説明

非水系二次電池用電極群およびこれを用いた非水系二次電池

【課題】電極群の構成時に加わる応力、若しくは充放電時の電極板の膨張収縮に伴う応力を緩和して、電極板の破断等を抑制することのできる軽量で信頼性・安全性の高い二次電池用電極群を使用した非水系二次電池を提供する。
【解決手段】正極集電体11上に正極合剤層12a,12bが形成された正極板14、および負極集電体21上に負極合剤層22a,22bが形成された負極板24を、ポリマー電解質を含んだセパレータ層31を介して捲回して電極群4を構成し、正極板14および負極板24の少なくとも一方の極板が、電極群4の長径方向の端部にある湾曲部において、集電体11,21上に合剤層12a,12b,22a,22bが形成されない未塗工部13a,13b,23a,23bを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リチウムイオン二次電池に代表される非水系二次電池に使用される非水系二次電池用電極群およびこれを用いた非水系二次電池に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯用電子機器の電源として利用が広がっているリチウムイオン二次電池は、負極にリチウムの吸蔵および放出が可能な炭素質材料等を用い、正極にLiCoO等の遷移金属とリチウムの複合酸化物を活物質として用いており、これによって、高電位で高放電容量のリチウムイオン二次電池を実現している。しかし、近年の電子機器および通信機器の多機能化や小型・薄型化に伴って、高容量化を図ったリチウムイオン二次電池が望まれている。
【0003】
ところで、高容量化が進むと、正極板と負極板との内部短絡が起きた場合、電池内で急激な温度上昇が起こるおそれがあるため、特に、大型・高出力なリチウムイオン二次電池では、急激な温度上昇を抑制する等の安全性の向上が強く要求される。特に、扁平状に捲回された電極群が角形電池ケースに収納されたリチウムイオン二次電池の場合には、電極群の長手方向の両側にある湾曲部は曲率が大きいため、電極群の構成時に、曲率の大きい湾曲部において電極板に大きな応力が加わることによって、合剤層が脱落したり、電極板が破断するおそれがある。
【0004】
また、リチウムイオン二次電池の充放電に伴う電極板の膨張収縮が起きると、電極板に加わる応力によって電極板が挫屈を起こし破断するおそれがある。このような電極板の破断が起きると、破断した電極板がセパレータを突き破り、正極板と負極板とが内部短絡するおそれがある。また、このような問題は、円筒状の電極群が収納された円筒形電池においても、電極群の巻き始め側にある曲率の大きい部位で起こるおそれがある。
【0005】
電極板の破断を抑制する方法として、図16に示すように、集電体91の一面に設けられた合剤層92を、複数の凹部93により合剤層の単位92Uに分割して電極板90を構成する方法が記載されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、集電体の内周側に形成された合剤層を集電体の外周側に形成された合剤層よりも柔軟性の高い材料で形成する方法が記載されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−343340号公報
【特許文献2】特開2007−103263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1では、電極板を柔軟にするという点においては効果があるものの、扁平状に捲回された電極群に適用した場合、電極群の長手方向の両側にある曲率の大きい湾曲部に凹部93を位置させていないため、曲率の大きい箇所に加わる曲げ応力を内周側と外周側の両方で吸収することは難しい。
【0009】
また、特許文献2では、電池の充放電に伴う電極板の膨張収縮による応力を緩和して、電極板の破断を抑制する効果は期待できるものの、二種類の合剤層を集電体に形成する必
要があるため、電極板を作製するプロセスが複雑になってしまう。
【0010】
本発明は、上記従来の課題を鑑みてなされたもので、渦巻状に巻回またはつづら折れ状に積層して扁平に成形する際の曲率が大きい箇所に合剤層のない部分を形成することで、電極群の構成時に発生する合剤層の脱落や曲げ応力を緩和して電極板の破断を抑制し、また充放電時の電極板の膨張収縮による応力を緩和することで電極板の破断または挫屈を抑制することができ、さらに電解液を準固体状態にすることにより漏液を抑制した信頼性と安全性の高い非水系二次電池用電極群を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために本発明の非水系二次電池用電極群は、集電用芯材からなる集電体の表面に活物質の合剤層が形成された帯状の正極板と負極板の電極板と、その間にセパレータ層を介在させ電池ケース内に収納する非水系二次電池用電極群において、正極板および負極板の少なくとも一方の電極板の集電体上に合剤層が形成されていない集電用芯材を露出した未塗工部が、扁平状に形成した電極群の長径方向の端部にある湾曲部になるよう捲回、または積層し且つ、非水電解質が準固体状態で電極板またはセパレータ層に挟持されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本願出願人は、この知見に基づき、捲回または積層時の合剤層の脱落や電極板の破断を抑制する方法として、特願2008−133849号の出願明細書に開示している。