説明

電源システム

【課題】比例制御型の電流制御を用いることにより、初期値設定誤差による誤差電流出力を最小にし、昇降圧コンバータにおける軽負荷時の効率を向上させる。
【解決手段】昇降圧DC−DCコンバータの間欠モードにおいて、目標指令値を、基準電圧Vref0から電圧ΔVrefだけ高い値に設定してステップ応答させる。そして、出力電圧Voの上昇過程において、出力電圧Voが任意のしきい値電圧まで到達したら、制御ロジック部30は、トランジスタ38〜41をすべてOFFして出力をハイインピーダンスにする。ハイインピーダンス中、負荷電流によって出力電圧Voが低下し、基準電圧Vref0に到達したら再度、トランジスタ38〜41の駆動制御を行う。これを繰り返し、出力電圧Voを一定値に制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源システムの電圧安定化技術に関し、特に、間欠モードと連続モードとの切り換え時におけるDC−DCコンバータの出力電圧変動の低減と低コスト化に有効な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラなどの電子機器には、安定化直流電源などとして、複数のDC−DCコンバータなどからなる電源システムが広く用いられている。この種の電源システムには、高効率が求められており、待機時などにおける軽負荷時の高効率化が必須となっている。
【0003】
この電源システムに用いられるDC−DCコンバータの1つである昇降圧型コンバータでは、通常時は、PWM(Pulse Width Modulation)制御を行い、軽負荷時には、一定期間のPWM制御と可変期間のハイインピーダンス状態とを交互に繰り返すPFM(Pulse Frequency Modulation)制御を行うことにより軽負荷時の効率を改善する技術が知られている。
【0004】
また、この種のPFM制御を行うDC−DCコンバータとしては、たとえば、PFM−DUTY比に電源電圧依存性をつけ、高い電源電圧の時にはPFM−DUTY比を小さくすることにより、スイッチングレギュレータの高い電源電圧の時におけるリップル電圧を抑える技術(特許文献1参照)や、入力電圧と目標電圧とから適切なエラーアンプの初期値を演算し与えることで、PFM制御とPWM制御との切り換え時の出力変動を抑制する技術(特許文献2参照)などが知られている。
【特許文献1】特開平11−235023号公報
【特許文献2】特開2008−61433号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、上記のような電源システムでは、次のような問題点があることが本発明者により見い出された。
【0006】
すなわち、特許文献1の技術は、降圧コンバータにおいては対応可能であるが、昇圧コンバータでは基準電圧に対する電源電圧依存性が降圧の場合逆になる。従って、これらを組み合わせて使用する昇降圧コンバータなどでは、基準電圧の演算回路が複雑化するという問題がある。また、出力電圧がプログラミング可能なコンバータでは、演算回路内の係数演算が必要となり、さらに複雑化してしまうことになる。
【0007】
また、特許文献2の技術では、連続制御モードと間欠モードでの切り替えを適切に行うために、入力電圧、または出力電圧の目標値からエラーアンプ出力に与える初期値の演算回路を設けているが、この演算式は、昇圧モードと降圧モード、および昇降圧モードで異なるため、昇降圧コンバータに適用した場合、前記した特許文献1と同様に演算回路が複雑化してしまうことになる。
【0008】
そのため、昇降圧コンバータにおいて、特許文献1、または特許文献2の技術を適用しようとすると演算回路が多数必要となり、電源システムのコストが高くなってしまうという問題がある。
【0009】
さらに、自動で間欠モードと連続モードを切り替える場合、間欠モード時の駆動能力を超えて負荷が重くなり、出力が低下したことを検知して連続モードに切り替える技術が考えられるが、この場合、必然的にモード切り替え変動が大きくなるという問題がある。
【0010】
本発明の目的は、比例制御型の電流制御を用いることにより、初期値設定誤差による誤差電流出力を最小にし、DC−DCコンバータにおける軽負荷時の効率を向上させることのできる技術を提供することにある。
【0011】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0013】
