説明

電話器用ホルダー

【課題】第1の課題は、通話中に両手をハンズフリーとすることができ、電話で通話しながら必要に応じて各種の作業を平行して行うことが可能な電話器用ホルダーの提供であり、第2の課題は、メーカーが異なる各種送受話器の把持部に装着可能な汎用性を有する電話器用ホルダーの提供であり、第3の課題は、シンプルかつスマートなデザインで、使い勝手が良好であると共に、企業PRおよび販促商品として有効に活用できる電話器用ホルダーを提供する。
【解決手段】
軟質又は硬質の軽量素材からなる肩当て部1と、当該肩当て部1一端側に所定の高さおよび/又は傾斜角度を形成した肩掛け部2と、肩当て部1の対面側に形成される装着部3とから構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定型又は携帯電話器における電話器用ホルダーに関し、より詳しくは、送受話口と把持部が一体化したコード付き又はコードレス送受話器の把持部を把持することなく両手を自由に使うことのできる、いわゆるハンズフリーで通話はもちろん、デスクワークその他の作業を可能とし、また手が不自由な身障者にも優しい電話器用ホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の情報化社会にあって、電話は最も身近な通信媒体であり、各事業体又は各家庭等の固定電話はもちろん、特に携帯電話の普及度とその利用度は、ますます高まっている。しかし一般的な電話器使用にあたっては、右右いずれか片方の手を使わねばならず、いわゆる文明の利器としては人体上の能動面が制約されるなど極めて不便な一面もある。数分の時間ならまだしも、数10分以上の通話になると、その間、右右いずれか片方の手は、送受話器によって束縛され、かつ疲れてしまう。
【0003】
例えば会社、事務所などの事業体において、書類や図面の作成など手を使っての作業中、電話がかかってきた場合、一旦それらの作業を中断して電話を取り、応対しなければならず、かかってくる電話が多い部署では作業効率が著しく低下することになる。人によっては、首を傾けて受話器を耳と肩との間に挟むことで両手を使用可能な状態とし、通話しながら手作業を遂行することができる器用な人もいるが、これは誰にでも容易にできる姿勢ではなく、また会話が長引いたときに長時間にわたって首や肩の間に電話器を挟持していると、首や肩がだるくなって肩凝り、頭痛などを引き起こす原因になることもある。また近年の固定型又は携帯電話器の形状は、全体的に薄型となってきており、送受話器を側頭部と肩の間に挟み、通話することが困難となってきている。
【0004】
このような不具合を解決するために、従来より電話器用の各種のホルダー、保持具が多数提案されている。例えば、特許文献1(第1頁、図1参照)には、中途部が装着者の肩の部分に位置し、一方が首の後部に回るように、他方が脇の下に回るように自在に曲げることのできる柔軟な性質を有する保持具本体の中途部に、これも同様に柔軟な性質を有する受話器保持棒を連設し、この受話器保持棒の長手方向に移動可能にバネ挟み式の受話器保持クリップを取り付けた電話受話器保持具が開示されている。
【0005】
また、特許文献2(第1頁、図1参照)には、略逆U字状に形成され肩を前後から挟持可能な肩挟持部と、電話の受話器を着脱自在に保持可能な受話器保持部とから構成され、該受話器保持部が前記肩挟持部に対して移動可能且つ回動自在に取り付られてなることを特徴とする肩掛け式受話器保持具が開示されている。
【0006】
さらに、特許文献3(第1頁、図1参照)には、受話器の握把の一部を短冊形に切開し一端を蝶番で受話口に近い部位に固定しB端に湾曲した帯鋼を接続し開閉自在な形とする。使用時には短冊形を開き帯鋼のD部を止め金で固定して三角形をつくり、帯鋼の底辺を肩にのせ受話口を耳でおさえて受話器を固定する、両手を自由にできる肩かけ受話器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2000−101700号公報
【特許文献2】特開平11−225193号公報
【特許文献3】実用新案登録第3029166号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記特許文献1に開示された保持具は、電話の着信ベルが鳴ると、電話器近辺の人は、クリップを受話器に挟着し、受話器保持棒を脇部に装着するという手順を経るので、電話をかけた顧客などは、すぐに通話できないのでイライラし、機嫌を損ねて受注を逃がすということが起る可能性がある。さらに構成部品の点数は多数であり、製作コストが高くなる欠点もある。
【0009】
