説明

電池残量報知装置

【課題】バッテリの残量が実際より過度に多いように誤って報知されることを抑制した電池残量報知装置を提供すること。
【解決手段】バッテリ23の電圧を測定する電圧測定部49と、電圧測定部49によって測定された測定値からバッテリ残量を演算するメイン制御部50(演算部51)と、メイン制御部50によって演算されたバッテリ残量を報知する表示部33とを備えた電池残量報知装置100であって、メイン制御部50は、バッテリ残量が第1の残量未満になったことを記憶する記憶部53を備え、記憶部53にバッテリ残量が第1の残量未満になったことが記憶されているときには、その後、バッテリ残量として第1の残量以上である第2の残量が演算されても第2の残量以下のバッテリ残量を報知すること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池残量報知装置に関し、例えば、作業用車両の作業用バッテリの残量を表示する電池残量報知装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に記載されるように、バッテリ電圧計測装置により計測されたバッテリ電圧に基づいてバッテリの残量(バッテリ残量)を判定する方法や、特許文献2に記載されるように、バッテリ残量センサによって検出されたバッテリの残量をデジタルデータとして表示する装置が知られている。このような装置等によれば、使用者はバッテリの残量を確認することで、バッテリが切れてしまう前に予め充電をすることが容易となると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−197515号公報(段落0027)
【特許文献2】特開2006−16915号公報(段落0024、0029)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような従来のバッテリ残量の判定方法や表示方法は、主にバッテリの電圧からバッテリ残量を算出するものであった。ここで、バッテリの電圧は、使用直後からの時間経過とともに回復することがあるが、これはバッテリの特性に依存するものであり、バッテリ残量の回復は見かけの部分が多く、実際に回復しているものではない。このような場合には、回復したバッテリの電圧からバッテリ残量を算出してしまうため、バッテリ残量が実際よりも多いように表示される虞があった。
【0005】
例えば、作業用車両における作業用バッテリの場合には、バッテリ残量の回復の多くが見かけ上のものであるにもかかわらず、残量表示が実際よりも多く表示されると、充電をしなくてもその後の作業が行えるという判断を使用者がしてしまい、このような誤った判断により作業途中でバッテリが切れて作業が行えなくなる虞があった。
【0006】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、バッテリ残量の回復の多くが見かけ上の場合に、バッテリ残量が実際より過度に多いように誤って報知されることを抑制した電池残量報知装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明では、電池の電圧を測定する電圧測定部と、該電圧測定部によって測定された測定値から電池残量を演算する制御部と、該制御部によって演算された電池残量を報知する報知部とを備えた電池残量報知装置であって、前記制御部は、前記電池残量が第1の残量未満になったことを記憶する記憶部を備え、該記憶部に前記電池残量が第1の残量未満になったことが記憶されているときには、その後、電池残量として前記第1の残量以上である第2の残量が演算されても該第2の残量以下の電池残量を報知することを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明では、前記制御部は、前記電池が充電された場合に前記記憶部の記憶をリセットすることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明では、前記電池には、充電されたことを示す信号を出力する出力部が接続され、該出力部から出力された前記信号は、該信号を保持する保持部を介して制御部に出力されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、時間経過にともなって、見かけ上、電池残量が回復した場合でも、電池の残量が実際より過度に多いように誤って報知されることが抑制される。