説明

非永久的入墨描画用組成物の製造法および該組成物の使用法

本発明は、“ジェニパポ”果実(ジェニパ・アメリカーナ)から、非永久的入墨描画用組成物を製造する方法に関する。“ジェニパポ”果実(ジェニパ・アメリカーナ)から一定量の果汁を調製し、それに濃厚剤を添加して実質的にクリーム状の組成物を得て、それに添加剤としてグレープフルーツの種子の抽出物、ローズマリー、オリーブ葉、ビタミンE、クエン酸、アスコルビン酸および植物性色素および、その発色強度を増強するために増色組成物を添加する。本組成物をフリーハンド描画を成すため、後に使用するまで密封包装に貯蔵され、そして間隙設計と保護的裏打材を備えた接着性基板の製造に関する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
背景技術
技術分野
本発明は、一般に化粧品産業に関し、より具体的に、未加工の天然色素を抽出し、保存し、産業化し、そして適用する方法に関し、該天然色素はジェニパ・アメリカーナの果実からであり、それが皮膚と接触したとき、その色素が皮膚の生化学的成分と反応し、それと複合体し、それ自体が皮膚上に固定されるような方法で、皮膚上に局所投与するために使用される。
【0002】
当業者には知られている通り、ジェニパ・アメリカーナ(“ジェニパポ”)の果実は、おおよそ1500年にブラジルが発見される前から、その国の近くまたは国境線上に住む者を含む多くの土着ブラジル原住民社会で、絵を描くためおよび/または入墨を描くために使用されている。
【0003】
ジェニパ・アメリカーナ(“ジェニパポ”)の果実を使用した伝統的な絵を描くまたは入墨を描く方法は、成熟前に果実を摘み、その内部を歯で噛み砕き、噛んだ塊を壺の中にはき出して、次いで、それを加熱して得られた混合物を沸騰させることにより果汁を抽出することを含んだ。
【0004】
固体残渣および不純物を、非常に初歩的な濾過法により液体から分離し、それにより色素を形成させ、それは皮膚上に適用可能であり、皮膚と反応して線を定義し、それが適用された領域の上に線または図形を定義することが可能であった。
【0005】
本画は、“ジェニピン(genipina)”として一般的に既知のジェニパ・アメリカーナと、ある種の皮膚成分の化学反応の結果として形成され、この結果はかなり遅くに現れ、該画はまた果実の品質、体温および他の環境条件のようなある種の関連条件に依存する。
【0006】
いくつかの原住民社会の伝統に従うと、本液体を、ペーストを形成するために、さらに石炭と混合または混和でき、それは、適用と同時に皮膚上に形成される画を可視化できる。
【0007】
この色素および/または石炭との混合により形成されたペーストは、色素が最終的に分解され、皮膚の着色の目的についてもはや機能しなくなるまで保存され、そして何回も再使用され、退色の主な原因は酸化、微生物分解および色素の温度変化に対する感受性である。
【0008】
酸化による、微生物分解による、または温度変化による液体色素の、または石炭との混合により形成されたペーストのこの劣化のために、これは化粧品産業における色基剤用物質としての使用に価値がない。
【0009】
画または入墨を作るために、この色素、またはそれから形成されたペーストを使用したときに見られる他の問題は、該色素またはペーストが非常に滴りやすいまたは染みやすいことである。この滴りやすさまたは染みやすさのために、1mmの元々の太さの線の図形または線は、その色素の適用された体の部位に依存して、少なくとも4mmまで広がる。
【0010】
該色素の使用を価値のないものにしている他の問題は液体と皮膚との反応の最終結果であり、なぜならその青みがかった黒色が、その染料を適用する体の部分に非常に依存するという事実のためである。膝、足部、手、肘および臀部は未成熟果実からの色素抽出物とより強く反応し、故に、腕、腹部および脚部のような領域よりも暗い色合いを生み出す。
【0011】