また特許文献2は、受話器と肩挟持部の連結部が細径であるために、受話器の安定性が劣るために、通話が円滑に行われない。またそのデザインもシンプルさとスマートさがないので、市販されてもほとんど普及されていない。
【0010】
特許文献3は、受話器自体に複雑な加工を施さねばならないので大量生産が困難で、製作コストが高くなる。また、彎曲した細腕を肩に密着させるようになっているが、身体が少しでも動くとすぐに離脱してしまうし、安定度が良くないという欠点がある。
【0011】
本発明が解決しようとする第1の課題は、会社、事務所など事業体の業務に関連して電話を多用するデスクワークなどにおいて、通話中に両手をハンズフリーとすることができ、電話で通話しながら必要に応じて各種の作業を平行して行うことが可能な電話器用ホルダーの提供であり、第2の課題は、メーカーが異なる各種送受話器の把持部に装着可能な汎用性を有する電話器用ホルダーの提供であり、第3の課題は、シンプルかつスマートなデザインで、使い勝手が良好であり、企業PRおよび販促商品として有効に活用できるのみならず、趣味嗜好性を満足させることができる電話器用ホルダーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明者は、上記従来技術が有する各種問題点に鑑み鋭意検討を重ね、課題を解決するために、当該業界では想到不可能な解決手段を完成したものである。
課題を解決するための手段は、本願、特許請求の範囲の各請求項に記載の発明であり、その具体的な解決手段は、以下の通りである。
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本願発明における特許請求の範囲、明細書および要約書などに記載の用語についての解釈上の疑義を解消すべく、以下に本発明の特許請求の範囲、明細書などに記載する用語の説明を行うこととする。
〈用語の説明〉
○ホルダーとは、固定電話器又は携帯電話における送受話器の把持部上面又は表面に装着され、送受話器を側頭部(耳)と肩の間に一時的に固定し、送受話器を手で把持することなく通話可能とする保持具をいう。
○軽量素材とは、例えば発泡ウレタンゴム、発泡ウレタンフォーム、などの軟質合成樹脂材、FRP(繊維強化プラスチック)、木材、木質材料、パルプ材、コルク材、古紙再生材又はアルミ材などの硬質材、繊維製品などをいう。
○肩当て部とは、ホルダーにおける上部外周面をいう。人の右右いずれかの肩部と側頭部(耳)に当接される。
○肩掛け部とは、肩当て部の一端側に所定の高さおよび/又は傾斜角度で形成された延設部をいう。ホルダーが肩部から脱落することを防止する。
○装着部とは、ホルダーにおける肩当て部の対面部の底面全体をいう。メーカーによって異なる送受話器の把持部形状に安定して当接可能な曲面を形成している。
○固定手段とは、ホルダーを送受話器の把持部上面又は表面に固定するための手段をいう。例えば、装着部の底面に取り付けられる剥離紙付き両面接着テープ、面状ファスナー付きバンド、巾広ゴムバンド、粘着性軟質樹脂材、粘着性ジェル又は1〜複数からなる吸盤体などである。
【0013】
課題を解決するための第1の発明は、請求項1に記載の発明であり、
固定型電話器又は携帯電話器に取り付けられる電話器用ホルダーであって、
軟質又は硬質の軽量素材からなる肩当て部と、当該肩当て部一端側に所定の高さおよび/又は傾斜角度を形成した肩掛け部と、前記肩当て部の対面側に形成される装着部とから構成されている、
ことを特徴としている。
【0014】
課題を解決するための第2の発明は、請求項2に記載の発明であり、
前記装着部は、前記送受話器の把持部上面の形状に添設可能となるように、長手方向および短手方向に曲面を形成していると共に、固定手段を備えている、
ことを特徴としている。
【0015】
課題を解決するための第3の発明は、請求項3に記載の発明であり、
前記ホルダーの全周面は、軟質樹脂材、布又は合成皮革からなる表皮部により被包されている、
ことを特徴としている。
【0016】
課題を解決するための第4の発明は、請求項4に記載の発明であり、
前記肩掛け部の高さは、前記装着部から約45mm〜70mmとし、傾斜角度は、前記把持部の上部彎曲面から約30°〜60°上向きに形成されている、
ことを特徴としている。
【0017】
課題を解決するための第5の発明は、請求項5に記載の発明であり、
前記ホルダーを構成する肩当て部、肩掛け部および装着部は、中実又は中空体である、
ことを特徴としている。
【0018】
課題を解決するための第6の発明は、請求項6に記載の発明であり、
