説明

電話機、電話交換システム、電話発信方法および電話発信プログラム

【課題】ディスプレイ等の表示手段を備えているか否かによらず、発着信履歴情報を利用して、簡単に電話発信を行うことが可能な電話機を提供する。
【解決手段】発着信履歴情報記憶部4に、電話発着信時の通話内容の冒頭部分を相手先の電話番号と関連付けて、再生時間としてあらかじめ定めた時間分だけ音声情報42として録音記憶し、オフフックボタン51の押下操作時に、音声情報42にある過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報を時系列的に古い順番または新しい順番に順次送受話器2から再生出力し、かつ、過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報を送受話器2から再生出力中に、発信相手先を決定する決定ボタン52の押下操作をユーザが行うと、現在再生出力中の状態にある過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報と関連付けて発着信履歴情報記憶部4に記憶されている相手先の電話番号を相手先番号43から抽出して、ダイヤル情報として発信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話機、電話交換システム、電話発信方法および電話発信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ユーザは電話機により通話相手と通話を行おうとする場合、通話相手先の電話番号をダイヤルすることによって、通話相手先に対して発信する操作が行われている。しかし、ユーザが通話相手先の電話番号を記憶していない場合には、通話相手先が登録されている電話帳を参照して、電話番号を読み取るか、あるいは、電話案内に問合せを行うことにより通話相手先の電話番号を取得して、ダイヤル操作を行う必要があり、電話発信における操作性に問題があった。
【0003】
このため、例えば特許文献1の特開2001−251412号公報「電子電話帳操作方法および電子電話帳発呼方法」等に記載されているように、ユーザは電話機に電話連絡を行う通話相手先をあらかじめ電子電話帳として登録しておき、該電子電話帳に登録されている通話相手先の名前の選択操作を行うことにより、該電子電話帳に登録されている通話相手先の電話番号を抽出して、自動的に発信するような機能を搭載している電話機が、多数登場してきている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−251412号公報(第4−5頁)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記特許文献1のような電話機においては、通話相手先を電子電話帳にあらかじめ登録することが必要であるとともに、該電子電話帳を管理しユーザから入力される指示に応じて所望の通話相手先に関する情報を検索するためのデータベース機構を備えていることが必要であるのみならず、電子電話帳に登録されている通話相手先を画面に表示するためのディスプレイ等の表示手段を備えていることが必須であり、表示手段を有していない電話機では適用することができない。
【0006】
また、着信してきた電話呼の履歴を記録する着信履歴情報や、発信先への再発信に備えてダイヤル情報を記録するリダイヤル情報として、相手先の電話番号を記録する機能を有する電話機も多数登場してきている。しかしながら、かかる電話機においても、基本的に、ディスプレイ等の表示手段を必須としており、かつ、電話番号だけを見ても相手先が誰であるかを特定することができない。そこで、相手先と電話番号との対応付けを行うことが可能な電子電話帳と併用することが必須となっている。
【0007】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ディスプレイ等の表示手段を備えているか否かに拘わらず、簡単に電話発信を行うことを可能とする仕組みを有する電話機、電話交換システム、電話発信方法および電話発信プログラムを提供することを、その目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述の課題を解決するため、本発明による電話機、電話交換システム、電話発信方法および電話発信プログラムは、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
【0009】
(1)本発明による電話機は、発着信操作により相手先との通話を行う電話機において、電話発着信時の通話内容の冒頭部分に関する音声情報を、相手先の電話番号と関連付けて、発着信履歴情報として、再生時間としてあらかじめ定めた時間分だけ録音記憶する発着信履歴情報記憶手段を備え、ユーザによる電話発信操作がなされた際に、前記発着信履歴情報記憶手段に録音記憶されている過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報を、前記再生時間分ずつ、時系列的に古い順番または新しい順番に順次、送受話器から再生出力し、かつ、過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報を前記送受話器から再生出力中に、発信相手先を決定する決定ボタンの押下操作をユーザが行うと、現在再生出力中の状態にある過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報と関連付けて前記発着信履歴情報記憶手段に記憶されている相手先の電話番号を発信先の電話番号として抽出して、ダイヤル情報として発信することを特徴とする。
