説明

電波修正時計、及び標準電波受信方法

【課題】 受信した標準電波の変調部(又は非変調部)間の差が小さい場合であっても、正確に波形を判別することができる電波修正時計、及び標準電波受信方法を提供する。
【解決手段】 発振回路5からサンプリング用に出力される規定のクロック信号を基にして、当該規定のクロック信号とは発振タイミングの異なるクロック信号をサンプリング加算回路10により生成する。生成されたクロック信号は、サンプリング回路4に出力されて発振回路5より出力された規定のクロック信号に加算される。サンプリング回路4は、このようにして加算されたクロック信号に従って復調波形のサンプリングを行う。これにより、マイコンにより予め規定されているサンプリング回数が増加し、サンプリング回路4のサンプリング周期が実質的に短縮されて波形判別の信頼性が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電波修正時計、及び標準電波受信方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、日本、アメリカ、ドイツ等においては、数10kHz程度の周波数を搬送波として時刻情報を送信するいわゆる長波標準電波を送信しており、近年この長波標準電波(以下、単に標準電波)を用いた電波修正時計が普及してきている。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
図4は日本、アメリカ、ドイツにおける標準電波のパルス(復調)波形を示す図であり、このように標準電波は、搬送波の周波数、送信データのフォーマット、データの“0”や“1”、マーカーとしての“P”や“M”等を表すパルス波形が国毎に異なっている。
【0004】
送信データのフォーマットにおいて、時刻データの送信は1bit/秒で行われ、日本、アメリカ、ドイツでは1分間を1フレームとしており、このフレーム内に「分」や「時」、1月1日からの「積算日」、「年」下2桁、「曜」等の情報が含まれている。
【0005】
受信した標準電波から以上のような情報を取り出すためには、送信されてくるデータに対して1秒毎にサンプリングを行い、その波形を判別する。図5は従来の電波修正時計の概略的な構成を示すブロック図、図6は日本の送信データ(復調波形)とそのサンプリングのタイミングを示す図、図7はサンプリング結果に基づく波形判別方法を説明するための図である。まず、アンテナ1で受信した標準電波は、受信回路2で増幅されて復調回路3に出力される。復調回路3は、受信回路2で増幅された標準電波をフィルタ回路、整流回路、検波回路等(いずれも不図示)を通して復調し、標準電波の変調波形を方形波である復調波形としてサンプリング回路4へ出力する。
【0006】
サンプリング回路4は、復調回路3から出力された復調波形を発振回路5が発生した規定のサンプリング周期に従って、図6に示すように例えば2時点Ta、Tbのタイミングでサンプリングを行う。
【0007】
発振回路5は、マイコンによりハードウェア的に予め決められた発振周期のクロック信号を発生してサンプリング回路4へ出力し、サンプリング回路4は、このクロック信号の発振周期、即ちサンプリング周期に従って復調波形のサンプリングを行っていく。
【0008】
図6では1秒間の送信データに対して2時点Ta、Tbのタイミングでサンプリングを行った場合を例示しているが、実際には1秒間の送信データに対して数十回程度(例えば、32回)のサンプリングを行う。
【0009】
波形判別部6は、サンプリング回路4のサンプリングに応じて、各サンプリングタイミングTa、Tbにおける復調波形の“High”または“Low”の状態を判別し、それらの情報に基づいて復調波形をデジタル信号として変換していく。
【0010】
例えば、図7に示すようにTa、Tbがそれぞれ“High”、“High”であれば“0”コードの波形として認識し、Ta、Tbがそれぞれ“High”、“Low”であれば、“1”コードの波形として認識し、Ta、Tbがそれぞれ“Low”、“Low”であれば、“P”コードの波形として認識する。
【0011】
以上のようにして波形判別部6より出力されたデジタル信号は、時刻特定回路7に送られて時刻情報として読み出され、その結果が計時回路8に出力される。計時回路8は、時刻特定回路7より出力された時刻情報を基に時刻を修正して表示部9に表示する。
【0012】
