説明

電話交換機システム、電話交換装置、電話端末、消費カロリー量計算方法、そのプログラムおよび記録媒体

【課題】通話時に消費したカロリー量を通知することが可能な電話交換機システムを提供する。
【解決手段】主電話交換装置2の音声抽出部23にてあらかじめ定めた単位時間毎に抽出した内線電話機1のユーザの発話音声の少なくともボリューム、トーン、ピッチ等に関するデータを音声解析部24にて解析した結果に基づいて、データ解析部25にて内線電話機1のユーザの発話音声によって消費される消費カロリー消費量を計算する。前記単位時間毎に計算された前記消費カロリー消費量を、現在の通話の間、または、内線電話機1のユーザが任意に設定することができる特定期間の間、順次積算して、消費カロリー量の積算値として記録部28に記録する。記録部28に記録した消費カロリー量の積算値は内線電話機1で表示可能な形式の消費カロリー量表示データとして表示生成部26にて生成され、内線電話機1のLCD表示部11に表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話交換機システム、電話交換装置、電話端末、消費カロリー量計算方法、消費カロリー量表示プログラムおよびプログラム記録媒体に関する。特に、PBX(Private Branch Exchange)やボタン電話装置やキーテレホンシステムなどの電話交換機システム、あるいは、携帯電話機、PHS(Personal Handy-Phone System)端末、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)、携帯ノートPC(Personal Computer)などの電話機能を有する電話端末に好適に適用することができる。
【背景技術】
【0002】
近年、運動により消費されるカロリー量に関心を持つ人が増えている。一日の歩数を万歩計(登録商標)により調べることで、徒歩等による運動で消費されるカロリーを計算するなどにより、健康管理に役立てるという例も挙げられる。また、特許文献1の特開2000−29479号公報「歌唱によるカロリー消費量を知らせるカラオケ装置」のように、カラオケで歌を歌うことにより消費されたカロリー量がカラオケ画面に表示されるというシステムも存在する。カラオケの場合は歌を歌うということによる腹式呼吸のため、通常の日常会話よりも多くのエネルギーを使うと言われているためである。
【0003】
一方、胸式呼吸が主であった日常会話の中にも腹式呼吸を取り入れ、より多くのカロリー量を消費しようとする動きも奨励されている。しかしながら、従来、日常会話により自分がどれだけのカロリーを消費しているかを知ることはできなかった。したがって、日常会話における消費カロリー量を知ることができれば、カロリー管理やダイエット等に大いに役立てることが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−29479号公報(第2−3頁)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の電話交換機システムでは、通話中において電話端末のLCD(Liquid Crystal Display)画面上に表示される情報は、相手の電話番号、日時、通話時間および端末動作に関する情報などいわゆる電話交換用の動作に関わる情報に限られて表示されることが主である。
【0006】
一方、自分の健康管理に気を遣う人が増えており、それらの多くの人が摂取・消費カロリー量を気にしていると言われている。そのような人にとって、日常業務、特に、会話例えば電話の通話時において、消費されるカロリー量を知ることも非常に興味深い要素の一つと思われる。しかしながら、電話の通話時において消費されるカロリー量を通知してくれるような電話交換機システムや電話交換装置や電話端末は存在していない。
【0007】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、通話時に消費したカロリー量を通知することが可能な電話交換機システム、電話交換装置、電話端末、消費カロリー量計算方法、消費カロリー量表示プログラムおよびプログラム記録媒体を提供することを、その目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述の課題を解決するため、本発明による電話交換機システムは、次のような特徴的な構成を採用している。
【0009】
(1)電話機や通信回線からの接続要求に応じて、要求された電話機同士を接続したり、電話機と通信回線とを接続したりする交換機能を有する電話交換装置を備えた電話交換機システムにおいて、前記電話交換装置に、あらかじめ定めた単位時間毎の前記電話機のユーザの発話音声によって消費される消費カロリー消費量を計算する音声データ解析手段を備えている電話交換機システム。
【発明の効果】
【0010】