本発明は、直流の電源電圧を任意の直流電圧に変換する少なくとも1つのDC−DCコンバータを備えた電源システムであって、該DC−DCコンバータは、PWM信号に基づいて、スイッチングを行うドライバ部と、出力電圧の制御を行う電圧制御部と、該電圧制御部から出力される電流制御指示値に基づいて、PWM信号を生成する電流制御部と、該PWM信号を受けてドライバ部に駆動信号としてPWM信号を出力する電流制御部とを備え、該電流制御部は、PWM制御を連続して行う連続モードとPWM制御を間欠して行う間欠モードとの判定を行い、連続モードの場合、該電圧制御部は検出された出力電圧と第1の基準電圧との電位差を誤差積分し、間欠モードの場合、検出された出力電圧と第1の基準電圧よりも高い電圧レベルの第2の基準電圧との電位差を誤差積分し、その誤差積分の結果とインダクタ電流の平均値との誤差信号を出力し、その誤差信号と任意の三角波とを比較し、その比較結果をPWM信号として電流制御部に出力してDC−DCコンバータ出力を第1の基準電圧に基づく出力電圧から第2の基準電圧に基づく出力電圧に遷移させ、電流制御部は、その中間点に設けられたしきい値にDC−DCコンバータ出力が達するとドライバ部をハイインピーダンスにし、DC−DCコンバータ出力を第1の基準電圧に基づく出力電圧まで低下させ、その後再びDC−DCコンバータ出力を第1の基準電圧に基づく出力電圧から第2の基準電圧に基づく出力電圧に遷移させることを繰り返すことによって、DC−DCコンバータ出力を一定に保つ方式である。
【0014】
また、本願のその他の発明の概要を簡単に示す。
【0015】
本発明は、前記電圧制御部が、DC−DCコンバータから出力される出力電圧を検出するフィードバック回路を有し、前記電流検出部は、インダクタ電流の平均値を検出する平均電流検出部を有し、前記電流制御部は、該平均電流検出部から出力される電流検出結果に基づいて、連続モード、または間欠モードの状態を判定し、状態判定信号を出力する状態判定部を有し、前記電圧制御部は、該状態判定部の状態判定信号が連続モードを示す場合に、第1の基準電圧を供給し、状態判定部の状態判定信号が間欠モードを示す場合に、第2の基準電圧を供給する基準電圧切り替え制御部と、該基準電圧切り替え制御部から供給された第1の基準電圧、または第2の基準電圧のいずれかの基準電圧とフィードバック回路が検出した出力電圧の電位差を誤差積分し、駆動電流指示信号として出力する駆動電流指示部を有し、前記電流制御部は、平均電流検出部から出力された平均値と駆動電流指示部から出力された駆動電流指示信号との誤差信号を出力する電流制御アンプと、該電流制御アンプから出力される誤差信号と三角波とを比較し、その比較結果をPWM信号として電流制御部に出力する比較部とを備えたものである。
【0016】
また、本発明は、前記状態判定部が、間欠モードにおけるPFM制御のOFF期間を計測し、OFF期間が任意の計測時間以下となった際に連続モード動作に復帰する状態判定信号を電流制御部に出力し、該電流制御部は、状態判定部の状態判定信号を受けてドライバ部を連続モードのPWM信号で制御するものである。
【0017】
さらに、本発明は、前記状態判定部が、間欠モードにおけるPFM制御のOFF期間を計測し、OFF期間が任意の計測時間以上の場合に、PFM制御のON期間をスキップさせるようにPFM制御信号を構成するものである。
【0018】
また、本発明は、前記DC−DCコンバータが、昇降圧型DC−DCコンバータよりなるものである。
【発明の効果】
【0019】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
【0020】
(1)DC−DCコンバータの連続モードと間欠モードとの切り換え時における出力電圧の変動を大幅に低減することができる。
【0021】
(2)また、電流制御アンプに与える電流制御の初期値の演算処理が不要となるので、そのための演算回路を不要とすることができる。
【0022】
(3)上記(1)、(2)により、DC−DCコンバータそれ自体、あるいはDC−DCコンバータを有した電源システムの信頼性を向上させ、回路規模を小さくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0024】
図1は、本発明の一実施の形態による電源システムの構成例を示すブロック図、図2は、図1の電源システムに設けられた昇降圧DC−DCコンバータの一例を示す回路図、図3は、図2の昇降圧DC−DCコンバータにおける間欠モード時の間欠動作の原理を表した説明図、図4は、負荷電流に対する間欠モード周波数を表した説明図、図5は、図2の昇降圧DC−DCコンバータに設けられたPFM制御部の構成例を示す回路図、図6は、図2の昇降圧DC−DCコンバータにおける間欠モードの動作波形を表した説明図である。
【0025】
本実施の形態において、電源システム1は、たとえば、デジタルカメラなどの電子機器に用いられる。電源システム1は、図1に示すように、昇圧DC−DCコンバータ2〜4、昇降圧DC−DCコンバータ5、降圧DC−DCコンバータ6,7、および反転型DC−DCコンバータ8から構成されている。
【0026】
これら昇圧DC−DCコンバータ2〜4、昇降圧DC−DCコンバータ5、降圧DC−DCコンバータ6,7、ならびに反転型DC−DCコンバータ8の入力部には、入力電源部11が接続されている。
【0027】
