説明

非接触型タッチパネル

【課題】直接に触れる必要がなく、タッチ操作が行える非接触型タッチパネルを提供する。
【解決手段】複数の平面状の(あるいは薄型化の)マイクロセンサー素子23を第1の透明基板21の表面に分布して配置され、第2の透明基板22を第1の透明基板21の上に貼り合せて積み重ねるとともに、複数のマイクロセンサー素子23を被覆する。また、検出素子24は、複数のマイクロセンサー素子23が出力する検出信号を受信できるように、複数のマイクロセンサー素子23と電気的に接続する。複数のマイクロセンサー素子23は電界或いは磁場の変化により、電界或いは磁場の変化状態及び強度などに基づいて、検出信号を出力して検出素子24に伝送する。検出素子24は、受信した検出信号に基づいて、タッチ物体がタッチパネル2の表面の上方のどの位置にあるかを位置決めることができ、非接触型のタッチ制御の目的を達する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はタッチパネルに関し、特に、タッチパネルに接触せずに、タッチ操作可能な非接触型タッチパネルに関する。
【背景技術】
【0002】
図1は従来の非接触型タッチパネルの概略図である。この図に示すように、該タッチパネル1の周りには複数のセンサー11が設けられ、当該センサー11が主に立体的な感知素子であり、赤外線、レーザーや超音波などの主流の方式で、該タッチパネルの表面に走査を行い、タッチパネルにタッチ物体が近づくと、遮断した位置、信号往復の位置及び信号の強弱などに基づいて、タッチ物体が該タッチパネル1の表面の上方のどの位置にあるかを位置決めることができる。
【0003】
しかしながら、このような立体形態のセンサー11をタッチパネル1と接合して組み立てる場合、接続位置を追加設計する必要があり、或いは回路板、ベゼル、電子装置のケースのような他の電子装置と組み合わせる時には、センサー11の体積、寸法、数量や位置などに従って、対応した接合空間、或いは構造を設計しなければならないため、タッチパネル1全体の生産コストの増大を招く結果になる。
【0004】
また、タッチパネル1に対して当該センサー11が追加した据え付る装置に属するのに対して、電容量式或いは抵抗膜式タッチパネルと比べると、電容量式或いは抵抗膜式タッチパネルの方では生産製造過程においては、同一作業で生産できるので、追加接続或いは組み立てる作業が不要だが、非接触型のタッチ制御が出来ない問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】台湾特許出願公開第200611287号明細書
【特許文献2】台湾特許第I300529号明細書
【特許文献3】米国特許第2002/0190964号明細書
【0006】
特許文献1に記載の電容量感知装置は、絶縁基板と複数の電容量感知素子とを含む。これらの電容量感知素子はマトリックス式で、相互に所与の間隔おきに該絶縁基板の上に形成される。また、各電容量感知素子は、第1の電極及び第2の電極を含み、該第2の電極は、第1の電極と第2の電極との間に等価電容量が生成できるように、第1の電極と等距離間隔おきに離れるように該第1の電極の周りに配置される。ここで、特許文献1には同心円形式の電容量感知素子が提案されたが、電容量式タッチパネルの構造に基づいて、実際に、それらの電容量感知素子は、電容量式タッチパネル内の感知電極(電極パターン)を示すものであって、その目的としては、電容量式タッチパネルが電容量値を生成した場合、それらの電容量感知素子が充電させる時には均一な電位が生成できること。それにより、各電容量感知素子が動作する時に、基礎とする充電の電位が異なるが原因で、引き起こした誤判断あるいは誤動作の状況を避けることができるが、非接触型のタッチ制御が出来ない問題点がある。
【0007】