上記を全て考慮して、当分野で既知の“ジェニパポ”果実(ジェニパ・アメリカーナ)を基にした色素は様々な欠点を示し、とりわけ、滴りやすさまたは染みやすさによる描画図形または線の大きな広がり(thickness)が際だち、この大きな広がりは、綺麗な線および/または図形の描画および画を不可能にする。
【0012】
また、滴りやすさおよび/または染みやすさのために、皮膚への色素浸透に従い、主図形から小さな線がはみ出、あるいは、その周りに広がり、故に、“魚の骨効果”として知られる現象を生み出す。滴りおよび/または染みの要因を避けることが可能であってさえ、高い技術的能力が、高品質の画および描画に必要である。
【0013】
本色素の適用は、典型的に指でなされ、それは指を汚くし、染色するか、または、細い尖頭型棒でなされ、それは曲線図形の描画を不可能にし、同時に細かい描画を不可能にする。
【0014】
皮膚上に色素を適用したときに発色強度を制御することが不可能であり、その画をまたは体の他の部分でさえ汚し得るアクシデントに対する保護を作ることは特に価値はない。
【0015】
果汁の抽出中の非常に低い製造速度および収率は問題であり、未成熟果実の貯蔵の不可能さは言うまでもなく、これは全体的に見て自然サイクルに完全に依存する。
【0016】
皮膚に適用したときに“ジェニパポ”果実(ジェニパ・アメリカーナ)の発色時間を制御する方法はない。
【0017】
発明の要約
本発明の目的は、当分野の現状において見られる不便さの全てを解決する、非永久的入墨用組成物の製造法、およびその代表的使用形態の提供である。該目的は、“ジェニパポ”果実(ジェニパ・アメリカーナ)を基にした天然組成物を産生するための革新的方法により達成でき、長期間安定でそのまま維持でき、故に、間違いがない相対的に容易な適応法を通して、皮膚上に、滴りまたは染みなしで図形を作ることができる。
【0018】
本発明により、この目的は、非永久的入墨描画用組成物の製造法であって:
ジェニパ・アメリカーナ(Genipa Americana)植物(“ジェニパポ”)の果実からの果汁抽出物一定量を調製し;
該果汁に濃厚剤を添加し(該濃厚剤は実質的にクリーム状の混合物を形成するのに十分な量で添加される);
グレープフルーツ(シトラス・デクマナ(Citrus decumana))種子、ローズマリー、オリーブ葉からの抽出物、ビタミンE、クエン酸、アスコルビン酸、および植物性色素を該クリーム状混合物に添加し(該抽出物は保存剤および抗酸化剤の両方として働く);
増色成分(color-increasing component)を該クリーム状混合物に添加して組成物の発色(intensity)を高め;そして
本クリーム状組成物を、後の使用のために密封容器に貯蔵する
工程を含む、方法の提供により達成される。
【0019】
さらに本発明によって、ジェニパ・アメリカーナ植物(“ジェニパポ”)の果実からの果汁抽出物一定量を調製する工程が:
まだ未成熟の間にジェニパ・アメリカーナ植物から果実を摘み;
果実を、それを傷つけることなく完全に清浄にするために十分な圧力の水噴射により洗浄し;
清浄な果実を塩素およびアルコールの溶液で殺菌し;
洗浄し、消毒した果実を一定期間凍結させ;
果実を融解し;
該果実の果汁を得るために融解果実を圧搾し;
融解果実から得た該果汁を、固体粒子を除去するために濾過し;
該濾過果汁に、液体窒素で冷却しながら液体窒素の気泡流を通して酸素を果汁から除去し;
濾過し、窒素充填し、冷却した果汁を、窒素を放出させ、酸素の増加を競合により停止させながら、室温に戻るまで放置し;そして
該果汁を酸素非透過性包装中に貯蔵する
工程を含む。
【0020】
好ましくは、使用する植物性色素は、ヘナ(Lawsonia inermis)、ターメリック(Curcuma longa)および/またはこれらの混合物から成る群から選択し、該色素は、組成物が皮膚に適用された途端に入墨の線を可視化することを可能にする。
【0021】
ローズマリー抽出物は水性および油性抽出物の形で添加し、該増色成分は、ダイズアミノ酸;ダイズ加水分解物;アルギニン(arginina);フェニルアラニン(phenylanine);メチオニン;リシン;ブロメリン;BHT;およびBHAから成る群から選択する。
