説明

音出力装置およびプログラム。

【課題】操作の種類と対応する音を出力することができるようにする。
【解決手段】発音部5で音を出力させる場合には、入力部9などで所定の操作を行う。これにより制御部1は、その操作の種類を認識し、その操作の種類と対応する楽器の種類を選択し、この選択された種類の楽器による音を発音部5で出力するよう制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、楽音を出力する音出力装置およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1のものにおいては、操作キーの押圧により、その操作されたキーの種類に応じたド、レ、ミ…などの音階の音を発音するようにしている。また、操作されたキーの種類に応じて、ドラム音により音を発音することについても示されているが、音の何れかを選択して発音することについては触れられていない。通常は複数の音の何れかを選択して発音できるようにしているが、このように音の何れかを選択して発音させるものでは、キーの操作により音の切替えを行うようにしている。
【特許文献1】特開2008−116625号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このように、キーの操作により音の切替えを行うものでは、その切替えの操作が切替えの都度必要であり、また、選択された楽器の種類を表示などで確認する必要があって、選択された楽器の種類を直感的に把握することができないという欠点があった。
【0004】
この発明の課題は、操作に応じた種類の楽器を選択できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の複数種類の音楽の音色を出力する音出力装置であって、当該装置に対するユーザ操作の種類と楽器の種類とを対応付けて記憶した記憶手段と、当該装置に対するユーザ操作があった際は、その操作の種類を認識する認識手段と、その認識手段で認識した楽器の種類を、前記記憶手段から選択する選択手段とを具備することを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、操作の種類と対応する楽器を選択することで、操作の種類で楽器の種類を直感的に把握することができことができるようになり、しかも、楽器の種類を切替えることを一々指定する操作が不要となる。
【0007】
楽器種類の選択と同時に、その選択された楽器による音を出力するようにしてもよい。
【0008】
楽器種類の選択により、その選択された楽器の操作子を表示し、その任意の操作子に対する操作により、当該操作子に割り当てられた当該楽器種類の音色により音程の音を出力するにしてもよい。
【0009】
ユーザ操作の種類は、タッチ操作面に対するタッチ操作であってもよい。
【0010】
ユーザ操作の種類は、装置本体に対する振動操作であってもよい。
【0011】
ユーザ操作の種類が装置本体に対する振動操作であった場合に、振る方向、振るスピード、振る大きさに応じて楽器の種類を選択するようにしてもよい。
【0012】
ユーザ操作の種類は、装置本体を持った状態でのジェスチャ操作であってもよい。
【0013】
ジェスチャ操作は、楽器を演奏する場合の仕草に相当することであってもよい。
【0014】
ユーザ操作の種類は、複数の筐体からななる当該装置本体での開閉スタイル状態の変更操作であってもよい。
【0015】
認識手段による認識は、当該装置が音楽モードに指定されている最中において認識するようにしたことであってもよい。
【0016】
予め設定された使用条件になったことが検出されたことにより、通常出力する種類の楽器の音に変えて、使用条件に対応する種類の楽器の音を出力するようにしてもよい。
【0017】
予め設定された使用条件は時刻であってもよい。
【0018】
予め設定された使用条件は位置であってもよい。
【発明の効果】
【0019】
この発明によれば、操作に応じた種類の楽器を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】携帯電話機の構成を示す概略ブロック図である。
【図2】携帯電話機の外観を示した図である。
【図3】図3は各種テーブルを示した図である。
【図4】演奏モードの全体的な概略動作を示した図である。
【図5】条件に応じた楽器を指定する処理を示す図である。
【図6】キー操作以外の操作により楽器音の発音を行う処理を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の第1実施形態による携帯電話機の構成を示す概略ブロック図である。
【0022】