又、特許文献2に記載の近接感知装置およびその感知方法は、1つの操作が正確操作かあるかどうかを判別することに用いる。該近接感知装置は、第1の感知領域及び第2の感知領域とを含む。そのうち、該第1の感知領域は、該操作により出力する第1の操作信号を感知するに用い、該第2の感知領域は、該操作により出力する第2の操作信号を感知するに用いる。第1の操作信号に対する第2の操作信号の比が所定の閾値より大きい場合、該近接感知装置は、該操作が正確操作と判断する。特許文献2には、複数の近接感知装置を提供して検出を行ったが、検出する時には、主に第1の感知領域の信号と第2の感知領域の信号とを比較しているため、各近接装置はそれぞれ独立作用しているが、複数の感知領域と比較する必要があり、また比較してから、正確のタッチ動作があるかどうかを判断し始める。上記したように、外部の回路により、直接にタッチした位置を判断することができない。よって、特許文献2に記載した発明は、本質上は電容量式タッチパネルの技術分野に属し、かつ単点式タッチの作用方式である。従って、非接触型のタッチ感知が出来ない問題点がある。
【0008】
さらに、特許文献3に記載の物体感知構造によれば、基板には表示素子と電界感知素子が設置され、1つの電流検出用の受信電極の電界と感知し、そのうち、検出回路は2相電荷蓄積を採用する。電圧の位相に基づいて同時に電界を発射することができる2つの有効回路、及び入力設備とする1つの電極アレイが提供可能な複数の薄膜電界感知回路で特許文献3を実施することができる。よって、特許文献に3に記載した発明は、本質上は電容量式タッチネルの技術分野に属し、かつ単点式タッチの作用方式である。従って、非接触型のタッチ感知が出来ない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記した要望に応じるために、本発明者らは長年鋭意研究を重ねた結果、一種の斬新的な非接触型タッチパネルを設計することに至った。
【0010】
そこで、本発明の目的は、タッチパネルに直接に触れる必要がなく、タッチ操作が行える非接触型タッチパネルを提供することである。
【0011】
本発明の目的は、微小電気機械システム(MEMS)の形態で構成される薄型化されるマイクロセンサー素子が設置される非接触型タッチパネルを提供することである。
【0012】
本発明の目的は、現在のタッチパネル製造工程により、複数のマイクロセンサー素子が直接に設置可能な非接触型タッチパネルを提供することである。
【0013】
本発明の目的は、電界あるいは電磁の変化により、外部のタッチ物体を検出する非接触型タッチパネルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために、本発明に係わる非接触型タッチパネルは、第1の透明基板と、複数のマイクロセンサー素子と、第2の透明基板と、検出素子とを含む。複数のマイクロセンサー素子は、平面状の(あるいは薄型化の)マイクロセンサー素子であり、マトリックス配列の方式或いはアレイ配列の方式で第1の透明基板の表面に配置され、第2の透明基板は、光学用透明粘着剤(OCA)により第1の透明基板の上に貼り合せて積み重ねるとともに、複数のマイクロセンサー素子を被覆する。また、検出素子は、複数のマイクロセンサー素子が出力する検出信号を受信できるように、複数のマイクロセンサー素子と電気的に接続する。それにより、タッチパネルに所与のタッチ物体が近づく(非接触)と、複数のマイクロセンサー素子は電界或いは磁場の変化により、タッチ物体を感知した場合には、電界或いは磁場の変化状態及び強度などに基づいて、検出信号を出力して検出素子に伝送する。それから、検出素子は、受信した検出信号に基づいて、タッチ物体が該タッチパネルの表面の上方のどの位置にあるかを位置決め、非接触型のタッチ制御の目的を達する。
【0015】
第1の透明基板と、第2の透明基板との材質は、ガラス、ポリエチレン・テレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリメタクリル酸メチル (PMMA)、シクロオレフィン共重合体(COC)のいずれかからなる透明基板の群から選ばれることが好ましい。
【0016】
なお、複数のマイクロセンサー素子は薄型化される微小電気機械システム(MEMS)の形態で構成されるマイクロセンサー素子であってもよい。この場合、複数のマイクロセンサー素子は、スパッタリング、エッチング或いはゲル接合方式により第1の透明基板の表面に形成されることが好ましい。
【0017】