すなわち、渦巻状に捲回またはつづら折れ状に積層したものを扁平になるように成形する正極板および負極板の少なくともいずれか一方の曲率の大きい箇所に合剤層のない部分を形成することにより電極群の構成時に加わる応力、若しくは充放電時の電極板の膨張収縮に伴う応力を緩和して、電極板の破断や挫屈を抑制することができる。
【0013】
さらに、非水電解質を準固体状態とすることにより、充放電時の電極板の挫屈による電解液の片寄りを抑制して均一な反応が促進できるサイクル特性を向上し、漏液が抑制できる信頼性・安全性の高い非水系二次電池を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】(a)本発明の一実施の形態における電極群の構成を示した断面図、(b)同電極群の部分拡大図、(c)本発明の一実施の形態における電極群を形成する前の正極板、負極板およびセパレータ層の構成を示した断面図、(d)本発明の一実施の形態における電極板の合剤層の塗工端部にある弧状を示す塗工部の部分拡大図
【図2】本発明の一実施の形態における正極板、負極板およびセパレータ層の構成を示した断面図
【図3】本発明の一実施の形態における正極板、負極板およびセパレータ層の構成を示す断面図
【図4】本発明の一実施の形態における正極板、負極板およびセパレータ層の構成を示す断面図
【図5】本発明の一実施の形態における正極板、負極板およびセパレータ層の構成を示す断面図
【図6】本発明の一実施の形態における正極板、負極板およびセパレータ層の構成を示す断面図
【図7】本発明の一実施の形態における正極板、負極板およびセパレータ層の構成を示す断面図
【図8】本発明の一実施の形態における正極板、負極板およびセパレータ層の構成を示す断面図
【図9】(a)本発明の別の一実施の形態における電極群の構成を示した断面図、(b)本発明の別の一実施の形態における電極群の部分拡大図、(c)本発明の別の一実施の形態における電極群に捲回する前の正極板、負極板およびセパレータ層の構成を示す断面図、(d)本発明の別の一実施の形態における電極板の合剤層の塗工端部にある弧状を示す塗工部の部分拡大図
【図10】本発明の別の一実施の形態における正極板、負極板およびセパレータ層の構成を示す断面図
【図11】本発明の別の一実施の形態における正極板、負極板およびセパレータ層の構成を示す断面図
【図12】本発明の別の一実施の形態における正極板、負極板およびセパレータ層の構成を示す断面図
【図13】本発明の別の一実施の形態における正極板、負極板およびセパレータ層の構成を示す断面図
【図14】本発明の別の一実施の形態における正極板、負極板およびセパレータ層の構成を示す断面図
【図15】本発明の一実施の形態における角形の非水系二次電池の構成を示した一部切欠斜視図
【図16】従来技術における電極板の構成を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の第1の発明においては、集電用芯材からなる集電体の表面に活物質の合剤層が形成された帯状の正極板と負極板の電極板と、その間にセパレータ層を介在させ電池ケース内に収納する非水系二次電池用電極群において、正極板および負極板の少なくとも一方の電極板の集電体上に合剤層が形成されていない集電用芯材を露出した未塗工部が、扁平状に形成した電極群の長径方向の端部にある湾曲部になるよう捲回、または積層し且つ、非水電解質が準固体状態で電極板またはセパレータ層に挟持されていることにより、充放電時の電極板の挫屈による電解液の片寄りを抑制して均一な反応が促進できるサイクル特性を向上し、漏液が抑制できる信頼性・安全性の高い非水系二次電池を実現することが可能である。
【0016】
本発明の第2の発明においては、非水電解質が、液状の非水電解質およびそれを保持するポリマー材からなることにより、非水電解質の保持性が向上でき、外部からの衝撃などを緩和し電極群の変形や切断などを抑制することが可能である。
【0017】
本発明の第3の発明においては、未塗工部は合剤層からなる塗工端部の角頂部が弧状であり、電極板の両面のうち少なくとも電極群の内周側の面に形成したことにより、電極群の曲率の違いに応じて、合剤層のない部分を最適に形成することができるため、捲回時または積層時の合剤層の脱落を抑制し、この部分で電極板に加わる応力を緩和することで電極板の破断を抑制し、これらにより内部短絡を抑制することが可能である。