図1において、制御部1は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、ROM(Read-Only Memory) 2が記憶する動作プログラムに従って携帯電話機全体を制御する。通信部3は、図示しない無線基地局を介して、通話、メールなどのデータ通信などを行う。即ち、音声マイクからの音声を取り込み、デジタル信号に変換してアンテナ3‐1から無線基地局に送信する一方、無線基地局からの音声信号をアンテナ3‐1から受信してアナログ信号に変換してスピーカから出力したりする。RAM (random access memory)4は、楽器種類切換テーブル、選択楽器種類テーブル、一時記憶メモリなどを含む各種データを記憶するもので、内蔵されるメモリ、取り外し可能な外部メモリのいずれから構成されてもよい。発音部5は楽器と対応する音の出力を行うためのスピーカ、アンプなどを含む。操作部6は、電話番号や、各種データ、モード指示などを入力するもので、テンキーで電話番号を入力したり、タッチ入力装置で名前などの文字入力をしたりするもので、表示部7は、液晶表示器などからなり、アドレス帳や電話番号などの情報や、各種設定画面、撮影された画像などを表示するもので、さらに、カメラ部(図示せず)なども備えら、また、加速度センサ部8は、携帯電話機が振られたことにより所定量以上の加速度が加わったか否かを検出するセンサからなるものであり、ヒンジ回転センサ部9は、ヒンジの回転が所定角度になったか否かを検出するセンサからなるものである。
【0023】
次に、第1実施形態による携帯電話機の概略動作について図2の外観図を参照し説明する。先ず、図2(a)は、表示側筐体10と操作側筐体20とが折り畳まれている状態であり、表示側筐体10の表面には表示部7−1が設けられており、その表示部7−1上にはタッチ入力装置も設けられている。このタッチ入力装置は任意の位置を指でタッチすることで、その位置に応じた入力がなされる。図2(a)の場合は、鍵盤のような表示が表示部7−1になされており、その任意の位置を指でタッチすることで、ピアノ、オルガンなどの楽器による音の出力が得られるようになる操作子であり、楽器の種類の選択は鍵盤表示以外の所定の表示位置部をタッチすることで選択ができるようになっている。鍵盤のような表示は楽器演奏モードの指示に応じて文字入力の画面などから切り替えられた表示である。なお、鍵盤のような表示以外にも指定に応じて、例えば、ギターの弦などの表示を行わせて、任意の位置を指でタッチすることで、ギターなどの楽器による音の出力が得られるようになる操作子としてもよい。
【0024】
図2(b)は、ヒンジの縦方向の回転軸部11の回転によって、表示側筐体10と操作側筐体20とを相対的に回転させ縦方向に開いた図であり、表示部7−2とキーボード6とが縦方向に並んでいる。なお、回転軸部11と回転軸部12とは一体的に設けられているため一緒に縦方向に回転している。図2(b)の場合は、キーボード6の任意のキーを操作することで、ピアノ、オルガンなどの楽器による音の出力が得られるようになるもので、楽器の種類の選択もキーボード6の任意のキーを操作することでできるようになっている。
【0025】
また、図2(c)は、ヒンジの横縦方向の回転軸部12の回転により表示側筐体10と操作側筐体20とを相対的に回転させ横方向に開いた図であり、表示部7−2とキーボード6とが横方向に並んでいる。この図2(c)の場合も図2(b)の場合と同様に、キーボード6の任意のキーを操作することで、ピアノ、オルガンなどの楽器による音の出力が得られるようになるもので、楽器の種類の選択もキーボード6の任意のキーを操作することでできるようになっている。
【0026】
なお、回転軸部11あるいは回転軸部12の回転により所定角度を通過した場合は、タンバリン、和太鼓などの楽器による音の出力が得られるようになるもので、回転軸部11あるいは回転軸部12の往復回転動作をリズムをとって続けることで、タンバリン、和太鼓などを連続的にリズムをとってたたくのと同じように音を出力できる。
【0027】
図3に示す楽器種類切替条件テーブル41と選択楽器種類テーブル42とは、RAM4内に設定自在に各種データを記憶するメモリである。楽器種類切替条件テーブル41は図3(a)に示すように位置情報記憶領域41‐1と、この位置情報記憶領域41‐1の1つの位置と対応して複数の時間帯データを記憶する時間帯情報記憶領域41‐2と、この時間帯情報記憶領域41‐2と対応して楽器の種類のデータを記憶する楽器種類情報記憶領域41‐3とからなる。
【0028】
選択楽器種類テーブル42は図3(b)に示すようにヒンジ、キー、振動などのユーザ操作の種類とを対応付けて記憶示す動作情報を記憶する動作情報記憶領域42‐1と、この動作情報記憶領域42‐1の1つの位置と対応して複数の楽器の種類のデータを記憶する楽器種類情報記憶領域42‐2と、この楽器種類情報記憶領域42‐2と対応して、その楽器を使用するか否かを設定するフラグを記憶するフラグ記憶領域42‐3とからなる。