本発明の電話交換機システム、電話交換装置、電話端末、消費カロリー量計算方法、消費カロリー量表示プログラムおよびプログラム記録媒体によれば、以下のような効果を奏することができる。
【0011】
電話交換機システムを利用するユーザは、電話端末の表示手段に表示される表示内容を見ることによって、現在の通話における、あるいは、あらかじめ設定した任意の期間内の通話における、発話音声によって消費された消費カロリー量を確認することができる。
【0012】
而して、日常業務の一つである電話利用時における消費カロリー量を基にして、日常業務それぞれの場面における発話によって消費される消費カロリー量の大凡その目安を立てることが可能となり、ユーザ自身の健康管理に役立てることができる。また、日常業務によって消費される消費カロリー量を認識することによって、日常業務に対する更なる向上心が生まれることも期待することができる。さらに、電話端末のユーザにとっては、当該電話端末の表示手段に消費カロリー量を表示させるための操作上の難しさを感じることはないので、ユーザに余計な負担がかかることはない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る電話交換機システムの回路構成の要部の一例を表したシステム構成図である。
【図2】内線電話機のLCD表示部に表示される消費カロリー量表示データの一例を示す画面図である。
【図3】本発明に係る電話交換機システムの音声抽出から消費カロリー量の蓄積までに至る動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明による電話交換機システム、電話交換装置、電話端末、消費カロリー量計算方法、消費カロリー量表示プログラムおよびプログラム記録媒体の好適な実施例について添付図を参照して説明する。
【0015】
なお、以下の説明においては、説明を理解し易いように、電話機や通信回線からの接続要求に応じて、要求された電話機同士または電話機と通信回線との接続を行う交換機能を有する電話交換装置を備えた電話交換機システムとして、内線電話機(本発明の電話端末に相当する)と親装置である主電話交換装置(本発明の電話交換装置に相当する)とからなるボタン電話システム(本発明の電話交換機システムに相当する)の場合を例にとって、本発明による電話交換機システム、電話交換装置、電話端末、消費カロリー量計算方法の一例について説明する。しかし、本発明による電話交換機システムは、公衆網用の電話交換機システムであっても良いし、専用網用の専用交換機、構内用のPBX(Private Branch Exchange)システム、キーテレホンシステムであっても構わない。
【0016】
また、以下に詳細に説明するような消費カロリー量計算方法をコンピュータにより実行可能な消費カロリー量表示プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、消費カロリー量表示プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。
【0017】
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、通話をすることによって消費されたカロリー情報を電話端末のLCD(Liquid Crystal Display)画面上に表示させることにより、電話端末の利用者が通話時に消費した消費カロリー量を容易に確認することができることを主要な特徴としている。
【0018】
(実施形態の構成)
図1は、本発明に係る電話交換機システムの回路構成の要部の一例を表したシステム構成図であり、前述したように、電話交換機システムとして、ボタン電話システムを用いる場合について例示している。図1に示すように、本実施形態に係る電話交換機システムは、複数の内線電話機1が主電話交換装置2に接続されていて、主電話交換装置2の交換機能により、内線電話機1からの接続要求に応じて、内線電話機1同士を接続したり、内線電話機1と通信回線3を介して外部の電話機等とを接続したりする。
【0019】
ここで、主電話交換装置2は、ボタン電話システムの親装置に相当しているが、例えば、公衆網用の電話交換機システムや構内交換機システムやキーテレホンシステムのような場合においては、それぞれ、公衆網用の電話交換機やPBX(Private Branch Exchange)やキーテレホンシステムの親装置などに該当する。なお、各内線電話機1には、各種情報を表示する表示手段としてLCD(Liquid
Crystal Display)表示部11とキー部12とが少なくとも備えられているものとする。
【0020】
図1において、電話交換機システムの主電話交換装置2は、主制御部22を搭載しており、主制御部22は、主電話交換装置2内の各部と接続されている。接続インタフェース21は、内線電話機1と通信回線3または内線電話機1同士を接続するためものである。
【0021】