尚、サンプリングのサンプリング周期は、短ければ短いほどサンプリング回数が増えて波形判別の信頼性が向上するが、日本やアメリカの標準電波では、図4に示すように復調波形の変調部(又は非変調部)M0、M1間の差(M0−M1=300ms)が比較的大きく、各コード間の判別がし易いため、31.25msが一般的であり、それ以下の短いサンプリング周期は要求されない。
【特許文献1】特開2003−222687号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
電波修正時計において、受信回路の受信精度は受信する標準電波の電界強度や信号成分とノイズ成分の比(以下S/N)に大きく左右される。受信回路は、S/Nの良い環境下では標準電波の送信波形を正確に受信できるが、標準電波の電界強度が弱くなったり、S/Nの値が小さくなると、正確な受信結果が得難くなる。
【0014】
特にドイツの送信波形では、図4に示すように“0”コードの変調部M0が100ms、“1”コードの変調部M1が200msで、変調部(又は非変調部)M0、M1間の差(M1−M0=100ms)が他国の標準電波に比べて小さい。その上、以上説明したように標準電波の電界強度が弱くなったり、S/Nが小さくなると、変調部M0、M1が不要に長くなったり短くなってしまう。
【0015】
図8は電界強度が弱くなったり、S/Nの値が小さくなった場合のドイツ標準電波の復調波形を示しており、このように復調波形の変調部(又は非変調部)M0、M1が不要に長くなったり短くなってしまうと、サンプリング周期31.25msのサンプリングではサンプリング周期が長すぎて波形の判別が正確に行えないことがある。
【0016】
例えば、図8に示すような“0”コード(正)を表す復調波形をサンプリング周期31.25msでサンプリングすると、変調部M0をサンプリングする回数は最大で100/31.25による3回となり、“Low”が3回連続して出力される。
【0017】
一方、変調部M0以外の復調波形(非変調部)をサンプリングする回数は最大で900/31.25による29回となり、“High”が29回連続して出力される。
【0018】
復調波形の判別は、1秒間のサンプリング回数(1000/31.25による32回)の中で、復調波形の“High”と“Low”がどのような組み合わせで何回出現するかをカウントすることで行われる。
【0019】
例えば、以上の場合ように“Low”が3回連続して出力された後、“High”が29回連続して出力された時を“0”コードとして認識する。
【0020】
このような波形の認識定義は、予め任意に決められているものであるが、通常は“High”もしくは“Low”の連続出力回数に±1、2回程度の誤差を許容してある。
【0021】
例えば、“0”コード(正)の復調波形をサンプリングした場合に、許容誤差を±1回とすると“Low”の連続出力回数の許容範囲は2〜4回、“High”は28〜30回となる。
【0022】
つまり、以上のように許容誤差が±1回であれば、“Low”が3回ではなく4回連続して出力された場合であっても、それは誤差許容範囲内ということで“0”コードとして正常に認識される。
【0023】
ところが、復調波形が図8に示す“0”コード(誤)ように変調部が正常値の100msから異常値の160msへ不要に延びていると、“Low”を連続して出力する回数は160/31.25による5回となり、“Low”の連続出力回数の誤差許容範囲2〜4回を超えてしまう。
【0024】
一方、“1”コードに対しても“0”コードと同じく、例えば±1回の許容誤差が設定されており、その場合、変調部M1における“Low”の連続出力回数の誤差許容範囲は、200/31.25による6回に±1回で5〜7回となる。
【0025】
そうすると、“0”コード(誤)の変調部M0をサンプリングした際の“Low”の連続出力回数(5回)が“1”コードの誤差許容範囲内(5〜7回)に入ってしまうことになり、本来“0”コードとして認識すべき復調波形を誤って“1”コードとして認識してしまうことがある。また、誤認識までは行かないとしても、“Low”もしくは“High”の連続出力回数が未定義の範囲に入るとNGとして認識してしまう。
【0026】
つまりは、各コードを表す波形の判別が困難となる。波形の判別が正確に行えないと、標準電波に含まれる時刻情報を誤って認識してしまったり、判別不能としてNG処理をしてしまうことになる。
【0027】