【0022】
さらに、クリーム状組成物を一端に排出口を、他端に供給口を有する練り歯磨き様アルミニウム容器に貯蔵し、該排出口および供給口は、酸素の取り込みを阻止するために密封されている。
【0023】
好ましくは、該練り歯磨き様アルミニウム容器は、皮膚への直接フリーハンドで描画することを可能にするために、その遠位末端に小さい開口部を有する眼科用尖頭型のノズルを備える。
【0024】
本発明はまた非永久的入墨を描くための該組成物の使用法であって:
皮膚上に作製すべきパターンまたは図案を定義する複数の間隙領域を有するマスクである基板を提供し、該基板の他の領域は本組成物が接触すべきではない領域を覆い、そして保護し;そして
該基板マスクにより覆われていない皮膚の領域にのみ接触するように、該基板上に非永久的入墨描画用の本組成物を適用して皮膚を着色する
工程を含む方法にも関する。
【0025】
該基板マスクは不浸透性および防水性である可撓性プラスチック板であり、皮膚に接着させるためにその一面に非毒性接着剤が適用されており、基板を形成する材料を通した浸透を防止するために、着色組成物に対して不浸透性材料から製造されており、該非毒性接着剤は組成物が基板の境界を超えて滴るまたは染みることを、または基板の下面に潜入することを阻止するために、皮膚に対して十分に強い接着強度を有する。
【0026】
図面の簡単な説明
図1は、本発明の組成物を使用した例の斜視図を示し、ここで、該組成物は、細かい先端を有するチューブ様容器中に調整され、基板間隙領域を通して、使用者の皮膚の上に適用される。
【0027】
発明を実施するための最良の形態
現在好ましい本発明の態様を、添付の図において例として説明し、以下で詳細に記載する。それにもかわらず、本発明は形態および寸法について様々な修飾および変型が可能であり、この記載は、ここに記載の特定の形態および/または寸法に限定する意図はなく、むしろ、添付の特許請求の範囲に定義の通り、本発明の精神および範囲内である、該修飾および別の態様の全てを含むことは理解すべきである。
【0028】
本発明によって、“ジェニパポ”果実(ジェニパ・アメリカーナ)に基づいた、非永久的入墨を製造するための組成物の製造法が提供される。
【0029】
さらに、本発明に従い、果汁の抽出および貯蔵が、該果汁のより大きな収量および収率を可能にし、故に、その劣化を最少にする。
【0030】
未成熟“ジェニパポ”果実を凍結し、その使用時に、該果実を全ての苔蘚および何らかの他の不純物を果皮から除去するのに十分に強い水噴射で洗浄する。該果実をさらに塩素およびアルコールの溶液で殺菌し、該溶液は真菌、細菌を殺すのに使用され、さらに、それは一般に森林からの微小植物には豊富である微小細菌を殺す高い能力を有する。
【0031】
洗浄および滅菌後、まだ完全な果実を融解し、該果物および該果実を何ら損失することなく果汁を貯めることが可能なように特に適合された液圧で圧搾する(プラスチック材料で離されたトレイに集めるために注ぐための孔を有するスチールメッシュ)。
【0032】
果実の凍結は、全果実の細胞性物質中に孔を開ける氷結晶の形成を可能にする。この大きな穿孔がより容易な液体果汁の流出をさせ、そして、一般的な意味で、果実はあまり膨張せず、硬いままであり、故に、その圧搾を容易にする。結果として収率は、伝統的な原住民の形式により得られ、達成されていたものよりかなり優れる。
【0033】
他方、果実の洗浄および滅菌により外側を廃棄する必要なく全果実を使用することが可能であり、同時に皮の微生物による感染および汚染を可能性を最小限にする。
【0034】
洗浄法は、故に、収量の増加を可能にし、劣化因子を最少にする方法のために寄与する。
【0035】
圧搾システムは、また、製造および産生する点に関して、噛み砕くかまたは杵と臼の使用によりはるかにより効率的であり、それとは別に実際的に何らの固体残渣を産生せず、ナイロン篩での単純な濾過法で、壊れているかもしれない全ての固体残渣を除去できる。
【0036】