音声抽出部23は、当該内線電話機1から発話された音声データのみを抽出する。抽出された音声データは、音声解析部24でサンプリングされてデジタルデータに変換される。データ解析部25は、内線電話機1のユーザの発話音声による消費カロリー量を計算する音声データ解析手段であり、サンプリングされた前記デジタルデータに対してカロリー計算を行うためにあらかじめ定めた係数を掛け合わせ、通話により消費された消費カロリー量として計算する。計算された消費カロリー量は、時間経過毎に、順次、記録部28に積算されていく。
【0022】
表示生成部26では、記録部28に積算されている現在までの消費カロリー量を、内線電話機1のLCD表示部11にて表示することが可能な形式の消費カロリー量表示データに変換する。また、データベース部27は、電話交換機システムの主電話交換装置2の設定情報に関するデータを格納しているデータベースであり、本発明に関連するデータとして、内線電話機1のキー部12に備えられたカロリー表示切替キー12aの押下状況を設定するカロリー表示切替キー設定情報や、内線電話機1のユーザにより設定された消費カロリー量の積算期間に関する情報を登録するカロリーデータ積算期間設定情報等のデータが記憶されている。
【0023】
以上のような構成からなる図1のボタン電話システムすなわち電話交換機システムにおいては、次のような消費カロリー量の表示動作を行うことを可能としている。つまり、電話交換機システムの主電話交換装置2の音声抽出部23において、あらかじめ定めた単位時間毎に、内線電話機1のユーザが発話した音声データを抽出して、主制御部22に転送する。主制御部22は、抽出された音声データを音声解析部24に渡し、ボリュームやトーンやピッチや音声区間長などの音声解析情報を取得する。主制御部22は、音声解析部24において取得された該音声解析情報をデータ解析部25に渡す。データ解析部25は、引き渡された音声解析情報に基づいて、通話に消費したと想定される消費カロリー量に関するカロリー計算を行い、計算した消費カロリー量を主制御部22へ渡す。
【0024】
主制御部22は、データ解析部25からの消費カロリー量を記録部28に積算されている現在までの積算消費カロリー量に積算して保存し直すとともに、該積算結果を表示生成部26に引き継ぐ。表示生成部26では、主制御部22から引き渡された消費カロリー量の積算結果を内線電話機1のLCD表示部11で表示可能な形式の消費カロリー量表示データとして生成して、当該消費カロリー量表示データに関する発話を行ったユーザの内線電話機1側に転送して、内線電話機1のLCD表示部11に表示する。内線電話機1を使用しているユーザは、LCD表示部11に表示された消費カロリー量を見ることによって、自分が通話時に消費した消費カロリー量を確認することができる。
【0025】
図2は、内線電話機1のLCD表示部11に表示される消費カロリー表示データの一例を示したものである。通常は、図2(a)に示すように、通話時間(図の例では3分26秒)が表示されているが、ユーザがキー部12に備えられたカロリー表示切替キー12aを押下することにより、図2(b)のように、消費カロリー量(図の例では0.25kcal)の表示に切り替わる。
【0026】
(実施形態の動作の説明)
次に、本発明に係る電話交換機システムの一例として図1に示した電話交換機システムの動作について図3のフローチャートを用いてさらに説明する。図3は、本発明に係る電話交換機システムの音声抽出から消費カロリー量の蓄積までに至る動作の一例を示すフローチャートである。なお、本実施形態においては、図3のフローチャートの開始に先立って、通話時における単位時間毎の消費カロリー量を積算して保持する記録部28の消費カロリー量の積算値の値は、ゼロに初期化されているものとする。
【0027】
内線電話機1のユーザが、通信回線3を介した外部の電話機や同じ電話交換機システム内の他の内線電話機のユーザと通話を開始すると、まず、通話が終了したか否かを確認する(ステップS1)。通話が終了している場合は(ステップS1のYES)、消費カロリー量の算出処理を終了させる。一方、まだ通話中の状態にある場合は(ステップS1のNO)、次のステップS2に進み、あらかじめ定めた単位時間が経過するまで(ステップS2のNO)、ステップS1に戻って、待ち合わせ、該単位時間が経過した際に(ステップS2のYES)、音声抽出部23において、当該内線電話機1のユーザが発話した音声のみの抽出を行う。
【0028】
次いで、発話音声の抽出を行った際に、内線電話機1のユーザの音声の抽出に失敗したか、あるいは、内線電話機1のユーザの発話音声が検出されなかったか否かを確認し(ステップS3)、内線電話機1のユーザの音声の抽出に失敗したか、あるいは、内線電話機1のユーザの発話音声が検出されなかった場合には(ステップS3のNO)、ステップS1に戻って、引き続き、継続している通話について、次の単位時間経過後における発話音声の抽出処理を行う。
【0029】