【0018】
本発明の第4の発明においては、未塗工部は集電体の両面に形成されて合剤層からなる塗工端部の角頂部が弧状であり、電極群の内周側の面に形成された未塗工部は電極群の外周側の面に形成された未塗工部よりも幅が広く形成されていることにより、電極群を構成した際の湾曲部で電極板に加わる応力を緩和することで電極板の挫屈を抑制し、内部短絡を抑制することが可能である。
【0019】
本発明の第5の発明においては、未塗工部は集電体の両面に形成されて合剤層からなる塗工端部の角頂部が弧状であり、電極群の巻き始めから巻き終わりに向かって未塗工部の間隔が長くなるように形成していることにより、巻始め側に加わる大きな曲げ応力を緩和し捲回時の合剤層の脱落や電極板の破断をより効果的に抑制することが可能となる。
【0020】
本発明の第6の発明においては、電極板の表面に多孔性絶縁層を形成したことにより、捲回時の合剤層の脱落をより効果的に抑制し、さらに捲回時に電極板の破断が生じても内部短絡の発生をより効果的に抑制することが可能となる。
【0021】
本発明の第7の発明においては、電極板の少なくとも未塗工部側の面に多孔性絶縁層を形成したことにより、捲回時における電極板の破断よる短絡の発生を効果的に抑制することが可能となる。
【0022】
本発明の第8の発明においては、未塗工部の代わりに合剤層の厚みが薄い肉薄部が形成されていることにより、捲回時の合剤層の脱落を抑制するとともに、電池容量の低下を抑制することが可能である。
【0023】
本発明の第9の発明においては、集電体の両面に形成されて合剤層からなる塗工端部の角頂部が弧状であり、集電体の一方の面に形成された未塗工部と、集電体の他方の面に形成された未塗工部とは位相をずらして形成されていることにより、電極板の引っ張り応力に対する強度を保ちながら電極板の長手方向に対して充放電時の電極板の膨張収縮に伴う応力を緩和することができるので電極板の破断を抑制し、これらにより内部短絡を抑制することが可能である。
【0024】
本発明の第10の発明においては、未塗工部は集電体の両面に形成されて合剤層からなる塗工端部の角頂部が弧状であり、電極群の巻き始めから巻き終わりに向かって、未塗工部の幅を広くなるように形成していることにより、電極群を構成した際の巻き始め側と巻き終わり側の曲率の差での応力差を緩和し、電極板の破断または挫屈を抑制することができる。
【0025】
本発明の第11の発明においては、電極群が扁平状の代わりに円筒状に形成され、未塗工部は円筒状の電極群の巻き始め側にある曲率の大きい部位において形成されていることにより、巻き始め側と巻き終わり側の曲率の差に起因した応力差を緩和して、充放電時の電極板の膨張収縮に伴う破断または座屈を抑制し、さらにこれらに起因する内部短絡を効果的に抑制することができる。
【0026】
本発明の第12の発明においては、正極板および負極板と準固体状態からなる非水電解質のセパレータ層を介してつづら折れ状に積層された電極群にしたことにより、反応に関与しない部分の合剤層を減らすことができるので低コストで正極・負極を放電特性の良い電極群を提供することが可能である。
【0027】
本発明の第13の発明においては、集電用芯材からなる集電体の表面に活物質層が形成された帯状の正極板と負極板の電極板と、その間にセパレータ層を介在させた非水系二次電池用電極群を電池ケース内に収納した非水系二次電池において、電極群は、本発明の1〜12の発明の何れかの非水系二次電池用電極群からなることにより、電極板の破断または挫屈を抑制して内部短絡を抑制することができるので、安全性の高い非水系二次電池を提供することができる。
【0028】
以下に、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されない。また、本発明の効果を奏する範囲を逸脱しない範囲で、適宜変更は可能である。さらに、他の一実施の形態との組み合わせも可能である。
【0029】
本発明の非水系二次電池用電極群は、図1(a)に示すように複合リチウム酸化物を活物質とする正極板14とリチウムを保持しうる材料を活物質とする負極板24とを間に非水電解質とした多孔質絶縁層のポリマー電解質を含んだセパレータ層31を介して渦巻状
に捲回し、且つ、扁平になるように成形して形成している。
【0030】
さらに、電極群4の要部の拡大部を図1(b)に示すように電極板を渦巻状に捲回し且つ、扁平に成形した負極板24の曲率の大きい湾曲部に負極合剤層22a,22bが形成されていない未塗工部23a,23bを形成している。これにより、一般的に曲率が大きい箇所で電極板を渦巻状に捲回する際に発生する合剤層の割れ、はがれを起因とする合剤層の脱落を抑制し、また電極板の厚みの内外周差により発生する電極板に加わる曲げ応力を緩和することで電極板の破断を抑制しこれらに起因した内部短絡を抑制することができる。