圧縮とプラスチックシールは、不活性雰囲気下に抽出物を維持するための窒素ガスとの組合せを可能にし、これは抽出物の酸化を止め、酸素が色素の主要な破壊因子であるため、その耐久性をはるかに長く維持する。
【0037】
それが抽出されたら、液体果汁を5分液体窒素でバブリングし、それは抽出物温度を下げ、故に、溶解されるガスの量を増加させる。
【0038】
さらに、入墨用クリームの製造中の果汁の自然な加温で、本液体は徐々に溶解ガスの量を減らし、故に、窒素を放出し、そして競合により酸素が増加することを阻止する。
【0039】
窒素ガスの抽出物中へのおよび果汁の貯蔵への使用は、実際、果汁の酸化の阻止に関して新規であることは注意すべきである。
【0040】
本発明に従う、クリームの形態の入墨組成物の製造のために、窒素を混合物の内部および上部からバブリングし、雰囲気を不活性に、すなわち無酸素にし、この全ての方法は装置および専門家の両方について完全に無菌条件で行う。
【0041】
原住民の製造形態と比較したとき、これらの方法は入墨クリームの耐久性について価値を付加し、これにより、他の一群の手段と共に、該入墨クリームの産業化および製品化を可能にする。
【0042】
入墨の行為において、原住民は、未成熟“ジェニパポ”果実(ジェニパ・アメリカーナ)100%の果汁を使用するか、または、所望により、少量の植物性の石炭を添加した。本発明法は、様々な発色強度のために、98%から10%ほど低い範囲の色強度の果汁の限定的使用することを可能にする。
【0043】
本発明の使用は、1mm幅の図形または線がこの正確な測定の範囲内に、顕微鏡的な皮膚裂傷により歪みがあったとしても、何ら図形のズレまたは失敗がないような十分な方法で、この液体を保持できる、濃厚剤である“amigel”の使用を含む。
【0044】
これは、例えば、アイライン線引き用のタイプの線引き用ブラシで適用される、液体クリーム製剤の液体水性抽出物を使用する、眼瞼および眉のための一過性の化粧品に使用されているのと同じ組成物を可能にする。
【0045】
原住民の適用形態では、図形または線は、液体が皮膚表面の裂け目の溝に、図線の末端が“魚の骨(魚の骨効果)”の見かけになるような方法で浸透するとの事実により、広くまた不規則である。ポリマータイプ(デンプン、ペクチン、セルロース、植物からの粉末 − ペクチンまたはセルロースまたはデンプンなどの高濃度のため − ガムなどから)の濃厚剤の使用により、描いた画の非常に有効的な保持を達成できる。
【0046】
本発明の組成物において皮膚を着色する活性物質は、“ジェニピン”および“ゲニポサイド(geniposidio)”(geniposideo)および“ゲニポサイド(genipinico)”(genipinic)酸のような集合的分子である。
【0047】
本発明によって、該組成物、その製造およびその使用は:熱帯および亜熱帯領域に見られるアメリカ大陸で一般的な果実である“ジェニパポ”果実(ジェニパ・アメリカーナ)からの果汁の抽出および貯蔵、物理的および化学的に安定であり、適用が容易な入墨用クリームの形態での組成物の製造を含む。
【0048】
さらに、自由な描画のための本組成物を含む適切な包装物の使用は、この包装物を人が実際の描画工程において手に持つことを考慮し、該包装物が開放された後の、さもなければ組成物を分解する酸化および還流を阻止する。
【0049】
本発明の組成物の製造は、殺菌作用があり、保存工程を助けるグレープフルーツ種子抽出物の添加、天然抗酸化剤としての水性および油性抽出物の形のローズマリーの添加、および、殺菌剤および抗酸化剤としてのオリーブ葉からの抽出物の添加を含む。製剤ならびに皮膚の抗酸化剤としてのビタミンEの添加を含む;組成物の酸化を最小限にするクエン酸およびアスコルビン酸の添加を含む。ヘナ(Lawsonia inermis)およびターメリック(Curcuma longa)のようなある種の植物性色素がさらに添加され、適用した途端に図形または線が見え、故に、原住民の方法では行われているような石炭の使用を避ける。
【0050】
