説明

電気機器消耗品の偽造防止方法及びその偽造防止機能を有する電気機器消耗品

本発明は、電気機器消耗品の偽造防止方法に関する。本方法は、電気機器の取り付け構造の外面、及び電気機器におけるケースに消耗品を取付けるための位置のそれぞれ嵌合面に、相互嵌合の凸部又は凹部の商標の形状の嵌合構造を有する。即ち、電気機器の取り付け構造の外面に設置された取り付け嵌合構造は、電気機器取り付け構造との嵌合面に凹形/凸形の製品商標の形状を有し、電気機器消耗品を電気機器製品に取り付けると、消耗品の取り付け構造における嵌合面の凹形/凸形の製品商標の形状は、電気機器製品消耗品の取り付け位置に相応する位置に設置された対応する取り付け嵌合面にある凹形/凸形の製品商標の形状と相互に一致した後、電気機器消耗品が正しい位置に取り付けられていた場合には正常に使用することができ、さもなければ、電気機器消耗品が、正しい位置に取り付けられないために、正常に使用することができないことを特徴とする。同時に、本発明には、偽造防止機能を有する電気機器消耗品が開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気機器の消耗品の偽造防止方法、及びその偽造防止機能を有する電気機器の消耗品に関する。
【背景技術】
【0002】
電気機器の消耗品製品とは、例えばトナーカートリッジやインクカートリッジなどプリンターやコピー機の付属品であり、同時に低価格の消耗品である。それらは使用寿命が短く、交換頻度が高く、しかも、単独に作用効果を奏することができず、プリンターやコピー機と併用しなければならない。従来の電気機器消耗品は自身に偽造防止機能を有さず、製品を識別するための商標は、一般的にラベルやダイカストの方法にて消耗品のケース又は外包装に付けられる。よって、製品が外ケース又は外包装を取り除かれた後、それ自身は一般の消費者に顕著な区別を与え難い。製品の外ケース又は外包装の技術的な内容は少なく、偽造が容易であり、且つ偽造コストが安い。著名なブランドを偽造する行為は巨大な利潤空間を有し、もう一方で偽造製造や偽造販売行為は、法律の制裁の隙間で行われている。市場には大量の偽造された著名商標の電気機器消耗品の偽造製品が現れ、オリジナル(元)のブランドの製品市場に大きな衝撃をもたらしている。商標権の侵害に対する処罰効率の向上、及び強化がなされるので、偽造製造且つ偽造販売者は電気機器消耗品に商標を付けない中性商品を製造し、その他の取次ぎ販売者に販売し且つ商標ラベルを貼り、及び包装することにより、偽造製造と偽造販売を分け、商標権の侵害に対する処罰を回避し、間接的に他人の知的財産権を侵害した。このような行為に対して、中性製品(汎用製品)が自身に偽造防止機能を有していないので、関係のある法執行機関は偽造製造のもとを調査しにくくなり、執行の難しさを増やし、電気機器消耗品の偽造が抑制できないという事態を招く。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の一つの目的は、電気機器の消耗品の偽造防止方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の上述の目的は以下の技術的解決手段により達成される。即ち、電気機器消耗品の偽造防止方法であって、電気機器の取り付け構造の外面、及び電気機器におけるケースに消耗品を取付けるための位置にそれぞれ嵌合面に相互嵌合の凸部又は凹部の商標の形状を有する嵌合構造を設置し、即ち、電気機器の取り付け構造の外面に設置された取り付け嵌合構造は、電気機器取り付け構造との嵌合面に凹形/凸形の製品商標の形状を有し、前記電気機器の消耗品を電気機器製品に取り付けられると、前記消耗品の取り付け構造における嵌合面の凹形/凸形の製品商標の形状は、電気機器製品の消耗品の取り付け位置に相応する位置に設置された対応する取り付け嵌合面にある凸形/凹形の製品商標の形状と相互に一致した後に、電気機器の消耗品が正しい位置に取り付けられ、正常に使用することができる。さもなければ、電気機器の消耗品が正しい位置に取り付けられず、正常に使用することができないことを特徴とする。