この入力電源部11は、電子機器のバッテリなどであり、たとえば、Li−ION(リチウムイオン)電池や乾電池などである。昇圧DC−DCコンバータ2は、入力電源部11から供給された電源電圧を昇圧し、たとえば、デジタルカメラのレンズを駆動するモータなどの電源として供給する。
【0028】
昇圧DC−DCコンバータ3は、入力電源部11から供給された電源電圧を昇圧し、デジタルカメラの撮像素子となるCCD(Charge Coupled Device)などの電源として供給する。
【0029】
昇圧DC−DCコンバータ4は、入力電源部11から供給された電源電圧を昇圧し、デジタルカメラに設けられたLCD(Liqiud Crystal Display)のバックライトなどの電源として供給する。
【0030】
昇降圧DC−DCコンバータ5は、入力電源部11から供給された電源電圧を昇圧/降圧して供給する。この出力電圧は、メモリカードなどの電源として供給する。
【0031】
降圧DC−DCコンバータ6は、入力電源部11から供給された電源電圧を降圧し、デジタルカメラに設けられたDRAM(Dynamic Random Access Memory)などのメモリの電源として供給する。
【0032】
降圧DC−DCコンバータ7は、入力電源部11から供給された電源電圧を降圧し、デジタルカメラに設けられた画像処理系の半導体集積回路装置の電源として供給する。反転型DC−DCコンバータ8は、入力電源部11から供給された負電源電圧を生成し、前述した撮像素子であるCCDのバイアス電圧として供給する。
【0033】
図2は、昇降圧DC−DCコンバータ5の構成例を示す説明図である。
【0034】
昇降圧DC−DCコンバータ5は、3モード切り替え型の昇降圧コンバータからなる。3モードとは、降圧、昇圧および昇降圧の3つのモードである。一般に、入力レンジが広い昇降圧コンバータでは、効率の最適化を行うため、3モードを有するコンバータが多い。
【0035】
昇降圧DC−DCコンバータ5は、図示するように、アンプ12、入力電圧制御部13、コンパレータ14,15、モード選択部16、スイッチ部17、加算器18、電圧制御エラーアンプ19、スイッチ部20、コンデンサ21,22、抵抗23、電流制御アンプ24、抵抗25、コンパレータ26,27、三角波発生器28、PFM制御部29、制御ロジック部30、ドライバ部31、平均電流検出部32、フィードバック回路33、および基準電圧発生部33aから構成されている。
【0036】
アンプ12の正(+)側入力端子には、入力電源部11から供給される入力電圧Viが供給される入力電圧端子Vinが接続されており、該アンプ12の負(−)側入力端子には、昇降圧DC−DCコンバータ5から出力される出力電圧Voが入力されるように接続されている。
【0037】
アンプ12の出力部には、コンパレータ14の正(+)側入力端子、コンパレータ15の正(+)側入力端子、ならびに入力電圧制御部13における3つの入力端子のうちの任意の1つの入力端子がそれぞれ接続されている。コンパレータ14の負(−)側入力端子、および入力電圧制御部13の他の入力端子には、基準電圧発生部33aが生成する上限しきい値Vthhがそれぞれ入力されるように接続されている。
【0038】
また、入力電圧制御部13の残りの1つの入力端子、およびコンパレータ15の負(−)側入力端子には、基準電圧発生部33aが生成する下限しきい値Vthlがそれぞれ入力されるように接続されている。これらコンパレータ14,15の出力部には、モード選択部16の2つの入力部がそれぞれ接続されている。
【0039】
入力電圧制御部13の出力部には、コンパレータ27の正(+)側入力端子が接続されている。コンパレータ26の負(−)側入力端子、およびコンパレータ27の負(−)側入力端子は、三角波発生器28が発生する三角波が入力されるように接続されている。
【0040】
比較部となるコンパレータ26の正(+)側入力端子には、抵抗25の一方の接続部、ならびに電流制御アンプ24の出力部がそれぞれ接続されている。抵抗25の他方の接続部には、基準電圧発生部33aが生成する基準電圧Vref1が供給されるように接続されている。
【0041】
電流制御アンプ24の正(+)側入力端子には、電圧制御エラーアンプ19の出力部、スイッチ部20の一方の接続部、コンデンサ21の一方の接続部、および抵抗23の一方の接続部がそれぞれ接続されている。
【0042】
抵抗23の他方の接続部には、コンデンサ22の一方の接続部が接続されている。コンデンサ22の他方の接続部、コンデンサ21の他方の接続部、およびスイッチ部20の他方の接続部には、基準電位AGNDが接続されている。
【0043】
また、電圧制御エラーアンプ19、スイッチ部20、コンデンサ21,22、および抵抗23によって駆動電流指示部が構成されている。
【0044】
電圧制御エラーアンプ19の正(+)側入力端子には、加算器18の出力部が接続されており、電圧制御エラーアンプ19の負(−)側入力端子には、フィードバック回路33から出力される検出電圧VFBが入力されるように接続されている。
【0045】