【0010】
(2)本発明による電話交換システムは、発着信操作により相手先との通話を行う電話機と前記電話機の接続に関する交換動作を行う交換機とから構成される電話交換システムにおいて、前記交換機は、接続している各電話機ごとに、電話発着信時の通話内容の冒頭部分に関する音声情報を、相手先の電話番号と関連付けて、各電話機の発着信履歴情報として、再生時間としてあらかじめ定めた時間分だけ録音記憶する発着信履歴情報記憶手段を備え、電話機からの電話発信を受け付けた際に、前記発着信履歴情報記憶手段に録音記憶されている該電話機の過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報を、前記再生時間分ずつ、時系列的に古い順番または新しい順番に順次、該電話機に送出し、かつ、該電話機に過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報を送出中に、発信相手先を決定する決定ボタンの押下操作を該電話機のユーザが行った旨の通知を該電話機から受け取ると、現在送出中の状態にある過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報と関連付けて前記発着信履歴情報記憶手段に記憶されている相手先の電話番号を発信先の電話番号として抽出して、発信動作を行うことを特徴とする。
【0011】
(3)本発明による電話発信方法は、電話機から電話発信を行う際の電話発信方法であって、前記電話機の電話発着信時の通話内容の冒頭部分に関する音声情報を、相手先の電話番号と関連付けて、発着信履歴情報として、再生時間としてあらかじめ定めた時間分だけ録音記憶する発着信履歴情報記憶部を有し、ユーザによる電話発信操作がなされた際に、前記発着信履歴情報記憶部に録音記憶されている過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報を、前記再生時間分ずつ、時系列的に古い順番または新しい順番に順次、送受話器から再生出力し、かつ、過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報を前記送受話器から再生出力中に、発信相手先を決定する決定ボタンの押下操作をユーザが行うと、現在再生出力中の状態にある過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報と関連付けて前記発着信履歴情報記憶部に記憶されている相手先の電話番号を発信先の電話番号として抽出して、ダイヤル情報として発信することを特徴とする。
【0012】
(4)本発明による電話発信プログラムは、少なくとも前記(3)に記載の電話発信方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の電話機、電話交換システム、電話発信方法および電話発信プログラムによれば、以下のような効果を奏することができる。
【0014】
第1の効果は、電話機のユーザ自身が電話発信時に発着信履歴情報を参照したり操作したりする必要がないことである。その理由は、電話機のユーザがオフフック操作を行うだけで、発着信履歴情報として録音格納されている過去の通話内容の冒頭部分つまり相手先の名前に関する通知情報を含む音声情報を時系列的に順番にまたは逆順に自動的に電話機の送受話器から出力するからである。
【0015】
第2の効果は、電話機のユーザ自身が電話発信時に発着信履歴情報を参照、操作する必要がないので、ディスプレイ等の表示手段を備えていない電話機であっても、決定ボタンを押下操作するだけで、所望の相手先に自動的に発信することができるという発信操作の簡略化を実現することができることである。その理由は、電話機のユーザがオフフック操作を行うだけで、発着信履歴情報として録音格納されている過去の通話内容の冒頭部分つまり相手先の名前に関する通知情報を含む音声情報を時系列的に順番にまたは逆順に自動的に電話機の送受話器から出力し、発信しようとする相手先に関する過去の通話内容が送受話器から出力されていることが認識された時点で、決定ボタンを押下操作すれば、再生中の音声情報に関連付けられている相手先の電話番号が自動的に抽出されて、発信用のダイヤル情報として、相手先に送信されることになるからである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る電話発信方法の一例を説明するためのシーケンスチャートである。
【図2】本発明に係る電話機の内部構成の一例を示すブロック構成図である。