【0005】
本発明は以下の改良を行うことができる。即ち、前記電気機器の消耗品と電気機器との取り付け嵌合構造は、スイッチ接点方式を用いて、電気機器のケース内の消耗材の取り付けの嵌合構造は、弾性的スイッチ接点のように設置し、接点の端面に凸形/凹形の製品商標の形状を有し、電気機器の消耗品の取り付け構造の外面に設置された取り付け嵌合構造は、前記弾性的スイッチ接点に嵌合するスイッチ接点であり、前記弾性スイッチ接点と接触するために、当該接点の端面に前記弾性的スイッチ接点の製品商標の形状に嵌合する相補的な形状があり、両者の嵌合は電気機器の起動のスイッチの一つとして、電気機器の消耗品が正しい位置に取り付けられ、スイッチに電気機器の動作回路が接続されることができる。
【0006】
本発明のもう一つの目的は、偽造防止機能を有する電気機器の消耗品を提供することである。
【0007】
本発明の上述の目的は、以下の技術的解決手段により達成される。即ち、偽造防止機能を有する電気機器消耗品であって、前記電気機器消耗品の取り付け構造の外面に凹形/凸形の嵌合構造が設置され、当該凹形/凸形の構造は、当該消耗品を使用する電機機器製品の当該消耗品を取り付ける相応の位置に設置された凸形/凹形の構造に適合し、両者が電気製品の嵌合関係を有する凹凸の構造、又はオスメス型テンプレート嵌合構造と呼ばれる構造、即ち凸形の構造はオス型テンプレートであり、凹形の構造はメス型テンプレートである構造が構成され、前記凹形/凸形はすべて製品の商標を版型(型、テンプレート)として用いて作られ、前記の電気機器消耗品を電気機器製品内に取り付けると、前記電気機器消耗品の商標の版型で作製された凹形/凸形の嵌合構造は、電気機器製品上の相応する位置に対応した商標の形状の凸形/凹形の嵌合構造と一致することを特徴とする。
【0008】
本発明では、電気機器消耗品の取り付け構造の中に製品商標を導入したので、電気機器消耗品製品が製品の商標を有しなければならない。さもなければ、電気機器消耗品は電気機器製品に使用することができず、これは偽造製造者が偽造すれば、必ずオリジナルのブランド製品の商標権を侵害することとなる。このように偽造製造且つ偽造販売者は商標を有しない電気機器消耗品の中性製品(汎用製品)を製造することにより法律を回避する問題を解決するには有利であるが、本発明の電気機器消耗品製品は、一定の機能を有することだけでなく、偽造防止及び偽造製造且つ偽造販売の行為を取り締まる作用を奏する。
【0009】
本発明の電機機器消耗品はプリンター消耗品、例えばトナーカートリッジやインクカートリッジなどであってもよく、コピー機消耗品、例えばトナーカートリッジやインクカートリッジなどであってもよく、携帯電話の電池、カメラのフィルムなどであってもよい。
【0010】
本発明は以下の改良を行う。即ち、前記電気機器消耗品の取り付け構造の外面に凹形/凸形の製品商標の形状を有する構造を接触面としてのスイッチ接点が設置され、当該スイッチ接点は、電気機器ケース内の消耗材の取り付け位置に対応する位置に設置されたバネスイッチ接点上の凸形/凹形の製品商標の形状を有する構造に適合し、両者の嵌合により電気機器消耗品の取り付け用の接点方式スイッチを構成しする。前記電気機器消耗品を電気機器内に取り付けると、前記消耗品のスイッチ接点の凹形/凸形の製品商標の形状を有する構造と電気機器ケース内のバネスイッチ接点の凸形/凹形の製品商標の形状を有する構造が一致し、正しい位置に取り付けられ、動作回路が接続されることを特徴とする。
【0011】
換言すれば、前記電気機器消耗品上のスイッチ接点は、製品の商標「メス型テンプレート」の取り付け接触面を有し、これに適合して使用する電気ケース内で消耗品を取り付ける位置にバネスイッチ接点は、製品の商標「オス型テンプレート」形を用いて、両者を組み立てると、前記「メス型テンプレート」と「オス型テンプレート」とを相互に嵌合し、消耗品が正しい位置に取り付けられ、電気機器を正常に使用することができる。当然、本発明に対して等価な種々の変換を行うことができる。即ち、プリンター消耗品上に製品商標の「オス型テンプレート」の組み立て面を設け、その中にスイッチ接点を取り付け、プリンターケース内に消耗品を取り付ける組み立て面に相応する取り付け位置に設置されたバネスイッチ接点の接触面は、製品商標の「メス型テンプレート」を用いる。