一方、内線電話機1のユーザの発話音声の抽出に成功した場合(ステップS3のYES)、抽出した発話音声を主制御部22へ渡す。主制御部22は、音声抽出部23から受け取った発話音声を音声解析部24へ渡す。音声解析部24では、引き渡された発話音声のサンプリングを行う(ステップS4)。該サンプリング処理としては、発話音声のボリューム、トーン、ピッチ、音声区間長、あらかじめ定めた特定語彙の種類数、あらかじめ定めた特定単語の出現頻度等に関するデータのうち、1ないし複数のデータについてデジタル化し、あらかじめ定めた前記単位時間毎の発話音声のサンプル値として計算する。計算された該サンプル値は主制御部22に渡される。
【0030】
主制御部22は、音声解析部24から受け取った前記サンプル値をデータ解析部25へ渡す。データ解析部25では、前記サンプル値を基にして、カロリー計算を行うためにあらかじめ定めた係数を掛け合わせ、当該単位時間における発話音声によって消費された消費カロリー量を計算する(ステップS5)。計算された消費カロリー量は、主制御部22へ渡される。
【0031】
主制御部22は、当該単位時間における消費カロリー量を記録部28へ渡す。記録部28では、受け取った消費カロリー量を今まで蓄積していた消費カロリー量の積算値に積算して(ステップS6)、現在までの通話における消費カロリー量の積算値として保持する。しかる後、ステップS1へ復帰し、次の単位時間経過後の発話音声の抽出処理へ移行する。
【0032】
ここで、当該内線電話機1のユーザによってキー部12に設定されたカロリー表示切替キー12aが押下されている場合、主制御部22は、記録部28に保持されている消費カロリー量の積算値を読み出して、表示生成部26に引継ぎ、表示可能な形式の消費カロリー量表示データとして生成して、内線電話機1へ転送することにより、内線電話機1のLCD表示部11に画面表示する。
【0033】
なお、前述の説明においては、単位時間経過毎にその時点の発話音声を抽出する処理例を示したが、該単位時間の間に発話された音声をさらに短いピッチで継続して抽出するようにして、各単位時間の間の発話音声による消費カロリー量を単位時間毎の消費カロリー量として算出するようにしても良い。また、前述の説明においては、1回の通話により消費される消費カロリー量の計算結果を表示することが可能であるが、該消費カロリー量を、任意に設定した或る特定期間の間、積算することによって、該特定期間内の消費カロリー量の総量を表示することも可能である。これにより、1日間や1週間などユーザが指定した特定期間内での総消費カロリー量を当該ユーザに通知することが可能になる。
【0034】
ここで、前記特定期間は、データベース部27に各内線電話機1ごとにカロリーデータ積算期間設定情報としてあらかじめ設定されているものであり、該カロリーデータ積算期間設定情報は、内線電話機1のユーザが任意に更新することが可能である。また、電話交換機システムの主電話交換装置2として、電子メールの送受信を行うメール送受信機能として、電子メールサーバ機能を備え、かつ、内線電話機1にもメール送受信機能を備えている場合には、各通話において消費された消費カロリー量、あるいは、前記特定期間内で消費された総消費カロリー量を、内線電話機1のユーザに対して、電子メールとして通知することも可能である。なお、電子メールとして消費カロリー量を通知する場合は、電話交換機システムの主電話交換装置2内のデータベース部27に、通知先のユーザの内線電話機1のメールアドレス等を設定しておくことが必要である。
【0035】
また、本実施形態においては、主電話交換装置2と内線電話機1とからなる電話交換機システムにおいて、主電話交換装置2側に、内線電話機1における発話音声に関する消費カロリー量を計算して、計算した消費カロリー量を内線電話機1側に転送して内線電話機1のLCD表示部11に表示する場合を例にとって説明したが、本発明は、かかる場合に限るものではない。例えば、卓上電話機、携帯電話機、PHS(Personal Handy-Phone System)端末、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)、携帯ノートPC(Personal Computer)などの電話機能を有する電話端末側に、発話音声に関する消費カロリー量を計算する機能を搭載し、計算した消費カロリー量を、当該電話端末のLCD表示部に表示するような構成であっても構わない。
【0036】
(実施形態の効果の説明)
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、電話交換機システムの主電話交換装置2に接続される内線電話機1のユーザは、内線電話機1のLCD表示部11の表示内容を見ることによって、現在の通話における、あるいは、あらかじめ設定した任意の期間内の通話における、発話音声によって消費された消費カロリー量を確認することができる。
【0037】