前記固定手段は、剥離紙付き両面接着テープ、面状ファスナー付きバンド、巾広ゴムバンド、粘着性軟質樹脂材、粘着性ジェル又は1〜複数からなる吸盤体である、
ことを特徴としている。
【0019】
課題を解決するための第7の発明は、請求項7に記載の発明であり、
前記ホルダーが、ストラップを介して送受話器に連結されると共に、把持部表面の形状に着脱可能なアニメキャラクター、イベントキャラクター、縫いぐるみ、フィギュア、動植物、鳥類、魚類、各種の器物、空想上の創作物である、
ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係る、電話器用ホルダーは、上記の構成になるから以下の効果を奏する。請求項1の発明によれば、
「固定型電話器又は携帯電話器に取り付けられる電話器用ホルダーであって、
軟質又は硬質の軽量素材からなる肩当て部と、当該肩当て部一端側に所定の高さおよび/又は傾斜角度を形成した肩掛け部と、前記肩当て部の対面側に形成される装着部とから構成されている」
という当業界においては想到不可能な特徴的な構成により、特徴的構成要件に応じた顕著な効果を奏することができた。
即ち、会社、事務所など事業体の業務に関連して電話を多用するデスクワークなどにおいて、通話中に両手をハンズフリーとすることができ、電話で通話しながら必要に応じて各種の作業を平行して行うことが可能な電話器用ホルダーの提供という第1の課題と、メーカーが異なる各種送受話器の把持部に装着可能な汎用性を有する電話器用ホルダーの提供という第2の課題と、シンプルかつスマートなデザインで、使い勝手が良好であり、企業PRおよび販促商品として有効に活用できるのみならず、趣味嗜好性を満足させることができる電話器用ホルダーの提供という第3の課題を併せて解決することができた。
【0021】
請求項2の発明によれば、
「前記装着部は、前記送受話器の把持部上面の形状に添設可能となるように、長手方向および短手方向に曲面を形成していると共に、固定手段を備えている」、
という特徴的な構成により、
メーカーが異なる各種送受話器の把持部に装着可能な汎用性を有する電話器用ホルダーの提供という第2の課題を解決することができた。
【0022】
請求項3の発明によれば、
「前記ホルダーの全周面は、軟質樹脂材、布又は合成皮革からなる表皮部により被包されている」、
という特徴的な構成により、
シンプルかつスマートなデザインで、使い勝手が良好であると共に、企業PRおよび販促商品として有効に活用できる電話器用ホルダーの提供という第3の課題を併せて解決するのみならず、使用によるホルダー表面の汚れなどは、ウェットティッシュペーパーなどにより、これを払拭し、常に清潔さを保持することができる。
【0023】
請求項4の発明によれば、
「前記肩掛け部の高さは、前記装着部から約45mm〜70mmとし、傾斜角度は、前記把持部の上部彎曲面から約30°〜60°上向きに形成されている」、
という特徴的な構成により、
第1の課題〜第3の課題を解決するのみならず、肩掛け部と肩当て部は、電話使用者の好みの傾斜角度で自由に選択されて、肩部と側頭部(耳)により確実かつ安定して保持され、両手はデスクワークなどを行いながら、通話は円滑に進められる。
【0024】
請求項5の発明によれば、
「前記ホルダーを構成する肩当て部、肩掛け部および装着部は、中実又は中空体である」、
という特徴的な構成により、
第1の課題〜第3の課題を解決するのみならず、素材およびデザインの選択に汎用性があり、例えば、発泡ウレタンゴム、発泡ウレタンフォームなどの軟質合成樹脂材、木材、木質材料、パルプ材、コルク材、古紙再生材又はアルミ材などの硬質材を使用することにより、ホルダーは軽量となり、かつ製作が容易となる。
【0025】
請求項6の発明によれば、
「前記固定手段は、剥離紙付き両面接着テープ、面状ファスナー付きバンド、巾広ゴムバンド、粘着性軟質樹脂材、粘着性ジェル又は1〜複数からなる吸盤体である」、
という特徴的な構成により、
第1の課題〜第3の課題を解決するのみならず、ホルダー装着部の送受話器への固定及び着脱を簡便に行うことができる。
【0026】
請求項7の発明によれば、
「前記ホルダーが、ストラップを介して送受話器に連結されると共に、把持部表面の形状に着脱可能なアニメキャラクター、イベントキャラクター、縫いぐるみ、フィギュア、動植物、鳥類、魚類、各種の器物、空想上の創作物である」、
という特徴的な構成により、