【0031】
なお、ポリマー電解質とは、ポリマー材料を含む固体またはゲル状の電解質で、UV照射や加熱によって架橋するポリマー材料のマトリックスに、液状の非水電解質を保持させたものが好ましく用いられる。またセパレータ層31には、ポリマー材料や液状の非水電解質の他に、アルミナやシリカなどの絶縁性の粉末を混合することが有効であり、セパレータ層31が極板間を隔離する機能を高める効果を有する。
【0032】
セパレータ層31はポリマー電解質を含んだ多孔質絶縁体であり、例えば、非水電解質に対する化学的な耐久性を有し、高電圧の充放電の繰り返しに堪え得るものであることが好ましく、フッ素樹やアイオノマー樹脂が適している。例えば、ポリフッ化ビニリデンや、ポリフッ化ビニリデンに低分子のポリヘキサフルオロプロピレンを共重合させた材料が好適である。
【0033】
またポリマー材料に保持させる液状の非水電解質としては、例えば、LiPFやLiBFなどのリチウム塩を溶解したエチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、プロピレンカーボネート、ジエチルカーボネートなどの溶媒が好適である。さらに架橋するポリマー材料は、非水電解質に対する化学的な耐久性を有し、高電圧の充放電の繰り返しに堪え得るものであることが好ましく、フッ素樹やアイオノマー樹脂が適している。例えば、ポリフッ化ビニリデンや、ポリフッ化ビニリデンに低分子のポリヘキサフルオロプロピレンを共重合させた材料が好適である。
【0034】
さらにポリマー電解質は、各合剤活物質層中にも付与することが好ましい。合剤活物質層中にポリマー電解質を含ませると、合剤活物質層の内部にイオン伝導性を有するネットワークが効果的に形成される。また、セパレータ層31と各極板との接合強度も高められる。ポリマー電解質を合剤活物質層中へ付与するには、例えばポリマー電解質やその原料を活物質の合剤層を形成するための合剤に混合すればよい。また、ポリマー電解質やその原料を溶剤で希釈して合剤活物質層に含浸させることもできる。
【0035】
セパレータ層31の厚さは任意であるが、10〜200μmであることが好ましい。セパレータ層31の厚さが薄すぎると、極板群4を加圧して一体化する際に極板間が短絡するおそれがあり、厚すぎると電池の内部抵抗の上昇を招く。
【0036】
セパレータ層31を正極板14と負極板24との間に配するには、例えば多孔質絶縁体にポリマー電解質またはその原料を含浸させたものを活物質の合剤層間に配する方法やポリマー電解質またはその原料からなる高粘度の組成物を、正極板14および負極板24の少なくとも一方の上に塗布する方法があり、ポリマー電解質やその原料をN−メチル−2−ピロリドンなどの溶剤と混合することにより、塗布工程に好適な粘度の組成物を調製すればよく、極板の積層および一体化が容易である。
【0037】
次に電極群4の長径方向の端部にある湾曲部に未塗工部23a,23bを形成するには、図1(c)に示すように、負極集電体21の表面に長手方向に対して垂直方向の負極合
剤層22aの一部に合剤層のない部分である未塗工部23aを形成し、裏面にも負極合剤層22bの一部に、表面と同幅、且つ、同位相の合剤層のない部分である未塗工部23bを形成した負極板24と正極板14とをポリマー電解質を含んだセパレータ層31を介して、負極合剤層22a,22bのない未塗工部23a,23bが、電極群4の長径方向の端部にある湾曲部に位置するように渦巻状に捲回し、且つ、扁平形状になるように成形すればよい。
【0038】
また、図1(d)に示すような未塗工部23a,23bの露出した集電体部26a,26bと集電体部26a,26bに隣接した負極合剤層22a,22bの端部である塗工端部27a,27bとからなる断面形状が露出した集電体部26a,26bの幅より露出した集電体部26a,26bに隣接する塗工端部27a,27bとからなす幅の方が大きい台形形状で、頂部25a,25bが弧状をなすように負極合剤層22a,22bのない未塗工部23a,23bを形成すれば、なお良い。
【0039】
上記形状の形成方法としては、ダイコータ等を用いた間欠塗布の方法を用いることができる。すなわち、ダイのマニホールド内部の圧力を負圧に調整することで、ダイ先端部から吐出する負極合剤塗料を調整しながら止め、その後、再び圧力を開放して負極合剤塗料を調整しながら吐出させることで、負極合剤層22a,22bのない未塗工部23a,23bを形成することが可能である。なお、負極合剤層22a,22bのない未塗工部23a,23bは、負極集電体21の長手方向の少なくとも2箇所以上に形成されていればよい。
【0040】