而して、日常業務の一つである電話利用時における消費カロリー量を基にして、日常業務それぞれの場面における発話によって消費される消費カロリー量の大凡その目安を立てることが可能となり、ユーザ自身の健康管理に役立てることができる。また、日常業務によって消費される消費カロリー量を認識することによって、日常業務に対する更なる向上心が生まれることも期待することができる。さらに、内線電話機1のユーザにとっては、消費カロリー量をLCD表示部11に表示させるための操作上の難しさを感じることはないので、ユーザに余計な負担がかかることはない。
【0038】
以上、本発明の好適実施例の構成を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。例えば、本発明の実施態様は、課題を解決するための手段における構成(1)に加えて、次のような構成として表現できる。
(2)前記電話交換装置の前記音声データ解析手段は、前記電話機のユーザの発話音声の少なくともボリューム、トーン、ピッチ、音声区間長、あらかじめ定めた特定語彙の種類数、あらかじめ定めた特定単語の出現頻度に関するデータのうち、1ないし複数のデータを前記単位時間毎の発話音声のサンプル値として計算することにより、当該発話音声によって消費される消費カロリー消費量を計算する上記(1)の電話交換機システム。
(3)前記電話交換装置は、前記音声データ解析手段により計算された前記単位時間毎の前記消費カロリー消費量を、現在の通話時間の間、順次積算して、消費カロリー量の積算値として記録する記録手段を備えている上記(1)または(2)の電話交換機システム。
(4)前記電話交換装置は、前記音声データ解析手段により計算された前記単位時間毎の前記消費カロリー量を順次積算する期間として前記電話機のユーザが任意に設定することができる特定期間をあらかじめ登録する登録手段を備え、該登録手段に登録された前記特定期間の間、順次積算して、消費カロリー量の積算値として記録する記録手段を備えている上記(1)または(2)の電話交換機システム。
(5)前記電話交換装置は、前記記録手段に記録された前記消費カロリー量の積算値を、前記電話機にて表示可能な形式の消費カロリー量表示データとして生成する表示生成手段を備え、該表示生成手段が生成した前記消費カロリー量表示データを、当該消費カロリー量表示データに関するユーザの前記電話機へ転送する上記(3)または(4)の電話交換機システム。
(6)前記電話交換装置および前記電話機は、電子メールを送受信するメール送受信手段を備え、前記消費カロリー量表示データを前記電話機へ転送する際に、前記メール送受信手段を介して、電子メールとして前記消費カロリー量表示データを前記電話機へ転送する上記(5)の電話交換機システム。
(7)前記電話機に各種情報を表示する表示手段を備え、前記電話交換装置から転送されてきた前記消費カロリー量表示データを前記表示手段に表示する上記(5)または(6)の電話交換機システム。
(8)前記電話交換装置は、公衆網用の電話交換機、PBX(Private Branch Exchange)、ボタン電話装置の親装置、キーテレホンシステムの親装置のいずれかである上記(1)ないし(7)のいずれかの電話交換機システム。
(9)電話機や通信回線からの接続要求に応じて、要求された電話機同士を接続したり、電話機と通信回線とを接続したりする交換機能を有する電話交換装置において、あらかじめ定めた単位時間毎の前記電話機のユーザの発話音声によって消費される消費カロリー消費量を計算する音声データ解析手段を備えている電話交換装置。
(10)前記音声データ解析手段は、前記電話機のユーザの発話音声の少なくともボリューム、トーン、ピッチ、音声区間長、あらかじめ定めた特定語彙の種類数、あらかじめ定めた特定単語の出現頻度に関するデータのうち、1ないし複数のデータを前記単位時間毎の発話音声のサンプル値として計算することにより、当該発話音声によって消費される消費カロリー消費量を計算する上記(9)の電話交換装置。
(11)前記音声データ解析手段により計算された前記単位時間毎の前記消費カロリー消費量を、現在の通話時間の間、順次積算して、消費カロリー量の積算値として記録する記録手段を備えている上記(9)または(10)の電話交換装置。
(12)前記音声データ解析手段により計算された前記単位時間毎の前記消費カロリー量を順次積算する期間として前記電話機のユーザが任意に設定することができる特定期間をあらかじめ登録する登録手段を備え、該登録手段に登録された前記特定期間の間、順次積算して、消費カロリー量の積算値として記録する記録手段を備えている上記(9)または(10)の電話交換装置。
(13)前記記録手段に記録された前記消費カロリー量の積算値を、前記電話機にて表示可能な形式の消費カロリー量表示データとして生成する表示生成手段を備え、該表示生成手段が生成した前記消費カロリー量表示データを、当該消費カロリー量表示データに関するユーザの前記電話機へ転送する上記(11)または(12)の電話交換装置。