【図3】図2に示した電話機の動作の一例を説明するための説明図である。
【図4】本発明に係る電話交換システムの動作例を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明による電話機、電話交換システム、電話発信方法および電話発信プログラムの好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明による電話機、電話交換システムおよび電話発信方法について説明するが、かかる電話発信方法をコンピュータにより実行可能な電話発信プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、電話発信プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。
【0018】
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、ユーザが相手先への電話発信を行うために電話機のオフフック操作を行うと、ダイヤルトーンの代わりに、または、ダイヤルトーンに引き続いて、時系列順に古い順番に順次または新しい順番に逆順に、過去の通話内容の冒頭部分が、あらかじめ定めた再生時間ずつ再生されて、通話しようとする相手先に関する通話内容が再生されている時点で、発信相手先を決定するための決定ボタンを操作することによって、通話しようとする相手先の電話番号を自動的に送信して、該相手先に対してワンタッチで電話発信を行うことができることを、その特徴としている。
【0019】
ここで、時系列順に古い順番に順次または新しい順番に逆順に過去の通話内容の冒頭部分を再生する前記再生時間は、過去の通話が発信呼に該当している場合には、通常、応答した相手先の名前が最初に通知されてくるので、相手先の名前に関する通知情報例えば「もしもし、○○です。」との通話内容が確実に再生されるものと想定されるまでの時間例えば3秒をあらかじめ設定し、一方、過去の通話が着信呼に該当している場合には、通常、応答した当方の名前を相手先に通知する内容例えば「もしもし、××です。」に引き続いて、相手先の名前が通知されてくるので、発信呼の場合よりも長い時間を必要とし、当方の名前に引き続く相手先の名前に関する通知情報例えば「お世話様です。こちらは○○です。」との通話内容が確実に再生されるものと想定されるまでの時間例えば5秒をあらかじめ設定する。
【0020】
かくのごとき特徴により電話発信操作の簡略化を図った本発明の電話発信方法について、図1のシーケンスチャートを用いてさらに説明する。図1は、本発明に係る電話発信方法の一例を説明するためのシーケンスチャートであり、発信呼のみが発着信履歴情報として保存されている場合を例にとって示している。つまり、図1においては、電話機のオフフック操作を行った際に、過去の発信呼における冒頭の通話内容が、「もしもし、Aです。」「もしもし、Bです。」と相手先の名前を通知する音声情報について、時系列順に例えば古い順番に順次、あらかじめ定めた再生時間例えば3秒間ずつ、ダイヤルトーンを出力することなく、再生されてくる例を示している。
【0021】
図1にシーケンスチャートにおいて、まず、図1(A)に示すように、ユーザが電話機の送受話器を取り上げるようなオフフック操作を行うと(シーケンスSeq1)、図1(B)に遷移して、電話機からは、ダイヤルトーンが聞こえてくる代わりに、過去に発信した発信順の第1番目に該当する相手先Aからの応答である「もしもし、Aです。」という受話音声情報が聞こえてくる(シーケンスSeq2)。
【0022】
ユーザが、「もしもし、Aです。」という受話音声情報に対して反応しないで、あらかじめ定めた再生時間3秒が経過すると(シーケンスSeq3)、図1(C)に遷移して、電話機からは、過去に発信した発信順の第2番目に該当する相手先Bからの応答である「もしもし、Bです。」という受話音声情報が聞こえてくる(シーケンスSeq4)。
【0023】
ユーザが発信しようとする相手先がBであった場合、当該ユーザは、再生されている「もしもし、Bです。」という受話音声情報を聞いて、該受話音声情報が再生されている再生時間の3秒が経過するまでの間に、発信相手先を決定する「決定ボタン」の押下操作をすると(シーケンスSeq5)、図1(D)に遷移して、電話機は、当該相手先Bの受話音声情報と関連付けて記憶している相手先Bの電話番号を抽出して、自動的に、相手先Bの電話番号をダイヤル情報として、交換機に送信し、相手先Bへの発信動作を実行する(シーケンスSeq6)。
【0024】
したがって、ユーザは、オフフック操作をした際に、過去に発着信履歴情報として録音された通話内容が自動的に順次再生されてくるので、発信しようとする相手先の通話内容を聞き分けるだけで、電話番号を調べることなく、ワンタッチで発信操作を行うことができ、電子電話帳を備えたり、ディスプレイ等の表示手段を備えたりしている電話機か否かに関係なく、簡単に発信操作を行うことができる。
【0025】
(第1の実施形態)