第1の課題〜第3の課題を解決するのみならず、顧客は好みのデザインのホルダーを購入して固定型又は携帯電話に取り付けて使用することができる。また固定型電話器ホルダーの肩当て部または肩掛け部の所定位置に企業ロゴシールやマーク(図形)を貼付すれば、各企業やイベントなどの広告宣伝媒体となったり販促商品としても幅広く利用することができる。さらに顧客は、携帯電話に好みのアニメキャラクターや縫いぐるみなどをストラップを介して着脱自在に取り付けることができるので、趣味嗜好性を充足することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】は、本発明に係る、ホルダーを固定電話の送受話器に取り付けた状態の斜視図である。
【図2】は、ホルダーの第1実施形態の一部切欠側断面図である。
【図3】は、図2における3−3線拡大断面図である。
【図4】は、ホルダーの第2実施形態の一部切欠側断面図である。
【図5】は、固定手段の他の実施形態を示す側面図である。
【図6】(A)および(B)は、使用状態を示す斜視図である。
【図7】(A)および(B)は、ホルダーを携帯電話に取り付けた状態を示す正面図及び側面図である。
【図8】(A)は、ホルダーの第3実施形態の斜視図、同(B)は、これを携帯電話に取り付けた状態の正面図、同(C)は、そのホルダーの背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明に係る、電話器用ホルダーに関する最良の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、ホルダーHを固定型電話器の送受話器10に取り付けた状態を示している。11は送話口、12は受話口、13は把持部である。ホルダーHは、肩当て部1、肩掛け部2および装着部3から構成されている。ホルダーHの素材は、軽量素材、例えば発泡ウレタンゴム、発泡ウレタンフォームなどの軟質材、あるいはFRP(繊維強化プラスチック)、木材、木質材料、パルプ材、コルク材、古紙再生材又はアルミ材などの硬質材から選択される。
【0029】
図2に示すように、肩掛け部2は、ホルダーHの肩当て部1の一端側(受話口12側)に所定の傾斜角度θが形成され、その角度は、送受話器10における把持部13の上部彎曲面13aから約30°〜60°上向きになっている。肩当て部1および肩掛け部2は、中実Haとされ、装着部3の底面3aは、送受話器10の上部彎曲面13aに添設するように彎曲している。送受話器10における把持部13の上部彎曲面13aは、各メーカーによって異なっている。本願出願人の知見によれば、その彎曲面半径R1は、約300mm〜500mmであった。したがって装着部3の底面3aにおける長手方向の曲面半径は、把持部13の上部彎曲面13aの平均値である約400mmとすることが好ましい。また装着部3の底面3aには固定手段である、例えば剥離紙付き両面接着テープ4が貼着されている。また両面接着テープ4の上部に緩衝材(不図示)を介在させることもできる。これにより、各メーカーによって異なる把持部13の彎曲面に適応することができる。h1は、肩掛け部2の高さ寸法を示すもので、装着部3の下端から約45mm〜70mmとしている。
【0030】
図3に図示するR2は、ホルダーHの装着部3における短手方向の彎曲面の半径で、約40mm〜60mmとすることが好ましい。近年、固定型電話器における送受話器10の把持部13は平坦化しているが、短手方向の彎曲面と剥離紙付き両面接着テープ4または緩衝材(不図示)などによって、ホルダーHは、送受話器10の把持部13の彎曲面に安定して固定される。
【0031】
図4は、ホルダーHの肩当て部1、肩掛け部2および装着部3を、発泡ウレタンゴムなどの弾性樹脂材を中空体Hbとしたものであり、その全周面は、軟質樹脂材、例えばポリプロピレン樹脂製の表皮部5または布地や合成皮革などによって被包されている。なお、図2に示す肩当て部1、肩掛け部2および装着部3が中実HaのホルダーHの全周面に表皮部5を被包することも可能であることはもちろんであり、肩当て部1、肩掛け部2および装着部3を中空体(Hb)としたものに、表皮部5を被包しないホルダーHともすることができる。
【0032】
図5に示すように、ホルダーHを送受話器10に固定するために、面状ファスナー付きバンド6を使用することもできる。面状ファスナー付きバン6は、例えば、マジックテープ(登録商標)6aを縫着したバンドに予め肩当て部1のほぼ中央に接着剤などにより、止着しておき、該バンド6を対象物である送受話器10の把持部13に巻装し、マジックテープ6aにより固定される。
【0033】
図6(A)〜(B)は、ホルダーHの使用状態を示すもので、図6(A)は、着信音が鳴ったとき、受話器10の把持部13を右右何れかの手で取り上げた状態で、これを図6(B)のように、受話器10の受話口12が耳に当接する肩の位置に肩当て部1と肩掛け部2を載置して通話することができる。