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、時間経過にともなう見かけ上の電池残量の回復と、充電による実際の電池残量の回復とが区別でき、電池残量を正しくユーザに報知できる。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、充電がされたことを示す信号が保持部によって保持されるため、充電中に制御部が起動していない場合でも、制御部は起動後に信号を受け取り、正しい報知をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一の実施の形態による電池残量報知装置を備えた高所作業車の側面図である。
【図2】本発明の一の実施の形態による電池残量報知装置の制御系統の概略ブロック図である。
【図3】バッテリ電圧の時間変化を模式的に表すグラフである。
【図4】メイン制御部による制御を示すフローチャートである。
【図5】バッテリ残量の時間変化を模式的に表すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。便宜上、同一の作用効果を奏する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。なお、本発明は、バッテリを用いて機材、機器を動作させる装置に広く適用可能であるが、ここでは本発明を作業用車両の一種である高所作業車のバッテリに適用した場合の一例について説明する。
【0015】
図1乃至図5に本発明に係る一の実施の形態を示す。図1は、高所作業車の側面図である。高所作業車1は、車台2に前輪3F,3F及び後輪3R,3Rを有しており、前輪3F,3Fの上方には、高所作業車1の走行操作を行うためのキャブ4が設けられている。このキャブ4の後方には、主に以下の架装物が架装されている。
【0016】
車台2の後端近傍には、旋回モータ(図示省略)により旋回自在に構成された旋回台5が設けられ、該旋回台5には、起伏自在にブーム7が枢支されている。このブーム7には起伏シリンダ9が接続されており、この起伏シリンダ9を伸縮させることで、ブーム7が起伏するようになっている。また、ブーム7は、内部に設けられた伸縮シリンダ(図示省略)を伸縮させることで伸縮自在となるように多段式に構成されており、その先端には、作業台11が常に水平を維持するように揺動自在に取り付けられている。つまり、作業台11は、伸縮シリンダ及び起伏シリンダ9の伸縮によって高さ方向の位置を調節することができ、また、旋回台5の旋回によって水平方向の位置を調節することができる。さらに、作業台11はブーム7に対して所定範囲内で旋回自在とされ、スイングモータ(図示省略)によって旋回位置を調節することができる。また、車台2の前後には、作業時に車幅方向に張出して車台2をジャッキアップするアウトリガ装置6F,6Rが設けられている。
【0017】
ここで、伸縮シリンダ、起伏シリンダ9、旋回モータ及びスイングモータは、いずれも油圧ポンプ(図示省略)から供給される作動油によって駆動するものであり、本実施の形態における油圧ポンプは電動モータ21によって駆動されるものである。なお、電動モータ21の他に油圧ポンプを駆動させるためのエンジンを別途搭載する構成や、電動モータ21の他に走行用エンジンからPTOによって油圧ポンプを駆動させる構成とし、電動モータ21とエンジンとのいずれを動力とするかを選択できるように構成しても構わない。
【0018】
図2は、電池残量報知装置100の制御系統の概略ブロック図である。同図に示すように電動モータ21は、電池としてのバッテリ23の電源電圧が電動動力ユニット兼バッテリ充電ユニット40を介して入力されることで駆動するものである。なお、電動動力ユニット兼バッテリ充電ユニット40は、バッテリ23の充電に用いられる商用電源25を接続するためのプラグが設けられ、商用電源25と接続可能となっている。また、メイン制御部50からの各種信号が入力されるように回路的に接続されている。なお、図示例では、電動動力ユニット兼バッテリ充電ユニット40とメイン制御部50とがアウトリガインジケータ30を介して接続されているが、電動動力ユニット兼バッテリ充電ユニット40とメイン制御部50とを直接接続しても構わない。
【0019】