【0012】
本発明は以下の改良を行うことができる。即ち、前記スイッチ接点と電気機器消耗品の外面を一体化して作られ、それは電気機器内の取り付け位置の接触端面とともに製品商標の形状で作られたメス/オス型テンプレートが設置されることができる。製品商標の形状は文字商標、図形商標又は文字と図形商標を併せた方式のものである。製造が便利で、迅速で、製品のロット生産に有利であるようにダイカスト成型の方法を用いてもよい。
【0013】
本発明は以下の改良を行うことができる。即ち、前記取り付け接触面に配置される商標の形状を有する電気機器のスイッチ接点の個数は一つ又は複数である。両者が複数の点で接触する場合、消耗品の異なる位置にスイッチ接点を設置することを選択し、これに対して、電気機器ケースに消耗品を取り付ける位置には、消耗品ケース上の異なる位置のスイッチ接点に相応するように多数の対応する嵌合可能な凸形の商標形状の取り付け接触面のバネスイッチ接点を設置する。これは電気機器消耗品の取り付けの位置決めに有利であり、一方で電気機器消耗品と電気機器との取り付けの嵌合の確率を向上させることができる。
【0014】
本発明は以下の改良を行うことができる。即ち、前記スイッチ接点の端面を平面とし、前記電気機器消耗品を電気機器内に取り付けることで、前記電気機器消耗品のスイッチ接点と電気機器ケース内のバネスイッチ接点との間を面接触とする。スイッチ接点とバネスイッチ接点との間が面接触であるから、両者の間に良好な接触効果を保証することができる。
【0015】
電気機器消耗品がプリンター消耗品である場合、当該プリンター消耗品及びそれと併用されたプリンターは、以下の構造を適用することができる。即ち、当該プリンター消耗品の外面に製品の凹形/凸形構造の金属スイッチ接点が設けられ、当該金属スイッチ接点はプリンターケースの相応する位置に設置された板バネスイッチ接点の凸形/凹形構造に適合し、両者がプリンターの接点方式スイッチを構成し、前記接点スイッチ中の凹形/凸形構造は商標を版型として作られ、前記プリンター消耗品をプリンター内に取り付けると、前記プリンター消耗品の金属スイッチ接点の凹形/凸形の商標構造とプリンターケース内の板バネスイッチ接点の凸形/凹形の商標構造が一致し、動作回路が接続される。
【0016】
電気機器消耗品がコピー機の消耗品である場合、当該コピー機の消耗品及びそれと併用されたコピー機は、以下の構造を適用することができる。即ち、当該コピー機消耗品の外面に製品の凹形/凸形構造の金属スイッチ接点が設けられ、当該金属スイッチ接点はコピー機ケースの相応する位置に設置された板バネスイッチ接点の凸形/凹形構造に適合し、両者がコピー機の接点方式スイッチを構成し、前記接点方式スイッチ中の凹形/凸形構造は商標を版型として作られ、前記コピー機消耗品をコピー機内に取り付けると、前記コピー機消耗品の金属スイッチ接点の凹形/凸形の商標構造とコピー機ケース内の板バネスイッチ接点の凸形/凹形の商標構造が一致し、動作回路が接続される。
【0017】
前記電気機器消耗品が携帯電話の電池である場合、当該携帯電話の電池及びそれと併用された携帯電話ケースは、以下の構造を適用することができる。即ち、当該携帯電話の電池の外面に凸形構造が設けられ、当該携帯電話ケースは前記携帯電話の電池の凸形構造に相応する位置に凹形構造が設けられ、前記凸形構造と凹形構造とが適合し、両者が携帯電話の凸凹形構造を構成し、前記凸凹形構造中の凹形/凸形構造は商標を版型として作られ、前記携帯電話の電池を携帯電話内に取り付けると、前記携帯電話の電池の凸形の商標構造と携帯電話ケース内の凹形の商標構造と係合する。
【発明の効果】
【0018】