【0034】
ホルダーHは、図7(A)および(B)に示すように携帯電話器Kの外表面K1に取り付けることができる。K2は撮影部、K3はストラップで、これにより携帯電話器KとホルダーHとは着脱自在に連結されている。6bは、ホルダーHと携帯電話器Kの固定手段である弱粘着性軟質樹脂材で、ホルダーHの装着部3の底面3aに貼着され、必要に応じて着脱することができる。K4は受信部、K5はボタン操作部と送信部である。また図7(B)に示すように、ホルダーHは、携帯電話器Kの外表面K1に取り付けられているので、通話が長くなるときは、ホルダーHを肩の位置に肩当て部1と肩掛け部2を載置して通話することができる。
【0035】
図8(A)〜(C)は、携帯電話器K用のホルダーHの形状をキャラクターCとした実施形態を示している。C1はストラップ、C2は、キャラクターCの裏面部に取り付けられた弱粘着性軟質樹脂材で、携帯電話器Kの外表面K1に貼着され、着脱自在となっている。図1〜図7および図8(A)〜(C)に図示するホルダーHの形態は、本願発明の技術思想を開示するための一例であり、図示しない他の器物、車、動植物、果物等はもちろん、例えば、各種フィギュア、TVアニメーション、映画や漫画のキャラクターグッズ、犬、猫などのペットを含む各種動植物の形態にして固定型電話器の送受話器10の把持部13に取り付けたり、携帯電話器Kの外表面K1に取り付けたりすることもできる。また図1に示すように、企業PRなどのために例えばロゴマークMをホルダーHの所定位置に貼着して使用することもできる。さらに、図7〜図8に図示するように、ホルダーHを好みのキャラクターC等として携帯電話器Kに取り付けて、長い通話を楽しくすることができる。
【符号の説明】
【0036】
H ホルダー
Ha 中実
Hb 中空体
θ 傾斜角度
M ロゴマーク
h1 肩掛け部の高さ寸法
10 送受話器
11 送話口
12 受話口
13 把持部
13a 上部彎曲面
1 肩当て部
2 肩掛け部
3 装着部
3a 装着部の底面
4 剥離紙付き両面接着テープ
5 表皮部
6 面状ファスナー付きバンド
6a マジックテープ(登録商標)
K 携帯電話器
K1 外表面
C キャラクター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定型電話器又は携帯電話器に取り付けられる電話器用ホルダーであって、
軟質又は硬質の軽量素材からなる肩当て部と、当該肩当て部一端側に所定の高さおよび/又は傾斜角度を形成した肩掛け部と、前記肩当て部の対面側に形成される装着部とから構成されている、
ことを特徴とする電話器用ホルダー。
【請求項2】
前記装着部は、前記送受話器の把持部上面の形状に添設可能となるように、長手方向および短手方向に曲面を形成していると共に、固定手段を備えている、
ことを特徴とする請求項1に記載する電話器用ホルダー。
【請求項3】
前記ホルダーの全周面は、軟質樹脂材、布又は合成皮革からなる表皮部により被包されている、
ことを特徴とする請求項1〜請求項2の何れかに記載する電話器用ホルダー。
【請求項4】
前記肩掛け部の高さは、前記装着部から約45mm〜70mmとし、傾斜角度は、前記把持部の上部彎曲面から約30°〜60°上向きに形成されている、
ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載する電話器用ホルダー。
【請求項5】
前記ホルダーを構成する肩当て部、肩掛け部および装着部は、中実又は中空体である、
ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載する電話器用ホルダー。
【請求項6】
前記固定手段は、剥離紙付き両面接着テープ、面状ファスナー付きバンド、巾広ゴムバンド、粘着性軟質樹脂材、粘着性ジェル又は1〜複数からなる吸盤体である、
ことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載する電話器用ホルダー。
【請求項7】
前記ホルダーが、ストラップを介して送受話器に連結されると共に、把持部表面の形状に着脱可能なアニメキャラクター、イベントキャラクター、縫いぐるみ、フィギュア、動植物、鳥類、魚類、各種の器物、空想上の創作物である、
ことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載する電話器用ホルダー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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