加算器18の一方の入力部には、基準電圧発生部33aが生成する基準電圧Vref0が入力されるように接続されており、該加算器18の他方の入力部には、スイッチ部17の一方の接続部が接続されている。
【0046】
スイッチ部17の他方の接続部には、基準電圧発生部33aが生成する電圧ΔVrefが入力されるように接続されており、該スイッチ部17の制御端子には、状態判定部となるPFM制御部29から出力される状態判定信号PFMONが入力されるように接続されている。スイッチ部17は、状態判定信号PFMONに基づいてON/OFF動作を行う。また、スイッチ部17、ならびに加算器18によって、基準電圧切り替え制御部が構成されている。
【0047】
なお、本基準電圧は、予め基準電圧Vref0と基準電圧Vref0+ΔVrefの2つの基準電圧を用意しておき、切り替えスイッチによって状態判定信号PFMONに応じて切り替える構成としてもよい。
【0048】
電流制御アンプ24の負(−)側入力端子には、平均電流検出部32から出力される電流検出結果Vsens1が入力されるように接続されている。モード選択部16の出力部には、電流制御部となる制御ロジック部30の入力部が接続されており、該モード選択部16から出力されるモード信号MODEが入力される。
【0049】
また、制御ロジック部30には、コンパレータ26から出力される電流制御デュティ信号Dctl、コンパレータ27から出力されるデュティ信号Din、ならびにPFM制御部29から出力されるPFM制御信号HIZがそれぞれ入力されるように接続されている。
【0050】
このPFM制御部29には、検出電圧VFB、第1の基準電圧となる基準電圧Vref0、平均電流検出部32から出力される電流検出結果Vsens2、三角波発生器28から出力されるクロック信号fclkがそれぞれ入力されるように接続されている。
【0051】
ロジック制御部30の2つの出力部には、ドライバ部31の入力部がそれぞれ接続されている。ドライバ部31は、ドライバ34〜37、およびトランジスタ38〜41から構成されている。ドライバ35,36は、インバータからなり、トランジスタ38〜41は、たとえば、NチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)−FET(Field Effect Transistor)からなる。
【0052】
制御ロジック部30の一方の出力部には、ドライバ34,35の入力部がそれぞれ接続されており、該制御ロジック部30の他方の出力部には、ドライバ36,37の入力部がそれぞれ接続されている。
【0053】
ドライバ34〜37の出力部には、トランジスタ38〜41のゲートがそれぞれ接続されている。トランジスタ38の一方の接続部には、入力電圧端子Vinが接続されている。
【0054】
トランジスタ38の他方の接続部には、トランジスタ39の一方の接続部、ならびに端子LX1がそれぞれ接続されている。トランジスタ39の他方の接続部には、トランジスタ41の他方の接続部、および基準電位端子PGNDがそれぞれ接続されている。
【0055】
トランジスタ36の一方の接続部には、出力端子Voutが接続されている。この出力端子Voutが昇降圧DC−DCコンバータ5の出力部となる。
【0056】
トランジスタ36の他方の接続部には、端子LX2、ならびにトランジスタ41の一方の接続部がそれぞれ接続されている。また、端子LX1と端子LX2との間には、コイル42が外部接続されており、出力端子Voutと基準電位端子PGNDとの間には、平滑用のコンデンサ43が接続されている。
【0057】
平均電流検出部32は、スイッチ部44、抵抗45、コンデンサ46、スイッチ部47、ならびに電流センスアンプ48から構成されている。スイッチ部47の制御端子には、PFM制御部29から出力されるPFM制御信号HIZが入力されるように接続されている。スイッチ部47は、PFM制御部29のPFM制御信号HIZに基づいてON/OFF動作を行う。
【0058】
サンプル/ホールド回路となるスイッチ部44の一方の接続部には、端子LX1が接続されており、該スイッチ部44の他方の接続部には、抵抗45の一方の接続部が接続されている。
【0059】
スイッチ部44の制御端子には、制御ロジック部30から出力される制御信号が入力されるように接続されており、該スイッチ部44は、この制御信号に基づいて、ON/OFF動作を行う。なお、スイッチ部44は、トランジスタ38に同期してONするように、この制御信号は構成される。
【0060】
抵抗45の他方の接続部には、ローパスフィルタとなるコンデンサ46の一方の接続部、スイッチ部47の一方の接続部、および電流センスアンプ48の一方の入力部がそれぞれ接続されている。また、抵抗45の他方の接続部が、電流検出結果Vsens2の出力部となる。
【0061】
入力電圧端子Vinには、コンデンサ46の他方の接続部、スイッチ部47の他方の接続部、および電流センスアンプ48の他方の入力部がそれぞれ接続されている。そして、電流センスアンプ48から出力される信号が、電流検出結果Vsens2となる。