メイン制御部50は、ブーム7等の動作の制御、過負荷防止装置等の安全装置の制御、各種状態報知の制御等を行うもので、演算部51、記憶部53等によって構成され、少なくとも電動動力ユニット兼バッテリ充電ユニット40の他に、操作部と報知を行うための表示部33とに接続されている。なお本実施例では、アウトリガ装置6F,6Rの設置状態を個別に検出し表示するアウトリガインジケータ30が表示部33を含むものであるが、アウトリガインジケータ30と表示部33とを別々に設けても構わない。
【0020】
電動動力ユニット兼バッテリ充電ユニット40は、商用電源25をバッテリ充電用の直流に変換するための整流回路を備えた充電部41と、バッテリ23の電源電圧を電動モータ21駆動用の任意の三相交流に変換するインバータ部43とを有する。さらに電動動力ユニット兼バッテリ充電ユニット40は、充電部41の制御を行う充電制御部45と、インバータ部43を制御することで電動モータ21の制御を行うモータ制御部47と、バッテリ23からインバータ部43に出力される電圧を監視し、バッテリ23の電圧を測定する電圧測定部49とを備えている。なお、電動モータは交流によって駆動するものに限定されるものでなく、例えば電動モータとして直流モータを用いても良い。かかる場合には、インバータ部43に代えて昇圧回路等を設けるようにしても構わない。
【0021】
充電制御部45は、充電を開始する信号が入力されたことを検出する充電開始スイッチ検出手段と、充電部41によってバッテリ23が充電されているときに、充電中であることを例えばLED等の点灯によって報知する充電中表示灯出力手段と、充電が完了したことを例えばLED等の点灯によって報知する充電完了表示灯出力手段と、充電が完了したことをメイン制御部50に充電完了信号として出力する充電完了信号出力手段とを備える。これにより、充電制御部45は、充電されたことを示す信号を出力する出力部として機能する。なお、充電完了信号出力手段からの信号は、アウトリガインジケータ30と充電制御部45との間に設けられた保持部としてのキープリレー27(双安定リレー)によって保持(セット)されるものである。
【0022】
モータ制御部47は、高所作業車1の電源が投入されたことを検出する電源スイッチ検出手段と、動作可能状態にあるときにメイン制御部50からモータ回転許可信号が入力される作動信号入力手段と、操作部による操作内容(モータ回転速度)が入力されるモータ回転速度信号入力手段とを備える。ここで、モータ回転許可信号とは、ブーム7の伸縮、起伏、旋回等の操作を行う場合に、これらの作動に問題の生じる異常がないと判定されるときにメイン制御部50から出力されるものである。なお、このモータ回転許可信号は、キープリレー27にも入力されており、この信号がキープリレー27に入力されると保持されていた充電完了信号がリセットされる。
【0023】
電圧測定部49は、測定されたバッテリ23の電圧をメイン制御部50に出力する電圧レベル出力手段を備える。なお、電圧測定部49によって測定される電圧は、図3に示すように、電動モータ21に通電している間(t1)は大きく低下し、電動モータ21への通電が切られて所定の時間(t2)経過後(例えば約1〜5秒程度)にバッテリ23の残量を反映した値まで復帰する。そのため、電圧測定部49は、電動モータ21への通電がなされていない状態におけるバッテリ23の電圧をメイン制御部50に出力するように構成され、電動モータ21への通電があった場合は、通電中には出力を行わず、通電が切られてから所定の時間(t2)経過後にバッテリ23の電圧を出力するように構成される。
【0024】
メイン制御部50は、電圧測定部49からバッテリ23の電圧が入力されると、少なくともその電圧を一つのパラメータとして、所定の計算式又は所定のテーブル等によってバッテリ23の残量を演算する。これは、例えば最も単純にはバッテリ23の電圧のみをパラメータとして演算されるものであるが、バッテリ23の電圧以外に、他の諸条件(例えば雰囲気温度やバッテリ液の比重など)もパラメータに加える構成としても構わない。この場合には、他の諸条件を検出するセンサを別途設け、メイン制御部50に出力するように構成される。
【0025】
メイン制御部50によって演算されたバッテリ23の残量は、アウトリガインジケータ30に設けられた表示部33において、パーセント表示で作業者に対して報知される。このパーセント表示は、例えば、完全に充電されている状態を100%、モータが正常に回転動作できなくなる状態を0%として定義されるものである。
【0026】