また、一実施の形態では、負極板24にのみ未塗工部23a,23bを形成したが、図2に示すように、正極板14にも、正極合剤層12a,12bのない未塗工部13a,13bを形成してもよい。また、正極板14にのみ未塗工部13a,13bを形成してもよい。負極合剤層22a,22bのない未塗工部23a,23bの形成パターンは、図1(c)に示したパターンに限らず、下記に示すような種々の形成パターンを適用することができる。
【0041】
以下に負極合剤層22a,22bのない未塗工部23a,23b、正極合剤層12a,12bのない未塗工部13a,13bの形成パターンについて、図面を参照しながら説明する。図3は、負極集電体21の片面にのみ未塗工部23aを形成し、他方の面には負極合剤層22bを全面に形成した実施の形態で、未塗工部23aを電極群4の内周側の面に形成することによって、内周側の負極合剤層22bに加わる圧縮応力を緩和することができる。これにより、圧縮応力による合剤層の脱落や電極板の破断をより効果的に抑制することが可能となる。
【0042】
また、図4は、電極群4の内周側の面に形成された未塗工部23aの幅W1を電極群4の外周側の面に形成された未塗工部23bの幅W2よりも広く形成した実施の形態で、電極群4の外周側の負極合剤層22aには引張応力が加わり、内周側の負極合剤層22bには圧縮応力が加わることになるが、内周側に幅の広い未塗工部23aを設けることにより、圧縮応力による合剤層の脱落や電極板の破断をより効果的に抑制することが可能となる。
【0043】
さらに図5は、電極群4の巻き始めから巻き終わりに向かって、未塗工部23a,23bのピッチP1,P2,P3,・・・が徐々に長くなるように形成した実施の形態で、巻始め側の負極板24は、巻終り側の負極板24よりも大きな曲げ応力が加わることになるが、ピッチの長さを調整することにより、電極群4の長径方向の端部にある湾曲部に確実に未塗工部23a,23bを形成することができ、捲回時の合剤層の脱落や電極板の破断をより効果的に抑制することが可能となる。さらに、未塗工部が形成された集電体の表面
に多孔性絶縁層を形成するようにしてもよい。
【0044】
次に未塗工部が形成された集電体の表面に多孔性絶縁層を形成するパターンについて、図面を参照しながら説明する。図1(c)に示した未塗工部23a,23bの形成パターンに対して、図6に示すように、負極合剤層22a,22bと未塗工部23a,23bを覆うように、負極集電体21の表面に多孔性絶縁層6a,6bを形成してもよい。負極合剤層22a,22bと未塗工部23a,23bを多孔性絶縁層6a,6bで保護することによって、捲回時の合剤層の脱落をより効果的に抑制することが可能となる。
【0045】
また、図1(c)に示した未塗工部23a,23bの形成パターンに対して、図7に示すように、負極合剤層のない未塗工部23a,23bの表面に多孔性絶縁層6a,6bを形成するようにしてもよい。未塗工部23a,23bを多孔性絶縁層6a,6bで保護することにより、捲回時に電極板の破断が生じた場合でも、内部短絡の発生をより効果的に抑制することが可能となる。なお、多孔性絶縁層6a,6bは、例えば、シリカ粉末、Al粉末等の無機添加剤と、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)等の結着剤を含む材料からなる塗料を、ダイコート等などを用いて負極集電体21に塗布することによって形成することができる。
【0046】
また図8に示すように、未塗工部23a,23bを形成する部位に、負極合剤層22a,22bの厚みを薄くした肉薄部42a,42bを設けるようにしてもよい。未塗工部23a,23bの代わりに、負極合剤層22a,22bの肉薄部42a,42bを形成することにより、捲回時の合剤層の脱落や電極板の破断を抑制するとともに、電池容量をさらに増やすことができる。
【0047】
ここで、負極合剤層22a,22bの肉薄部42a,42bを形成するには、ダイコータのマニホールド内部を減圧させて負極合剤塗料の吐出量を減少させ、その後、再び元の圧力に戻して負極合剤塗料を吐出させることで、負極合剤層22a,22bの肉薄部42a,42bを形成することができる。また、負極合剤層22a,22bの肉薄部42a,42bの横断面を、頂部が弧状になるように形成することによって、負極合剤層22a,22bの脱落をより効果的に抑制することができる。なお、負極合剤層22a,22bについて説明したが、正極合剤層12a,12bに肉薄部を設けてもよい。
【0048】
次に別の一実施の形態である円筒形非水系二次電池用電極群について、図を参照にして説明する。図9(a)〜(d)に示すように、正極集電体11上に正極合剤層12a,12bが形成された正極板14、および負極集電体21上に負極合剤層22a,22bが形成された負極板24を、セパレータ層31を介して捲回して電極群4が円筒状に形成されている。そして、正極板14は、電極群4の巻き始め側にある曲率の大きい部位において、正極集電体11上に正極合剤層12aが形成されていない未塗工部13aを有している。このような構成により、曲率の大きい部位において、帯状の正極板14、負極板24を捲回する際に発生する合剤層の脱落を抑制し、また、電極板に加わる曲げ応力を緩和することで、電極板の破断を防止し、これに起因した内部短絡を抑制することができる。