また、複数のマイクロセンサー素子は、カーボンナノチューブ或いは不純物ドープ酸化物の材質で作製されることが好ましい。この場合、複数のマイクロセンサー素子は、スパッタリング、エッチング或いはゲル接合方式により第1の透明基板の表面に形成されることが好ましい。不純物ドープ酸化物は、インジウム錫酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、アルミニウム亜鉛酸化物(AZO)或いはアンチモン錫酸化物(ATO)のうちの1つ以上からなる不純物ドープ酸化物の群から選ばれることが好ましい。
【0018】
さらに、複数のマイクロセンサー素子は、電容量式、磁気誘導式、電界式或いは電磁式のマイクロセンサー素子であってもよい。そのうち、電容量式のマイクロセンサー素子は、フォーク型キャパシタ、平面キャパシタあういは平面カップリングキャパシタのうちの一種類からなる電容量式のマイクロセンサー素子の群から選ばれ、磁気誘導式のマイクロセンサー素子は、直線型インダクター、ミアンダ状インダクター、螺旋状インダクター、折り畳み式インダクター或いは弧状の折り畳み式インダクターのうちの一種類からなる磁気誘導式のマイクロセンサー素子の群から選ばれ、電磁式のマイクロセンサー素子は、矩形アンテナ、円形アンテナ或いはボウタイ型のアンテナのうちの一種類からなる電磁式のマイクロセンサー素子の群から選ばれることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】従来の非接触型タッチパネルの概略図。
【図2】本発明の好ましい実施例の斜視分解図。
【図3A】本発明の好ましい実施例の第1の一部概略図。
【図3B】本発明の好ましい実施例の第2の一部概略図。
【図3C】本発明の好ましい実施例の第3の一部概略図。
【図4A】本発明の好ましい実施例の第1の検出概略図。
【図4B】本発明の好ましい実施例の第2の検出概略図。
【図4C】本発明の好ましい実施例の第3の検出概略図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明をより完全に理解するために、その詳細な内容について以下の説明及び添付図面が参照される。
【0021】
図2は、本発明の好ましい実施例の斜視分解図であり、図2に示すように、本発明に係わる非接触型タッチパネルはタッチパネル2を具備し、そのタッチパネル2は、第1の透明基板21と、第2の透明基板22と、複数のマイクロセンサー素子23と、検出素子24とを含む。
【0022】
第1の透明基板21と、第2の透明基板22との材質は、ガラス、ポリエチレン・テレフタレート(Polyethylene Terephthalate,PET)、ポリカーボネート(Poly Carbonate,PC)、ポリエチレン(polyethylene,PE)、ポリ塩化ビニル(Poly Vinyl Chloride,PVC)、ポリプロピレン(Poly Propylene,PP)、ポリスチレン(Poly Styrene,PS)、ポリメタクリル酸メチル (Polymethylmethacrylate,PMMA)、シクロオレフィン共重合体(cyclo olefin coplymer,COC)のいずれかからなる透明基板の群から選ばれる。
【0023】
複数のマイクロセンサー素子23は、平面状の(あるいは薄型化の)マイクロセンサー素子23であり、マトリックス配列の方式或いはアレイ配列の方式で第1の透明基板21の表面に配置され、第2の透明基板22は、第1の透明基板21の上に貼り合せて積み重ねるとともに、複数のマイクロセンサー素子23を被覆する。第2の透明基板22と、第1の透明基板21との間には光学用透明粘着剤(Optically Clear Adhesive,OCA)により、相互に貼り合せる。ここで、本発明に述べた第1の透明基板21と第2の透明基板22についての補足説明として、実際に生産と製造する場合、第1の透明基板21は、現在の液晶表示パネルあるいはタッチパネルの保護層(Cover LensやCover Glassなど)としてもよい。第2の透明基板22は、現在の液晶表示パネル内部の偏光板やカラーフィルターなどの光学片状材料、あるいはタッチパネル内部の分離層としてもよい。
【0024】
検出素子24は、複数のマイクロセンサー素子23が出力する検出信号を受信できるように、複数のマイクロセンサー素子23と電気的に接続する。
【0025】