メイン制御部50に設けられた記憶部53は、演算部51の演算結果であるバッテリ23の残量を記憶しておくように構成されている。そして、この記憶部53において、バッテリ残量が所定の第1の残量(本実施例では40%)未満になったことが記憶されている場合には、その後の時間経過によって第1の残量以上の値に設定された第2の残量(本実施例では60%)以上の値が演算部51によって演算されても、第2の残量以下の残量しかアウトリガインジケータ30に出力しない。
【0027】
すなわち、図4に示すように、メイン制御部50(演算部51)は、バッテリ23の残量を演算すると、記憶部53に過去の演算結果が記憶されているか否かを判定する(ステップS10)。そして、過去の演算結果が記憶されていない場合には、演算結果をそのままアウトリガインジケータ30(表示部33)に出力し(ステップS18)、過去の演算結果が記憶されている場合には、この記憶されている演算結果が第1の残量以下であるかを判定する(ステップS12)。記憶されている演算結果が第1の残量より大きければ、現在の演算結果をそのままアウトリガインジケータ30に出力し(ステップS18)、記憶されている演算結果が第1の残量以下であれば、現在の演算結果が第2の残量以下であるか否かを判定する(ステップS14)。この結果、現在の演算結果が第2の残量より小さければ、演算結果をそのままアウトリガインジケータ30に出力し(ステップS18)、現在の演算結果が第2の残量以上であれば、所定の報知情報として、例えば第2の残量より小さな所定の値(例えば「59%」)をアウトリガインジケータ30に出力する(ステップ16)。
【0028】
例えば、バッテリ残量の時間変化を模式的に表した図5に示すように、作業を終了した直後にバッテリ23の残量が35%になった場合(P1)には、記憶部53はこの「35%」の値を記憶しておき、その後、時間経過(例えば、高所作業車が作業現場から車庫等に戻るまでの時間)によってバッテリ23の電圧が上昇し、演算結果が36%〜59%となったときには、該当する値を表示するが、演算結果が60%以上になったときには、これを表示せず、例えば「59%」として表示させるものである。このように構成することにより、バッテリ残量が実際よりも過剰に多いように表示されることが防止される。なお、作業を終了した直後のバッテリ23の残量が40%以上の場合(P2)には、演算結果が60%以上になったときでも、演算結果の値をそのまま表示するものである。
【0029】
このようなメイン制御部50において、バッテリ23が充電された場合には、充電完了信号が充電制御部45からアウトリガインジケータ30を介してメイン制御部50に入力され、メイン制御部50によって記憶部53に記憶されたバッテリ残量の演算結果がリセットされる。これにより、例えば、記憶部53に第1の残量以下のバッテリ残量が記憶されている場合において、充電によってバッテリ残量が回復したときに、第2の残量以上の表示が行われないという不都合が解消される。
【0030】
なお、本実施例においては、夜間に充電が行われる場合など、メイン制御部50及びアウトリガインジケータ30の電源が切られた状態でバッテリ23の充電が行われることが考えられる。この場合には、充電制御部45から充電完了信号がメイン制御部50に出力されても、メイン制御部50はその信号を受信できない。そこで、充電制御部45から出力された充電完了信号は、一旦キープリレー27にセットされ、メイン制御部50の電源が入れられたときに、メイン制御部50がキープリレー27から充電完了信号を受信する構成となっている。そして、その後、モータ回転許可信号がメイン制御部50からキープリレー27に入力されると、セットされていた充電完了信号がリセットされるものである。
【0031】
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0032】
例えば、記憶部が演算部の演算結果であるバッテリ残量を記憶する例を示したが、これに限定されない。バッテリ残量が第1の残量未満になったことが記憶部に記憶される構成であれば良く、例えば、電圧測定部によって測定された電圧をそのまま記憶する構成や、演算部による演算結果のうちで最低の値のみを記憶する構成や、第1の所定値以下になったか否かをフラグのオン、オフで記憶する構成としても構わない。
【0033】
