音響再生装置
【課題】左右スピーカから発生する音波の位相を制御し、良好な音楽再生を提供する音響再生装置において、センタースピーカから発生する音波を制御し、センタースピーカと左右のスピーカとの位相干渉を無くすことにより、良好な音響再生装置を提供することを目的とする。
【解決手段】電力増幅器3,6,10の前段の少なくとも1チャンネルは、少なくとも1つのn次の位相シフタ5,8から構成され、残りのチャンネルの内、少なくとも1チャンネルはn次の位相シフタ8と加算器13から構成され、音楽信号源1と位相シフタ8を加算して出力する回路を設けた構成としている。
【解決手段】電力増幅器3,6,10の前段の少なくとも1チャンネルは、少なくとも1つのn次の位相シフタ5,8から構成され、残りのチャンネルの内、少なくとも1チャンネルはn次の位相シフタ8と加算器13から構成され、音楽信号源1と位相シフタ8を加算して出力する回路を設けた構成としている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば車室内において、良好な音質が再生できる音響再生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車載用音響再生装置として、図10に示すようなものが知られている。図10において、1は音楽信号源、2,5はそれぞれn次の位相シフタ、3は第1の電力増幅器、6は第2の電力増幅器で、それぞれ音楽信号源1に接続されている。第1の電力増幅器3の出力には車両12の左のドアに取り付けられたスピーカ4、第2の電力増幅器6の出力には車両12の右ドアに取り付けられたスピーカ7が接続され、車室内で音楽再生が行える。この時、車室内左右の壁面によって生じた定在波の影響により、所定の位置での音像定位が阻害されるのを、n次の位相シフタ2,5により定在波の影響を低減することで、車室内の所定の位置において良好な音楽再生が楽しめる。
【0003】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【特許文献1】特開2003−47097号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の従来構成を用いることにより、車室内において、左右の壁面で発生する定在波の影響を軽減し、良好な音楽再生を行うことができる。しかしながら、図11に示すような、左右スピーカ4,7に加えて、車室内前方の真ん中にセンタースピーカ11を設置しているスピーカレイアウトでは、センタースピーカ11と左右スピーカ4,7の位相干渉が生じてしまい、良好な音楽再生を妨げてしまうことになる。
【0005】
また、仮に既存の位相制御を用いたとしても、左右スピーカ4,7とセンタースピーカ11の位相干渉を低減できないことを図11を用いて説明する。図11のd1は左スピーカ4と受聴点P1までの距離を、d2はセンタースピーカ11と受聴点P1までの距離を、d3はセンタースピーカ11と受聴点P2までの距離を、d4は右スピーカ7と受聴点P2までの距離を示す。ここでは説明を簡便にするため、d1≒d2≒d3≒d4と定義する。なお、通常の車両においても、スピーカレイアウト上、上記の関係式が成立する場合が多い。また、位相シフタ2の位相回転中心周波数をx、位相シフタ5の位相回転中心周波数をyと定義しておく。
【0006】
上記のような条件の場合、受聴点P1において、左スピーカ4の出力は、位相シフタ2によって位相回転中心周波数xの周波数が反転しているため、センタースピーカ11の出力と逆相の関係になり、位相干渉を生じてしまう。仮に既存の位相制御を用いて、センタースピーカ11に位相回転中心周波数がxの位相シフタ8を追加しても、受聴点P2において、右スピーカ7とセンタースピーカ11の出力が逆相の関係になって位相干渉してしまうという課題が生じる。
【0007】
本発明はこの課題を解決するものであり、音質的に良好な音響再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記従来の課題を解決するために、本発明の音響再生装置は、音楽信号源と、その音楽信号源の出力を増幅する少なくとも3チャンネルの電力増幅器と、その電力増幅器の出力によって音楽を再生する少なくとも3つのスピーカを含み、前記電力増幅器の前段の少なくとも1チャンネルは、少なくとも1つのn次の位相シフタから構成され、残りのチャンネルの内、少なくとも1チャンネルはn次の位相シフタと加算器から構成され、音楽信号源と位相シフタの出力信号を加算して出力することを特徴としている。
【0009】