ここで注意すべき点としては、複数のマイクロセンサー素子23を第1の透明基板21の表面に設置する場合、複数のマイクロセンサー素子23の材質としては、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide,ITO)、インジウム亜鉛酸化物(Indium Zinc Oxide,IZO)、アルミニウム亜鉛酸化物(Al−doped ZnO,AZO)或いはアンチモン錫酸化物(Antimony Tin Oxide,ATO)のうちの1つ以上からなる不純物ドープ酸化物(Impurity−Doped Oxides)の群から選ばれることが好ましい。そのほかに、カーボンナノチューブ(Carbon nanotube)であってもよい。この場合、複数のマイクロセンサー素子23は、スパッタリング或いはエッチングにより第1の透明基板21の表面に形成されることが好ましい。また、直接にカーボンナノチューブ或いは不純物ドープ酸化物の材質で予め複数のマイクロセンサー素子23を作製して、その複数のマイクロセンサー素子23は、光学用透明粘着剤(OCA)により第1の透明基板21の上に貼り合せてもよい。タッチパネルは一般的に上述したスパッタリング、エッチング或いはゲル接合などの方式でX方向とY方向の感知電極薄膜が設置されていることによって、本発明は、直接に現在のタッチパネル製造工程により、実現することができる、しかし、従来のタッチパネルとの相違点としては、本発明の複数のマイクロセンサー素子23が独立的な感知装置であり、直接に外部のタッチ物体を検出できるに対して、従来のタッチパネルではタッチ物体が実際に触れた後に、感知電極薄膜の電位変化により、タッチ点の位置を判別することを特に{げんめい}ここで言明されたい。
【0026】
上述した設置方式のほかに、複数のマイクロセンサー素子23は、微小電気機械システム(Micro Electro Mechanical Systems,MEMS)の方式で、厚さが極めて低い、かつ平面状と薄型化される複数のマイクロセンサー素子23を設置してもよい。微小電気機械システム(MEMS)の方式で製造された複数のマイクロセンサー素子23を第1の透明基板21と接合する場合には、スパッタリング、エッチング或いはゲル接合方式により完成することができる。
【0027】
さらに、複数のマイクロセンサー素子23が外部のタッチ物体を検出する時には、電容量式、磁気誘導式、電界式或いは電磁式の方式で、タッチ物体がタッチパネル2の表面の上方のどの位置にあるかを検出できる。また、電界式あるいは電容量式というのは、キャパシタあるいはインダクター技術で、電界或いは磁場を生成して、外部の物体がその電界或いは磁場に近づくと、電界或いは磁場の強度変化、磁性線変化、または外部の物体とその電界或いは磁場との間に生成する電位変化などが起こる。従って、複数のマイクロセンサー素子23は、上述した変化に基づいて、検出信号を出力して検出素子24に伝送する。それから、検出素子24は、受信した検出信号に基づいて、外部の物体(本発明のタッチ物体)がタッチパネル2の表面の上方のどの位置にあるかを位置決めることができる。
【0028】
本明細書に記載したタッチ物体は、その形態に限定されるものではなく、例えば、人の手の指、普通の接触型タッチ制御に用いるタッチペン、書記用の文房具、プレゼンテーション用のデジタルペン(指揮棒)を使用してもよい、本発明に係わるタッチ物体の範囲内に属する。
【0029】
図2に示す本発明の好ましい実施例の斜視分解図、図3Aに示す本発明の好ましい実施例の第1の一部概略図、図4Aに示す本発明の好ましい実施例の第1の検出概略図を参照し、これらの図に示すように、本実施例において、タッチパネル2には、電容量式の複数のマイクロセンサー素子23で実施され、複数の電容量式のマイクロセンサー素子23は、フォーク型キャパシタ、平面キャパシタあういは平面カップリングキャパシタのうちの一種類からなる電容量式のマイクロセンサー素子23の群から選ばれることが好ましい。
【0030】
本実施例において、自己容量と相互容量との2種の容量効果の区別を明白に示すために自己容量と相互容量とはそれぞれ分別するように示したが、実際に、複数のマイクロセンサー素子23が動作している時には、自己容量と相互容量とは同時に存在している状態。
【0031】
