。伝導機構300の寸法は、誘電パッド250の寸法、可撓性基板120の柔軟性および所望のアクティブなタッチ位置の密度に依存する。スキャンおよびセンス・アレイのアナログ・タイプ・ドライブおよびデジタル・タイプ・ドライブの両方で、機構の形状およびアレンジメントのいかなる組合せも使うことができる。
【0015】
[0023] 図4は、剛性基板110および可撓性基板120が、例示のタッチスクリーン400に関する一つの実施形態に従って、どのように相互に作用するかについて説明する。可撓性基板120が押し下げられるとき、伝導機構300は、スキャンライン210およびセンスライン230を接触させ、伝導経路がスキャンドライバ220およびセンスアンプ240の間でつくられる。例えば、接合450の特徴300が、対応するスキャンライン410およびセンスライン420と接触する場合、伝導経路はスキャンドライバ430およびセンスアンプ440の間でつくられる。図4に示すように、各々の伝導機構300が、対応する誘電パッド250を越えて延びるので、可撓性基板が、ユーザによって、押し下げられるにつれて、伝導機構300は、センスライン230(それは、本実施形態におけ誘電パッド250の下に配置される)と接触する。伝導機構300の寸法は、誘電パッド250の寸法、スペーサドット/ポストおよび可撓性基板120の柔軟性のサイズおよび密度によって変化する。例えば、可撓性基板120が非常に柔軟で、および/または、誘電パッド250が比較的小さいサイズを有し、更に、より高密度タッチ位置設計が望まれるとき、伝導機構300は、大きさを小さくできる。対照的に、可撓性基板120がより柔軟でなく、および/または、誘電パッド250が比較的大きなサイズを有する場合、伝導機構300はより大きくすることができる。
【0016】
[0024] センスアンプ240が励起信号を受けるのに基づいて、コントローラ480は、対応するセンスアンプ240により検出される電圧に基づいてタッチ入力の位置を判断できる。例えば、タッチが接合450にある場合、スキャンドライバ430からセンスアンプ440までの材料の長さのための抵抗の量は、例えば、タッチが接合460にある場合の、スキャンドライバ470からセンスアンプ440まで材料の長さのために抵抗の量より少ないであろう。したがって、センスアンプ440によって受け取られる電圧は、所定のセンスアンプ240に関してスキャンライン210とセンスライン230との間の各々の接合に関して異なる。もう一つの実施形態では、スキャンドライバ220が、一度にそれらのそれぞれのスキャンライン211に沿って予め定められた刺激を配置するとき、コントローラ480は、それぞれのセンスアンプ240が励起信号を受信するとき、どのスキャンドライバ220が活性化したかに基づいてタッチの位置を判断できる。この構成は、コントローラ480が、同じセンスライン240に沿って多数のタッチを感知することができるので、タッチスクリーン400がマルチ・タッチスクリーンであるのを許容する。
【0017】
[0025] 図5は、実施形態による典型的なタッチスクリーン500の他のシステムを例示する。タッチスクリーン500は、剛性基板上の複数のスキャンライン510を含み、スキャンドライバ520に接続される。タッチスクリーン500は、センスアンプ540に接続され、剛性基板上の複数のセンスライン530と、センスライン530からスキャンライン510を電気的に絶縁する複数の誘電パッド550とを包含する。タッチスクリーンはまた、可撓性基板上の複数の伝導機構560を含む。伝導機構560が連続的であり(すなわち単一の部分)、それらが各々のエレメントがどのように相互作用するかについて説明するためにスキャンライン510、センスライン530および誘電パッド550の後で単に表示される点に留意する必要がある。図5に示すように、伝導機構560は、長円形の形状である。機構560は、誘電パッド550の下にある導体(この例では、センスライン530)の方向に、延びる。センスライン530に沿った機構560の拡張は、所定のスキャンドライバおよびセンスアンプ間の伝導経路がつくられる領域を増やす。
【0018】