サンプリング周期は、マイコンによりハードウェア的に予め決められているため、変更することは実質的に不可能である。
【0028】
また、単純に使用するマイコンをサンプリング周期31.25msのものから、例えば半分の15.625msのものに変更してサンプリング周期を短くすることも可能であるが、サンプリング周期の短いマイコンは一般的に高価である。
【0029】
本発明は上記問題を解決しようとするもので、コストの増大を招くことなく、標準電波を正確に受信することが可能な電波修正時計、及び標準電波受信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0030】
少なくとも、
時刻情報を含む標準電波を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記標準電波を復調して復調信号を出力する復調手段と、
前記復調信号をサンプリングするための第一のクロック信号を出力する発振手段と、
前記第一のクロック信号に基づいて当該第一のクロック信号とは発振タイミングの異なる第二のクロック信号を生成するクロック信号生成手段と、
前記第一及び第二のクロック信号に基づいて前記復調信号をサンプリングするサンプリング手段と、
前記サンプリング手段のサンプリング結果に基づいて前記復調信号の波形を判別する波形判別手段と、
前記波形判別手段の波形判別結果に基づいて前記標準電波に含まれる時刻情報を読み出す時刻特定手段とを有する電波修正時計とする。
【0031】
前記第二のクロック信号は、前記第一のクロック信号を一定時間遅延させることで生成される電波修正時計とする。
【0032】
前記第二のクロック信号の発振タイミングは、前記第一のクロック信号における発振タイミングの中間に位置するタイミングである電波修正時計とする。
【0033】
前記第一のクロック信号の発振周期は、31.25msである電波修正時計とする。
【0034】
少なくとも、
時刻情報を含む標準電波を受信する受信ステップと、
前記受信手段が受信した前記標準電波を復調して復調信号を出力する復調ステップと、
前記復調信号をサンプリングするための第一のクロック信号を出力する発振ステップと、
前記第一のクロック信号に基づいて当該第一のクロック信号とは発振タイミングの異なる第二のクロック信号を生成するクロック信号生成ステップと、
前記第一及び第二のクロック信号に基づいて前記復調信号をサンプリングするサンプリングステップと、
前記サンプリングステップのサンプリング結果に基づいて前記復調信号の波形を判別する波形判別ステップと、
前記波形判別ステップの波形判別結果に基づいて前記標準電波に含まれる時刻情報を読み出す時刻特定ステップとを有する標準電波受信方法とする。
【0035】
前記第二のクロック信号は、前記第一のクロック信号を一定時間遅延させることで生成される標準電波受信方法とする。
【0036】
前記第二のクロック信号の発振タイミングは、前記第一のクロック信号における発振タイミングの中間に位置するタイミングである標準電波受信方法とする。
【0037】
前記第一のクロック信号の発振周期は、31.25msである標準電波受信方法とする。
【発明の効果】
【0038】
本発明では、ハードウェア的に予め回数が規定(制限)されているサンプリングに対し、そのサンプリング回数をソフトウェア的に増やすことで実質的にマイコンのサンプリング周期を短縮しているので、標準電波の復調波形を判別する際の信頼性が向上する。また、マイコンには従来と同様の低周波数用のマイコンをそのまま使用すればよいので、高価な高周波数用のマイコンに置き換える必要がなく、コストの増大を招くことはない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
図1は本発明のよる電波修正時計の概略的な構成を示すブロック図、図2は日本の送信データ(復調波形)とそのサンプリングのタイミングを示す図、図3はサンプリング結果に基づく波形判別方法を説明するための図である。但し、図2は見易いように模式的に表したものであり、線間隔等は比例尺ではない。以下、図1〜3を参照して本発明の一実施例について説明する。まず、アンテナ1で受信した標準電波は、受信回路2で増幅されて復調回路3に出力される。復調回路3は、受信回路2で増幅された標準電波をフィルタ回路、整流回路、検波回路等(いずれも不図示)を通して復調し、標準電波の変調波形を方形波である復調波形としてサンプリング回路4へ出力する。