【0062】
フィードバック回路33は、抵抗49,50、ならびにコンデンサ51から構成されている。抵抗49の一方の接続部には、出力端子Voutが接続されており、抵抗50の一方の接続部には、基準電位端子PGNDが接続されている。抵抗49の他方の接続部には、抵抗50の他方の接続部、およびコンデンサ51の一方の接続部がそれぞれ接続されており、この接続部から出力される信号が検出電圧VFBとなる。
【0063】
また、コンデンサ51の他方の接続部には、基準電位VSSが接続されている。このコンデンサ51は、平滑用のコンデンサ43の抵抗成分によって発生するスイッチングノイズを除去用として設けられている。
【0064】
昇降圧DC−DCコンバータ5は、入力電圧端子Vinから入力される入力電圧Viと、該昇降圧DC−DCコンバータ5の出力端子Voutから出力される出力電圧Voとの差をアンプ12によって抽出し、入力電圧Viが出力電圧Voよりも確実に高いときは降圧モード、確実に低いときは昇降圧モードが選択される。また、入力電圧Viと出力電圧Voとが近い電圧の際は、昇降圧モードがコンパレータ14,15、ならびにモード選択部16によって、選択される。
【0065】
ドライバ部31は、コイル42、および相補動作するトランジスタ38,39とトランジスタ40,41とを有し、かつ、コイル42の一方の端部がトランジスタ38,39を介して入力電圧端子Vinに接続されており、コイル42の他方の端部がトランジスタ40,41を介して出力端子Voutに接続される昇降圧動作可能なコンバータとなっている。
【0066】
また、降圧モードでは、トランジスタ41は常にOFFとなり、トランジスタ40は常にONしており、トランジスタ38とトランジスタ39とが上記した電流制御によってコイル42に流れる電流を調整して出力電圧Voを可変する。
【0067】
昇圧モードでは、トランジスタ38は常にONとなり、トランジスタ39は常にOFFしており、トランジスタ40とトランジスタ41とが上記電流制御によってコイル42に流れる電流を調整して出力電圧Voを可変する。
【0068】
昇降圧モードでは、上述した降圧モードと昇圧モードを組み合わせた動作となり、トランジスタ38,39、ならびにトランジスタ40,41のいずれもが動作する。
【0069】
昇降圧DC−DCコンバータ5は、PWMによる連続モード制御とPWM制御を断続する間欠モードを備える。
【0070】
まず、動作の基本となる連続モードでの出力制御について説明する。
【0071】
出力電圧Voをフィードバック回路33の抵抗49,50で抵抗分割した検出電圧VFBと基準電圧Vref0との電位差を電圧制御エラーアンプ19によって増幅する。そして、位相補償器となるコンデンサ21,22、および抵抗23にて誤差積分を行い、これにより、駆動電流指示信号Vctlを得る。
【0072】
電流制御アンプ24は、駆動電流指示信号Vctlと平均電流検出部32による電流検出結果Vsens1との誤差を出力し、その結果と三角波発生器28が発生する三角波とをコンパレータ26が比較し、その比較結果が電流制御デュティ信号Dctlとなる。
【0073】
また、昇降圧モード時には、アンプ12によって検出される結果(入力電圧Vi−出力電圧Vo)に基づいた電流制御デュティ信号Dinがコンパレータ27によって生成される。
【0074】
降圧モードでは、コンパレータ26から出力される電流制御デュティ信号Dctlに応じて、制御ロジック部30がトランジスタ38,39をそれぞれスイッチング駆動し、トランジスタ41がONし、トランジスタ40がOFFとなる。
【0075】
昇圧モードでは、制御ロジック部30が、コンパレータ26の電流制御デュティ信号Dctlに応じてトランジスタ40,41をスイッチング動作させ、トランジスタ38をON、トランジスタ39をOFFさせる。
【0076】
さらに、昇降圧モードでは、コンパレータ26の電流制御デュティ信号Dctlに応じて、制御ロジック部30がトランジスタ40,41をスイッチング制御し、コンパレータ27から出力される電流制御デュティ信号Dinに応じて、トランジスタ38,39をスイッチング制御する。以上が連続モードの出力制御動作となる。
【0077】
次に、間欠モードの動作について詳細に説明する。
【0078】
図3は、昇降圧DC−DCコンバータ5における間欠モード時の間欠動作の原理を表した説明図である。
【0079】
この場合、目標指令値を、基準電圧Vref0から電圧ΔVrefだけ高い、第2の基準電圧となる基準電圧値に設定してDC−DCコンバータ5の出力電圧をステップ応答させる(図中、基準電圧Vref0+電圧ΔVref)。
【0080】
それにより、出力電圧Voは、図中の点線に示すように、制御帯域の時定数τで上昇する。その上昇過程において、出力電圧Voがしきい値電圧PFMHVthまで到達したら、制御ロジック部30は、トランジスタ38〜41をすべてOFFして出力をハイインピーダンスにする。