本組成物は、ダイズアミノ酸またはダイズ加水分解物;アルギニン(arginina);フェニルアラニン(phenylanine);メチオニン;リシン;ブロメリン;BHT;およびBHAのような、色素強度増加のための共添加剤の使用を可能にする。
【0051】
本発明において、組成物の包装についてもまた新規性がある:アルミニウムチューブ様容器と、包装中の窒素注入の使用は、不活性雰囲気と組成物の非分解を確実にする。本アルミニウムチューブ様容器は、プラスチックチューブ様容器や類似のものに関して通常通り、空気還流がないという事実のために、それが開放された後も最少の空気流入で本組成物を使用することを可能にする。この前端(クリーム出口部分)において、本チューブ様容器は酸素の流入を停止する封がされている。本チューブ様容器はシーリングポリマー(DAREX)をその後端に有し、それはチューブ様容器を密封し、酸素の流入を停止する。本チューブ様容器は小さい面積の眼科用尖頭を有し、それは酸素との接触面積を減少させ、酸素がチューブ様容器に、該チューブ様容器が使用者により使用されるまで酸素が流入しないように密封のままにする。
【0052】
他の新規性は、入墨用組成物または入墨用クリームの、図形の描画のための適用の形態である。本アルミニウムチューブ様容器の微細な尖頭は、チューブ様容器の体部に圧がかかるにつれて少しずつ押し出されるクリームによりフリーハンドで描画することを可能にする。
【0053】
使用の混合形態は、入墨をすべき図形が間隙図形を有する、可撓性プラスチック板タイプの基板の使用を含む;使用者が基板を取ってそれを皮膚の上に置いたとき、図1に示す通り、入墨をすべき領域のみが非被覆のままで残り(間隙図形)、基板の残りの部分は、入墨用組成物と接触すべきではない他の皮膚領域を覆い、保護する。
【0054】
接着性基板は、不浸透性または防水性材料製であり、クリームが基板の境界を超えて行かないように(接着材料を超えていく、接着剤の不足または接着剤の過剰な弾性のために接着剤の下に行く)、十分な接着高度を有する非毒性接着剤を伴う。この使用法は、皮膚の暴露された部分上に適用ブラシでクリームを適用するだけでよい使用者により容易に製造できる、可能な図形の制限のないバリエーションのために、新規であるとの事実は言うまでもない。入墨用組成物は接着基板と共に除去される皮膚のフィルムを形成する。
【0055】
使用の混合形態はまた、下記の革新的機能を有する接着性保護的裏打材を含む:入墨された領域の入墨を剥がし得て、不鮮明さの原因となるアクシデントから保護する、または、適用クリームが体の他の部分と接触し、染色することから保護するための、保護的裏打材。加えて、保護的裏打材はクリームを湿潤なままにし、故に、適用法の間作用し、領域の温度を高温に維持し、これは組成物と皮膚の間の反応能力を上昇させ、故に、発色強度の均一性を適用領域にかかわらず可能にし、接着支持体の除去後約30分以内に可視できるとの結果を伴う。
【0056】
抽出および貯蔵に関する本発明の革新的利点は:
− 果汁劣化を制御しながらの全果実の使用;
− 製造および精製率の上昇;
− 固体粒子または残渣の非存在;
− 一年を通した製造が可能で、季節依存性ではない。
【0057】
最後に、当分野で現在既知のものを比較したとき、本発明の非永久的入墨を製造するための組成物の製造法は、多くの利点を提供し、とりわけ、入墨クリーム中への10%から95%までの果汁の濃度の使用の可能性であり、これは、明青色から黒色および濃紺色までの色調で変化する青みがかった色の多くの種類の色調を得ることを可能にするものである。
【0058】
なおさらに、本発明の組成物は、皮膚上に制御された進展を提供し、故に、滴りおよび/または染みの因子を排除する。
【0059】
他の大きな利点は、入墨クリームの産業化の可能性であり、この物理化学的安定化は、長時間達成でき、図形が、石炭の使用なしで、それを行った途端に可視化できる事実は言うまでもない。
【0060】
本発明に従って、入墨のために本組成物を使用する方法に関して、組成物の包装は酸素の阻止を可能にし、空気との接触を減少させ、フリーハンド描画を容易にする。
【0061】