タッチ物体が複数のマイクロセンサー素子23の自己容量或いは相互容量(電磁、電界とも称する)の検出範囲に近接する場合、タッチ物体が容量電界を遮蔽したり、または容量電界の大きさを変化するため、複数のマイクロセンサー素子23は、電界或いは磁場の変化に基づいて、対応する検出信号を出力して検出素子24に伝送する。それから、それから、検出素子24は、電界或いは磁場の変化の大きさに従って、タッチ物体と接触する距離を算出するとともに、複数のマイクロセンサー素子23が伝送する検出信号の位置に基づいて、タッチ物体がタッチパネル2の表面の上方のどの位置にあるかを位置決めることができる。
【0032】
図2に示す本発明の好ましい実施例の斜視分解図、図3Bに示す本発明の好ましい実施例の第2の一部概略図、図4Bに示す本発明の好ましい実施例の第2の検出概略図を参照し、これらの図に示すように、本実施例において、タッチパネル2には、磁気誘導式の複数のマイクロセンサー素子23で実施され、複数の磁気誘導式のマイクロセンサー素子23は、線型インダクター、ミアンダ状インダクター、螺旋状インダクター、折り畳み式インダクター或いは弧状の折り畳み式インダクターのうちの一種類からなる磁気誘導式のマイクロセンサー素子23の群から選ばれることが好ましい。
【0033】
本実施例において、自己インダクタンスと相互インダクタンスとの2種のインダクター効果の区別を明白に示すために自己インダクタンスと相互インダクタンスとはそれぞれ分別するように示したが、実際に、複数のマイクロセンサー素子23が動作している時には、自己インダクタンスと相互インダクタンスとは同時に存在している状態。
【0034】
タッチ物体が複数のマイクロセンサー素子23の自己インダクタンス或いは相互インダクタンス(電磁、電界とも称する)の検出範囲に近接する場合、タッチ物体がインダクタンス電界を遮蔽したり、またはインダクタンス電界の大きさを変化するため、複数のマイクロセンサー素子23は、電界或いは磁場の変化に基づいて、対応する検出信号を出力して検出素子24に伝送する。それから、検出素子24は、電界或いは磁場の変化の大きさに従って、タッチ物体と接触する距離を算出するとともに、複数のマイクロセンサー素子23が伝送する検出信号の位置に基づいて、タッチ物体がタッチパネル2の表面の上方のどの位置にあるかを位置決めることができる。
【0035】
図2に示す本発明の好ましい実施例の斜視分解図、図3Cに示す本発明の好ましい実施例の第3の一部概略図、図4Cに示す本発明の好ましい実施例の第3の検出概略図を参照し、これらの図に示すように、本実施例において、タッチパネル2には、電磁式の複数のマイクロセンサー素子23で実施され、複数の電磁式のマイクロセンサー素子23は、矩形アンテナ、円形アンテナ或いはボウタイ型のアンテナのうちの一種類からなる電磁式のマイクロセンサー素子23の群から選ばれることが好ましい。
【0036】
本実施例において、複数のマイクロセンサー素子23はアンテナの方式で、継続的に外部に電磁場を発し、タッチ物体が電磁場の検出範囲に近接する場合、電磁場がタッチ物体と接触してから、反射、回折あるいは屈折などの方式により、複数のマイクロセンサー素子23を電磁場信号を受信し、このような方式はレーダーアンテナの原理と同じような仕組みであり、よって、検出素子24は、複数のマイクロセンサー素子23から帰還する電磁場信号に基づいて、タッチ物体の位置を判別することができる。
【0037】
以上は、発明を実施するための最良の形態の項においてなした具体的な実施例及び実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、当業者は、本発明の精神及び添付の特許請求の範囲内で変更して実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
以上説明したように本発明に係る非接触型タッチパネルは、特許に基づいての発明性及び産業上の利用可能性を具備することから、特許に値するものと確信しますので、出願人より、特許法の規定に従って、発明特許として特許庁に出願する。
【符号の説明】
【0039】
1:タッチパネル
11:センサー
2:タッチパネル
21:第1の透明基板
22:第2の透明基板
23:マイクロセンサー素子
24:検出素子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の透明基板と、複数のマイクロセンサー素子と、第2の透明基板と、検出素子とを含むタッチパネルを具備する非接触型タッチパネルであって、