本構成により、位相干渉を起こすチャンネルの信号を制御して、位相干渉を起こす周波数帯域のみを減衰させることにより、極めて良好な音楽再生音を得られるといった効果を有するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の音響再生装置は、例えば車室内において、左右スピーカとセンタースピーカの位相干渉を無くすことにより、受聴位置における音響特性を改善できるといった効果を有するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0012】
(実施の形態1)
図1は本発明の音響再生装置の実施の形態1を説明するためのシステム図である。図5は2次の位相シフタの特性図である。図6は2次の位相シフタと音楽信号源の加算出力のゲイン特性図である。
【0013】
図1において、1は音楽信号源、3,6,10は電力増幅器、4,7,11はスピーカ、5は第1のn次の位相シフタ、8は第2のn次の位相シフタ、12は車両、13は加算器である。
【0014】
本実施の形態で使用した第1、第2の位相シフタ5,8は2次の位相シフタであり、図5に示すようにゲインが一定で位相回転中心周波数において、位相を急峻に反転させることのできるフィルタである。また、第2の位相シフタ8の出力と音楽信号源1を加算した加算器13の出力特性を図6に示す。
【0015】
従来の手法では、左右スピーカの位相干渉を軽減して、良好な音楽再生を行うことはできるが、センタースピーカと位相制御した左右スピーカの位相干渉は低減することが困難であった。センタースピーカの出力を図6で説明したようなゲイン特性にすることにより、位相干渉を起こす周波数帯域のみ出力をカットすることができる。これによりセンタースピーカと左右スピーカの位相干渉を無くし、極めて良好な音楽再生を行うことができる。
【0016】
(実施の形態2)
図2は本発明の音響再生装置の実施の形態2を説明するためのシステム図である。
【0017】
図1と図2において、同一構成部分の詳細な説明は省略し、異なる部分のみ説明を行う。2は第3のn次の位相シフタ、9は第4のn次の位相シフタである。
【0018】
本実施の形態で使用した第3、第4の位相シフタ2,9は2次の位相シフタであり、図5に示すようにゲインが一定で位相反転周波数において、位相を急峻に反転させることのできるフィルタである。また、第2、第4の位相シフタ8,9の出力と音楽信号源1を加算した加算器13のゲインの特性を図7に示す。
【0019】
このような構成を用いることにより、第1、第3のn次の位相シフタ5,2によって構成された位相制御に対応して、左右スピーカとセンタースピーカの位相干渉を無くし、極めて良好な音楽再生を行うことができる。
【0020】
(実施の形態3)
図3は本発明の音響再生装置の実施の形態3を説明するためのシステム図である。図8はゲイン調整段のゲインを変更して得たセンタースピーカのゲイン特性図である。
【0021】
図2と図3において、同一構成部分の詳細な説明は省略し、異なる部分のみ説明を行う。14は第1のゲイン調整段、15は第2のゲイン調整段である。図8は第1、第2のゲイン調整段14,15をそれぞれ−6dBに設定したときのゲイン特性図となっている。特にこのように設定したとき、入力ゲインと出力ゲインを同一にすることができる。
【0022】
このような構成を用いることにより、第1、第2のゲイン調整段14,15にてゲインを調整して、センタースピーカ11の出力を微調整することができ、極めて良好な音楽再生を行うことができる。
【0023】
(実施の形態4)
図4は本発明の音響再生装置の実施の形態4を説明するためのシステム図である。図9はノッチフィルタのゲイン特性図である。
【0024】
図2と図4において、同一構成部分の詳細な説明は省略し、異なる部分のみ説明を行う。16は第1のノッチフィルタ、17は第2のノッチフィルタである。
【0025】
このような構成を用いることにより、第1、第3のn次の位相シフタ5,2によって構成された位相制御に対応して、センタースピーカ11の位相干渉を無くし、極めて良好な音楽再生を行うことができる。
【0026】
なお、本実施の形態1,2,3,4において、それぞれの構成はアナログ回路を用いても、もしくはマイクロコンピュータ、ディジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)等を用いたディジタル信号処理で行っても、あるいはその両方を組み合わせて処理しても、同様の制御を行うことができる。
【0027】