【0081】
ハイインピーダンス中、負荷電流によって出力電圧Voが低下し、基準電圧Vref0に到達したら再度、トランジスタ38〜41の駆動制御を行う。
【0082】
これを繰り返し、出力電圧Voを一定値に制御する。本願の方式では、PFM制御のOFF期間中に図2のスイッチ部20を閉じて間欠動作の駆動電流指示信号Vctlの初期値をゼロから開始すれば高速な電流帰還ループの働きにより、図3の点線に示すような動作が行われるので、電流駆動能力設定(図4)のための演算回路を不要にすることができる。
【0083】
なお、PFM制御のOFF期間には、図2のスイッチ部47も閉じて、平均電流検出の初期値設定を行い、PFM制御のON期間突入直後の平均電流検出部32の誤差を最小にしている。
【0084】
図4は、負荷電流に対する間欠モード周波数を表した説明図である。
【0085】
一般的な一定電流の駆動能力の場合、図4の点線に示しように、負荷電流を想定して負荷電流を上回るように駆動電流設定しなければならないが、本実施の形態の場合は、図4の実線で示すように、負荷電流に応じて駆動電流指示信号Vctlが電圧負帰還ループ(フィードバック回路33、および電圧制御エラーアンプ19)の働きにより自動調整されるため、負荷電流を気にすることなく設計可能である。
【0086】
さらに、一定電流駆動では、負荷電流がゼロに近いときと駆動電流に近いときに周波数が低下し、可聴周波数に入りやすくなるため、音響騒音が気になる際には使用可能な負荷電流範囲が狭くなるが、本実施の形態における昇降圧DC−DCコンバータ5では、ON時間が制御時定数τで一定になるので、負荷電流に応じて周波数が高くなるシステムであり、音響騒音に関しては、負荷電流の小さい領域に絞って設計できるというメリットもある。
【0087】
図5は、昇降圧DC−DCコンバータ5に設けられたPFM制御部29の構成例を示す回路図である。
【0088】
PFM制御部29は、図示するように、状態判定回路52、コンパレータ53,54、しきい値発生回路55、レジスタ56、オフタイマカウンタ57、否定論理和回路58、トランジスタ59、抵抗60、コンパレータ61、インバータ62、および電流源63から構成されている。
【0089】
コンパレータ61の正(+)側入力端子には、フィードバック回路33から出力される検出電圧VFBが入力されるように接続されている。抵抗60の一方の接続部には、基準電圧Vref0が入力されるように接続されており、該抵抗60の他方の接続部には、コンパレータ61の負(−)側入力端子、および電流源63の出力部がそれぞれ接続されている。
【0090】
コンパレータ61の出力部には、インバータ62の入力部が接続されている。このインバータ62の出力部には、否定論理和回路58の他方の接続部、およびオフタイマカウンタ57のリセット端子がそれぞれ接続されている。また、インバータ62の出力部から出力される信号が、PFM制御信号のOFF期間を表すHIZとなる。
【0091】
オフタイマカウンタ57の一方の出力部には、否定論理和回路58の一方の接続部が接続されており、該否定論理和回路58の出力部には、トランジスタ59のゲートが接続されている。
【0092】
トランジスタ59の一方の接続部には、電源電圧Vddが供給されるように接続されており、該トランジスタ59の他方の接続部には、電流源63の入力部が接続されている。オフタイマカウンタ57の他方の出力部には、レジスタ56のデータ端子Dが接続されている。
【0093】
また、レジスタ56の出力端子Qには、状態判定回路52の入力部が接続されている。コンパレータ53の負(−)側入力端子、ならびにコンパレータ54の負(−)側入力端子には、しきい値発生回路55が生成したしきい値電圧Vthpfm1,Vthpfm2がそれぞれ入力されるように接続されている。
【0094】
そして、状態判定回路52の出力部から出力される信号が、間欠モード動作を示す状態判定信号PFMONとなる。また、状態判定回路52から出力される状態判定信号PFMONは、レジスタ56のリセット端子に入力されるように接続されている。
【0095】
PFM制御部29においては、否定論理和回路58、トランジスタ59、電流源63、および抵抗60によってヒステリシスを持たせている。このヒステリシスは、図3に示す動作波形で、ヒステリシス幅Vhys1に相当し、図6に示す動作波形で、しきい値電圧PFMHVth−しきい値電圧PFMLVthに相当する。また、しきい値電圧PFMVthは基準電圧Vref0(図2)のレベルである。
【0096】
基本的には、このヒステリシス付きコンパレータ61でのON/OFF制御であるが、図4に示す軽負荷時の間欠モードのON/OFF周波数の低下を防ぐために、OFF時間をカウントするオフタイマカウンタ57を設け、このオフタイマカウンタ57によって任意のカウント値に到達すると強制的にOFF制御を終了し、ONとなる。
【0097】
また、OFF時間を示すオフカウントOFFCNTは、レジスタ56にラッチされ自動間欠動作機能の間欠モードから連続モードへの切り替え判断にも用いられる。