なおさらに、包装および接着性裏打材は人の手を汚さず、図形を染色せず、望ましくない領域を染色せず、体のいかなる部分にも同じ強度の色を提供する。
【0062】
本発明の非永久的入墨を描くための組成物の製造法の他の利点は、曲線および細かい細部までの描画を行うことが可能であることであり、提案された図形と皮膚上に乗せられた図形の間が忠実に複製され、むしろ適用が容易である。
【0063】
本発明の実施のために現在考慮される最良の形態を記載および説明しているが、実施の形態それ自体への多くの修飾が、当業者には容易に明らかであろう。故に、本発明はここで、好ましいと説明され、記載された特定の態様に限定されず、また、全てのこのような修飾および変形を、添付の特許請求の範囲に定義されているような、本発明の精神および範囲内に包含すると見なすべきである。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の組成物を使用した例の斜視図を示し、ここで、該組成物は、細かい先端を有するチューブ様容器中に調整され、基板間隙領域を通して、使用者の皮膚の上に適用される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非永久的入墨描画用組成物の製造法であって:
ジェニパ・アメリカーナ(Genipa Americana)植物(“ジェニパポ”)の果実からの果汁抽出物一定量を調製し;
該果汁に濃厚剤を添加し(該濃厚剤は実質的にクリーム状の混合物を形成するのに十分な量で添加される);
グレープフルーツ(シトラス・デクマナ(Citrus decumana))種子、ローズマリー、オリーブ葉からの抽出物、ビタミンE、クエン酸、アスコルビン酸、および植物性色素を該クリーム状混合物に添加し(該抽出物は保存剤および抗酸化剤の両方として働く);
増色成分(color-increasing component)を該クリーム状混合物に添加して組成物の色強度(intensity)を高め;そして
本クリーム状組成物を、後の使用のために密封容器に貯蔵する
工程を含む、方法。
【請求項2】
ジェニパ・アメリカーナ植物(“ジェニパポ”)の果実からの果汁抽出物一定量を調製する工程が:
まだ未成熟の間にジェニパ・アメリカーナ植物から果実を摘み;
果実を、それを傷つけることなく完全に清浄にするために十分な圧力の水噴射により洗浄し;
清浄果実を塩素およびアルコールの溶液で滅菌し;
洗浄滅菌した果実を一定期間凍結させ;
果実を融解し;
該果実の果汁を得るために融解果実を圧搾し;
融解果実から得た該果汁を、固形粒子を除去するために濾過し;
該濾過果汁に、液体窒素で冷却しながら液体窒素の気泡流を通して酸素を果汁から除去し;
濾過し、窒素充填し、冷却した果汁を、窒素を放出させ、酸素の増加を競合により停止させながら、室温に戻るまで放置し;そして
該果汁を酸素非透過性包装中に貯蔵する
工程を含む、請求項1記載の非永久的入墨描画用組成物の製造法。
【請求項3】
該植物性色素がヘナ(Lawsonia inermis)、ターメリック(Curcuma longa)および/またはそれらの混合物から選択される、請求項1記載の非永久的入墨描画用組成物の製造法。
【請求項4】
該色素が、本組成物が皮膚上への適用と同時に入墨描線を可視化できる、請求項3記載の非永久的入墨描画用組成物の製造法。
【請求項5】
該ローズマリー抽出物を水性および油性抽出物の形で添加する、請求項1記載の非永久的入墨描画用組成物の製造法。
【請求項6】
該増色成分がダイズアミノ酸;ダイズ加水分解物;アルギニン(arginina);フェニルアラニン(phenylanine);メチオニン;リシン;ブロメリン;BHT;およびBHAから成る群から選択される、請求項1記載の非永久的入墨描画用組成物の製造法。
【請求項7】
該クリーム状組成物を、一端に排出口を、他端に供給口を有する練り歯磨き様アルミニウム容器に貯蔵する、請求項1記載の非永久的入墨描画用組成物の製造法。
【請求項8】
該容器の排出口を、酸素の取り込みを阻止するために密封する、請求項7記載の非永久的入墨描画用組成物の製造法。
【請求項9】