【0040】
サンプリング回路4は、発振回路5が発生した規定のサンプリング周期(本実施例では31.25ms)に従って、復調回路3から出力された復調波形をサンプリングする。その際、サンプリングは基本的に上記規定のサンプリング周期31.25msに従って進むが、本実施例ではサンプリング回数加算回路10を設けることによりサンプリング回数を増加させ、サンプリング周期を実質的に短縮する構成としている。詳細は以下のとおりである。
【0041】
まず、サンプリング回路4には発振回路5から発振周期31.25msのクロック信号が出力されおり、それと同時にサンプリング加算回路10にも発振回路5から発振周期31.25msのクロック信号が出力されている。
【0042】
サンプリング回数加算回路10は、発振回路5から出力された発振周期31.25msのクロック信号を基準タイミングとしてソフトウェア的にタイマーをかけ、それより一定時間遅延したタイミングのクロック信号を生成してサンプリング回路4へ出力する。遅延させる時間は任意に設定が可能であるが、本実施例では遅延期間を31.25msの半分である15.625msとしている。
【0043】
サンプリング回路4へ出力された遅延タイミングのクロック信号は、発振回路5から出力された規定のクロック信号(発振周期31.25ms)に加算されて、実質的に発振周期の短いクロック信号が生成される。
【0044】
これら一連の動作は、発振回路5からサンプリング回数加算回路10へサンプリングのクロック信号が出力される度に繰り返し行われる。即ち、発振回路5から出力されるサンプリングのクロック信号が本実施例のようにサンプリング(発振)周期31.25msを表すのものであれば、そのサンプリング周期は31.25msから半分の15.625msに相当するものとなり、サンプリング回数は32回/秒から64回/秒へと増加する。
【0045】
尚、本実施例ではサンプリング回路4が行うサンプリング回数をおよそ倍にしているが、タイマーによる遅延時間を複数設定することにより、それ以上の回数に任意に増加させることも可能である。
【0046】
サンプリング回路4は、以上のようにして生成された実質的に発振周期の短いクロック信号、つまりは増加したサンプリング回数に従って、複調回路3から出力された復調波形をサンプリングする。即ち、サンプリング回路4は、図2に示すように発振周期31.25msのクロック信号に基づく規定のサンプリングタイミングTa、Tbに加え、それらよりそれぞれ15.625ms遅延したタイミングTa’、Tb’でもサンプリングを行う。
【0047】
波形判別部6は、サンプリング回路4のサンプリングに応じて各サンプリングタイミングTa、Ta’、Tb、Tb’における復調波形の“High”または“Low”の状態を判別し、それらの情報に基づいて復調波形をデジタル信号として変換していく。
【0048】
例えば、図3に示す様にTa、Ta’、Tb、Tb’がそれぞれ“High”、“High”、“High”、“High”であれば“0”コードの波形として認識し、Ta、Ta’、Tb、Tb’がそれぞれ“High”、“High”、“Low”、“Low”であれば“1”コードの波形として認識し、Ta、Ta’、Tb、Tb’がそれぞれ“Low”、“Low”、“Low”、“Low”であれば“P”コードの波形として認識する。
【0049】
以上のようにして波形判別部6より出力されたデジタル信号は、時刻特定回路7に出力されて時刻情報として読み出され、その結果が計時回路8に出力される。計時回路8は、時刻特定回路7から出力された時刻情報を基に時刻を修正して表示部9に表示する。
【0050】
サンプリング回路4のサンプリング周期は、マイコンによりハードウェア的に規定されているため変更することは基本的に不可能であるが、以上説明したように、サンプリング回路4にソフトウェア的に規定のサンプリングタイミングとは異なるタイミングで付加的にサンプリングを行わせることで、本来変更不可能なサンプリング周期(サンプリング回数)を実質的に変更することが可能となり、波形判別の信頼性が向上する。
【0051】
また、本実施例のようにサンプリング回数加算回路10が生成するサンプリングタイミングを、マイコンが規定しているサンプリング周期31.25msの中間位置、即ち15.625msのタイミングにすれば、実質的にサンプリング周期が一定の15.625msとなって波形判別の信頼性が向上するので好ましい。
【0052】