【0098】
次に、PFM制御部29における自動間欠モードにおける動作について説明する。
【0099】
連続モードにおいて、出力端子Vout(図2)から供給される負荷電流が減少し、コイル42に流れる電流が追従して減少すると、平均電流検出部32から出力される電流検出結果Vsens2の値が小さくなる。
【0100】
そして、しきい値電圧Vthpfm1より小さくなったところで、状態判定回路52は、Hi信号の状態判定信号PFMONを出力し、これにより、間欠モードの動作となる。
【0101】
次に、負荷電流が増加すると、間欠モード中の各OFF期間(PFM制御信号HIZ=Hi信号期間)の長さをカウントするレジスタ56から出力されるカウント信号QOFFCNTが減少する。
【0102】
任意の値までカウント信号QOFFCNTが減ると、状態判定回路52は、Lo信号の状態判定信号PFMONを出力し、連続モード動作に復帰する。さらに、間欠モード動作中に、急激に負荷電流が増加し、出力端子Voutの電圧が任意の値(しきい値電圧Vthpfm2)より低くなった場合も連続モードに復帰する。
【0103】
ここで、しきい値電圧Vthpfm2は、間欠モード動作の下限側のしきい値電圧Vrefよりも一般的に低く設定される。
【0104】
図6は、昇降圧DC−DCコンバータ5における間欠モードの動作波形を表した説明図である。
【0105】
負荷電流Ioが比較的大きな場合は、図6(a)に示すように、トランジスタ38〜41のOFF期間(PFM制御信号HIZ=Hi信号)の電圧低下が比較的大きいので、出力端子Voutの出力電圧Voはしきい値電圧PFMHVthとしきい値電圧PFMLVthとを行き来する電圧波形となる。
【0106】
また、負荷電流Ioが小さくなると、図6(b)に示すように、トランジスタ38〜41のOFF期間(ハイインピーダンス時)の電圧低下が小さくなるので、トランジスタ38〜41のOFF時のカウント数が任意の値(MAXCNT)になりOFF時間一定の制御となる。
【0107】
なお、図6(a)に示すように、オフタイマカウンタ57によるOFF期間のカウント値はレジスタ56にラッチされ、カウント信号QOFFCNTとして出力される。カウント信号QOFFCNTは、前述したように、自動間欠機能のモード判定に使用される。
【0108】
さらに、負荷電流Ioが減少すると、図6(c)に示すように、ON期間の最小時間が有限であるため、出力端子Voutの出力電圧Voに上ずりを生じる。もし仮に、一定時間経過後に定期的に強制ONすると、出力電圧Voは上昇を続けてしまい制御できないことになる。
【0109】
よって、PFM制御部29では、オフタイマカウンタ57がOFF時間の最高カウント値MAXCNTに達するとオーバカウント信号OVRCNTを発生し、強制的にヒステリシスを設けることで、仮にオーバカウントの状態で出力VoがPFMHVthよりも高い場合は、オーバカウント終了時点でヒステリシスは解除される。即ち、強制ONをスキップさせることができる。この動作により出力電圧Voの上ずりを防いでいる。
【0110】
以上により、本実施の形態によれば、連続モードと間欠モードとの切り換え時における出力電圧の変動を大幅に低減することができる。
【0111】
また、電流制御アンプに与える初期値の演算処理が不要となるので、そのための演算回路が不要となり、電源システム1を低コスト化しながら、回路規模を小さくすることができる。
【0112】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0113】
たとえば、前記実施の形態では、昇降圧型のDC−DCコンバータについて記載したが、本発明は、降圧型、または昇圧型などの昇降圧型以外のDC−DCコンバータにも適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0114】
本発明は、DC−DCコンバータにおける軽負荷時の効率を向上させる技術に適している。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】本発明の一実施の形態による電源システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の電源システムに設けられた昇降圧DC−DCコンバータの一例を示す回路図である。
【図3】図2の昇降圧DC−DCコンバータにおける間欠モード時の間欠動作の原理を表した説明図である。
【図4】負荷電流に対する間欠モード周波数を表した説明図である。
【図5】図2の昇降圧DC−DCコンバータに設けられたPFM制御部の構成例を示す回路図である。
【図6】図2の昇降圧DC−DCコンバータにおける間欠モードの動作波形を表した説明図である。
【符号の説明】
【0116】
1 電源システム
2〜4 昇圧DC−DCコンバータ
5 昇降圧DC−DCコンバータ
6,7 降圧DC−DCコンバータ