該供給口を、酸素の取り込みを阻止するために、本組成物が容器に充填された後にシーリングポリマーで機械的に密封する、請求項7記載の非永久的入墨描画用組成物の製造法。
【請求項10】
該練り歯磨き様アルミニウム容器が、好ましくは、その遠位末端に小開口部を有する眼科用尖頭型のノズルを備える、請求項7記載の非永久的入墨描画用組成物の製造法。
【請求項11】
眼科用尖頭型のノズルが、皮膚上に直接フリーハンドで描画することを可能にする、請求項10記載の非永久的入墨描画用組成物の製造法。
【請求項12】
非永久的入墨描画用の請求項1記載の組成物の使用法であって:
皮膚上に作製すべきパターンまたは図案を定義する複数の間隙領域を有するマスクである基板を提供し、該基板の他の領域は本組成物が接触すべきではない領域を覆い、そして保護し;そして
該基板マスクにより覆われていない皮膚の領域にのみ接触するように、該基板上に非永久的入墨描画用の本組成物を適用して皮膚を着色する
工程を含む方法。
【請求項13】
該基板マスクが皮膚に接着している、請求項12記載の非永久的入墨描画用組成物の使用法。
【請求項14】
不浸透性で防水性である該接着性基板が可撓性プラスチック板であり、その片面に非毒性接着剤が適用されている、請求項13記載の非永久的入墨描画用組成物の使用法。
【請求項15】
該基板マスクが、基板を形成する材料を通した着色組成物の浸透を防止するために、該組成物に対して不浸透性材料で形成されている、請求項14記載の非永久的入墨描画用組成物の使用法。
【請求項16】
非毒性接着剤が、接着剤不足のためまたは接着剤の過剰な弾性のために、組成物が基板の境界を超えて滴るまたは染みることを、または基板の下面に潜入することを阻止するために、皮膚に対して十分に強い接着強度を有する、請求項14記載の非永久的入墨描画用組成物の使用法。
【請求項17】
皮膚上に適用したときの組成物の湿度を保つ接着性の保護用裏打材の提供を含む、請求項12記載の非永久的入墨描画用組成物の使用法。
【請求項18】
該保護的裏打材が、入墨を適用している領域への温度上昇法適用中に、作用する、請求項17記載の非永久的入墨描画用組成物の使用法。
【請求項19】
該温度上昇が、組成物と皮膚の反応能力を増加させる、請求項18記載の非永久的入墨描画用組成物の使用法。
【請求項20】
該裏打材が、入墨した皮膚領域からの入墨の剥落を防止し、かつ本組成物が体の他の部分と接触することを防止する、請求項17記載の非永久的入墨描画用の使用法。
【請求項21】
該保護用裏打材がさらに適用された入墨の色強度の均一性を保証する、請求項17記載の非永久的入墨描画用組成物の使用法。
【請求項22】
該組成物が、色強度を変化させるために、ジェニパ・アメリカーナ果汁濃度を98%から10%までの色強度で使用する、請求項17記載の非永久的入墨描画用組成物の使用法。
【請求項23】
低濃度で使用するとき、該組成物は明青色の色調を提供することが可能であり、高濃度で使用するとき、黒色および濃紺色の色調を提供することが可能である、請求項22記載の非永久的入墨描画用組成物の使用法。
【請求項24】
該組成物が、精密な細線での描写を可能にするクリームの形である、請求項17記載の非永久的入墨描画用組成物の使用法。

【図1】
image rotate


【公表番号】特表2007−536284(P2007−536284A)
【公表日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−511788(P2007−511788)
【出願日】平成17年5月4日(2005.5.4)
【国際出願番号】PCT/BR2005/000070
【国際公開番号】WO2005/105020
【国際公開日】平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願人】(506368659)ヴェディク・ヒィンドゥスーインドゥストリア・コメルシオ・インポルタカオ・エ・エクスポルタカオ・ソシエダデ・ポル・クオタス・デ・レスポンシビリダデ・リミターダ (1)
【Fターム(参考)】