従来技術と比較して、本発明では、電気機器消耗品の機能部品上に製品凸形/凹形の商標の形状の取り付け構造を用いて、それ自身が機能部品の基本機能を有することだけでなく、偽造防止の開発した機能を有する。この製品設計を使用後は、必ずプリンター、コピー機、携帯電話及びカメラなど電気機器消耗品の製品に製品の商標を有さなければならない。偽造製造者または偽造販売者は、法律を回避するために商標を有しない電気機器消耗品の中間製品や汎用製品や代替製品を製造することができない。よって、他人が当該電気機器の消耗品製品を偽造することができないように偽造防止の作用を奏する。同時に、関係のある法執行機関が調査や法執行を行うことが容易になり、電気機器消耗品の偽造事態を取り締ることに有利である。
以下、図面と具体的な実施例を併せて本発明について更に詳細的に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、本発明の実施例1におけるプリンター消耗品及びプリンターケースの組み立て図であり、当該実施例におけるプリンター消耗品はトナーカートリッジである。
【図2】図2は、本発明の実施例1におけるプリンター消耗品(トナーカートリッジ)の構造図である。
【図3】図3は、本発明の実施例1におけるプリンターケースの構造図である。
【図4】図4は、本発明の実施例2におけるプリンター消耗品(インクカートリッジ)の構造図である。
【図5】図5は、本発明の実施例3におけるコピー機消耗品及びコピー機ケースの組み立て図であり、当該実施例におけるコピー機消耗品はトナーカートリッジである。
【図6】図6は、本発明の実施例3におけるトナーカートリッジ及びコピー機ケースの組み立ての概略図である。
【図7】図7は、本発明の実施例3におけるトナーカートリッジの斜視構造概略図である。
【図8】図8は、本発明の実施例3におけるコピー機ケースの平面構造概略図である。
【図9】図9は、本発明の実施例4におけるコピー機消耗品(インクカートリッジ)の構造図である。
【図10】図10は、本発明の実施例4におけるコピー機消耗品(インクカートリッジ)の正面図である。
【図11】図11は、本発明の実施例5における携帯電話の電池及び携帯電話ケースの組み立て図である。
【図12】図12は、図11中の携帯電話ケースの斜視構造簡略図である。
【図13】図13は、図11中の携帯電話の電池の斜視構造簡略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
実施例1
図1ないし図3に示す偽造防止機能を有するプリンター消耗品は、そのプリンター消耗品がインクカートリッジ1であり、インクカートリッジ1の外面に突出した金属スイッチ接点2が設けられ、その金属スイッチ接点2が製品の凸形構造で製版され、ダイカストでインクカートリッジ1の外面に鋳造し、インクカートリッジ1の外表面と一体となる。図2に示すように、金属スイッチ接点2が二つ設けられており、インクカートリッジ1の軸方向に沿って一字状の直線配列を呈している。ここで、二つの金属スイッチ接点2がそれぞれアルファベットの「PP」に代替されている(ここで、「PP」とは特段の意味がなく、製品の商標パターンのみを模式的に表す)。勿論、当該商標パターンは、文字商標若しくは図形商標、又は文字と図形の組み合わせの方式であってもよい。金属スイッチ接点2はインクカートリッジ1の外面の中央位置を離れた位置に設置されており、且つ金属スイッチ接点2がインクカートリッジ1の外面と垂直になる。
【0021】
図3に示すように、プリンターケース3は金属スイッチ接点2に相応する位置に凹形商標構造の板バネスイッチ接点4が設置され、その板バネスイッチ接点4の凹形商標構造は、金属スイッチ接点2の凸形商標構造に適応する。両者はプリンターの弾性接点式スイッチ構造を構成し、インクカートリッジをプリンター内に取り付けると、インクカートリッジの金属スイッチ接点2の凸形の商標構造とプリンターケース内の板バネスイッチ接点4の凹形商標構造とが一致し、動作回路が接続される。
【0022】