8 反転型DC−DCコンバータ
9,10 電圧降下レギュレータ
11 入力電源部
12 アンプ
13 入力電圧制御部
14,15 コンパレータ
16 モード選択部
17 スイッチ部
18 加算器
19 電圧制御エラーアンプ
20 スイッチ部
21,22 コンデンサ
23 抵抗
24 電流制御アンプ
25 抵抗
26,27 コンパレータ
28 三角波発生器
29 PFM制御部
30 制御ロジック部
31 ドライバ部
32 平均電流検出部
33 フィードバック回路
33a 基準電圧発生部
34〜37 ドライバ
38〜41 トランジスタ
42 コイル
43 コンデンサ
44 スイッチ部
45 抵抗
46 コンデンサ
47 スイッチ部
48 電流センスアンプ
49 抵抗
50 抵抗
51 コンデンサ
52 状態判定回路
53,54 コンパレータ
55 しきい値発生回路
56 レジスタ
57 オフタイマカウンタ
58 否定論理和回路
59 トランジスタ
60 抵抗
61 コンパレータ
62 インバータ
63 電流源
Vin 入力電圧端子
Vout 出力端子
LX1,LX2 端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直流の電源電圧を任意の直流電圧に変換する少なくとも1つのDC−DCコンバータを備えた電源システムであって、
前記DC−DCコンバータは、
PWM信号に基づいて、スイッチングを行うドライバ部と、
出力電圧の制御を行う電圧制御部と、
前記電圧制御部から出力される電流制御指示信号に基づいて、前記ドライバ部に駆動信号としてPWM信号を出力する電流制御部とを備え、
前記電圧制御部は、
PWM制御を連続して行う連続モードとPWM制御を間欠して行う間欠モードを備え、連続モードの場合、検出された出力電圧と第1の基準電圧との電位差を誤差積分し、間欠モードの場合、検出された出力電圧と第1の基準電圧よりも高い電圧レベルの第2の基準電圧との電位差を誤差積分し、前記誤差積分の結果とインダクタ電流の平均値との誤差信号を出力し、第1の基準電圧と第2の基準電圧との中間電位に間欠動作を制御するしきい値を設けることを特徴とする電源システム。
【請求項2】
請求項1記載の電源システムにおいて、
前記電圧制御部は、
前記DC−DCコンバータから出力される出力電圧を検出するフィードバック回路と、
インダクタ電流の平均値を検出する平均電流検出部と、
前記平均電流検出部から出力される電流検出結果に基づいて、連続モード、または間欠モードの状態を判定する状態判定信号を出力する状態判定部と、
前記状態判定部の状態判定信号が連続モードを示す場合に、前記第1の基準電圧を供給し、前記状態判定部の状態判定信号が間欠モードを示す場合に、前記第2の基準電圧を供給する基準電圧切り替え制御部と、
前記基準電圧切り替え制御部から供給された第1の基準電圧、または第2の基準電圧のいずれかの基準電圧と前記フィードバック回路が検出した出力電圧の電位差を誤差積分し、駆動電流指示信号として出力する駆動電流指示部と、
前記平均電流検出部から出力された平均値と前記駆動電流指示部から出力された駆動電流指示信号との誤差信号を出力する比例制御型の電流制御アンプと、
前記電流制御アンプから出力される誤差信号と三角波とを比較し、その比較結果を電流制御デュティ信号として前記電流制御部に出力する比較部とを備えたことを特徴とする電源システム。
【請求項3】
請求項2記載の電源システムにおいて、
前記状態判定部は、
間欠モードにおけるPFM制御のOFF期間を計測し、OFF期間が任意の計測時間以下となった際に連続モード動作に復帰する状態判定信号を前記電流制御部に出力し、
前記電流制御部は、前記状態判定部の状態判定信号を受けて前記ドライバ部を連続モードのPWM信号に復帰させることを特徴とする電源システム。
【請求項4】
請求項2または3記載の電源システムにおいて、
前記状態判定部は、
間欠モードにおけるPFM制御のOFF期間を計測し、OFF期間が任意の計測時間以上の場合に、OFF期間を強制終了させると共に、強制終了時の出力電圧を監視し、出力電圧が前記間欠動作を制御するしきい値以上であった際に、次のON期間をスキップさせることを特徴とする電源システム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の電源システムにおいて、
前記DC−DCコンバータは、昇降圧型DC−DCコンバータであることを特徴とする電源システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−130774(P2010−130774A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−302110(P2008−302110)
【出願日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(503121103)株式会社ルネサステクノロジ (4,790)
【Fターム(参考)】