本発明の要旨は、予めハードウェア的に規定されているサンプリング回数をソフトウェア的に増加させること、即ちサンプリング周期を実質的に短縮することであり、その実施態様は以上の実施例に限定されるものではなく、その他種々の形態を取りうるものである。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明のよる電波修正時計の概略的な構成を示すブロック図(実施例)
【図2】日本の送信データ(復調波形)とそのサンプリングのタイミングを示す図(実施例)
【図3】サンプリング結果に基づく波形判別方法を説明するための図(実施例)
【図4】日本、アメリカ、ドイツにおける標準電波のパルス(復調)波形を示す図
【図5】従来の電波修正時計の概略的な構成を示すブロック図
【図6】日本の送信データ(復調波形)とそのサンプリングのタイミングを示す図(従来)
【図7】サンプリング結果に基づく波形判別方法を説明するための図(従来)
【図8】電界強度が弱くなったり、S/Nの値が小さくなった場合のドイツ標準電波の復調波形を示す図
【符号の説明】
【0054】
1 アンテナ
2 受信回路
3 復調回路
4 サンプリング回路
5 発振回路
6 波形判別部
7 時刻特定回路
8 計時回路
9 表示部
10 サンプリング回数加算回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも、
時刻情報を含む標準電波を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記標準電波を復調して復調信号を出力する復調手段と、
前記復調信号をサンプリングするための第一のクロック信号を出力する発振手段と、
前記第一のクロック信号に基づいて当該第一のクロック信号とは発振タイミングの異なる第二のクロック信号を生成するクロック信号生成手段と、
前記第一及び第二のクロック信号に基づいて前記復調信号をサンプリングするサンプリング手段と、
前記サンプリング手段のサンプリング結果に基づいて前記復調信号の波形を判別する波形判別手段と、
前記波形判別手段の波形判別結果に基づいて前記標準電波に含まれる時刻情報を読み出す時刻特定手段とを有することを特徴とする電波修正時計。
【請求項2】
前記第二のクロック信号は、前記第一のクロック信号を一定時間遅延させることで生成されることを特徴とする請求項1に記載の電波修正時計。
【請求項3】
前記第二のクロック信号の発振タイミングは、前記第一のクロック信号における発振タイミングの中間に位置するタイミングであることを特徴とする請求項1、又は2に記載の電波修正時計。
【請求項4】
前記第一のクロック信号の発振周期は、31.25msであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の電波修正時計。
【請求項5】
少なくとも、
時刻情報を含む標準電波を受信する受信ステップと、
前記受信手段が受信した前記標準電波を復調して復調信号を出力する復調ステップと、
前記復調信号をサンプリングするための第一のクロック信号を出力する発振ステップと、
前記第一のクロック信号に基づいて当該第一のクロック信号とは発振タイミングの異なる第二のクロック信号を生成するクロック信号生成ステップと、
前記第一及び第二のクロック信号に基づいて前記復調信号をサンプリングするサンプリングステップと、
前記サンプリングステップのサンプリング結果に基づいて前記復調信号の波形を判別する波形判別ステップと、
前記波形判別ステップの波形判別結果に基づいて前記標準電波に含まれる時刻情報を読み出す時刻特定ステップとを有することを特徴とする標準電波受信方法。
【請求項6】
前記第二のクロック信号は、前記第一のクロック信号を一定時間遅延させることで生成されることを特徴とする請求項5に記載の標準電波受信方法。
【請求項7】
前記第二のクロック信号の発振タイミングは、前記第一のクロック信号における発振タイミングの中間に位置するタイミングであることを特徴とする請求項5、又は6に記載の標準電波受信方法。
【請求項8】
前記第一のクロック信号の発振周期は、31.25msであることを特徴とする請求項5〜7の何れか1つに記載の標準電波受信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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