本実施例における二つの金属スイッチ接点2の端面は共に平面であり、前記板バネスイッチ接点4の端面も平面であり、インクカートリッジ1をプリンター内に取り付けると、インクカートリッジ1の金属スイッチ接点2とプリンターケース3内の板バネスイッチ接点4との間は面接触する。
【0023】
上記プリンター消耗品の偽造防止方法は、それぞれプリンター消耗品の取り付け構造の外面及びプリンターケースの消耗品を取り付ける位置に合わせる表面に一致する凹形又は凸形の商標の形状の嵌合構造を設置する。即ち、プリンター消耗品の取り付け構造の外面に設置された取り付け嵌合構造は、プリンター取り付け構造との嵌合面に凹形/凸形の製品商標の形状を有し、当該取り付け嵌合構造はスイッチ接点方式を用いている。即ち、プリンターケース内の消耗品の取り付け嵌合構造は、弾性スイッチ接点であり、接点の端面に凸形/凹形の製品商標の形状を有し、プリンター消耗品の取り付け構造の外面に設置された取り付け嵌合構造は、弾性スイッチ接点に嵌合するスイッチ接点であり、当該接点の端面に弾性スイッチ接点の製品商標の形状に嵌合する形状を有しており、弾性スイッチ接点と接触するため、両者の嵌合は、プリンターの起動のスイッチの一つとして、プリンター消耗品とプリンターとが、正しい位置に取り付けられ、スイッチでプリンターの作動回路が接続され、正常に使用できる。さもなければ、電気機器消耗品が正しい位置に取り付けられず、正常に使用することができない。
【0024】
本実施例は、以下の変更をしてもよい。インクカートリッジの外面の凹部に金属スイッチ接点が設けられ、当該金属スイッチ接点は製品の凹形の商標形状を有する構造の製版を用いて、プリンターケースが金属スイッチ接点に相応する位置に凸形の商標形状を有する構造の板バネスイッチ接点を設置し、突出した金属スイッチ接点2が設けられ、その板バネスイッチ接点4の凹形の商標形状を有する構造は、金属スイッチ接点2の凸形の商標形状を有する構造に適応し、両者はプリンターの弾性接点式スイッチ構造を構成する。
【0025】
実施例2
図4に示すように、実施例1と異なるのは、当該プリンター消耗材はインクカートリッジ5であり、インクカートリッジ5の外面に三つの金属スイッチ接点2を備えており、この金属スイッチ接点2は、インクカートリッジ5の軸方向(長辺方向)に沿って順次に一定の間隔で一字状の直線配列を呈していることである。
【0026】
実施例3
図5ないし図8に示す偽造防止機能を有するコピー機消耗品は、そのコピー機消耗品がインクカートリッジ6であり、インクカートリッジ6の外面に突出した金属スイッチ接点8が設けられ、その金属スイッチ接点8が製品商標の形状を凸形の構造で製版され、ダイカストでインクカートリッジ6の外面に鋳造し、インクカートリッジ6の外表面と一体となる。図7に示すように、金属スイッチ接点8が二つであり、インクカートリッジ6の軸方向に沿って一字状の直線配列を呈し、二つの金属スイッチ接点8がそれぞれアルファベットの「PP」に代替する(ここで、「PP」とは意味がなく、製品の商標パターンのみを表す)。勿論、当該商標パターンは、文字商標若しくは図形商標、又は文字と図形の組み合わせの方式であってもよい。金属スイッチ接点6はインクカートリッジ1の外面の中部位置を離れた位置に設置されており、且つ金属スイッチ接点8がインクカートリッジ6の外面と垂直になる。
【0027】
図8に示すように、コピー機ケース7は金属スイッチ接点8に相応する位置に凹形の製品商標の形状を有する構造の板バネスイッチ接点9が設置され、その板バネスイッチ接点9の凹形の商標構造は、金属スイッチ接点8の凸形の商標形状の構造に適応し、両者はコピー機の弾性接点式スイッチ構造を構成し、インクカートリッジ6をコピー機内に取り付けると、インクカートリッジ6の金属スイッチ接点8の凸形の商標形状の構造とコピー機ケース内の板バネスイッチ接点9の凹形の商標形状の構造とが一致し、動作回路が接続される。
【0028】
本実施例における二つの金属スイッチ接点8の端面とも平面であり、前記板バネスイッチ接点9の端面も平面であり、インクカートリッジ6をプリンター内に取り付けると、インクカートリッジ6の金属スイッチ接点8とプリンターケース7内の板バネスイッチ接点9との間は面接触する。