また、本実施の形態1,2,3,4では、スピーカレイアウトとして左右スピーカとセンタースピーカを用いて説明したが、センタースピーカに限らず、サブウーファ等に適用しても同様の効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明の音響再生装置は、センタースピーカと左右スピーカの位相干渉を無くすことにより、極めて良好な音楽再生を行うことができるといった効果を有するものであるので、例えばマルチチャンネル再生システムが搭載されている車室内における音響再生装置への適用に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の音響再生装置の実施の形態1を説明するためのシステム図
【図2】本発明の音響再生装置の実施の形態2を説明するためのシステム図
【図3】本発明の音響再生装置の実施の形態3を説明するためのシステム図
【図4】本発明の音響再生装置の実施の形態4を説明するためのシステム図
【図5】2次の位相シフタのゲインと位相の特性図
【図6】第2の位相シフタと音楽信号を加算した出力のゲイン特性図
【図7】第2、第4の位相シフタと音楽信号を加算した出力のゲイン特性図
【図8】ゲイン調整段のゲインを変更して得たセンタースピーカのゲイン特性図
【図9】ノッチフィルタのゲイン特性図
【図10】従来の音響再生装置を説明するためのシステム図
【図11】従来技術による問題点を説明するためのシステム図
【符号の説明】
【0030】
1 音楽信号源
2,5,8,9 n次の位相シフタ
3,6,10 電力増幅器
4,7,11 スピーカ
12 車両
13 加算器
14,15 ゲイン調整段
16,17 ノッチフィルタ
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば車室内において、良好な音質が再生できる音響再生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車載用音響再生装置として、図10に示すようなものが知られている。図10において、1は音楽信号源、2,5はそれぞれn次の位相シフタ、3は第1の電力増幅器、6は第2の電力増幅器で、それぞれ音楽信号源1に接続されている。第1の電力増幅器3の出力には車両12の左のドアに取り付けられたスピーカ4、第2の電力増幅器6の出力には車両12の右ドアに取り付けられたスピーカ7が接続され、車室内で音楽再生が行える。この時、車室内左右の壁面によって生じた定在波の影響により、所定の位置での音像定位が阻害されるのを、n次の位相シフタ2,5により定在波の影響を低減することで、車室内の所定の位置において良好な音楽再生が楽しめる。
【0003】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【特許文献1】特開2003−47097号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の従来構成を用いることにより、車室内において、左右の壁面で発生する定在波の影響を軽減し、良好な音楽再生を行うことができる。しかしながら、図11に示すような、左右スピーカ4,7に加えて、車室内前方の真ん中にセンタースピーカ11を設置しているスピーカレイアウトでは、センタースピーカ11と左右スピーカ4,7の位相干渉が生じてしまい、良好な音楽再生を妨げてしまうことになる。
【0005】
また、仮に既存の位相制御を用いたとしても、左右スピーカ4,7とセンタースピーカ11の位相干渉を低減できないことを図11を用いて説明する。図11のd1は左スピーカ4と受聴点P1までの距離を、d2はセンタースピーカ11と受聴点P1までの距離を、d3はセンタースピーカ11と受聴点P2までの距離を、d4は右スピーカ7と受聴点P2までの距離を示す。ここでは説明を簡便にするため、d1≒d2≒d3≒d4と定義する。なお、通常の車両においても、スピーカレイアウト上、上記の関係式が成立する場合が多い。また、位相シフタ2の位相回転中心周波数をx、位相シフタ5の位相回転中心周波数をyと定義しておく。
【0006】
上記のような条件の場合、受聴点P1において、左スピーカ4の出力は、位相シフタ2によって位相回転中心周波数xの周波数が反転しているため、センタースピーカ11の出力と逆相の関係になり、位相干渉を生じてしまう。仮に既存の位相制御を用いて、センタースピーカ11に位相回転中心周波数がxの位相シフタ8を追加しても、受聴点P2において、右スピーカ7とセンタースピーカ11の出力が逆相の関係になって位相干渉してしまうという課題が生じる。
【0007】
本発明はこの課題を解決するものであり、音質的に良好な音響再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記従来の課題を解決するために、本発明の音響再生装置は、音楽信号源と、その音楽信号源の出力を増幅する少なくとも3チャンネルの電力増幅器と、その電力増幅器の出力によって音楽を再生する少なくとも3つのスピーカを含み、前記電力増幅器の前段の少なくとも1チャンネルは、少なくとも1つのn次の位相シフタから構成され、残りのチャンネルの内、少なくとも1チャンネルはn次の位相シフタと加算器から構成され、音楽信号源と位相シフタの出力信号を加算して出力することを特徴としている。