また、第1の残量が40%、第2の残量が60%である例を示したが、これに限定されず、第2の残量が第1の残量以上であればどのような値であっても良く、同一であっても構わない。ただし、第1の残量及び第2の残量は、その残量以下である場合に作業者に対して充電を促す程度に低いことが好ましい。例えば、第1の残量及び第2の残量を、いずれも60%としても構わない。この場合、作業終了後にバッテリ残量が低下し、バッテリ残量が60%未満になったことが記憶部に記憶されると、その後の時間経過による電圧の復帰があっても60%以下の残量しか表示部に出力されない。なお、このように構成した場合、バッテリ残量が60%未満になったことが記憶部に記憶されていないときには、時間経過によって電圧が復帰した後の演算結果の値をそのまま表示しても構わないし、バッテリ残量の最低値(この場合には60%以上)を記憶部に記憶しておき、その最低値を表示しておくようにしても構わない。
【0034】
また、残量表示の閾値が、第1の残量及び第2の残量のみである例を示したが、これに限定されず、さらに閾値を増やしても構わない。例えば、さらに第3の残量及び第4の残量を閾値として設けても良い。この場合、例えば第3の残量を20%、第4の残量を40%とすれば、記憶部に記憶されるバッテリの残量として第3の残量未満であることが記憶された場合には、第4の残量以上の表示を行わないようにすることができる。さらに、例えば第1の残量及び第2の残量をいずれも60%、第3の残量及び第4の残量をいずれも40%のように、それぞれ同一に設定しても構わない。この場合、バッテリ電圧が一旦40%未満になると、その後電圧が回復しても40%までしか表示されず、40%〜60%まで低下すると、その後電圧が回復しても60%までしか表示されない。
【0035】
また、第1の残量及び第2の残量がいずれも固定されている例を示したが、これに限定されず、変動するようにしても構わない。例えば、第1の残量を記憶部に記憶されたバッテリ残量のうちの最低値として定義し、第2の残量を第1の残量より所定量高い値として定義しても良い。この場合、バッテリ残量が低下するに従って、第1の残量及び第2の残量が同じように低下するものである。また、第1の残量を記憶部に記憶されたバッテリ残量のうちの最低値として定義し、第2の残量を第1の残量と同じ値として定義しても良い。この場合には、バッテリ残量が一旦低下すると、その後、電圧が回復してもバッテリ残量が高く表示されることがない。
【0036】
また、バッテリ残量の報知方法として表示部を用いたパーセント表示である例を示したが、これに限定されない。例えばパーセント表示の他に、インジケータ表示としても構わない。また、表示部による表示報知の他に、音声による音声報知やライトの点灯滅等による報知としても構わない。
【0037】
また、充電制御部が、電動動力ユニット兼バッテリ充電ユニットに組み込まれている例を示したが、これに限定されない。例えば、充電制御部を電動動力ユニット兼バッテリ充電ユニットから独立して構成したり、充電制御部をバッテリと一体的に構成したりしても構わない。
【符号の説明】
【0038】
23 バッテリ(電池)
27 キープリレー(保持部)
33 表示部
45 充電制御部(出力部)
49 電圧測定部
50 メイン制御部(制御部)
51 演算部
53 記憶部
100 電池残量報知装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池の電圧を測定する電圧測定部と、該電圧測定部によって測定された測定値から電池残量を演算する制御部と、該制御部によって演算された電池残量を報知する報知部とを備えた電池残量報知装置であって、
前記制御部は、前記電池残量が第1の残量未満になったことを記憶する記憶部を備え、
該記憶部に前記電池残量が第1の残量未満になったことが記憶されているときには、その後、電池残量として前記第1の残量以上である第2の残量が演算されても該第2の残量以下の電池残量を報知することを特徴とする電池残量報知装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記電池が充電された場合に前記記憶部の記憶をリセットすることを特徴とする請求項1記載の電池残量報知装置。
【請求項3】
前記電池には、充電されたことを示す信号を出力する出力部が接続され、
該出力部から出力された前記信号は、該信号を保持する保持部を介して制御部に出力されることを特徴とする請求項2記載の電池残量報知装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−57989(P2012−57989A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−199353(P2010−199353)
【出願日】平成22年9月6日(2010.9.6)
【出願人】(000148759)株式会社タダノ (419)
【Fターム(参考)】