【0029】
上記コピー機消耗品の偽造防止方法は、それぞれコピー機消耗品の取り付け構造の外面及びコピー機ケースの消耗品を取り付ける位置に合わせる表面に一致する凹形又は凸形の商標の形状の嵌合構造を設置するものである。即ち、コピー機消耗品の取り付け構造の外面に設置された取り付け嵌合構造は、コピー機取り付け構造との嵌合面に凹形/凸形の製品商標の形状を有し、当該取り付け嵌合構造はスイッチ接点方式を用いている。即ち、コピー機ケース内の消耗品の取り付け嵌合構造は、弾性スイッチ接点であり、接点の端面に凸形/凹形の製品商標の形状を有し、コピー機消耗品の取り付け構造の外面に設置された取り付け嵌合構造は、弾性スイッチ接点に嵌合するスイッチ接点であり、当該接点の端面に弾性スイッチ接点の製品商標の形状に嵌合する構造であり、弾性スイッチ接点と接触するため、両者の嵌合は、コピー機の起動のスイッチの一つとして、コピー機消耗品とコピー機とが、正しい位置に取り付けられ、スイッチでコピー機の作動回路が接続され、正常に使用でき、さもなければ、電気機器消耗品が、正しい位置に取り付けられず、正常に使用することができない。
【0030】
本実施例は、以下の変更をしてもよい。インクカートリッジの外面の凹部に金属スイッチ接点が設けられ、当該金属スイッチ接点は製品の凹形の商標形状の構造の版型を用いて設けられている。プリンターケースには金属スイッチ接点に相応する位置に凸形の商標形状の構造の板バネスイッチ接点が設置され、突出した金属スイッチ接点2が設けられ、その板バネスイッチ接点4の凹形の商標形状の構造物は、金属スイッチ接点2の凸形の商標形状の構造に適応し、両者はプリンターの弾性接点式スイッチ構造を構成する。
【0031】
実施例4
図9、図10に示すように、実施例3と異なるのは、当該コピー機消耗材はインクカートリッジ10であり、インクカートリッジ10の外面に三つの金属スイッチ接点8、インクカートリッジ10の軸方向に沿って順次に一定の間隔で一字状の直線配列を呈す。
【0032】
実施例5
図11ないし図13に示す偽造防止機能を有する携帯電話の電池12は、その携帯電話の電池12の外面に凸形構造14が設けられ、その凸形構造14が製品の凸形構造で製版され、ダイカストで携帯電話の電池12の外面に鋳造し、携帯電話の電池12の外表面と一体となる。図13に示すように、凸形構造14が二つであり、携帯電話の電池12の軸方向に沿って一字状の直線配列を呈し、二つの凸形構造14がそれぞれアルファベットの「PP」に代替する(ここで、「PP」とは意味がなく、製品の商標パターンのみを表す)。勿論、当該商標パターンは、文字商標若しくは図形商標、又は文字と図形の組み合わせの方式であってもよい。凸形構造14の設置位置は携帯電話の電池12の外面と垂直になる。
【0033】
図12に示すように、携帯電話ケース11は凸形構造14に相応する位置に凹形商標構造の凹形構造13が設置され、その凹形構造13の凹形商標構造は、携帯電話の電池12の凸形商標構造に適応し、両者は携帯電話の凸凹構造を構成している。携帯電話の電池12を携帯電話ケース11内に取り付けると、携帯電話の電池12の凸形構造14の凸形商標構造と携帯電話ケース11内の凹形構造13の凹形商標構造とが係合され、動作回路が接続される。
【0034】
本実施例における凸形構造14の端面とも平面であり、前記凹形構造13の端面も平面であり、携帯電話の電池12を携帯電話ケース11内に取り付けると、携帯電話の電池12の凸形構造14と携帯電話ケース内の凹形構造13との間は面接触である。
【0035】
上記携帯電話の電池の偽造防止方法は、それぞれ携帯電話の電池の取り付け構造の外面及び携帯電話ケースの消耗品を取り付ける位置に合わせる表面に一致する凹形又は凸形の商標の形状の嵌合構造を設置する。即ち、携帯電話の電池の取り付け構造の外面に設置された取り付け嵌合構造は、携帯電話付け構造との嵌合面に凹形/凸形の製品商標の形状を有し、前記携帯電話の電池を携帯電話の製品内に取り付けると、前記消耗品の取り付け構造における嵌合面の凹形/凸形の製品商標の形状は、携帯電話製品の消耗品の取り付け位置に相応する位置に設置された対応する取り付け嵌合面にある凸形/凹形の製品商標の形状と相互に一致した後、携帯電話が、前記正しい位置に取り付けられ、正常に使用できる。さもなければ、電気機器消耗品が、正しい位置に取り付けられず、正常に使用することができない。