【0049】
なお、上記実施形態では、正極集電体11の片面にのみ未塗工部13aを設けたが、正極集電体11の両面に設けてもよい。また、正極板14にのみ未塗工部13aを設けたが、負極板24にも未塗工部を設けても構わない。あるいは、負極板24にのみ未塗工部を設けても構わない。さらには図9(d)に示すように、未塗工部13aの露出した未塗工部16aと集電体部16aに隣接した正極合剤層12aの端部である塗工端部17aとからなる断面形状が台形形状をし、正極合剤層12aの頂部15aが弧状であればなお良い。また、正極合剤層のない未塗工部13aの形成パターンは、図9(c)に示したパターンに限らず、下記に示すような種々の形成パターンを適用することができる。
【0050】
以下に正極合剤層12a,12bのない未塗工部13a,13bの形成パターンについて、図面を参照しながら説明する。図10は、正極合剤層12a,12bのない未塗工部13a,13bを、正極板14の表面と裏面で位相をずらせて形成したものである。これにより、正極板14の膨張収縮に伴う応力を緩和する効果を、帯状の電極板の長手方向に対してより効果的に発揮させることができ、電極板の破断をより効果的に抑制することが可能となる。
【0051】
図11は、正極合剤層12a,12bのない未塗工部13a,13bの幅を、正極板14の長手方向で変えて形成したもので、電極群の巻始め側から巻終わり側に向かって順に幅W11<W12<W13・・・の間隔で形成したものである。正極合剤層12a,12bのない未塗工部13a,13bの幅を、巻き始め側から巻き終わり側に向かって広くすることによって、電極群4を構成した際に、正極板14の巻き始め側と巻き終わり側の曲率の差に起因した応力差を緩和することができるため、正極板14の破断または挫屈を抑制し、さらにこれらに起因する内部短絡を効果的に抑制することができる。
【0052】
図12は、同位相で形成した正極合剤層12a,12bのない未塗工部13a,13bの幅を、電極群4の巻き始め側から巻き終わり側に向かって広くするとともに(W11<W12<W13・・・,W21<W22<W23・・・)、電極群4の内周側の未塗工部13aの幅を、外周側の未塗工部13bの幅よりも広くなるように(W11>W21,W12>W22,W13>W23・・・)形成したものである。電極群4を捲回して形成する際に、曲率の違いにより、正極板14の外周側の正極合剤層12aには引張応力が加わり、内周側の正極合剤層12bには圧縮応力が加わることになるが、内周側に幅の広い未塗工部13aを設けることにより、巻き内側と巻き外側の曲率の差に起因した応力差をより効果的に緩和することができる。
【0053】
図13は、正極合剤層12a,12bのない未塗工部13a,13bを形成するピッチを正極板の表面と裏面で変えて形成したもので、電極群の外周側のピッチP21を、内周側のピッチP11よりも大きく(幅は同一)して形成したものである。電極群を構成する際、正極板14の外周側の正極合剤層12aには引張応力が加わり、内周側の正極合剤層12bには圧縮応力が加わるが、外周側のピッチを内周側のピッチよりも大きくすることにより、巻き内側と巻き外側の曲率の差に起因した応力差をより効果的に緩和することができる。
【0054】
図14は、正極合剤層12a,12bのない未塗工部13a,13bを形成するピッチを、電極群の巻始め側から巻終わり側に向かって順にピッチの間隔を広くする(P11<P12<P13・・・,P21<P22<P23・・・)とともに、外周側のピッチを内周側のピッチよりも大きくして(P21>P11,P22>P12,P23>P13・・・)形成したものである。電極群4を構成した際に、曲率の違いにより正極板14は巻始め側は巻終わり側より曲げ応力が加わることになるが、未塗工部13a,13bのピッチを巻き始め側から巻き終わり側に向かって広くすることによって、正極板14の巻き始め側と巻き終わり側の曲率の差に起因した応力差を効果的に緩和することができる。さらに、電極群を捲回する際に、曲率の違いにより、正極板14の外周側の正極合剤層12aには引張応力が加わり、内周側の正極合剤層12bには圧縮応力が加わることになるが、内周側に幅の広い未塗工部13aを設けることにより、巻き内側と巻き外側の曲率の差に起因した応力差を緩和することができる。
【0055】
図15は、本実施の形態における電極群を備えた非水系二次電池の構成を示した図である。ここでは、扁平状に形成された電極群を備えた非水系二次電池の例を示すが円筒状の電極群を備えた円筒形非水系二次電池も、電極群としての基本的な構成は同じである。図