次に、本発明に係る電話機および電話発信方法の実施形態についてその一例を説明する。まず、本発明に係る電話機の構成例について図2を用いて説明する。図2は、本発明に係る電話機の内部構成の一例を示すブロック構成図であり、電話機内に発着信履歴情報記憶部を備え、当該電話機における発着信履歴情報として、発着信時の冒頭部分の通話に関する音声情報を各相手先の電話番号と関連付けて記憶している。
【0026】
図1に示す電話機10は、電話回線を介して交換機との接続を行う回線インタフェース1、制御信号や可聴信号や通話情報の送受信を行う送受話器2、電話機10全体の動作を制御する制御部3、および、当該電話機10における発着信履歴情報を記憶する発着信履歴情報記憶部4、ユーザが操作を行う操作部5、を少なくとも備えている。
【0027】
発着信履歴情報記憶部4は、当該電話機10における発着信履歴情報として過去に通話を行った相手先との通話内容の冒頭部分に関する音声情報をあらかじめ定めた再生時間分だけ、各相手先の電話番号と関連付けて、時系列順に、順次記憶している。つまり、発着信履歴情報記憶部4は、過去の通話順の順番を示す番号41、各番号41における通話内容の冒頭部分に関する音声情報を格納する音声情報42、各番号41における通話の相手先の電話番号を格納する相手先番号43を少なくとも有して構成されている。
【0028】
ここで、音声情報42に録音格納される通話内容は、当該電話機10のユーザと相手先との間でやり取りされる通話の冒頭部分について、相手先の名前に関する通知情報までが確実に含まれるものと想定されるあらかじめ定めた時間分の情報であり、あらかじめ定めた該時間は、発着信履歴情報記憶部4の音声情報42に録音格納された過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報を再生した際に、相手先の名前に関する通知情報が確実に再生されるまでの再生時間として規定される。
【0029】
つまり、あらかじめ定めた該再生時間としては、過去の通話が発信呼に該当している場合には、通常、応答した相手先の名前が最初に通知されてくるので、相手先の名前に関する通知情報例えば「もしもし、○○です。」との通話内容が確実に再生されるものと想定されるまでの時間例えば3秒をあらかじめ設定し、一方、過去の通話が着信呼に該当している場合には、通常、応答した当方の名前を相手先に通知する内容例えば「もしもし、××です。」に引き続いて、相手先の名前が通知されてくるので、発信呼の場合よりも長い時間を必要とし、当方の名前に引き続く相手先の名前の通知情報例えば「お世話様です。こちらは○○です。」との通話内容が確実に再生されるものと想定されるまでの時間例えば5秒をあらかじめ設定する。
【0030】
図2に示す記載例においては、番号41が"1"の第1番目の通話は、当該電話機10から相手先番号43に示す電話番号A1の相手先に対して発信した発信呼であり、該発信呼に対して応答した電話番号A1の相手先の冒頭の通話部分つまり相手先の名前に関する通知情報、例えば「もしもし、A1です。」の通話内容を少なくとも含む受話音声A1が音声情報42に録音されている。また、番号41が"2"の第2番目の通話は、当該電話機10に対して相手先番号43に示す電話番号B1の相手先から着信した着信呼であり、該着信呼に対して応答した当該電話機10のユーザの冒頭の通話部分、例えば「もしもし、××です。」から始まり、引き続いて、電話番号B1の相手先からの冒頭の通話部分つまり相手先の名前に関する通知情報、例えば「お世話様です。こちらはB1です。」までの通話内容を少なくとも含む発話音声B1が音声情報42に録音されている。つまり、番号41が"2"のような着信呼の場合は、音声情報42として録音する時間を発信呼の場合に比して少し長くして、再生時に、相手先の名前に関する通知情報が確実に再生することが可能なように、少し長く録音するようにしている。
【0031】
また、図2の電話機10において、ユーザが操作を行う操作部5としては、少なくとも、オフフック、オンフック操作を行うためのオフフックボタン51、発信相手先の決定を行うための決定ボタン52を有している。この他に、図2には示していないが、操作部5には、例えば、電話番号をダイヤルするための置数ボタン等も備えられている。
【0032】
図2の電話機10において、ユーザがオフフックボタン51を押下操作して、電話発信を行うと、ダイヤルトーンが送受話器2から出力される代わりに、発着信履歴情報記憶部4の音声情報42に録音格納されている過去の通話における通話内容の冒頭部分が、時系列順に、番号41の若番側から順次読み出されて、あらかじめ定めた再生時間の間、送受話器2から再生音として出力されてくる。
【0033】
送受話器2から出力されてくる通話内容を聞いたユーザが、発信しようとしている相手先の通話が再生されていることを認識するまでは、あらかじめ定めた再生時間が経過する都度、自動的に、音声情報42に録音格納されている次の通話の再生動作に切り替わっていく。ユーザが、発信しようとしている相手先の通話が再生されていることを認識して、決定ボタン52を押下操作すると、現在再生中の状態にある通話内容の冒頭部分に関する音声情報の相手先に関する電話番号を発着信履歴情報記憶部4の相手先番号43から取り出して、ダイヤル情報として、回線インタフェース1から交換機に向けて送信することにより、電話発信することになる。
【0034】
なお、音声情報42に録音格納されている過去の通話における通話内容の冒頭部分を、時系列順に、古い順番に番号41の若番側から順次読み出して再生する代わりに、番号41の老番側から逆順に読み出して、つまり、最新の通話から古い通話に向かって逆順に読み出して、再生していくようにしても良い。
【0035】
また、オフフックボタン51の押下操作をした際に、ダイヤルトーンを出力することなく、発着信履歴情報記憶部4の音声情報42を再生した通話内容を送受話器2から出力するのではなく、発着信履歴情報記憶部4の音声情報42からの再生音を出力することが可能になるまでの一定時間の間、通常の電話発信の場合と同様のダイヤルトーンを送受話器2から出力するようにしても良い。
【0036】
(第1の実施形態の動作の説明)
次に、図2に示した電話機10の動作について、その一例を、図3の説明図を用いて説明する。図3は、図2に示した電話機10の動作の一例を説明するための説明図である。
【0037】
図2において説明したように、電話機10の制御部3は、過去の通話における通話内容の冒頭部分に関する音声情報を、再生時間としてあらかじめ定めた時間分ずつ、時系列順に順次、発着信履歴情報記憶部4の音声情報42に録音格納するように制御している。また、制御部3は、音声情報42に通話内容の冒頭部分に関する音声情報を録音格納する際に、各通話時における相手先の電話番号を、発着信履歴情報記憶部4の相手先番号43に、音声情報42に関連付けて格納するようにし、音声情報42に録音格納した通話内容の冒頭部分に関する音声情報に該当する相手先の電話番号を特定することを可能としている。ここで、相手先番号43に格納する相手先の電話番号は、電話発信を行う場合は、相手先の電話番号としてダイヤル送信された電話番号であり、電話着信の場合は、交換機からの着信時に回線インタフェース1に送信されてくる発信者情報(相手先の電話番号)である。
【0038】
なお、図3の説明図においては、発着信履歴情報記憶部4には、音声情報42の受話音声A、受話音声B、…、受話音声nに示すように、電話着信呼がなく、電話発信呼のみに関する通話内容の冒頭部分に関する音声情報が、相手先番号43に示す相手先番号A、相手先番号B、…、相手先番号nと関連付けられて音声情報42に格納されている例を示している。したがって、音声情報42のそれぞれに録音格納されている通話内容の継続時間は、電話発信呼の場合として、相手先の名前に関する通知情報が確実に含まれているものと想定される時間例えば3秒に設定されている場合を示している。また、以下の説明においては、発着信履歴情報記憶部4に記録された順に(つまり時系列的に古い順番に)、再生する場合の動作について説明している。
【0039】
図3において、ユーザが、電話機10にて、オフフックボタン51の押下操作により電話発信操作を行うと(ステップS1)、発着信履歴情報記憶部4に格納されている過去の通話内容の冒頭部分が、番号41の若番順に、'1'から時系列順に順次、音声情報42から読み出されて、あらかじめ定めた再生時間例えば3秒の間ずつ、相手先が応答した際の最初の通話内容である受話音声が送受話器2から流れ出る(ステップS2)。
【0040】
ユーザは、送受話器2から流れ出る受話音声を聞き分けて、電話発信しようとする相手先の通話内容であるか否かを判別して、電話発信しようとする相手先に該当する人の通話内容が再生されていることを認識すると、該通話内容が再生されている最中に、決定ボタン52を押下操作する(ステップS3)。決定ボタン52の押下操作を行うと、現在再生中の状態にある通話内容に該当する受話音声(音声情報42に格納されている音声情報)のメッセージ番号(番号41に示す番号)に関連付けられている相手先の電話番号を相手先番号43から抽出して、該電話番号を、ダイヤル情報として、回線インタフェース1から交換機に対して発信する(ステップS4)。
【0041】
而して、電話機10のユーザは、電話発信しようとする際に、過去の発着信履歴情報の中から、発信しようとする相手先との過去の通話内容を認識して、決定ボタン52を押下操作するだけで、所望の相手先に確実に電話発信を行うことができる。したがって、電話機10として、電子電話帳やディスプレイ等の表示手段を備えているか否かに関係なく、簡単に、かつ、ダイヤル操作ミスを犯す心配もなく、電話発信を行うことができる。
【0042】
なお、以上の図3に関する説明においては、電話着信呼がなく、電話発信呼のみに関する通話内容の冒頭部分が、相手先番号43と関連付けられて音声情報42に格納されている例を示したが、電話着信呼が混在して音声情報42に格納されていても良い。
【0043】
かかる場合には、録音格納されている通話内容の継続時間は、電話発信呼に関しては、前述のように、相手先の名前に関する通知情報が確実に含まれているものと想定される時間例えば3秒であるが、電話着信呼に関しては、電話機10のユーザの応答である「もしもし、××です。」に引き続いて相手先の「いつもお世話様です。こちらは○○です。」という相手先の名前に関する通知情報が録音格納されているので、相手先の名前に関する通知情報が確実に含まれているものと想定される時間は電話発信呼の場合よりも少し長い時間を要し、例えば5秒と設定することが必要である。
【0044】
また、発着信履歴情報記憶部4に記録された順に(つまり時系列的に古い順番に)、再生する場合の動作について説明したが、時系列的に逆順に(つまり時系列的に新しい順番に)、再生するようにしても構わない。
【0045】
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る電話交換システムの実施形態について、図4に示す説明図を用いて説明する。図4は、本発明に係る電話交換システムの動作例を説明するための説明図であり、本電話交換システムは、発着信操作により相手先と通話を行う電話機10Aと、電話機10Aの接続に関する交換動作を行う交換機20と、を少なくとも含んで構成されている。
【0046】
図3に示した電話機10Aは、図2の電話機10から、発着信履歴情報記憶部4を削除した構成からなっており、一方、該電話機10Aが接続される交換機20には、図2の電話機10の発着信履歴情報記憶部4と全く同様の構成からなる発着信履歴情報記憶部6が、各電話機10Aに対応付けて、備えられている。
【0047】
ここで、交換機20は、各電話機10Aを子機として収容するボタン電話機親機であっても良いし、構内交換を行うPBX(Private Branch Exchange)であっても良いし、場合によっては、公衆網を構成する一般の電話交換機であっても良く、交換機20には、接続されている電話機10Aごとに、図2の電話機10の発着信履歴情報記憶部4の番号41、音声情報42、相手先番号43と同様の情報を格納する番号61、音声情報62、相手先番号63からなる発着信履歴情報記憶部6が備えられている。
【0048】
なお、図4の説明図においても、図3の説明図の場合と同様、交換機20の発着信履歴情報記憶部6には、音声情報62の受話音声A、受話音声B、…、受話音声nに示すように、電話機10Aへの電話着信呼がなく、電話機10Aからの電話発信呼のみに関する通話内容の冒頭部分に関する音声情報が、相手先番号63に示す相手先番号A、相手先番号B、…、相手先番号nと関連付けられて音声情報62に格納されている例を示している。したがって、音声情報62のそれぞれに録音格納されている通話内容の継続時間は、電話発信呼の場合として、相手先の名前に関する通知情報が確実に含まれているものと想定される時間例えば3秒に設定されている場合を示している。また、以下の説明においては、発着信履歴情報記憶部6に記録された順に(つまり時系列的に古い順番に)、再生する場合の動作について説明している。
【0049】
次に、図4に示す電話交換システムの動作について、その一例を説明する。図4において、ユーザが、電話機10Aにて、操作部5のオフフックボタン51の押下操作により電話発信操作を行うと(ステップS11)、当該電話機10Aが接続されている交換機20に対して、回線インタフェース1を介して、当該電話機10Aがオフフックした旨を通知する(ステップS12)。
【0050】
電話機10Aからのオフフック通知を受け取った交換機20は、オフフックした電話機10Aに対応する発着信履歴情報記憶部6を参照して、発着信履歴情報記憶部6に格納されている過去の通話内容の冒頭部分を、番号61の若番順に、'1'から、受話音声A、受話音声B、…と、音声情報62から時系列順に順次読み出して、あらかじめ定めた再生時間例えば3秒の間ずつ、オフフックした電話機10Aへ送出する(ステップS13)。交換機20からの過去の通話内容の冒頭部分を時系列順に順次受信した電話機10Aは、受信した過去の通話内容の冒頭部分つまり相手先が応答した際の最初の通話内容である受話音声を、あらかじめ定めた再生時間例えば3秒の間ずつ、時系列的に順次、送受話器2から出力する(ステップS14)。
【0051】
電話機10Aのユーザは、送受話器2から流れ出る受話音声を聞き分けて、電話発信しようとする相手先の通話内容であるか否かを判別して、電話発信しようとする相手先に該当する人の通話内容が再生されていることを認識すると、該通話内容が再生されている最中に、操作部5の決定ボタン52を押下操作する(ステップS15)。操作部5の決定ボタン52の押下操作がなされると、電話機10Aは、当該電話機10Aが接続されている交換機20に対して、回線インタフェース1を介して、当該電話機10Aの決定ボタン52が押下操作された旨を直ちに通知する(ステップS16)。
【0052】
電話機10Aからの決定ボタン52押下操作通知を受け取った交換機20は、該電話機10Aに対応する発着信履歴情報記憶部6を参照して、該電話機10Aに対して現在送出中の状態にある通話内容に該当する受話音声(音声情報62に格納されている音声情報)のメッセージ番号(番号61に示す番号)に関連付けられている相手先の電話番号を相手先番号63から抽出して、該電話番号を、「呼設定」用の情報すなわち呼び出し用の発信情報として、交換機20から、相手先に対して発信する(ステップS17)。
【0053】