【0036】
本実施例は、以下の変更をすることができる。携帯電話の外面の凹部に凹形構造が設けられることができる。当該凹形構造は製品の商標形状の構造の版型を用いて形成される。携帯電話ケースの凹形構造に相応する位置に、凸形構造の商標形状の構造の設置することができる。当該凸形構造の凸形の商標構造は、携帯電池の凹形商標構造に適応し、両者は携帯の凹凸構造を構成する。
【符号の説明】
【0037】
1,5,6 インクカートリッジ
2,8 金属スイッチ接点
3 プリンターケース
4,9 板バネスイッチ接点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気機器消耗品の偽造防止方法であって、
電気機器消耗品の取り付け構造の外面、及び電気機器ケースにおける消耗品を取付け位置の嵌合面それぞれに相互嵌合の凹部又は凸部の商標の形状を有する嵌合構造を設置し、即ち、電気機器消耗品の取り付け構造の外面に設置された取り付け嵌合構造は、電気機器の取り付け構造との嵌合面に凹形/凸形の製品商標の形状を有し、前記電気機器消耗品を電気機器製品内に取り付けると、前記消耗品の取り付け構造における嵌合面の凹形/凸形の製品商標の形状は、電気機器製品消耗品の取り付け位置に相応する位置に設置された対応する取り付け嵌合面にある凹形/凸形の製品商標の形状と相互に一致した後、電気機器消耗品が正しい位置に取り付けられ、正常に使用することができることを特徴とする電気機器消耗品の偽造防止方法。
【請求項2】
前記電気機器消耗品と電気機器との取り付け嵌合構造は、スイッチ接点方式を用いて、電気機器ケース内の消耗品の取り付けの嵌合構造は、弾性的スイッチ接点のように設置し、接点の端面に凸形/凹形の製品商標の形状を有し、電気機器消耗品の取り付け構造の外面に設置された取り付け嵌合構造は、前記弾性的スイッチ接点に嵌合するスイッチ接点であり、前記弾性スイッチ接点と接触するために、当該接点の端面上に前記弾性的スイッチ接点の製品商標の形状に嵌合する形状を有し、両者の嵌合は電気機器の起動のスイッチの一つとして、電気機器消耗品が正しい位置に取り付けられ、スイッチに電気機器の動作回路が接続されることができることを特徴とする請求項1に記載の電気機器消耗品の偽造防止方法。
【請求項3】
偽造防止機能を有する電気機器消耗品であって、
前記電気機器消耗品の取り付け構造の外面に凹形/凸形の嵌合構造が設置され、当該凹形/凸形の構造は、当該消耗品を使用する電機機器製品の当該消耗品を取り付ける相応の位置に設置された凸形/凹形の構造に適合し、両者が電気製品の嵌合関係を有する凹凸の構造、又はオスメス型テンプレート嵌合構造と呼ばれる構造であって、凸形の構造はオス型テンプレートであり、凹形の構造はメス型テンプレートである構造が構成され、前記凹形/凸形はすべて製品の商標を版型として用いて作られ、前記の電気機器消耗品を電気機器製品内に取り付けると、前記電気機器消耗品の商標の形状で作製された凹形/凸形の嵌合構造は、電気機器製品上の相応する位置に対応した商標の形状の凸形/凹形の嵌合構造と一致することを特徴とする偽造防止機能を有する電気機器消耗品。
【請求項4】
前記電気機器消耗品の取り付け構造の外面に凹形/凸形の製品商標の形状を有する構造を接触面としてのスイッチ接点が設置され、当該スイッチ接点は、電気機器ケース内の消耗材の取り付け位置に対応する位置に設置されたバネスイッチ接点上の凸形/凹形の製品商標の形状を有する構造に適合し、両者の嵌合により電気機器消耗品の取り付け用の接点方式スイッチを構成し、前記電気機器消耗品を電気機器内に取り付けると、前記消耗品のスイッチ接点の凹形/凸形の製品商標の形状を有する構造と電気機器ケース内のバネスイッチ接点の凸形/凹形の製品商標の形状を有する構造が一致し、正しい位置に取り付けられ、動作回路が接続されることを特徴とする請求項3に記載の偽造防止機能を有する電気機器消耗品。