15に示すように、複合リチウム酸化物を活物質とする正極板14と、リチウムを保持しうる材料を活物質とする負極板24とを、ポリマー電解質を含んだセパレータ層31を介して渦巻状に捲回して扁平状の電極群4が構成される。
【0056】
この電極群4を有底偏平形の電池ケース36の内部に絶縁板37と共に収容し、電極群4の上部より導出した負極リード33をガスケット39を周縁に取り付けた端子40に接続する。次いで、正極リード32を封口板38に接続した後、電池ケース36の開口部に封口板38を挿入し、電池ケース36の開口部の外周に沿って封口板38と電池ケース36を溶接して封口する。然る後、封栓口41から電池ケース36に所定量の非水溶媒からなる電解液を注液した後、封栓42を封口板38に溶接することにより、角形非水系二次電池30を得ることができる。
【0057】
以上、本発明を好適な実施の形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。例えば、上記の実施の形態においては、正極板および負極板がセパレータ層を介して捲回された電極群について説明したが、正極板および負極板がセパレータ層を介してつづら折れ状に積層された電極群であってもよい。次に以下に本発明に関わる非水系二次電池と非水系二次電池の製造方法について図を参照しながら詳細に説明する。
【実施例1】
【0058】
活物質としてコバルト酸リチウムを100重量部、導電材としてアセチレンブラックを活物質100重量部に対して2重量部、結着材としてポリフッ化ビニリデンを活物質100重量部に対して2重量部とを適量のN−メチル−2−ピロリドンと共に混練することで、正極合剤塗料を作製した。続いて図2に示したように、正極合剤塗料を、厚みが15μmのアルミニウム箔からなる正極集電体11の両面に、長手方向に対して幅が5mmで正極合剤層のない未塗工部13a,13bを同位相で等ピッチで設けて塗布し、乾燥後に片面側の正極合剤層12a,12bの厚みがそれぞれ100μmとなる正極板14を作製した。さらに、正極板14を総厚みが165μmとなるようにプレスすることで、片面側の正極合剤層12a,12bの厚みをそれぞれ75μmにした。その後、角形非水系二次電池の規定されている幅にスリット加工して、正極板14を作製した。
【0059】
次に活物質として人造黒鉛を100重量部、結着材としてスチレン−ブタジエン共重合体ゴム粒子分散体(固形分40重量%)を活物質100重量部に対して2.5重量部(結着材の固形分換算で1重量部)、増粘剤としてカルボキシメチルセルロースを活物質100重量部に対して1重量部、および適量の水とともに攪拌し、負極合剤塗料を作製した。
【0060】
続いて図2に示したように、負極合剤塗料を、厚みが10μmで銅箔の負極集電体21の両面に、長手方向に対して幅が5mmで負極合剤層のない未塗工部23a,23bを同位相で等ピッチで設けて塗布し、乾燥後に片面側の負極合剤層22a,22bの厚みがそれぞれ110μmとなる負極板24を作製した。さらに、負極板24を総厚みが180μmとなるようにプレスすることで、片面側の負極合剤層22a,22bの厚みをそれぞれ85μmにした。その後、角形非水系二次電池の規定されている幅にスリット加工して、負極板24を作製した。
【0061】
以上のようにして作製した正極板14と負極板24とを用いて、図15に示すような角形非水系二次電池30を作製した。具体的には、正極板14と負極板24とを厚みが20μmのポリエチレン微多孔フィルムのポリマー電解質を含んだセパレータ層31を介して、負極の合剤層のない部分23a,23bおよび正極の合剤層のない部分13a,13bが曲率の大きい箇所に位置するように渦巻状に図2の矢印A方向に捲回し、扁平に成形した電極群4を作製した。
【0062】
続いて作製した電極群4を有底偏平形の電池ケース36の内部に絶縁板37と共に収容した後、電極群4の上部より導出した負極リード33を絶縁ガスケット39が縁に取り付けられた端子40に接続し、次いで、電極群4の上部より導出した正極リード32を封口板38に接続した。その後、電池ケース36の開口部に封口板38を挿入し、電池ケース36の開口部の外周に沿って封口板38を溶接して封口した。その後、封栓口41から電池ケース36に電解液を注液した後、封栓42を封口板38と溶接して角形非水系二次電池30を作製した。
【0063】
以上のように作製した本願の角形非水系二次電池では、充放電時の電極板の挫屈による電解液の片寄りを抑制して均一な反応が促進できることでサイクル特性を向上し、漏液が抑制できる信頼性・安全性の高い非水系二次電池を実現することが可能であった。また、捲回時または積層時の合剤層の脱落を抑制し、電極板に加わる応力を緩和することで電極板の破断を抑制し、これらにより内部短絡を抑制していた。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明は、電極群の構成時に加わる応力や充放電時の電極板の膨張収縮に伴う応力を緩和して電極板の破断や挫屈を抑制できる信頼性・安全性の高い非水系二次電池として、近年の電子機器および通信機器の多機能化に伴って高容量化が望まれている携帯用電源等の電池に有用である。