【0029】
図4〜図6に示すフローチャートの処理は、制御部1とROM2に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウエア処理により実現される。具体的には、制御部1は、携帯電話機の電源投入時に、ROM2からプログラムを読み出して、当該プログラムをRAM4に展開することで待ち受けの状態となる。制御部1は、モードを判別するステップ(図示せず)が初期の設定では待受け画面となっており、操作部6からのモード指示の入力がなされるまでは待受け画面の状態となっている。そして、この待受け画面の状態からキーボード6を操作して楽器と対応する音を出力する演奏モードの指示の入力を行って、演奏モードを選択することで図4に示す処理を開始する。
【0030】
図4に示すフローチャートの処理は、演奏モードの全体的な概略動作を示した図であり、先ずステップS1では音をだすための楽器の種類(音色の種類)を選択する処理がなされる。即ち、キーボード6の任意のキーが操作されるか、あるいはタッチ入力装置の鍵盤表示以外の所定の表示位置部がタッチされることで対応する種類の楽器が指定される。このようにステップS1ではマニュアルにより所望する種類の楽器を指定することができる。そして、ステップS2では条件に応じた楽器を指定する処理がなされるが、このステップS2の楽器を指定する処理の詳細については図6に示す。
【0031】
そして、図5のステップS21において、内蔵されたGPSシステム(図示せず)と時計部(図示せず)とから、現在の位置情報と時刻情報とを取得し、次いでステップS22で、その位置情報と対応する(一致する)位置データが楽器種類切替条件テーブル41の位置情報記憶領域41‐1記憶されているか判別し、記憶されている場合(ステップS22;yes)にはステップS23へと進み、記憶された位置データと対応して記憶された時間帯データと現在時刻とを比較し、対応する(一致あるいは含まれる)時間帯データの時間帯情報記憶領域41‐2を特定し、その特定された領域と対応して楽器種類情報記憶領域41‐3に記憶された楽器種類を一時指定するため一時記憶部(図示せず)に楽器種類データを一時記憶する。
【0032】
また、ステップS22において、位置情報と対応する(一致する)位置データが楽器種類切替条件テーブル41の位置情報記憶領域41‐1記憶されていない場合(ステップS22;no)にはステップS24へと進み、一時記憶部(図示せず)に楽器種類データが記憶されていれば、楽器種類の一時指定を解除するため、その記憶されている楽器種類データをクリアする。
【0033】
そして、図4へと戻ってステップS3に進み、キーボード6あるいはタッチ入力装置から演奏をするための入力(音階を選択する入力)が有ったか否かが判別されて、入力がなされていると判別された場合(ステップS3;yes)にはステップS4へと進み、入力がなされていないと判別された場合(ステップS3;no)にはステップS6へと進む。
【0034】
ステップS4では、楽器の種類の選択を行わせるための操作として、タッチ入力装置の鍵盤の表示位置以外の所定位置を指でタッチしたり、キーボード6の楽器種類の選択用の任意のキーが操作されたか、あるいは、楽器による音の出力を行わせるための操作として、タッチ入力装置の鍵盤の表示位置を指でタッチしたり、キーボード6の音出力用の任意のキーが操作されたか否かが判別され、楽器による音の出力を行わせるための操作がなされたと判別された場合(ステップS4;no)にはステップS5へと進み、楽器の種類の選択を行わせるための操作がなされたと判別された場合(ステップS4;yes)にはステップS8へと進む。
【0035】
そして、ステップS5ではキーボード6あるいはタッチ入力装置により操作されたキーの種類に応じて楽器による音の出力を行わせるが、その際、楽器種類データが一時記憶されているかを確認して、一時記憶されている場合は、その一時記憶されている楽器種類の音の出力を優先させる。また、楽器種類データが一時記憶されていない場合は、動作情報記憶領域42‐1がキーであり、楽器種類を設定するフラグのオンが記憶されたフラグ記憶領域42‐3に対応して、楽器種類情報記憶領域42‐2に記憶されている楽器種類(ピアノかオルガンであるが図3(b)ではビアノが選択されている)の音を出力する。
【0036】