【請求項5】
前記スイッチ接点と電気機器消耗品の外面を一体化して作られ、電気機器内の取り付け位置の接触端面ともに製品商標の形状で作られたメス/オス型テンプレートが設置され、製品商標の形状は文字商標、図形商標又は文字と図形商標を併せた方式のものであることを特徴とする請求項4に記載の偽造防止機能を有する電気機器消耗品。
【請求項6】
前記取り付け接触面に商標の形状を有する電気機器消耗品のスイッチ接点の個数は一つ又は複数であることを特徴とする請求項5に記載の偽造防止機能を有する電気機器消耗品。
【請求項7】
前記スイッチ接点の端面は平面であり、前記電気機器消耗品を電気機器内に取り付けると、前記電気機器消耗品のスイッチ接点と電気機器ケース内のバネスイッチ接点との間は面接触であることを特徴とする請求項6に記載の偽造防止機能を有する電気機器消耗品。
【請求項8】
前記電気機器消耗品はプリンター消耗品であり、当該プリンター消耗品及びそれと併用されたプリンターは、以下の構造を用いて、当該プリンター消耗品の外面に製品の凹形/凸形構造の金属スイッチ接点が設けられ、当該金属スイッチ接点はプリンターケースの相応する位置に設置された板バネスイッチ接点の凸形/凹形構造に適合し、両者がプリンターの接点方式スイッチを構成し、前記接点方式スイッチ中の凹形/凸形構造は商標を版型として作られ、前記プリンター消耗品をプリンター内に取り付けると、前記プリンター消耗品の金属スイッチ接点の凹形/凸形の商標構造とプリンターケース内の板バネスイッチ接点の凸形/凹形の商標構造が一致し、動作回路が接続されることを特徴とする請求項7に記載の偽造防止機能を有する電気機器消耗品。
【請求項9】
前記電気機器消耗品がコピー機消耗品であり、当該コピー機消耗品及びそれと併用されたコピー機は、以下の構造を用いて、当該コピー機消耗品の外面に製品の凹形/凸形構造の金属スイッチ接点が設けられ、当該金属スイッチ接点はコピー機ケースの相応する位置に設置された板バネスイッチ接点の凸形/凹形構造に適合し、両者がコピー機の接点方式スイッチを構成し、前記接点方式スイッチ中の凹形/凸形構造は商標を版型として作られ、前記コピー機消耗品をコピー機内に取り付けると、前記コピー機消耗品の金属スイッチ接点の凹形/凸形の商標構造とコピー機ケース内の板バネスイッチ接点の凸形/凹形の商標構造が一致し、動作回路が接続されることを特徴とする請求項7に記載の偽造防止機能を有する電気機器消耗品。
【請求項10】
前記電気機器消耗品が携帯電話の電池であり、当該携帯電話の電池及びそれと併用された携帯電話ケースは、以下の構造を用いて、当該携帯電話の電池の外面に凸形構造が設けられ、当該携帯電話ケースは前記携帯電話の電池の凸形構造に相応する位置に凹形構造が設けられ、前記凸形構造と凹形構造とが適合し、両者が携帯電話の凸凹形構造を構成し、前記凸凹形構造中の凹形/凸形構造は商標を版型として作られ、前記携帯電話の電池を携帯電話内に取り付けると、前記携帯電話の電池の凸形の商標構造と携帯電話ケース内の凹形の商標構造と係合することを特徴とする請求項7に記載の偽造防止機能を有する電気機器消耗品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2011−504608(P2011−504608A)
【公表日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−534343(P2010−534343)
【出願日】平成20年10月27日(2008.10.27)
【国際出願番号】PCT/CN2008/001803
【国際公開番号】WO2009/065300
【国際公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【出願人】(510138958)
【Fターム(参考)】