(14)電子メールを送受信するメール送受信手段を備え、前記消費カロリー量表示データを前記電話機へ転送する際に、前記メール送受信手段を介して、電子メールとして前記消費カロリー量表示データを前記電話機へ転送する上記(13)の電話交換装置。
(15)あらかじめ定めた単位時間毎の当該電話端末のユーザの発話音声によって消費される消費カロリー消費量を計算する音声データ解析手段を備えている電話端末。
(16)前記音声データ解析手段は、ユーザの発話音声の少なくともボリューム、トーン、ピッチ、音声区間長、あらかじめ定めた特定語彙の種類数、あらかじめ定めた特定単語の出現頻度に関するデータのうち、1ないし複数のデータを前記単位時間毎の発話音声のサンプル値として計算することにより、当該発話音声によって消費される消費カロリー消費量を計算する上記(15)の電話端末。
(17)前記音声データ解析手段により計算された前記単位時間毎の前記消費カロリー消費量を、現在の通話時間の間、順次積算して、消費カロリー量の積算値として記録する記録手段を備えている上記(15)または(16)の電話端末。
(18)前記音声データ解析手段により計算された前記単位時間毎の前記消費カロリー量を順次積算する期間として当該電話端末のユーザが任意に設定することができる特定期間をあらかじめ登録する登録手段を備え、該登録手段に登録された前記特定期間の間、順次積算して、消費カロリー量の積算値として記録する記録手段を備えている上記(15)または(16)の電話端末。
(19)前記記録手段に記録された前記消費カロリー量の積算値を、各種情報を表示する表示手段に表示可能な形式の消費カロリー量表示データとして生成する表示生成手段を備え、該表示生成手段が生成した前記消費カロリー量表示データを、前記表示手段に表示する上記(17)または(18)の電話端末。
(20)当該電話端末は、卓上電話機、携帯電話機、PHS(Personal Handy-Phone System)端末、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)、携帯ノートPCのいずれかである上記(15)ないし(19)のいずれかの電話端末。
(21)電話機や通信回線からの接続要求に応じて、要求された電話機同士を接続したり、電話機と通信回線とを接続したりする交換機能を有する電話交換機システムにおける消費カロリー量計算方法であって、あらかじめ定めた単位時間毎の前記電話機のユーザの発話音声によって消費される消費カロリー消費量を計算する消費カロリー量計算方法。
(22)前記電話機のユーザの発話音声の少なくともボリューム、トーン、ピッチ、音声区間長、あらかじめ定めた特定語彙の種類数、あらかじめ定めた特定単語の出現頻度に関するデータのうち、1ないし複数のデータを前記単位時間毎の発話音声のサンプル値として計算することにより、当該発話音声によって消費される消費カロリー消費量を計算する上記(21)の消費カロリー量計算方法。
(23)計算された前記単位時間毎の前記消費カロリー消費量を、現在の通話時間の間、順次積算して、消費カロリー量の積算値として記録する上記(21)または(22)の消費カロリー量計算方法。
(24)計算された前記単位時間毎の前記消費カロリー量を順次積算する期間として前記電話機のユーザが任意に設定することができる特定期間をあらかじめ登録し、登録された前記特定期間の間、順次積算して、消費カロリー量の積算値として記録する上記(21)または(22)の消費カロリー量計算方法。
(25)記録された前記消費カロリー量の積算値を、前記電話機にて表示可能な形式の消費カロリー量表示データとして生成し、生成された前記消費カロリー量表示データを、当該消費カロリー量表示データに関するユーザの前記電話機の表示手段に表示する上記(23)または(24)の消費カロリー量計算方法。
(26)上記(21)ないし(25)のいずれかの消費カロリー量計算方法を、コンピュータにより実行可能なプログラムとして実施している消費カロリー量計算プログラム。
(27)上記(26)の消費カロリー量計算プログラムを、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録しているプログラム記録媒体。
【符号の説明】
【0039】
1 内線電話機
2 主電話交換装置
3 通信回線
11 LCD表示部
12 キー部
12a カロリー表示切替キー
21 接続インタフェース
22 主制御部
23 音声抽出部
24 音声解析部
25 データ解析部
26 表示生成部
27 データベース部
28 記録部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話機や通信回線からの接続要求に応じて、要求された電話機同士を接続したり、電話機と通信回線とを接続したりする交換機能を有する電話交換装置を備えた電話交換機システムにおいて、前記電話交換装置に、あらかじめ定めた単位時間毎の前記電話機のユーザの発話音声によって消費される消費カロリー消費量を計算する音声データ解析手段を備えていることを特徴とする電話交換機システム。