この場合、キーボード6に設けられたテンキー1〜テンキー0(図示せず)に対して、テンキー1は「ド」、テンキー2は「レ」、テンキー3は「ミ」・・・テンキー0は「ミ」の各音階の音が出力されるようになっており、また、タッチ入力装置の鍵盤の表示位置に応じて各音階の音が出力されるようになっている。即ち、ビアノ、オルガンなどの音源データは楽器種類毎に基準音の1種類であるが、その音源データの音の高さがテンキー1〜テンキー0(図示せず)あるいはタッチ入力装置の鍵盤の表示位置に応じて調整されて所望の音階の音が得られるものである。
【0037】
また、ステップS8では、鍵盤表示以外のタッチ入力装置に対するタッチ位置あるいはキーボード6に対して操作したキーの種類に応じて楽器種類が指定され、この指定された楽器種類が記憶された楽器種類情報記憶領域42‐2と対応するフラグ記憶領域42‐3に対してフラグをオンさせ、他方の楽器種類のフラグをオフさせる。例えば、鍵盤表示以外のタッチ入力装置に対するタッチ位置あるいはキーボード6の操作がピアノの選択をする場合であれば、楽器種類情報記憶領域42‐2のピアノと対応するフラグ記憶領域42‐3のフラグをオンにして、楽器種類情報記憶領域42‐2のオルガンと対応するフラグ記憶領域42‐3のフラグをオフにする。
【0038】
次に、ステップS6ではキー操作以外の操作、即ち、携帯電話機を振ったり、ヒンジの回転によって対応する楽器の音を出力する処理がなされるが、このステップS6の詳細については図6に示す。
【0039】
そして、図6のステップS61において、ヒンジが所定角度を傾いた位置を通過したか否かが判断され、ヒンジが所定角度の位置を通過した場合(ステップS61;yes)はステップS62へと進んで、動作情報記憶領域42‐1がヒンジ回転であり、楽器種類を設定するフラグのオンが記憶されたフラグ記憶領域42‐3に対応して、楽器種類情報記憶領域42‐2に記憶されている楽器種類(タンバリンか和太鼓であるが図3(b)ではタンバリンが選択されている)の音を出力する。
【0040】
また、ヒンジが所定角度の位置を通過していない場合(ステップS61;no)ステップS63へと進んで、加速度センサ部8で所定量以上の急激な振動が検出されたか否かが判別され、所定量以上の振動が検出された場合(ステップS63;yes)は、ステップS64へと進み、所定量以上の振動が検出されなかった場合(ステップS63;no)は、この図6の処理を抜ける。
【0041】
そして、ステップS64において、動作情報記憶領域42‐1が振動であり、楽器種類を設定するフラグのオンが記憶されたフラグ記憶領域42‐3に対応して、楽器種類情報記憶領域42‐2に記憶されている楽器種類(マラカス)の音を出力する。
【0042】
また、ステップS64において所定量以上の振動が検出されなかった場合(ステップS63;no)は、ステップS65へと進み、このステップS65でジェスチャの操作が認められればジェスチャの操作に応じた楽器種類の音を出力する(ステップS66)。例えば、ステップS66では、降り方が円を描いているジェスチャ操作であれば羽ばたく音を出したり、降り方が振り下ろすような場合には風の音にしたり、波のようなジェスチャ操作であれば波の音を出したりするようにできる。
【0043】
なお、この実施形態による携帯電話機によれば、単体の楽器による演奏の他に、例えば、タッチ入力によってピアノ演奏を行いながら、携帯電話機を同時に振ってマラカス演奏させたり、キーボード6を操作してオルガン演奏を行いながら、表示側筐体10を正逆方向に連続的に移動させてヒンジを連続動作させることでタンバリン演奏を同時に行ったりすることもできる。
【0044】
また、所定量以上の加速が検知された加速開始から加速終了までの間でマラカスと対応する楽器の音を発音させるが、この場合、加速開始でマラカスの鳴り始めの音とし、加速中間でマラカスを振っている中間点の音とし、加速終了でマラカスの振りを止めたような音となるようにすれば、マラカスを演奏している時の感覚に近づけることができる。
【0045】
また、ヒンジによる回転が検知された場合も、回転の所定角度から他の所定角度までの間で和太鼓などと対応する楽器の音を発音させるが、この場合、所定角度で和太鼓の鳴り始めの音とし、中間角度で和太鼓が響いている中間点の音とし、他の所定角度で音をフェードアウトさせれば、和太鼓を演奏している時の感覚に近づけることができる。
【0046】
さらに、また、所定の指定を予めしておくことで、振る方向、降り方、振るスピード、振る大きさに応じて楽器の種類を選択するようにしてもよい。例えば、振る方向が一定であればカスタネット、振る方向がランダムであればタンバリンにしたり、振るスピードが速ければ小太鼓、振るスピードが遅ければ大太鼓にしたり、振る大きさ(振幅)が大きければマスカラ、振る大きさが小さければ鈴にしたりすることも考えられる。
【0047】
そして、ステップS6の処理が終了すると、ステップS7へと進んで楽器演奏モードを終了させることの指示がなされたか否かが判別され、楽器演奏モードを終了させることの指示がなされていなければ(ステップS7;no)ステップS2へと戻って処理が続行されるが、楽器演奏モードを終了させることの指示がなされていれば(ステップS7;yes)