[0026] 図6は、実施形態による典型的なさらにもう一つのタッチスクリーン・システム600を例示する。タッチスクリーン600は、対応するスキャンドライバ620に接続している剛性表面上に複数のスキャンライン610を含む。タッチスクリーンは、センスアンプ640に接続している剛性表面上に複数のセンスライン630を更に含む。タッチスクリーン600はまた、スキャンライン610をセンスライン630から電気的に絶縁するスキャンライン610およびセンスライン630の接合で複数の誘電パッド650を含む。上記した実施形態と同様に、タッチスクリーン600もまた、可撓性基板に載置される複数の伝導機構660を含む(図示せず)。伝導機構660が連続的(すなわち単一の部品)であり、それらが単に、各々の要素がどのように相互作用するかについて例示するためにスキャンライン610、センスライン630および誘電パッド650の後で表示されるだけの点に留意する必要がある。可撓性基板が押し下げられるとき、伝導機構660は、スキャンライン610とセンスライン630の両方と接触し、少なくとも一つのスキャンライン610および体温するスキャンドライバ620およびセンスライン630および対応するセンスアンプ640の間に伝導経路を作成する。図5において例示される伝導機構560とは対照的に、図6において例示される伝導機構660は、スキャンライン610およびセンスライン630に沿って方位付けされた位置に置かれ、それは電気的接点を作ることができる増加する領域のために、より大きな信頼性を提供できる。図6において例示される実施形態は、スキャンライン610およびセンスライン630の両方を通じて延びる異なる形状の伝導機構660のいくつかの実施形態を例示する。図6は、プラス記号(すなわち、2つの重なり合う長方形)および2つの重なり合う長円形のような4点星型のような形状の導電基板660を例示するが、他の形状も使用可能である。更に、図6において例示される実施形態では、3つの異なる形づくられた伝導機構660が例示されるが、異なる基板形状のいかなる組合せも使うことができる。さらに、他の実施形態では、同じ形状を有する異なる大きさの伝導機構が、同じタッチスクリーンに実装されることができる。
【0019】
[0027] 実施形態による図7は、典型的なさらにもう一つのタッチスクリーン・システム700を例示する。タッチスクリーン700は、対応するスキャンドライバ720に接続している剛性表面上の複数のスキャンライン710を含む。タッチスクリーンは、センスアンプ740に接続している剛性表面上の複数のセンスライン730を更に含む。タッチスクリーン700もまた、スキャンライン710をセンスライン730から電気的に絶縁する、スキャンが710およびセンスライン730の接合に複数の誘電パッド750を含む。上記した実施形態と同様に、タッチスクリーン700もまた可撓性基板に載置される複数の伝導機構760を含む(図示せず)。伝導機構760が連続的(すなわち単一の部品)であり、それらが、各々のエレメントがどのように相互作用するかについて説明するためにスキャンライン710、センスライン730および誘電パッド750の後で単に表示されるだけである点に留意する必要がある。可撓性基板が押し下げられるとき、伝導機構760が、スキャンライン710とセンスライン730の両方と接触し、少なくとも一つのスキャンライン710および対応するスキャンドライバ720およびセンスライン730および対応するセンスアンプ740の間に伝導経路を形成する。この実施形態では、スキャンライン710およびセンスライン730は互いに垂直であるが、スキャンライン710およびセンスライン730の接合が千鳥状であり、所定のスペースのより多くの接合を許容する。例えば、図7において例示される実施形態では、センスライン730のいかなる2本の隣接したカラムに関して、伝導表面がセンスライン730に沿って配置される接合は、異なる緯度にある。例えば、実施形態の1つの利点は、スキャンライン710とセンスライン730と間の接合のより多くの数が、タッチスクリーンのタッチ-センスレゾリューションを増やすということである。さらに、追加的な接合が、タッチスクリーン700の信頼性および寿命を増やすことができた。
【0020】
[0028] 実施形態による図8は、典型的なさらにもう一つのタッチスクリーン・システム800を例示する。タッチスクリーン800は、対応するスキャンドライバ820に接続している剛性表面上の複数のスキャンライン810を含む。タッチスクリーンは、センスアンプ840に接続している剛性表面上の複数のセンスライン830を更に含む。タッチスクリーン800もまた、スキャンライン810をセンスライン830から電気的に絶縁する、スキャンが810およびセンスライン830の接合で、複数の誘電パッド850を含む。上記した実施形態と同様に、タッチスクリーン800もまた、可撓性基板に載置する複数の伝導機構860を含む(図示せず)。伝導機構860が連続的(すなわち単一の部品)であり、それらが各々の要素がどのように相互作用するかについて例示するために、スキャンライン810、センスライン830および誘電パッド850の後で単に表示されるだけの点に留意する必要がある。可撓性基板が押し下げられるとき、伝導機構860は、スキャンライン810とセンスライン830との両方と接触し、少なくとも一つのスキャンライン810および対応するスキャンドライバ820およびセンスライン830および対応するセンスアンプ840の間に伝導経路を形成する。この実施形態では、図7のそれらと同様に、スキャンライン810およびセンスライン830の間の接合は千鳥状である。しかし、センスライン830が、垂直に構成され、スキャンライン810は、接合の隣接した行(row)の間で角張って波打つ(例えば、ジグザク)。他の実施形態では、例えば、スキャンライン810は、接合の3つ以上の行(row)の間で角張って波打つことができる。さらに別の態様では、例えば、センスライン830は、多数の行(row)または接合にわたって角張って波打つことができ、システムによって要求されるセンスアンプ840の数を減らす。もう一つの実施形態では、例えば、スキャンライン810およびセンスライン830は、角張って波打つことができる。