【符号の説明】
【0065】
4 電極群
6a,6b 多孔性絶縁層
11 正極集電体
12a,12b 正極合剤層
13a,13b 未塗工部
14 正極板
17 樹脂シート
18 保護枠
19 保護枠
21 負極集電体
22a,22b 負極合剤層
23a,23b 未塗工部
24 負極板
25a,25b 頂部
26a,26b 露出した集電体部
27a,27b 塗工端部
30 角形非水系二次電池
31 セパレータ層
32 正極リード
33 負極リード
36 電池ケース
37 絶縁板
38 封口板
39 ガスケット
40 端子
41 封栓口
42 封栓
42a,42b 肉薄部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
集電用芯材からなる集電体の表面に活物質の合剤層が形成された帯状の正極板と負極板の電極板と、その間にセパレータ層を介在させ電池ケース内に収納する非水系二次電池用電極群において、前記正極板および前記負極板の少なくとも一方の電極板の前記集電体上に前記合剤層が形成されていない前記集電用芯材を露出した未塗工部が、扁平状に形成した前記電極群の長径方向の端部にある湾曲部になるよう捲回、または積層し且つ、非水電解質が準固体状態で前記電極板またはセパレータ層に挟持されていることを特徴とする非水系二次電池用電極群。
【請求項2】
前記非水電解質が、液状の非水電解質およびそれを保持するポリマー材からなる請求項1に記載の非水系二次電池用電極群。
【請求項3】
前記未塗工部は前記合剤層からなる塗工端部の角頂部が弧状であり、前記電極板の両面のうち少なくとも前記電極群の内周側の面に形成したことを特徴とする請求項1に記載の非水系二次電池用電極群。
【請求項4】
前記未塗工部は前記集電体の両面に形成されて前記合剤層からなる塗工端部の角頂部が弧状であり、前記電極群の内周側の面に形成された未塗工部は前記電極群の外周側の面に形成された未塗工部よりも幅が広く形成していることを特徴とする請求項1に記載の非水系二次電池用電極群。
【請求項5】
前記未塗工部は前記集電体の両面に形成されて前記合剤層からなる塗工端部の角頂部が弧状であり、前記電極群の巻き始めから巻き終わりに向かって未塗工部の間隔が長くなるように形成していることを特徴とする請求項1に記載の非水系二次電池用電極群。
【請求項6】
前記電極板の表面に多孔性絶縁層を形成したことを特徴とする請求項1に記載の非水系二次電池用電極群。
【請求項7】
前記電極板の少なくとも前記未塗工部側の面に多孔性絶縁層を形成したことを特徴とする請求項1に記載の非水系二次電池用電極群。
【請求項8】
前記未塗工部の代わりに前記合剤層の厚みが薄い肉薄部を形成していることを特徴とする請求項1に記載の非水系二次電池用電極群。
【請求項9】
前記未塗工部は、前記集電体の両面に形成されて前記合剤層からなる塗工端部の角頂部が弧状であり、前記集電体の一方の面に形成された未塗工部と、前記集電体の他方の面に形成された未塗工部とは位相をずらして形成していることを特徴とする請求項1に記載の非水系二次電池用電極群。
【請求項10】
前記未塗工部は前記集電体の両面に形成されて前記合剤層からなる塗工端部の角頂部が弧状であり、電極群の巻き始めから巻き終わりに向かって、前記未塗工部の幅を広くなるように形成していることを特徴とする請求項1に記載の非水系二次電池用電極群。
【請求項11】
前記電極群が扁平状の代わりに円筒状に形成され、前記未塗工部は前記円筒状の電極群の巻き始め側にある曲率の大きい部位において形成されていることを特徴とする請求項1に記載の非水系二次電池用電極群。
【請求項12】
前記正極板および負極板と準固体状態からなる非水電解質のセパレータ層を介してつづら折れ状に積層したことを特徴とする請求項1に記載の非水系二次電池用電極群。
【請求項13】
集電用芯材からなる集電体の表面に活物質層が形成された帯状の正極板と負極板の電極板と、その間にセパレータ層を介在させた非水系二次電池用電極群を電池ケース内に収納した非水系二次電池において、前記非水系二次電池用電極群が請求項1〜13の何れかに記載された非水系二次電池用電極群からなることを特徴とする非水系二次電池。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−146219(P2011−146219A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−5484(P2010−5484)
【出願日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】