【0009】
本構成により、位相干渉を起こすチャンネルの信号を制御して、位相干渉を起こす周波数帯域のみを減衰させることにより、極めて良好な音楽再生音を得られるといった効果を有するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の音響再生装置は、例えば車室内において、左右スピーカとセンタースピーカの位相干渉を無くすことにより、受聴位置における音響特性を改善できるといった効果を有するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0012】
(実施の形態1)
図1は本発明の音響再生装置の実施の形態1を説明するためのシステム図である。図5は2次の位相シフタの特性図である。図6は2次の位相シフタと音楽信号源の加算出力のゲイン特性図である。
【0013】
図1において、1は音楽信号源、3,6,10は電力増幅器、4,7,11はスピーカ、5は第1のn次の位相シフタ、8は第2のn次の位相シフタ、12は車両、13は加算器である。
【0014】
本実施の形態で使用した第1、第2の位相シフタ5,8は2次の位相シフタであり、図5に示すようにゲインが一定で位相回転中心周波数において、位相を急峻に反転させることのできるフィルタである。また、第2の位相シフタ8の出力と音楽信号源1を加算した加算器13の出力特性を図6に示す。
【0015】
従来の手法では、左右スピーカの位相干渉を軽減して、良好な音楽再生を行うことはできるが、センタースピーカと位相制御した左右スピーカの位相干渉は低減することが困難であった。センタースピーカの出力を図6で説明したようなゲイン特性にすることにより、位相干渉を起こす周波数帯域のみ出力をカットすることができる。これによりセンタースピーカと左右スピーカの位相干渉を無くし、極めて良好な音楽再生を行うことができる。
【0016】
(実施の形態2)
図2は本発明の音響再生装置の実施の形態2を説明するためのシステム図である。
【0017】
図1と図2において、同一構成部分の詳細な説明は省略し、異なる部分のみ説明を行う。2は第3のn次の位相シフタ、9は第4のn次の位相シフタである。
【0018】
本実施の形態で使用した第3、第4の位相シフタ2,9は2次の位相シフタであり、図5に示すようにゲインが一定で位相反転周波数において、位相を急峻に反転させることのできるフィルタである。また、第2、第4の位相シフタ8,9の出力と音楽信号源1を加算した加算器13のゲインの特性を図7に示す。
【0019】
このような構成を用いることにより、第1、第3のn次の位相シフタ5,2によって構成された位相制御に対応して、左右スピーカとセンタースピーカの位相干渉を無くし、極めて良好な音楽再生を行うことができる。
【0020】
(実施の形態3)
図3は本発明の音響再生装置の実施の形態3を説明するためのシステム図である。図8はゲイン調整段のゲインを変更して得たセンタースピーカのゲイン特性図である。
【0021】
図2と図3において、同一構成部分の詳細な説明は省略し、異なる部分のみ説明を行う。14は第1のゲイン調整段、15は第2のゲイン調整段である。図8は第1、第2のゲイン調整段14,15をそれぞれ−6dBに設定したときのゲイン特性図となっている。特にこのように設定したとき、入力ゲインと出力ゲインを同一にすることができる。
【0022】
このような構成を用いることにより、第1、第2のゲイン調整段14,15にてゲインを調整して、センタースピーカ11の出力を微調整することができ、極めて良好な音楽再生を行うことができる。
【0023】
(実施の形態4)
図4は本発明の音響再生装置の実施の形態4を説明するためのシステム図である。図9はノッチフィルタのゲイン特性図である。
【0024】
図2と図4において、同一構成部分の詳細な説明は省略し、異なる部分のみ説明を行う。16は第1のノッチフィルタ、17は第2のノッチフィルタである。
【0025】
このような構成を用いることにより、第1、第3のn次の位相シフタ5,2によって構成された位相制御に対応して、センタースピーカ11の位相干渉を無くし、極めて良好な音楽再生を行うことができる。
【0026】
なお、本実施の形態1,2,3,4において、それぞれの構成はアナログ回路を用いても、もしくはマイクロコンピュータ、ディジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)等を用いたディジタル信号処理で行っても、あるいはその両方を組み合わせて処理しても、同様の制御を行うことができる。