【0048】
前述してきた実施の形態の携帯電話機を実現するプログラムを可搬記録媒体などに記録し、この記録されたプログラムを可搬記録媒体などから読み出して用い、本発明の新規な機能を実現するようにしてもよい。この場合、プログラムを供給するための可搬記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、DVD−RAM、磁気テープ、不揮発性のメモリーカード、ROMカードなど、どのようなものであってもよい。また、プログラムをインターネットを通じて所定のサーバーからダウンロードして本発明の新規な機能を実現するようにしてもよい。
【0049】
なお、本発明は、電卓、デジタルカメラ、ビデオカメラ、PDA、ノートパソコン、ウェアラブルパソコン、プロジェクタなど、カメラ部を備え楽音を出力する楽音出力装置の全てに用いることができる。
また、2つの操作で1つの楽器の音を出力するようにしてもよく、例えば、キーで音階を指定し、ヒンジの回転がバイオリンの弦を弾く弓の代わりの動作としてもよく、回転を小刻みに正回転、逆回転を繰り返すことでビブラートを効かせたりすることもできる。
【0050】
また、所定の操作がなされた際に、その操作の種類を認識して、その認識した操作の種類と対応する楽器を選択するだけのものであってもよい。例えば、指揮棒のような装置で、叩くことで打楽器を指定したり、小刻みに振れば鍵盤楽器、大きく振れば弦楽器、楽譜などをなぞれば吹奏楽器などを指定するようにしてもよい。この場合、楽器の指定だけを指揮棒が行って、実際の楽器音による任意の音階の音出力は他の方法で指定することが考えられる。
【符号の説明】
【0051】
1 制御部
4 RAM
5 発音部
7 表示部
8 加速度センサ部
9 ヒンジ回転センサ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類の音楽の音色を出力する音出力装置であって、
当該装置に対するユーザ操作の種類と楽器の種類とを対応付けて記憶した記憶手段と、
当該装置に対するユーザ操作があった際は、その操作の種類を認識する認識手段と、
その認識手段で認識した楽器の種類を、前記記憶手段から選択する選択手段と、
を具備することを特徴とする音出力装置。
【請求項2】
前記楽器種類の選択と同時に、その選択された楽器による音を出力するようにしたことを特徴とする請求項1の音出力装置。
【請求項3】
前記楽器種類の選択により、その選択された楽器の操作子を表示し、その任意の操作子に対する操作により、当該操作子に割り当てられた当該楽器種類の音色により音程の音を出力するようにしたことを特徴とする請求項1の音出力装置。
【請求項4】
前記ユーザ操作の種類は、タッチ操作面に対するタッチ操作であることを特徴とする請求項1の音出力装置。
【請求項5】
前記ユーザ操作の種類は、装置本体に対する振動操作であることを特徴とする請求項1の音出力装置。
【請求項6】
前記ユーザ操作の種類が装置本体に対する振動操作であった場合に、振る方向、振るスピード、振る大きさに応じて楽器の種類を選択するようにしたことを特徴とする請求項5の音出力装置。
【請求項7】
前記ユーザ操作の種類は、装置本体を持った状態でのジェスチャ操作であることを特徴とする請求項1の音出力装置。
【請求項8】
ジェスチャ操作は、楽器を演奏する場合の仕草に相当することを特徴とする請求項7の音出力装置。
【請求項9】
前記ユーザ操作の種類は、複数の筐体からななる当該装置本体での開閉スタイル状態の変更操作であることを特徴とする請求項1の音出力装置。
【請求項10】
前記認識手段による認識は、当該装置が音楽モードに指定されている最中において認識するようにしたことを特徴とする請求項1の音出力装置。
【請求項11】
予め設定された使用条件になったことが検出されたことにより、通常出力する種類の楽器の音に変えて、使用条件に対応する種類の楽器の音を出力するようにしたことを特徴とする請求項1の音出力装置。
【請求項12】
予め設定された使用条件は時刻であることを特徴とする請求項11の音出力装置。
【請求項13】
予め設定された使用条件は位置であることを特徴とする請求項11の音出力装置。
【請求項14】
コンピュータを、
装置に対するユーザ操作の種類と楽器の種類とを対応付けて記憶させる楽器種類記憶制御手段、
当該装置に対するユーザ操作があった際は、その操作の種類を認識する認識手段、
その認識手段で認識した楽器の種類を、前記記憶手段から選択する選択手段、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate