説明

非常用酸素またはその他のガスの供給システム

非常用酸素またはその他のガスを供給するシステムを扱っている。システムは、乗客座席の間または隣接する乗客座席の固定位置の柱に装着されたポッド組立体、または背もたれの上側部の内側に据え付けられた飛び出しモジュールを備えている。ポッド組立体または飛び出しモジュールは、さらに別の乗客サービス装置を設けてもよい。またオプションとしてシステムは、モジュール形の中央ガス供給および乗客用の代替酸素マスク設計が含まれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照
本願は、2003年11月7日に出願された、米国仮特許出願第60/518499号の利益を享受するもので、その内容は参照により本願に包含される。
技術分野
本発明はガスを供給するためのシステム、さらに詳しく言えば、これに限定されるものではないが、商用航空機に限定されない輸送機関の乗客に対し、非常時に酸素を供給するシステムに関するものである。
【0002】
背景技術
その全体が参照として本願に包含される、ブレナン(Brennan)に対する米国特許第4609166号、ベロス(Beroth)に対する米国特許第5154374号は、航空機に対する非常用酸素供給システムを開示している。このシステムには、商用航空機の座席のクッションの下に配置される酸素発生容器、および座席の背もたれ内に配置される酸素マスクが含まれる。マスクは座席の背もたれ内に配置されるので、これを利用するのは座席の後ろ側からだけが可能となるので、マスクは酸素発生容器が配置される座席の後の列に座っている乗客だけが使用することを意図している。
【0003】
シューマッハ(Schumacher)その他に対する米国特許第5795018号は、航空機の乗客室で使用する酸素供給システムの代替案を詳細に説明している。このシステムの1つの方式は、それぞれの乗客脚の座席に付属し、少なくとも部分的に背もたれに組み込まれた中空の円筒形の筒を含んでいる。筒の中には他にもあるが、酸素マスクおよび酸素発生器を備えた頭部が組み込まれる。しかしブレナンおよびベロスの特許によるシステムと違って、シューマッハの‘018の特許は特定の頭部内にある酸素マスクは、付属している座席に座った乗客が利用できるように設計されている。
【0004】
シューマッハその他に対する米国特許第5984415号は、柱状に構成され「座席補足部品」として配列された乗客サービスユニットを備えた客室座席を説明している。シューマッハの‘415の特許によれば、このような部品は「座席から独立し分離されたサービス部品であるが、乗客の満足のため該当する乗客の座席と完全に協力することができる」ことを意味すると定義されている。シューマッハの‘415、第2コラム、55−58ページを参照すること。それぞれの部品は単独の座席と協力して乗客に満足を与え、頭部はプライバシイの保護体として機能し「読書ランプ、拡声器、またはヘッドホンジャックおよび酸素マスクなどの重要な乗客の快適さおよびサービスの要素である」。同じく第4コラム、39−44行を参照すること(番号は省略)。酸素発生器は肘掛の下の部品の下側部分に配置されている。
【0005】
シューマッハの‘415の特許の柱状部品の幾つかの実施態様では、部品が付属している座席に座っている乗客が利用できるマスクが提供されるが、別の方式では付属している座席の後ろの列に座っている乗客に酸素マスクが提供される。シューマッハの‘415の特許のさらに別の実施態様においては、酸素マスクおよび発生器は乗客の座席の肘掛の内部に組み込まれている。シューマッハの特許の内容はそのすべてが参照により本願に包含される。
【0006】
しかし、一般に非常用の乗客酸素システムは、商用航空機の頭上のモジュール内に取り付けられた乗客サービスユニットに配置される。このような配置のため、サービスユニットは座席の列の間隔(ピッチ)および列の座席の数に一致するよう構成し、それぞれの乗客は非常時の使用に利用する場合、何時でも酸素マスクを手にすることができる。このためサービスユニットおよび座席の配置を一致させる必要があり、輸送機関内の座席構成の設計を複雑にし、現在の設計消費時間を変更することになる。
【0007】
さらに、サービスユニットが頭上のモジュール内に配置されているので、それを使用するため客室の天井が低くなることを避けることができにない。この低い天井はそれぞれの座席に対する乗客の出入りを妨害し、輸送する乗客が利用することのできる頭上の空間および保管容積を減少させる。結局少なくともある航空機製造者は、頭上の乗客サービスユニットを使用すると顧客の満足度が損なわれると確信している。
【0008】
また航空機製造者は薄い座席の設計に興味を示している。従って彼らは、酸素に関連した装置が背もたれに配置された、上述の説明によるシステムの何れかを利用することを好まない。背もたれ内への装置の配置は、構造的な認可の理由から問題があり、また座席のリクライニングを行うか否か、行うとすればどのようにするかによって決まる潜在的な利用性の問題がある。
【0009】
発明の概要
本発明は、特に乗客の座席に付属する代替的なポッド組立体を提供する。座席と1対1の対応を持つ必要のない組立体は、酸素供給および乗客の必要に応じて使用するか利用できる装置を備えている。このような装置の限定されない例は、飛行中の娯楽の操作および装置、電話、座席ベルトの表示器、読書灯、飛行添乗員の呼び出し操作および座席移動操作などが含まれる。組立体はさらにオプションとして、乗客が特定の座席に居るか居ないかを検出する装置および多分、飛行添乗員、その他の客室乗務員または別の乗客との会話手段を備えている。
【0010】
シューマッハの‘415の特許が主張している部品のように、本ポッド組立体も乗客サービス装置を頭上に配置する必要はない。しかし、シューマッハの‘415の特許の部品と違って、ポッド組立体は座席の間または背もたれが結合されていないその他の場所に配置される。従って、ポッド組立体は背もたれがリクライニングした場合に移動する必要はない(従って移動に伴う損傷は受けない)。同様に、2つの座席の間に配置される単一のポッド組立体は、隣接する両側の座席に乗客サービス装置を提供することができる。
【0011】
ポッド組立体の種々の実施態様が、座席のセットの構成要素を形成する柱(mast)に装着される。ポッド内に存在する酸素マスクは、その中の蝶番または別の扉またはハッチを介して配置される。さらに望まれる場合は、ポッド組立体は内部の装置の保守および入れ替えを容易にするためサービス扉を備えてもよい。さらに、乗客はマスクが配置されている扉に頭部を載せることはできないことが好ましいが、ポッド組立体は座席枕(特に乗客の頭部の側面の)として機能する。
【0012】
位置が固定されたポッド組立体は、乗客に対して一定の基準点を提供する。異なった言い方をすれば、背もたれがどのようにリクライニングされているかとは無関係に、対応する占有者の酸素マスクは同じ位置に配置され、占有者は常に使用する場合にマスクがどこにあるかを知ることができる。同様に、座席がどのようにリクライニングされているかと関係なく、マスクの使用は常に乗客を考慮して行われる。
【0013】
本発明のある案では、酸素発生材料がポッド装着柱内に組み込まれる。この配置においては、従来の拉縄着火(lanyard firing)機構が、酸素の発生を開始するために使用される。もちろん当業者は代わりに別の機構を使用してもよいことを認めるであろう。
【0014】
代わりに、酸素発生装置を航空機または内その他の輸送機関内で集中させることもできる。装置が集中される場合は、個々の酸素マスクを中央供給装置に直接的にまたは間接的に接続するため、ガス供給管の長さは柱内に収められる。管は中央供給装置に接続する座席と客室の床の間の接続部において、迅速接続金具の端部を持つことが好ましい。さらに代案として、化学的またはその他の酸素発生器を、集中させないで航空機の客室全体にわたって配置させてもよい。この方法と一致する本発明のある実施態様では、発生器は座席の下側好ましくは客室の床(または座席枠内または枠に沿って)に隣接して配置し、同じ迅速接続金具(またはその他)を使用して柱内の管に接続する。ガス発生器がマスクから離れている場合は、マスクが乗客によって使用するために活性化された場合、酸素の流れを開始させるため電気的着火機構が使用される。
【0015】
ここで酸素供給装置が装着された座席を選んで、ポッド組立体の一部またはすべてを省略した(またはその機能の一部を省略した)発明の案を説明する。酸素マスクを背もたれの後方から後ろの方向に配置するブレナンおよびベロスの特許のシステムと違って、この実施態様は座席の上側部分に飛び出すモジュールを利用する。使用する必要がある場合、マスクはモジュールの飛び出しによって利用できるようになり、続いてマスクは前方の対応する座席の占有者に向って落ちる。従ってこの実施態様では、座席内のマスクは座席の占有者に(後ろの列の座席の占有者に対向して)提供され、重力によって占有者に落下する。
【0016】
本発明の追加的内容には、新規な中央ガス供給システムを含んでいる。特に双発航空機(ETOPS)の広い範囲の運行に有効で、このシステムは長い時間(可能性として60分以上)乗客に酸素を提供するために使用される。このシステムは、貨物手荷物室基準に適合するように形成された専用の区画に収納される棚に配置された、多数の酸素ボンベを備えている。この方法で構成したシステムはモジュール化され、従来の酸素容器棚のように航空機の胴体に沿って置くのではなく、貨物区画への搬入または搬出が実施できる。モジュールの区画にはさらに、迅速で簡単なガス輸送管および電気配線との接続ができる接続金具が設けられる。
【0017】
最後に、本発明の内容は新しい酸素マスク自体を含んでいる。本発明のポッド組立体および飛び出しモジュールは、酸素マスクを収納するためには限られたスペースしか設けられないので、マスクは格納のために必要なスペースを低減するため都合よく再設計される。ある実施態様では、マスクは記憶保持材料から製作される部分(特にカップ)を有している。従って、このマスクは格納のため圧縮されるが、使用する場合には元の形状に戻ることができる。別の実施態様では、カップを使用する場合に適切な形状に伸びるように設計された、金属ばね、螺旋または別の装置を有するカップ(紙またはその他の材料で製作された)が提供される。代わりとしてまたは追加して、マスクに付随する供給管またはバッグ(袋)の何れかまたは両者をアコーデオン形に製作し、狭い容積に格納できるようにし、最適化した酸素の流れ(RFCU)が生理学的に可能な場合は、さらにバッグの寸法を低減することができる。
【0018】
このようにして1つのオプションとしての本発明の限定的でない目的は、非常用の酸素またはその他のガスを輸送機関内の乗客に提供するシステムを提供することである。
【0019】
別のオプションとしての本発明の限定的でない目的は、乗客の座席に付随する組立体を提供することである。
【0020】
また1つのオプションとしての本発明の限定的でない目的は、限定されないが酸素マスクなどの乗客サービス装置を収納したポッドの付いた組立体を提供することである。
【0021】
その上1つのオプションとしての本発明の限定的でない目的は、乗客に付随する座席の方向と関係なく乗客が乗客サービス装置を利用できるように、ポッドが装着される位置の固定した柱を提供することである。
【0022】
さらに1つのオプションとしての本発明の限定的でない目的は、航空機などの輸送機関にモジュールのガス供給システムを提供することである。
【0023】
さらに別のオプションとしての本発明の限定的でない目的は、航空機の乗客荷物室基準に適合するように設計したガス供給システムを提供することである。
【0024】
追加のオプションとしての本発明の限定的でない目的は、格納のために必要なスペースの量を低減した代わりの乗客酸素マスクを提供することである。
【0025】
本発明のその他の目的、特長および利益は、本申請の残余の文章および図面を参照して当業者には明らかであろう。
【0026】
詳細な説明
図1A、1Bおよび2A、2Bの描写は、本発明の内容に一致した座席の集団10の一部である。これらの図に示されるように、集団10は座席14(14Aおよび14Bで示す)から構成され、それぞれ一人の人間が占有するように設計されている。しかし、当業者は集団10が図1および2に示される2つより少ないかまたは多い座席14を備えてもよいことを理解することができる。
【0027】
それぞれの座席14Aおよび14Bは、座席に共通な輸送機関の内部で直接使用する部品を備えている(特に商用航空機)。例えば座席14Aを参照すると、背もたれ18A、座席の座部22A、およびオプションとして少なくとも1つの肘掛26Aを備えている。また図1および2において座席14Aを詳細に説明すると、座席枕30A、(後方に伸びている)盆状テーブル32A、および航空機またはその他の客室の床Fに取り付けるために設計された脚部組立体34Aがある。同様に座席14Bは、背もたれ18B、座席の座部22B、肘掛26B、座席枕30B、盆状テーブル(図示されていない)、および脚部組立体34B(一部分のみを図示)の一部またはすべてを備えている。さらに集団10が1つ以上の座席14から構成される場合は、肘掛26C(限定するものではない)などの幾つかのオプションとしての部品は、座席14の中で分離することもできる。
【0028】
図1および2にはさらに、本発明の内容であるポッド組立体38および柱42が描写されている。柱42は、座席14Aおよび14Bの間に配置して示している。この構成において、柱は座席14Aおよび14Bによって共通とするかまたは分離するか所望のものとすることができる。柱42は背もたれ18Aおよび18Bの何れかまたは両方に取り付けることができるが、背もたれ18Aおよび18Bのリクライニング位置または直立位置と関係なく、柱の位置が固定されるようにどちらにも取り付けないことが好ましい(例えば図1Bおよび2Bを参照すること)。なお、柱42は座席14Aおよび14Bのその他の部分に取り付けるか、またはそれに代って床に直接取り付けてもよい。
【0029】
装着またはその他の方法で柱42に取り付けられるのはポッド組立体38である。ポッド組立体38には、一般に(必ずしも必要ではないが)、適切な場合には開放されたままとすることができるよう蝶番で取り付けられる扉46が設けられる。ポッド組立体38には1つ以上の非常用酸素マスク50を含む(しかし必ずしも限定されないが)種々の乗客サービス装置が組み込まれる。例えば座席14Aおよび14Bの占有者に非常用酸素が必要な場合は、扉46が開き、できれば自動的に、(少なくとも)2つのマスク50が利用される。代わりにポッド組立体38は、座席14Aおよび14Bの占有者にそれぞれ1つの2つの扉46を備え、少なくとも1つのマスク50がそれぞれの扉46の裏側に取り付けられている。扉46は背もたれ18Aおよび18Bの直立した面の前方に開き、座席14Aおよび14Bの占有者が直ちにマスク50を利用できることが好ましい。この配置において、サービス扉またはハッチは多分ポッド組立体38の後ろ側に設けることができる(しかし、ポッド組立体38がマスク50を座席14Aおよび14Bの後ろの座席の占有者に提供することを意図している場合は、扉46は柱42の後側に開くことが有利で、存在するサービス扉は柱42の正面または側面に開く)。
【0030】
図2Aおよび2Bに示す柱42の方法は、1つ以上の化学的酸素発生器54を柱42の内部に組み込む。こうすることにより、発生器54および対応するマスク50の間の流体接続を設けるために必要な配管の量が低減する。さらに発生器54を柱42内に配置することは、乗客が不注意に発生器54に接触する可能性、およびそれに伴う発生器によって生ずる熱による火傷、またはその動作の妨害を低減する。
【0031】
図3Aおよび3Bは、座席14の背もたれ18の上側部分に取り付けたモジュール58を示す。モジュール58は、ポッド組立体38の代わりに座席14の占有者に酸素マスク50を供給するために使用することができる。非常用酸素が必要となった場合は、モジュール58は背もたれ18の内部から飛び出すように設計され、座席14の占有者に酸素マスク50を放出する。使用前のモジュール58の(隠された)位置から考えて扉は必要がないが、モジュール58には希望する場合は扉を設けることもできる。図3Bに示すように、マスク50は座席14の占有者が利用できるように、背もたれ18の面の前方に放出されるよう設計されている。しかしここでも放出の設計を逆にすることによって、希望する場合はマスク50を座席14の後ろ側の座席の占有者が利用するようにすることができる。
【0032】
図4は酸素発生器54の他の位置を詳細に説明する。図4に示すように、柱42(存在する場合)を経由するか、または座席14の枠に沿うか、または枠内部の発生器54をマスク50に接続する配管62とともに、発生器54は脚部組立体34に組み込まれる。この発生器54の配置は、(1)飛び出し形モジュール58が使用され(2)座席ごとに酸素の発生が望まれる場合に特に有用である。しかし、熱に関連する乗客の負傷を避けるかまたは危険を低減するため、ある種の熱遮蔽の使用が必要である。
【0033】
図5に幾分か概念的に示したのは、モジュール形の中央ガス供給装置66である。従来は酸素ボンベおよび付属する装置は棚に取り付けられ、航空機の胴体の横側に多数のブラケットにより保持されていた。この配置では棚を十分に絶縁し換気するため、追加的設計活動が必要であった。対照してみると、装置66のボンベ棚70は、(LD3)乗客手荷物仕切り室基準により形成される仕切り室74に囲まれている。棚70はさらに必要な分配装置(例えば、電流制御ユニットおよび床下分配コンジット)と一体化される。このように、特定の航空機の製造者または運行者が集中した酸素供給を希望する場合は、装置66は容易に貨物仕切り室内に据え付けることができる。集中した酸素供給の必要がない場合は、装置66は単純に据え付けないか、取り除くか(すでに据え付けられている場合)、または供給路を遮断して取り除かない(すでに据え付けられている場合)ことができる。
【0034】
図6は、従来使用されていたものより少ないスペースで格納することができるマスク50を備えた、マスク組立体78の実行可能な変更を示す。例えば、流体供給配管82はアコーデオン形(多くの普通の電話のコードのような)の設計なので、(直線的な)保管スペースは少なくて済む。バッグ(袋)86も同様に同じ理由からアコーデオン式またはひだ式の設計である。代替または追加として、マスク50は図7に示すマスク50Aに変更することができ、針金またはその他の螺旋86(または同様なばね式の構造)が、マスク50Aを使用するため一杯に伸ばした位置(図7に示す)にするために利用される。反対に収納する場合には、マスク50Aは単に螺旋86の伸びに打ち勝つことにより圧縮される。
【0035】
上記は本発明の代表的な実施態様および幾つかの利益を描写し、説明し、記述する目的で準備した。描写し、説明した実施態様に対する変更および適応は、本発明の範囲および精神から逸脱することなく可能なことは当業者には明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1A】本発明の内容を示した代表的な座席の正面図である。
【図1B】図1Aの直立位置および仮想線でリクライニング位置を示した側面図である。
【図2A】図1Aの座席の一部の正面図である。
【図2B】図2Aの直立位置および仮想線でリクライニング位置を示した側面図である。
【図3A】本発明の内容を示した代替案の座席の一部の正面図である。
【図3B】図3Aの座席の一部の側面図である。
【図4】本発明の別の代表的な座席の一部の俯瞰図である。
【図5】本発明の代表的なモジュール形の中央ガス供給システムの俯瞰図である。
【図6】本発明の代表的非常用酸素マスクの図である。
【図7】本発明の代表的非常用酸素マスクの代替案の図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a.背もたれを有する座席と、
b.座席占有者に非常用の酸素を供給するため、背もたれ内または座席に隣接する容器内に一部または全部が配置される手段と
を有する輸送機関の座席組立体。
【請求項2】
非常用酸素供給手段が酸素マスクを有する請求項1記載の輸送機関の座席組立体。
【請求項3】
容器が背もたれから分離されている請求項1記載の輸送機関の座席組立体。
【請求項4】
背もたれはリクライニングすることができ、座席がリクライニングされて場合容器は固定位置に残る請求項3記載の輸送機関の座席組立体。
【請求項5】
容器が直接的にまたは間接的に背もたれに結合されている請求項1記載の輸送機関の座席組立体。
【請求項6】
さらに容器が装着される柱を有する請求項5記載の輸送機関の座席組立体。
【請求項7】
隣接する座席占有者に非常用酸素を供給するため、さらに容器内に部分的または完全に配置される第2の酸素マスクを有する請求項2記載の輸送機関の座席組立体。
【請求項8】
非常用酸素供給手段が部分的にまたは完全に背もたれに配置され、
a.飛び出しモジュールと、
b.モジュール内に収納される酸素マスクと、
を有する請求項1記載の輸送機関の座席組立体。
【請求項9】
さらに柱内の酸素発生器を有する請求項6記載の輸送機関の座席組立体。
【請求項10】
容器がその座席および隣接する座席の両方に隣接する請求項7記載の輸送機関の座席組立体。
【請求項11】
モジュールは使用に当たって、酸素マスクを占有者に向って前方かつ下側に落下させる請求項8記載の輸送機関の座席組立体。
【請求項12】
輸送機関が航空機である請求項1記載の輸送機関の座席組立体。
【請求項13】
a.非常用酸素マスクと、
b.直接的または間接的にマスクに接続されるコイル状酸素供給ラインと、
を有する非常用酸素マスク組立体。
【請求項14】
a.非常用酸素マスクと、
b.直接的または間接的にマスクに接続される酸素供給ラインと、
c.直接的または間接的にマスクに接続されるひだ状の呼吸用バッグと、
を有する非常用酸素マスク組立体。
【請求項15】
a.呼吸用カップと、
b.収納のためカップを圧縮するか、または使用のためカップを引き伸ばす手段と、
を有する非常用酸素マスク組立体。
【請求項16】
貨物区画を有する乗客用航空機の非常用酸素供給システムにおいて、
a.貨物区画に据え付けるために構成された仕切り区画と、
b.少なくとも1つの仕切り区画内の酸素容器と、
c.酸素容器から航空機の占有者に液体の流通を提供する手段と、
を有する乗客用航空機の非常用酸素供給システム。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2007−512166(P2007−512166A)
【公表日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−538209(P2006−538209)
【出願日】平成16年10月27日(2004.10.27)
【国際出願番号】PCT/US2004/035606
【国際公開番号】WO2005/047104
【国際公開日】平成17年5月26日(2005.5.26)
【出願人】(503427108)ウェバー エアクラフト エルピー (3)
【出願人】(591264636)インターテクニーク (5)
【Fターム(参考)】