【0027】
また、本実施の形態1,2,3,4では、スピーカレイアウトとして左右スピーカとセンタースピーカを用いて説明したが、センタースピーカに限らず、サブウーファ等に適用しても同様の効果が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明の音響再生装置は、センタースピーカと左右スピーカの位相干渉を無くすことにより、極めて良好な音楽再生を行うことができるといった効果を有するものであるので、例えばマルチチャンネル再生システムが搭載されている車室内における音響再生装置への適用に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の音響再生装置の実施の形態1を説明するためのシステム図
【図2】本発明の音響再生装置の実施の形態2を説明するためのシステム図
【図3】本発明の音響再生装置の実施の形態3を説明するためのシステム図
【図4】本発明の音響再生装置の実施の形態4を説明するためのシステム図
【図5】2次の位相シフタのゲインと位相の特性図
【図6】第2の位相シフタと音楽信号を加算した出力のゲイン特性図
【図7】第2、第4の位相シフタと音楽信号を加算した出力のゲイン特性図
【図8】ゲイン調整段のゲインを変更して得たセンタースピーカのゲイン特性図
【図9】ノッチフィルタのゲイン特性図
【図10】従来の音響再生装置を説明するためのシステム図
【図11】従来技術による問題点を説明するためのシステム図
【符号の説明】
【0030】
1 音楽信号源
2,5,8,9 n次の位相シフタ
3,6,10 電力増幅器
4,7,11 スピーカ
12 車両
13 加算器
14,15 ゲイン調整段
16,17 ノッチフィルタ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音楽信号源と、その音楽信号源の出力を増幅する少なくとも3チャンネルの電力増幅器と、その電力増幅器の出力によって音楽を再生する少なくとも3つのスピーカを含み、前記電力増幅器の前段の少なくとも1チャンネルは、少なくとも1つのn次の位相シフタから構成され、残りのチャンネルの内、少なくとも1チャンネルは、少なくとも1つのn次の位相シフタと加算器から構成され、音楽信号源と位相シフタの出力信号を加算して出力することを特徴とした音響再生装置。
【請求項2】
少なくとも2チャンネルは少なくとも1つのn次の位相シフタから構成され、残りのチャンネルの内、少なくとも1チャンネルはn次の位相シフタと加算器から構成され、音楽信号源と位相シフタの出力信号を加算して出力することを特徴とした請求項1に記載の音響再生装置。
【請求項3】
n次の位相シフタと加算器の前段にゲイン調整段を更に設ける構成とした請求項1または請求項2に記載の音響再生装置。
【請求項4】
音楽信号源と位相シフタの出力信号を加算して出力するかわりに、ノッチフィルタを用いる構成とした請求項1または請求項2に記載の音響再生装置。
【請求項1】
音楽信号源と、その音楽信号源の出力を増幅する少なくとも3チャンネルの電力増幅器と、その電力増幅器の出力によって音楽を再生する少なくとも3つのスピーカを含み、前記電力増幅器の前段の少なくとも1チャンネルは、少なくとも1つのn次の位相シフタから構成され、残りのチャンネルの内、少なくとも1チャンネルは、少なくとも1つのn次の位相シフタと加算器から構成され、音楽信号源と位相シフタの出力信号を加算して出力することを特徴とした音響再生装置。
【請求項2】
少なくとも2チャンネルは少なくとも1つのn次の位相シフタから構成され、残りのチャンネルの内、少なくとも1チャンネルはn次の位相シフタと加算器から構成され、音楽信号源と位相シフタの出力信号を加算して出力することを特徴とした請求項1に記載の音響再生装置。
【請求項3】
n次の位相シフタと加算器の前段にゲイン調整段を更に設ける構成とした請求項1または請求項2に記載の音響再生装置。
【請求項4】
音楽信号源と位相シフタの出力信号を加算して出力するかわりに、ノッチフィルタを用いる構成とした請求項1または請求項2に記載の音響再生装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−208679(P2007−208679A)
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−25451(P2006−25451)
【出願日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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