【請求項2】
前記電話交換装置の前記音声データ解析手段は、前記電話機のユーザの発話音声の少なくともボリューム、トーン、ピッチ、音声区間長、あらかじめ定めた特定語彙の種類数、あらかじめ定めた特定単語の出現頻度に関するデータのうち、1ないし複数のデータを前記単位時間毎の発話音声のサンプル値として計算することにより、当該発話音声によって消費される消費カロリー消費量を計算することを特徴とする請求項1に記載の電話交換機システム。
【請求項3】
前記電話交換装置は、前記音声データ解析手段により計算された前記単位時間毎の前記消費カロリー消費量を、現在の通話時間の間、順次積算して、消費カロリー量の積算値として記録する記録手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の電話交換機システム。
【請求項4】
前記電話交換装置は、前記音声データ解析手段により計算された前記単位時間毎の前記消費カロリー量を順次積算する期間として前記電話機のユーザが任意に設定することができる特定期間をあらかじめ登録する登録手段を備え、該登録手段に登録された前記特定期間の間、順次積算して、消費カロリー量の積算値として記録する記録手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の電話交換機システム。
【請求項5】
前記電話交換装置は、前記記録手段に記録された前記消費カロリー量の積算値を、前記電話機にて表示可能な形式の消費カロリー量表示データとして生成する表示生成手段を備え、該表示生成手段が生成した前記消費カロリー量表示データを、当該消費カロリー量表示データに関するユーザの前記電話機へ転送することを特徴とする請求項3または4に記載の電話交換機システム。
【請求項6】
前記電話交換装置および前記電話機は、電子メールを送受信するメール送受信手段を備え、前記消費カロリー量表示データを前記電話機へ転送する際に、前記メール送受信手段を介して、電子メールとして前記消費カロリー量表示データを前記電話機へ転送することを特徴とする請求項5に記載の電話交換機システム。
【請求項7】
前記電話機に各種情報を表示する表示手段を備え、前記電話交換装置から転送されてきた前記消費カロリー量表示データを前記表示手段に表示することを特徴とする請求項5または6に記載の電話交換機システム。
【請求項8】
前記電話交換装置は、公衆網用の電話交換機、PBX(Private Branch Exchange)、ボタン電話装置の親装置、キーテレホンシステムの親装置のいずれかであることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の電話交換機システム。
【請求項9】
電話機や通信回線からの接続要求に応じて、要求された電話機同士を接続したり、電話機と通信回線とを接続したりする交換機能を有する電話交換装置において、あらかじめ定めた単位時間毎の前記電話機のユーザの発話音声によって消費される消費カロリー消費量を計算する音声データ解析手段を備えていることを特徴とする電話交換装置。
【請求項10】
前記音声データ解析手段は、前記電話機のユーザの発話音声の少なくともボリューム、トーン、ピッチ、音声区間長、あらかじめ定めた特定語彙の種類数、あらかじめ定めた特定単語の出現頻度に関するデータのうち、1ないし複数のデータを前記単位時間毎の発話音声のサンプル値として計算することにより、当該発話音声によって消費される消費カロリー消費量を計算することを特徴とする請求項9に記載の電話交換装置。
【請求項11】
前記音声データ解析手段により計算された前記単位時間毎の前記消費カロリー消費量を、現在の通話時間の間、順次積算して、消費カロリー量の積算値として記録する記録手段を備えていることを特徴とする請求項9または10に記載の電話交換装置。
【請求項12】
前記音声データ解析手段により計算された前記単位時間毎の前記消費カロリー量を順次積算する期間として前記電話機のユーザが任意に設定することができる特定期間をあらかじめ登録する登録手段を備え、該登録手段に登録された前記特定期間の間、順次積算して、消費カロリー量の積算値として記録する記録手段を備えていることを特徴とする請求項9または10に記載の電話交換装置。
【請求項13】
前記記録手段に記録された前記消費カロリー量の積算値を、前記電話機にて表示可能な形式の消費カロリー量表示データとして生成する表示生成手段を備え、該表示生成手段が生成した前記消費カロリー量表示データを、当該消費カロリー量表示データに関するユーザの前記電話機へ転送することを特徴とする請求項11または12に記載の電話交換装置。
【請求項14】
電子メールを送受信するメール送受信手段を備え、前記消費カロリー量表示データを前記電話機へ転送する際に、前記メール送受信手段を介して、電子メールとして前記消費カロリー量表示データを前記電話機へ転送することを特徴とする請求項13に記載の電話交換装置。