而して、電話機10Aのユーザは、電話発信しようとする際に、交換機20側に記憶されている当該電話機10Aに関する発着信履歴情報として、過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報が、時系列的に順次、交換機20側から送信されてきて、送受話器2から自動的に出力されてくることを利用して、発信しようとする相手先との過去の通話内容を認識し、決定ボタン52を押下操作するだけで、所望の相手先に確実に電話発信を行うことができる。したがって、電話機10Aとして、電子電話帳やディスプレイ等の表示手段を備えているか否かに関係なく、簡単に、かつ、図2の電話機10のように発着信履歴情報記憶部4を備える必要もなく、かつ、ダイヤル操作ミスを犯す心配もなく、電話発信を行うことができる。
【0054】
なお、以上の図4に関する説明においては、電話着信呼がなく、電話発信呼のみに関する通話内容の冒頭部分が、相手先番号63と関連付けられて音声情報62に格納されている例を示したが、図3における説明と同様、電話着信呼が混在して音声情報62に格納されていても良い。
【0055】
かかる場合には、録音格納されている通話内容の継続時間は、電話機10Aからの電話発信呼に関しては、前述のように、相手先の名前に関する通知情報が確実に含まれているものと想定される時間例えば3秒であるが、電話機10Aへの電話着信呼に関しては、電話機10Aのユーザの応答である「もしもし、××です。」に引き続いて相手先の「いつもお世話様です。こちらは○○です。」という相手先の名前に関する通知情報が録音格納されているので、相手先の名前に関する通知情報が確実に含まれているものと想定される時間は電話発信呼の場合よりも少し長い時間を要し、例えば5秒と設定することが必要である。
【0056】
また、発着信履歴情報記憶部6に記録された順に(つまり時系列的に古い順番に)、再生する場合の動作について説明したが、時系列的に逆順に(つまり時系列的に新しい順番に)、再生するようにしても構わない。
【0057】
(第1、第2の実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、第1、第2の実施形態においては、次のような効果が得られる。
【0058】
第1の効果は、電話機10,10Aのユーザ自身が電話発信時に発着信履歴情報を参照したり操作したりする必要がないことである。その理由は、電話機10,10Aのユーザがオフフック操作を行うだけで、発着信履歴情報として録音格納されている過去の通話内容の冒頭部分つまり相手先の名前に関する通知情報を含む音声情報を時系列的に順番にまたは逆順に自動的に電話機10,10Aの送受話器2から出力するからである。
【0059】
第2の効果は、電話機10,10Aのユーザ自身が電話発信時に発着信履歴情報を参照、操作する必要がないので、ディスプレイ等の表示手段を備えていない電話機であっても、決定ボタン52を押下操作するだけで、所望の相手先に自動的に発信することができるという発信操作の簡略化を実現することができることである。その理由は、電話機10,10Aのユーザがオフフック操作を行うだけで、発着信履歴情報として録音格納されている過去の通話内容の冒頭部分つまり相手先の名前に関する通知情報を含む音声情報を時系列的に順番にまたは逆順に自動的に電話機10,10Aの送受話器2から出力し、発信しようとする相手先に関する過去の通話内容が送受話器2から出力されていることが認識された時点で、決定ボタン52を押下操作すれば、再生中の音声情報に関連付けられている相手先の電話番号が自動的に抽出されて、発信用のダイヤル情報として、相手先に送信されることになるからである。
【0060】
以上、本発明の好適実施例の構成を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
【符号の説明】
【0061】
1 回線インタフェース
2 送受話器
3 制御部
4 発着信履歴情報記憶部
5 操作部
6 発着信履歴情報記憶部
10 電話機
10A 電話機
20 交換機
41 番号
42 音声情報
43 相手先番号
51 オフフックボタン
52 決定ボタン
61 番号61
62 音声情報
63 相手先番号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発着信操作により相手先との通話を行う電話機において、電話発着信時の通話内容の冒頭部分に関する音声情報を、相手先の電話番号と関連付けて、発着信履歴情報として、再生時間としてあらかじめ定めた時間分だけ録音記憶する発着信履歴情報記憶手段を備え、ユーザによる電話発信操作がなされた際に、前記発着信履歴情報記憶手段に録音記憶されている過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報を、前記再生時間分ずつ、時系列的に古い順番または新しい順番に順次、送受話器から再生出力し、かつ、過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報を前記送受話器から再生出力中に、発信相手先を決定する決定ボタンの押下操作をユーザが行うと、現在再生出力中の状態にある過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報と関連付けて前記発着信履歴情報記憶手段に記憶されている相手先の電話番号を発信先の電話番号として抽出して、ダイヤル情報として発信することを特徴とする電話機。