複数の前記マイクロセンサー素子は、平面状の薄型化されるマイクロセンサー素子であり、アレイ方式で前記第1の透明基板の表面に配置され、
前記第2の透明基板は、前記第1の透明基板の上に積み重ねるとともに、複数の前記マイクロセンサー素子を被覆し、
前記検出素子は、複数の前記マイクロセンサー素子が出力する検出信号を受信できるように、複数の前記マイクロセンサー素子と電気的に接続することを特徴とする非接触型タッチパネル。
【請求項2】
前記第1の透明基板と、前記第2の透明基板との材質は、ガラス、ポリエチレン・テレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリメタクリル酸メチル (PMMA)、シクロオレフィン共重合体(COC)のいずれかからなる透明基板の群から選ばれることを特徴とする、請求項1に記載の非接触型タッチパネル。
【請求項3】
光学用透明粘着剤(OCA)により前記第1の透明基板と前記第2の透明基板とを相互に貼り合せることを特徴とする、請求項1に記載の非接触型タッチパネル。
【請求項4】
複数の前記マイクロセンサー素子が、マトリックス式或いはアレイ式で配列されることを特徴とする、請求項1に記載の非接触型タッチパネル。
【請求項5】
複数の前記マイクロセンサー素子は薄型化される微小電気機械システム(MEMS)の形態で構成されるマイクロセンサー素子であることを特徴とする、請求項1に記載の非接触型タッチパネル。
【請求項6】
複数の前記マイクロセンサー素子は、スパッタリング、エッチング或いはゲル接合方式により第1の透明基板の表面に形成されることを特徴とする、請求項5記載の非接触型タッチパネル。
【請求項7】
複数の前記マイクロセンサー素子は、カーボンナノチューブ或いは不純物ドープ酸化物の材質で作製されることを特徴とする、請求項1に記載の非接触型タッチパネル。
【請求項8】
複数の前記マイクロセンサー素子は、スパッタリング、エッチング或いはゲル接合方式により第1の透明基板の表面に形成されることを特徴とする、請求項7記載の非接触型タッチパネル。
【請求項9】
前記不純物ドープ酸化物は、インジウム錫酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、アルミニウム亜鉛酸化物(AZO)或いはアンチモン錫酸化物(ATO)のうちの1つ以上からなる不純物ドープ酸化物の群から選ばれることを特徴とする、請求項7記載の非接触型タッチパネル。
【請求項10】
複数の前記マイクロセンサー素子は、電容量式、磁気誘導式、電界式或いは電磁式のマイクロセンサー素子であることを特徴とする、請求項1に記載の非接触型タッチパネル。
【請求項11】
複数の前記電容量式のマイクロセンサー素子は、フォーク型キャパシタ、平面キャパシタあういは平面カップリングキャパシタのうちの一種類からなる電容量式のマイクロセンサー素子の群から選ばれることを特徴とする、請求項10に記載の非接触型タッチパネル。
【請求項12】
複数の前記磁気誘導式のマイクロセンサー素子は、直線型インダクター、ミアンダ状インダクター、螺旋状インダクター、折り畳み式インダクター或いは弧状{こじょう}の折り畳み式インダクターのうちの一種類からなる磁気誘導式のマイクロセンサー素子の群から選ばれることを特徴とする、請求項10に記載の非接触型タッチパネル。
【請求項13】
複数の前記電磁式のマイクロセンサー素子は、{ちょうほうけい}矩形アンテナ{くけい}、円形アンテナ或いはボウタイ型のアンテナのうちの一種類からなる電磁式のマイクロセンサー素子の群から選ばれることを特徴とする、請求項10に記載の非接触型タッチパネル。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【公開番号】特開2011−221977(P2011−221977A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−123050(P2010−123050)
【出願日】平成22年5月28日(2010.5.28)
【出願人】(507294753)介面光電股▲ふん▼有限公司 (29)
【Fターム(参考)】