【請求項15】
あらかじめ定めた単位時間毎の当該電話端末のユーザの発話音声によって消費される消費カロリー消費量を計算する音声データ解析手段を備えていることを特徴とする電話端末。
【請求項16】
前記音声データ解析手段は、ユーザの発話音声の少なくともボリューム、トーン、ピッチ、音声区間長、あらかじめ定めた特定語彙の種類数、あらかじめ定めた特定単語の出現頻度に関するデータのうち、1ないし複数のデータを前記単位時間毎の発話音声のサンプル値として計算することにより、当該発話音声によって消費される消費カロリー消費量を計算することを特徴とする請求項15に記載の電話端末。
【請求項17】
前記音声データ解析手段により計算された前記単位時間毎の前記消費カロリー消費量を、現在の通話時間の間、順次積算して、消費カロリー量の積算値として記録する記録手段を備えていることを特徴とする請求項15または16に記載の電話端末。
【請求項18】
前記音声データ解析手段により計算された前記単位時間毎の前記消費カロリー量を順次積算する期間として当該電話端末のユーザが任意に設定することができる特定期間をあらかじめ登録する登録手段を備え、該登録手段に登録された前記特定期間の間、順次積算して、消費カロリー量の積算値として記録する記録手段を備えていることを特徴とする請求項15または16に記載の電話端末。
【請求項19】
前記記録手段に記録された前記消費カロリー量の積算値を、各種情報を表示する表示手段に表示可能な形式の消費カロリー量表示データとして生成する表示生成手段を備え、該表示生成手段が生成した前記消費カロリー量表示データを、前記表示手段に表示することを特徴とする請求項17または18に記載の電話端末。
【請求項20】
当該電話端末は、卓上電話機、携帯電話機、PHS(Personal Handy-Phone System)端末、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)、携帯ノートPCのいずれかであることを特徴とする請求項15ないし19のいずれかに記載の電話端末。
【請求項21】
電話機や通信回線からの接続要求に応じて、要求された電話機同士を接続したり、電話機と通信回線とを接続したりする交換機能を有する電話交換機システムにおける消費カロリー量計算方法であって、あらかじめ定めた単位時間毎の前記電話機のユーザの発話音声によって消費される消費カロリー消費量を計算することを特徴とする消費カロリー量計算方法。
【請求項22】
前記電話機のユーザの発話音声の少なくともボリューム、トーン、ピッチ、音声区間長、あらかじめ定めた特定語彙の種類数、あらかじめ定めた特定単語の出現頻度に関するデータのうち、1ないし複数のデータを前記単位時間毎の発話音声のサンプル値として計算することにより、当該発話音声によって消費される消費カロリー消費量を計算することを特徴とする請求項21に記載の消費カロリー量計算方法。
【請求項23】
計算された前記単位時間毎の前記消費カロリー消費量を、現在の通話時間の間、順次積算して、消費カロリー量の積算値として記録することを特徴とする請求項21または22に記載の消費カロリー量計算方法。
【請求項24】
計算された前記単位時間毎の前記消費カロリー量を順次積算する期間として前記電話機のユーザが任意に設定することができる特定期間をあらかじめ登録し、登録された前記特定期間の間、順次積算して、消費カロリー量の積算値として記録することを特徴とする請求項21または22に記載の消費カロリー量計算方法。
【請求項25】
記録された前記消費カロリー量の積算値を、前記電話機にて表示可能な形式の消費カロリー量表示データとして生成し、生成された前記消費カロリー量表示データを、当該消費カロリー量表示データに関するユーザの前記電話機の表示手段に表示することを特徴とする請求項23または24に記載の消費カロリー量計算方法。
【請求項26】
請求項21ないし25のいずれかに記載の消費カロリー量計算方法を、コンピュータにより実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とする消費カロリー量計算プログラム。
【請求項27】
請求項26に記載の消費カロリー量計算プログラムを、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録していることを特徴とするプログラム記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−206700(P2010−206700A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−52245(P2009−52245)
【出願日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】