【請求項2】
ユーザによる電話発信操作がなされた際に、ダイヤルトーンの出力を抑止して、前記発着信履歴情報記憶手段に録音記憶されている過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報を送受話器から再生出力することを特徴とする請求項1に記載の電話機。
【請求項3】
あらかじめ定めた前記再生時間を、通話内容の冒頭部分に関する音声情報として、通話の冒頭に相手先から通知されてくる相手先の名前に関する通知情報が確実に録音記憶されるものと想定されるまでの時間に設定することを特徴とする請求項1または2に記載の電話機。
【請求項4】
あらかじめ定めた前記再生時間は、電話発信時と電話着信時とで異なる時間とし、電話発信時の場合よりも、電話着信時の前記再生時間をより長い時間に設定することを特徴とする請求項3に記載の電話機。
【請求項5】
発着信操作により相手先との通話を行う電話機と前記電話機の接続に関する交換動作を行う交換機とから構成される電話交換システムにおいて、前記交換機は、接続している各電話機ごとに、電話発着信時の通話内容の冒頭部分に関する音声情報を、相手先の電話番号と関連付けて、各電話機の発着信履歴情報として、再生時間としてあらかじめ定めた時間分だけ録音記憶する発着信履歴情報記憶手段を備え、電話機からの電話発信を受け付けた際に、前記発着信履歴情報記憶手段に録音記憶されている該電話機の過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報を、前記再生時間分ずつ、時系列的に古い順番または新しい順番に順次、該電話機に送出し、かつ、該電話機に過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報を送出中に、発信相手先を決定する決定ボタンの押下操作を該電話機のユーザが行った旨の通知を該電話機から受け取ると、現在送出中の状態にある過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報と関連付けて前記発着信履歴情報記憶手段に記憶されている相手先の電話番号を発信先の電話番号として抽出して、発信動作を行うことを特徴とする電話交換システム。
【請求項6】
電話機から電話発信を行う際の電話発信方法であって、前記電話機の電話発着信時の通話内容の冒頭部分に関する音声情報を、相手先の電話番号と関連付けて、発着信履歴情報として、再生時間としてあらかじめ定めた時間分だけ録音記憶する発着信履歴情報記憶部を有し、ユーザによる電話発信操作がなされた際に、前記発着信履歴情報記憶部に録音記憶されている過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報を、前記再生時間分ずつ、時系列的に古い順番または新しい順番に順次、送受話器から再生出力し、かつ、過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報を前記送受話器から再生出力中に、発信相手先を決定する決定ボタンの押下操作をユーザが行うと、現在再生出力中の状態にある過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報と関連付けて前記発着信履歴情報記憶部に記憶されている相手先の電話番号を発信先の電話番号として抽出して、ダイヤル情報として発信することを特徴とする電話発信方法。
【請求項7】
ユーザによる電話発信操作がなされた際に、ダイヤルトーンの出力を抑止して、前記発着信履歴情報記憶部に録音記憶されている過去の通話内容の冒頭部分に関する音声情報を送受話器から再生出力することを特徴とする請求項6に記載の電話発信方法。
【請求項8】
あらかじめ定めた前記再生時間を、通話内容の冒頭部分に関する音声情報として、通話の冒頭に相手先から通知されてくる相手先の名前に関する通知情報が確実に録音記憶されるものと想定されるまでの時間に設定することを特徴とする請求項6または7に記載の電話発信方法。
【請求項9】
あらかじめ定めた前記再生時間は、電話発信時と電話着信時とで異なる時間とし、電話発信時の場合よりも、電話着信時の前記再生時間をより長い時間に設定することを特徴とする請求項8に記載の電話発信方法。
【請求項10】
請求項6ないし9のいずれかに記載の電話発信方法を、コンピュータによって実行可能なプログラムとして実施することを特徴とする電話発信プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−34097(P2012−34097A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−170646(P2010−170646)
【出願日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】