【0021】
[0029] 接合の多数の行にわたってスキャンライン810を角張って波立たせる(angularly undulating)ことにより、スキャンドライバ820の数を減らすことは、全てのスキャンラインにわたって励起信号を配置することを要求すると共に、タッチスクリーンは、タッチ-センシングレゾリューションを改善した。例えば、図7の構成と比較して、図8において例示される実施形態は、多くのスキャンドライバの半分で実行されることができる。例えば、構成は、少数の行が必要な高解像度の広いアスペクト比ディスプレイで役立ち得る。
【0022】
[0030] 図9は、実施形態による典型的なタッチスクリーン・システム900の接合の断面図である。接合は、剛性表面110に配置されたスキャンライン910およびセンスライン930を含む。接合はまた、スキャンが910およびセンスライン930が交わり、スキャンライン910をセンスライン930から電気的に絶縁する誘電パッド950を含む。接合はまた、可撓性基板120に載置される伝導機構960を含む。可撓性基板120が押し下げられるとき、伝導機構960は、スキャンライン910およびセンスライン930の両方と接触し、スキャンライン910および対応するスキャンドライバおよびセンスライン930および対応するセンスアンプの間に伝導経路を作成する。
【0023】
[0031] 用語「典型的な」は、本願明細書において一例を表し、いかなる数の代替物をも有することができる。「典型的に」として本願明細書において記載されてる実装は、必ずしも好まれて解釈されなければならないというわけではなく、または他の実施態様に勝る利点がなければならないというわけではない。
【0024】
[0032] 典型的ないくつかの実施形態が前述の説明に示されたにもかかわらず、非常に多くの変形実施形態があり、等価なバリエーションが存在すると認められなければならず、本願明細書において、示される実施形態はいかなる形であれ範囲、適用性または本発明の構成を制限することを目的としない。反対に、特許請求の範囲およびその均等の範囲から逸脱することなく、ここに記載した種々の特徴の機能およびアレンジメントで種々の変更をなすことができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トップ面を備えた剛性基板と、
前記剛性基板の上面に配置された複数の並列伝導スキャンラインと、
前記剛性基板の上面に配置された複数の並列伝導センスラインと、
複数のセンスラインから複数のスキャンラインを電気的に絶縁する複数のセンスラインと複数のスキャンラインとの接合に配置された複数の誘電パッドと、
剛性基板の上面に向けられた底面を備えた可撓性基板と、
互いに電気的に絶縁され、可撓性基板の底面上に配置された複数の伝導機構と、
を有し、
前記可撓性基板が撓むとき、前記伝導機構の少なくとも1つが、複数の伝導スキャンラインの1つと、複数の伝導センスラインの1つとの間で伝導経路を完全にするように、前記複数の伝導機構が配置される、ことを特徴とするタッチスクリーン。
【請求項2】
前記伝導機構が円形であることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンディスプレイ。
【請求項3】
前記伝導機構が長円形であり、各長円形伝導機構の長軸が、複数の並列伝導スキャンラインまたは複数の伝導センスラインの1つに沿って向けられることを特徴とする請求項1に記載のタッチスクリーンディスプレイ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−174277(P2012−174277A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−35283(P2012−35283)
【出願日】平成24年2月21日(2012.2.21)
【出願人】(500575824)ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド (1,504)
【Fターム(参考)】